必殺スペシャル「必殺忠臣蔵」 [ドラマ]
KBS京都の7日間連続放送の3日目(大晦日)の放送作品は、1987/1/2に放送された「必殺スペシャル」第8弾の「必殺忠臣蔵」です。「必殺仕事人Ⅴ旋風編」の5話と6話の間に放送されたこの作品は、当然のことながらその「旋風編」のメンバーを中心としたものである。吉良邸討入りがあったのは1702年12月14日のこと。主水たちの時代とはズレがあるはずなのだが、「必殺ワールド」はパラレルワールドだということで、そういう時代設定上のズレは深く考えないことにする。また、本放送は正月スペシャルということもあって、2時間45分枠での放送ということで、本編の方も137分と長尺である。
物語は「必殺」らしいもので、赤穂浪士たちが討ち取った吉良は実は影武者で、本物の吉良をったのは仕事人だった、というアイデアを具現化したものである。そのため、色んなお遊びが散りばめられていて、楽しくなってくる。(但し、史実を誤って覚えてしまわないように...)
ゲスト陣では、過去のシリーズで仕事人だった近藤正臣、本田博太郎の名前があり、当時の現役作品だった「旋風編」の主題歌を歌う川中美幸も出演している。(こういう所も必殺ならではです。)
「旋風編」では、順之助が歯医者の先生になって江戸に戻ってきているということで、討ち取られた吉良の入歯は、治療した順之助が作った入歯ではなく、べつのものだったというとから、赤穂浪士が討ち取った吉良は本物ではなくて影武者だったということが判明する。身動きが取れない状態になった赤穂浪士・大石の依頼で仕事人が動き、決着を付けるというものである。
「忠臣蔵」というあまりにも有名でお馴染みの物語であり、ネタとしても多々使われる物語でもあるが、「必殺流」の味付けがされていることで、ちょっと強引な設定があるものの、たっぷりと楽しむことが出来る。但し、本放送から21年という時間が流れていると、必殺が得意とした「時事ネタ」「流行ネタに関しては、「そういえば、そんなことがあったな...」ということになってしまい、中には「???」ということになってしまうネタとなっているが、これは仕方のないところですね...(ある意味では、TV作品らしいところを強く感じる所でもありますが...)
↓本作はこれに収録されています。
↓「忠臣蔵」はたくさんの作品があります。その一部を...
BEST HIT USA 年越しRock時間生スペシャル(Part 2) [音楽(etc.)]
時間は2:08。CM明けで番組は後半になり、更に続きます。'70'sに入り、プログレの事が話題となり、「3人組が出てきました」ということで「どのバンドでしょうか?」と引っ張る克也さんでしたが、やっぱりこのバンドでした。それはEMERSON, LAKE & PALMERで、1970年のライブで『Pictures At An Exhibition』が流れました。(但し、3分以上流さないで、ということで、途中まででした。)続いてはKING CRIMSONで、1984年の東京・厚生年金会館でのライブで『Lark's Tongues In Aspic Part II』が登場して、たっぷりと聴かせてくれ、YESへとバトンが渡される。でも「プログレじゃない」という注釈が入り、1984年のカナダでのライブの『Owner Of A Lonely Heart』がON AIRとなりました。
CM明けは、またもクイズへ。(問題は省略。尚、スタジオでのジャケットクイズは、会場で答えが出る前に、1つを除いて先に分かった筆者簡単でした。間違ったのは逆さになったものではなく、Mr.ミスターのものでした。)で、最初に出題された問題の答えとなるDIRE STRAITSの『Money For Nothing』(1985年)がON AIRされました。
ここで、「COUNTDOWN USA」の2007年のTOP 50(RADIO & RECORDの年間チャートです。)の発表のコーナーとなり、まずは50位から21位までがメドレーという形で、語りも無しで約10分かけて一気に流れました。(昔と比べると地位も上がっているものの、R & Rの年間チャートでありBillboardではないので、この範囲は省略します。)それに続いて、T-PAIN、JAMES BLUNT、CHRIS BROWNからの新年のメッセージがあって、CMへ。
続いてはFUNKへ。まずはJAMES BROWNの話になり、たっぷりと逸話を語ってから、1979年のライブで『Get Up Offa That Thing』が流れました。続いてSLY & THE FAMILY STONEの話に移り、1968年のライブ・メドレーで『Everyday People/Dance To The Music』でした。続いてはモーリス・ホワイトの話からEARTH, WIND & FIREの話題となり、EW & Fの登場となり、日本でもポピュラーな1978年の『September』のON AIRでCMへ。
続いてはグラム・ロックの話となり、T.REXの名前が出て、マーク・ボランの話となり、1972年のロンドン・ウェンブリーでのライブの『Bang A Gone[Get It On]』の登場となりました。続いてはリクエストに応えるということで、1987年のGUNS N' ROSESの『Paradise City』がON AIRされてCMへ。
続いてはまたも視聴者クイズが出され、回答待ちの間に、リクエストということで、HUEY LEWIS & THE NEWSの『Power Of Love』(1985年)、THE POLICEの『Message In A Bottle』(1979年)がON AIR。そして問題の答えである曲のビデオということで、MADONNAの『Like A Virgin』(1984年)が流れました。
続いては「パンク」ということで、CBGB'sに取材に行った時のことを色々と語る克也さん。で、THE RAMONESの『Blitzkrieg Bop』(1976年)、THE SEX PISTOLSの『God Save The Queen』(1977年)、THE CLASHの『White Riot』(1977年)という定番グループのお馴染みの曲が続きました。
続いては、'70'sの終盤を席巻した「ディスコ・ミュージック」の話になり、ここもやっぱり定番のグループの曲の登場でした。THE BEE GEESの『Stayin' Alive』(1977年)、CHICの『Le Freak』(1978年)が続けてON AIRとなりました。
