篤姫#17 [ドラマ]
今回の物語は、篤姫の輿入れ準備が進んでいくものの、篤姫ではなく、尚五郎が主役と言っていい物語でした。(但し、これまでのピエロ尚五郎ではありませんでした。そのピエロの役割は、今回は西鄕が担っていました。)御台所としての輿入れ前のひとときを描いたほのぼのとしたホームドラマになっていたが、「ホームドラマ」という所は本当に変わりません。
篤姫の輿入れの日が決まり(翌年早々)、篤姫の嫁入り道具の選定の任を任された西鄕が奔走するが、幾島から却下されてしまい、もっと良いものを用意するように命じられる。篤姫は西鄕が選んだ物を気に入っていたが、将軍家に嫁ぐということを重んじた幾島がこの時は鬼に見えました。
そんな中、江戸に来ることになった尚五郎が薩摩を出立して江戸にやってくる。薩摩を旅立つ時、大久保たちが見送りに来たが、正に夢を抱いていた若者が、それを実現して上京していくような爽やかさがありました。
江戸では勉学に励む尚五郎だったが、江戸に来てから3ヶ月で斉彬に呼ばれた。(以前の尚五郎と違って、随分と落ち着いていましたね。)そして、師と仰ぐ小松清猷が琉球で病死していたということを知らされる。更に、小松家には跡取りがいないので、養子に入り小松家を継ぐようにと言われる。ここまでならばともかく、更に小松の妹・お近と夫婦になるようにとも言われた尚五郎。正にショック、ショック、ショックという三連打だったが、以前のピエロ尚五郎とは違っていて、戸惑いがありながらも、それを受け入れようとする。→随分と成長したものです。
そして、その先には篤姫との久しぶりの対面が待っていた。斉彬の気遣いだったが、久しぶりの再会となる篤姫と尚五郎。尚五郎が女中たちに外すように命ずるが、幾島は「私は外しませぬ」と言って、お目付役(今回は鬼ババア)ぶりをしっかりと出していたのは面白い所でした。
尚五郎は事情を篤姫に話すが、お近と夫婦になることは口からでなかったが、そこまでは気持ちの整理が出来ていなかったということですかね。それから囲碁を打つ2人。(これもすっかり2人の再会の時のパターンですね。)篤姫と接したことで尚五郎も今後の道に進んでいく覚悟が出来た。
それから、西鄕が改めて調達品が揃い、それを幾島に見てもらう。「よくぞここまでなされました」とお褒めの言葉を貰い、篤姫も「見事じゃ」。が、肝っ玉の小さい所をさらけ出した西鄕、ということで、ピエロ尚五郎の後任としてピエロ西鄕が美味しい所を持っていきました。
その夜、所謂「安政の大地震」(「ケータイ刑事」の「裏ネタ編」だったら、これについても記すが、ここではそれは省略します。)が発生、屋敷は全壊となって、嫁入り道具も瓦礫の下敷きになってしまった。幾島が「お道具が...」と必死になる気持ちも多いに分かりますが...
そして、(今回の主役だった)尚五郎は薩摩に戻ってきた...
次回は、いよいよ輿入れとなるのかと思ったらまたまた新たな問題が生まれ、尚五郎がお近と祝言をということに...
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
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NHK大河ドラマ[篤姫] 完全ガイドブック (TOKYO NEWS MOOK)
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「WEIRD SCIENCE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1985年の映画「ときめきサイエンス」である。後のビデオリリースの時に「エレクトリック・ビーナス ときめきサイエンス」というタイトルに変わってリリースされたが、DVD化された時には、劇場公開時の元のタイトルに戻された。
パソコンに入力したグラマーな美女が現れたことから起こるドタバタを描いたSFチックなロマンティック・コメディ作品である。('80's中期には、これと同じようなアイデアの作品がいくつかあるが、パソコンがボチボチ広がり始めた時期ということもあって、同じようなことを考えるものなんですね...)
作品データを記しておくと、時間は93分、監督と脚本はジョン・ヒューズ、撮影はマシュー・F・レオネッティ、音楽はアイラ・ニューボーンである。そして出演は、アンソニー・マイケル・ホール、ケリー・ルブロック、イラン・ミッチェル・スミス、ビル・パクストン、スザンヌ・シュナイダー、ジュディ・アロンソン、ロバート・ダウニー・Jr.、ロバート・ラスラー、マイケル・ベリーマン、たちである。
ゲイリーとワイアットは冴えない高校生であった。ある週末の日、ゲイリーの部屋でTVを見ていたところ、フランケンシュタインのように人間を作ろうと言い出し、理想のグラマー美人のデータをパソコンにインプットする。すると、落雷が家にあって、そのショックでその理想のグラマー美女が現れた。幸い、ゲイリーの両親は週明けまで帰ってこないということで、2人にとっては最高の週末を迎えることになる。また、彼女にはどんなことも出来るというスーパー能力があった。2人は彼女をリサと名付けると、それから町へと繰り出すが、冴えない2人。リサは2人の尻を叩いて色々と指南をすることになるが...
