篤姫#3 [ドラマ]
今回の物語は、お由羅騒動の後、斉彬が藩主となってお国入りするまでということで、薩摩としたら大きく動くが、於一を中心にしてみると、青春真っ直中ということで、まだまだ平穏な物語でした。初回からホームドラマという雰囲気が続いているが、今回は於一の青春物語という雰囲気が出てきましたね。(まだまだ歴史ドラマという雰囲気は無い。)まだまだ序盤であって、波風が起こるのも近いが、今はまだ於一の人物像をしっかりと描いておこう、というところですかね。
姫ということで、やはり下々の暮らしを知らず、自分のペースで大久保家に鰹や鯛を持っていく所は、ちょっぴり微笑ましくなる所でした。が、かんざしを与えようとして拒否されて、「誇り」と言う言葉で説明されて、相手を傷つけたと悩む所などは、十六歳という「子供」ならではでもありました。そして、最後に、瞼に目を書いてふざけていた所もやっぱり子供らしい発想で、親近感が出ました。
今回のツボは、処分の内容を知ろうとするが、父に「子供だ」と言われる所でしょうね。(愛ちゃんも五代さんに「子供、子供」と随分言われたものですし...)ただ、この当の年頃は、大人の都合によって「まだ子供」と言われたり「もう大人」と言われたりするだけに、色々と悩む年頃でもあるが、まあ悪くない所でしたね。
ただ、お供の者を撒いてとか、お酒や魚を簡単に持ち出せるということで、今和泉家の管理体制は少し考えなければならないと思いますけど...
近衛家が出てきたことで、ホームドラマという和もの物語の方もボチボチ終わりということになるのであろうが、もう少し於一の子供っぽいエピソードを見たい所でもあります。
※今回もBS-hiで18:00からの放送を見ました。
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
- 作者: 宮尾 登美子, 田渕 久美子
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2007/12/20
- メディア: ムック
「AN AMERICAN IN PARIS」 [映画(洋画)]
表題の作品は1951年の映画「巴里のアメリカ人」である。以前にサントラ盤をピックアップする形で記している(2007/1/4付けです。)が、この度、TwellVの神宮前名画座で放送されたので、再度ピックアップすることにした。
神宮前名画座は古い映画を、ノーカットで途中にCMが入らない形で放送するということで、WOWOWの映画放送やNHKの衛星映画劇場と同じ感覚であり、集中して見ることが出来る貴重な映画枠である。但し、二ヶ国語放送となっているため、日本語字幕は出ない。よって、基本的に音声は日本語吹き替え版を選択して視聴している。(原語である方を選んでも良いですけど...)
また、古い作品ばかり放送されるので、どうも白黒というような感覚があるのだが、今回の「巴里のアメリカ人」はカラー作品である。これまでに「風と共に去りぬ」を放送していて、これもカラー作品なので、カラーでの放送というのは初めてではないのだが、白黒作品の放送が多いことから、いつもとは少し違う雰囲気を感じたのもまた事実である。
作品データを記しておくと、時間は113分、製作はアーサー・フリード、監督はヴィンセント・ミネリ、脚本はアラン・ジェイ・ラーナー、撮影はアルフレッド・ギルクスとジョン・アルトンの2人、音楽はジョニー・グリーンとソウル・チャップリンの2人である。そして出演は、ジーン・ケリー、レスリー・キャロン、オスカー・レヴァント、ニナ・フォック、ジョルジュ・ゲタリ、たちである。
本作は、ミュージカル映画の傑作として知られている作品であり、アカデミー作品賞をはじめ、7部門に渡ってオスカーを獲得している作品である。G.ケリーのダンスも脂が乗っていて、見応えがある。特に、ラストの17分にもわたるダンス・シーンは凄い。
物語は、第二次大戦でパリにやってきたジェリーは、戦後もパリに残って画家の修業をしていた。そんな彼は歌手のアンリと友情を結んだが、ある日、ふと出掛けたクラブでパリジェンヌのリズに一目惚れ。しかしリズはアンリの婚約者だったと知って身を引くことにしたのだが...
