LEGEND(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1985年の映画「レジェンド/光と闇の伝説」である。この作品は、今やハリウッドを代表するスターであるトム・クルーズが出演している冒険ファンタジーである。(まだブレークする前であり、若い若い!!)また、本作品には欧州版とアメリカ盤の2つのバージョンが存在している。(日本で公開された物は欧州版である。)
作品データを記しておくと、原作はウィリアム・ヒョーツバーグ、製作はアーノン・ミルチャン、監督はリドリー・スコット、脚本はウィリアム・ヒョーツバーグ、撮影はアレックス・トムソン、特撮はロブ・ボッティン、音楽は欧州版はジェリー・ゴールドスミス、アメリカ版はタンジェリン・ドリームである。そして出演は、トム・クルーズ、ミア・サラ、ティム・カリー、ダーヴィット・ベネント、アリス・プレイトン、ビリー・バーティ、コーク・ハバート、ピーター・オファレル、たちである。
闇の魔王は地球を暗黒と化そうという野望に燃えていて、その野望を邪魔するユニコーンの角を取って来るように配下に命ずる。一方、清楚な王女・リリーは野性の青年ジャックと森を散歩していて、指輪を池に投げ、それを取ってきた男と結婚すると言う。ということで、悪とヒロイン・姫とヒーローのポジションがはっきりとしている分かりやすい設定で進んで行く物語である。で、ヒロインが掠われ、それを助けに行くヒーローに悪が対峙して対決することになる、お決まりで物語は進んで行く。
R.スコット監督作品という割りには今ひとつ特撮に頼りすぎた所があるが、ヒロインを演じるミア・サラが美しく、それで許せてしまう...
で、サントラ盤であるが、先にも記したように、本作では欧州版とアメリカ盤の2つが存在する。ということで、ここでもその両方をピックアップする。
まずはアメリカ盤であるが、それに収録されているのは以下の全11曲である。『Is Your Love Strong Enough』『Opening』『Cottage』『Unicorn Theme』『Goblins』『Fairies』『Loved By The Sun』『Blue Room』『Dance』『Darkness』『Kitchen/Unicorn Theme Reprise』。
一方、欧州版のサントラには以下の全14曲が収録されている。『Main Title (The Goblins)』『My True Love's Eyes/The Cottage』『Unicorns』『Living River/Bumps And Hollows/The Freeze』『Faeries/The Riddle』『Sing The Wee』『Forgive Me』『Faerie Dance』『Armour』『Oona/The Jewels』『Dress Waltz』『Darkness Fails』『Ring』『Reunited』。
どっちが良い悪いというものではなく、映画自体が2バージョンあるので、それぞれに応じたサントラ盤があるということである。が、アメリカ盤の方が特殊ということで、国際版扱いとなっている欧州版の方を優先するべきですね。(と言いつつ、サントラ盤は両方ともチェックされるのがよろしいかと...)
↑欧州版 | アメリカ盤 ↓
Legend: Original Motion Picture Soundtrack
- アーティスト: Tangerine Dream
- 出版社/メーカー: Varese
- 発売日: 1995/08/15
- メディア: CD
大根刑事#18 [アニメ]
BS朝日での放送も、残すところ今回を含めて3回となりました。現在は地上波で放送された「ショート DE アニメ魂」では未放映だった物語が放送されているが、今回の第18話の物語は「SEPTEMBER TWINTOWER FLOWER DREAMER」です。前々回からニューヨーク編になっているが、今回も舞台はニューヨークでした。で、「ニューヨーク」で「TWINTOWER」とくれば、やっぱりあのネタの物語である。が、今回はいつものようなギャグ編ではなくてシリアスな物語でした。(やっぱり9.11の数多くの犠牲者のことを考えたら、お笑いの方向には行けないということですね。)
ニューヨークで刑事をやっている大根刑事は今日もまたニューヨークの町中を身を削りながら走っている。今ではすっかりニューヨーカー気取りの大根刑事はすっかりニューヨークが好きになっていた。
そんな大根刑事も、たまに立ち止まってあの傷跡を考えることがあった。それはグランド・ゼロである。その血にはかつて天に向かって2本のビルが建っていた。2001年9月11日、ここは絶望に突き落とされる。人類の運命は大丈夫なのか、と考える大根刑事は、自分は所詮大根だから、世界に対して何も出来ないから、と思っているが、人間のこの先のことを憂いていた。
