細川茂樹/007への招待(その3) [映画(洋画)]
「死ぬのは奴らだ篇」
S.コネリーからR.ムーアにバトンタッチされたというのは間違いのない事実である。(前作「ダイヤモンドは永遠に」は初代・コネリーが復帰していましたからね。)2代目ボンドのG.レイゼンビー主演作は「女王陛下の007」の1本だけで、現在でこそ再評価されているが、公開当時の評判はすこぶる悪いものであり、ボロクソに言われたこともあって、今回放送される作品の中には含まれていない。(3/9のWOWOWの「005 DAY」では、お人のボンド作品が1本ずつ放送されるので、「女王陛下の007」も放送される。→「カジノ・ロワイヤル」のみスターチャンネルHVとWOWOWの両方で放送されるが、それ以外の作品はどちらか一方でしか放送されない。)
で、R.ムーアのボンドが大好き、と言っていた響鬼さんだが、年齢を考えると、初めて見た「007」作品というのはおそらくR.ムーア作品だと思われるだけに、思い入れも強いのでしょうね。(ちちなみに、筆者が初めて見た「007」シリーズの作品といえば、この「死ぬのは奴らだ」でした。)
S.コネリーの野性さ、ワイルドな所と違って、R.ムーアは兎に角スマートであり、ウィットに富んだユーモアを持っているのですよね。まあ、ムーアがコネリーよりも年齢が上であり、アクションに頼るのは辛い所もあって、秘密兵器が一段とエスカレートすることになるのだが、そういう事情もあったのでしょうけど...
コネリー・ボンドのファンからは「イメージが違う」と言われるロジャー・ボンドであるが、「007シリーズ」で最多の7本の作品があり、最長の12年間ボンドを演じたのはロジャー・ムーアであり、コネリー・ボンドの世界とは違う新たな世界観を築き上げたのもまた事実ですからね。
「黄金銃を持つ男篇」
黄金銃について語っていたが、これって身の回りにあるちょっとした物を組み合わせることで銃になるという面白い物でしたね。それぞれだったらばとても武器には見えないのだが、組み合わせると銃になる、しかもそれが黄金で出来た銃というのだから、凄いアイデアです。
S.コネリーからR.ムーアになったことで新しい世界観を見せたいという製作側の意図があったのでは、と響鬼さんは口にしていたが、それは「死ぬのは奴らだ」の時にもありましたよ。本作は久しぶりに東洋を舞台にするということで、東洋的なものと西洋的なものとをそれぞれ持ってきたというのが見所なんですよね。
また「大人から子供まで楽しめる作品になっている気がしている」と言ってましたが、それは次の「私を愛したスパイ」の方がより当てはまるのではないかと思う筆者ですけど... 「黄金銃を持つ男」は東洋が舞台ということで、東洋人である日本人では評判は高いが、欧米では興行成績の方でも今ひとつ苦戦した作品でした。
細川茂樹/007への招待(その2) [映画(洋画)]
「サンダーボール作戦篇」
シリーズ第4作のこの作品は、スケールが大きな物語であり、秘密兵器が一段とパワーアップした作品である。制作当時、いくつかの特許出願が行われたというのも話題になったところでした。
製作費が第1作の10倍になったというのも、大ヒットを記録し続けたということなのだが、兎に角娯楽作品に求められる要素を全て用意しているのだから、当然ですよね。
ところで、「サンダーボール作戦」は、当初は最初に映画化する予定でいたが、色々と契約の点で揉めたことから断念して「ドクター・ノオ」が映画第一弾になったという話は、響鬼さんならば当然知っていますよね?
「007は二度死ぬ篇」
日本が舞台になった作品ということが、やはり最大の話題だということはよく分かります。で、タイガー田中を演じた丹波哲郎とは大河ドラマで共演したことがある、という話までしていました。
今回は、「007」の読み方について語っていました。「ゼロゼロセブン」なのか「ダブルオーセブン」なのか、ということだが、'70's中盤までは前者゛あり、それ以降に後者に統一された、ということを説明していたが、その通りで、シリーズ第7作の「ダイヤモンドは永遠に」までは、「ゼロゼロセブン」という読みで日本公開が行われ、3代目ボンド登場の「死ぬのは奴らだ」の時は完全に両方が使われ、その次のシリーズ第9作「黄金銃を持つ男」からは完全に「ダブルオーセブン」と読むように統一されたのでした。
ところで、次に「007」が日本で撮影されるということになったら、響鬼さんは当然のことながら、他のドラマや映画の出演オファーがあっても、そちらは辞退して「007」に出演することを希望するでしょうね...
