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「UNDER THE VOLCANO」 [映画(洋画)]

表題の作品は1984年のアメリカ映画「火山のもとに」である。この作品は、丸ヒューストン監督の長年の功績を讃えて、カンヌ映画祭特別賞が贈られた作品でもある。原作はイギリスの文芸作家・M.ラウリーであって、晩年のJ.ヒューストン監督が力の限りを尽くして製作されている。

作品データを記しておくと、時間は113分、原作はマルコム・ラウリー、監督はジョン・ヒューストン、脚本はガイ・ガロ、撮影はガブリエル・フィゲロア、音楽はアレックス・ノースである。そして出演は、アルバート・フィニー、ジャクリーン・ビセット、アンソニー・アンドリュース、イグナシオ・ロペス・タルソ、カティ・フラード、ジェームズ・ヴィリアーズ、カルロス・リケルメ、エミリオ・フェルナンデス、たちである。

舞台は1930年代のメキシコの火山の麓にあるクェルナバカという町。死者たちが1年に一度だけ帰ってくるという万霊節を迎えていて、町は賑わっていた。そんな中、元イギリス領事のジェフリー・ファーミンは、酒場で、1年前の万霊節の日に家出した妻・イヴォンヌが町に返ってきているという話を耳にして驚く。酒場を後にしたジェフリーはドイツ大使館の新任の官吏に絡んでドイツを批判していた。翌日、酒場で泥酔しているジェフリーの前にイヴォンヌが現われた。イヴォンヌはジェフリーの異母弟・ヒューと一緒に暮らしている事を語る。ヒューとイヴォンヌが関係を持っていたと言うことはジェフリーも知っていたが、動揺するジェフリー。そして飛び出して行ってしまう。そうしているとヒューがやってきてイヴォンヌと再会する。そんな所にジェフリーが帰宅して...

本作で描かれているのは約一日という限定された時間である。アル中の男とその妻、異母弟の3人の愛憎劇を、3人の心を上手く描いている人間ドラマであり、なかなか見応えのあるドラマになっている。こういう作品を監督してきたJ.ヒューストン監督の手腕は年を取っても衰えていないと感じさせてくれる。
また、本作は原作小説が有名であるので、本作を見たら小説の方も読んでみたら如何でしょうか。(が、こういう本に限って、日本版は絶版になっている...しかも、DVD化されていないし...)

 

↓ビデオです。(しかも日本版ではない...)

Under the Volcano

Under the Volcano

  • 出版社/メーカー: Universal Studios
  • メディア: VHS

↓原作小説はこちら(但し、これも日本語ではありません)

Under the Volcano

Under the Volcano

  • 作者: Malcolm Lowry
  • 出版社/メーカー: Audio Literature
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: カセット

Under the Volcano

Under the Volcano

  • 作者: Malcolm Lowry
  • 出版社/メーカー: New Amer Library Trade
  • 発売日: 1992/08
  • メディア: ペーパーバック


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「まむしの兄弟」(その1) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローシリーズの第20弾(この大台に乗りました。)として取り上げる作品は、1971年~1975年の間に製作された「まむしの兄弟」シリーズです。(東映京都の作品である。)また、1997年には'90'sという時代に合わせてリメイク作品が製作されている。(一応、番外扱いということにして、最後に記すことにする予定です。)

このシリーズは、前科12犯の「ゴロ政」(政次郎)と兄弟分の「不死身の勝」がコンビを組んで暴れ回るアクション・コメディであり、痛快な作品群である。主演は菅原文太(ゴロ政)と川地民夫(勝)であり、この2人のコンビが実に良い味を出している。作品の方は、'60'sの東映任侠映画の雰囲気をもちつつも、'70's作品らしい自由奔放なノリがあり、更にコメディ・タッチというスパイスが利いていて、なかなか面白くまとめられている。また、菅原文太は本作によってコミカルな芝居を見せるようになり、これは後の「トラック野郎」シリーズでのコミカルな作品に繋がることにもなっただけに、チェックしておいてよい作品でもある。。