残り時間も約40分になり、やっと'80'sの話になり、'80's最大のアーティストということで、マイケルの話が始まる。(妹の逸話をちょっと語りました。)で、ノーカットでは3回目の放送になると言って、1982年のMICHAEL JACKSONの『Thriller』をフルで(12分弱)流してくれました。
時間が押しているのでしょうか?CM明けはコメントも何も入らずに、「C/D USA」年間チャートの20位から1位までを、先ほどの50位から21位までと同様に、メドレーという形で、約6分にまとめて、一気に発表しました。(1位は2ヶ月も1位にいたFERGIEの『Big Girls Don't Cry』でした。)で、残り時間が20分を割った所で、イントロクイズと視聴者クイズがあり、問題が出されるとCMへ。
CM明けは残りが約14分となり、まとめの挨拶があり、「See You Next Time!」と締めました。そして視聴者クイズに使われたUSA FOR AFRICAの『We Are The World』(1985年)がフルでON AIRされるはずでしたが、7分弱(終わりまであと僅か)と言う所で4:54となり、ここで強制終了となり、6時間の番組は終了となりました。(CMの関係があるとは言っても、あまりにも悲惨な終わり方でした。)
何だかんだで、結局最後まで生で見ていた筆者でした。新しい所は2007年の年間チャートだけで、中心になったのは'70'sということで、こういう構成は嬉しい所でした。(筆者としたら、'80'sをもっとON AIRして貰いたかったところでしたが...)
エド・サリヴァン presents “ロック・レヴォリューション3” ~サマー・オブ・ラヴ、来たるべき70年代
- 出版社/メーカー: ビデオアーツ・ミュージック
- 発売日: 2006/05/24
- メディア: DVD
Earth Wind & Fire - Greatest Hits
- アーティスト: Earth Wind & Fire
- 出版社/メーカー: Delta No 1
- 発売日: 1998/11/17
- メディア: CD
The Best of Earth, Wind & Fire, Vol.1
- アーティスト: Wind & Fire Earth
- 出版社/メーカー: Sony Mid-Price
- 発売日: 1999/07/27
- メディア: CD
バック・トゥ・ザ・フューチャー ― オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: サントラ, マーティ・マクフライ・ウィズ・ザ・スターライターズ, ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース, リンジー・バッキンガム, エリック・クラプトン, エタ・ジェイムス, マービン・ベリー・アンド・ザ・スターライターズ, アウタタイム・オーケストラ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2002/05/02
- メディア: CD
Thriller: 25th Anniversary Edition
- アーティスト: Michael Jackson
- 出版社/メーカー: Epic
- 発売日: 2008/02/12
- メディア: CD
Thriller (25th Anniversary Deluxe Edition CD/DVD)
- アーティスト: Michael Jackson
- 出版社/メーカー: EPIC/LEGACY
- 発売日: 2008/02/12
- メディア: CD
We Are The World: U.S.A For Africa
- アーティスト: Various Artists
- 出版社/メーカー: PolyGram
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
↓一応、R & Rの2007年の1位の曲をピックアップ。(番組内では、メドレーで少しだけ流れただけでした。)
BEST HIT USA 年越しRock時間生スペシャル(Part 1) [音楽(etc.)]
大晦日の23:00から元旦の5:00までの6時間の生放送というスペシャルが放送されたが、ON AIR曲と情報を記しておくことにします。尚、ON AIRされた曲が結構な数になるので、前半の3時間分についてを「Part 1」ということにして、後半の3時間は「Part 2」として、後にUPします。(Part 1の部分は生で見ながら記しました。)
尚、本来ならば火曜の夜に本放送があるのだが、1日早い月曜が大晦日ということで、元旦の夜はお休みで、「BEST HIT USA 2008」というタイトルになっての最初の放送は1/8の夜です。
いつもは00分では無く、CMが入ってからのスタートであるが、今回は00分からのスタートでした。で、まずは今回の番組の内容の説明があり、小林克也の講座のような感じにもなりました。また、今回はいつも以上に曲を(時間的に)長く流すということでした。(→録画するには持ってこいです。)色々とあった説明は省略するとして、ON AIRされた曲と語られた話のを記しておく。
古い所から始まって、まずは'50'sのライブを2つ。1956年のELVIS PRESLEYのライブで『Don't Be Cruel』(エド・サリヴァン・ショーから)、1957年のBUDDY HOLLY AND THE CRICKETSのライブ『Peggy Sue』でした。(最初のCMが入る。)
ティーンエイジャーの話と'50'sのロックンロールの話から'60'sにイギリスから4人組が飛び出した、という話になり、1965年のTHE BEATLESの『Help!』がON AIR。ブリティッシュ・インベージョンとそれに対するアメリカ勢の話から、THE BEACH BOYの名前が出て、流れたのは1963年の『Surfin' U.S.A.』でした。続いてはこのグループを語らなければならない、ということで名前が出たのはROLLING STONESで、生い立ちなど、色々と講義があり、ON AIRされたのは1969年のハイド・パークでのコルジョーンズ追悼ライブの『Jumpin' Jack Flash』でした。(その後、STONESの話が止まらなくなり...)
