篤姫#7 [ドラマ]
前回は菊本の自害という衝撃の終わり方をしたが、今回はこれまでのホームドラマの総決算という形の物語でした。サブタイトルは「父の涙」となっているが、娘を嫁に出す父を描いたような感じでもありましたね。
菊本が自害したことで於一はショックを受けたが、父はその菊本を罪人のように扱い、不浄門から処理したということで、父に食ってかかる於一。そんな於一に母が事情を打ち明けた。菊本は両親と於一に、それぞれ遺書を残していた。が、於一宛ての遺書は父が焼き捨てるように命じた。菊本は、本家の姫となる於一を自分のような身分の低い者が於一を育てたという事実を消すために自害したのだった。で、改めて本家の姫の重さを知る。→流石に於一は、菊本の自害については「謎は解けたよ、ワトソンくん」とは行かなかったですね。(愛ちゃんだったら謎を自力で解いたでしょうが...)
ここまではちょっと重い雰囲気に包まれていて、今までとは少し違っていると感じたが、ここから先は今までのホームドラマという雰囲気に戻り、形の上では嫁に行く娘と父の物語のようになる。で、砲台の話や、アメリカの軍艦が迫っているという話は、今後の展開には必要であるが、完全に別世界の物語という感じで浮いてましたし...(アメリカの軍艦をCGで描いていたけれど、レベルの低いCGでしたね...)
前回まではピエロのような役回りだった尚五郎も今回は味なことをしましたね。生まれた時に斉彬から貰ったお守りを於一のお守りと交換することを申し出て、於一もそれを承諾し、互いのお守りを交換した。尚五郎の頭の中では一応は整理が付いたようだが、実際に側にいなくなったこれから、本当の自分の気持ちとの葛藤がありそうだが、道化のようだった前回からは成長したものですね。
で、いよいよ於一が城に行く日がやってきた。強がっている素振りを見せた父だったが、花嫁の父と同じ寂しさを本当に感じるのはこれからですね。
娘が嫁ぐということをテーマにした父と娘の物語というのは色々あるが、大河ドラマの雰囲気がなくて、ホームドラマだったが、ここまでを「第一部」と考えたら、ホームドラマもここまでと思って良いのでしょうね。で、次回からは「第二部」として、島津本家の姫となった新たな物語に突入です。次回予告をみた範囲だと、コミカルな要素に満ちた於一の青春物語というように感じましたけど...
於一は養女として本家に入ったので、嫁に行った訳では無いが、やっぱり「花嫁の父」(1950年)、「花嫁のパパ」(1991年)という2本の映画を見たい気持ちになりました。(「花嫁のパパ2」は見たいとはなりませんでしたが...)
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
- 作者: 宮尾 登美子, 田渕 久美子
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2007/12/20
- メディア: ムック
NHK大河ドラマ「篤姫」 (カドカワムック 263 別冊ザテレビジョン)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 角川ザテレビジョン
- 発売日: 2007/12
- メディア: ムック
TwellV・神宮前名画座「MOROCCO」 [映画(洋画)]
今週の神宮前名画座は、1930年の名作「モロッコ」でした。この作品は、日本の映画史においては、初めて日本語字幕を入れた作品として名前が残っている作品でもある。今では「字幕スーパー」は当たり前になっているが、当時としては大いなる冒険でもあった。また、作品としても、「嘆きの天使」という名作を生み出したジョセフ・フォン・スタンバーグ監督がドイツからアメリカに戻り、ドイツで学んだトーキーの技術をまんべんなく発揮した作品であり、アカデミー賞は4部門にノミネートされたが、1つも受賞できなかったものの、やはり映画史に残る名作メロドラマである。
日本語吹き替えと原語の二ヶ国語放送で、字幕スーパーはないという放送フォーマットであるが、M.ディートリッヒの歌の所は吹き替えではなくて原語がそのまま流れ、その部分にだけ字幕が出たが、欲を言えば字幕版として見たい所でした。(が、メロドラマを堪能する上では支障にはならないですが...)