初回となる今回は、いつものようにシリーズ作品の簡単なおさらいです。

本シリーズは全8作が製作されている。製作順に作品タイトルと製作年を記すと、以下の通りである。シリーズ第1作「懲役太郎・まむしの兄弟」(1971年)、シリーズ第2作「まむしの兄弟 お礼参り」(1971年)、シリーズ第3作「まむしの兄弟 懲役十三回」(1972年)、シリーズ第4作「まむしの兄弟 傷害恐喝十八犯」(1972年)、シリーズ第5作「まむしの兄弟 刑務所暮し四年半」(1973年)、シリーズ第6作「まむしの兄弟 恐喝三億円」(1973年)、シリーズ第7作「まむしの兄弟 二人合わせて30犯」(1974年)、シリーズ第8作(最終作)「まむしと青大将」(1975年)。

また、リメイク作は「まむしの兄弟」(1997年)である。尚、この作品では、ゴロ政を柳葉敏郎が、勝を中村繁之が演じている。'90's風にアレンジしているものの、やはり'70'sという時代特有に融け合った雰囲気とは別ものになっていて、1作しか製作されなかったのも、雰囲気が違いすぎていたためであって、当然かと...

次回からは、順を追ってシリーズ作品について述べていくことにする。

 

↓全てビデオです。(DVD化されていません)

まむしの兄弟

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

まむしの兄弟 お礼参り

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

まむしの兄弟 懲役13回

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

まむしの兄弟 傷害恐喝十八犯

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

まむしの兄弟 刑務所暮し4年半

まむしの兄弟・二人合わせて30犯

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

まむしと青大将

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS
↓こういうものを...
菅原文太―野良犬の怨念 (1974年)

菅原文太―野良犬の怨念 (1974年)

  • 作者: 田山 力哉
  • 出版社/メーカー: 芳賀書店
  • 発売日: 1974
  • メディア: -

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「キ・ニ・ナ・ル!」(3/27)+「iしたい。」+深夜「アニメ枠」CM [ケータイ刑事]

今回の「キ・ニ・ナ・ル!」は港区赤坂から界隈からでした。当然、先日グランド・オープンした「赤坂サカス」も出てきました。(CM後の後半)赤坂なでしこ娘の松本若菜も少しだけでてきていました。

ところで、その「赤坂サカス」をアルファベットで記すと「AKASAKA SACAS」となる。2つの単語とも、左から読んでも、右から読んでも同じになる回文になるが、やっぱり「ケー刑事・ワールド」に繋がるようなネーミングですね。

尚、港区赤坂と言えば、「ケータイ刑事・ワールド」では殺人多発地域の一つである。しかも、赤坂にはあり大河ありありありという凄い所なのに、そういうものについては何も語られませんでした。(って、「ケー刑事・ワールド」での話ですから...)

また、4/1の18:30から放送される生ドラマ「サクラノウタ」についてもチラッと語られたが、「キ・ニ・ナ・ルもの」、「BS-iのキ・ニ・ナ・ル番組」では収穫無しでした。

尚、4月からは「キ・ニ・ナ・ル!」の放送時間が金曜の19:30からに移動になります、次回は4/4の19:30からで、「東京少女・山下リオ」の主演・山下リオが登場です。(放送開始前日ということで、裏話なども聞けるかも...)尚、4/11はゴルフ(マスターズ)放送のためお休み(4/13(日)の18:30から放送される)、4/18は野球(広島vs巨人)の放送が入るため23:00からの予定(野球延長で繰り下がる可能性あり。→「BS-iは横浜戦を中心に放送します」と言っておきながら、横浜戦ではないのはどうして?)で、4/25は提示の19:30からとなっています。

今週の「iしたい。」の方は、新井アナの登場が随分と多くなりました。また、放送されるものは期末の在庫セールのような雰囲気で、次回が最終回となる「銭形海・3rd.」や「東京少女・セピア編」が結構流れていました。ところで、「サクラノウタ」は流れないのでしょうかねぇ???

