「NATIONAL LAMPOON'S VACATION」 [映画(洋画)]
表題の作品は1983年の映画「ホリデーロード4000キロ」である。が、このタイトルでは今ひとつ分からないが、原題の方をみたら、分かる人は直ぐに分かる作品である。そう、「ナショナル・ランプーン」シリーズの記念すべき第1作である。チェビー・チェイス主演のコメディ・シリーズであり、家族みんなで楽しむことが出来るファミリー・ムービーでもある。
作品データを記しておくと、時間は98分、原案はジョン・ヒューズ、監督はハロルド・ライミス、脚本はジョン・ヒューズ、撮影はヴィクター・J・ケンパー、音楽はラルフ・バーンズである。そして出演は、チェヴィー・チェイス、ビヴァリー・ダンジェロ、イモジーン・コカ、ジョン・キャンディ、ランディ・クエイド、アンソニー・マイケル・ホール、ダナ・バロン、クリスティ・ブリンクリイ、エディ・ブラッケン、ブライアン・ドイル・マーレイ、ユージン・レヴィ、たちである。また、この作品では挿入歌としてFLEETWOOD MACのLINDSEY BUCKINGHAMの『HOLIDAY LOAD』が使われているのが注目点である。
物語は、旧家を利用してアメリカ・西海岸に旅に出た一家が行く先々でトラブルに巻き込まれる模様を描いたロード・ムービーであり、コメディ作品である。単なる笑いだけではなく、ブラックな笑いがあるのも特徴である。
シカゴに住むアメリカ中流階級の極普通の家族であるグリズウォルド家。夏休みを利用して、子供たちが生きたがっていたカリフォルニアまでの4000キロの道を車で走破しようという計画を立てる。で、まずは新車のワゴン車を購入、いよいよ出発する。が、最初の宿としたセントルイスではちょっとした間に車のホイール・キャップとバンパーが盗まれてしまう。が、妻のエレンは呑気なもので、夫にラブ・モーションを掛けていた。翌日は10年以上も会っていなかった従弟・エディの家に立ち寄り、叔母のエドナが愛犬と共に同行すると言い出す。仕方なく、これを承知して出発するグリズウォルド家の面々。が、コロラドのキャンプ場でエドナおばさんの愛犬が行方不明になってしまい、エドナおばさんがショック死してしまう。で、フェニックスの新関に葬式をあげて貰おうと立ち寄る羽目に。そんなこともあったが、ようやくカリフォルニアに到着したグリズウォルド家は、最終目的地の遊園地に向かったが...
次々とトラブルが発生するが、それにめげない所はアメリカ映画らしいところであって、楽しい所である。尚、最後のオチは予想できるものであるのだが、家族向けのコメディ作品としたら、まずは無難な所かと...
↓DVD化されていません。ビデオです。
↓チェビー・チェイス出演作品をいくつか
「問題のない私たち」 [映画(邦画)]
MBSの「恋日・3rd.」の放送が火曜深夜から水曜深夜に移動したら、その火曜深夜に読売テレビが映画「問題のない私たち」を放送してくれました。(「恋日」が火曜深夜だったら、被ることになる時間の放送でした。)→とは言っても、筆者はDVDを持っていて、何度か見ていますし、サントラ盤の方もしっかりと持っています。(何と言っても、黒川芽以さんの作詞作曲の『アルイテク…』があまりにも良い曲です。ただ、正式に歌手デヴューする前(当時は、歌手デヴューすることになるとは、全く思わなかったでしょうが...)で、歌の方は特に上手いという訳ではないが、表現力はやっぱりあります。)
だけど、読売テレビにはちょっと文句を。まず、最初に映画のタイトルのテロップが「問題の無い私たち」と出したが、「無い」ではなくて「ない」が正しいのに、いきなり間違えるものですかねぇ。そして、アナログ放送の方は上下が黒帯となるレターボックスでの放送というのは良いのだが、デジタルの方はそれをそのままHD化して放送するから、16:9のワイド画面では、上下左右に黒帯が入るということになっちゃって、HD放送を生かしきれていない。(こういう形の放送って、本当に多いですね...)何のためのHD放送なのか、放送局は反省すべし!!(→DVDを持っているから、「別に...」なんですけど...)
