WHITE SNAKE『1987』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1987年に発表された11枚目のスタジオ・アルバムである。が、ちょっとややこしいことになっているアルバムでもある。アメリカと日本でリリースされたものと、欧州盤では曲数と曲順が異なっている。(曲数は、日米は全9曲、欧州は全11曲であった。)また、2007年にリマスターされ、同時に4曲のボーナス・トラックが追加され、更に合計8曲のPV/ライヴを収録したDVDとセットにした2枚組の「COLLECTORE'S EDITION」もリリースされた。お買い得なのは収録曲の多い欧州盤であるが、「COLLECTORE'S EDITION」がリリースされた現在では、やはりこちらが断然良い。
また、本アルバムは、彼らが放った(現時点で)唯一の全米No.1ソングである『Here I Go Again』が収録されているアルバムでもある。全米No.1ソングが生まれたことも手伝って、当然のように大ヒットを記録していて、Billboardのアルバム・チャートでは最高位2位、1987年の年間アルバム・チャートでは16位にランクインしている。彼らを語る上では、やはり欠かせないアルバムの1つである。
US盤(JP盤)の収録曲(曲順)は以下の通りである。『Crying In The Rain』『Bad Boys』『Still Of The Night』『Here I Go Again』『Give Me All Your Love』『Is This Love』『Children Of The Night』『Straight For The Heart』『Don't Turn Away』。
この中からシングル・カットされたのは4曲であり、『Here I Go Again』は全米No.1の座を獲得(1週だけ)し、1987年のBillboard年間シングル・チャートでも7位にランクインしている。また『Is This Love』も最高位2位を記録し、1988年のBillboard年間シングル・チャートでは17位にランクインしている。これ以外では、いずれも年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていないが、『Still Of The Night』が最高位78位、『Give Me All Your Love』が最高位48位を記録するヒットとなった。
本アルバムからのお薦め曲は、『Here I Go Again』と『Is This Love』は彼らの代表曲でもあるので外せないのは言うまでもなく、しっかりとピックアップしておきます。それ以外では、『Crying In The Rain』『Bad Boys』『Children Of The Night』『Straight For The Heart』という所を記しておく。
本アルバムは1987年のリリース時から欧州盤はUS/JP盤と曲順が違っているということなので、一応そちらも記しておく。欧州盤の収録曲は全11曲であり、曲順は以下の通りである。『Still Of The Night』『Bad Boys』『Give Me All Your Love』『Looking For Love』『Crying In The Rain』『Is This Love』『Straight For The Heart』『Don't Turn Away』『Children Of The Night』『Here I Go Again '87』『You're Gonna Break My Heart Again』。
また、2007年にリマスターされた「COLLECTOR'S EDITION」は、欧州盤の曲順であり、その後に4曲のライヴ・テイクがボーナス・トラックとして収録されている。(曲は『Still Of The Night』『Here I Go Again』『Is This Love』『Give Me All Your Love Tonight』である。)
また、DVDの方には以下の8曲が収録されている。『Still Of The Night』『Here I Go Again '87』『Is This Love』『Give Me All Your Love』『Give Me All Your Love[Live]』『Is This Love[Live]』『Here I Go Again '87[Live]』『Still Of The Night[Live]』。後ろ4曲のライヴはボーナス・トラックの4曲である。映像のあるものと無いものとの両者を一度にに入手出来ると言うことだけでも、「COLLECTOR'S EDITION」は貴重である。これから購入しようというのであれば、絶対に「COLLECTOR'S EDITION」にするべきですよ。
- アーティスト: Whitesnake
- 出版社/メーカー: EMI
- 発売日: 1994/07/11
- メディア: CD
「THE FOUR MUSKETEERS」 [映画(洋画)]
作品データを記しておくと、時間は107分、原作はアレクサンドル・デュマ、監督はリチャード・レスター、脚本はジョージ・マクドナルド・フレイザー、撮影はデヴィッド・ワトキン、音楽はラロ・シフリンである。そして出演は、オリヴァー・リード、リチャード・チェンバレン、フランク・フィンレイ、マイケル・ヨーク、ラクエル・ウェルチ、フェイ・ダナウェイ、チャールトン・ヘストン、ジャン・ピエール・カッセル、クリストファー・リー、シビル・ダニング、たちである。
物語は、捕われの身になったロシュフォールが銃殺の刑に処せられることになった。が、処刑の前に脱出したロシュフォールは国王ルイ13世所に飛んで帰った。国王はリシュリュー卿と密談中であり、女王がイギリス首相・バッキンガム公に相変わらずラブレターを書いていて、コンスタンスを使いに使っていることに悩んでいた。で、リシュリュー卿はコンスタンスを処分することを決断した。翌日、市場に買い物に出かけたコンスタンスは暴漢に襲われた。ダルタニアンは彼女を助けようとしたが、力及ばずコンスタンスは誘拐された。で、ダルタニアンはコンスタンスを助けようとして立ち上がる。が、ダルタニアンを殺そうとする陰謀が用意されていた...