ラブ・ストーリーをミュージカルとして仕上げている作品であり、ミュージカル映画の金字塔として知られている作品である。こういう作品はサントラ盤と共にたっぷりと堪能できるだけに、じっくりと楽しみたい所である。
それにしても、TweiiVの「神宮前名画座」は良い作品を放送してくれるものである。来週は「オール・ザ・キングスメン」の放送です。(これは白黒作品です。)やはり、アカデミー作品賞を受賞している作品であり、映画史に残る1本です。
An American In Paris: Original Motion Picture Soundtrack
- アーティスト: George Gershwin, Benny Carter, Johnny Green, Benny Carter & His Orchestra, MGM Studio Symphony Orchestra, Oscar Levant, Saul Chaplin, Gene Kelly, Georges Guetary, Grace Stark
- 出版社/メーカー: Rhino
- 発売日: 1996/07/16
- メディア: CD
↑ サントラ盤です ↓
キューティーハニーTHE LIVE #15+週末のヒーロー&アニメ作品 [特撮]
キューティーハニーTHE LIVE #15
現在、特撮作品で唯一、一定水準をキープしているのがこの作品。前回は正月休みのリハビリというような内容だったが、今回はいつもとは雰囲気が違うもので、今後の展開に期待させる物語となりました。
3日間眠り続けるハニー。で、夏ちゃんが早見に連絡を。過去にもあったハニーの体内での暴走が起こっていて、いつもと様子の違うハニー。(でも、いつものハニーよりも強そうに見えます。実際、強かったですし...)ミキはハニーを止めようとするが、ハニーの暴走は止まらない。ということで、今まではハニーに声を掛けられてもそれを嫌っていたミキが、ハニーのために立ち上がり、ハニーのためにパンサークローの幹部たちと一時休戦で手を組むなど、面白い所を見せてくれました。
また、ユキがミキのハニーフラッシュを目にして、出生の秘密について疑問を持ったということで、いよいよ3人がチームとして確立する下地も出来ました。
ハニーは拉致されてしまったが、こういう大きなピンチが一気に物語を進めてくれることになるだけに、次回は楽しみです。(それにしても、メインライターだったら井上敏樹はそれなりにしっかりしたものを書きますね。)
これ以外の作品は、時間潰しにはなるものの、中身は何もなかったですね。一応、次回への下準備をしていたという内容(1本は最終回なので、尻ぬぐいでしかなかった。)だったが、全て予想された範囲内だったので、「やっぱり」というだけで、2度目の視聴はあり得ないものばかりでした。
放送順に、メジャー・4th.#3から簡単に。
0対10の試合をひっくり返すことがトライアウト合格の条件であり、必至に追い上げ、9-10で最終回を迎えた。二死からのチャンスで盛り上がるが、本塁憤死で9-10で試合終了。誰もが不合格と思ったが、これはメジャーリーガーになる資質を見極めるテストであり、全員合格。しかも吾郎だけはメジャーのキャンプに合流することになった。
物語としては、ここでは不合格になり、他球団のテストを受ける、という道もあるが、そこまで物語を遠回りさせることは出来ないだろうから、一応合格するだろうと思っていたが、順当な所でした。で、次回からはいよいよタイトルに相応しい「メジャーリーグ」を舞台にした物語となる。それにしても、1st.からここまで長かった...
次回予告では、吾郎は名前の後呂なのか、背番号「56」を付けていたが、結構遊びもしていますね。
ウルトラギャラクシー#8
エレキングを味方にするための物語。ゴモラVSエレキングの水中戦が、水中での戦いに全く見えなかったんですけど...(ゴモラの口からもっと気泡が出なきゃ...)
そんな中、これまでに何度も尻尾攻撃を受けているゴモラが、飛び上がって逃れているのには吹き出してしまった。(ファミコンの有名ソフト・マリオが飛び上がっているみたいだった...)
