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篤姫#16 [ドラマ]

先週は裏でイレギュラーという形で、いつもチェックしている番組の放送があって、後ろ15分が被ることになったが、今週はそういうこともなく、今週は18時からのBS-hiでゆっくりと見ました。(20時からの総合テレビでは、他に見たいものが放送されることが多いだけ...)

今回の物語は、篤姫の輿入れを進めるための物語ということで、全体の流れの中では今後へと繋がる大事な位置づけになるはずなのに、これという所もなく、ホームドラマという所も控えめになっていて、ちょっと季節遅れという感のある「花見」が出てくるということで、ちょっと退屈した物語でした。主役よりも、脇役の「アシスト」が目立ったと言うこともありました。

兎に角、(幾島、英姫、お近、本寿院の)ナイス・アシストの連続という内容でした。それぞれ、立場や現在の境遇は違っているが、見事なアシストの連続でした。とは言っても、篤姫と幾島コンビは既にツーカーの仲になっているだけに、当たり前のフォローだったとは言えますが...

斉彬が回復し、篤姫を御台所へという話を進めようとするが、将軍・家定は相変わらず乗り気でなく、煎餅が上手く焼けたら、という状態だった。が、話を進めるためには篤姫を御台所にということに猛反対している水戸・斉昭を落とすことという作戦に出る。で、斉彬の回復を祝ってという名目で江戸・薩摩藩邸に斉昭たちを招くことになる。(阿部はいなかったですね。→ちゃんと高村さんの顔合わせは実現せず...)

斉彬はこの席で、篤姫を直接斉昭に会わせることを考えていて、その通りに事が運び、顔を合わせた。ここで篤姫は斉昭が編纂している大日本史の話をして、更に攘夷を主張する理由を尋ねた。これに斉昭は激怒するも、「ゆかい」と言って篤姫のことを気に入り、大日本史の話をする2人。(幾島の見事なアシストもありました。)こうして、斉昭は陥落した。

尚、篤姫は、自分に大日本史の新版を与えたのは斉彬だと思っていたが、そうではなくて英姫だったということで、「当家の恥にならないように」と言っていたが、これもまたナイス・アシストでした。

江戸城では、やはり煎餅の焼き方で御台所を決めると言う家定だったが、ここでは将軍の母・本寿院が焼けた煎餅を口にして「美味い」というナイス・アシストがあって、家定は御台所の話にゴーサインを出した。

薩摩では、城勤めとなった尚五郎だったが、殿がいないということでやることがなく、「ボケーッとした」という言葉がピッタリというふぬけ状態になっていて、お近の所にやってきたは愚痴をこぼしていた。が、お近が尚五郎にビシッと言ったことで、尚五郎は目が覚めた。(江戸に呼ばれることになったから、今度こそ「ピエロ」から卒業ということになるのかと...)

今回は、篤姫を中心にすると、斉昭を落として「御台所」の座をより近づけたということになるが、それ以上に、周囲の人物たちのナイス・アシストの方が目立っていました。まあ、エースストライカーがいても、一人では得点できず、アシストが必要であるが、その「アシスト」の重要性がしっかりと描かれていました。

次回は、篤姫の輿入れの話が進むのかと思ったら、尚五郎が江戸にやってきて、篤姫と再会するということのようで、またもホームドラマに逆戻りのようです。

 

新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫 (み9-7))

新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫 (み9-7))

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/15
  • メディア: 文庫

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/15
  • メディア: 文庫
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2007/12/20
  • メディア: ムック
「篤姫」オリジナルサウンドトラック

「篤姫」オリジナルサウンドトラック

  • アーティスト: TVサントラ,吉俣良
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2008/02/20
  • メディア: CD

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久しぶりの「神宮前名画座」も... [ETC.(その他)]

3/23の放送から4週ぶりに放送があったTwellVの懐かしい映画を放送する「神宮前名画座」。久しぶりの放送となったが、今回は3/23に放送された私を野球につれてって」の再放送でした。(分かっていたが、ちょっと悲しいものがある...)

