ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル#1 [特撮]
本日開局したBSデジタルの新局・BS11での放送ということで、形の上では地上波からも追い出されてしまった「ウルトラ」シリーズ。怪獣たちがメインということで、またも過去の遺産に頼っての新作である。が、内容的には怪獣のバトルが見られて、主人公の存在が邪魔になっている「セブンX」よりははるかにウルトラっぽい作品になっている。何せ、プロレス仕立ての怪獣バトルが見られるのは実に嬉しい所である。
が、CGの方はやっぱり酷い所がある。それなりのCGを使っているが、ハリウッド映画のCGを看板にした大作と同様に、目新しい所もなく、製作費低減のために使っているだけという救いようのないものというのは痛い所である。
物語は、何処かで聞いたことがあるようなもので、辺境の惑星に向かった宇宙船のクルーが、その惑星で怪獣を見た、ということで、「こちら惑星0番地」の変形という感じがした。
クルーは4人で、そこに怪獣を操るレイ(今回では謎の男というままだったけど...)が現れて、怪獣を召還する装置・バトルナイザーでカードか怪獣を出して、暴れる怪獣と戦わせる。(このアイデア、もはや化石化しているものであって、今更こんなのを使うなんて...)
クルーの中では、怪獣オタクのオキが一人大活躍と言ったところで、それ以外のクルーはいなくてもいいんじゃないのかな。オキに怪獣についてたっぷりと語らせて、あとは怪獣のバトルがあればそれで十分である。
また、怪獣が登場したら、「怪獣データ」ということで、カード風のイラストの怪獣と、名前、身長、体重と主な特徴が紹介されたが、「ウルトラ」のメインストリームを外れている本作だったら、これはこれで良いんじゃないかということで...
だが、失敗作「セブンX」よりははるかに面白いのだが、「キューティーハニーTHE LIVE」には負けている。ウルトラ戦士がいないことに不満はないのだが、特撮の方に嫌気が差してしまう。が、そういうマイナス点ほプロレス仕立ての怪獣バトルが救っている。ということで、ストーリーなどどうでも良くて、バングもタイトルのように怪獣バトルを楽しみたいところである。一応、「ウルトラファイト」の様なことになるのかと心配したが、怪獣のバトルに関してはそんなことにはならず、たっぷりと楽しませてくれました。
ところで、OP主題歌は悪くなかったが、ED主題歌の方、なんとかなりませんか?力が抜けちゃいました... 尚、この作品も、保存しておくような作品ではないですね。CMカットしたら25分ということで、これだとSPで録画すると、1枚のDVDには4話しか収録できない...(24分半だったら5話収録出来ます。)
エターナル・トラベラー ウルトラギャラクシー大怪獣バトル主題歌
- アーティスト: 烈火斬 Project DMM, Project DMM, 烈火斬, 大門一也, 田靡秀樹, ベーナー
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2007/12/19
- メディア: CD
↓こんなの、他のアニメの見すぎでしかない...
大怪獣バトル ウルトラモンスターズ オフィシャルバインダー 2
- 出版社/メーカー: バンダイ
- メディア: おもちゃ&ホビー
希に見る大逆転・サッカーJリーグ [スポーツ]
J1とJ2の最終節ということで、いよいよJ1の優勝が決まり、J2からは自動昇格チームが決まるということだったが、両方ともすごいことになりましたね。時間的な流れに従って、まずはJ2から記していきます。
例年だと、最終節を迎える時には、優勝と2位(すなわち、自動昇格するチーム)は決まっていて、せいぜい、入れ替え戦に出場する3位チームが2チームの争いで決定していない、というのが例年のパターンなのに、今年はそんなことにはならず、上位3チームの順位が確定しておらず、数字上ではこの3チーム全てに優勝もあり得るし、3位もあり得る、という凄い大混戦ということで、本当に凄いことになりました。6試合全てのキックオフを同じ時間にするということも、これだったら大いに盛り上がります。(しかし現実的には、ヴェルディの3位、サンガの優勝は、数字上の可能性はあっても現実にはあり得ないと思っていましたけど...)
