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「ROMEO AND JULIET」('1968/'1996) [映画(洋画)]

今回は、「ロミオとジュリエット」と言えばこの作品だというほど有名な、1968年のF.ゼフィレッリ監督、O.ハッセー出演作品と、映画では最も新しい(現代に置き換えた大胆な翻案作品ですけど...)1996年のディカプリオ出演作を取り上げる。

1968年の「ロミオとジュリエット」(イギリス、イタリア)
作品データを記しておくと、イギリスとイタリアの合作映画であって、時間は138分、原作はウィリアム・シェイクスピア、製作はジョン・ブラボーンとアンソニー・ハヴロック・アランの2人、監督はフランコ・ゼフィレッリ、脚本はフランコ・ゼフィレッリとフランコ・ブルサーティの2人、撮影はパスクァリーノ・デ・サンティス、音楽はニーノ・ロータである。そして出演は、オリヴィア・ハッセー、レナード・ホワイティング、マイケル・ヨーク、ミロ・オーシャ、ブルース・ロビンソン、ジョン・マケナリー、パット・ヘイウッド、たちである。本作はアカデミー賞では撮影賞と衣装デザイン賞を獲得している。

とにかく、この作品は説明不要でしょう。映画「ロミオとジュリエット」といえば、多数の作品があるが、大抵はこの作品を指しているのですから。本作は、当時15歳で、史上最年少でジュリエットを演じたO.ハッセーに尽きる。大役に抜擢されると、期待に応えて、可愛く、見事に演じきった。で、一躍人気がでた。(その後、作品に恵まれず、話題になったのは「復活の日」と布施明と結婚(後に離婚)した時ぐらいですが...)また、ロミオを演じたレナード・ホワイティングと共に、「青春」という所を出していて、これぞ「名作」という作品になった。「ロミオとジュリエット」と言えば、やはりこの作品を見ておかなければなりません。

続いて、1996年のアメリカ映画の「ロミオ&ジュリエット」について。
原題は「WILLIAM SHAKESPEAR'S ROMEO & JULIET」である。作品データを記しておくと、時間は120分、原作はウィリアム・シェイクスピア、製作はガブリエラ・マルチネリとバズ・ラーマンの2人、監督はバズ・ラーマン、脚本はクレイグ・ピアースとバズ・ラーマンの2人、撮影はドナルド・マカルパイン、音楽はネリー・フーパー、主題歌はガービッジが歌った。そして出演は、レオナルド・ディカプリオ、クレア・デインズ、ジョン・レグイザモ、ポール・ラッド、ハロルド・ペリノー、ダイアン・ヴェノーラ、ポール・ソルヴィノ、ブライアン・デネヒー、クリスティナ・ピックルズ、ミリアム・マーゴリーズ、ピート・ポスルスウェイト、ダッシュ・ミホク、ジェイミー・ケネディ、エドウィナ・ムーア、ザック・オース、ヴィンセント・ラレスカ、たちである。

設定を現代に置き換えるという大胆な翻案が成された作品であるが、有名な台詞はそのまま使うということで、「ウエストサイド物語」のような翻案作品とはまた異なる「ロミオとジュリエット」となっている。ある意味では斬新な「ロミオとジュリエット」であるが、評価が大きく別れるのは仕方のない所でしょうか。映画としたら、色々と面白みがあるのだが、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」として捕らえると、ちょっと...(だからこそ、ディカプリオを主演に据えた?)

「ロミオとジュリエット」の映画はこの他にも、1964年のイタリアとスペインの合作で、リカルド・フレーダ監督、ジェロニモ・メニエルとローズマリー・デクスター主演の作品や、1966年のイギリス作品で、パウル・ツィンナー監督、マーゴット・フォンテーンとルドルフ・ヌレエフ主演の作品などがある。(当然、TVムービーも多数ある。)これらの作品も一度は見てみたいところであるが、「ロミオとジュリエット」と言えば「O・ハッセー」ということが定着しているだけに、見ようと思ってもなかなかチャンスがないのが...

 

↓やっぱりこれでしょう。(O.ハッセー出演作)

ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット

  • 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
  • 発売日: 2006/04/21
  • メディア: DVD

↓そのサントラ盤

ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット

  • アーティスト: サントラ, グレン・ウエスン
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1995/06/28
  • メディア: CD

↓ディカプリオ主演作

ロミオ&ジュリエット (ベストヒット・セレクション)

ロミオ&ジュリエット (ベストヒット・セレクション)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2007/10/24
  • メディア: DVD

↓そのサントラ盤

ロミオ&ジュリエット

ロミオ&ジュリエット

  • アーティスト: サントラ, マンディ, レディオヘッド, スティナ・ノーゼンスタン, ワナディーズ, クインドン・ターバー, ガービッジ, エバークリア, ギャビン・フライデー, ワン・インチ・パンチ, デズリー
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1997/03/05
  • メディア: CD


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「忍びの者」(その6) [映画(邦画)]

今回は、再び主役に戻って来た(初代)霧隠才蔵が主人公の物語である1966年のシリーズ第7作「忍びの者 新・霧隠才蔵」です。前作では主人公が息子である2代目・霧隠才蔵になったが、再び(初代)才蔵が主人公になった。尚、演じたのは市川雷蔵であり、こちらは変わっていない。尚、物語は第4作「忍びの者 霧隠才蔵」の続編という位置づけであり、第5作とは別の物語である。