土曜夜の放送枠は、4月から別の番組(MTV)が始まり、そちらに明け渡すことになり、もう一つの放送枠である日曜昼間の放送枠は残っているものの、間が空いているとは言っても前回と同じ作品ではねぇ...

約一ヶ月ぶりの再放送ということでは、形の上ではWOWOWが同じ映画を何度もリピート放送するが、一ヶ月前後の間があることを思えば、それに倣っているということが出来るが、他の映画を多数放送しているので、全く気にならないが、TwellVは映画枠が殆ど無いだけに、WOWOWと同じ線上で考える訳にはいかない。野球中継のためお休みだったとは言っても、同じ作品が2回続けてというのは、これまでの放送で、土日同じ作品を放送していたことを思えば、今までのパターンに従っていると言うことが出来るが、もう少し考えて貰いたい所である。しかも、来週の放送作品は、2/16と17に放送した「モロッコ」の再放送ですからね...(でも、来週は、WOWOWが裏で面白そうなアメリカのドラマシリーズを放送するので、こちらを無視できるというのはありがたいところなんですけど...)

「神宮前名画座」で放送する作品というのは、1930年代から40年代の作品が殆どであって、新しい作品と言っても1950年代の作品である。つまり、製作から半世紀が経過した作品である。また、これらの作品は、大半は日本での著作権は消滅した作品である。(但し、2004年の著作権法改正によって保護期間が延長されたので、1953年までの作品の著作権は消滅したが、1954年以降の作品の著作権は存続している。また、1953年以前の作品でも、日本語吹替版ではそれが制作された年によっては、その部分の著作権は存続している。)これを思ったら、放送出来る作品は、山のようにあって、僅か4ヶ月の間に放送し尽くすなんてことは考えられない。(これまでに放送した作品の内、何本かは、それから少ししてからNHKが「衛星映画劇場」で字幕スーパー版を放送したものもいくつかありますけど...)貴重な古い映画の放送枠であるだけに、これぞという作品を放送しつづけてもらいたいところである

 

↓今週の放送作品

私を野球につれてって

私を野球につれてって

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

↓来週の放送作品

モロッコ

モロッコ

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • メディア: DVD

モロッコ(トールケース)

モロッコ(トールケース)

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー
  • メディア: DVD


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ゴルゴ13#2 [アニメ]

今回のターゲットは、ニューヨークのマフィアの大物。しかし、彼は慎重な男であって、チャンスは少ない。チャンスは、彼のオフィスで、彼が景色を見る時という時しかない。しかも、そのオフィスはハリソン・ビルの31階、地上100mという所にあった。依頼を受けたゴルゴ13は、ハリソン・ビルから500m離れた所に位置するアパートに一室を借りて、夕方5時のワンチャンスを待った。そして彼がオフィスに姿を見せた時、1発で仕留めた。が、その時、ゴルゴ13の側に猫がいて、それに反応したゴルゴ13は薬きょうを落としてしまった。NY市警が動き出し、また、500m離れたアパートの路上から使用直後の薬きょうが発見された。誰もが狙撃事件とは関係ないと思ったが、市警のサムは薬きょうが発見されたアパートに向かった。そこにはゴルゴ13がいた。サムはゴルゴ13が犯人だと感じたが、証拠がない。サムはゴルゴ13を問い詰めていくが、ボロを出さない。そんな中、狙撃に使用されたと思われるライフルが発見されるが、そのアパートからハリソン・ビルの現場を見ると、狙えることは出来るが、それは殆ど不可能な状況だった。更に、事件当時には東風ということで、状況証拠だけで起訴しても、困難な狙撃が可能だと立証することは不可能であった...