ダルタニアンたち四銃士の活躍によって、バッキンガム公は倒されて、フランスにとっては「めでたしめでたし」となる物語ということで、冒険アクションという物語としたら悪くない。が、純粋なアクション作品を楽しむとしたら、お笑いの要素が多くて、格好良さという部分が駆けているように感じてしまう。イギリス流のジョークが散りばめられていて、それらを理解していたらそれなりに楽しむことは出来る。ということで、好みがはっきりと分かれる作品である。
当然、シリーズ第1作の「三銃士」を見てから本作を見ないと意味がないが、「三銃士」を楽しむことが出来なかった方は、遠慮しておいた方が良いでしょうね。兎に角、イギリス映画らしい作品である。
四銃士 (ユニバーサル・セレクション第2弾) 【初回生産限定】
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- メディア: DVD
「必殺!」(その2) [映画(邦画)]
今回は、記念すべき「必殺!」シリーズの劇場版第1弾となる「必殺仕掛人」シリーズの第1作についてです。TVシリーズの「必殺仕掛人」の放送が1973/4/14に終了し、TVシリーズの方は第2作となる「必殺仕置人」が始まっていた1973年6月、「仕掛人」がスクリーンに登場することになりました。それが今回取り上げる「必殺仕掛人」である。但し、音羽屋半右衛門はTVシリーズと同様に山村聡が演じているが、藤枝梅安はTVシリーズの緒形拳ではなくて田宮二郎が、西村左内はVシリーズの林与一ではなく高橋幸治が演じている。そのため、TVシリーズとは少し雰囲気が違っているのも特徴となっている。
シリーズ第1作「必殺仕掛人」(1973年)
作品データを記しておくと、1973年の松竹作品で、時間は87分である。原作は池波正太郎の「仕掛人・藤枝梅安」であり、監督は渡辺祐介、脚本は渡辺祐介と安倍徹郎の2人、撮影は小杉正雄、美術は森田郷平、音楽は鏑木創である。そして出演は、田宮二郎、高橋幸治、山村聡、野際陽子、川地民夫、津坂匡章、室田日出男、森次晃嗣、三津田健、浜田寅彦、河村憲一郎、たちである。
物語の方は、江戸の鍼医者・藤枝梅安は、仕掛人の元締・音羽屋半右衛門から前金二十五両を受け取ると、日本橋蝋燭問屋・辻屋文吉の後添いであるお照を仕掛けて殺した。お照は盗っ人の駿府の音蔵の娘であり、音蔵が殺された後、孫八と組んで悪事を重ねていた。そして老い先短い辻屋文吉を誑かして後妻の座に収まると、辻屋の身代を狙っていたのだった。で、とか家を仕掛けを依頼したのは文吉だった。そして梅安は助っ人の徳次郎と共に甲州に旅立つ。が、そんな二人を追っていく孫八の姿があった。で、徳次郎は孫八に殺されてしまった。一方、仕掛人・西村左内は喧嘩さばきを買われて、八丁堀同心・峯山又十郎から町方同心になることを勧められていたが、そのためには与力や組頭への手土産として三十両を求められる。が、それは又十郎が地位を利用したタカリだった。そんな頃、上野界隈を縄張りとする香具師・三の松の平十が難癖を付けてタカる又十郎の殺しを音羽屋に依頼して息を引き取る。また、平十の弟分である聖天の大五郎も、平十の妾である娼宿の女将・お吉と又十郎の殺しを依頼した。で、又十郎を左内に、お吉を梅安に仕掛るように命じ、二人はそれを果す。で、平十の遺児・為吉が平十の縄張りを継いだ。が、大五郎が計画していたのは、為吉を殺し、縄張りを手に入れることであり、それを実行した。音羽屋は大五郎に利用されたと知ると、激怒して大五郎を仕掛けた。全ての片が付いた所で酒を酌み交わす3人の仕掛人。そんな中、梅安は「あのお吉の目がお袋の目にそっくりだったんですよ...」と漏らしていた...
物語としたら、一つの仕掛けから第二の仕掛けに繋がるというように、TVシリーズの「必殺仕掛人」の物語を少しスケールアップしたようなものになっていて、楽しめるのだが、TVシリーズ「必殺仕掛人」を見ていると、梅安と左内のキャストが違っていることに違和感を感じてしまう。音羽屋もTVシリーズと違うキャストであれば、逆に違和感は薄くなるのだが、同じキャストであるために、どうしても違和感の方が先に来てしまう。物語の方はなかなか面白いのだが、筆者にとっては違和感の方が先に来てしまい、「残念だった...」ということになってしまったが、TVシリーズの「必殺仕掛人」を見ていなければ、感じることのないものであり、そういう方はたっぷりと堪能できるであろう作品である。(と言っても、本作を見たら、やはりTVシリーズ「必殺仕掛人」は見ておくべきですけど...)
↓TVシリーズ
ケータイ刑事銭形海34話(3rd.8話) [ケータイ刑事]
それでは、いつものように、長文&ネタバレありで記していきます。尚、放送直後に記した「感想+次回予告」版はここをクリックして下さい。
いきなり「警視庁から入電中!」で、事件が知らされる。海ちゃんは自転車で現場に向かっていた。「世田谷区下北沢のムータコ東京支部で殺人予告事件発生。直ちに現場に急行せよ」ということで、ムータコ東京支部にやってきた海ちゃんと松山さん、松山さんは「ムータコって?」と尋ねる。これに海ちゃんが「新興の降霊術で、韓国のムーマンと日本のいたこを足したものらしいですよ」と説明する。すると「何でそんなこと知ってるの?」と尋ねる松山さん。すると「今朝届いた捜査資料に書いてあったじゃないですか」と海ちゃん。でも「捜査資料?」とマツ。すると「あっ、さては読んでませんね」と呆れる海ちゃんは出来の悪い部下に悩むが、そんなことを気にしていることは出来ず、中に入ろうとして扉を押すが、開かなかった。
そうしていると「海ちゃん」という声がした。で、声のした方を振り向く海ちゃん。すると笑顔になって「シンさん!」と言って駆けていく海ちゃん。これにマツは「シンさん?」海ちゃんは「お久しぶりです」と行って再会を喜んでいた。で、マツに「こちら、ソウル市警のシン・ドンウク刑事です」と紹介する。で、シンさんは「初めまして」と言って、IDカードを見せる。で、マツも警察手帳を見せて「警視庁の松山です」と挨拶をする。が、シンさんの姿を見て「今日は友達の結婚式ですか?」と尋ねる。これに「捜査ですよ」と言う。海ちゃんも「も~う、これですよ、これ」と言って、警視庁に届いた殺人予告状を開いてマツに渡す。「降霊の儀に於いてパク・サンチョル殺害の犯人に命をもって償わせる」と書かれていた。(マツが声を出して読んでくれる。が、いつもの新聞や雑誌の文字を切り貼りしたものではなくて、ワープロによって作られていました。)
海ちゃんが、シンさんはパクの殺人事件の担当だということを説明するが、マツは「ごめん、話が全然見えない」と言う。すると「捜査資料を読まないからですよ」と呆れかえってしまう海ちゃんは「さあ、行きましょう」とシンさんと共にムータコ東京支部に入っていこうとする。慌てたマツは事件の話を聞かせてと頼みながら、海ちゃんの後を追った。
海ちゃんが説明してくれる。2ヶ月前にソウルで、パク・サンチョルという降霊術師が凍死しているのが発見された。遺体を発見したのはパクの3人の弟子たちで、遺体の横にはカタカナで「サイトウシン」と残されていた。パクは日本語が堪能だったらしい。その名前は遺体を発見した3人の弟子の中の一人であること、を語り、シンさんが、決定的な証拠がなかったのでサイトウの逮捕までは至らなかった、と語る。更に海ちゃんが、残りの2人の弟子のチェ・トンジンとリ・ジョンファンも被害者に強い恨みを持っていた。今日、その3人の弟子が降霊に呼ばれ、降霊で被害者に直接真犯人を聴いて白黒付ける。そんな所に真犯人を殺すという殺人予告が日本と韓国の警察に届いた、ということだった。(設定を素早く語ってくれるのは分かりやすくて良いですね。)シンさんは海ちゃんに「今日は相棒、よろしくお願いします」と言い、海ちゃんは笑顔で頷き「こちらこそ」と言う。これに「ちょっと待て」とマツ。「銭形は俺の相棒だろう」と言うも「捜査資料も読まない人は頼りないからなぁ~」と返す海ちゃん。すると「今朝はねぇ、頭がボーッとしてたんだよ。二日酔いで...」と言い訳をするマツ。が「益々頼りないです」とバッサリと切り捨てると「さあ、行きましょう、シンさん」と言って、シンさんと一緒に行こうとする。マツは「ちょっと待て」とシンさんを呼び止めると「お前、その格好で捜査するのか?」と尋ねるが「はい、タキシード刑事ですから」とシンさん。「理由になってないなぁ。刑事が目立ってどうすんの」とマツは突っ込むが、逆に「松山さんのガングロも目立ちますよ」と返され、「はい、松山さんの負け」と海ちゃんがトドメを刺していた。
海ちゃんたちはムータコ東京支部に入っていき、降霊の儀が行われる部屋に入っていく。が、パクの弟子が「困ります。待ってください」と言って止めようとする。そこに東京支部代表の剣山登(けんざん・のぼる)が姿を現す。海ちゃんたちは警察だと言うことを名乗る。で、殺人予告があったので警備に来たことを松山さんが伝える。が、チェはパク同志の喪が明け、降霊が叶うとても大事な日であり、儀式参加者以外は入室できない、と言っても警察の介入を拒否する。しかし、松山さんも引き下がらない。するとシンさんが「では、儀式参加を希望します」と言い出した。ムータコの教義では参加者を断ることが出来ないことになっているということを知っていた。すると松山さんも儀式に参加することを希望した。で、それを認め、恒例の儀式を始めようとする剣山だった。
斉藤が扉を締めて鍵を掛けた。祭壇のろうそくに火が点けられ、儀式の準備が進んでいく中、松山さんは脇の祭壇に置かれている小刀を手にして「かっこいいなぁ」と言い、「これ、本物だったら凶器だな」と言って小刀を抜く。すると「触らないで下さい!」とリ・ジョンファンがやってきて「とても神聖な物なんです」と松山さんを叱りつけた。で「すいません」と言って小刀を鞘に戻そうとするが、その時小刀の刃で手を切ってしまったマツでした。すると海ちゃんがやってきて「もう、勝手にいじるからですよ」とお小言を。(が、ハンカチで傷を押さえてくれました。)→ここだけならば、道化にしかならないマツだが、こういう所にも無駄がないのが「ケー刑事」ですからね...