作品データを記しておくと、1930年のアメリカ映画であり、時間は95分、白黒作品である。原作はベノ・ヴィグニー、監督はジョセフ・フォン・スタンバーグ、脚本はジュールス・ファースマン、撮影はリー・ガームス、音楽はカール・ハヨスである。そして出演は、ゲイリー・クーパー、アドルフ・マンジュー、マレーネ・ディートリッヒ、ウルリッヒ・ハウプト、ジュリエット・コンプトン、フランシス・マクドナルド、アルバート・コンティ、イヴ・サザーン、マイケル・ヴィサロフ、ポール・ポルカシ、たちである。
モロッコに駐屯するドイツの外人部隊。トムというアメリカ兵士は部隊一のプレイボーイであった。そんなトムは酒場の女・エイミーに一目惚れする。エイミーは自分に言い寄る男たちを尻目に、トムに人一倍の好意を示し、自分のアパートでトムと逢い引きをする。そして、トムはますますエイミーの魅力に惹きつけられる。が、彼女の虜となることを恐れて去っていく。が、街で一騒動があって、トムは街を騒がせたとして、懲罰の意味もあって、トムは危険なサハラ戦線に送られることになる。出発の日、別れを告げようとしたトムだったが、一人の紳士がエイミーにプロポーズするのを目にして、一通の手紙を残して立ち去った。それから暫くして、エイミーはトムが負傷したと耳にして、現場に噛む付けたが...
G.クーパーの伊達男ぶりもさることながら、M.ディートリッヒの魅力に満ちた作品である。独特の歌声は味があり、魅せられるところである。
また本作には、その後の幾多のラブ・ストーリーにおいて引用された描写が幾つも登場するというように、映画史に残る名シーンが数多くあり、映画ファンであれば、見ておくべき作品だということを改めて感じた所であった。
来週はヴィヴィアン・リー主演の1940年の「哀愁」が放送されます。
キューティーハニーTHE LIVE #19 [特撮]
前回が余にも美味しすぎたこともあって、今回は雰囲気が全く違う物語でした。(楽さが余にも大きい...)ユキの身体に異変が起こったことから、ユキが動いた。まずはハニーたちのいる白薔薇学園に転校し、クラスメートになる。ハニーは素直にそれを喜んでいる。転校生と言うことで絡まれるユキだったが、軽くあしらうと「親分」として利用する。で、ハニーがアンドロイドだと言うことを口にした。
「ハニー命!」だったユキが、ミキの言葉「欠陥品」ということから考えを変えて、「ハニーは私のスペアパーツ」と捕らえ、あくまでも自分が最高で、世の中の中心にいると考えている所は変わらない。考え出したら止まらずに暴走するユキということを考えたら、これは決して極端とは言えない。
また、ハニーも脳天気な所はそのままで、包み隠さずに自分がアンドロイドだということを口にする。で、クラスから浮いてしまい、誰も相手にしてくれなくなった。で、隠していたことを、これまた素直に、一人一人に頭を下げて廻るハニー。更に、寮の同室の夏ちゃんもハニーから離れてしまい、ユキの思惑通りに...で、良い所で次回へという気になってたっぷりと引っ張る終わり方でした。
今回は、学園ドラマという形になり、深夜枠ならではのこれというサービス・ショットも無く、平凡な物語という感じであったが、前回が余りにも過剰サービスでもあったため、バランス的にはこんなところでしょう。余りにも過剰サービスに慣れてしまうと、神経も麻痺してしまって、ちょっとやそっとの者では満足できなくなっちゃいますからね。
一応、ハニー、ミキ、ユキのキャラを上手く引き出していたということになるが、脳天気な「フラッシュ三人娘」編はもう無いということですかね。この展開だと、まずはミキに死亡フラグが立ち、そしてユキに。で、最後に一人になったハニーが...という様な気がしてきました。
それにしても、学園ドラマという形になったら、やっぱり「いじめ」を扱った形になっちゃうんですね。(ちょっと食傷気味になってます。)とは言っても、人間ではないハニーを排除したくなる気持ちも理解できますけど...