細川茂樹/007への招待(その1) [映画(洋画)]
まずは「ドクター・ノオ篇」
「007」のロゴと拳銃のスコープを組み合わせた有名なOPのロゴの部分については確かにインパクトも強烈である。が、「007マニア」と言うのなら、もう少し裏話をして貰いたい所もありました。(知っているだろうが、実はOPロゴで銃を撃つのは、S.コネリーではなくてスタントマンのボブ・シモンズが演じたのでした。)
いずれにしても、「007シリーズ」を語る上では、ここから始まったということで、この作品を見ないと何も語ることはできないのは事実ですね。
「ゴールドフィンガー篇」
ところで、主題歌を「名曲」と言ったけど、せめて『シャーリー・バッシーが歌う』ということも言って欲しかった...
兎に角、「ゴールドフィンガー」は色々と遊び心にも満ちた作品でもあって、とても楽しい作品でもある。登場人物の名前の遊びもあるし、ボンドカーのアストンマーチンはやはりこの作品です。(助手席が空中に飛び出すというアイデアはやっぱり秀逸です。)更に、クライマックスの原爆を停止させた時の残り時間が、試写会では「003(秒)」となっていたが、劇場公開版ではこれが「007(秒)」になっていたというのは余りにも有名なお遊びでもあった。
おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさに満ちたこの作品は、娯楽作品のツボを全て心得ているため、何度見ても飽きることがなく、たっぷりと楽しませてくれる作品であり、世界的に人気が不動の物になったというのも当然ですよね。
この後も、放送される残り8作品についての語りに対して、今回と同じように、多少のツッコミと補足説明を追加した形で記すことにします。
4姉妹探偵団#7 [ドラマ]
しかし、それによって夕里子を中心としたストーリーの方はいい感じで進んでいくことになった、というのはシニカルで面白いところでした。(つまり、企画ミスということをシニカルに利用した物語だったということである。)
国友が夕里子に遂に言ってくれたのも今回のポイントでした。私立探偵が潜入捜査をするのならともかく、警察(刑事)の潜入捜査でも違法捜査となるのは確実(違法捜査だったら、そこで得た証拠は全て無効。よって証拠不十分になり、逮捕しても起訴できない...)であり、普通の女子高生が潜入捜査をするというのは、完全に不法侵入(=犯罪行為)だし、これは初回から誰もが思ったことでしたし、突っ込んだ所ですからね。
金庫の暗証番号が「885963」と教えられて金庫を開けようとする夕里子。が、開かない。正しい暗証番号は「8824649」だったが、やはり策士の社長だったら娘にも正しい番号を教えていないということで、世の中は厳しいということですね。でも、いずれの番号も語呂合わせにしたら、捻りもないつまらない数字でした。(ところで、「5963」(ごくろうさん)、「4649」(よろしく)という4桁の数字は、これをキャッシュカードの暗証番号とか、携帯電話の暗証番号に使っているという人って、かなり多いんじゃない?→筆者はこういう番号は使っていません。)
後妻がホストクラブに通っていたというのは「銭形雷・1st.19話」でホストクラブにトミーがホスト検定の実地訓練と言って入っていたことを元にしていると思ったら笑わせてくれるところではありました。
結局、14年前(殺人事件の時効が15年(但し、現在は25年に法改正されている。しかし、それは2005/1/1以降の事件に適用される)だから、まだ立件できるという所がミソ。)の警察の安易な「心中」という結論が招いた事件だったということで、今回の物語は全編シニカルな所が散りばめられていて、ストーリーとしてはまあ良かったんじゃないですかね。但し、やはり「4姉妹」という所を活かしていないだけに、「企画ミス」ということも自らアピールした物語でした。(これもスタッフに対する皮肉でもあります。)
今回のキャスティングから、やっぱり零ちゃんと岡野さんのコンビによる「銭形零・3rd.」を見たくなりました。丹羽Pの頭の中では7代目、更に「M3」との関係を含めて、考えているかもしれないが、夏帆ポンはまだ「ケータイ刑事」から卒業していないだけに、是非とも実現して貰いたいところです。
次回、最終回じゃないんですね。次々回が最終回ということで、結局は全9話となることになったが、それにしても短いなぁ。何か、放送枠の穴埋め作品になったという印象しか生まれません...