また、日曜日の朝10時からの真希ちゃん&夏帆ポンドラマも、今度の「銭形舞・10話」の「まぎらわしい! ~警察隠語殺人事件」で終了となります。4月からは本放送が終了したばかりの「銭形海」の再放送が始まります。よって「iしたい。~一味違う個性豊かなドラマ編」は、「銭形海」のところが「東京少女・山下リオ」(5月以降も月単位で主演が変わる)となり、真希ちゃん&夏帆ポンの「銭形舞」の所が「銭形海」になるものと思われる。特に「」はどういう映像となるのか楽しみでもある。

ちょっとキニナルのは、BS-iだけでなく、他の民放BSデジタル放送局でも、やたらとWOWOWの宣伝が流れていますね。地上波ではライバル局として火花を散らしているけど、BSデジタルでは仲良しチームという感じになっているし、これでもよろしいかと...

続いてアニメ枠の方に行きます。ここで放送されている2本は地上波から週遅れであるが、次週が共に最終回となる。で、4/10は「怪物王女」と「おお振り」の第26話が放送され、4/24からは現在の2本の後番組となる「xxxHOLiC◆継」と「To LOVEる」が放送される予定になっている。→CMの方は基本的に変わらず、「東京少女・山下リオ」と再放送の「銭形海」「恋日・文學の唄」の予告が流れるものと思います。

今回も、CMは基本的にいつもと同じで、「逮捕FS」のOP主題歌の後のCMに日曜日放送の「銭形舞・10話」の27秒版の次回予告が、次回予告終了後に「銭形海」の最終回の15秒版の予告がありました。

「CLANNAD」の方では、A/Bパート間の所で今晩2度目となる「銭形舞」の10話の27秒版の予告が、ED主題歌と次回予告の間に待望の「銭形海文化祭 in ゴルゴダの森」のDVDの30秒版の宣伝が、次回予告の後には「東京少女・セピア編」の「新聞少女」の27秒版の予告が、それぞれ流れました。でも、BS-iのHPやEPGでは「新聞少女」ではなくて「入れ替わり少女」が放送されることになっているのだが、差し替えということになったのでしょうか?(3/30 10:30 と出ていましたし...)

今回は「文化祭」のDVDの宣伝が流れたというのが目玉でした。発売になったから当然でしょうが、「iしたい。」の方でも取り上げて貰いたいところです。

 

↓「銭形海」関係

ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~

ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

↓今度の真希ちゃん&夏帆ポンは「舞様」の登場です。

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓26話はこれに収録されています。

怪物王女 vol. 9

怪物王女 vol. 9

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • メディア: DVD

おおきく振りかぶって Vol.9【最終巻】

おおきく振りかぶって Vol.9【最終巻】

  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • メディア: DVD


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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その44) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「昔の恋人」です。ただし、「ケータイ刑事」の主人公の歴代銭形は現役女子高生(零ちゃんのみ現役女子中生)なので、「昔の恋人」というキャラクターは登場していない。(登場するとしたら、小学生の頃の初恋の相手と言うことにでもなり、おそらく銭形とほぼ同い年からせいぜい、2、3歳年上が良い所でしょう。→未成年ということになるので、「ケータイ刑事」のお約束で犯人にはなりません。)よって、「ケータイ刑事」においては相棒の「昔の恋人」ということにする。これによって、「昔の恋人」であり「現在は(他人の)人妻」というのが今回のテーマになる。→「ボンドガール」を取り上げていて、「銭形海」からも取り上げているということに無理矢理持っていきました。(「ケータイ刑事」で五代さんはアニータさん、ロジータさん、智惠子さん、エリーゼさんというように恋人の名前が登場しているが、それぞれはその当時の現在進行形の恋人なので、「昔の恋人」には該当しません。)