J.ヒューズ監督作品らしいコメディ作品である。SFチックな所があるとはいうものの、それよりも青春ラブコメディと言った方が良いでしょうね。冴えない男子高校生がパソコンに理想の美女をといったら、誰でも同じことを考えるであろうが、そういう分かりやすいものを題材にしているだけに、実に分かりやすい展開で物語が進んで行く。また、見ている者が応援したくなるような高校生を主人公にしたことも楽しい所である。但し、彼らが作り出すことになったリサだが、彼らに取ったら確かに理想のグラマー美人なのだろうが、筆者には「理想」とは言い難い所があるんですけど...
ときめきサイエンス (ユニバーサル・セレクション2008年第3弾) 【初回生産限定】
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ゴルゴ13#3 [アニメ]
今回はゴルゴを利用して名前を売ろうとした武器商人の物語。ゴルゴ13はその計画に乗せられるが、途中でそれに気づき、襲いかかってくる刺客に挑むという物語。「売名行為」ということを上手く比喩していた物語でもありました。
新たに開発した新型改造銃の性能は抜群で、ゴルゴ13のように遠い距離からの狙撃も簡単に行えるという代物だった。開発したのは武器商人のカイザー博士で、これまでのスナイパーの持つ銃として有名なM16を象徴するゴルゴ13を倒し、世界中に自分の開発した銃の優秀さをアピールしようと考えた。で、フランスの凄腕スナイパーのサビーヌ兄弟という遙平に新型銃を与え、ゴルゴ13の殺害計画を実行する。計画は、ラリーの車をゴルゴ13に狙わせ、そこを襲ってゴルゴ13を倒すというものだった。ラリーの車を狙うのは、日本車の性能が良くなり、このままだとフランス自動車業界がダメになってしまうので、日本車を狙い、ラリーで優勝させないためという、愛国心と売名行為を前面に出して、ゴルゴを罠に落とした。砂漠地帯に入り、依頼の件にあたるゴルゴ13。が、そこでゴルゴ13は自分に向けられた攻撃から、これは自分に対する挑戦だと感じ取った。敵はサビーヌ兄弟。2対1という数的に不利な状況で、しかも相手の持つ銃の射程距離はゴルゴの持つライフルよりも長かった。が、ゴルゴの分析能力と緻密な計算はサビーヌ兄弟の持つ新型銃の性能を読み取り、反撃に出る。ハイテクによる高性能新型銃も、ゴルゴ13の分析能力の前には相手にならず、サビーヌ兄弟は倒された。それを見たカイザー博士は逃げて行くが、ゴルゴをおびき出した計画のように、車のタイヤをバーストに見せかけて狙撃されて転落する。辛うじて助かったカイザー博士はゴルゴのもつM16について尋ねると、スーパーバレルにカスタムしたことを告られた。そしてM16が傑作アサルトライフルだと知った。その後、銃声が轟いた。
世の中には凄腕を持つ人物がいるということ、自分は「井の中の蛙」だということと共に、マスコミが注目するものを利用した売名行為と繋げ合わせた面白い物語でした。それにしても、タイヤのバーストに見せかけてタイヤを狙撃して事故を起こさせる、という無茶な依頼を平然と受けてしまうゴルゴ13というのもまた凄い。昔ならばともかく、現代の科学捜査技術を考えたら、どんなに偽装をしても、それを見抜くだけのレベルに達していると思うんですがね... いや、こういう技術レベルの高さを過信したことがカイザー博士の敗因となったので、何でも見抜けると考えるのも危険ですね。→ある意味では奥の深い物語でした。
↓原作漫画はこれに収録されています。
↓今回のTVアニメシリーズとは別物ですが...
東京少女・山下リオ#4「タイマン少女」 [ドラマ]
今回の物語は、山下リオ主演の4本目、最後の作品となる「タイマン少女」です。タイトルと次回予告からは「不良少女とよばれて」というような作品にならないかという期待があったのだが、蓋を開けてみたら「恋日・3rd.~アダルトな恋」のようなコメディ作品でした。(監督が「アダルトな恋」と同じ掘監督ということもあって、ラストのキャスト&スタッフの所は同じような演出でしたね。)
今回の主人公の名前は、「浅田リオ」ということで、3話までのようにBS-i作品に関係した人の苗字ではなく、日本女子フィギュア・スケートのトップ選手たちの苗字を使っていました。
また、任侠映画の世界が出てきたと思えば、「男はつらいよ」に通じる所を持ってきたり、スポ根ドラマという部分もあったり、ということで、これまでの3本とは全く違う世界の作品となっていました。(こういう幅広いジャンルの作品を楽しむことが出来るのが嬉しい所でもあります。)
それにしても、主演の山下リオ以外は全員高校生に見えないのだが、それを承知の上で、女子高生のツッパリ物語にしてしまうというのも面白い所でした。で、三輪ひとみさん、これだったら2代目・小銭形パイもいけるかと...(いや、「イエデン刑事」は打ち切りになったんでした...)