続いてはBOB DLYANの話に移行し、(兎に角)たっぷりと語り、「これはご馳走」ということで、普段は(長いので)端折って流すが今日はフルでということでたっぷりと流れたのが1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルでのライブの『Like A Rolling Stone』と『Mr. Tambourin Man』が続けて流れました。(途中でギターを持ち替える所もそのままで、2曲で12分弱という長時間でした。)
CMが入り、福岡のBillboardでライブを行っているARRESTED DEVELOPMENTと電話で話し、ここでカウントダウンを行い、2008年になりました。で、ARRESTED DEVELOPMENTの2006年の『Miracles』が流れました。
曲が終わると、BACKSTREET BOYS、SANTANA、KYLIE MINOGUEから新年の挨拶の短いビデオが流れました。で、リクエストに応えるということで、1982年のDURAN DURANの『Rio』が流れました。
CMが入り、再び話は'60'sへ。で、このグループを忘れてはいけない、ということで、THE DOORSの名前が挙がり、1968年のライブの『Light My Fire』がON AIRされました。続いては'70'sに入り、THE WHOの名前が出てきて、1970年のライブで『My Generation』が流れ、LED ZEPPELINの名前が挙がり、1970年のライブの『Whole Lotta Love』が6分強という長尺で流れました。(この後、またも逸話を語り出すと止まらなくなる克也さんでした。)何とか次の話題に移り、DEEP PURPLEの名前が出て、1972年のライブで『Smoke On The Water』がON AIRとなり、CMへ。
CMでは「ベストヒットUSA2008」の宣伝もあり、CM明けは今までは「2007」となっていた所が「2008」となっていました。で、「ここでクイズです」ということで、イントロクイズが行われました。で、その最初の問題となった曲で、A-HAの『Take On Me』(1985年)、VAN HALENの『Jump』(1984年)が流れました。(で、CMへ)
またまた'60'sの話になって、シスコが音楽の中心になる時代があり、ヒッピーの話が出ると、名前上ったのがJEFFERSON AIRPLANEでした。後の(バンド名の変遷などの)話もあったが、1967年の『White Rabbit』がON AIR。続いて、女性であればこの人の影響を誰でも受けているということで、JANIS JOPLINの名前が出て、1970年のライブで『Tell Mama』がON AIR。(またも、彼女の逸話を語り出し、止まらなくなる克也さんでした。)で、ウッドストックの話を始めると、色々と語り、そこからJIMI HENDRIXの『The Star Spangled Banner』がON AIRされました。(当然、1969年のライブです。)
CM明けは、またもクイズで、問題としてCYNDI LAUPERの『Girls Just Want to Have Fun』(1983年)が流されました。(問題は省略。)更に、リクエストに応えて、1983年のCULTURE CLUBの『Karma Chameleon』がON AIRされました。
CMが入り、明けは「モータウン・サウンドへ行きましょう」ということで、今度はモータウンの世界へ突入。ON AIRされたのは「モータウン」では当然と言うべきグループであって、THE SUPREMESであり、1965年の『Stop! In The Name Of Love』でした。続いてはMARVIN GAYEの名前が挙げられて、有名なライブである1972年の『What's Going On』がON AIRされました。(彼に対しては思い入れが強い、ということで、またもたっぷりと語る克也さんでした。)で、話はSTEVIE WONDERに移り、1976年の『Sir Duke』が流れました。
時間は2時を回り、6時間の放送の半分を過ぎたので、「Part 1」はここまでとして、以下は「Part 2」ということにします。
Reflections: The Definitive Performances 1964-1969
- 出版社/メーカー:
- 発売日: 2006/12/05
- メディア: DVD
リフレクションズ:ディフィニティヴ パフォーマンス1964-1969<モータウン クラシックVOL.4>
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2006/12/27
- メディア: DVD
Real Thing: In Performance 1964-1981 (Ac3 Dol)
- 出版社/メーカー:
- 発売日: 2006/04/04
- メディア: DVD
ザ・リアル・シング・イン・パフォーマンス 1964-1981
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: DVD
ケータイ刑事銭形海26話(2nd.13話) [ケータイ刑事]
新年おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
何だかんだで、新年1/1の1つ目の記事はやっぱり「ケータイ刑事」関係になりました。(過去2年もそうでしたし、これはやっぱり運命なのでしょうね...)