全てを計算し尽くした上で、直ぐに現場を立ち去らなかったゴルゴ13。警察がやってきても顔色一つ変えず、警察を手玉に取っていく所は、やはり痛快である。結局、状況からは黒だが、それを立証できないため、「疑わしきは無罪」という法の網をすり抜けたゴルゴ13ということで、NY市警のサムとのやりとりは見応えありました。

それにしても、ゴルゴ13でも、ミスをするというのは、やはり人間ですね。とは言っても、猫に反応する(発砲はしなかった)のもまたゴルゴ13らしいところでもありました。

アパートの管理人がゴルゴ13のことを「スポーツ選手でしょうかね。がっしりした人です」と言ったが、なるほどとは思うが、スポーツ選手というには少し年を取っているように思うんですけどねぇ...いや、ゴルフ選手だったらあり得るかも...(何せ、50歳を越えないと参加資格のないシニアというものもあり、30、40代でもバリバリの現役選手としてやれますからね。)→ゴルゴ13の持ち物にゴルフクラブがあったが、そういう偽装工作をしていたのでしょう。ゴルフ選手だったら、滞在が一週間というのも別におかしくないですし...

 

ゴルゴ13 プレミアムBOX

ゴルゴ13 プレミアムBOX

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • メディア: DVD

ゴルゴ13 【劇場版】

ゴルゴ13 【劇場版】

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • メディア: DVD
↓原作漫画の最新巻

ゴルゴ13 148 (148) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2008/04/05
  • メディア: コミック
↓この物語が収録されているのはこれです。

ゴルゴ13 (11) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: コミック

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東京少女・山下リオ#3「さよならスケッチ」 [ドラマ]

今回の物語は「さよならスケッチ」という物語です。ちょっとファンタジックな所のある物語であるが、今回もまたまた良い物語でした。(「恋日」と同様に、派手さはないが、良い物語でした。)ただ、途中には夏帆ポン主演の劇場版「東京少女」に(あくまでもネタとして)繋がる部分があるように感じたところがありました。出だしはスポ根ものかと思わせるものだったが、そうとはならず、親子の思いを綴った良い物語でした。まあ、オチは予想した通りだったが、ちょっとウルウルくる所もありましたし、「恋日」のように、見終わった後にちょっぴり幸せを感じる物語でした。

今回の主人公の名前は、下の名前はコレまでと同じ「リオ」であるが、苗字は「木原」でした。→BS-iで「木原」と言えば、「怪談新耳袋」の原作者の木原浩勝先生が思い浮かびます。丹羽P作品でお馴染みの脚本家の先生の苗字である「加藤」や「林」ではなかったですね。

柴田束志の大掘さんが喫茶店のマスターとして出ていたが、なかなか面白いことをやっていましたね最近はすっかり「柴田束志」というイメージが定着しちゃいましたが、「恋日・2nd.~ハロー・グッバイ」や「恋日・3rd.~41歳の春」のように、味のある所を見せていました。

空手道場で稽古をしていた木原リオ。携帯が鳴ったということで稽古を止めて電話に出る。それは母からの電話であって、入院している父を見舞うように、という内容だった。が、リオは電話を切ってしまう。一応、母からのメールで、「都立総合病院405号室」という父の入院先が記されたメールを開くが、瓦割りをするリオだった。

リオは都立総合病院にやってきた。面会カードに記入をするが、「娘さんですか」と受付の女性に言われるが「違います」とリオ。で、父を見舞わずに次郎の喫茶店にやってきてリオ。次郎は「そこまでいったら覚悟決めるだろう」と言いながら珈琲を注ぐが、リオは「五月蠅いなぁ~」と言って、ブツクサと語り始める。(次郎とリオが鏡を見ているかのように、コーヒーカップに砂糖やミルクを入れ、スプーンでかき混ぜ、更に口に運んでいる、というのが面白い所でした。)

リオの父は末期癌で入院していて、余命は幾ばくもなかった。が、リオは父・高志とは10年以上も会っていなかった。更に父は働きもせず、養育費も払うこともなく、母と離婚していた。で、「父親じゃない」「絶対に許さない」「もう、私の中であの人は死んでたよ」と言っていた。

そんな中、次郎は買い物に行ってくる、と言って、リオに店番を頼んで出掛けていき、リオは一人になった。そんな所に「あの...」と言って、一人の青年が喫茶店に入ってきた。マスターは買い物に行っていると言うリオは「珈琲かジュースなら出来ますけど...」と言ってカウンターの中に入り、エプロンをつけ、「ご注文は?」と尋ねる。が、青年は「分かりません。僕は誰なんでしょう?」と逆に尋ねた。で「はぁ?」とリオ。(青年は記憶喪失だった。)

