ケータイ刑事銭形零17話(2nd.4話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
今回の「[裏ネタ編]」は、2nd.4話「おっちょこちょいなミステイク ~放送事故殺人事件」という物語についてと言うことになる。今回はTBSの放送において起こった放送事故ほネタにしているということから、「放送事故」について記す。また、劇中ドラマの「理想の刑事」の元ネタとなった「理想の上司」について、そして零ちゃんがトリックを解く鍵となった遠州理津の台詞にある「丑の刻詣り」について記す。
尚、MBSの放送の時に記事は「ここをクリック(MBS)」、BS-iの再放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
「放送事故」:放送事故とは、テレビやラジオの放送中に起こった正常放送が出来なくなったことを言う。これには放送機器の故障や不具合によって起こる「機械事故」と、人為的な操作ミスによる「人為事故」に大別される。また、放送内容の観点からは、電波の送出が止る「停波」、関係ない映像や音声が流れたり、低品位の映像や音声が放送される「不体裁」、番組進行表意外の内容が誤って送出される「内容違い」がある。(自然災害が原因の中継局のダウンによる停波も放送事故に含まれる。)
尚、ニュースなどでアナウンサーが読み間違えるということ、現場中継の電話音声の切断や映像の乱れということはよくあることであるが、これらは「放送事故」とは言わない。しかし、放送禁止用語が放送された場合は放送事故とされる。
放送事故は、これによって人命が危険に晒されるという交通事故とは違い、視聴者サイドには特に問題が生じるものではないが、放送事故を起こせば、(民放の場合は)スポンサーからクレームが付くのは当然であり、何らかの損害が生じるのが普通である。(場合によっては、スポンサーが降りてしまうこともあり得る。)また、放送局に多数の電話が寄せられるというように、その対応に追われることになり、放送局は経済的なダメージを受けるのも確実である。(NTTは通常よりも電話の利用が多くなるので、ありがたいと思っていたりして...???)
機械事故は、放送システムの装置にトラブルが起こった場合に起こるが、放送設備のパラレル運用などのバックアップ・システムが構築されていて、万一の機器故障に備えている。ということもあって、「停波」という事態はまず起こらない(中継局が天災によって停波状態になる、ということは時々あるようだが、「天災」という不可抗力であれば仕方のないところであろう。が、不可抗力であっても「放送事故」と扱われる。)が、システムの不具合などが原因で、「不体裁」はしばしば起こっている。
よくあるのは人為事故であり、「内容違い」は珍しいことではない。(特に、ラジオの場合、ON AIRする曲を間違えるというのは珍しいことではない。→しょっちゅうやっている放送局があるが、そういう放送局はプロ意識のない素人であり、信頼されない。)そのため、色々なチェック体制が用意されているが、人間が作業を行っている限りは、どれだけ注意をしても、やはり起こってしまうことであろう。だからといって、完全機械化してしまうと、またまた別の問題が生じるものである。
で、「ケータイ刑事」でも放送事故(人為事故・内容違い)が起こっている。それは地上波(TBS)でのことであり、BS-iの本放送(再放送)ではない。事が起こったのは、2004/10/1のことである。「銭形泪」の1st.4話の放送が行われることになっていたが、誤って放送されたのは「銭形泪」の2nd.4話が放送された。(テープの確認ミスと説明されて、TBSは謝罪した。)で、この「内容違い」という放送事故をネタにして生まれたのが「銭形零・2nd.4話」(2005/1/23放送)である。(これを「2nd.4話」にもってくる所は「ケータイ刑事」らしい所である。)