浅草寺雷門の近く、女子高生・ブリッコ少女・浅田リオが不良女子高生に「見慣れない顔だな」と絡まれている。(それよりも「見慣れない頭をしている」と突っ込む方が面白い。→聖子ちゃんカットをしているリオでした。)そこに鞄が飛んできて、救われるリオ。リオを助けたのはツッパリ少女・荒川ヒロコだった。(ソロバンで撃退しました。→「イエデン刑事」の次は「ソロバン刑事」ということで三輪さんに、というのも悪くないかも...)ヒロコにも「見かけない顔、つうか、見かけない頭」と言われるリオは、去っていく後ろ姿のヒロコを見て「カッコイイ~」と惚れたのだった。
私立浅草雷門高等学校。リオは転校生として、初日を迎えていて、新しいクラスで紹介されていた。そこにヒロコがやってきた。ヒロコはこのクラスの生徒であって、リオはヒロコのクラスメートになったのだった。屋上のプール・サイドで休んでいるヒロコの所にリオが近づいて行くと、今朝助けられたことのことのお礼を言う。それに続いて「折り入ってお願いが...」と言うリオは「あっしをヒロコさんの舎弟にして下さい」と言って見得を切る。が、ヒロコは「お子様にはお子様ランチ、ツッパリにはツッパリの仁義ってもんがあんだよ。ブリッコはブリッコらしく、お家に帰ってブローでもしてな」と相手にしなかった。連むのは嫌いだと言うヒロコにリオは益々憧れた。
リオはヒロコの後をつけ回す。が、やはり相手にしないヒロコ。そんな所に、今朝、ヒロコにやられた不良が今朝のお礼参りに追いかけてきた。これにヒロコは「逃げるぞ」と言って逃げ出す。リオも一緒に逃げる。そんな中、自販機の前を通りかかったリオは「ヒロコさん、ちょっと待ってて下さい」と言って、自販機に。(追われているのを忘れているというか、度胸があるというか...)で、お茶を買ったリオだったが、ヒロコはそこにはいなかった。(って、当然です。)
ヒロコは雷門の前にいて、リオは追いつく。で、1つをヒロコに渡す。で、リオは前の学校でパシリをしていたことを話す。前の学校は合羽橋学園というツッパリだらけの学校で、番長の安藤ミエコのいる学校だった。で、ヒロコは一度は撒いたが、しつこく追いかけてくる朝の相手が追ってくるのを見かけると、リオに「あいつとタイマン張ってみな」と言うが、リオは逃げ出してしまった。
リオを追いかけるヒロコ、更に追いかけてくる朝の不良少女。不良少女がソロバンを投げると、ヒロコを直撃し、それから不良少女の仲間との3対1の乱闘に。リオは見ているだけだったが、形態を取り出すと「警察さんですか、ヘルプお願いします」と助けを求めた。
警察(浅草署)の前。リオが「姐さん、オツトメご苦労さんでした」とヒロコを迎えた。で、土下座をして「私に喧嘩の仕方を教えて下さい」と頼み始めるリオ。場所が場所だけに、ヒロコも根負けをした。話をしている内に「明日から特訓してやる」と、舎弟にすることを認めた。これに「頑張ります」とリオ。(ここでAパート終了、経過時間は12分半弱でした。Bパートは13分半強になります。)
翌日、ブリッコ姿ではなく、ツッパリ姿でリオが登校してくる。(やはり'80'sの不良を意識しているリオでした。)気合いが入っているリオは、その日からヒロコの特訓についていく。→その特訓って、身体を鍛える特訓であって、ボクシングを意識したものですね。ランニング、生卵を飲む、腹筋、階段のウサギ跳びなど。生卵は「ロッキー」だし、浅草寺を走っているリオに子供たちが着いていくというのも「ロッキー」シリーズにありましたね。
数日後、ヒロコは「お前のタイマン・デビュー戦、決めてきてやったぞ」とリオに告げた。合羽橋学園の安藤ミエコに果し状を送ったのだった。これにリオは「デビュー戦にいきなりチャンピオンを持ってくるなんて、どういうつもりですか...」と尻込みしてしまうが、ヒロコは「安藤とタイマン張って、女を上げたれ」と人ごとだと思って楽しんでいた。するとリオは「私、キャンセルします」と言って安藤にメールを送ろうとする。が、「人の恩を仇で返そうって言うのか」とヒロコ。(「すんごい久しぶりに字を書いて果し状送った…」と続けて言っていたのには笑わせてくれました。)リオを説得してタイマンを張らせようとするが「私はまだ死にたくありません」とリオ。ヒロコはタイマンの時間と場所を告げ、「来なければ舎弟取り消し、絶交だぞ!」
リオは近くの公園でどうしようか悩んでいた。が、そこは合羽橋公演で、安藤の子分・ユカリとカズエに見つかってしまうリオ。で、絡まれたリオ。
翌日、リオは学校を休んだ。ヒロコはリオにタイマンの時間が迫っていることを携帯で伝えるが「今日のタイマンはキャンセルでお願いします」とリオ。何とか説得しようとするヒロコだったが、リオは「もう、そんなことどうだっていいんです。やっぱり私は弱い人間なんです」。これにヒロコは「バッカヤロー!そんならもう絶交だ!」と怒る。リオは「結構です。私、舎弟願いも取り消します。短い間でしたがお世話になりました」と言うと電話を切ってしまう。ヒロコは「ドタキャンかよ~」と頭を抱えてしまった。