テーブル席に座った青年に珈琲を出したリオは「本当に覚えてないんですか?何にも」と言って、色々と聴き始める。青年は「気がついたらこの店の前に立っていて...」と答える。事故ではないかと尋ねるが、無事な様子だった青年。リオはコーヒーカップを指差して「これ、何だか分かります?」と尋ねると「珈琲茶碗です」と答えると「言葉、古いんですね」とリオ。物の名前は覚えていると言うことで家族の名前を尋ねるが、青年は覚えていなかった。

珈琲を勧めるリオ。で、口に運んだ青年は「この珈琲!」と大きな声を上げる。「思い出しました?」と駆け寄るリオだったが、青年は「美味しいです」で、珈琲を飲んだら帰ると言う青年だったが、リオは「何処に?」と言って青年のことを心配する。そして青年の向かいに座ると「警察に行ってみたらどうですか」と言うが、躊躇している青年。で「犯罪者?」と言って引くリオ。「違うと思いますけど...」と青年は言うが「鞄の中、見せてください」とリオ。「凶器とか入っていたら怖いし...」と言うが、直ぐに「何か手掛かりが入っているかもしれないじゃないですか」と続ける。で、鞄の中に入っているものを出す青年。

鞄の中にはスケッチブックと色鉛筆が入っていた。(STAEDTLERの36色セットって、これはなかなか良いものです。)それを見たリオは「絵描きさん?」青年は「みたいですね...」で、スケッチブックを見る青年だったが、1枚も絵は描かれておらず、真っ白だった。落胆した青年は、鞄にしまうと立ち上がり、「おいくらですか?」と言って帰って行こうとする。「お金、あるんですか?」と尋ねるリオ。で、ズボンの後ろポケットに財布があって「ありました」と言って中を開くが、お札はなく、小銭が少しだけだった。で「すいません。貧乏みたいです...」と申し訳なさそうに言う青年。リオは「いいです、お金」と言い、お金もない青年のことを心配する。で、リオは「手伝います。記憶ないと色々不便だし、思い出すまでつきあいます」と言って青年と行動を共にすることにした。

買い物を済ませたマスターが戻ってくる。が、店の入口には「closed」という札が出ていて、しかも扉には鍵がかかっていた。で「何で?」とマスター。(「・1st.18話」を思い出させてくれました。)

店を出たリオと青年は、店の近所を歩いていた。リオは色々と考えを口にするが、青年は「う~ん」とばかり言ってリオの話を聞いていなかった。→7代目を襲名するのなら、色々と推理を巡らせることになるが、その予行演習ということになるのか?

青年は「何か大事なことを忘れている気がして...」と言うが「そりゃあ、名前も住所も忘れているんだから...」と突っ込むリオ。(こういうツッコミも7代目襲名に向けての予行演習の一つ?)これに青年は「そうじゃなくて、大事なこと、し忘れているというか」と言い直す。また、「勝どき七丁目」という住所案内を目にした青年は、ここが勝どきということを確かめると歩き出し、やがて小走で駆けていく。で、リオはそれを追いかける。

青年がやってきたのは、勝鬨橋だった。青年はリオに「すいません。ちょっといいですか」と言うと、川辺に腰を下ろし、スケッチブックと色鉛筆を取り出して、勝鬨橋のスケッチを始める。で、昔は開いたという「勝鬨橋」に関するうんちくを語る青年。(→1970/11/29を最後に開いていません。現在は電力供給も停止されているため、開こうとしても簡単には出来ません。)

リオは青年が思い出す手掛かりを見つけたと思って喜んでいたが、青年は「いえ、別に」と言って、勝鬨橋が好きだと言い「もっと近くで見て良いですか」と言って立ち上がる。が、口を尖らせたリオは「じゃあ、ここに来たのは、ただ勝鬨橋の絵が描きたいがためだったと」と言って、青年の顔面手前で寸止めの空手パンチを繰り出す。更に「私が必死で走ってついてきたのは、全くの無駄だったと...」言って(寸止め)キックにパンチの連続技を出して、「本気で思い出す気あります?ないなら私、帰りますけど」これに青年は「すいません」と平謝りだった。