ゲキレン#46
クライマックスに向けて、ご都合主義で一気に物語が進んだが、あと3回も本当に必要なの?一応、劇場版で一緒になって戦った形がTVシリーズに登場となるようだが、まんねり戦隊は「カーレンジャー」の結びにシフトですか。ロンがエグゾスだと考えればいいだけで、歴代戦隊の焼き直し路線で結ぶとなると、本当に何も残らない時間潰しですね。で、今回は赤、理央、メレ、ロン以外は空気と同じであって、完全に邪魔な存在でした。
電王#49[最終回]
やっと終った。ただそれだけ。CGのレベルの低さ、途中でおかしくなってしまうプロ失格というヒロインを起用するなど、マンネリに陥ってプロ意識を失った三流スタッフが取り繕って結んだだけの内容のない駄作でした。一応、最後に「1年後」というのが出て来なかった所は評価するが、麻薬の禁断症状のように頻繁に姿を現すご都合主義の乱発では、1年も続ける意味がない。天国の石ノ森先生も泣いている...
それに懲りず、次作を作るというのだから、スポンサーの商魂のために制作するようなもの。それでは良い作品が生まれるはずがない。それなりのキャスティングで気を引こうとしているが、注目はヒロインが途中で降りないかどうかの唯一点だけ。(柳沢ななだったら大丈夫とは思うけど...)本当に存在価値も完全になくなっちゃいました。
※来週からは絞り込んで、駄作については切り捨てることにします。
↓一応ピックアップしておきますが、購入したいとまではいかない...
チャーリーズ・エンジェル・1st.13話 [ドラマ]
今回はいつもより5分繰り下がって26:10のスタートでしたが、TV大阪の「キューティーハニーTHE LIVE」が30分繰り下がったため、こちらが先にスタートとなりました。今回の物語は第13話「狙撃!午後1時の終局」(原題は「ANGEL TRAP」)である。物語は、チャーリーの陸軍時代の戦友たちが次々と暗殺されていった。被害者は4人になれ、次に狙われると思われるカムデンがチャーリーの元にやってくる。で、カムデンを囮にして犯人をおびき寄せることにしたエンジェルたち。サブリナがカムデンの恋人ということにして常にガードすることにして、ジルは犯人に接触して決行日を探り出そうとする。トラップは上手く仕掛けられ、警察もスナイパーを出して犯行現場を押さえようとする。そして遂に、決行日を掴んだジルだったが...
チャーリーの戦友を狙撃していた男は、人のいい男であり、ジルが心を奪われる、というように、いつもの事件の犯人とは一味違っている所が今回の物語のミソである。そのため、犯人を逮捕した後のジルが元気が無くてふさぎ込んでいる、というように、エンジェル(ジル)の人間的な面が描かれていた。また、そういうこともあって、いつもの明るい物語とは少し違うカラーがあった。「割り切りが必要」と言ってジルを慰める所があったが、これによって「プロの探偵」ということをいつもとは違った形で表現できていたのは良かったところであった。
エンジェルたちのセクシー・シーンは泣く、ギャグもなし。一応、付け髭を付けてチャップリンを意識したボスレーの変装が登場したが、笑いの要素を排除していて、ボスレーがちょっと浮いてしまったように感じた物語でもあった。
冒頭の暗殺シーンで、ビルの屋上からターゲットを狙うスナイパー。ターゲットはプールにいるという所は、プールのある場所が違うものの、映画「ダーティー・ハリー」の冒頭シーンを思い出させてくれて、最初からいつもの「チャリエン」とは違う雰囲気がありました。(でも、時にはこういう物語があってもいいですよね。)
※次回はいつも通りの26:05のスタートです。
地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル 1stシーズン DVDボックス
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテイメント
- 発売日: 2003/06/18
- メディア: DVD
地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル 1stシーズン傑作集
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテイメント
- 発売日: 2001/05/25
- メディア: DVD
地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル コンプリート1stシーズン DVD-BOX
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2007/03/23
- メディア: DVD
ケータイ刑事銭形海29話(3rd.3話・感想)+30話(3rd.3話)予告 [ケータイ刑事]
二段構成で記している「銭形海」。放送後の最初は、いつものように簡単な感想と次回予告について、思ったことをそのまま記しています。今回の物語は3rd.3話(通算では29話)の「ザバーンザバーンは異国の香り! ~プリンセス暗殺計画」です。何と言っても、絢ちゃんの二役というのが最大のポイントです。
監督は「ケータイ刑事」では初めてだが、「恋日・2nd.」の「Baby Baby」や、夏帆ポンの「東京少女~眺める少女」で監督を務めている高成麻畝子監督であり、脚本は「ケー刑事」のエース・KJがしっかりとした脚本を書いていました。(今回の脚本で、KJは14本目となり、中邨武尊&渡辺千穂の2人を抜いて、単独4位に浮上しました。この調子だと、睦月さんはまだ遠いですが、3位に浮上するのも近いかも...)
