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「THE THREE MUSKETEERS」(1921) [映画(洋画)]

表題の作品は1921年のアメリカ映画「三銃士」である。これは言うまでもなく、A.デュマ原作の「三銃士」の映画化作品である。何度も映画化されているが、これが初めての映画ということになる。製作されたのが1921年ということなので、当然のことながら白黒のサイレント映画である。当時、最高の剣劇スターとして高い人気を誇っていたD.フェアバンクスの主演(製作も務めている。)と言うことで、作品は80年以上も昔のものであるが、古さを感じさせない活劇に仕上がっている。

作品データを記しておくと、時間は130分である。製作はダグラス・フェアバンクス、原作はアレクサンドル・デュマ、監督はフレッド・ニブロ、脚本はエドワード・ノブロック、撮影はアーサー・エディソンである。そして出演は、ダグラス・フェアバンクス、マーガレット・ド・ラ・モット、バーバラ・ラ・マー、メリー・マクラレン、アドルフ・マンジュー、レオン・バリー、トーマス・ホールディング、たちである。

王の銃士になろうとしてパリに登ってきたダルタニアン。その日、彼はアトス、ポルトス、アラミスの三銃士と決闘し、3人を傷つけるも、盟友となる。で、腹黒い企みを持つ重臣の陰謀に立ち上がり、国王と国家を守る戦いを繰り広げていく。

これぞ映画というようなオーバー・アクションといい、色んなポーズといい、娯楽映画の楽しみがたっぷりと詰まっていて、見ていて楽しくなってくる作品である。本当に古き良き映画の時代を堪能できる作品である。また、サイレント映画であるため、台詞は無いのは当然であるが、そのサイレント映画の作りが逆に活劇の展開に緩急を付けることになり、テンポ良く物語が進んで行く。新しい手法ではないが、なかなか面白く感じる所である。

後に何度も映画化されている作品であるが、D.フェアバンクスのダルタニアンは見ておくべきであり、実にカッコイイ!「活劇」の楽しさをたっぷりと味わうことの出来る作品であり、名作の一つである。「名作はいつの時代でも名作である」ということを改めて感じさせてくれる作品である。

 

↓一応、ビデオがあります。(2巻に別れているようです)

THE THREE MUSKETEERS

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー
  • 発売日: 1994/07/21
  • メディア: ビデオ

THE THREE MUSKETEERS

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー
  • 発売日: 1994/07/21
  • メディア: ビデオ

↓原作小説はこちら

三銃士 (上巻) (角川文庫)

  • 作者: 竹村 猛, アレクサンドル・デュマ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2000
  • メディア: 文庫

三銃士 (下巻) (角川文庫)

  • 作者: 竹村 猛, アレクサンドル・デュマ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2000
  • メディア: 文庫

三銃士〈下〉 (岩波文庫)

三銃士〈下〉 (岩波文庫)

  • 作者: アレクサンドル・デュマ, Alexandre Dumas, 生島 遼一
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1970/01
  • メディア: 文庫
三銃士〈上〉 (岩波文庫)

三銃士〈上〉 (岩波文庫)

  • 作者: アレクサンドル・デュマ, Alexandre Dumas, 生島 遼一
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1970/01
  • メディア: 文庫
三銃士 (講談社 青い鳥文庫)

三銃士 (講談社 青い鳥文庫)

  • 作者: 金 斗鉉, アレクサンドル・デュマ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1988/01
  • メディア: 新書
ダルタニャン物語〈第1巻〉友を選ばば三銃士

ダルタニャン物語〈第1巻〉友を選ばば三銃士

  • 作者: A. デュマ
  • 出版社/メーカー: ブッキング
  • 発売日: 2001/04
  • メディア: 単行本

↓色々な「三銃士」

三銃士(1973) (ユニバーサル・セレクション第2弾) 【初回生産限定】

三銃士(1973) (ユニバーサル・セレクション第2弾) 【初回生産限定】

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2007/08/09
  • メディア: DVD

三銃士

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  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2005/06/08
  • メディア: DVD