で、儀式が始まるということで、チェがシンさん、松山さん、海ちゃんの立ち位置を指示する。で、右から順に、シンさん、チェ、マツ、リ、斉藤、海ちゃんが一列に並んだ。部屋の灯が消されて、儀式が始まる。(舞ちゃんは暗所恐怖症だったが、海ちゃんは平気です。)で、剣山が注意事項として、ろうそくの火が消えたら隣の人と手を繋ぎ、パクが帰るまで離してはいけない(話したら恐ろしい禍が身に降りかかる)と語った。
剣山が祭壇の前で手を合わせ、呪文を口にする。「パンニナニハサムニダー」そして「さあ、皆さんご一緒に」と言って参加者にも呪文を言わせる。「パンニナニハサムニダー」と口にする一同。更に「ハムパンニハサムニダー」「キュウリモハサムニダー」と呪文が続く。(ハムサンドを作ってるの?)
すると、ろうそくの炎が消えた。海ちゃんは「嘘?」と目を丸くして驚いた。ろうそくが消えたことで部屋は真っ暗になる。剣山は「パク同志の霊がお見えになりました。手をおつなぎください」と指示を出す。で、一同は手を繋いだ。(「舞・4話」の様に輪にはなっていないが、手を繋ぐという所は同じです。)
すると、剣山が「寒い、やたらと寒い...」と言い出した。「パク同志ですか」と言う声がして、パクの霊が剣山に乗り移った。「同志を閉じこめたのは誰ですか?」と言う問に「私を、私を閉じこめたのは...」ともったいぶっていたら、悲鳴がした。また、海ちゃんが手を繋いでいた斉藤が後ろから押されたようで、海ちゃんは「斉藤さん、大丈夫ですか?」と言う。すると「手を、手を離してしまった!」と怯える斉藤。直ぐに「禍が起こるぞ!」という叫び声がした。で、海ちゃんも「私も手を離しちゃいました...」と声を上げる。が、海ちゃんは結構冷静で「電気を点けてください」と言い、マツが「電気、電気」と言ってスイッチを捜す声がする。で、スイッチが入れられて照明が点いた。で、剣山の方を見る海ちゃん。剣山は倒れていて、シンさんが駆け寄る。マツも戻ってくると「シンさん、どうした?」と慌てる。で、シンさんは「死んでます」と言った。(海ちゃんは移動しながら手袋を填めていたということで、実に冷静です。)で、驚くリ、チェは「禍だ、手を離したから禍が起きたんだ!」と言って斉藤を責める。すると斉藤は「誰かに押されたんです」と言い訳を口にする。これに海ちゃんが「動かないでください。現場を保存します」と注意する。(警視正殿は冷静ですね)
で、「警視庁から入電中」と事件を知らせる入電が届く。「世田谷区下北沢のムータコ東京支部で殺人事件発生。被害者は剣山登。直ちに捜査を開始せよ」 鑑識も到着して捜査が始まっている。そんな中、逆立ちで現れた柴田さんが直立すると「報告します」と言って海ちゃんたちに報告を始める。凶器の小刀からは2つの指紋が検出され、それは松山さんと斉藤の指紋だと判明した。すると「決定的な証拠だな」と松山さんは犯人は斉藤だと決めつける。が、斉藤は「誰かに押された」と固くなに否定する。が、聴く耳を持たない松山さんは斉藤を責め続ける。すると「ちょっと来て下さい」と言って海ちゃんが松山さんを外に連れて行った。 「出来すぎですよ、この事件」と言って疑問を口にする海ちゃん。更にシンさんも3つの疑問が残る、と言う。で、斉藤が手を離した理由は?と言うが、松山さんはその疑問に答えていく。で、誰が斉藤を押したか?ということで、「チェかリ」と言うシンさんだったが、この2人と手を繋いでいた松山さんは「あり得ない」と言い切った。2つ目の疑問はカタカナで書かれたダイイング・メッセージで、どうして被害者はハングルではなくてカタカナで書いたか?ということ。が、松山さんは「斉藤が日本人だったから」と説明し、状況証拠が揃っていると言って斉藤が犯人だと譲らない。すると韓国語で「頭の固い人だ」と漏らすシンさん。これに松山さんは「韓国語で俺の悪口を言っているのか」とシンさんに絡む。で、海ちゃんが松山さんを宥めるように間に入り、「犯人がだれであれ、犯行を実行する上でクリアしなければならない難関がもう一つあります」と、3つ目の疑問の話をする。で、シンさんが「暗闇をどう動いたか」と口にした。すると「手探りだよ」とまたも適当な説明をする松山さん。海ちゃんは「人間業じゃありません」と言うが(ひょっとして「文化祭」のシンデレラのような方向に持っていくのか?と一瞬頭をよぎりました...)電気が点いた時、、斉藤は遺体の側にいたが、犯人ならば疑われないように離れるはずだ、と言い「いずれにしろ、犯人は暗闇で自由に動ける人物」と口にする。するとシンさんが「フクロウの目を持つ男ですね」と口にする。これを聴いたマツは「そうか、分かった!」と言うと、儀式が行われた部屋に向かった。
直ぐに戻って来た松山さんは、リの首根っこを押さえていた。そして投げ飛ばすと「その髪型、不自然なんだよ」と言ってリを犯人扱いする。そこに海ちゃんとシンさんがやってきて「止めてください」とマツの暴走を止めようとする。そんな中、リの頭に伸びたマツの手が、リの髪を引っ張った。すると、それはカツラであり、リは坊主頭をしていた。で「ゴメン」とマツ、海ちゃんも「すいませんでした」と謝ってマツを連れて行った。が、リは「ゴメンで済んだら警察いらないんだ!」と怒っていた。
マツは、髪の毛の中に何か隠していると思った、と言い訳をする。これにシンさんが「それじゃ、スパイですよ」と言うと、「スパイ」と言う所で閃いた。
今度はチェに詰め寄る松山さん。「良いサングラスだなぁ」と言って絡み「このレンズ、暗闇でも見える特殊レンズか?」と言ってサングラスを奪い取る。チェはまぶしがって目を手で隠しながら「ご冗談を。スパイ映画じゃないんですから」と否定する。が、聴く耳を持たないマツは「銭形、電気消せ」と指示を出す。海ちゃんが電気を消しに行こうとすると、シンさんがそれを制して電気を消しに行った。マツはサングラスを掛ける。で、電気が消えた。と同時に「あっ?何も見えないじゃないか...動けば見えるのか」と言うと動いてみるが、チェの「危ない!」と言う声がしてぶつかって倒れてしまう。で、電気が点くと、チェはやはり目を手で隠していた。それを目にした海ちゃんは「寄せる、悪のさざ波」(ここでAパート終了。経過時間は16分を回った所でした。よって、Bパートは9分半弱になります。)