ジョン・レノンは歌った。「国境のない世界を想像しろ」(名曲『Imagine』ですね。)と。で、想像するぐらいだったら自分にも出来るということで、大根刑事は想像した。「グランド・ゼロに新しいビルなんかは建てない。一面を草原にして2本の木を植える。そこは人々の憩の場所になる。2本の木は大きく育って花を咲かせる。」ということで、世界が一歩希望に向かって進んで行くと感じる大根刑事でした。
今回はシリアスな物語で、笑いの要素は一切ない物語であった。ニューヨークを舞台にしているからこそ、グランド・ゼロについて色々と考えるということは良いことである。しかし、一面を草原にしてというのは、岩の固まりであり、コンクリート・ジャングルになっているマンハッタン島ではどれだけの時間がかかることでしょうか。まして、気が大きく成長するには何十年もの歳月が必要となる。それまで人類は存在しているのでしょうか?(と、思ってしまいました。)
いつもとは全く違うテイストの物語ということで、「大根刑事」らしくない物語でもありました。が、こういうシリアスな物語によって色々と世の中を考えるということも必要です。
次回の第19話は「未来世紀ダイコン(前編)」であって、最後の物語に突入です。(「ショート DE アニメ魂」では未放映の物語である。)尚、EPGの番組表によると、いつもよりも2分早い23:53からということになっているが、これはいつもより長いということなんでしょうね。(いつもは1話3分である。何本かは少し長いという例外もありましたけど...)それを考えたら5分から6分あるということと予想できます。また、タイトルから分かるように、映画「未来世紀ブラジル」を意識しているものと思われます。
↓これは名曲です。
↓参考まで
9・11事件は謀略か―「21世紀の真珠湾攻撃」とブッシュ政権
- 作者: デヴィッド・レイ・グリフィン
- 出版社/メーカー: 緑風出版
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
「WTC(世界貿易センター)ビル崩壊」の徹底究明―破綻した米国政府の「9・11」公式説
- 作者: 童子丸 開
- 出版社/メーカー: 社会評論社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
MOTELS『THE MOTELS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1979年に発表された彼らの1st.アルバムである。彼らはロス出身のニューウェーブ系のバンドであり、'80's前半には何曲かのビッグ・ヒットを生み出しているバンドである。'70'sの終盤は世界的なディスコ・サウンドの一大旋風が起こったが、'80'sの声が近くなってくると、新たな時代に向けて様々な新しいサウンドが生まれてきたが、ニューウェーブというのもその中の一つであり、新たな風を呼び起こした。本アルバムは、荒削りであるが活きの良さを感じさせてくれるサウンドが詰まっている。ただ、発表当時は殆ど知られることもなく、'82年の4rd.アルバム「ALL FOR ONE」や、'83年の5th.アルバム「LITTLE ROBBERS」のヒットによって、後に再評価されることになったアルバムである。で、発表当時はBillboardのアルバム・チャートで最高位175位を記録することに留まっている。
収録曲は以下の全10曲である。『Anticipating』『Kix』『Total Control』『Love Don't Help』『Closets And Bullets』『Atomic Cafe』『Celia』『Porn Reggae』『Dressing Up』『Counting』。
この中からシングル・カットされたのは、デヴュー・シングルとなる『Closets And Bullets』が最初であったが、これは鳴かず飛ばずという状況であった。続いて『Total Control』がオーストラリアで最高位7位を記録するということになり、アメリカでもシングル・カットされて、Billboardのシングル・チャートで最高位109位を記録している。また、1980年になってから日本でのみ『Anticipating』がシングル・カットされている。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、日本でシングル・カットされた『Anticipating』がなじみ深いと言うことでこれを筆頭にあげるが、アメリカでの1st.シングルとなった『Closets And Bullets』も悪くない。そして『Kix』『Atomic Cafe』『Dressing Up』という所をピックアップしておく。
本アルバムでは、まだまだ詰めが甘い所も多々あって、絶対的なお薦めアルバムとは言えないが、後にビッグ・ヒットを放つことになる可能性を大いに感じさせてくれる所がある。(これは後の結果を知っているから言えることでもあるが...)'80'sでも最も充実していた1983年に「LITTLE ROBBERS」というヒット・アルバムを発表しているが、そちらを聴いた方は、彼らのルーツを知ると言うことで、本アルバムに耳を傾けるのがよろしいかと...