で、こういう形の展開になったら、やっぱり映画「問題のない私たち」でお口直しを忘れずにしておきます。
キューティーハニー THE LIVE オリジナルサウンドトラック
- アーティスト: TVサントラ, ワイルド3人娘, 栗林みな実
- 出版社/メーカー: Lantis(K)(M)
- 発売日: 2008/02/27
- メディア: CD
チャーリーズ・エンジェル・1st.17話 [ドラマ]
今回はいつも通りの26:05のスタートでした。今回の物語は第17話「盗み撮り!恐喝されたベガスの一夜」(原題は「THE VEGAS CONNECTION」)で、物語は、ある社長夫人が、夫の会社の金庫から黙ってお金を持ち出していた。そしてカードギャンブルでわざと負けていた。ということで、調査に乗り出したエンジェルたち。彼女はカードの腕も良く、良いカードを自ら捨てるなんて考えられず、何かあることを察知する。で、一緒にカードをしていた人物を調べると、毎月決まった額を講座に貯金していた。で、ラスベガスのあるホテルの関係者だと分かり、そのホテルに乗り込むエンジェルたち。ケリーは踊り子の一人としてホテルに潜入、空席が出来たら採用する、と言われるが、ケリーと同じように言われた踊り子は他にもいた。ボスレーは田舎の牧場経営者に扮して、カジノで豪遊を始めると、早速食いついてきた。862号室の鍵を渡されたボスレー、その部屋は、社長夫人もかつて通された部屋だった。で、862号室の隣の部屋から、赤外線を使ったカメラが発見された。隣室から862号室での様子を写真に撮影し、それをネタにして揺すりが行われていたのだった。一方、税務調査官としてホテルの帳簿を見たサブリナは、水増しされて購入されていた物品があることに気づく。それを社長に報告し、支配人の悪事が暴かれることになった...
今回は、コスプレというような扮装は無かったが、いつものように潜入捜査で悪事を掴み、追いつめていくということで、ごく普通の物語でした。
支配人を追いつめる罠として、ロールスロイスを用意するが、これにガソリンは10km程走る分しか入れていないということで、逃げる支配人が途中でガス欠となる、というのは、ありふれた手であるが、面白いところでした。
華やかなラスベガスのショーやカジノが舞台になったが、展開が地味なもので派手な所がなかったが、この方がベガスという街の特長を上手く描くことになり、結果的には良かったですね。一応、ジルが駐車場で派手目なカー・チェイスをやっていたが、頭脳プレイで追いかけてくる男を警察に引き渡したというのも面白い所でしたけど...
※次回も今回よりも更に30分繰り下がり、いつもより35分遅れの26:40のスタートです。
地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル コンプリート1stシーズン DVD-BOX
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2007/03/23
- メディア: DVD
↓今回はこういうものを...
311 地球の歩き方 リゾート ラスベガス (地球の歩き方 RESORT 311)
- 作者:
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/01/19
- メディア: 単行本
ラスベガス 黄金の集客力―砂漠の真ん中に3500万人呼び込む8つの秘訣
- 作者: 長野 慶太
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2004/09
- メディア: 単行本
東芝、HD-DVDから撤退へ [科学/技術]
1月末にBDとHD-DVDの勝負が付いたという記事を書いた(その記事はここをクリックして下さい)が、それからあっという間にBDに傾き、東芝がいつまでHD-DVDを続けるのかと思っていたら、「撤退」するらしい。正式決定はこれからということだが、早い決断ですね。
まあ、12月のBDとHD-DVDの売り上げを見たら、両者で100台売れてもHD-DVDは僅かに4台ということでは、この決断も当然でしょうね。
アメリカではHD-DVDプレーヤーを約半額に値下げしたが、売れば売るほど赤字が増える価格だったし、大手量販店がHD-DVDの販売をしないという決断をしたら、もうどうしようもないので、早い撤退は当然でしょうが...