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ケータイ刑事銭形零9話[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
今回の物語は第9話「引越しする死体!? ~幻の殺人事件」である。で、劇中に人物名として「マチュピチュ」と「チチカカ」が登場しているが、これらは歴史に出てくる「マチュ・ピチュ」と地理に出てくる「チチカカ湖」が名前の元ネタであるので、これらについて記します。更に、劇中でフィギュアがトリックに使われて出てきたが、「ケータイ刑事・フィギュア」について記すことにする。
尚、MBSの放送の時に記事は「ここをクリック(MBS)」、BS-iの再放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
「マチュ・ピチュ」:南米・ペルーのクスコ地方にあるインカ朝(15~16世紀)の都市遺跡であり、世界遺産にも登録されている。1911年にアメリカのイェール大学の歴史家・ハイラム・ビンガムが発見、紹介した。尚、「マチュ・ピチュ(Machu Picchu)」とは、現地語で「老いた峰」という意味である。
標高2000mを越える高地ににあり、山裾からは存在を確認することはできない。「インカの失われた都市」「空中の楼閣」などとも呼ばれている。また「空中都市」と言えばSF作品に登場する未来都市を想像するが、この言葉もマチュ・ピチュを指す言葉としても使われる。数多くの謎に満ちていて、現在でもまだ謎の全ては解明されていない。そのため、歴史的なロマンを大いに感じる所でもある。
また、先日、「007」シリーズの最新作となるシリーズ第22作の「QUANTUM OF SOLACE」(現時点では邦題は「クォンタム・オブ・ソラス」(仮題)」となっています。)がマチュ・ピチュを舞台の1つとすることが発表されたが、これはこれで楽しみである。(シリーズ第10作「私を愛したスパイ」ではエジプトのピラミッドが舞台の1つとして登場しているが、有名な世界遺産を舞台にするのは珍しいことである。)尚、イギリスでは2008/11/7に封切られる予定となっていて、日本では2009年初春に封切られる予定となっている。(時期的には、7代目ケータイ刑事の登場の時期と重なることになるのではないかと思います。)
「チチカカ湖」:南米大陸で最大の湖であり、ペルーの南部とボリビア西部にまたがる淡水湖である。「ティティカカ湖」とも表記されることがある。面積は約8370平方キロであり、この面積は兵庫県の面積(兵庫県は約8395平方キロ、都道府県では12番目に広い)に近いものである。湖面の標高は3812mの高地(富士山よりも高い所に存在することになる)にあり、最大水深は約280mである。蒸発のために湖面水位の変化が激しい湖でもある。
湖面の60%がペルー領、40%がボリビア領である。動力エンジンを持つ船が航行可能な湖としては世界最高所の湖とも言われている。また、現時点では20箇所ぐらいしか確認されていない古代湖(日本の琵琶湖も古代湖である)の一つであり、固有種の魚をはじめ、魚が豊富なことでも知られている。また、葦で作ったバルサと呼ばれる葦舟を利用した湖上交通や漁業も有名であり、葦で作った浮島で暮らしている人々もいる。
「ケータイ刑事・フィギュア」:この物語の本放送時(2004/11/28)には存在していなかったが、先陣を切って製作されたのは銭形泪フィギュアである。これは「黒川芽以style」というDVDが発売され、それに高さ約15cmのフィギュアが付いていた。冬服と夏服の2種類がある。(可動部はなし)また、「銭形雷」の劇中にもこのフィギュアは登場している。(最近では映画「0093女王陛下の草刈正雄」にも登場していました。)シリーズ初ということもあって、話題を呼んだが、泪ちゃんにあまり似ていないということもあって、評判の方は余り良くはない。(「愛」「舞」では関連グッズの発売もなく、「泪」が「ケータイ刑事」に於いて初めて関連グッズ(警察手帳)を発売した作品であるが、フィギュアも「泪」が最初である。→「泪」は何かと新しいことを実現した作品であり、元祖「愛」と共に歴史に残る偉大な作品である。)
その後、「M2」の公開に合わせて、零ちゃんと雷ちゃんのフィギュアが登場した。これは高さ約26cmとなり、泪ちゃんフィギュアよりも大きくなった。リボン意外は着脱可能ということになった。が、値段が高いという所が不評でした。
ここまでは発売されたものであり、入手することは可能である。その後、「銭形海」のフィギュアはより精巧になり、可動フィギュアとなって製作され、「海・3rd.7話」に登場した。(現時点では発売されていない。)また、相棒の松山さんと鑑識・柴田束志さんのフィギュアも製作された。
ということで、銭形姉妹では、泪ちゃん(2種類)と零ちゃん、雷ちゃん、海ちゃんのフィギュアが存在している。(尚、ガレージ・キットを改造して、愛ちゃんと舞ちゃんのフィギュアを作られたという方もいるでしょうけど...)
↓銭形フィギュア関係
インカ帝国探検記―ある文化の滅亡の歴史 (中公文庫BIBLIO)
- 作者: 増田 義郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 文庫
↓「チチカカ湖」ということで
チチカカ湖めざして (グレートジャーニー 人類5万キロの旅)
- 作者: 関野 吉晴
- 出版社/メーカー: 小峰書店
- 発売日: 1995/12
- メディア: 単行本
B23 地球の歩き方 ペルー 2008~2009 (地球の歩き方 B 23)
- 作者:
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/01/12
- メディア: 単行本
ペルー・ボリビア・エクアドル・コロンビア〈2000‐2001版〉
- 作者: 「地球の歩き方」編集室
- 出版社/メーカー: ダイヤモンドビッグ社
- 発売日: 2000/01
- メディア: 単行本