ソフィー・マルソーの三銃士

ソフィー・マルソーの三銃士

  • 出版社/メーカー: 日活
  • 発売日: 2004/09/10
  • メディア: DVD


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4姉妹探偵団#6 [ドラマ]

またもアイデアは「ケータイ刑事」ネタを組み合わせたようなものになっちゃいましたね。しかも、それぞれから引っ張ってきたものを中途半端にアレンジしただけでは、目を覆いたくなるだけになるのも当然です。何を引っ張ってきたかと言うと、「銭形愛・14話」に「銭形零・1st.12話」の劇中ドラマの一節を組み合わせ、「銭形零・2nd.話」のなまはげ刑事を犯人に使っちゃっていました。

今回の物語は、土砂崩れで温泉宿が孤立するということで、「クローズド・サークル」というミステリーの世界では有名な状況(A.クリスティの「そして誰もいなくなった」がその代表である。他にも名作は多数あるのは言うまでもない。)を作り出したのに、孤立した温泉宿にいるキャラクタを完全に使いこなすことが出来ず、どうでもいいようなキャラが温泉宿にいたというのも、酷い物語を象徴する所でした。(長女と三女も、今回の物語には不要でした)→地上波ドラマでは「無駄なキャラ」も必要なのかも知れないが、そのような無駄が物語をダメにしている、ということにどうして気づかないのかなぁ?

兎に角、クローズド・サークルを使うなら、そこに登場するキャラ全員に何らかの秘密があり、その秘密が暴かれていきながら複雑に絡み、謎が謎を呼ぶからこそ面白くなるのである。それが出来ていないクローズド・サークルというのは、大人が小学一年生の授業を受けるのと何ら変わらない。(要するにつまらない、面白くない、得るものはない、時間の無駄である。)まあ、2時間ドラマならともかく、1時間枠で「クローズド・サークル」をやるのなら、登場人物は多くても5、6人にまで絞らないと...→30分枠の「ケータイ刑事」はそのことを十二分に分かっていて、しかもそれを逆手に取ったような物語を作るのも上手い!!

本作は「脚本がダメ」と言われているが、今回の脚本はその代表となるものでしたね。(こんな脚本で良いなんて、「脚本家って随分と楽な仕事なんですね...」と思われるだけですよ。)いずれにしても、ミステリーにおけるシチュエーションを一から勉強し直して、出直してもらうしかないですね。(KJ(加藤淳也先生)脚本だったらなぁ~)

そしてもう一つ大きな問題がある。原作の「3姉妹」を「4姉妹」に設定した意味が全くないものとなり、またも企画ミスを証明する物語になっちゃいました。特に、次女・綾子は全く必要なく、完全に無駄キャラでした。→だからと言って、銭形四姉妹の次女・泪ちゃんを意識して泣かせるために登場させたなんて、何を考えていることやら...(→それをやるのだったら、(綾子は)ミスキャストでしかない。)また、叔母とそのヒモ、三崎と課長も無駄キャラだったし、長女と三女も温泉宿では無駄キャラであった。

そしてそして、夕里子が写真から「左利き」ということに気づいたが、この「利き腕」をヒントに解いていくというのは「銭形海・2nd.」で頻繁に出てきただけに、「銭形雷・1st.14話」の雷ちゃんの台詞そのままに「これってパクリじゃないですか!!」と言っておきます。(夏帆ポンが左利きだからと言っても、全く意味不明だし...)

それならばということで「温泉」を舞台にしたことから、サービス・ショットをたっぷりと用意してあるのかと思ったら、サービス・ショットの方も殆ど無いようでは、何のための「温泉」だったのか...→普通「温泉」を持ってくると、起死回生になるのに、打ち切り決定のため「ご苦労さん」ということになりそうですね。(一応、次回予告が「最終回」となっていなかったので、3月にも放送があることが確定したが、ひょっとしたら全8話となるか全9話ということですかね。)

今回は、漢字に弱い夕里子が「矢魔八楼」を迷うことなく「やまはちろう」と読めた所で、ある予感を感じた。で、その予感はやはり悪い予感であって、本当に何も無い物語でした。夏帆ポンの動く写真集ということだけでした。(夏帆ポンが主演なので最後まで見ますけど...)