シリーズ第7作忍びの者 新・霧隠才蔵
作品データを記しておくと、1966年の大映作品で、時間は87分である。監督は森一生、脚本は高岩肇、撮影は今井ひろし、美術は太田誠一、音楽は斉藤一郎である。そして出演は、市川雷蔵、藤村志保、楠侑子、千波丈太郎、五味龍太郎、内田朝雄、田村高廣、佐々木孝丸、小沢栄太郎、たちである。

大阪夏の陣も終り、家康は将軍職を秀忠に譲り、自らは駿府に引き籠って睨みを利かしていた。が、伊賀忍者の恐しさを知る家康は、武田信玄に仕えた風魔一族を幕下に加えて、伊賀忍者の絶滅を命じた。一方、伊賀忍者の生残り、霧隠才蔵、音羽弥藤次、鴉佐源太たちは家康への復讐を誓い、家康謀殺の機を狙っていた。ある日、くノ一・あかねが入手した城内の見取図をたよりに、才蔵は部下の小六と共に家康の寝所に忍び入る。が、才蔵たちの動勢を察した風魔一族の首領・大十郎が立ち塞がって、家康暗殺は失敗し、小六は殺され、才蔵は大奥の女主人・弥生に助けられた。弥生は家康に滅ぼされた長曽我部盛親の姪で、千姫の供として城に身を寄せているが、家康を倒そうとそのチャンスを狙っていた。で、才蔵の紹介で正式に伊賀一族に会い、家康謀殺への協力を誓う。そして弥生の手引きで家康暗殺を実行しようとする才蔵たち。が、この計画は事前に敵方に知れていて、才蔵たち窮地に立たされる。左源太たちは仲間に裏切者がいると考え、城内に出入りするあかねを疑う。これにあかねは身の潔白を晴らそうとして、病床の家康の元に駆けつけた秀忠の行列に独りで斬りこみ、大十郎らの罠にはまって捉えられる。このあかねの行動に才蔵はあかねを助け出そうとして、大十郎のいる洞窟を襲う。なんとかあかねを助け出すことに成功するが、佐源太は殺されると共に、弥生が裏切り者だったことが分かる。それから間もなく家康は病死した。才蔵に恋しているあかねは、これを機に才蔵が忍者の世界から抜けだすことを願うも、これを拒んだ才蔵は、大十郎と勝負を決すべく、箱根に向う...

シリーズの中ではパラレル・ワールドという感じになるが、忍者同士のアクションは迫力があって見所満載である。第5作とは全く違う展開であるが、こういうのもまた面白い所であり、良いんじゃないでしょうか?

 

忍びの者/新・霧隠才蔵

忍びの者/新・霧隠才蔵

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • 発売日: 2003/04/25
  • メディア: DVD

忍びの者全集・地之巻

忍びの者全集・地之巻

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • 発売日: 2002/09/26
  • メディア: DVD

↓まもなく再発されます。

忍びの者 新・霧隠才蔵

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2008/01/25
  • メディア: DVD


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STEVIE WONDER『MY CHERIE AMOUR』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1969年に発表されたアルバムである。彼は'70'sになってからはセルフ・プロデュースするようになるが、本アルバムは'60'sのアルバムであって、セルフ・プロデュースはしていない。が、後の彼のスタイルを垣間見ることが出来るアルバムである。本アルバムは、アメリカではBillboardのアルバム・チャートで最高位34位を記録し、イギリスでは最高位17位を記録している。

収録曲は以下の全12曲である。『My Cherie Amour』『Hello, Young Lovers』『At Last』『Light My Fire』『Shadow Of Your Smile』『You And Me』『Pearl』『Somebody Knows, Somebody Cares』『Yester-Me, Yester-You, Yesterday』『Angie Girl』『Give Your Love』『I've Got You』。

この中からシングル・カットされたのは、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『My Cherie Amour』と『Yester-Me, Yester-You, Yesterday』の2曲であり、前者は全米、全英ともにシングル・チャートで最高位4位を記録する大ヒットとなり、1969年のBillboard年間シングル・チャートでは32位にランクインしている。また、後者も全米では最高位7位、全英では最高位2位を獲得している。(Billboardの年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーであり、大ヒットを記録した名曲『My Cherie Amour』は外せない所であるが、ちょっと面白いのはDOORSの『Light My Fire』をカヴァーしているところである。オリジナルのDOORSとはまた違った味わいがある。それ以外では、『Hello, Young Lovers』『Shadow Of Your Smile』『Yester-Me, Yester-You, Yesterday』『I've Got You』という所をピックアップしておく。

10代前半でデヴューした彼も、キャリアを重ねて青年となり、'70'sに向けて大きく飛躍することを予感させた'60'sの最後のアルバムである本アルバムをじっくりと聴きましょう!

 

My Cherie Amour

My Cherie Amour

  • アーティスト: Stevie Wonder
  • 出版社/メーカー: Motown
  • 発売日: 1992/02/10
  • メディア: CD


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