「理想の上司」:1997/4/13~6/29(全12回)にTBS系で放送されたドラマである。このドラマのプロデューサは当時はTBSにいた丹羽多聞アンドリウPであり、「丹羽多聞」とクレジットされている。また、脚本には林誠人の名前がある。出演は長塚京三、松雪泰子、石田ゆり子、木村佳乃、沢村一樹、川端竜太、石倉三郎、前田吟、風吹ジュン、たちである。
また、長塚京三が演じた役名が坂本時雄、松雪泰子が演じた役名が白川万里華ということで、それら、劇中劇である「理想の刑事」は、主役の役名が「長塚時雄」、夏帆ポンが演じた婦警さんの役名が「松雪万里華」というようにいじっている。
尚、最終回の視聴率が19.7%というのは、今回の物語で零ちゃんが劇中に問題として出題したことから知られるようになった。(普通は平均視聴率か、最高視聴率が語られるものである。)
「丑の刻詣り」:「丑の刻」とは深夜の時間帯で、午前2時を中心とした2時間ほどのことである。(「ほど」というのは、季節によって長さが変わる。「丑の刻」は冬は長くなり、夏は短くなる。)その時間帯に、神社の御神木に憎い相手に見立てた藁人形を五寸釘で打ち込むという、日本古来から伝わる呪術の一つである。いつ頃から存在しているのかは貞賀ではないが、古い所では鎌倉時代の文献に登場している。(但し、藁人形と五寸釘ではない。)室町時代に現在に伝えられている形が整った文献がある。
白装束で顔には白粉を塗り、頭に五徳を乗せて蝋燭を灯し、手には釘と金槌を持ち、胸には鏡を吊し、履き物は一本歯の下駄とする。連日行い、7日目が満願の日であり、呪った相手が死ぬと信じられていた。
尚、日本古来からの伝承であるため、地方によっては細かい所で違いがあるが、藁人形、五寸釘、白装束、五徳に蝋燭、というところはほぼ共通である。
↓「銭形泪」のTBS放送事故関係はこちら
↓参考まで
笑えるけど超ヤバい!テレビ放送事故&ハプニング―言っちゃった禁止・H用語から、衝撃のトラブル映像まで!! (KOSAIDO PAPERBACKS)
- 作者: マイケル宮内
- 出版社/メーカー: 廣済堂出版
- 発売日: 2007/07/28
- メディア: 単行本
↓こういうものがあります。
↓「丑の刻詣り」で思い出す作品
ゴーオンジャー#6 [特撮]
今回はBGMに、サザンオールスターズの『思い過ごしも恋のうち』を選んでみました。(アルバム「TEN・ナンバース・からっと」です。)ヒロインのイエロー編ではあるが、そういう雰囲気と言うよりも、レッドの恋愛音痴&暴走ぶりを描いたドタバタ編という感じが強かったですからね。
今回の怪人であるスピーカーバンキだが、確かに「スピーカー」をモチーフにしているが、、「スピーカー」というよりもンのホームシアター・システムの様にも見えるし、一時期流行った巨大ラジカセの様にも見えないこともない。前者だったら名前が長くなる(ホームシアターバンキ)のと、今ひとつ名前が分かりにくい(「サラウンドバンキ」とでもしたら良いのだろうが、こうなるとお子様には意味が通じにくくなる)が、後者だと「ラジカセバンキ」ということで、別に悪いとは思えないのですけど...
で、そのスピーカーバンキは音楽を吸収して音楽を武器に変えてしまい、吸収されると音楽が聞こえなくなるという、実に昭和ヒーロー作品に登場しそうな怪人そのままというのは、かえって新鮮である。(何で音が出なくなるの?というツッコミが入るが、これが昭和ヒーロー作品を思わせてくれる所である。)更に、その対処方法として耳栓を使うという、実に馬鹿馬鹿しいアイデアであり、これも昭和ヒーローというノリである。少し考えたら分かるが、この方法を使うと、自分たちは逃れられても、それ以外では何の対処も取られていないので、町が破壊されたり、第三者は被害に遭うということは変わらない。実に自分たちのことしか考えていない作戦である。(現代的な発想をするヒーローだったら、問題となる音の逆位相の音を発して、打ち消してしまうというような科学的な発想をするものであろう。これだと町の破壊なども防ぐことが出来る。)しかし、お子様向けと言うことでは、実に明確で分かりやすい!