別室のホワイトボードに現場にいた人たちの顔写真(海ちゃん、マツ、シンさんの写真もちゃんとある)が貼られ、名前、そして「サイトウシン」と言う文字が書かれているのを目にした海ちゃんは「そうか」と気づいた。で、シンさんに「チェさんのフルネームは漢字でどう書きます?」と尋ねた。で、「はい」とシンさんは言うと、ペンを持ってチェの名前を漢字で書いた。で「こうです」と言った。すると「やっぱり」と海ちゃん。そして「松山さん、これを日本語読みにしてください」と言う。で、マツが「さいとうしん」と読んだ。シンさんは「崔東真」と書いたのだった。で、笑顔を見せた海ちゃんは説明を始める。
冷凍室に閉じこめられた被害者は凍死する寸前に犯人の名前を書き残そうとした。でも、ハングルで書けば、第一発見者になるであろう犯人に消される恐れがある。だからあえて日本語読みにした名前をカタカナで書き残し、その謎解きを警察に託した。
が「待てよ」と松山さん。剣山が殺された時、チェは自分とシンさんの間にいた、と言う。海ちゃんも「あとはその謎ですよね」と分かっていた。で、腕組みをして考えるマツ。そんな所でシンさんが左腕に填めている腕時計を見た。その様子を見た海ちゃんは「シンさん、ストップ」と言った。で、シンさんは自分の左手をゆっくりと動かして、よく見た。すると小指の横に血の痕が付いていた。マツが「怪我したのか?」と言うが、シンさんは気づき「松山さん、右手を出してください」と言った。「どうしてだよ?」と言うマツに「いいから手を出してください」と海ちゃん。で、マツは右手を出した。シンさんはその手と自分の左手を繋ぐように手を合わせた。すると、松山さんが小刀で怪我をした傷跡とぴったりと合った。そして海ちゃんは笑顔になって「謎は解けたよ、ワトソンくん」
降霊の儀が行われた部屋に関係者を集めた海ちゃん。チェは「まだ何か用ですか?我々も暇じゃないんです」と不満を言うが「これで終わりです」と言うと、説明を始める。「2人の同志を殺したのは、チェ・トンジンさん、あなたですよね」と海ちゃん。これに斉藤は驚いた。が、チェは笑い出して「冗談は止めてください。私は2人の刑事さんと手を繋いでいたんですよ」と言う。これに「いいえ、あなたは誰とも手を繋いでいません」と言い、マツと手を繋いでいたら、手にマツの血が付いているはずだ、と言い「ああいう風に」と言ってシンさんを指差す。シンさんは口笛を吹きながら左手に付いた血痕を見せた。そして海ちゃんは説明を続ける。チェは手を繋ぐ時、意図的にマツとシンさんの間に入った。それは2人の刑事に自分のアリバイを証明させるためだった。部屋が暗くなった瞬間、チェは2人の間を離れ、マツとシンさんに手を繋がせた。それからサングラスを外し、斉藤の後ろで息を潜め、突き飛ばすタイミングを待った。そして斉藤を突き飛ばし、小刀で剣山を殺害、電気が点いた時には素知らぬ顔で2人の刑事の間に戻り、殺人の濡れ衣を斉藤に被せた。殺人予告も警察に殺害現場を目撃させるために送ったもの。
これにチェは「ただの憶測じゃないですか。それに、どうやって動き回るんですか?フクロウじゃあるまいし」と犯行を否定する。これに海ちゃんが「それが、フクロウのようになれる方法がひとつだけあるんですよ」と言って「散瞳薬」という目の検査に使う薬を示す。この薬を目に差すと瞳孔が開きっぱなしになり、暗闇の中でも物を見分けることが、フクロウのように出来る。が、この薬を使うと、明るい所では眩しくて目が明けられなくなる。だから常にサングラスをしていなければならなかった。そして「今、あなたへの身体検査令状を裁判所に請求しています。それが取れ次第、検査を行います。おそらくあなたからは散瞳薬の成分が検出されるはずです」と告げた。するとチェは観念したように膝をついて、動機を語り始めた。パクと剣山はとっくに降霊の力を失っていた。それを隠すために斉藤に依頼者の下調べをさせていた。このままではムータコがダメになるので二人を殺害した、と自供した。で「すいませーん」と言って泣き崩れた。それを見たマツはチェの方を叩き「もういい」と言って起こして手錠を掛けようとした。
が、チェは松山さんに抱きつくと、拳銃を奪い、それを松山さんに突きつけて「動くな!」と抵抗を始めた。「逃げられると思っているのか。これ以上罪を重ねてどうするんだ」と説得しようとする松山さん。が「五月蠅い、飛行機を手配しろ!」と要求するチェ。そんな所に、ギターと口笛による『愛のメモリー』のメロディーが流れてきた。それはシンさんだった。韓国語で口上を始めるシンさん。(日本語が字幕で出る。)「野に咲く花にも命あり。勝手に摘む罪人よ。私のバラが許さない。その名も人呼んでタキシード刑事・シン・ドンウク」
これに「五月蠅い、何をごちゃごちゃ!」と叫んだチェは、銃をシンさんに向けた。次の瞬間、シンさんは胸のバラを投げた。で、チェの手にある銃を叩き落とした。チェは後ずさりをして部屋の外に逃げていった。で、階段を降りて逃亡しようとするチェ。すると三味線の音が届いてきた。立ち止まったチェを夜の闇が包み込む。「大波小波かき分けて。七つの海を手にしても、正義の海は泳がせない。…」海ちゃんの口上が始まり「私の碇で沈みなさい!」から「神奈川沖浪裏」の大浪がうねり、赤い碇のストラップが飛ぶ。碇が床に突き刺さると、鎖はチェを捕らえていた。海ちゃんが鎖を引くと、チェは大回転してその場に倒れ込んだ。