それにしても、自虐ネタを含めて、色々とネタが詰まっていましたね。『愛のメモリー』をマツではなくて絢ちゃんが歌ったのをはじめ、絢ちゃん自身をネタに使ってましたし、消えもの(食べ物=みたらし団子、もとい、ポポロパンピン・エクスレアード・トレビアーン)まで出てきたとなると、やっぱり大食い泪ちゃんを思い出します。(ただ、泪ちゃんは大食いということになっているが、劇中では何か食べていましたっけ?海ちゃんの方が食べていることが多いような気がしますが...)プリンセス・カイの壊れ方は「銭形泪」という感じがしました。また、「牛丼」で思い出したのも「泪・1st.6話」でした。→傑作「銭形泪」とは同じ次女・緑リボンですから、何かと意識していることが伝わってきます。あの明るくポップな雰囲気が久しぶりに甦った印象を受けました。(絢ちゃんも、今回の物語でコメディエンヌとして目覚めたかも知れませんね...)
「カイリーネ・ネクロチアス・エメラルドオーシャン・ターモン・アンドリウ・ボナパルト・ゼゼッペ」に「オルカディアトロス・サザンウインドバード・タイガーシャーク」って、「寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝るところに住むところやぶら小路ぶら小路パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助」には及ばないものの、やっぱり凄い名前ですね。(ちなみに「寿限無…」というのは名前であり、姓の方はご存知ですか?(正解は「杉田」です。))
マツはマツで、今回はご機嫌な所もありましたね。「M2」で零ちゃんに「松山先生」と言わせたが、「合格!」と言う台詞まで含めてTVシリーズでこれが出てくるとは、KJ脚本、やってくれます。(海ちゃんにではなく、プリンセス・カイに言われた所が上手い所でした。)それにしても、「水戸黄門」「大岡越前」「遠山の金さん」という名前まで出てきて、プリンセス・カイが時代劇口調というところも面白いところでした。
王女の命が狙われているというのに、ザバーン王国の警備の人員はあまりにも少ないというのは、「ケー刑事」ならではなので、突っ込まないことにするが、こういう時にこそCGを多用して、衛兵の数を増やしても良かったのでは...
「ケータイ刑事」では脅迫状の類は、新聞や雑誌の文字を切り抜いて作るというのがお約束になっているが、今回は手書きのアラビア文字だったというのは、ちょっと新鮮に感じました。(普通の作品ならば、それが当然でしょうけど...)
