ヤッターマン#1 [アニメ]
30年ぶりに復活ということで、あのドロンジョ、ボヤッキー、トンズラーが帰ってきました。(前作と同じキャストというのが嬉しい所です。というより、声が変わっていたら、それはもうあのトリオとは言えませんからね。)ということで、初回となる今回だけ、特別に記すことにします。
主題歌は、リメイク作の場合のパターンに従って、OPは同じ曲が使われている。が、大抵は現代風にアレンジされるのが普通であるが、ここではアコースティック・ギターを中心としたシンプルなものになっていた。ということで、この部分は新鮮でした。一方、ED曲の方はどうでもいいや、ということになりました。→「ドロンボーの歌」にしてくれたらいいのに...
今も昔も「全国の女子高生のみなさん」と言うボヤッキー、怪力のトンズラ、そしてそれを束ねるドロンジョ様はやっぱり懐かしさと、変わっていないという所が嬉しい所でした。そしてドクロベエ様も。
かつてはドクロストーンを捜すと言うことだったが、ここが「ドクロリング」に変わったが、基本的には同じというのも安心できる所でした。全部で5つと言っていたが、ニセモノがあるということで、なかなか集まらないというのもパターンとは言っても安心できる所です。
そして、「ビックリドッキリメカ」の登場から、ドロンボー一味の敗北、3人乗りの自転車で逃走、そして「お仕置きだべー」という一連の流れも、やっぱり変わっていないということで、大いに楽しめる所でした。但し「ビックリドッキリメカ」とだけ言っていて「今週の」という枕詞がなかったのは、初回だからなのか、それとも完全に廃止されたのか、どちらなんでしょうか?
このシリーズは、実質的な主役はドロンボー一味である。ツッコミ所満載のオマヌケな商売をして、へんてこりんなメカを作り、指令を受けて出動。お約束の技で敗北して「お仕置きだべー」という、定型フォーマットがあるだけに、目新しいことをすると、逆に不自然さを感じることになるが、そういう所がなかったのはよかったですね。
そんな中、タツノコプロの方の作品として「ハクション大魔王」と「ヤダモン」がチラッと出ていたという所が製作者のお遊びといった所でしょうか。
定型フォーマットを楽しむという所では、「水戸黄門」や「必殺シリーズ」と同じということになるが、何も考えずにおバカな所を笑うという作品となると、長い間無かっただけに、色々と突っ込みながら楽しんで行けそうですね。色々なメッセージがある作品も大事であるが、本作の様に何も考えずに笑って楽しむ作品というのもやっぱり必要である。(コメディ映画と同じです。)
↓今回のOP主題歌はこちら
やっぱりこれらも...
- アーティスト: テレビ主題歌, 三ツ矢雄二, 山本まさゆき, ロイヤル・ナイツ, トッシュ, 鈴木ヒロミツ, 田中真弓, きたむらけん, 山本正之&ピンク・ピッギーズ, 甲本ヒロト&ピンク・ピッギーズ, 山本正之
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2005/03/24
- メディア: CD
BEST! タイムボカンシリーズ オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: テレビ主題歌, 山本まさゆき, 小原乃梨子, スクールメイツ・ブラザーズ, 八奈見乗児, たてかべ和也, 滝口順平, TVサントラ
- 出版社/メーカー: キング
- 発売日: 2007/03/07
- メディア: CD
タイムボカン・シリーズ ヤッターマン オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: TVサントラ, 山本正之, 小原乃梨子, 八奈見乗児, たてかべ和也
- 出版社/メーカー: キング
- 発売日: 2005/10/26
- メディア: CD
「多羅尾伴内」(その2) [映画(邦画)]
まずは、片岡千恵蔵主演作品からということで、今回は記念すべき第1作の「七つの顔」についてです。千恵蔵と言えば、やはり時代劇スターという印象が強いが、本シリーズは、金田一耕助シリーズと共に、千恵蔵の現代劇(背広姿が見られる)である。
シリーズ第1作「七つの顔」(1946年)
作品データを記しておくと、1946年の大映京都の作品であり、時間は81分、白黒作品である。原作は比佐芳武、監督は松田定次、脚本は比佐芳武、撮影は石本秀雄、美術は角井平吉、音楽は西梧郎である。そして出演は、片岡千恵蔵、月形龍之介、轟夕起子、喜多川千鶴、服部富子、原健作、月宮乙女、丸山英子、たちである。
物語は、あるレヴュー劇場の花形歌手の清川みどりが出演中に楽屋から出火して失踪する。また、同時にダイヤの首飾りも消えた。新聞は其治券のことを大きく騒ぎ、社会の注目を集める事件となる。この事件の捜査に当たった長谷川警部、ダイヤの首飾りの貸主の金田金平は元鬼刑事・本堂応助と共に参加し、私立探偵・多羅尾伴内も事件に首を突っ込んでくる。そんな中、本堂は犯罪の知能性から、昭和16年以来消息を絶った日本ルパン・藤村大造の所業だと断定する。一方、多羅尾伴内は3日もあれば十分に事件は解決する、と豪語するが...