二段構成として記している「銭形海」。こちらの方は物語の中身を追っている長文&ネタバレたっぷり編です。今回の物語は2nd.シリーズの最終回となる13話(通算では26話)となるです。「さよなら五代さん! ~恐怖の神経ガス殺人事件」ということで、海ちゃんと五代さんの別れの物語です。
監督は「ケータイ刑事」最多登板であり、これまでも別れの物語を数多く手掛けてきた佐々木浩久監督で、ゲストは峰岸徹さんという、「ケータイ刑事」のゲストとしたらかなりの大物ということになりました。しかし、別れの物語となると爆弾事件が多い中、爆弾ではなくて「毒ガス」ということで、高村さんや五代さん流に言わせれば「ケータイ刑事は進化している」ということになるのでしょうね。
それでは、いつものように、長文&ネタバレありで記していきます。尚、放送直後に記した「感想+次回予告」版はここをクリックして下さい。
自転車に乗った海ちゃんが海の公園(下北沢海岸でしょう。)にやってくる。五代さんは既に待っていて、海ちゃんが声を掛ける。で、「寒いですね。今日、気温7度らしいですよ」と言う海ちゃんだったが、五代さんは元気がない。(雷お姉ちゃまだったらその場で気温測定するでしょうが、海ちゃんは公園にある温度計でも見たものと思われる。)「どうしたんですか?難しい顔して?」と尋ねる海ちゃん。すると五代さんは「ビックリしないで聴いてくれ。実はオレなぁ、遠くへ行かなきゃならないんだ」という。これに海ちゃんは「ああ、沖縄ですよね」と返す。五代さんは「急に転勤辞令が出てなぁ」と続けるが「あれっ?なんでお前、そのこと知ってるんだ?」と問う。海ちゃんは「昨夜、おじいちゃまから電話があって...」と答える。(泪ちゃんと高村さんの別れ(泪・2nd.22話)では泪ちゃんは高村さんの出向を知らなかったが、おじいちゃまもその反省なのか、以後は相棒の転勤は必ず孫娘に予め伝えているのですね。)五代さんは「丁度気分転換したいと思っていたところでさぁ」と転勤のタイミングが良い機会、向こうに行くとイルカの調教でもしてのんびりやる、と口にする。海ちゃんは「寂しくなりますね」と言うが五代さんは「お前みたいなガキンチョの子守しなくて済むから生々しますけどね」と言って笑う。(これもいつもの五代さんです。)すかさず「酷い」と口を尖らせる海ちゃんに「冗談だよ」と五代さん。
そういうことを話していると「警視庁から入電中」と海ちゃんの携帯に事件を知らせる入電が入る。で、携帯を開く海ちゃん。港区防衛省科学研究所で盗難事件発生。詳細は不明。直ちに現場に急行せよ。
防衛省科学研究所にやってきた海ちゃんと五代さん。(今回は柴田束志さんも一緒にいる。)陸幕調査部の伊倉海雄(いくら・うみお)と話を始める。伊倉は「内密な捜査なもので、警視庁にはエリートの方を御願いしたいと言っていたんですが...」と言って笑いだし、海ちゃんに「随分と若いようで...」と口にする。すかさず五代さんが「大丈夫です。彼女は十分優秀です」と言う。(若くても警視正ですし、「銭形海」の本当の最後の物語ではおそらく2階級特進で警視監に昇進でしょうし...)海ちゃんは「盗難事件と伺ってきたんですけど」と話に入って行く。伊倉は「ただの盗難と訳が違います」と言い、険しい顔になって「奪われたのはVX7です」と告る。これに柴田さんが「そんな、まさか」と蒼くなる。五代さんはVX7の事を知らないので尋ねると、柴田さんが説明してくれる。(今回の束志さん、太郎さんのキャラと完全に被ってます。)旧ソ連軍が開発した神経ガスで、死亡率95%の大量破壊兵器だと言うことだった。海ちゃんはそれが日本にある理由を尋ねるるすると、テロ対策の一環として、世界中のありとあらゆる化学兵器の解毒剤開発を薦めていて、研究のためのサンプルとして、ロシア政府から内密に入手したものだった。また、伊倉は「盗んだのは私の元部下なんですよ」と言って、犯人は宮本だと言ってその写真を示す。宮本は一月前までここの研究室で主任をしていた。真面目な男だったが、実験と研究を続けている内に危険な思想に取り憑かれた、と語る伊倉。
海ちゃんはガスの威力を尋ねる。これに答える伊倉。夏場の戦場を想定して作られたものなので、寒さには弱く、屋外で使用されたら、摂氏10度以下ならば無力化する。これに「今の季節なら大丈夫だろう」と口にする五代さん。(冒頭で海ちゃんが気温を口にしたが、やっぱり伏線になってました。)が、伊倉は、暖房を使用した人口密集地で使用されたら...と言い、宮本の未柄を確保しなければならない、と言う。
そんな所に電話が鳴り、伊倉は電話に出る。で、蒼い顔になり、防衛省のサイトに宮本からのメッセージが届いているということでパソコンでそのメッセージを開く。画面には「今からVX7を使って人体実験を行う。ヒントは…」という文面で「一本目」「マルコーフィー」「さかさま」という3つのヒントと、15分からカウントダウンする時刻が記されてあった。海ちゃんは「これって、ガスを散布する時刻じゃないでしょうか」と直ぐに気づき、残り時間は15分を切っていた。
「マルコーフィー」と呟く海ちゃんに伊倉が「ロシア語で「にんじん」のことのようですね」と言う。五代さんは「八百屋かスーパーだな」と呟くが、柴田さんが「一本目でさかさまってどういう意味なんですか?」と突っ込まれると「自分で考えろ」と、五代さんの珍推理は健在でした。
海ちゃんも3つのヒントを口にして考えていたが、部屋にあった東京タワーの写真のカレンダー(その横には「日焼け」と言う文字が貼ってある→早くも3rd.のマツへのフリが仕込まれていました。)を見ると閃いた。で、五代さんを呼ぶ。東京タワーはニンジンを逆さにした形に見えるし、現在墨田区に2本目を建設中なので、一本目といえば東京タワーは港区のものになる。ということでみんなは東京タワーに向かった。
海ちゃんたちに防護服を着たチームが加わり、捜索が行われている。そんな中「あったぞ!」と言う声がした。で、その場に駆けつける海ちゃんたち。(それにしても、あんまりにもあっさりと発見されたものです。)しかも、どう見ても某放送局の屋上であって、東京タワーには見えないのですけど...