それにしても、今になってみると結構凄いキャストが揃っているんですよね、この作品は。主演の黒川芽以さん(「ケータイ刑事」襲名前、目で演技ができるところがやっぱり凄い)に、沢尻エリカ(「パッチギ!」の前、どこかエリカ様という雰囲気もある)と美波(聖母マリアのようなイメージがある)が出ていて、森絵梨佳と小松愛、安間里恵、野波麻帆という名前もある。そして野波麻帆といえば、1997年のドラマ「鏡は眠らない」(黒川芽以さんのドラマ・デヴュー作)で、野波さんが演じた民子の少女時代を黒川さんが演じていたという繋がりがあり、更にこの二人の誕生日は同じ日(当然、年は違う)でもある。
当時15歳の現役中学生だった牛田麻希の記した小説を木村文がコミック化した漫画の映画化作品であり、大人の視線で作られたものとは違う中学校でのイジメの実態がリアルに描かれた物語である。(ただ、後半になると別の物語になっちゃいますけど...)
時間的には折り返しを過ぎた1時間ぐらいで「夏休み」になるが、主題である「イジメ」に関してはここまでということで、「夏休み」の所が黒川さんのPVのようなものになっている。(この辺りは、森岡監督は自分のプロダクションの看板である黒川さんを売るためなんでしょうかねぇ...)
それ以降は、教師の万引きを目撃したことを発端にした生徒いびりの物語になる。これも「イジメ」と言えば「イジメ」であるが、前半の雰囲気が変わってしまうのがちょっともったいない所でもありました。しかし、「イジメ」っていつでも何処でもあるものだが、解決方法は一つではない。一つの回答例として少しでも役だってくれれば良いんですけど...
↑映画DVD | サントラ盤 ↓
- アーティスト: 黒川芽以, junior size, サントラ, 野獣王国, INFINITE CIRCLE, 村井秀清
- 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント
- 発売日: 2004/01/21
- メディア: CD
↓原作
↓黒川さん関係
- アーティスト: 黒川芽以, BANANA ICE, 斉藤英夫, 古澤衛, 遠藤浩二, 佐藤朋生, 平松愛理, 丹羽多聞アンドリウ, 矢野顕子
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2007/01/17
- メディア: CD
BEST HIT USA 2007[2007/11/13] [音楽(etc.)]
いつものように、一番早い放送となる火曜日夜のBS朝日での放送において、「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心にON AIR曲と共に記します。前回が「REQUEST SPECIAL」というで、いつものレギュラー・コーナーがお休みだったが、今回はいつもの内容でした。
最初は、今年秋に発売になったDVDの中で面白い物がある、という話から入り、出てきた名前はプログレの代表的なバンドの名前。となると、あのバンドのことではないか、と思ったらその通りで、今年春にオリジナル・メンバーによる初来日公演が行われたASIAで、その東京でのライブで『Heat Of The Moment』でスタートしました。(このライブは、WOWOWがかなり前に放送していましたが、こっちでもしっかりと取り上げられました。)これが6分近く、たっぷりと流れたということもあって、話題のアーティストを紹介する「HOT MENU」のコーナーはお休みとなり、「COUNTDOWN USA」の20位から11位までの発表へ突入しました。で、CMを挟んでの「STAR OF THE WEEK」のコーナーは、2枚目のアルバムを発表したRAUL MIDONをピックアップ。ニュー・アルバム「A WORLD WITHIN A WORLD」についてと、シングル『Pick Somebody Up』について語るインタヴューがあり、それからシングル『Pick Somebody Up』のON AIRでした。曲の葭葉「第2の故郷・アルゼンチン」「挑戦してみたいこと」について語っていました。
これに続いては「C/D USA」の10位から4位までの発表で、CMを挟んでからが「TIME MACHINE」のコーナーです。今回の「TIME MACHINE」のコーナーは、11/13ということで、以下の7件が紹介されました。(今回はちょっと多かったが、簡単に紹介された物もありました。)