製作されたのが終戦の翌年ということを考えたら、そんな状況でよくもまあ製作されたものだと感心してしまう。60年前の作品ということになり、現在と比べると社会情勢が全く違い、社会インフラも全く違っているということが、逆に独特の世界観を持った世界に引き込んでくれる。謎解きの強引な所もあるが、「ケータイ刑事」の世界に親しんでいたら、かえって親近感を受けるところがいくつかある。多羅尾伴内は変装が得意ということで、一つの確立したスタイルを持っているが、こういう所があるのが安心できる所になる。(でも、変装といっても、何で気づかないの?と突っ込みたくなっちゃいますが... →だからこそ楽しくなるのですけど...)
現在とはあまりにも環境が違いすぎるが、娯楽作品ということでは十分に楽しむことが出来る作品である。(「ケータイ刑事」ファンであれば、受け入れやすいと思いますよ。)
↓こういうものがあります。
東京少年・ナビ [映画(邦画)]
2/2から劇場公開となる「東京少年」であるが、いつものように、作品紹介とメイキングという内容の「東京少年ナビ」が放送されたので、それについて記す。尚、この番組は、いずれ発売になるDVD「東京少年」には特典映像として収録されるでしょう。(これまでのBS-i制作の劇場版の時と同じです。)尚、時間は26分です。
マヤヤのナレーションで始まり、ダイジェストの様にいくつかのシーンが流れて、作品タイトルが出ると、まずは2007/10/4に帝国ホテルで行われた完成披露記者会見の様子から。(丹羽P、平野監督に真希ちゃんと石田卓也)映画の中ではまだ髪が長いが、10月になっているので、例のドラマのためにショートヘアーになっている真希ちゃんの挨拶が流れる。
続いて「どのような作品なのだろうか」というマヤヤのナレーションから、詳しい本作の内容紹介となる。(この部分はノベライズを読むか、映画を見るかということで、省略します。)当然、今までに出ていなかった劇中シーンも次々と出てきます。(コンビニの店員姿の真希ちゃんなど)
続いては、関係者のインタビューということで、真希ちゃんが「今回の役について」を語り、丹羽Pがこの作品について、真希ちゃんについて語る。真希ちゃんについて語る所では「銭形舞」、「ヤンキーの男の子」(→これは「原っぱ」ですね。1/20の「侍ショートフィルム」で放送されます。)、「恋日」(→これは「電車」ですね)、「恋日。私恋」ということで、丹羽Pが関与した作品しか出てきませんでしたが、まあ当然か...(こうしてみると、真希ちゃんは「多聞チルドレン」の先頭を走っていると言ってもいいですね。)
CMが入って、続いてはメイキング編に突入。ここでは石田卓也にスポットを当てて、平野監督が彼について語り、石田が平野監督について語る。更に、平田満と草村礼子が「作品について」を語る。更に、平野監督が真希ちゃんについてを語る。再び、ストーリーに触れ、真希ちゃんが色々と語り、丹羽Pが真希ちゃんの成長を語っていました。
CMが入り、改めて「東京少年」のストーリー紹介があり、丹羽Pが「姉妹編」ということで「東京少女」について語る。(本作と同じ企画を違うスタッフ、キャストで制作したということです。→夏帆ポンの主演です。)そして「東京少女」についてのダイジェストが流れました。さして「東京少年」と「東京少女」の劇場公開のお知らせが、両作のポスターが並んで出てその下に公開日が出る。→「東京少年」は2/2(土)より、ということで間違っていないですが、「東京少女」の方は「2/28(土)より」と出ていました。→2/23(土)からの公開です。そもそも2/28は「土曜日」ではなくて「木曜日」です。→これが再放送されますが、誤りは果たして修正されるのか?