青年に背を向けて勝鬨橋を眺めたリオは「どうして絵を描く人って、そうなんですか。絵のことになるとそればっかりに夢中で...」と言って、絵が、絵かきが嫌いだと口にする。そんなリオは「記憶を無くした人って、記憶を取り戻した時、今度は記憶がなかった時のことを全部忘れてる、って聴いたことあります?」と口にする。青年は「あるような気もしますけど...」と答えると、リオは「私、誰にも言えないことがあるんです」と言うと青年の方を振り返り「記憶が戻ったら、全部忘れてくれますか?」と尋ねた。(ここでAパート終了。経過時間は17分に少し足りない所でした。よってBパートは9分強ということになります。)

リオは父親のことを青年に語り始める。絵かきだったが最低の奴だった、と言い、幼稚園の頃からずっと会ってなくて、覚えているのは絵を描いている姿だけであり、家族をほったらかして、いつも絵を描きに何処かに行っていた、と言う。更に、珍しく家族でお祭りに行ったときのことを語り始める。母が酔っぱらいに絡まれ、近くにジュースを買いに行っていた父を捜したが、何処にもいなくて、御輿を囲んで踊る人たち絵を描いていた。で、その時から父を頼るのは止め、母を守ると決めた。(だから空手を始めた、ということですね。)

青年は何も言わずにリオの話をずっと聞いていた。リオは、そんな父が癌で入院していることを話した。今更会うものかと思って見舞いにも行かないと思っていた。が、「何しに来た」という顔をされるのが怖い、と正直な気持ちを口にした。10年以上、一度も会いに来なかったのは会いたくなかったからで、自分のことは忘れているのではないか、と思っていた。だ「私、2回も捨てられるの、嫌」と気持ちを全て口にした。すると「終わりです」と明るい表情になるリオ。青年の方を振り返ると「記憶が戻ったら忘れてくださいね。約束です」と言う。これに青年は「はい」と答えた。すると「じゃあ、続けましょうか、記憶探し」とリオ。青年は「あの...」と言ってリオの鞄に付いている熊のマスコットを指差した。

その頃、次郎の喫茶店では、リオの母が来ていて次郎と話していた。次郎は1枚の写真を母に渡して「あいつの写真、全部捨てたって言ってたろう。だから1枚だけ取っておいた」と言う。リオの母はその写真を手にとってじっと見ると「私は、あの人の夢につきあってあげられなかった。あの人ばっかり責めて、リオにも会うなって言った。彼はずっとあの子に会いたがっていたのに...」と漏らしていた。

リオは青年が指差したマスコットについて語る。それは祭の時に父が買ってきたものだと言う。それを聴いた青年は突然立ち上がってリオに背を向けた。「どうしました?」と尋ねるリオ。青年はリオに背を向けたまま「思い出しました」と言う。これに「えっ?」と言ってリオも立ち上がる。青年はリオの方を振り向くと「僕がしたかった大事なこと」と口にする。「僕は絵を描きたかったんです」と言うと「勝鬨橋の?」とリオ。青年は「もっと大事なもの。でも、もういい。君に会えたから」と語る。「えっ?」と訳が分からないリオ。青年は「ありがとう」と言うと、思い出すようにして「リオ、あの時はごめん。助けてあげられなくて...」と告げた。

一陣の風が舞い、リオの長い髪が風になびく。風が通りすぎ、前を見たリオだったが、青年の姿は消えていた。で、リオは気がついた。そして走って病院に向かった。

喫茶店で母が見ている写真に写っていたのは、リオと一緒にいた記憶喪失の青年だった。そんな所に携帯に着信があった。

病院にやってきたリオ。父の病室に駆け込んでくるが、その時には父は亡くなっていた。顔に掛けられた白い布を取ろうとするリオ。母は「お父さんが残したものよ」と言って1冊のスケッチブックをリオに渡した。そのスケッチフックは記憶喪失の青年が持っていたスケッチブックだった。「あなたが持っていた方が良いと思って...」と言う母。スケッチブックを手にしたリオはそれを開いてみる。そこには父が想像で描いたリオのスケッチがたくさんあった。母は「お父さん、ずっとあなたのこと、想像してたのね。ゴメンね、リオ」と謝る。これにリオは首を小さく横に振って「うんう」と言っていた。