海ちゃんたちにガスマスクが配られ、それを装着すると、発見された一斗缶が開けられる。(ドクロマークが書かれているが、玩具のようですね...)が、びっくり箱のように、白いマトリョーシカが飛び出しただけで、VX7はここにはなかった。で、ガスマスクを外す一同。海ちゃんは飛び出したマトリョーシカを拾い上げると、それを開始める。(マトリョーシカにはパンダの絵柄が描かれていました。)1つ、また1つと開いていくと、最後に小さなメモ紙があり、そこには「タワーの裏を見ろ」と記されていた。柴田さんと五代さんは「裏ってどこだ?」と分からなかったが、海ちゃんは直ぐに閃き「分かった」と言い、「戻りましょう」と言う。で、再び防衛省科学研究所に戻った海ちゃんたち。
東京タワーのカレンダーの前で海ちゃんが語る。「彼が言っていたタワーはこれのことだと思います」で、そのカレンダーの裏を見ようということで、五代さんがカレンダーをめくり上げた。すると、何処かの見取り図のようなものが書かれてあった。それを見た伊倉は「防衛省科学研究所」と言い、ターゲットは海ちゃんたちが現在いるこの場所だと分かった。更にカレンダーの裏の見取り図を海ちゃんが詳しく見ると、ある部屋に赤い印があった。「これは何処の部屋ですか?」と海ちゃんが尋ねると、「この部屋だよ」という男の声がした。で、声のした方を一斉に振り返る海ちゃんたち。すると足にはVX7が入った三角フラスコを手にし、ガスマスクを被っている宮本が立っていた。
宮本は銃と携帯電話を置くように指示を出す。(携帯電話を没収するのは、外部へ連絡されるのを防ぐためであるが、現代らしい所でもあります。)で、それに従う海ちゃんたちは、隣の部屋に移され、宮本は三角フラスコにロープを繋ぎ、それをドアノブと繋ぎ、机の上に三角フラスコをセットした。ドアが開くと繋がったロープに引っ張られた三角フラスコが床に落ちて、ガスが放出されることになる。
海ちゃんは「一体、何が望み何ですか?」と要求を尋ねる。これに宮本は部屋にあるパソコンの前に移動すると「伊倉、暗証番号を教えろ」と要求する。これに「何のことだ?」と惚ける伊倉。すると「早くしろ!」と怒り声の宮本。すると伊倉は暗証番号を口にした「tamon28」(たもん・にわ→丹羽多聞、ということで、またまた丹羽Pの名前が...→BS-iの社内の機密データベースにこのパスワードを使ったら侵入できちゃったりして...?→そういう犯罪行為をしてはいけません。)
宮本はそれを直ぐに入力し始める。海ちゃんは「何の番号ですか?」と伊倉に尋ねる。すると「防衛機密費の暗証番号です」と伊倉。宮本は防衛機密費を何処か別の口座に転送し、それを奪おうとしていた。で、パソコンをいじっていた宮本は「28億、確かに頂いたぜ」と口にする。(金額が28億というのも、やっぱり「ケー刑事」ですね。)で「じゃあな」と言って逃走を図ろうとする。これに海ちゃんが「待ちなさい。逃げられると思ってるんですか」と言い、五代さんが「この建物の中にはな、何百人という自衛官がいるんだ。それはお前が一番よく知っているはずだ」と続くが、宮本は「誰も俺とは気づきゃしないさ」と言って付け髭を付けると「出国する時、防衛省に電話してやるよ」と言って清掃員の帽子を被り、笑いながら部屋から出ていこうとする。
これに伊倉が反応した。ロープが結ばれたドアに素早く移動するとドアを開ける。で、三角フラスコが床に落ちて割れ、VX7が部屋に充満した。苦しむ宮本は、ホワイトボードのマグネット式のアルファベットの文字を掴もうとしていくつかを握りながら、倒れて絶命した。
海ちゃんたちのいる部屋は密閉されているので、毒ガスの心配はないものの、これからどうしらいいのか、途方に暮れてしまう。そんな中「窓が開けられれば良いんですけどねぇ」と伊倉が漏らす。これに、今日の気温ならば外気に触れればVX7は無力化する、ということで、ガスが充満している部屋の窓を開ける事にした。海ちゃんは「ガスマスクはないんですか」と伊倉に尋ねる。で、伊倉は「あることはあるんですけどね」と言ってガスマスクを収めた棚に行き、ジェラルミンのボックスからガスマスクを取り出す。が、ガスマスクは3つしかなかった。
ここにいるのは4人ということで、途方に暮れてしまうが、海ちゃんが「みなさん、ガスマスクを付けて下さい。私が行きます」と口にした。五代さんは「お前、何言ってるんだ」と言うが、海ちゃんは、息を止めれば良いということで、自分は素潜りが得意であり、この中で一番長く息を止めていられるのは自分だから、と強い決意で言う。柴田さんは「危険すぎるよ、海ちゃん」、五代さんは「おい銭形、お前本気なのか?」と確かめる。「もちろん」と直ぐに返す海ちゃん。五代さんは「銭形に任そう」と言い、「頼んだぞ」と言って海ちゃんの肩を叩く。が、同時に海ちゃんのお腹にも一発入れた。で、五代さんは「悪いな、銭形」と謝るが「だけど、お前みたいなガキンチョにこんなことやらせる訳にはいかないんだ」と言ってガスマスクを渡す。で、五代さんは自分が行くことを告げる。「俺は足には自身がある。スニーカーだからな」と笑っていた。(「舞・13話」とは違った形であるが、あの時の五代さんと同じですね。)