結果的には、前節終了時点で2位だったコンサドーレが勝ち、1位にいたヴェルディが引き分けたために、コンサドーレの逆転優勝、ヴェルディの2位となり、3位のサンガも引き分けだったため、そのまま3位ということになりました。一時期は2位に二桁の勝ち点差を付けていたコンサドーレであったため、「逆転優勝」という感じは全くしないものの、前節2位のチームが最終的に優勝したから「逆転」という言葉に語弊はないですけど...
一方、J1の優勝争いは、浦和と鹿島の争いとなったが、浦和の対戦相手は最下位を独走している横浜FCということで、間違いなく勝って、鹿島の結果に関係なく優勝するだろうと思っていたのだが、最後の最後で横浜FCが意地を見せて、浦和は敗れ、逆転優勝を信じている鹿島のモチベーションの高さが快勝に繋がり、これぞ逆転優勝の見本という凄いドラマになりました。一時は降格争いに加わるような所まで落ち込んでいた鹿島で、今まで一度も首位に立っていなかったが、最後の最後でトップに立ったという展開は、漫画であってもあまりにも出来すぎという内容になってしまうが、それをやってしまったのは、実に見事な逆転劇でした。
優勝チームの皆さん、おめでとうございます。
これで、今年の残っているサッカーの試合は、J1とJ2の入れ替え戦の広島と京都の2試合と、天皇杯ということになったが、やっぱり面白いのは入れ替え戦ですよね。ただ、広島もJ2に降格したことがあるチームだし、京都はJ1に複数回昇格しているチームであるだけに、試合の方は楽しみだが、顔ぶれの方は新鮮みがないですけど...
ここからは、ふと思ったことを2つ。まずは、J2に降格するのが横浜FCと甲府の2チームで、昇格するのが東京ヴェルディと札幌になったので、J1のチームは更に東の方に重心が移動することになりますね。(入れ替え戦で京都が昇格となったら、ここでも東に重心が移動します。)こんな調子で地域の重心が東(もはや北と言ってもいいでしょうね)に移動し続けると、オールスターの東西対抗はもはや完全に破綻してしまいます。来年は横浜Mが「西」になってしまうのではないの?(横浜が「西」というのには誰もが異論を感じるでしょうし...)→仙台、山形がJ1に昇格して、西のチームが2つJ2に降格したら、東京も「西」になっちゃうかも...
もう一つは、J1の下位6チームと、J2の上位6チームの12チームで、例えば「J1.5」という新しいリーグを作ったら(J1は12チーム、J2の残り7チームにJリーグ準加盟のチームで新リーグ(「J3」と言うことにしておきます)を作る。)、今のJ1とJ2のように、上位チームと下位チームとの差が大きく開くことなく、全チームが大混戦を繰り広げるような気がするんですけど...(これらのチームを野球で言えば、一軍では力不足だが、二軍では凄い成績を残す「一軍半」の選手という感じだし、相撲で言えば、幕内と十両を行き来している「エレベーター力士」という感じになります。)で、J1.5の優勝チームがJ1に昇格、J1最下位がJ1.5に降格、J1.5の最下位はJ3に降格、J3の優勝チームはJ1.5に昇格、ということにすれば、力的にはバランスが良いんじゃない???
Jリーグ選手名鑑 2007 (ランダムハウス講談社MOOK)
- 作者: ランダムハウス講談社編集局
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2007/02/23
- メディア: ムック
KASHIMA ANTLERS YEAR BOOK〈2006〉
- 作者:
- 出版社/メーカー: 鹿島アントラーズエフシー
- 発売日: 2006/03
- メディア: 大型本
鹿島アントラーズ栄光の10年―Football dream 1992-2001
- 作者: 鹿島アントラーズFC
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2001/10
- メディア: 単行本
コンサドーレ札幌オフィシャル・ガイドブック 2007 (2007)
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- 出版社/メーカー: 北海道新聞社
- 発売日: 2007/03
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Jリーグカードチームエディション〈京都パープルサンガ〉 20 (2006)
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- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2006/08
- メディア: 単行本
Jリーグカードチームエディション〈サンフレッチェ広島〉 20 (2006)
- 作者:
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2006/08
- メディア: 単行本
「PSYCHO II」 [映画(洋画)]
表題の作品は1983年の映画「サイコ2」である。言うまでもなく、1960年のヒッチコック監督作の「サイコ」の続編である。(23年後に続編が生まれるというのも、考えてみたら凄いことですね。普通はせいぜい3年が良い所ですから...)但し、物語は「サイコ」のキャラクターを元にしたものであって、原作者であるロバート・ブロックの書いた小説「サイコ2」とは別物である。
作品データを記しておくと、時間は113分、製作はヒルトン・A・グリーン、製作総指揮はバーナード・シュワルツ、監督はリチャード・フランクリン、脚本はトム・ホランド、撮影はディーン・カンディ、音楽はジェリー・ゴールドスミスである。そして出演は、アンソニー・パーキンス、ヴェラ・マイルズ、メグ・ティリー、ヒュー・ギリン、ロバート・ロジア、デニス・フランツ、ティム・メイアー、たちである。
物語は前作を受けたものである。殺人犯として逮捕されたノーマンは精神異常者として病院に収容されていたが、それから22年の歳月が流れた。ノーマンは精神異常が治癒したとして、マリオン(22年前に殺害された女性)の妹・ライラの激しい抗議があったものの、釈放される。そして主治医のレイモンド医師と共に自分の屋敷に戻って来た。その時、ノーマンは窓に誰かの姿を見たような気がした。そんなノーマンはレイモンドが仲介してくれて、近くの町のダイナーで皿洗いとして働くことになった。が、そんなノーマンに再び母親の悪夢が...