ただ、HD-DVD陣営にはマイクロソフトがいる。ここがどういう声明を出すかが注目されるところである。今後、新しいソフトはHD-DVD-ROMでしか供給しない、というような意地悪は流石にしないでしょうが、どういう負け惜しみを言うかは楽しみでもある。(そもそも、ソフトのデータサイズを考えたら、DVDよりも容量の小さいCDでも事は足りている。一部で複数枚のCDになるものもあるが、それでもDVD-ROMで十分である。より大容量のHD-DVDは不要である。)
アナログ記録のVHS対βであれば、電気的な特製が性能の差にも表れていて、裸特性の優れていたβが敗れることになったが、BDとHD-DVDはデジタル記録であり、DISCには互換性は無いが、「0/1」のデジタル信号を復元するデコーダ部分では大差はないだけに、規格の特製の優劣というものは殆ど無い。結局、DISC容量(1層が25G/15G)と言うことから来る長時間記録の点で大きな差があり、これが映画1本をカバーしているかしていないかということで、ソフト会社が判断してHD-DVDでは不十分という判断を下したということであろう。
HD-DVDレコーダー/プレーヤーは、現行製品は在庫がある分は売ってしまい、新モデルは作らないそうだが、「HD-DVD撤退」というニュースによって、無くなるものをどれだけの消費者が購入するであろうか?当然、安売りしないと誰も相手にしないであろうし、メディアの供給はいつまで行われるか、故障した場合の修理は?などという不安もありますからね。
で、東芝もBDに参入ということになるのでしょうね。とりあえずはOEM供給を受けて、自社開発の1号機は今年の年末商戦に向けてと言った所でしょうか?(いや、来年か?)
ところで、「ケータイ刑事銭形海」のDVDで「ゴルゴダの森文化祭」がまもなくリリースされるが、これのDISC仕様を見たら、特典DISCとして付いている「THE MOVIE2.1」はHD-DVDである。(同じ内容のDVD版も付く)3/21の発売ということになっているが、このままHD-DVDを付けた形で発売されるであろうか?今からBDに変えるとなると、発売を延期しないと無理だろうし、HD-DVDを外してリリースするか?どういうことになるのか、注目です。(HD-DVDが付いていても、どれだけのユーザーが再生することが出来るであろうか。将来的なことを考えると、100枚あったら1枚以下という気がしますが...)→筆者も予約をしているが、HD-DVDが付いていても、永久に再生されることはないということも確定です。
↓このDVD、ある意味では大注目です。(歴史に残るソフトになるかも...)持っているだけで骨董品的価値も高いかも...
ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~
- 出版社/メーカー: ハピネット
- 発売日: 2008/03/21
- メディア: DVD
↓これからは安売り賞品ということになりますね
TOSHIBA HD DVD VARDIA 地上・BS・110度CSデジタルチューナー搭載HD DVDレコーダー HDD600GB RD-A600
- 出版社/メーカー: 東芝
- メディア: エレクトロニクス
TOSHIBA HD DVD VARDIA 地上・BS・110度CSデジタルチューナー搭載HD DVDレコーダー HDD300GB RD-A301
- 出版社/メーカー: 東芝
- メディア: エレクトロニクス
ケータイ刑事銭形海33話(3rd.7話・感想)+34話(3rd.8話)予告 [ケータイ刑事]
二段構成で記している「銭形海」。放送後の最初は、いつものように簡単な感想と次回予告について、思ったことをそのまま記しています。今回の物語は3rd.7話(通算では33話)の「BS初!ついにやるのかフィギュア劇!? ~銭形海、世界を駆ける!」です。お馴染みの「BS初」となる試みの物語であるが、フィギュア劇ってBS初ではないと思うんですけどねぇ。(BS放送局が製作する作品ということでは「初」になりますけど...)。
で、劇中にいくつかの映画を思わせるシーンが出てきたが、オマージュということではいい感じでしたね。(実写でやろうとしたら、製作費もそれなりに必要となるが、「大きな企画小さな予算」が上手い形で実践されたと言って良いでしょうね。)
OPの主題歌の所もいつもと少しだけ違っていて、レギュラー3人の所にそれぞれフィギュアがインサートされていたということで、細かい所まで気を遣っていましたね。(こういう拘りは良い所です。)
冒頭、海ちゃんが食べようとしているのが「肉まん」だったが、銭形家のお嬢様といえば、本家四姉妹も雷お姉ちゃまも「焼き芋」が大好物なのに、海ちゃんは焼き芋が嫌いなんでしょうか?(「焼き芋」が出てこない「銭形海」です。)
マリオネット・エナジーが放射された所は、流星群がという様にも見えたんですが、活弁で物語を全く別物にしてしまうなんてことが頭をよぎりました。
それにしても「何じゃこれは!?」という「太陽にほえろ!」のパロディはよく出てきますね。でも、よくよく考えてみたら、記念すべき「ケー刑事」の第1話となる「愛・1話」には「太陽にほえろ!」の長さんが出てきのをはじめ、五代さんも元々は「太陽にほえろ!」ですから、切っても切れないということですね。
今回は有名な映画に対してのオマージュがたくさんありましたね。サブタイトルが出た所の「サタデー・ナイト・フィーバー」の有名なあのポーズをする海ちゃん(フィギュア)から始まって、バケツに風船という柴田製気球は「80日間世界一周」だし、傘で降りてくる所は「メリー・ポピンズ」。そしてローマにやってきた海ちゃんと松山さんは「ローマの休日」をたっぷりとやっていましたね。しかも、「ローマの休日」を意識していて、この部分はモノクロになっていて、更に古いフィルムをイメージさせる映像にするなんて、ちょっと憎い演出でした。また、あのスクーターを実写で使おうとしたら作るのも結構大変になるが、フィギュアということで小さくて良いので、上手くやったものです。真実の口の所は「ローマの休日」のオマージュというよりもパロディになってましたが、遊び心があるのも楽しい所でした。
その他にも「翼よ!あれが巴里の灯だ」も映画になってますし、中国にきてからはBS-iドラマの「愛の道 チャイナロード」を思い出させてくれました。特に鑑識メモは「愛の道」の「健太郎の中国語講座」のパロディと言っても良い内容でしたね。
でも、パリからローマへの移動は西に向かってほぼ地球を一周するよりは、南東に向かって進んだ方が絶対に早く到着すると思うんですけど...(ローマから南極へも、地球を3周もしなくてもいいと思います...)
パリ、ローマ、北京では携帯を使っていたが、やはりこれは海ちゃんの携帯(SO905i)の宣伝も兼ねてますね。世界中で使えるというのが売りですし... で、南極には伝書鳩だったが、流石に南極では携帯が使えないということで、ディティールにも拘っていましたね。(やっぱり「ケータイ刑事」らしいところで、こういう拘りが不思議なリアル感を生み出してくれます。)
そんな中、フィギュアの海ちゃんと松山さんが東京の街を走る姿は、何となく「大根刑事」を思い出しました。→今回、「ケータイ刑事」に初登場となった熊谷祐紀監督は「大根刑事」の監督でもあります。ということなので、絶対に「大根刑事」のことを何処かで意識しているはず...