五代さんはドアを開けて部屋に突入すると、窓に向かって走って行く。ブラインドを上げて、窓を力一杯押して明けた。それを見た海ちゃんは声を出して喜んでいた。五代さんもそれに応えるようにポーズをとっていたが、直ぐに五代さんは苦しみだしてその場に倒れてしまった。で、ガスマスクを付けている海ちゃんと柴田さんが慌てて飛んでいった。駆け寄った海ちゃんは「嘘でしょう。五代さん、死んじゃ嫌!沖縄でイルカの調教すると言ってたじゃない」と悲痛に叫ぶ。その声に反応するかのように、五代さんは死んではいなかった。
救護班がやってきて発想されていく五代さん。柴田さんが「学生時代にラグビーで鍛えた身体が五代さんを救ったんですね」、海ちゃんも「良かった」とホッとした。(束志さん、「舞・13話」の太郎さんと同じ台詞を口にしました。)
そんな海ちゃんは宮本が何かを握っているのに気づき、それを宮本の手から取る。それはアルファベットの文字が4つで「ANKP」だった。で、考える海ちゃんは「寄せる、悪のさざ波」(ここでAパート終了、経過時間は16分半を回ったと頃でした。よってBパートのドラマ部分は9分弱になります。)
病室の五代さんに付き添っている海ちゃん。(ここも「舞・13話」のBパートの冒頭の再現です。が、その時の舞ちゃんは五代さんが死んだと思っていました。また、絢ちゃんが病室にいるということでは「東京少女 ~TOKYOかしましガールズ」(絢ちゃんデヴュー作)を思い出させてくれます。)むせた五代さんは気がつき、海ちゃんの顔に笑顔が戻る。「流石は五代さん。体力だけは人一倍ですね」と海ちゃん。「いやぁ、死んだかと思ったよ、俺...」と五代さん。そんな五代さんは海ちゃんが手にしているものに気づき「何だ、そりゃあ?」海ちゃんは現場で宮本がアルファベットのマグネットを握りしめていた、と伝え、それを書き起こしたものを手にしていた。五代さんは「アルファベットもまともに書けないのか」と言うが「何言ってるんですか」と海ちゃん。五代さんは「「A」だけは普通で、他は全部逆になっているでしょう」と返す。海ちゃんはそれは紙が裏だと言うと「まだボケテーラ」と納得する五代さん。が、海ちゃんは閃いた。紙を裏にすると笑顔になり「そうか」というと「流石は五代さん。ヒントをくれましたよ。」そして「どういうこと?」と言う五代さんに「謎は解けたよ、ワトソンくん」
防衛省、伊倉の部屋。伊倉はスーツケースを手にしていて、どこかにいこうとしていた。そこに三味線の音が届いた。東映映画のOPの岩に砕ける白波から、お馴染みのものとなって「大波小波かきわけて。…」海ちゃんの口上が始まり、「私の碇で沈みなさい!」から「神奈川沖浪裏」の大浪がうねり、赤い碇が飛ぶ。碇が床に突き刺さると、碇に繋がった赤いチェーンが伊倉を捕らえていた。海ちゃんがチェーンを引くと、大回転してその場に倒れ込む伊倉。目が回った伊倉は「何をするんですか」と言うが、海ちゃんが語る。「今回の一連の騒動。裏で糸を引いていたのはあなただったんですね」
伊倉は「これは宮本の単独犯行でしょう」と言うが「いいえ、あなたたちはグルだった。宮本さんはあなたの計画に乗せられてだけだったんです」と海ちゃん。で、「証拠はあるんですか?」と言う伊倉。すると「証拠はこれです」と海ちゃんは言うと、宮本が握っていた4つの文字を示した。そしてそれは真犯人を知らせるために残したダイイング・メッセージだと言う海ちゃん。「NKPA」、何のことか分からないという伊倉。海ちゃんは説明を続ける。「N」を逆さまにすることでロシア語のある単語になると言う。(ИKPA)そしてそれは「イクラ」の事だと言う海ちゃん。で、これは真犯人は伊倉だと言う。これに伊倉は笑いながら「こじつけもいいところだ。イクラだから伊倉だなんて、いくらなんでも...」と返す。これに五代さんが「くだらない駄洒落言っている場合じゃないぞ」と反応する。(これと同じような駄洒落をいつも言っているのは五代さんですけど...ただ、今回は口にしていませんけど...)伊倉は「兎に角、そんなものは犯行の証明にならん」と言って一笑に付すと、スーツケースを手にして部屋から出て行こうとする。が、五代さんが立ちはだかり、「見せてみろ」と言ってスーツケースを奪い取ろうとしてもみ合いになる。で、伊倉の手を離れたスーツケースが落ちて開く。すると中には現金の札束が詰まっていた。
「それはさっき、宮本さんが別の口座に振り込んだ防衛機密費ですよね」と言い、宮本の死後、その口座から伊倉が引き出した、と言い、何故宮本が振り込んだ口座番号を知っているのか。理由は共犯だったから、と海ちゃんが一気に追求する。すると伊倉は膝をついた。五代さんが「どうしてこんなことを」と動機を尋ねる。これに海ちゃんが推理を語る。一旦は宮本に機密費を盗ませておいて、後で山分けするつもりだった。が、実際は始めから宮本を殺害し、全てを自分のものにするつもりだった。そして機密費が奪われたことはあくまでも不可抗力であることを強調するために自分たちの目の前で宮本を殺害した。「違いますか」と海ちゃんが問い糾すと、伊倉は「おみごと、おみごと。その通りだよ」と犯行を認めた。