松山さんも、(銭形に)「必ず守ってやる」と言ったり、本人がいないと思ったら、ボロクソに言う所などは五代さん、高村さん、岡野さんと同じであり、お約束とは言え、楽しい所です。
オルカはプリンセス・カイを射殺しようとするのなら、やっぱり頭を狙わないとダメですね。(これって、ゴルゴ13をはじめ、殺し屋としたら常識だと思うのですけどね。)一方、海ちゃんにしても、防弾チョッキを着るのは分かるが、頭を狙われたらどうするつもりだったんでしょうかねぇ。
治外法権を盾にして逃れようとする犯人というのは、「ケータイ刑事」に於いては全く新しいパターンであるが、これは物語の設定をしっかりと活かしている脚本である、という証でもある。やっぱり「ケー刑事」のエース・KJ脚本でしたね。しっかりと考えられていました。
マツがデタラメを教えたことによってザバーン王国では益々日本に対しての誤解が深まるでしょうが、実際、外国では日本のイメージって「侍、腹切り、芸者」というのが浸透している国があるのもまた事実であるだけに...
次回は、3rd.4話(通算では30話:遂にこの大台に乗りました。)の「松山刑事、最大の危機! ~会社社長誘拐殺人事件」という物語です。次回予告でも松山さんが襲われていましたし、拉致されたようですが、ひょっとしたら「愛・26話」のような展開ということなんでしょうか?そんな中、海ちゃんが「チンパンジイから怪人パンチ」を口にしていたのは嬉しいところです。何せ、ここのところの回文と言えば「柴田束志」ばかりでしたからね。詳しくは、公式HP更新後となる火曜日にUPする方で...
鑑識メモの方は、「鰈(かれい)」というさかなへんの漢字シリーズであったが、現場でスタッフさんたちまでが映っていたというのは、「零・2nd.6話」などがあるが、ちょっと珍しいですね。
着ボイスDLのお知らせを挟み、海ちゃんCM(インフォマーシャル)はやはりこれまでと同じものでした。また、次の番組の「うさぎたちのもちつき」までの15秒のCMは「東京少女・セピア編」の15秒版でした。このCMには「イケナイ恋」がバックに流れているというのもポイントです。
↓やっぱり「銭形泪」を意識していますね。
ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀~決闘!ゴルゴダの森 プレミアム・エディション
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2007/08/24
- メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀〜決闘!ゴルゴダの森 スタンダード・エディション
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2007/08/24
- メディア: DVD
↓こういうのが発売になります。やっぱりファンの声をしっかりと聴いてくれますね。
ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE2.1~
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2008/03/21
- メディア: DVD
ケータイ刑事銭形雷40話(2nd.14話)[Final]裏ネタ編] [ケータイ刑事]
BS-iの再放送枠(毎週日曜日朝10時)に合わせて書いている「銭形雷[裏ネタ編]」。遂に最終回となりました。(この「[裏ネタ編]」を始めた時は、最後まで持つか?と思ったが、無事に完走することが出来ました。)最終回の物語は2nd.14話(通算では40話)「さらば友よ ~相棒の絆事件」である。今回は、高村さんの栄転先である「ロス市警」について。更に、高村さんの撃った銃弾を受け止めた銭形の古銭の場面が映画「荒野の1ドル銀貨」に倣っているということで、この作品について記します。
尚、BS-iの本放送時に記した記事は「ここをクリック(本放送)」、MBS放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
