SUMMER STUCK(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1950年のミュージカル映画「サマー・ストック」である。「オズの魔法使」のJ.ガーランドと、数多くのミュージカル作品で活躍するG.ケリーの3度目の共演となった作品であり、また、J.ガーランドの最後のMGM作品である。ジュディの歌、ケリーの踊りは超一級品であり、ストーリーはあってないようなものであるが、見せ場はしっかりと見せてくれる作品である。
作品データを記しておくと、時間は110分、監督はチャールズ・ウォルターズ、脚本はジョージ・ウェルズとサイ・ゴンバーグの2人、音楽はハリー・ウォーレンである。そして出演は、ジュディ・ガーランド、ジーン・ケリー、エディ・ブラッケン、グロリア・デ・ヘイヴン、マルジョリー・メイン、フィル・シルヴァース、たちである。
物語は、ある田舎の農場を継いだ姉の元に、ショウ一座にいる妹が演出家を伴って、一座を連れて帰ってくる。で、農場の手伝いを条件に、納屋を劇場にすることを認める。で、劇場と化した納屋で一座のショウを見せてくれる、という(言い方は悪いが)どうでも良いようなストーリーである。が、歌と踊りの方は素晴らしく、それを見るための作品と言ったらよい。よって、ストーリーがどうのということは関係なくなる。
ということで、当然のことながらサントラ盤の方も要チェックである。が、現在リリースされているサントラ盤の方は、ジュディ・ガーランド主演の「グッド・オールド・タイム」(1949年の作品)のサントラ盤と一緒になった2 in 1仕様となっている。まあ、この方がお得と言えばお得ですが...(全33曲が収録されていて、本作関係は前半の20曲である。)
本作のサントラ盤の収録曲は、アウトテイクを含む6曲のボーナストラックが追加されていて以下の20曲である。『Main Title Medley: Hoe Down/(Howdy Neighbor) Happy Harvest/If You Feel』『If You Feel Like Singing, Sing』『(Howdy, Neighbor) Happy Harvest』『Dig-Dig-Dig For Your Dinner』『Medley: Pork Feeding/Cow Milking (Hoe Down)』『Mem'ry Island』『Portland Fancy』『Tractor Busted/New Machine』『You, Wonderful You』『Friendly Star』『Fall In Love [Stereo]』『You, Wonderful You (Newspaper Dance Reprise)』『Wet Feet』『All For You』『You, Wonderful You (Reprise) [Stereo]』『Heavenly Music』『Get Happy』『All For You [Backstage]』『Happy Harvest (Finale)』『End Cast』。
この後は「グッド・オールド・タイム」の曲が13曲収録されている。(曲のタイトルを記しておく。)『Main Title Medley: In The Good Old Summertime/Chicago』『In The Good Old Summertime』『Meet Me Tonight In Dreamland』『Waltz Serenade』『Put Your Arms Around Me, Honey』『Last Night When We Were Young [Outtake]』『Wait 'Til The Sun Shines Nellie』『Little Brown Jug』『Play That Barbershop Chord』『I Don't Care』『Souvenir From Moscow』『Merry Christmas』『Finale: In The Good Old Summertime』。
映画の方の見所は、J.ガーランドの歌とG.ケリーの踊りであり、サントラ盤ではG.ケリーの踊りを見ることは出来ない(音だけだから当然ですが...)ものの、歌の方をたっぷりと聴くことが出来るので、これだけでもたっぷりと楽しむことが出来る。じっくりとジュディの歌声を楽しみましょう!