前作から20年以上の歳月が流れているということで、娘が出てくるというようにキャラクターを上手く使っているところは、ヒッチコック・ファンを自認するリチャード・フランクリン監督の上手い所であって、ヒッチコック監督のタッチを再現見事に再現している。「続編」は駄作が多い、と言われる中、本作はしっかりしたストーリー展開がされていて、しっかりと見ることの出来る作品である。但し、前作が白黒映像を上手く活かした作品であったため、カラー化された本作は、賛否両論あるが、ベイツ・モーテルをカラーで見ることが出来たということで、これはこれで良いことである。
↓これとは別内容です。
↓前作はこちら
↓シリーズ4作のセットはこちら
PETER PAUL & MARY『IN THE WIND』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1963年に発表された彼らの3rd.アルバムであり、彼らの代表的なアルバムの一つである。本アルバムの特徴は、BOB DYRANの曲を取り上げていることであり、『Blowin' In The Mind』(邦題:風に吹かれて)が世界的な大ヒットとなり、これによってフォーク・ブームを巻き起こした。同時に、DYRANのソング・ライターとしての地位も不動のものにした。ビッグ・ヒット曲が生まれたこともあって、本アルバムも大ヒットを記録していて、Billboardのアルバム・チャートで、1963年11月の5週間、1位の座に君臨し続けた。で、1964年の年間アルバム・チャートでも堂々の2位にランクインしている。
収録曲は以下の全12曲である。『Very Last Day』『Hush-A-Bye』『Long Chain On』『Rocky Road』『Tell It On The Mountain』『Polly Von』『Stewball』『All My Trials』『Don't Think Twice, It's All Right』『Freight Man』『Quit Your Low Down Ways』『Blowin' In The Mind』。
この中からは、世界的な大ヒットになった『Blowin' In The Mind』がBillboardのシングル・チャートで最高位2位を記録していて、1963年の年間シングル・チャートでも17位にランクインしている。
本アルバムからのお薦め曲は、当然ながら『Blowin' In The Mind』は外せない。また、DYRANの曲である『Don't Think Twice, It's All Right』と『Quit Your Low Down Ways』も同様である。本アルバムでは、どうしてもDYRANの曲に注目が集まるが、それ以外でも綺麗なハーモニーをたっぷりと聴かせてくれている。それらからは『Rocky Road』『Tell It On The Mountain』『Stewball』をお薦め曲としてピックアップしておく。
'60'sのフォーク・ブームではPP&Mの残した功績はあまりにも大きい。次々とフォーク・グループが出てきて、'60's後半はBEATLESを中心とするロックとフォークが幅を利かせることになりましたからね。本アルバムは、その'60'sフォークの代表的なアルバムであり、長閑な自然を感じさせるだけでなく、都会的なセンスの良さが輝いている。そしてその輝はリリースから40年以上が流れた現在でも全く色褪せていない。まさに「EVERGREEN MUSIC」という言葉がピッタリである。そして聴く者の心にいつも安らぎを与えてくれる。'60'sサウンドを聴くのであれば、本アルバムは聴いておかなければならないアルバムの一つである。