そんなチェに松山さんとシンさんが駆け寄った。で、2人が両川から掴むようにチェを確保した。で、「こいつはあんたが追っていたホシだ。あんたがワッパかけな、シン刑事」と言って、手錠をシンさんに渡す松山さん。で、シンさんがチェに手錠を掛けた。その様子を満面の笑みで見ていた海ちゃんでした。
事件解決後、海ちゃんたちが歩いている。シンさんが「松山さん、相棒をお返しします」と言うと、笑いながら「ソウルに連れて行っても良いんだよ」とマツ。すると海ちゃんは「じゃあ、おじいちゃまに転属願いしておきますね」と言う。直ぐに「冗談だよ」とマツ。海ちゃんとマツの前を歩いていたシンさんは立ち止まって振り返ると「海ちゃん、松山さん」と言い韓国語で「お疲れさま」と言って頭を下げて「お世話になりました」と言った。これに海ちゃんは「お元気で」と言うと握手をするために右手を伸ばして握手をした。するとマツも「シンさん、元気でな」と言って握手をした。で「じゃあ」と言ってシンさんは二人と別れて歩いていくと、途中で振り返り「また会いましょう さようなら」と言って手を振った。これにマツと海ちゃんも「アンニョンヒ」(韓国語で「さようなら」)と言って手を振った。で、マツは海ちゃんに「銭形、お前の瞳の中にね、ハートマークが出てるよ」とからかうが、海ちゃんは笑っていた。で、再び「アンニョンヒ」と言って手を振る海ちゃんと松山さんでした。
次回の物語は、3rd.9話(通算では35話)となる「女子高生刑事はケータイ電話の夢を見るか ~銭形海の悪夢」という物語です。タイトルからも分かるように、「零・2nd.8話」、「雷・2nd.7話」に続いて、3度目となる「悪夢シリーズ」ということになります。(もはや「悪夢シリーズ」も定番のネタになりましたね。)で、「悪夢シリーズ」と言えば佐藤二朗さんが欠かせませんが、そのジローさん、雷の悪夢の時よりも濃い髭で、またもニセ海ちゃんになっています。また、「雷の悪夢」では林和義さんが登場していましたが、「海の悪夢」には諏訪太朗さんが登場しています。そして柴田束志さんまでもがニセ海ちゃんに扮していたということで、銭形雷トリオだったが、今度は銭形海カルテットにと、人数が拡大しているようです。次回予告では、「♪ウニウニ、トロトロ、イクラララ」と歌っていたり、当然のように『愛のメモリー』を歌っていたり、ジローさんのニセ海ちゃんのストラップ投げがあるなど、ハチャメチャな物語になるのは言うまでもないでしょう。で、キニナル脚本はジローさんではなくて、「ケータイ刑事」の若きエースKJということで、どれだけぶっ飛んだ内容になるのか、何処を抑えているのか、楽しみです。尚、監督は「雷の悪夢」と同じ掘監督ということで、「恋日・3rd.~アダルトな恋」をはじめ、ぶっ飛ぶ物語の監督はもはや掘監督しかあり得ないということのようです。また、入電ムービーの方も、マヤヤは訛っているし、映像の方も波打っているということで、いつもと違っているぶっ飛んだものになってますね。
鑑識メモ。いつもと様子が違う柴田さん。「色んな降霊術が世界にはあるんですね。私、柴田にもオリジナルの降霊術がございますので、皆さんにご披露したいと思います」と言うと、手にしていた小刀を抜いて気合いを入れて「キェーッ!」すると霊が降霊したのか、人が変わったようにオカマっぽくなって「皆さんこんばんわ」と挨拶すると「さかなへんに「刀」と書いて「たちうお」」と言って「」と書かれたフリップを見せる。そして「これ、韓国で言うと…」と語り出す。で、煮付けの料理のことを語ると「それではみなさん、さようなら」と言うと、霊は柴田さんから出ていった。で、元に戻った柴田さんは「今の、一体誰だ?」→柴田さん得意の取り憑きネタでした。今までにこういうネタを何度かやっているだけに...
この後は「私の碇で沈みなさい」という着ボイスDLのお知らせで、やっぱりそこまでで、海ちゃんCM(インフォマーシャル)はなしでした。次回からは3月になりますが、月が変わることでCMに変化があって、「銭形海」の本放送の最後の月になるので、「1st.」の時の様でも、「3rd.の1月」の時のどちらでも良いので、海ちゃんCMを復活させて貰いたい所です。
今回の物語は、物語としたら「舞・4話」のリメイクと言って良いものであったが、ネタとしたら新鮮な感じはありませんでした。が、トリックをはじめ、色々と変形させていて、「同じトリックは使わない」ということをしっかりと守っているとか、タキシード刑事・シンさんを出して今までのTVシリーズにはないダブル・パートナーという形を実現する、海ちゃんの口上を後まで取っておく等、色々と新しい一面を出していて、楽しませてくれました。→「ケータイ刑事」らしい工夫がしっかりと行われていて、演出の点では新鮮な物がありました。
特に、海ちゃんの口上が出てこない間に犯人が観念したかと思わせて、犯人が松山さんを盾にして逃亡しようと試みるというのは、こういう悪あがきをする犯人がいても良いと思っていただけに、やってくれた、といった所でした。しかも、タキシード刑事・シンさんの見せ場をしっかりと作ったというのも良い所でした。こういうゲスト・キャラはやっぱり栄えるものです。(「ケー刑事」ではクイーンもこの領域に到達していますね。)そして、その後に海ちゃんの口上が来たということで、海ちゃんが一段とカッコヨク栄えました。マツがドジってというのも、わざとらしくなく、不自然ではなかったし、今回はそれぞれのキャラクターが上手くかみ合っていましたね。(柴田束志さんは殆ど隠れてしまいましたけど...)
ところで、今回の物語を見てふと思ったのだが、海ちゃんのこの後(「3rd.」終了後、7代目が登場した時)について、雷お姉ちゃまはフィンランドのムーミン谷署へと海外赴任したが、海ちゃんはソウル市警に行ってシンさんとコンビを組むのでは?という気がしました。でも、「海・3rd.13話」の最後では描かれず、7代目の第1話で、海ちゃんの妹・7代目が口にするものだと思いますが...