Summer Stock/In the Good Old Summertime (Soundtracks)
- アーティスト: George Stoll, Johnny Green, Harold Arlen, Saul Chaplin, George Evans, George/Fisher, Fred Evans, Leo Friedman, Lewis F. Muir, Fred Speilman, Harry O. Sutton, Pyotr Il'yich Tchaikovsky, Albert Von Tilzer, Harry von Tilzer, Harry Warren, Harry/ Chaplin, Saul Warren, Henryk Wieniawski, Joseph Eastburn Winner, MGM Studio Orchestra, Carleton Carpenter, Gene Kelly, Gloria DeHaven, Gloria de Haven, Judy Garland, Pete Roberts, Phil Silvers
- 出版社/メーカー: Rhino
- 発売日: 2003/11/04
- メディア: CD
↓ボーナストラックなし・全14曲の本作のみのサントラ盤も一応あるようです。
↓映画DVDはこちら
「SUNBURN」 [映画(洋画)]
表題の作品は1979年の映画「サンバーン」である。ビデオでのタイトルは主演のファラ・フォーセットの名前を入れて「ファラ・フォーセット サンバーン」となっている。まあ、当時のファラは「チャーリーズ・エンジェル」で大人気となっただけに、彼女の名前をタイトルに入れれば、それだけで注目されますからね... 尚、本作を「サスペンス・ミステリー」というジャンルに入れているものと「アクション・ミステリー」というジャンルに入れているものとがあるが、後者の方が正しいように思います。物語の舞台となったアカプルコの観光案内というような所があり、更にファラ・フォーセットの健康的な魅力満載の作品である。(しかも「チャーリーズ・エンジェル」をどことなく匂わせてくれるのはちょっと嬉しい所でもある。)また、こういう作品を「動く写真集」とも言います。
作品データを記しておくと、時間は95分である。原作はスタンリー・エリン、監督はリチャード・C・サラフィアン、脚本はスティーヴン・オリヴァー、ジェームズ・ブース、ジョン・デイリーの3人、撮影はアレックス・フィリップス・Jr.、音楽はジョン・キャメロンである。そして出演は、ファラ・フォーセット、チャールズ・グローディン、アート・カーニー、キーナン・ウィン、エリノア・パーカー、ジョーン・コリンズ、ロビン・クラーク、シーモア・カッセル、ホルヘ・リューク、ウィリアム・ダニエルズ、たちである。
アカプルコ。1台の車が酒場に突っ込んで炎上し、運転していた男・ソーレンが死んだ。で、保険調査員のジェイクが死亡したソーレンの死因の確認を依頼される。事故死であれば保険会社は2週間後に500万ドルを支払わ無ければならず、それを阻止できたら10%の報酬がジェイクに入るのであった。ジェイクは妻を仕立ててソーレンの家の近くに住みこませ、真実を探ろうという作戦に出た。で、モデルの美女・エリーが妻として調査に雇われた。調査を開始して隣人たちと顔見知りになり、ソーレンの家に盗聴器を仕掛けることに成功した。で、ソーレンが何者かから脅迫されていたことを知る。それと同時に、色々と怪しげな出来事が起こり始める。更に調査を進めると、この一件は第二次大戦中の人間関係が絡んでいること、この辺りを縄張りとするギャングが画策していることを掴む。で、事故はギャングのボス・ゲラが仕組んだことだった...
ソーレンの秘密が次第に明らかになっていくが、ファラのアクションもあって、サスペンスという要素は影が薄い。(それなりのものはありますが...)「チャーリーズ・エンジェル」の世界からジルが一人飛び出して活躍するというような感じもする。また、アカプルコの明るい世界がファラの健康的な魅力に融け合っている。水着のサービス・ショットもあるということで、本作はファラ・フォーセットを見るための作品である。
↓ファラが出演しているのは1st.シーズンだけです。
地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル コンプリート1stシーズン DVD-BOX
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2007/03/23
- メディア: DVD
BEST HIT USA 2008[2008/1/29] [音楽(etc.)]
いつものように、一番早い放送である火曜日夜のBS朝日の放送において、ON AIR曲と「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心に記して行きます。
最初は、「ロックが生まれて50年以上が経つ」という話から入り、懐かしい名前が次々と登場し、ファッションの話にグラミー賞を独占するかも知れない、ということで「誰か分かりますか?」と言ってましたが、登場したのはAMY WINEHOUSEで、2007年のライブで『Rehab』でスタートしました。また、アルコール依存症である彼女だが、いくつかのそういうアーティストたちの名前も出てきました。
「COUNTDOWN USA」の20位から11位までの発表があり、CMを挟んで「HOT MENU」のコーナーとなり、「新しいグループを紹介します」ということで取り上げられたのはAVENGED SEVENFOLDで、インタヴューがあり、それからON AIR曲の登場で『Almost Easy』が流れました。→サマソニに出ていてお馴染みなので、今更という気もしますけど...
