「THE MAN IN THE IRON MASK」 [映画(洋画)]
作品データを記しておくと、時間は132分、原作はアレクサンドル・デュマ、監督はランドール・ウォレス、脚本はランドール・ウォレス、撮影はピーター・サシツキー、音楽はニック・グレニー・スミスである。そして出演は、レオナルド・ディカプリオ、ジェレミー・アイアンズ、ジョン・マルコヴィッチ、ジェラール・ドパルデュー、ガブリエル・バーン、アンヌ・パリロー、ジュディット・ゴドレーシュ、エドワード・アタートン、ピーター・サースガード、たちである。
アラミス、ポルトス、アトスの3人もすっかりと老い、ダルタニアンだけが銃士隊長として若きルイ14世に仕えていた。国王・ルイ14世は民衆の声に耳を傾けず、豪華な宴にうつつを抜かす日々を過ごしていた。そのため民衆は飢えに苦しむという状況になっていた。そんな中、国王には秘密があって、双子の弟・フィリップがバスティーユ牢獄に幽閉されているということを知った元三銃士たち。で、アラミスはかつての仲間を集め、幽閉されている仮面の男を救出し、国王とすり替える計画を立てる。が、ダルタニアンだけはそれを拒んだ。しかし、アラミスたちは計画を実行に移し、まずは仮面の男の救出を果たす。で、次は仮面の男と国王とのすり替えを行おうとするが、3週間後の仮面舞踏会の時を決行の時と決めた。仮面の男には真の偉大な国王になるための訓練が始まる。そして迎えた仮面舞踏会の日。一旦はすり替えに成功するも、フィリップは囚われの身になり、クリスティーヌは自殺をしてしまう。で、ダルタニアンもようやく意を決めて、元三銃士たちに加勢する。が、ルイ14世との決闘で刺されてしまった。死を前にして秘密を語るダルタニアンは...
豪華で華やかな宮廷衣装、ロマンティックなロマンス、政治的な策謀、友情、親子の絆などが上手く絡んだスケールの大きな物語となっていて、見所が満載という作品に仕上がっている。ただ、「三銃士」と比べると、華やかさは本作(「鉄仮面」)の方がスケールアップしているが、青春、冒険アドベンチャーという部分は完全にトーンダウンしている。やはり、かつてのヒーローである三銃士たちも寄る年波には勝てぬ、ということなんですね。ということで「三銃士」の後日譚ではあるが、やはり別物と考えた方がいいですね。で、ディカプリオの二役に注目ということでよろしいかと...
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「THE THREE MUSKETEERS」(1993) [映画(洋画)]
作品データを記しておくと、時間は105分、原作はアレクサンドル・デュマ、監督はスティーヴン・ヘレク、脚本はデヴィッド・ローヘリー、撮影はディーン・セムラー、音楽はマイケル・ケイメン、主題歌『All For Love』をスティング、ブライアン・アダムス、ロッド・スチュアートの3人が歌った。そして出演は、クリス・オドネル、チャーリー・シーン、キーファー・サザーランド、オリヴァー・プラット、ティム・カリー、レベッカ・デモーネイ、ガブリエル・アンウォー、マイケル・ウィンコット、ジュリー・デルピー、ヒュー・オコナー、ポール・マッギャン、たちである。
若き国王・ルイ13世が統治するフランス。若者・ダルタニアンは銃士隊に入ろうとしてパリにやってくるが、銃士隊は公式に解散させられていて、銃士はアトス、アラミス、ポルトスの3人だけになっていた。その頃ね狡猾なリシュリュー枢機卿とロシュフォール伯爵が国王とアン王妃の失脚を企てていた。三銃士と意気投合したダルタニアンは陰謀を阻止することを誓った。枢機卿は国王失脚のために悪女ミラディ・ド・ウィンターを条約締結の使者として派遣した。ダルタニアンと三銃士は何とかミラディを補らえることに成功した。また、国王の誕生祝いの席で暗殺計画があることを知った4人は、それを阻止しようとして城に急いだ...
ディズニーが製作したということもあってか、アニメ的な所があり、テンポの良さはあるが、大人の鑑賞にはちょっと辛い所がある。登場人物が若者の陽気さ、明るさに満ちていて、所謂「お子様ランチ」的な作品と言ったらピッタリという感じの作品であり、それなりに楽しむことは出来る。もう少し、物語に厚みや重みが欲しい所である。が、ファミリー向け作品として、大人から子供までが一緒に楽しむ、所謂ファミリー向け作品としたら十分楽しめる。何度も映画化されている作品なので、こういう作品があってもよろしいかと...