「007」からは「トゥモロー・ネバー・ダイ」のパリス・カーヴァー、「ケータイ刑事」からは「・1st.13話」の三崎洋子(旧姓・佐々木)の二人です

007」:パリス・カーヴァー。シリーズ第18作「トゥモロー・ネバー・ダイ」に登場したサブのボンドガールであり、メディア王・エリオット・カーヴァーの妻である。彼女はボンドの昔の恋人であった。ボンドは任務としてカーヴァーに関する情報を得るために、カーヴァーのパーティに潜り込み、そこでパリスに接近する。(ボンドも人妻と言うことで、プレイボーイぶりを発揮するのではなく、かなり慎重に接近した。)結局、パリスの方が焼けぼっくいに火が付く形になり、ボンドに色々と情報を与えた。その情報を元にしてボンドはカーヴァーのビルに潜入する。この時、中国のエージェントであるウェイ・リンと鉢合わせとなる。で、ボンドはカーヴァーの陰謀を掴むことになった。一方、カーヴァーは、パリスがボンドと昔の関係を甦らせて情報を提供したことに激怒して、パリスを殺してしまった。

ということで、パリスは久しぶりに悪の親玉によって殺されるボンドガールということになりました。悪の親玉の愛人というボンドガール(これを満たすには、ボンドとベッドインする必要がある。)はこれまでにも何人かいたし、その愛人が殺されたというのも何人かいた。しかし「妻」という立場はいなかった。→ボンドの妻となったテレサは結婚して数時間後に殺されてしまったが、「007」では人妻は死亡フラグが立っていますね。

ケータイ刑事」:三崎洋子(旧姓・佐々木)。「・1st.13話」に登場したゲスト・キャラである。高村さんのペッパーダイン大学時代の友人であり、彼女は当時の男子学生たちの憧れの的だった。高村さんとは洋子と関係があったようで、何かの大きな約束をしたが洋子はその場に現れなかった、という過去があった。(高村さんの夢を壊したくなかったという理由で行かなかった。)卒業後、洋子は薬剤師として三崎製薬に勤め、やがて会長の三崎大吾に見初められて結婚した。

その大吾は、遺言状の中身を、遺産の殆どを慈善事業に寄付するように書き換えるつもりでいた。が、そうなると自分の取り分が大幅に減ってしまうことになるので、洋子は遺言書が書き換えられる前に大吾を殺した。(今までずっと主人に従って生きてきたが、これが最初で最後のわがまま、と言っていた。)海ちゃんと高村さんとの関係も悪くなり、高村さんは昔を思い出していたが、ちゃんが洋子の殺人トリックを見抜き、ご用となりました。

今回取り上げた二人は、主人公・ボンド/銭形の相棒(高村さん)の昔の恋人であったが、その彼女は共に大きな会社のトップの夫人に収まったという共通点がある。場合によったら、ボンド/高村さん夫人に収まっていたかも知れない。が、全く違う世界の住人になったのに、後に再び出会う(しかも、事件絡みで再会するのだから、これもまた皮肉なものである。)というのも、人の人生とは面白いものである。で、その再会は身の破滅に繋がる再会と鳴り、パリスは命を落とし、洋子は夫殺しの殺人犯として逮捕されるという人生の転落になったという所も共通している。(死亡と逮捕されるということで、「共通」というよりは「類似」ですね。)

更に、パリスは本人が、洋子は相手の高村さんに、焼けぼっくいに火が付いた形になったということで、昔のカップルが当時の関係を甦らせるようになったのも共通点である。

一番の違いは、パリスは夫に殺され、洋子は夫を殺したという所である。しかし、夫婦の片方がもう一方(パートナー)を殺した(カーヴァーは、正しくは手下に命じて殺させたのですけど...)ということで、物騒な夫婦ということでは同じということになる。(夫婦で相手を殺した方も、カーヴァーは後にボンドとの最終決戦でシードリルに巻き込まれて死亡、洋子は死なずにちゃんに逮捕されたという所も違っている。)

次回も「ゲストキャラにおける類似点」というテーマで続けるが、どういう形(ボンドガール/それ以外のキャラ)になるのかはお楽しみに。(この連載は「銭形海」の放送が終了しても、まだ続きます。元々、放送開始前から始めていますし...)

 

トゥモロー・ネバー・ダイ (デジタルリマスター・バージョン)

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

007 トゥモロー・ネバー・ダイ アルティメット・エディション

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

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