一方、シンさんを相棒として1クールということはないだろう(そもそも、警視庁の人間ではないから、出向させてコンビを組ませるというのは無理がある。)が、「M3」(「M3」での海ちゃんは、岡野さんとコンビを組むのではと思いますけど...)以降の劇場版や、7代目以降でも1回限りのゲストとしての再登場はありそうに思いました。特に、劇場版への登場は、女性客を動員させるためにも必要でしょうし...
↓タキシード刑事・シンさんはこれに登場しています。ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~
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ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション
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「THE THREE MUSKETEERS」(1973) [映画(洋画)]
三銃士(1973) (ユニバーサル・セレクション第2弾) 【初回生産限定】
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四銃士 (ユニバーサル・セレクション第2弾) 【初回生産限定】
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80th. ACADEMY AWARDS [映画(洋画)]
脚本家組合のストで、一時期は授賞式の開催も危ぶまれた今年のアカデミー賞の授賞式。が、無事に行われて、各賞の受賞作品が発表されました。主要6部門の結果は下記の通りでした。また、ノミネート作品や他部門の受賞作品についてはこちらにデータを記しています。(第1回からのデータがあります。ここをクリックして下さい。)
<作品賞>ノーカントリー
<主演男優賞>ダニエル・デイ=ルイス(ゼア・ウィル・ビー・ブラッド)
<主演女優賞>マリオン・コティヤール(エディット・ピアフ~愛の讃歌~)
<助演男優賞>ハビエル・バルデム(ノーカントリー)
<助演女優賞>ティルダ・スウィントン(フィクサー)
<監督賞>ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン(ノーカントリー)
WOWOWの放送でも言っていたことだが、例年以上にアカデミー賞の歴史を振り返るところが充実していたことが今年の特徴でもあった。何かあれば過去の歴史を振り返っていて、その度に、これって本当に授賞式なの?歴史を振り返る特番ではないの?と思いました。(それだけをパッケージ・ソフトにして発売しても、かなり売れるものと思われる。兎に角、貴重なフィルムが次々と出てきました。)
これは脚本家組合のストによって開催が危ぶまれていた影響で、ストが続いていた場合に備えていたためと予想できるが、アカデミー協会も用意周到ですね。授賞式は放送ソフトとしても巨額なお金が動くため、式典が中止になったら損失も莫大になるだけに、商魂のたくましさも感じたところでしたけど...
毎年2月になると、必ず「アカデミー賞特集」ということで、過去の受賞作品が次々とテレビで放送されているが、毎年ほぼ同じ顔ぶれが放送されていることもあって、うんざり気味でもあったが、今回の式典で流れたものを再編集すれば、貴重な資料にもなるだけに、是非、パッケージ・ソフトとしてリリースして貰いたい所です。しかも、今年は80回という一つの区切りでもありますからね。(アカデミー協会も考えているでしょうが...)
オスカーの行方については、下馬評通りに順当だったものと、予想を覆す結果となったものがあって、ガチガチの本命作品が多数部門に渡って独占するという一番面白くないものにはならなかったのは、楽しく見ることが出来る所でした。
主要6部門の結果は「ノーカントリー」3部門受賞ということになったが、作品賞と監督賞が同じ作品が受賞するということはごく普通のことである。色々と言われたが、やはり「ノーカントリー」が頭一つ抜けていたということでしょうね。一方、主演/助演女優賞は共に予想外だったが、主要6部門だけでも、本命と予想外が受賞したという今回のアカデミー賞を象徴していましたね。
日本人関係がノミネートされていて、話題になった外国語映画賞も、まあ予想した通りの結果だったが、日本のマスコミの持ち上げ方のバカ騒ぎだけは面白い所でした。
毎年、授賞式は長時間になるが、今年も長いのは長かったが、貴重な歴史を振り返るフィルムが見られたというのは良かった所でした。
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド (ダニエル・デイ=ルイス主演)
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「THE THREE MUSKETEERS」(1948) [映画(洋画)]
表題の作品は1948年のアメリカ映画「三銃士」である。A.デュマ原作の「三銃士」の映画化作品でり、アメリカでは2度目の映画化となった作品である。主演がG.ケリーということで、ミュージカル仕立てとなっているのでは?と思うであろう。が、そういう事はなく、アクション作品である。(ということで、G.ケリーの違った一面を堪能できる作品である。)
作品データを記しておくと、時間は125分、原作はアレクサンドル・デュマ、監督はジョージ・シドニー、脚本はロバート・アードリー、撮影はロバート・プランク、音楽はハーバート・ストサートである。そして出演は、ジーン・ケリー、ラナ・ターナー、ジューン・アリソン、ヴァン・ヘフリン、フランク・モーガン、ヴィンセント・プライス、ギグ・ヤング、アンジェラ・ランズベリー、マリー・ウィンザー、キーナン・ウィン、ジョン・サットン、たちである。
17世紀、ルイ13世の統治下のフランス。腹黒い宰相・リシリューが皇后アンとイギリスの宰相・バッキンガム公の恋をネタにして国王を煽り、イギリスと一戦を交えようとしていた頃、田舎貴族のダルタニアンは志を抱いてパリにやってきた。そして王室銃士隊に入る。そこで三銃士のアトス、アラミス、ポルトスに見込まれ、親交を結び、国王への忠誠を誓ったダルタニアン。そんな中、ダルタニアンは皇后がバッキンガム公に贈った12個のダイヤの飾りボタンを取り戻すためにイギリスに向かうことになる。が、これはリシリューの陰謀であり、その途中でリシリュー配下の人物が仕掛ける妨害を受ける。三銃士がダルタニアンを助れ、無事に大任を果たした。するとリシリューは、勇敢なダルタニアンを自分の味方に仕様と企む。ダルタニアンはその罠に落ちようとなるが、アトスの忠告がダルタニアンを救った。やがて、リシリューの陰謀を知ったバッキンガム公はフランスに兵を挙げる。計正はバッキンガム公が優勢であり、リシリューは講和使節を送った。が、秘かにバッキンガム公の暗殺も命じていた。これを知ったダルタニアンと三銃士はリシリューの陰謀をイギリスに伝え、事態を防ぐことが出来た。リシリューはダルタニアンと三銃士に厳罰を与えることを国王に要請するも、ダルタニアンが手に入れたリシリューの密書の前に、陰謀は潰えるのだった。