逃亡先の暗号をマツが適当なことを言って海ちゃんが解いていくというのは、「愛・18話」や「泪・2nd.16話」の五代さん&柴田太郎さん/高村さん&柴田太郎さん、「舞・11話」の舞ちゃん&柴田太郎さんのやりとりを思い出させてくれました。
海ちゃんの口上の所もしっかりとフィギュアを使ったものになっていたが、「神奈川沖浪裏」の大浪がうねり、碇のストラップを投げるところは、結構細かく撮影していましたね。
犯人を逮捕して、アンチ・マリオネット・エナジーのリモコンのボタンを押す海ちゃんが「ポチッとな」と言っていたけど、タイムボカン・シリーズの三悪(「ヤッターマン」のボヤッキーが有名、と言った方が分かりやすいか...)のあの台詞ですし、パロディの方も結構散りばめられていた楽しい物語となっていました。
ところで、マリオネット・エナジーは東京に向けて放射されたということですが、同じ衛星から放射されたアンチ・マリオネット・エナジーはどうして北京にまで降りそそいだの?
次回は、3rd.8話(通算では34話)の「タキシード刑事来日! ~ムータコ殺人事件」という物語です。「文化祭」に登場したシン様ことタキシード刑事がTVシリーズに登場するなんて、思ってもいなかったことですが、これって新しいファンを獲得しようという狙いもあるのでしょうか?(シン様を相棒として1クールというのはいくら何でも無理だと思いますけど...)次回予告を見た限りでは、「舞・4話」や「泪・1st.8話」の系統のような感じがしたのですけど、果たして...?詳しくは火曜日にUPする方に記すこととします。
鑑識メモの方は、「柴田束志の鑑識メモ」と出るが、直ぐに「柴田束志の」の文字の上に「銭形海の」という文字が出て、柴田さんのフィギュアが「似魚」というフリップを持って登場するも、声は海ちゃんということで、海ちゃんが登場し「銭形海の鑑識メモで~す。」ということで乗っ取りに成功した海ちゃんでした。「鑑識メモ」の無かった「愛」はともかく、銭形が「鑑識メモ」に登場したのって、シリーズ初じゃない?(柴田二朗、遠州理津の鑑識メモ、閣下のお言葉、というのはありましたけど...)で、最後に海ちゃんが「再見(ザァイジエン])」と言って手を振っていたけど、この部分だけは「愛の道 チャイナロード」の「鍵太郎の中国語講座」の終わり方と同じでしたね。
海ちゃんCM(インフォマーシャル)は今回も無かったが、その後のCMが終わり、「うさもち」までの15秒のCMは「東京少女・セピア編~新聞少女」の15秒版の予告でした。
ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~
- 出版社/メーカー: ハピネット
- 発売日: 2008/03/21
- メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形海 夏舞台完全版 BS初!ついに舞台だ!~超豪華!演劇者殺人事件
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2008/04/25
- メディア: DVD
サタデー・ナイト・フィーバー 製作30周年記念 デジタル・リマスター版 スペシャル・コレクターズ・エディション
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2007/09/21
- メディア: DVD
ローマの休日 製作50周年記念 デジタル・ニューマスター版 (初回生産限定版)
- 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- 発売日: 2003/12/17
- メディア: DVD
ケータイ刑事銭形零6話[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
週に2本記しているので、今回は第6話の「[裏ネタ編]」となります。物語は「百年に一度の瞬間移動 ~ハロウィンの動く城殺人事件」ということになります。この物語は零ちゃん、高村さん、柴田さんのコスプレが登場する物語ということで、後の「M2」に繋がる要素がある。また、(いつものことながら)サブタイトルも派手なものである。で、家が動く(瞬間移動する)ということで、元ネタとなったアニメ映画「ハウルの動く城」について、そして物語は「ハロウィン・パーティで仮装」ということなので、「ハロウィン」についてと、零ちゃんのコスプレである「あかずきん」について述べることにする。
尚、MBSの放送の時に記事は「ここをクリック(MBS)」、BS-iの再放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
「ハウルの動く城」:スタジオ・ジブリが制作した劇場用長編アニメ作品で、2004/11/20に封切りされた。(ちなみに、今回の物語のBS-iでの本放送は2004/11/7ということで、公開直前でした。)大ヒットを記録した作品であるので、ストーリーに関しては記す必要がないでしょうね。アメリカでも劇場公開され、アカデミー賞の長編アニメーション部門にもノミネートされた。(受賞とはならなかった。)
作品データを記しておくと、時間は119分、原作は、イギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」である。監督と脚本は宮崎駿、美術監督は武重洋二と吉田昇の2人、音楽は久石譲、主題歌は倍賞千恵子の歌った『世界の約束』である。そして声の出演は、倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介、伊崎充則、大泉洋、大塚明夫、原田大二郎、加藤治子、たちである。
原作には無かった部分を付け加えている(原作者は了承している)が、これに関しては意見が真っ二つに分かれていて、賞賛する声と、貶す声とがそれぞれある。まあ、大ヒットを記録した作品だからこそでもありますが...