ヒロコは合羽橋公園にやってきた。手には「果し状キャンセル願い」をしていた。そこに、安藤たちの声が届いてきた。子分のユカリとカズエがリオをボコボコにしたので、今日は来ないと言い、安藤たちは笑っていた。
安藤の頭に鞄が飛んできた。ヒロコが立ちはだかり「てめえらみたいカスは、あたしがまとめて全部相手してやるよ」と言うと、「果し状キャンセル願い」を破り捨て、安藤とのタイマンをリオに代わって春子とにした。
その頃リオは自室で、部屋に飾った不良少女グッズを片付けようとしていた。そこに携帯に着信があって電話に出る。電話はヒロコからで、安藤たちに追いかけられて逃げているヒロコが逃げながらかけてきたのだった。そして「悪いけど、あんたのタイマン勝負、あたしがもらった」と言うヒロコ。が、続いて「痛ってぇ~」と言う声を上げて土手を転がっていく。そして安藤の子分のユカリとカズエがヒロコの元にやってきてボコボコにするのだった。
リオはヒロコとのことを思い出していた。「やっぱりダメ」と諦めようともするが、ヒロコの言葉を思い出すと意を決した。そして、鏡に向かって座り、ブローを始めるのだった。
ヒロコは顔にアザを作りながらもユカリとカズエを倒した。が、満を持して安藤がヒロコに襲いかかってきた。ジャイアント・スイングからサソリ固め、そしてパンチとやりたい放題の安藤。(演じているのが元クラッシュギャルズのライオネス飛鳥ということなので、これらのプロレス技も納得です。)ボコボコにやられたヒロコに「雷門校の荒川も大したことないな」と安藤。ヒロコはそれでも立ち上がろうとするが、そこに「ちょっと待った!」とリオの声がした。
リオは普通の丈のスカートのセーラー服に聖子ちゃんカットで現れた。「そのタイマン勝負、そこから先は私が頂戴いたします」と宣言する。が、ヒロコは「もう遅いよ、こいつはあたしが倒す」と言うがリオは「ヒロコさん、ツッパリの仁義を破ってごめんなさい。このタイマンは自分の為じゃなく、ヒロコさんを助けるために戦います」と返す。それを耳にした安藤は「何言ってんだ、おめえ」とリオの方に歩を進めてくるが、怯まないリオは「この外道が!」と叫んだ。で、安藤とのタイマンが始まる。
リオは安藤に向かって目をつぶって両腕を振り回しつつ叫びながら走って行く。安藤はパンチの構をする。それを見たヒロコは側に落ちている小石を拾うと安藤に軽く投げる。で、安藤の右腕に小石が当たると、思わず振り返る安藤。そこにリオの腕がラリアットとなって安藤の喉元に入った。安藤は吹っ飛び、リオが買った。で、「成敗」と口にするリオだった。
リオとヒロコが一緒に歩いている。元の姿に戻ったリオは、「ツッパリの格好をしなくても強くなる方法が分かったんです」と言い「大事なのは友情の仁義」と言う。で、見得を切るリオ。舎弟は解消、ダチでいいじゃない、と言うことを伝えると、ヒロコも納得だった。
『イケナイ恋』をバックにキャスト、スタッフのクレジットが出るが、この部分は完全に「アダルトな恋」と同じで、ちょっとしたミュージカル・タッチになっていて、名前の出し方も同じような手法を使っていました。
次回からは5月になるということで、主演は水沢エレナにバトンタッチとなって、タイトルは「東京少女・水沢エレナ」(5月は土曜日が5回あるので、全5回です。)になります。ロゴは名前の所は変わったが、基本的に同じなので、OPは山下リオが水沢エレナになるのは当然であるが、OPの音楽は同じでしょうね。但し、主題歌は『イケナイ恋』から変わることになります。最初の物語は、前後編となる「君の歌」と言う物語で、その「前編」です。歌手になることを夢見るエレナが上京してきたが...という物語。次回予告で流れていた曲が主題歌だと思われるが、アコースティック調で良い雰囲気のある曲ですね。(5月が楽しみです。)
今回の「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせの映像は、画像処理をした浅草寺でした。まあ、浅草寺だろうとは予想していたが、来月も画像の方は毎回変わってくれるのでしょうね。
今回の物語はコメディ作品ということで、前回までがシリアス路線で良い内容の物語が続いていたが、それらとは全く違う世界の作品となった今回の物語。これは1話完結のオムニバス作品集ならではという所であって、こういう作品も時々あると楽しくなってきます。演じる方も幅が出るだけに、将来もより楽しみになりますし... 兎に角、先陣を切っての4月の4話の主役を務めた山下リオにはお疲れ様でした、と声を掛けておきます。次に見るのは7代目ケータイ刑事としてか、それとも別の姿なのかは分からないが、いずれにしても次の出演作品が楽しみです。(去年の「カルピス・ドラマスペシャル」で主演を務めたから、今年はこれにはでないでしょうし...)