別の日、隅田川沿いにやってきて、携帯で自分の写真を取っているリオ。「木原高志様。リオです。…」リオは父との時間が短かったので、顔を忘れてしまったらイケナイと思って写真を送ろうと思ったのだった。そして「今度こそ、私の絵を描いてください。お父さんへ」とメールを作ると、携帯を空に向けて掲げると、メール送った。

エンディングは、父の想像で描いたリオのスケッチをバックに『イケナイ恋』が流れました。(『イケナイ恋』が主題歌とはいうものの、今回の物語の余韻を残すには、山下リオの歌有りではなく、ピアノによるインストにした方が良かったように思いました。)

次回の物語は、山下リオ主演作の最後の物語となる「タイマン少女」という物語です。次回予告を見た所では、ツッパリに憧れる女子高生の物語のようですが、コミカルな物語のような感じですね。三輪ひとみあじゃ、といった顔ぶれが長い長いスカートのスケバンになって、リオも「舎弟にしてください」と言っていたが、こういう所もファミリー化していますね。ところで、そのスケバンであるが、長いスカートだったが、やはり「スケバン」と言えばこういう長いスカートでなければなりません。(3代目までの「スケバン刑事」のように。4代目はこの点で「スケバン」とは言えず、4代目スケバン刑事としては認められません。)

今回の「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせは、内容は前回と同じであるが、今回の映像は勝鬨橋を微分処理した抽出画像になっていました。劇中に出てきた風景が出てくるとは思っていたが、まさか画像処理を行ったものになるとは思いませんでした。これからもこの部分に出てくるバックの映像は楽しみです。(この部分は、BS-iの再放送やMBSの地上波放送では間違いなくカットされるでしょうし、本放送を見る楽しみの一つです。)

物語の展開から、記憶喪失の青年がリオの父だと言うことは途中で気づいたが、途中まで(スケッチブックが登場するまで)は劇場版「東京少女」の宮田時次朗が明治から現代に現れたのでは?なんてことが頭に浮かんでいました。(→これはこれで面白い物語になりそうだが、木原リオとどういう関係があるのか、というところに無理が生じますね...)

 

↓山下リオ出演作があります。(「お引越し」)

恋する日曜日 アニソンコレクション DVD-BOX2

  • 出版社/メーカー: ビーエス・アイ
  • メディア: DVD

↓今回はこれですね。

ひらけ!勝鬨橋 (角川文庫)

ひらけ!勝鬨橋 (角川文庫)

  • 作者: 島田 荘司
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1999/10
  • メディア: 文庫

閉じられたままの勝鬨橋―その造形と情景

  • 作者: 加藤 豊
  • 出版社/メーカー: MOON PRESS
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 大型本

ひらけ!勝鬨橋 (光文社文庫)

  • 作者: 島田 荘司
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 1993/01
  • メディア: 文庫
↓締め出しを食らった柴田束志はこちらでどうぞ
ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

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ケータイ刑事銭形海3話[裏ネタ編] [ケータイ刑事]

今回の物語は、第3話「言いつけを守らなかった男! ~スッポンパパ殺人事件」です。この物語は「シリアス路線」を進めていくと行っていた「銭形海」が「」のようになんでもありという所も捨てていないということを感じさせてくれた物語であって、ネタが満載の物語である。兎に角、「・2nd.8話」の「尖端恐怖症」まで飛び出すのだから、楽しい所です。

で、今回は、高村さんが劇中出口にした「キャトルミューティレーション」についてと「血液」について記すことにする。(「尖端恐怖症」については、「・2nd.8話」の「裏ネタ編」で「恐怖症」について記しているので、今回は見送りです。)

尚、BS-iの本放送の時に記した長文&ネタバレあり版は「ここをクリック」してご覧下さい。(放送直後に記した感想版もここを経由してください。)