「ロス市警」:アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスの警察である。アメリカは連邦制の国家であり、州や大都市の自治権限が高いことから、警察はそれぞれの州や大都市に設置されている。ロスは大都会であるので、当然のように市が独自の組織を設けて、管轄している。ロス市警の設立は1869年であり、現在はアメリカで3番目に大きな警察組織となっている。警察官約1万人がいる。(一般職員は除く。)ちなみに、日本の警視庁には約4.3万人の警察官がいる。尚、警察官が約1万人というと、福岡県警、北海道警よりも少し少ない人数である。ちなみに、日本の各警察で、ロス市警よりも警察官の人数の多いのは、警視庁、大阪府警、北海道警と、埼玉、千葉、神奈川、愛知、兵庫、福岡県警だけである。(この人数を多いと見るか少ないと見るかはお任せします。参考までに、アメリカで最も警察官の多いのはニューヨーク市警であり、約3.8万人の警察官がいる。)
映像作品の世界でも、ロスは大都市であり、そこを舞台とした物語はたくさんあり、当然のようにロス市警に在籍するキャラクターも多くいる。「刑事コロンボ」はその代表格であるが、他にもロス市警に所属する刑事たちはたくさんいる。そういう刑事が登場した作品をいくつかピックアップしておく。(数が多いので、全てを拾い上げることは不可能です。)「リーサル・ウェポン」シリーズ、「コブラ」「スピード」「パニック・イン・スタジアム」「ヒート」など。また「ビバリーヒルズ・コップ」は物語はロスであるが、アクセル刑事はデトロイト市警の所属、「ダイ・ハード」(第1作)もロスが舞台の物語であるが、ジョン・マクレーン刑事はニューヨーク市警の所属である。
「荒野の1ドル銀貨」:1965年のイタリアとフランスの合作映画である。原題は「UN DOLLARO BUCCATO」である。また、英語でのタイトルは「ONE SILVER DOLLAR」である。尚、1966年のイタリア映画に「続・荒野の1ドル銀貨」(原題は「IL RITORNO DI RINGO」)という作品があるが、これは本作とは関係ない別の物語である。(主演はG.ジェンマということで共通している。これは「夕陽の用心棒」の続編という内容である。)
作品データを記しておくと、時間は95分、監督と脚本はカルヴィン・ジャクソン・パジェット、撮影はトニー・ドライ、音楽はジャンニ・フェリオである。そして出演はモンゴメリー・ウッド、イヴリン・スチュワート、ピーター・クロス、ジョン・マクダグラス、フランク・ファレル、たちである。尚、モンゴメリー・ウッドとはジュリアーノ・ジェンマのことである。本作は、G.ジェンマの出演作としては初めて日本で公開された作品でもあり、彼のマカロニ・ウエスタンにおける代表作である。「ケー刑事」ファンであれば、元ネタとなった作品であるだけに、一度は見ておきたい所である。
物語は、南北戦争が終わり、捕虜となっていたゲイリーとその弟・フィルは、銃身を短く切られた拳銃を返却されて帰途につく。故郷に帰った後、ゲイリーは一足先に家を出た弟・フィルを追ってコロラドにたどり着き、そこの町の顔役からある仕事を依頼される。一方、フィルは、その顔役に対抗する農民グループに味方をしていて、兄だとは全く知らずにゲイリーを撃ってしまった。兄だと知り慌てて飛び出たフィルは、町の顔役の一味は無残にも射殺されてしまう。ゲイリーは胸に入っていた1ドル銀貨が銃弾を食い止めたおかげで命を取り留めた。そしてゲイリーは、弟の敵を討つため、町の顔役一味と対決する...
この作品では、偶然にも1ドル銀貨が銃弾を止めているが、雷ちゃんはこの作品を知っていて、だからこそ高村さんの銃を(古銭の入っている)胸に持っていったのでしょうね。
「銭形泪」の再放送の途中(1st.13話)から日曜の朝の放送となった「ケータイ刑事」の再放送。日曜の朝で「泪・2nd.」「零」「雷」と続いてきたが、その次の「海」はまだ本放送が続いているということで、再放送の方も一旦幕となる。で、来週のこの時間(日曜10:00~10:30)は、「映画東京少年・東京少女公開記念セレクト・恋する日曜日」ということで、真希ちゃんが出演している「恋日・1st.」から「電車」が放送されます。(その次は、おそらく夏帆ポン主演の「恋日・2nd.」の「僕の森」が放送されるものと思われる。その後は、途中で中断している「恋日・2nd.」か「恋日・ニュータイプ」の再放送とでもなるのかしら???)さて、来週から日曜の1本目の記事はどうしましょうか...
↓これの「THE MOVIE2.1」って何?
ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE2.1~
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2008/03/21
- メディア: DVD
↓「泪・1st.13話」から日曜朝となったが、ここからはこの枠での再放送でした。
↓これも一度は見ましょう。
↓参考まで