立ち上がった伊倉は弁明を口にする。「だけどなあ、俺は私腹を肥やそうと思ってやった訳じゃないんだ」と言い、長年国家に務めてきたのは理想の国作りに貢献するためだが、現実はこの国は年々ダメになる一方だ。この金があれば何処かに島を買って一から新しい国家を作ることもできる、と言う。海ちゃんは「罪のない国民を危険にさらしておいてそんな論理、少しも説得力ありませんよ」と返した。これに伊倉は小さく頷いていた。で、五代さんが伊倉に手錠を掛けて逮捕した。(→伊倉が荒畑任五郎(海王星団)と手を組んでいたら、恐ろしいことをやってそうですね。)
事件解決後、海の公園にいる五代さんの所に海ちゃんがやってきた。五代さんは「今回は冷や汗かいたよ。流石の五代潤も一巻の終わりかと思いましたよ。沖縄行き、パーになるところでしたよ」と感想を口にする。海ちゃんは「あっ、沖縄と言えば、エリーゼさんは?」と思い出したように尋ねる。すると「ああ...」と五代さん。海ちゃんは「まさか、告白しないまま行っちゃうんですか?」と五代さんの恋の行方を心配していました。すると五代さんは立ち上がって「告白しましたよ」と答えるが「でも、ふられちゃったよ」と続ける。エリーゼさんは相撲キャバクラを辞めて、本物の力士と結婚するということでした。(→予想通り、五代さんは失恋、それに合わせたかのような転勤となりました。)が、五代さんは新しい門出で、一人になるのも悪くない、と言ってました。(まあ、これまでにも何度も失恋している五代さんですからね。)「強がっちゃって...」と海ちゃんは言うが「五月蠅いよ」と五代さん。
海ちゃんは「お別れの前に、一つお願いがあるんですけど」と話題を変える。五代さんは「何でも言いなさい」と快く聴く。すると真面目な顔して海ちゃんは「一発、殴らせて下さい」と言う。これに「はぁっ?」と五代さん。海ちゃんは「だって私、五代さんに思いっきり殴られたんですよ。女の子を殴るなんて最低です」と、根に持っているように返す。五代さんは「ちょっ、ちょっと待てよ。あれは、あなたを助けるためにやむを得なく殴ったでしょうが...」と言い訳をする。しかし「ダーメ。お返しさせて貰わないと気が済みません」と海ちゃんは譲らない。で、五代さんは諦めると「しょうがないなぁ。軽くクリーンヒットでお願いしますよ」と言って目をつぶる。海ちゃんは右手を構えるが、その手を鞄に入れた。五代さんは「まだ?早く...」と言うが、海ちゃんは手作りのイルカのストラップを取り出すとそれを五代さんの顔の前にかざし「はい、これ」と言う。で、五代さんは目を開ける。「私だと思って大事にして下さいね」と告る海ちゃん。五代さんは感激してそれを受け取った。「学校が休みになったら、遊びに行きます」と海ちゃん。これに「必ず来いよ」と五代さん。海ちゃんは「約束です」と言うと右手の小指を出す。で、五代さんと指切りをした。→別れでは、いつもの「楽しかった」という言葉を口にする相棒、そして敬礼する2人なのに、今回はそれがなくて「指切り」ということで、子供っぽさが強く残る別れでした。(でも、こういう別れは次女・海ではなくて四女(特に零ちゃん)の方が似合うのですけどね...)
五代さんは「じゃあ、そろそろ行くわ」と言って海ちゃんと別れて去っていこうとする。すると海ちゃんが「そう言えば五代さんってイルカ触ったことあるんですか?」と言って呼び止める。立ち止まって振り返った五代さんは「いや、それが全然無いんだよ」と答える。すると「だめじゃないですか」と海ちゃんは五代さんの方に寄っていき、「あっそうだ。出発する前にシーパラで特訓しましょうよ」と言うと「私がイルカの触り方、ちゃんと教えてあげますから」と続けて五代さんをシーパラへ連れて行こうとする。五代さんは「時間がないんだって」と言うが、自転車にまたがった海ちゃんは既に走り出していて、それを追いかけていく五代さんでした。(最後はやっぱり笑顔の海ちゃんでした。)
次回はシリーズ初となる3rd.シリーズに突入となり、その最初の物語となる3rd.1話(通算では27話)の「噂の刑事、ついに登場! ~日焼け書道家殺人事件」です。次回予告では『愛のメモリー』がいきなり流れ、海ちゃんの自転車を「借りるぞ」と言って乗っていく松山さん、ということで「M2」の時のキャラそのままでしたが、どういう活躍を見せてくれるか、楽しみです。また、海ちゃんは歴代銭形の中では一番色が黒いですが、マツが相棒だと、その海ちゃんも色白に見えますね。(「M2」の零ちゃんとマツのツーショットは、オセロゲームの駒や囲碁の石のように見えましたけど...)
公式HPによると、海ちゃんが新年のお参りを神社でしていると…、ということなので、晴れ着姿での登場もあるかもしれません。でも、神社に自転車で来ていて、ひったくり犯を追っていたマツに自転車を奪われる、ということを考えたら、晴れ着で自転車には乗らないでしょうから、海ちゃんの晴れ着姿は無いかもしれません。(果たしてどうか?事件解決後に改めてお参りということで、この時晴れ着姿というのもあり得るかも知れませんが...)
また、1話に欠かすことの出来ない存在のクイーン・宝積さんは「書道クイーン」です。「海・2nd.」ではPVで歌を披露していたものの、特に台詞もなく殺されましたが、今度はやっぱり犯人役だと思いますけど...