↓こういう作品を思い出しました。
ケータイ刑事銭形海4話[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
今回の物語は、第4話「炎天下の殺意! ~渚のお嬢様殺人事件」という物語についてです。この物語は、お嬢様女子大生の間で起こった殺人事件であるが、「ケータイ刑事」の暗黙の約束である「犯人は大人」という所はしっかりと守っている。(大学3年生なので、間違いなく全員二十歳を過ぎています。)
で今回は、被害者の死因の一つである「熱射病」についてと、高村さんが軽いこれになって倒れた「日射病」について記すことにします。尚、これらの症状は全て「熱中症」の一種であるため、最初に「熱中症」についても記しておきます。
尚、BS-iの本放送の時に記した長文&ネタバレあり版は「ここをクリック」してご覧下さい。(放送直後に記した感想版もここを経由してください。)
「熱中症」:病気の一つであり、暑熱環境下に晒されることによって、または運動などによって体の中で大量の熱を発する条件下にある者が発症する。症状は虚脱症、けいれん、脱水などがあり、酷くなると全身の臓器不全に至り、死を招くこともある。
高温の環境下で起こることから、鉄鋼、造船、窯業などの高温作業を行う業界では職業病となっている。→夏だけでなく、冬場にもこれになる可能性があります。また、幼児や高齢者、肥満状態の人、脱水症状のある人、発熱している人、睡眠不足の人もこれになりやすい。
高温環境で発症するものであるが、高温となる条件にはいくつかあり、その要因によって「熱射病」「日射病」などに分類される。しかし、それによる症状は基本的に同じである。
「熱中症」と「熱射病」に関しては、一般的には同じことを指し示す単語であるという認識で、特に問題ない。
気温が32度以上、一日の平均気温が27度を超えると発症者が急増するとされていることから、夏の間は特に注意をしていても、スポーツによる体温上昇でも発生するので、注意が必要である。→やはり、適度な水分補給を行うこと、睡眠不足とならないように十分な睡眠を確保して、予防に努めましょう。
「熱射病」:「熱中症」とも言うが、学術的には「熱中症」の症状の1つという位置づけになる。(一般的には同義語と考えて良い。)で、高温多湿という環境下で体温調節機能が破綻した状態を「熱射病」と言う。体温調節機能が正しく働かないため、体温が上昇し、これによって意識が薄れて虚脱状態になったり、失神することがある。また、身体の特定部位が痙攣を起こすこともある。また、目に見えない内臓に障害が発生し、そこから臓器不全となり、場合によっては死に至る場合がある。
これになったら、兎に角、涼しい場所で安静にすること、電解質を含んだ液体(塩水やスポーツドリンクなど)を補給することで、体温を下げることに務める必要がある。
「日射病」:熱中症の中で、特に直射日光を長時間受け、それによって発症したものをこのように呼ぶ。そのため、炎天下に長時間いることの多い夏に集中する。(日差しの弱い冬場は少ない。が、冬場でも辺り一面が白銀の世界では、頭痛や目眩という軽い発症する場合がある。)→そのため「日射病」は夏の季語にもなっている。
症状は基本的には「熱射病」と同じであるが、体温上昇が大きくなくても発症する場合がある。直射日光を長時間受けたことによって起こる頭痛や目眩は、完全な日射病である。
軽度の日射病(頭痛や目眩)であっても、しっかりと対処しなければならない。対処方法は「身体を冷やす」ことが基本である。(涼しい場所で安静にすること、電解質を含んだ液体を補給すること。)
現在は4月末ということで、一年の中でも最も過ごしやすい季節であり、「熱中症」とは無縁だと思いがちであるが、睡眠不足によって軽い熱中症(頭痛や目眩)に陥る場合は十分あり得ることである。更に、発汗した時には脱水症状に近くなる場合があるだけに、「夏ではない」ということで油断はしないようにしましょう。また、本格的な夏が来る前に、改めて対処方法(身体の冷却、水分補給)については学んでおきましょう!
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THE WILD GEESE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1978年のイギリス映画「ワイルド・ギース」である。アフリカの某国を舞台にした戦争アクション映画であり、このジャンルの傑作として知られている作品である。
作品データを記しておくと、時間は132分、原作はダニエル・カーニー、監督はアンドリュー・V・マクラグレン、脚本はレジナルド・ローズ、撮影はジャック・ヒルデヤード、音楽はロイ・バッドである。そして出演は、リチャード・バートン、ロジャー・ムーア、リチャード・ハリス、ハーディ・クリューガー、フランク・フィンレイ、ジャック・ワトソン、スチュワート・グレンジャー、ウィンストン・ヌシュナ、ジョン・カニ、イアン・ユール、ケネス・グリフィス、グリン・ベイカー、ロナルド・フレイザー、ブルック・ウィリアムズ、パーシー・ハーバート、デヴィッド・ラッド、アンナ・ベルイマン、ジェフ・コーリイ、バリー・フォスター、パトリック・アレン、ロザリンド・ロイド、たちである。
時は1967年、アフリカの某国で、国民に絶大な信望をもつ大統領・リンバニが軍の指導者ヌドフ将軍にその地位を追われた。これによって、銅山の権益を持っていたイギリスの銀行家・マターソンはリンバニを亡命させようと動くが、彼が乗った飛行機がハイジャックされて連れ去られてしまう。それから2年、リンバニが生きていることを掴んだマターソンは元陸軍大尉のフォークナーにリンバニ奪還作戦を依頼する。フォークナーはかつての仲間を仲間に入れることを条件に出し、彼らを捜させる。で、かつての仲間が集った。更に仲間を集め、厳しい訓練を行い、計画の実行に備えるが、訓練が終わらない内に奪還計画を実行に移す時が来た。作戦は成功してリンバニを救出したが、その頃イギリスではヌドフ将軍とマターソンとの間に取り引きが成立していて、フォークナーたちの存在が邪魔になる。それを察知したフォークナーたちはリンバニの故郷に向かい、ヌドフ将軍の独裁を倒すために内戦を始めようとするが...