黄の恋愛劇へと発展すると考えて、黄がいなくなってからのことまで考える赤。リーダーということでは、そういう状況になった場合に備えるというのは悪いことではない。が、十分に調べた上で行うのではなく、勝手な思い込みからの暴走によるものだから、ブレーキの利かない暴走車でしかない。(どこかに「東京少女~回転少女」の凜子、「恋日・3rd.~きのこの恋」の山中きのこ、のキャラと被る赤。→凜子&きのこを演じた秋山奈々ちゃんと、早輝のりなちゃんの雰囲気が似ているけど...)まあ、まあ、全て恋愛音痴の一直線男ということで、今年もやっぱり「バカレッド」路線なんですね。(この点に関しては「昭和ヒーロー」ではない。)
それにしても、あまりにも黄のことを意識しすぎという赤ですね。本人は気づいていないが、赤は黄に惚の字なんでしょうね。(ということで、BGMを選びました。)
↓「スピーカーバンキ」はこういうラジカセではなくて...
Toshiba CUTEBEAT CDラジオカセットレコーダー ピンク TY-CDK3(P)
- 出版社/メーカー: 東芝
- メディア: エレクトロニクス
↓こういう感じかな...
felicis USB/SD/CDミニコンポ【MCT-L7】
- 出版社/メーカー: felicis
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「Smart-Style マルチミニコンポ FSC-301」ブラック これ1台でDVD・CD・USB・SD・AM FM TUNER!
- 出版社/メーカー: Smart-style
- メディア:
YAMAHA シネマステーション ミニ ホームシアターサウンドシステム TSS-15(W)
- 出版社/メーカー: ヤマハ
- メディア: エレクトロニクス
Qriom ホームシアターシステム DYP-51HS(WS)
- 出版社/メーカー: Qriom
- メディア: エレクトロニクス
デジタルサラウンドホームシアター 簡単取り付 5.1Chデジタルサラウンドを実感 フロントスピーカー
- 出版社/メーカー: デジタルサラウンドホームシアター
- メディア: エレクトロニクス
A-HA『ANALOGUE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは2005年に発表された彼らの8枚目のアルバムである。(復活してからは3枚目のアルバムになる。)'80'sから得意としていたサウンドは健在であり、安心して聴くことが出来る。また、母国ノルウェーでは当然のように1位の座を獲得するヒットを記録していて、イギリスでも最高位24位を記録するというように、ヨーロッパでは大ヒットを記録している。
収録曲は以下の全16曲である。(後ろの3曲がボーナス・トラックである。)『Celice』『Don't Do Me Any Favours』『Cosy Prisons』『Analogue』『Birthright』『Holyground』『Over The Treetops』『Halfway Through The Tour』『Fine Blue Line』『Keeper Of The Flame』『Make It Soon』『White Dwarf』『Summers Of Our Youth』『A-Ha - Softwareplayer Analogue』『Analogue [Live At Frognerparken]』『Cozy Prisons [Live At Frognerparken]』。
この中からシングル・カットされたのは『Celice』『Birthright』『Analogue』『Cosy Prisons』である。『Celice』は母国ノルウェーで1位に輝き、『Analogue』はイギリスとノルウェーで最高位10位を記録、『Cosy Prisons』もイギリスで最高位39位を記録するように、スマッシュ・ヒットを連発した。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、'80'sの彼らの大ヒット曲『Take On Me』を思わせる『Celice』『Don't Do Me Any Favours』はやはり外せない所である。更に、シングル・カットされてヒットを記録した『Analogue』『Birthright』、そしてメロディ・ラインが印象的な『Halfway Through The Tour』という所をピックアップしておく。また、ボーナス・トラックの後ろ2曲のライヴ・テイクもご機嫌にさせてくれる曲である。
'80'sから年齢を重ねているのは当然であるが、あの当時を思い起こさせるサウンドを聴かせてくれるアルバムなので、従来のファンにとっては実に嬉しいアルバムである。また、新しい所もしっかりと取り入れているので、単なる懐古主義というアルバムでもなく、新しいファンも十分付いていくことが出来る。'80's後半の彼らの最も華やいでいた時期を思い出しながら、楽しみながら聴くことので切るアルバムである。'80'sサウンドがお好きな方はしっかりと聴きましょう!