ところで、「M2」で巡査部長に昇進した松山さんですが、その直後に「男は太く短くという理由で、巡査部長を返上する。」と「経歴」にあり、「ストーリー」の方には「巡査長の松山進」とありました。今までは一番下が「巡査」、その次は「巡査部長」としていた(これは「警察法」に従った正しい階級を使っている。)が、「ケー刑事」も警察法には定められていない「巡査長」を階級として認めたということなんでしょうか?それとも、「巡査部長」になった松山さんはそれを返上しても、「巡査長に関する規則」に従って、勤務成績が優良であり、かつ、実務経験が豊富な巡査のうち、下記の要件のいずれかに該当する者が選考により巡査長に充てられる。(「勤務年数が6年(大卒者は2年、短大・高専卒者は4年)に達しており、指導力を有する者」「巡査部長昇任試験に合格している者、その他勤務成績が優秀であり、優れた指導力を有する者」)に該当するということで、「巡査長」ということにしたのでしょうか?マツのキャラに「巡査部長」は似合わないと思っていましたけど、やっぱり考えられていましたね。
また、マツの趣味が「日焼け・日焼け割引券集め」とありましたが、この様子だと何処かの日焼けサロンの会員証を持っていて、お約束はそれになりそうですね。(夏は太陽で直接、冬は日焼けサロンに通う、ということでしょうか?)
鑑識メモ。柴田さんが熱く語る。「五代さんの刑事魂、しかと見させて頂きました柴田です」が、次には元の状態に戻って「鰡(ぼら)」という文字が書かれたフリップを見せる。そして「鰡」の説明をする。「鰡はオボコ、イナ、…、ボラ、トドと呼び名を変える出世魚です」とここまでは良いんですが、「私も出世して、海ちゃんの相棒になりたいなぁ」と希望を口にする。(柴田太郎さんと同じ夢を持つようになった束志さんですね。)で「魹(トド)」と書かれたフリップを出す。「とどのつまり、私も五代さんのこと愛していたのかも知れません」と言うと「五代さん、さようなら~」と叫んでいた。→太郎さんは五代さんの写真を持っていましたが、束志さんもそれぐらいのことをしていたのかも?
一応、ボラについて。稚魚を「ハク」、小形のものを「オボコ」「スバシリ」「イナッコ」、20~30cmのものを「イナ」、成長したものを「ボラ」、極めて大きいものを「トド」と言う。(これは「とどのつまり」の語源でもある。)また、英語では「mullet」と言います。尚、「銭形雷」だったら「ボラ」(ボーラとも言いますけど)と言えば魚ではなくて、アドリア海の東海岸やトルコなどで山から吹き下ろしてくる強風の名前のこととして取り上げたでしょうね。(寒冷な突風を伴う斜面下降風を一般的に指すこともある。(フェーン現象の「フェーン」の逆です。))
海ちゃんCM。(インフォマーシャル)髪がストレートに降ろした海ちゃん(3rd.の海ちゃんです)が取調室で容疑者を相手に尋問をしている。「証拠はあるんですよ」と言うが、容疑者は「知らねえな」と惚ける。イライラした海ちゃんは立ち上がり、裁判官の姿になり「よって、求刑通り、休憩5分を命ずる」(なんちゃって)と判決を下す。が、すべったことから海ちゃんは携帯(N905iμ)を手にすると「声ちぇき!」で相性占いを始める。(相手は容疑者)で、相性が「100%」と出て嫌な顔をしてました。→905iシリーズの新機能である「声ちぇき!」に関する機能紹介でした。でも、こういう機能、別に無くても良いと思いますけど...
今回の物語は、五代さんとの別れの物語であったが、これまでのシリーズにおける別れの物語と同じ所があったものの、「短い間だったけど楽しかった」という台詞や、敬礼が無かったのが今までとは大きく違う所でした。しかも、無理矢理五代さんをシーパラに連れて行こうとする海ちゃんというように、相手のことを考えずにマイペース人間になっちゃって、またもキャラが変わっていた。「2nd.」では海ちゃんのキャラが結構迷走することになり、それが五代さんを一段とギャグに走らせることになった印象がある。それぞれの物語はそれなりに面白いのだが、全体を通してみると、今ひとつ乗り切れなかった所もあるシリーズでした。最後も海ちゃんのキャラがぶれたことで、「迷走した」ということがより大きく印象に残りました。(明らかに「1st.」よりパワーダウンしている。現在、他の30分の実写作品(特撮ヒーロー作品など)は内容がズタボロで悲惨な状況となっているが、本作も少なからずそういう悪影響が出ていました。でも、「ケー刑事」の方が明らかにクオリティは高いですけど。)
五代さんは、お疲れ様でしたということで、再び充電してもらって、「M3」と7代目での復帰をお待ちしています。
↓本文中に記した物語が収録されているもの
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- 出版社/メーカー: 小学館
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動物飼育係・イルカの調教師になるには (なるにはBOOKS)
- 作者: 井上 こみち
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- メディア: 単行本
今すぐ話せるロシア語 入門編 (Oral Communication Training Series)
- 作者: 阿部 昇吉
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2001/03
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株式会社「岩手県葛巻町」の挑戦―ミルクとワインとクリーンエネルギーの理想郷
- 作者: 亀地 宏
- 出版社/メーカー: 秀作社出版
- 発売日: 2006/10
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世界遺産の島琉球王国の謎―甦る南海の理想郷・沖縄 (青春文庫)
- 作者: 武光 誠
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2001/02
- メディア: 文庫
イギリス庭園紀行〈下〉田園地帯の庭に見るイギリス人の理想郷 (旅名人ブックス)
- 作者: 柳木 昭信, 小嶋 三樹, 辻丸 純一, 三島 叡, 邸 景一
- 出版社/メーカー: 日経BP企画
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
理想郷としての第三帝国―ドイツ・ユートピア思想と大衆文化 (パルマケイア叢書)
- 作者: ヨースト ヘルマント
- 出版社/メーカー: 柏書房
- 発売日: 2002/11
- メディア: 単行本