特撮ではなくて生身のアクションを中心にした作品であるだけに、最近のアクション映画とは迫力が違っていて、実に厚みのある映像を見せてくれる。キャストも豪華であり、ストーリーも良く出来ている。そして、音楽も素晴らしい。映画が傑作であるが、音楽の方も間違いない傑作である。(本作はロイ・バッドの代表作でもある。)名作には必ず素晴らしい音楽が存在するのだが、本作はそういう「傑作」が備えている要素をしっかりと持っている。また、主題歌である『Flight Of The Wild Geese』もあまりにも有名な曲である。
最後に、サントラ盤の収録曲のタイトルを記しておく。映画と共にたっぷりと堪能したい所である。但し、収録時間がやや短めというのがねぇ...(とは言っても、映画のサントラ盤としたら、標準的な時間ではありますが...)
サントラ盤の収録曲は以下の全16曲である。『Overture』『Flight Of The Wild Geese』『Wild Geese』『Rafer's Theme』『Dance With Death』『Reunion』『Wild Geese (Theme)』『Rescue Of Limbani』『Flight To Africa』『Parade Ground (Dogs Of War)』『Airport』『Compound』『Peter's Death』『Rafer's Death』『Rafer's Son』『Left, Right』。
The Wild Geese [Original Motion Picture Soundtrack]
- アーティスト: Roy Budd,National Philharmonic Orchestra,Joan Armatrading,Jerry Donahue,Marc Donahue
- 出版社/メーカー: Cinephile
- 発売日: 2002/06/11
- メディア: CD
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キミ犯人じゃないよね?#3 [ドラマ]
ミステリーものとしたら、今回の物語はなかなかよく纏まっていた面白い物語だったが、筆者には不満だらけというボロボロで、何も見る所のない物語でした。やはり、今回の脚本が林先生ではないということで、こういう予感がしていたが、それが的中したということでした。(「金曜ナイトドラマ」の枠で放送する作品としたら、この枠ならではのネタが無いだけに、牛丼を注文したら肉が無くてタマネギだけだったという気分です。)
兎に角、何のために「柴田太郎」が本作に登場しているのか。これを考えたら、凡作、駄作としか言いようがない。(→鑑識が柴田太郎でなければ、こういう考えは出てこない。)さくらと宇田川のコンビが主役であるとは言っても、柴田太郎をレギュラーにしている限り、「今週の柴田太郎」という見せ場とネタがなければ、「肉のないすき焼き」「野菜のないサラダ」「氷のないかき氷」でしかない。
まして、さくらのコスプレも制服姿だけということで、看板の「コスプレ」も低調なのだから、何を考えているのか。今回のようなまともなミステリー・サスペンスなんか、この枠には誰も期待していないのだから、もっと視聴者ニーズを考えて作ってもらいたい所である。
ということで、今回の物語の内容についてはパス。星野真里さん、「M2」(5/4にBS-iで放送されます。)で石川五右衛門さゆりを演じてから一段と弾けて、「銭形海・2nd.9話」の怪盗マリンを演じる弾けぶりを見せてくれたが、今回の君津奈々は、あまりにもオーソドックスすぎて、面白くなかったです。(2時間ドラとか、別枠だったらこれはこれで良いのだが、「金ナイ」の枠ということでは全く魅力のないキャラでした。)
公式HPで、金剛地さんが、富士見署の鑑識課員の名前を「柴田1号」「柴田2号」と記しているが、柴田一族の人間の数は地球人類の総数を超えているだけに、こういう名前はあり得ることである。が「1号」「2号」ではなく「1万郎」「2万郎」あたりの方が面白いのに...
また「本店」という所で注釈が記されていたが、「銭形舞・10話」を見ていたら説明不要です。やはり柴田太郎は、本店から富士見署という支店に左遷されたと考えて良さそうですね。(二朗や束志もチラッと出てきて貰いたいところです。)
次回は再び林脚本であるが、次回予告を見た範囲では、「銭形雷・2nd.3話」のトリックを使うような気がするんですけど... しっかりとネタを出してくれることを期待します。
↓一応これを
↓星野真里さんといえば...
ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀~決闘!ゴルゴダの森 プレミアム・エディション
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ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀〜決闘!ゴルゴダの森 スタンダード・エディション
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名曲探偵アマデウス#4 チャイコフスキー「交響曲第6番・悲愴」 [ドラマ]
今回はチャイコフスキーの遺作となった「交響曲第6番・悲愴」でした。チャイコフスキーは19世紀のロシアの作曲家であり、バレエ音楽の「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」が有名であるが、今回取り上げられた「悲愴」もあまりにも有名ですね。(いくつも有名な曲がある。)
そんな中、「白鳥の湖」ではなくて「悲愴」が取り上げられたのは、これを発表した9日後にチャイコフスキーが死亡したということで、最後の作品であるだけに「ミステリー」の題材にしやすかったということなんでしょう。(チャイコフスキーの死因は、現在ではコレラ及び肺水腫によるものとされているが、こういうことまで紹介されるのは、NHKらしいところでもあります。民放だったら、現在では否定されている陰謀説や自殺説に食いつくでしょうね...)
今回のカノンさんは、これまでとは髪型が変わって、「お団子頭」でした。→「銭形泪・1st.5話」が急にポニーテールとなったが、それを思い出させてくれるような髪型の変更でした。(2nd.になるとポニーテールになったが、1st.でのポニーテールは5話だけでした。)
所長の態度が変わったことで「スイッチ入ったかも...」の一言が良いスパイスになっていたのを皮切りに、いつものように表情豊かに、驚いたり、悦に入ったり、真面目に、依頼者を持ち上げたりと、百面相を見せてくれました。また、曲の演奏の所では、依頼者とのツーショットがハート型の小画面で被せられるところがあったが、「銭形泪・1st.4話」で舞台劇が進んで行く中、観客席の泪ちゃんと五代さんが小画面で出ていた演出を思い出させてくれました。ところで、依頼者に対してさりげなく持ち上げていたが、所長以上に経営に関して心得ているカノンさんですね。(所長には経営能力がなさそうなだけに、しっかり者のカノンさんがいないと...)
今回は、カノンさんはピアノを弾くこともなく、レコードに針を降ろす所もなく、ちょっと残念でした。所長が指を鳴らすことで曲が流れ出すという「魔法」のようなことになってしまったが、そういうことをするのではなく、カノンさんにレコードを触らせて貰いたいものです。(吸着式スタビライザーまで出して、とは言いません。)
ところで、オーケストラで一番前にいたバイオリンのおっちゃんですが、亡くなった二子山親方(元大関貴乃花、若貴のパパ)の横顔に似ていたように思ったのは筆者だけでしょうか?
次回は、シューベルトの「弦楽四重奏曲・ニ短調・死とおとめ」です。
- アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),チャイコフスキー,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2006/11/08
- メディア: CD
OGTー2122 チャイコフスキー 交響曲第6番≪悲愴≫ロ短調 作品74 (Ongaku no tomo miniature scores)
- 作者: チャイコフスキー
- 出版社/メーカー: 音楽之友社
- 発売日: 2004/09/02
- メディア: 楽譜
「iしたい。」+「キ・ニ・ナ・ル!」(4/25) [BS-TBS(BS-i)関連]
今週は4月後半の2週目ということなので、特に大きな変化もなく、5分、または6分枠として放送されている「iしたい。」は特にこれというものはありませんでした。(突如入る1分版では、先に記したように、木曜深夜のアニメの中で「恋日・文學の唄」が流れたということがありましたけど...)
今回の「キ・ニ・ナ・ル!」は、定時枠に戻っての放送となったが、やはり何もなかったですね。内容の方は、新宿ということで、新宿御苑から始まって、新宿の歴史と文化というテーマで、新宿散策でいくつかのお店が紹介されていました。
今回の「BS-iのキニナルもの」(「BS-iモバイルサイトのお知らせ」がありましたが、3月までは山田アナがこれを担当していたが、4月になっとから、全く見なくなりました。)と「BS-iのキニナル番組」は収穫なしでした。
前々回と前回がイレギュラーな形での放送となり、そういう時だからこそ目玉となるものがあったが、普段の形に戻ったら何もないだろうと予想していたが、その通りでした。ただ、「銭形海・夏舞台」のDVDに関しては、改めて取り上げても良いように思います。(前回はあくまでも発売前だったが、発売になったので「絶賛発売中」という文字にするだけでしょうし...)