で、次回はトミーこと岡野警部(一応「M2」で「補」が取れました。)と芥川知帆/若尾早子をゲストに引っ張ってきて夫婦って... 国広さんと夏帆ポンならば、やっぱり零&トミーの新コンビで「銭形零・3rd.」しか考えられないでしょうに...

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/01/26
  • メディア: DVD
↓夏帆ポン
夏帆写真集 step in 小さき勇者たち ガメラ

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  • 作者: アライ テツヤ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/04/22
  • メディア: 大型本
天然コケッコー 特別版 (初回限定生産2枚組)

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  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2007/12/21
  • メディア: DVD
21世紀の観覧車~スターダストプロモーション プレゼンツ~

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2005/03/25
  • メディア: DVD
↓「クローズド・サークル」と言えばやっぱりこれです。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

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  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫
そして誰もいなくなった[DVD]

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: コスミック出版
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本
そして誰もいなくなった (クリスティー・ジュニア・ミステリ) (クリスティー・ジュニア・ミステリ 1)

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  • 作者: アガサ・クリスティー, 青木 久惠
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2007/12/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

そして誰もいなくなった

  • 出版社/メーカー: ジュネス企画
  • 発売日: 2003/09/25
  • メディア: DVD
↓これ、本当にリリースするの???

4姉妹探偵団 (出演 夏帆)

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD

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VAN MORRISON『IN TO THE MUSIC』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表された彼の11枚目のアルバムである。本アルバムは緻密で繊細なサウンドを聴かせてくれている。また、彼のボーカルも、ソウル・マスターと呼ばれる本領を発揮していて、ハートを感じるものである。ヒットの規模としては、アメリカでは最高位43位、イギリスでは最高位12位を記録していて、本アルバム発表時において、イギリスにおいてのチャート成績は、10枚を超えるアルバムの中では最高の記録であった。(1990年以降にTOP 10入りアルバムを連発することになり、更新されましたけど...)

収録曲は以下の全10曲である。『Bright Side Of The Road』『Full Force Gale』『Stepping Out Queen』『Troubadours』『Rolling Hills』『You Make Me Feel So Free』『Angeliou』『And The Healing Has Begun』『It's All In The Game』『You Know What They're Writing About』。

この中からシングル・カットされたのは、『Bright Side Of The Road』がイギリスで最高位63位を記録しているものの、『Full Force Gale』もそうだがアメリカではシングル・チャートには入らなかった。(まあ、彼はシングル・ヒットを狙うようなアーティストでは無く、アルバムで至代ウブするタイプなので、別に機にする必要もないですけど...)

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、シングル・ヒットを記録した『Bright Side Of The Road』と、『Stepping Out Queen』『Angeliou』『And The Healing Has Begun』『You Know What They're Writing About』をピックアップしておく。シングル・カットされた『Bright Side Of The Road』はともかく、他の4曲はたまたま本アルバムの収録曲の中で、時間が長いもの上位4曲という結果になったが、これは意識している訳では無い。彼のようなアルバム志向のアーティストの場合は、やはり時間の長い曲の方が持ち味を十二分に発揮することになって必然的にクオリティも高くなり、それらが選ばれてしまうのである。(だからと言って、時間の短い曲のクオリティが下がっているということでもない。)たっぷりとアーティストり世界に浸ることが出来るということで、お薦めと言うことである。

ちょっと、取っつきにくい所もあるが、安心して彼のサウンド・ワールドに浸ることが出来るアルバムであり、こういうアルバムを「隠れた名盤」と言うのである。一度はじっくりと聴き入りってもらいたいアルバムである。

 

Into the Music

Into the Music

  • アーティスト: Van Morrison
  • 出版社/メーカー: Universal
  • 発売日: 2008/01/28
  • メディア: CD


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