それに続いては「C/D USA」の10位から4位の発表があり、今週のURBAN CHARTのTOP 10が紹介され、その中から1位のALICIA KEYSの『Like You'll Never See Me Again』(ニュー・シングルです。)がON AIRされました。
今回は「STAR OF THE WEEK」のコーナーはお休みで、CM明けは「TIME MACHINE」のコーナーです。1/29ということで、以下の5件が紹介されました。
1962年:PETET, PAUL & MARYがワーナー・ブラザーズとレコード契約を結んだ、1966年:JOAN BAEZの3枚のアルバム(「JOAN BAEZ」「JOAN BAEZ vol.2」「JOAN BAEZ IN CONCERT」)が揃ってゴールドレコードになる、1972年:バングラディシュ救済コンサートの3枚組ライヴ・アルバムが全米1位を獲得(※BILLBOARDではないですね。BILLBVOARDはDON McLEANの「AMERICAN PIE」が2週目の1位でした。)、1974年:JACKSON 5が初のアフリカツアーを開始した。2/19までに17公演が行われ、エチオピア、セネガル、ガーナ、ケニア(ナイロビ)、ザンビアを回った、1979年:サンディエゴで17歳の少女がライフルで小学生を襲い2人が死亡。この報道を聴いたBOOMTOWN RATSのボブ・ゲルドフは『I Don't Like Monday』を書き上げた。(全英No.1になった名曲です。)
また、1/29が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の2人でした。RAMONESのTOMMY RAMONE(1952年生まれ)、AZTEC CAMERAのRODDY FRAME(1964年生まれ)。
このコーナーからのON AIR曲は、PETER, PAUL & MARTが取り上げられて、1965年のライヴの『If I Had A Hammer』でした。そして、フォークの話になり、1965年のライヴ映像でJOAN BAEZの『Mary Hamilton』がON AIRとなりました。今回はフォークの特集と言う感じでした。
「C/D USA」のTOP 3の発表があり、ラストのリクエストのコーナーは、1987年のHEARTの『Alone』でした。それにしても、アン・ウィルソンのボーカルはいつ聴いても圧巻ですね。この曲は全米No.1を獲得した名曲ですし、心に響くとても良い曲です。
次回は、EPGの番組情報によると、ゲストとしてBLOOD RED SHOESが出ていて、ラテン・アメリカの歌姫SHakiraの魅惑のライヴ映像をオンエア!さらにCREAMの貴重な解散ライヴ映像も!ということです。
THOMAS DOLBY『THE FLAT EARTH』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼の2nd.アルバムである。シンセサイザーを上手く使い、エンジニアと言われる彼らしいテクノ・ビートによる1982年の大ヒット曲『She Blinded Me with Science』の余韻が残る1983年に録音された本アルバムは、彼の道を突き進むサウンド・シャワーというアルバムである。尚、本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位35位を記録している。
収録曲は以下の全7曲である。『Dissidents』『Flat Earth』『Screen Kiss』『White City』『Mulu The Rain Forest』『I Scare Myself』『Hyperactive!』。
この中からシングル・カットされたのは3曲であるが、アメリカでもヒットを記録したのは1曲のみであった。それは『Hyperactive!』であり、Billboardのシングル・チャートでは最高位62位を記録している。また、イギリスでは最高位17位を記録するヒットになった。また、『I Scare Myself』と『Dissidents』はイギリスでそれなりのヒットを記録していて、前者は最高位46位、後者は最高位90位を記録している。(が、いずれもが年間シングル・チャートのTOP 100にランクインはしていない。)
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、シングル・カットされた『Dissidents』と『Hyperactive!』、そして『Screen Kiss』をピックアップしておく。
この後の'80'sサウンドは、シンセサイザー全盛となり、エレ・ポップと言われるサウンドに溢れることになるが、DOLBY博士のシンセは楽しいというだけでなく、エンジニアという所を感じさせてくれる技がある。本アルバムでもそれが垣間見られるが、難点が一つある。というのは、収録曲が7曲で時間は37分を越えた所ということである。時間が短いということはアルバムのクオリティには関係ないはずであるのだが、聴いていると「もう終わり?」という印象を持ってしまいます。(サウンドの方にどっぷりと引き込まれるが、だからこそ時間のことも気になってしまいます。)色々と凝ったことを行い、そうやってサウンドを完成させるので、ある程度の所で1枚のアルバムとしてまとめてしまうというのも分かるが、もう少し博士のサウンドに浸りたい、というのが正直な所です。が、聴いておいて損はしないアルバムである。