次回予告は無いが、次回5/2は、5月の「東京少女」が「東京少女・水沢エレナ」ということなので、その水沢エレナがゲストに登場です。4月第1週の山下リオの時と同じような内容になるものと思われる。(6月以降も、最初はその月の主演がゲストに登場することでしょう。)
ところで、前回はノベライズ本「初恋ダッシュ。」のプレゼントがあったが、HPの方には「プレゼント」の「プ」の字も出ていませんね。ハガキによる応募だけです。(以前はプレゼントがあったら、それもHPに出ていたのに...)ということは、イレギュラー放送だったため、競争率は低いかも...(当選したら2冊になるのに、どーせ当たらないと思って応募だけはしました。)
↓発売になりました。(当然、入手しました。)
ケータイ刑事 銭形海 夏舞台完全版 BS初!ついに舞台だ!~超豪華!演劇者殺人事件
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: DVD
↓「新宿」ということでいくつか
新宿の1世紀アーカイブス―写真で甦る新宿100年の軌跡 (ARCHIVE SERIES)
- 作者: 佐藤 嘉尚
- 出版社/メーカー: 生活情報センター
- 発売日: 2006/03
- メディア: 大型本
新宿御苑撮影ガイド―花と風景の12ヵ月 (ニューズムック―旅・写真ガイドムック)
- 作者: 木村 正博
- 出版社/メーカー: ニューズ出版
- 発売日: 2004/03
- メディア: 単行本
「柳生武芸帳」(その3) [映画(邦画)]
今回は、1961年から製作されて東映シリーズに突入です。今回はそのシリーズの最初の2本についてです。東宝版が霞の兄弟を主役に扱っていたが、東映版は柳生十兵衛を主役としている。また、東宝版は貸せー作品であるが、こちらはシリーズ全9作全てが白黒作品である。
シリーズ第1作「柳生武芸帳」(1961年)
作品データを記しておくと、1961年の第二東映京都の製作で、82分の白黒作品である。原作は五味康祐、監督は井沢雅彦、脚本は結束信二と高田宏治の2人、撮影は杉田正二、美術は大門恒夫、音楽は阿部皓哉である。そして出演は、近衛十四郎、山城新伍、品川隆二、花園ひろみ、里見浩太郎、堺駿二、伊吹友木子、北龍二、和崎隆太郎、永井三津子、立原博、徳大寺伸、阿部九洲男、原健策、国一太郎、渡辺篤、春海洋子、原京市、末広恵二郎、近江雄二郎、遠山金次郎、小田部通麿、団徳麿、山本操子、大城泰、藤田佳子、富士美子、弥生弘子、斎藤晃子、たちである。
物語は、時は3代将軍・家光の頃、家康時代の幕府転覆の連番状である柳生武芸帳を巡る争いを描いている。(東宝作品と基本的に同じであるが、焦点が違っている。)
夕姫の持つ柳生武芸帖を狙って動く山田浮月斎一味。夕姫を襲う霞多三郎たち。夕姫は武芸帖を通りかかった柳生十兵衛に渡して逃るが、本物ではなく、それは白紙のニセモノだった。これを皮切りにして、幕府の命運を握る柳生武芸帳を巡り、十兵衛を中心に起こる争いが描かれている。
登場人物が多く、それらが色々と複雑に絡んでいるということで、ちょっと難解な部分があるが、東映の得意とする群像劇と覚悟してから見ると、結構すんなりと入って行くことが出来ます。
シリーズ第2作「柳生武芸帳 夜ざくら秘剣」(1961年)
作品データを記しておくと、1961年の東映京都の製作で、80分の白黒作品である。原作は五味康祐、監督は井沢雅彦、脚本は結束信二、撮影は杉田正二、美術は大門恒夫、音楽は阿部皓哉である。そして出演は、近衛十四郎、山城新伍、品川隆二、花園ひろみ、堺駿二、里見浩太郎、北龍二、和崎隆太郎、永井三津子、徳大寺伸、立原博、大城泰、阿部九洲男、小林重四郎、南修、尾上鯉之助、藤田佳子、立松晃、小田部通麿、大邦一公、渡辺篤、国一太郎、大丸巌、五条恵子、富士美子、弥生弘子、末広恵二郎、原京市、赤木春恵、たちである。
柳生家の本陣奥深くに補間されていた柳生武芸帳・浮月の巻が嵐の夜に盗み去られた。それは疋田陰流一派の霞多三郎の仕業だった。そんな中、大老・土井大炊守は将軍・家光に働きかけて、柳生宗矩に水月の巻を差し出させるように仕向ける。宗矩は苦肉の策として、長男・十兵衛が乱心して水月の巻を手に姿をくらまし、浮月の巻は江戸に取り寄せるまでに5日の猶予が必要と返答した。
十兵衛は江戸にやってきて大老・土井の出方を待つが、大老は腹臣の弓削三太夫に十兵衛の名を騙らせて辻斬りをさせ、十兵衛は追われることになる。大久保彦左衛門の屋敷に匿われることになるが、そこで忍び込んできた霞千四郎を斬り、三太夫と決着を付ける対決を申し入れる。その対決は勝負が預けられることになる。柳生家は追いつめられていき、期日の日がやってくる。十兵衛は殿中の法度を破って将軍・家光に武芸帳の秘める秘密と、大老・土井の陰謀を告げたが...
柳生十兵衛をヒーローのように扱っていることが東映シリーズの大きな特徴であるが、その通りの展開で十兵衛の活躍が中心になっている。東宝版を見ていると、ちょっと違和感を感じることになるのだが、東映作品らしい作品といえばらしい所である。
それにしても、同じ原作小説でも、視点を変えると随分と違ったものになるということがよく分かるところである。
↓原作小説