キャストから、ミュージカル仕立てだと思って本作を見たら、完全にその期待は裏切られる。が、G.ケリーのアクションをはじめ、MGM作品らしい豪華キャストもしっかりとアクションを見せてくれていて、娯楽作品としても申し分ない内容に仕上がっている。「G.ケリー=ミュージカル」という印象があるが、ミュージカル以外のG.ケリーの姿を見たら、また違う彼の魅力と接することになり、何度も映画化されている「三銃士」であるが、本作の存在価値となっている。60年前の作品ということで、映画技術の点では時代を感じる所も確かにあるが、17世紀の物語ということと、G.ケリーのアクション作品ということの価値の方がマイナス面を遙かに上回っている。ちょっと珍しいG.ケリーを見ることが出来るということで、本作は見ておいた方が良い作品である。
↓原作はこちら
東京少女・セピア編「さよなら少女」 [ドラマ]
今回の物語は「さよなら少女」という作品です。主演は美絵素四姉妹の三女でもある水沢エレナ。(7代目の有力候補の一人です。)そして共演はマジレッドの橋本淳。幽霊が出てくる物語であるが、ファンタジックな作品となっていて、ホラー作品ではありません。切ない物語であるが、ジーンとくるものがあり、「恋日」のようなテイストのある作品でした。
また、放送フォーマットは、前半の15分がドラマで、後半の10分がメイキングである。が、そのメイキングは今回も丹羽Pは姿を現していませんでした。→7代目は山下リオか水沢エレナではないかと思っている筆者であるが、丹羽Pの素振りからすると、山下リオが本命ではないか、というように感じました。
窓際で、ソファーから外を眺めながらもの思いにふけっている少女・千夏。部屋は段ボールがたくさんあって、部屋の整理中であった。また、千夏の足元には、擦った跡のあるバイクのヘルメットがあった。
引っ越し業者(ダチョウのマークの引越センター)が荷物を運んでいた。千夏のアパートでは、部屋を引き払うということで、母が来ていた。千夏は美容師になるために上京したのだったが、母き「甘やかすんじゃなかった」と後悔していた。で、引っ越しの作業員がトラックから部屋に戻ってきて、母は部屋の奥の物を運ぶように頼む。で、ソファを運ぼうとする作業員。が、一人が手を滑らせてしまう。千夏は「気をつけてよ、それ、お気に入りなんだから」と言うが、母は「そのソファ、処分してください」と言う。「勝手に捨てないでよ、ママ」と怒る千夏。これに母は「私がかってあげた物だけ持って帰りたいの」と言うのだった。で、ソファを運ぶのを止めることにした作業員の室井は、他にも(処分する物が)あるのか、ということで、トラックに積んだ物を確認して貰うことにして、パートナーと母がトラックに向かい、部屋には千夏と室井の二人になる。
室井はダンボール箱の中にあったマネキンの頭を手にすると「何これ、気持ち悪い」と口にする。すると千夏は「美容師になりたくて上京したの。3年前」と告る。で、室井はそのマネキンを手に美容師になったつもりで、カットのマネを始める。で、千夏が室井を指導するように絡んでくる。で、彼より上手いと千夏が言ったことから、二人は色々と話し始める。室井は役者を目指していたことを語った。「未練ある?」と尋ねる千夏に「踏ん切り付けた方が自分のためだろう」と言って、完全に心の整理は出来ていた。
そんな室井は傷ついたヘルメットを手にして「処分する?」と尋ねる。が、千夏は何も答えず「諦めが付かない。1個だけやり残したことがあって...」と言い、「ちょっとつきあって」と言って室井を外に連れ出そうとする。それを断る室井だったが、千夏は無理矢理引っ張っていって、窓から外に出し、自分も外に出ると、「こっち」と言って室井を目的の場所に引っ張っていった。
何処かに行く道すがら、千夏はバイクで事故に遭ったことを話した。彼氏の運転するバイクに二人乗りをしていて転けちゃい、怪我をした。また、それから彼氏は口を聞いてくれなくなったと言う。で「サヨナラを言いに?」と尋ねる室井だったが、千夏は「分かんない」と返した。
二人がやってきたのは、彼氏の亮が務めている美容院だった。店に入ると、右手にはまだ包帯があり、ホホにも絆創膏があった亮が出てきて室井に対応する。が「客じゃない。彼女が話があって」と言うが、亮は「彼女?」と訳が分からない様子だった。
そんな所に店長が出てきて、予約が入っていないので、奥に入って良いと言い、自分はちょっと外出をする。で、千夏は店の奥に駆けていった。
千夏の言葉を亮に語ろうとする室井。「千夏さんです」と言って千夏を紹介するが、亮は怪訝そうな顔をしている。千夏の言葉を室井は続けるが、亮は「からかってるんですか?」と口にする。で、室井は千夏の所に行って「自分で話せ」と言って背中を押すが、その時、鏡に千夏の姿が全く映っていないことに気がつく室井。
アパートでは室井の相棒が千夏の母と話をしていた。「お嬢さん、亡くなったんですか」。これに「ええ。一週間前に」と答えた。つまり、千夏が亡くなったことで、娘のアパートを引き払うために母がやってきたいたのだった。また、母が口にした処分する荷物というのは、千夏が彼と一緒に買った物だった。
美容院。室井も事情を察知して「お前...」と千夏に問う。「ごめんなさい、黙っていて...」と直ぐに答える千夏。室井は「つっか、見えちゃってるんだけど、俺...」そんな所に亮は「さっきから一人で何ブツブツ言ってるんですか」更に「暑さで頭ぶっ壊れたんじゃないか」「人のことからかうのもいい加減にしてくれよ」と切れた。これに千夏は「もういい、どうせ信じて貰えないから」と諦めの言葉を口にすると俯いてしまった。
それを見た室井は「千夏が亡くなる前の日に会ったんだよ」と亮に言う。千夏は「何言ってるのよ」と言うが、室井は「会って、彼女に伝言頼まれたんだよ」と続けた。そして髪をカットするポーズを始めると「分かるか、これ?」と亮を見て言う。すると千夏がいつも言っていた言葉を口にして、それを亮に伝える室井。千夏は室井の背後に回り、室井のポーズを手助けしながら言葉を続ける。室井はその千夏の言葉を全て口に出して亮に伝えた。それを聴いていた亮は、自然と涙が浮かんできた。
千夏は亮の側に移動すると「亮くんならば一人前の美容師になれる。私が保証する」と言う。その言葉が亮にも伝わったのか、亮は涙を浮かべながら言葉を返した。「毎日練習してるよ」「千夏に言われた通り、今もずっと練習している」「千夏の分まで絶対、美容師になってみせる」その言葉を聞いて感激した千夏は、亮の頬をこぼれる涙にそっと触れる。室井が「良かったな」と言うと、それに大きく頷いていた千夏だった。
美容院を出た室井と千夏。千夏は「ありがとう。これで思い残すことなく行ける」と感謝の言葉を口にした。これに室井は「俺、自分がそう言う体質だとは思わなかったんだけど... むしろ信じてなかったんだけどさ...」と語りだし「どうして俺に?何で俺にだけ姿が見えたのかなぁ」とと疑問に思ったことを口に出して尋ねると後ろを振り向いた。が、そこに千夏の姿はなかった。
引っ越しのトラックに戻った室井。(助手席にいる)相棒が語ってくる。「聴きました?あの部屋の女の子のこと」これに室井は「それよりさぁ、本当は未練あるんだよ。もう一回、やってみるかなぁ」と口にした。が、「帰るぞ」と言って運転するように促した。
室井の乗ったトラックが道を走っていく。その道に懸かった横断歩道橋には千夏の姿があって、トラックを見送っていた...