続いては、クランクアップの時の様子の映像が流れ、真希ちゃんがその時の感想を語る。最後は、平野監督、平田満、草村礼子、石田卓也が「メッセージ」ということで作品PR。締めは真希ちゃんが「『東京少年』に込めたメッセージ」を語っていました。
内容の方は、これまでのBS-i製作映画のナビと同じであるが、「東京少女」についても語られていた所がポイントですね。(「東京少女ナビ」では、姉妹編ということで「東京少年」についても少しは触れられるものと思います。)
真希ちゃんのコンビニの店員姿があったけど、そんなコンビニが近所にあったら、入り浸りになっちゃいそうですね。(笑
尚、今回見逃したという方も、1/27の14時から再度放送されるので、その時に見ることが出来ます。(その後、2/3,10にも放送があります。)尚、1/27は、その後の14:30からは「東京少女ナビ」の放送と言うことになっています。(2/3,10も同様に、2作のナビが続けて放送されます。)「東京少女」の公開日の誤りは修正されるのか?
主題歌はこれです。
侍ショートフィルム#5「きくばり」 [ドラマ]
BS-iとBS-FUJIの製作「68FILMS」のBS-iでの「侍ショートフィルム」としての5回目の放送は「きくばり」というサブタイトルでまとめられた3作品の放送でした。(でも、番組内では「きくばり」ではなくて「気配り」と出ていましたけど...)で、その3本は「侍ショート」からの「ROOM SERVICE」、「美少年Hi」からの「ラベル」、「侍ショート」からの「EMA ~絵馬」でした。(今回は「東京少年/東京少女」からはなし、また、「侍ショート」の全5作は全て放送されました。)3本の時間は27分半ということで、CM率は10%を割るということでした。それでは放送順に記していきます。
「ROOM SERVICE」
あるホテルに宿泊しているマダム。チェックアウトの時間は10時ということで、荷造りをしようとするが、荷物が多すぎてトランクに入ることができない。で、ホテルの案内を見ていたら、「荷造りのサービス」と言うのを発見する。早速それに電話して荷造りを頼んだマダム。直ぐにホテルマンがやってきて荷物を目で見ると、どのようにトランクに入れたらいいのかを計算し、作業を始める。あっという間に作業を終えたホテルマン。チップを渡そうとするが、それを受け取らずにホテルマンは帰っていく。マダムはホッとしたが、靴までしまわれていたということで、再びホテルマンを呼んだ。マダムが靴を履いていないと言うことに気づいたホテルマンは、トランクから靴を出すと、チップを断って帰って行った。チェックアウトの準備をするマダムだったが、今度はストッキングが伝線した。で、またもホテルマンに頼み、直ぐに出してくれた。時間が少しあると言うことで、タバコを吸おうと思ったマダムだったが、今度はライターがない。で、荷物をひっくり返すことに。部屋の前では例のホテルマンが待っていたが、ノックをしても返事がなかったので、そのまま帰って行ってしまった...
台詞無しで描かれた作品であるが、マダムが何を言いたいのかが良く分かる作品であり、なかなか面白手作品でした。でも、荷物があまりにもありすぎて、トランクの中に本当に全部入ったの?という疑問があるのですけど... 山咲千里って、こういうキャラが似合いますね。
「ラベル」
主演は山崎努、松田美由紀も出演しているという8分の作品とは思えない豪華なキャスティングの作品である。(ノーギャラらしいです。)鉄工所で働いている西村。今日は娘の結婚式なのに、いつもと同じように仕事をしていた。で、事務員に急かされて家に戻り、準備をして礼服に着替えて出かけた。液で駅員に「ラベル」と言われるが、何のことか分からなかった西村。そして結婚式場に到着して娘の前に。そして花嫁の父として入場を待っている時に「ラベルって何だ?」と尋ねた。娘は父の礼服の袖に「品筆保証」のラベルがそのまま付いていることに気づき、それを取った...
場は違っても、日常生活でこれと同じようなことは結構ありそうな物語でした。新品の衣服をおろした時は、チェックを忘れないようにしましょう!