「ハロウィン」:ハロウィーンとも言うこともある。英語の綴りは「HALLOWEEN」である。元々はカトリックの諸聖人の日(万聖節)の前の夜(10/31)に行われている行事である。近年は日本でも広く知られるようになっている。(まあ、無宗教国歌と言われ、何でも取り入れる所が日本らしい所でもありますが...)
歴史は古く、古代ケルトのドルイド教において、新年の始まりは冬の始まりである11/1とされていて、死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていた。で、これらから身を守る為に魔除けの焚き火を焚き、仮面を被り、作物と動物を供える儀式が行われていて、これが起源とされている。また、蕪をくり抜いて中に火の付いたろうそくを入れ、魔女や化け物に仮装した子供たちが「お菓子をくれなければ悪戯するぞ」と言って近所の家を廻るということも行われていて、いつしか蕪がカボチャになり、アメリカでは子供たちの風習の一つになっている。尚、ここで行う子供たちのする悪戯というのは、物損のないものが殆どであり、大人たちもそれを許容している。が、一部ではこの「悪戯」がエスカレートして、暴力的になり、物損を伴う行為(→とても許容されるものではなく、立派な犯罪行為である。)を行う輩が社会問題になっている。(まあ、バカはいつの世にもいるということであって、「ハロウィン」の歴史的や意味を知らないバカでしかない。)
アメリカ映画では、劇中にハロウィンが出てくるものがいくつかあり、大ヒットを記録した「E.T.」は有名である。また、人気ホラー・シリーズの「ハロウィン」というシリーズもあり、現在まで8作が製作されている。特にその第1作である1978年の「ハロウィン」は低予算作品であり、アメリカだけで製作費の150倍近い興収を上げている。(製作費の大小ではないというお手本でもある。)
「あかずきん」:有名な童話の一つであり、ストーリーは誰もが知っているであろう。が、やはり「あかずきん」にも歴史がある。現在はグリム童話の「あかずきん」とペローの童話集が有名であるが、それ以前にもこの物語は存在している。
グリム童話では、狼に食べられたあかずきんとおばあさんを、猟師が狼を撃ち殺して助け、道草をして言いつけを守らなかったあかずきんが反省する、というものであるが、ペローの童話集やそれ以前には猟師は登場せず、狼があかずきんを食べてしまう所で終わっていた。(猟師のくだりはグリムが付け加えたものである。)のた、少女に赤い頭巾を被せたのはペローのアイデアであり、それから「あかずきん」ということになる。
日本でもそうだが、世界各国の同様に同じ内容の物語は存在しているが、やはりグリム童話が世界的に最も知られている物語である。また、この物語をモチーフとした作品は数え切れないほどあり、中には、おばあさんに化けた狼にあかずきんが気づき、撃ち殺してしまうというものまで存在する。(が、こうなると、教訓も何も無いですけど...)
図説 ケルトの歴史―文化・美術・神話をよむ (ふくろうの本)
- 作者: 鶴岡 真弓, 松村 一男
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1999/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
↓こういうバンドもいます。
- アーティスト: ハロウィン, バイカート, ハンセン, キスク, ウリ・カッシュ, デリス, グラポウ
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2002/03/27
- メディア: CD