ファンタジックな物語で、ジーンとくるものがあった良い物語でした。役者になることを諦めていた室井がもう一度やってみようという気持ちが戻ったということで、少女が置き土産として勇気を与えてくれた余韻の残るエンディングも良かったです。また、頭から最後まで『イケナイ恋』も流れることがなく、雰囲気も良かったですね。
メイキングの方は、撮影風景のドキュメントという内容で、青木アナのナレーションが何度か入るというものであった。「撮影は残暑が厳しい9月下旬に行われました」というナレーションから入ったということで、前回の「新聞少女」のメイキングと基本的に同じである。(メイキングの撮影も同じ人が担当していました。)これは、この作品のメイキングということでは良いのだが、「東京少女」というシリーズが持っている意味を考えたら、それ以上の期待があるだけに、丹羽Pのコメントが欲しかったところでした。
そんな中、劇中で室井が来ているTシャツに「ダチョウのマークの引越センター」と言う文字が入っていて、ダチョウの顔のイラストがあるのだが、これに関して「本人には言っていないんですが、監督に似ているという噂が多々あって...」とマジレッドが言っていたが、なるほど、古厩監督に似ていると、筆者も感じました。
次回は「恋日・3rd.17話~忘れ路の面影」に出演していた瓜生美咲主演の「疾走少女」です。今回の水沢エレナが美絵素四姉妹の三女であるが、瓜生美咲は美絵素四姉妹の四女です。年齢を考えると7代目よりは8代目の可能性が高いと思われるが、彼女ならば零ちゃんに続く「現役中学生刑事」となるのも良いかと思いますが...(7代目はやはり三女でしょうが、先に四女がケー刑事を襲名するのなら、瓜生美咲は強力な候補になるでしょうが、やっぱり8代目でしょうね...)
本日の「東京少女・セピア編」の放送前の真希ちゃん&夏帆ポン作品は「銭形零・1st.5話」の「さよなら、アンドリウ ~キラークイーン殺人事件」ということで、これはクイーン・宝積さんが初めての犯人役を演じた物語であり、柴田太郎さんが登場せず、鑑識メモが「遠州理津の鑑識メモ」になった物である。が、次回予告のカットは仕方ないにしろ、「鑑識メモ」までカットする必要はないと思うんですけど...
次週は「銭形舞」の登板で、第6話の「闇の暗殺者! ~皆殺しの砦殺人事件」が放送されます。その後も、3月は「舞」と「零」が交互に放送されることになっています。
↓マジレッド
魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁 マジ限定版 (初回限定生産)
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2008年度 集中マスター 美容師国家試験合格対策&模擬問題集
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篤姫#8 [ドラマ]
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
- 作者: 宮尾 登美子, 田渕 久美子
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2007/12/20
- メディア: ムック
NHK大河ドラマ「篤姫」 (カドカワムック 263 別冊ザテレビジョン)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 角川ザテレビジョン
- 発売日: 2007/12
- メディア: ムック
キャンディ・キャンディ (1) 講談社コミックスなかよし (222巻)
- 作者: いがらし ゆみこ, 水木 杏子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1975/10
- メディア: 新書
キャンディ・キャンディ (2) 講談社コミックスなかよし (232巻)
- 作者: いがらし ゆみこ, 水木 杏子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1976/03
- メディア: 新書
TwellV・神宮前名画座「WATERLOO BRIDGE」 [映画(洋画)]
今週の神宮前名画座は、1940年の名作メロドラマの「哀愁」でした。この作品はロバート・E・シャーウッドの舞台劇の映画化作品であり、2度目の映画化と言うことになる。(最初の映画化は、1931年の「ウォタルウ橋」(原題は本作と同じ「WATERLOO BRIDGE」)である。ジェームズ・ホエール監督で、主演はメイ・クラークである。しかし、この作品は殆どお目にかかることが出来ないのが現状である。)
「風と共に去りぬ」のヴィヴィアン・リーと「椿姫」(1937)のロバート・テイラーの共演と言うことで、これも話題になった作品である。「屈指の恋愛映画」と呼ばれていて、純愛メロ・ドラマと言えば本作の名前が必ず挙がるが、映画史に残る名作である。
作品データを記しておくと、1940年のアメリカ映画で、時間は108分、白黒作品である。原作はロバート・E・シャーウッド、監督はマーヴィン・ルロイ、脚本はS・N・バーマンとハンス・ラモウ、ジョージ・フローシェルの3人、撮影はジョセフ・ルッテンバーグ、音楽はハーバート・ストサートである。そして出演は、ヴィヴィアン・リー、ロバート・テイラー、マリア・オースペンスカヤ、ルシル・ワトソン、ヴァージニア・フィールド、レオ・G・キャロル、たちである。
時は第一次大戦の戦時下のロンドン。ウォータルー橋で出会ったイギリス将校のクローニン大佐とバレエの踊り子のマイラ。二人は惹かれあい、結婚を直ぐに結婚を決意して、翌日結婚式を挙げる約束をする。が、大佐は出発命令を受けて戦地へ赴くことになり、急に会いたいと知らせてきた。駅に駆けつけたマイラだったが、大佐の姿をチラッと見ただけだった。で、劇場に戻ると、舞台に穴を開けたと言うことで首になってしまう。健気に彼の帰りを待っていたマイラだったが、新聞に大佐の戦士の記事を見つけてしまった。で、マイラは生き甲斐を失ってしまい、病床につくことになった。そんなマイラを支えるキティは夜の女となっていた。全快してそのことを初めて知ったマイラは、それからキティと同じ道に進んでいき、生きるために身を売った。それから1年の歳月が流れ、ウォータルー駅でマイラは凱旋して帰国した大佐と再会を果たすが...
戦争によって引き裂かれてしまう美しく悲しい恋の物語は見る者の心をとらえて離さない。結末も余りにも悲しいものであり、まさに恋愛悲劇である。そんなドラマをロマンティックに描いていて、劇中に流れる名曲が、明るくも悲しいドラマをよりいっそう盛り上げてくれる。
作品の方は70年近く昔の作品であるが、メロ・ドラマとしては永遠の輝きを持っている。じっくりと味わって堪能する作品である。
それにしても、TwellVの「神宮前名画座」は本当に良い作品を放送してくれる。3月のラインナップは、「パターンを奪回せよ」(1944年)、「サハラ戦車隊」(1943年)、「太平洋作戦」(1951年、後に「太平洋航空作戦」に改題されている)と戦争に関係した作品が続き、3/22,23は一転してミュージカル・コメディの「私を野球につれてって」となります。(3/29は内容未定、30日にはプロ野球中継が予定されています。)いずれもが目を離すことの出来ない作品です。