「EMA~絵馬~」
BS-iでは「さそり」や「愛の道 ~チャイナロード」の主演がある水橋貴己さん主演の作品。(「東京少年/東京少女」の一編ではなくて「侍ショート」の一編という所がポイントでもある、ちょっと不思議な世界にトリップした作品である。
根津神社に参拝するミサエ。彼女は1年前、彼にここに置き去りにされたという過去があった。そんな彼女は気配を感じ、振り返った。すると異様な舞いをしている謎の演舞師がいた、また、髪の長い少女が現れ、「何をお願いしていたの?」と尋ねられる。「ミサエは一番嫌いな人」と答え、文句を言いたいので会いたい。だからイザナミの神様にお祈りに来たのだった。すると、「本当のイザナミの話を教えてやろう」と少女が言い、イザナミの話をする。そして「お前の会いたい者に会わせてやろう。但し、相手の顔を見てはならん」と、イザナミと全く同じことを言われる。で、それを承知するミサエ。すると彼女の背後に来ている、と言われる。気配だけを感じて振り返ろうとしないミサエはいくつか問い糾すが、返事は全くない。すると「どうしてきたんだ」と尋ねられる。これに「さよならを言いに来ただけなんだから」と言い、手に持っていたお守りを「返す」と言ってその場に落とした。それを拾う元彼。そんな中、「ずっと会いたかった」と言われると、思わず振り返り、顔を見てしまったミサエ。その途端、彼の姿が消えた。気がついた時、ミサエはその場に倒れていた。起き上がると側にあった手鏡で自分の顔を確かめるが、イザナミのようにはなっていなかった。満足したミサエが帰っていくと、ミサエが書いた絵馬が落ちていた。そこには「天国に行った大好きな彼にもう一度逢いたい」と書かれていた。
ちょっと不思議な世界の物語であった。本作は先週放送された「寄生木」と同じ監督の作品であるが、こちらの方は一応分かる物語でした。
今回の3本は、それぞれ内容が異なる作品であり、全く違うポイントがあった作品でした。それにしても、短い時間の作品ばかりであるが、「きくばり」というキーワードで確かに一つにまとめられるのも分かるが、なかなかバラエティに富んでいて、面白い作品ばかりでした。
次回のサブタイトルは「幻想」となっています。分かっているのは「東京少年/東京少女」からの「原っぱ」です。これは銭形舞こと真希ちゃん主演の作品で、学ラン姿を見ることが出来ます。残る2本は「美少年Hi」の残っている「宇宙の法則」「こころのうた」「trash」「ソワレの心臓」「恋する梅干し」の中からの2本となるでしょう。公式HPが更新されたら「追記」という形で記すことにします。(「東京少年/東京少女」からの残りは「ライ麦畑でつかまえてでつかまえて」「東京危機一髪」「臭いものには蓋の日」が残っているが、前2つは1/27の放送ですし、「臭いもの…」はおそらく2/3でしょうから。)
(1/14 15:00追記)
公式HPを見たら、次回の放送は「原っぱ」と「宇宙の法則」「ソワレの心臓」の3本ということになっていました。「原っぱ」は真希ちゃん主演の「東京少年/東京少女」の作品であり、真希ちゃんの学ラン姿が見られる作品である。あとの2本は共に「美少年Hi」からの作品であり、「宇宙の法則」は仮面ライダー剣のレンゲルと「ジャスティライザー」の天堂澪が出演しています。また、「ソワレの心臓」は山田広野監督の活弁による物語です。尚、この3本も30分枠ではCM率は10%以下になります。
↓参考までに
- 作者: 阿部 三夫
- 出版社/メーカー: 日通総合研究所
- 発売日: 1987/01
- メディア: 単行本
絵馬に見る民衆の祈りとかたち―特別付録・「浮浪」と「宿縁」文献目録
- 作者: 西海 賢二
- 出版社/メーカー: 批評社
- 発売日: 1999/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
イザナギとイザナミ―国のはじまり (日本の神話アニメ絵本 (1))
- 作者: 照沼 まりえ, 鈴木 ひろみ
- 出版社/メーカー: 永岡書店
- 発売日: 2002/12
- メディア: 単行本
↓水橋さん主演作