1966年:WASHBORD SAMとして親しまれたブルース・アーティストのロバート・ブラウンが心臓病で死亡、1968年:BEATLESのアニメ映画「イエロー・サブマリン」がアメリカで公開される、1970年:STEPHEN STILLSが初のソロアルバム「STEPHEN STILLS」を発売、1971年:STEPPEN WOLFがハリウッド・サンセット無料診療所を援助するチャリティ・コンサートを開催。(会場はロスのハリウッド・パラディアム)、1974年:DEEP PURPLEのリッチー・ブラックモアのニセモノがアイオワ州に出現。男はポルシェを借りて乗り回して破損させ、詐欺罪などで逮捕された。リッチーは事件には巻き込まれなかった、1976年:ROD STEWARTの『Tonight's The Night』が全米1位を獲得。(番組では7週連続1位と紹介されたが、1977/1/1付けのチャートでも1位扱いとされているので、8週連続ということになっている。また、この曲は1977年のBillboard年間シングル・チャートで第1位となっている。)、1992年:ELTON JOHNが初めてメキシコ(メキシコ・シティ)でコンサートを開催する。9万人の観客が押し寄せて大いに盛り上がった。
また、11/13が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の1人でした。TIMMY THOMAS(1944年生まれ)。
このコーナーからのON AIR曲は、ROD STEWARTの名前が出たことから、そのヒット曲から2年遡り、THE FACESのライブで『Sweet Little Rock'N' Roller』がON AIRされました。
そして「C/D USA」のTOP 3の発表があり、いつもよりも時間が早いと思っていたら、今週1位となったKANYE WESTの『Stronger』がON AIRされました。(日本でロケーションを行ったということもちゃんと紹介されました。)で、ラストのリクエストのコーナーは、1992年のWHITNEY HOUSTONの『I'm Every Woman』でした。映画「ボディガード」のサントラ盤に収録されている曲で、しかもチャカ・カーンのカヴァーでもあるこの曲はノリの良い曲でしたが、WHITNEYの歌唱力も凄かったですね。
次回は、EPGの番組情報によると、美貌と才納、全てを兼ね備えるALICIA KEYSがゲストに登場!そしてレッド・ツェッペリンの貴重な映像も見逃すな!ということです。
- 出版社/メーカー: ビデオアーツ・ミュージック
- 発売日: 2005/10/02
- メディア: DVD
Live in London (Hol Ac3 Dol Dts)
- 出版社/メーカー: IMMORTAL
- 発売日: 2007/06/12
- メディア: DVD
- アーティスト: カニエ・ウェスト, モス・デフ, ジョン・メイヤー, T-ペイン, リル・ウェイン, ドゥウェレ, アル・ビー, DJプレミア
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2007/09/05
- メディア: CD
The Bodyguard: Original Soundtrack Album
- アーティスト: Original Soundtrack
- 出版社/メーカー: Arista
- 発売日: 1992/11/17
- メディア: CD
NATIONAL HEALTH『NATIONAL HEALTH』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1977年に発表された彼らの1st.アルバムである。結成は1975年であるが、プロジェクトという位置づけで活動をしてきた彼らが、ようやく発表したスタジオ・アルバムである。彼らには固定したドラマーがいなかったことから、様々なドラマーが臨時で参加していたこともあって、初期は参加メンバーがコロコロ変わり、微妙にサウンドも違っている。そんな彼らの初のアルバムが登場したのは嬉しいことであった。(メンバーは第3期ということになる。)→その後も、メンバー・チェンジが激しく行われますが... ただ、プログレが脚光を浴びて注目されたのは'70'sの前半であり、1977年のアルバム・リリースというのは、少し遅かった感はぬぐえないところでもある。が、カンタベリー系のスケールの大きなサウンドは、発表から30年が経過した現在でも、魅力を失っていない。
収録曲は以下の全5曲である。『Tenemos Roads』『Brujo』『Borogoves [Excerpt from Part. 2]』『Borogoves, Part. 1』『Elephants』。
本アルバムは楽曲志向であって、これぞ「プログレ」というものに仕上がっている。スケールが大きいところは「プログレ」では当たり前ではあるが、じっくりと練られたサウンドと言うこともあって、じっくりと聴き込みたくなる。
本アルバムからのお薦め曲は記さないことにする。というのは、本アルバムは全5曲で構成される1つの楽曲であるからである。(逆に、お薦め曲を挙げるとすれば「全部」ということになる。)
一般の「ロック・ファン」には「プログレ」は垣根があって、聴きにくいという声が多いが、ボーカル曲を中心と捉えず、複数の楽章からなる1つの楽曲と捉えて、音に乗ってというのではなく、音を確かめる、というような感じで接すれば、「プログレ」も聴きやすいものになる。部屋の照明を消してイメージを広げるようにして、じっくりと聴きましょう!