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「キ・ニ・ナ・ル!」(2/28)+「iしたい。」+深夜「アニメ枠」 [ケータイ刑事]
「キ・ニ・ナ・ル!」終了後の22:24からの「iしたい。」は「一味違う個性豊かなドラマ編」ということで、いつものように「銭形海」の次回予告、「うさもち」「探偵事務所5」、そして真希ちゃん&夏帆ポン主演ドラマということで、「銭形舞/零」という内容でした。(尚、3月も日曜朝10時の枠は、「銭形舞」と「銭形零」が交互に放送されます。(「東京少女・セピア編」の方は3/16に終了しますが、3/23は「麻婆少女」、3/30は「入れ替わり少女」のリピート放送です。)尚、3/2の「銭形舞」は第6話の「闇の暗殺者!〜皆殺しの砦殺人事件」、3/9の「銭形零」は1st.13話の「バーボン刑事、死す?!〜無差別連続爆破事件」が放送されます。
また、23:54からの「iしたい。」は新井アナの「東京少女・セピア編」の3分バージョンでした。全6話の放送後、2つの物語の再放送があるので、この「iしたい。」は3月中は放送があると考えて良いでしょうね。
続いて、深夜のアニメ枠へ。まずは「逮捕FS」の始まる前に、「銭形舞」の予告ということで、第6話「闇の暗殺者!〜皆殺しの砦殺人事件」の30秒版(正確には27秒ですけど...)の予告が流れました。真希ちゃん主演作品で「恋日~電車」と「舞・5話」の時は予告が流れなかったが、今回、この度の放送における予告がこの枠で初めて流れました。
で、「逮捕FS」では、いつもの顔ぶれのDVDの宣伝と、BS-iで放送されるいくつかの番組の番宣でした。また、「東京少女・セピア編」の次の物語である瓜生美咲主演の「疾走少女」の30秒版(正確には27秒ですけど...)の予告も流れました。
そんな中、今回は「銭形愛」のDVD-BOXの30秒版の宣伝がED主題歌の後に流れたのがポイントでした。(見慣れているものですが、最後が「TBS VIDEO」というのは、今になってはちょっと珍しいです。)また、次回予告終了後に「銭形海」の次回予告の15秒版も流れました。
「CLANNAD」でも、基本的にいつもの通りであり、お馴染みの作品のDVDの宣伝とBS-iの番組の宣伝でした。そして、こちらでも「銭形愛」のDVD-BOXの宣伝がED主題歌の後に流れました。そして、次回予告の後には「東京少女・セピア編~疾走少女」の15秒版の予告も流れました。
愛ちゃん(のDVD)が複数回流れたとなると、次は泪ちゃんのDVD-BOXも流して欲しいところです。が、3/21には「ゴルゴダの森文化祭」のDVDがリリースされるので、このDVDの「iしたい。」や宣伝もまもなく流れることになるでしょうね。ところで、今回は「愛」が中心になっていましたが、ひょっとしたら、4月からの日曜朝10時の枠で、「銭形愛」の再放送を始めるつもりなのでしょうか?→やっぱりBS-iの看板は「ケータイ刑事」だということを感じる所ですね。
ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~
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ケータイ刑事 銭形海 夏舞台完全版 BS初!ついに舞台だ!~超豪華!演劇者殺人事件
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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その40) [ケータイ刑事]
今回のテーマは「復讐」です。が、これだけでは余りにも広くなってしまうので、今回は肉親、それも兄弟(姉妹)の復讐を行おうとするヒロインという条件を付けることにする。ということで、「姉(兄)の復讐」がテーマとなります。
登場するのは、「007」からは「ゴールドフィンガー」のティリー・マスターソンと、「サンダーボール作戦」のボンドガールのドミニク・ダーヴァル(ドミノ)、「ケータイ刑事」からは「雷・2nd.10話」に登場した早乙女波江(綾小路波江)、の3人である。
「007」:ティリー・マスターソン。正確に言うと、彼女は「ボンドガール」としては認められていないのであるが、そこまで厳密なことは言わないことにする。シリーズ第3作「ゴールドフィンガー」に登場したキャラクターである。彼女の姉・ジル・マスターソンはゴールドフィンガーの秘書をしていたが、ボンドに情報を売ったことから殺された。(シリーズで最も美しい死体と言われる、全身に金粉を塗られて殺されたというあれです。)で、姉の仇を取るためにゴールドフィンガーの後を追って付け狙った。そして、ゴールドフィンガーを狙撃するが、やはりゴールドフィンガーの後を追っていたボンドがたまたま間に立っていて、ボンドをかすめることになった。で、ボンドは自分が狙撃されたものと思い、ティリーを追った。夜、ゴールドフィンガーの工場に潜り込んで復讐の機会を伺うが、そこでボンドと鉢合わせとなり、ボンドに助けられるも、銃撃戦から逃げようとした時、オッドジョブのシルクハットを喰らって絶命し、姉の仇を取ることは出来なかった。(姉妹揃って、ゴールドフィンガーの手に掛けられて殺された悲劇のヒロインになってしまいました。)
「007」:ドミニク・ダーヴァル。シリーズ第4作「サンダーボール作戦」のボンドガールであり、愛称は「ドミノ」である。また、「サンダーボール作戦」のリメイクでもある番外シリーズの「ネバーセイ・ネバーアゲイン」にも登場している。(但し、そちらではドミノ・ペタッチという名前になっている。)兄のフランソワ・ダーヴァル空軍少佐がスペクターのNo.2・ラルゴに利用されて、NATOから2発の原爆を搭載したヴァルカン爆撃機を強奪し、口封じのために消された。妹であるドミノはラルゴの愛人として囲われていて、兄の帰りを待っていたが、兄は帰ってこなかった。(尚、ドミノは兄・フランシスに対して近親相姦となるような思いを抱いていた。)また、彼女にボンドが接近したことから兄の死の真相を知り、兄の復讐を考えるようになる。クライマックスのバトルで、ピンチに陥ったボンドを助け、見事に兄の敵であるラルゴを仕留めることに成功した。
「ケータイ刑事」:早乙女波江。「雷・2nd.10話」に登場したキャラである。本名は「綾小路波江」で、言うまでもなく「泪・2nd.12話」に登場した綾小路波子の妹である。姉・波子が逮捕されて刑務所で死んだことから、銭形一族に恨みを持っていて、姉の恨みを晴らすために「早乙女波江」という名前を使って「予言者」と言って雷ちゃんに近づいてきた。また、雷ちゃんが以前に逮捕して刑務所に収監されている田沢孝治を脱獄させ、田沢と手を組んで銭形家への復讐を果たそうと企んだ。(田沢は利用するだけ利用したら消してしまうつもりでいた。)で、雷ちゃんを撃ち、田沢も処分できたかと思いきや、雷ちゃんが用意していた空砲の高村さんの銃が手に渡っていたことから、復讐計画は夢と散り、逮捕されることとなった。
今回取り上げた3人の復讐は、達成したのが1人で、2人はそれが叶わなかったという結果であったが、叶わなかった1人の復讐というのは単なる「逆恨み」であったことを思えば、当然と言える結果ですが... で、復讐に成功、失敗して死亡、失敗して逮捕というように三者三様という結末を迎えているので、一見した所は共通点は無いように思えるが、これまた不思議な共通点がある。
それは、3人全員に復讐を果たすチャンスがしっかりとあり、銃を使って仕留めようとしたことである。
物語の設定上、チャンスがあるというのはお約束ということも出来るが、いずれにしてもワンチャンスは確実にありました。また、時代劇や中世を舞台にした物語であれば「銃」ではなくて「刀」を使うことになったであろうが、現代劇だから「銃」を使うというのは当たり前かもしれません。しかし、銃を使わないでターゲットを狙うという方法もあり得ます。例えば、ドミノと波江だったら、毒を使うことも可能であった。(「仇討ち」としたら実にセコい方法だと言われますけど...)
使った銃は、ドミノが使ったのは水中銃、ティリーはライフル、波江は雷ちゃんマーク入りの拳銃ということで、三者三様であるが、いずれも立派な「銃」である。但し、雷ちゃんマークの拳銃は空砲で弾が込められていなかったということで、姿形は「銃」であるが、実質的には凶器になり得る物ではありませんでした。
で、ドミノはワンチャンスをものにしてラルゴを倒し、これが結果的にはボンドをも救うことになった。(だからボンドとのいちゃつきコーナーが待っていた。)ティリーは狙撃したもののターゲット(ゴールドフィンガー)を外してしまったため、運が離れて言ってしまい、悲しい結果になり、波江は実弾が入っていなかったために失敗したということで、自分で武器を用意しておらず、タナボタ式に得た銃を使ったことが失敗となった。
もしも、ドミノが外した/ティリーが狙撃に成功/波江が使った銃に弾が入っていたら、それぞれ違う結果になったのも明らかであるが、やはり「ワンチャンス」を物にした/出来なかったということになったのは、復讐心を果たすという気持ちの強さの違いがあったということですかね。→何度もチャンスがあるというものではなく、ここぞというチャンスを物にするかしないかによって、後の人生が変わってしまうということの教訓になるところでもある。
但し、同じ「復讐」と言っても、明らかに波江は向ける方向が間違っているのは言うまでもありませんが... また、その波江には、更に妹がいて、彼女が「波子と波江の仇を」と言って、またも銭形姉妹を狙ってくるかもしれませんねぇ...
次回も、やはり「ボンドガールとゲストキャラにおける類似点」というテーマが続きます。ボンドガールもかなり登場して貰ったが、まだ未登場のボンドガールもいますからね...
ケータイ刑事 銭形海 夏舞台完全版 BS初!ついに舞台だ!~超豪華!演劇者殺人事件
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