キャトルミューティレーション」:直訳すると「家畜損傷」となるが、一般的には「動物虐殺」という言葉が使われている。1960年代からアメリカで報告されている出来事であり、これまでに1万件以上の報告例がある。

体中の血液が全部なくなった家畜(大半は牛であるが、馬、ニワトリ、羊の被害例の報告もある。)が発見された事件である。事件が起こる前後に、未確認飛行物体の目撃報告が複数あること、死体にはレーザーを使った様な鋭利な切断面があること、全ての血液を抜くという異常性から、宇宙人によるものではないか、と騒がれた。

尚、宇宙人説以外にも色んな説があって、カルト宗教集団の犯行説、政府の陰謀説、アメリカ陸軍の動物実験説、野生動物説、または、アメリカ南部からメキシコにかけて目撃例がある「チュパカブラ」と呼ばれる未確認生物説などがあった。→「宇宙人説」とか「カルト宗教説」には、柴田太郎さんは飛びつきそうですね...

1980年代になって、元FBI捜査官のケネス・M・ロメル・Jr.が実験を行い、死亡した家畜をそのまま放置しておくと、血液は地面に吸い込まれて流れ去り、蠅や蛆などに目や性器という身体の柔らかい部位を食べたられ、牙や嘴によって出来る鋭利な切り口はキャトルミューティレーションの家畜と同じ状態になる、ということから、「キャトルミューティレーション」は家畜の死骸がそのまま放置されたことによる通常の変化である、という見解を示した。

しかし、死亡した翌日の死体の状況や、切口に焼け跡がある例があり、彼の報告では完全に解決できず、真相は定かではない。が、「宇宙人説」というようなことを持ち出さなくてもある程度は説明できるため、現在では「宇宙人説」は、事実が解明されない事件を面白おかしくするために広がった噂の類として扱われている。→訳の分からないことがあったら、何でもかんでも「宇宙人」の仕業にしておけ、というものである。

血液」:動物の体液の中で最も重要な働きを持っている液体である。体内を巡って、栄養分や酸素、ホルモン、抗体を供給し、炭酸ガスや老廃物を運び去る役割をしている。脊髄動物の血液は血球と血漿から成っている。(血球には赤血球、白血球、血小板がある。)

人間の血液は、体重のおよそ8%程度である。(体重が60kgの成人でも約4.8kg、約4.8リットルしかない。)その血液の1/3を失うと、死んでしまう。(体重60kgの人が1.6リットル失うと、お陀仏となってしまう。→これを思ったら、献血で400mlも取られたら、致死量の1/4になるだけに、貧血で倒れてしまう人がいるのも納得できる所である。)また、血液の80%は水分である。比重は1.05~1.06であり、血球が約45%、血漿が約55%を占めている。である。

赤血球は約7マイクロメートルわどの大きさの中央部がややくぼんだ円盤状の形状をしていて、酸素を運ぶ役割を担っている。血液が赤く見えるのは、赤血球の中にあるヘモグロビンが鉄を含んでいて、これのために赤色をしている。

白血球は、大きさは12~16マイクロメートルほどであり、細菌などが体内に侵入した場合、その異物を退治する役割を担っている。

血小板は直径が2~4マイクロメートルほどの大きさで、出血した際の止血や、組織の破綻処理の役割を担っている。

血漿は、赤血球、白血球を運ぶ役割をしているが、同時に栄養素やホルモンなども運んでいる。また、老廃物の回収を行っているのも血漿である。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

↓参考まで

トンデモ超常現象99の真相

トンデモ超常現象99の真相

  • 作者: と学会
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2006/02
  • メディア: 文庫

超常現象をなぜ信じるのか―思い込みを生む「体験」のあやうさ (ブルーバックス)

超常現象をなぜ信じるのか―思い込みを生む「体験」のあやうさ (ブルーバックス)

  • 作者: 菊池 聡
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1998/09
  • メディア: 単行本

 

超常現象FILE宇宙人とUFO―豊富な衝撃写真と極秘データを初公開!

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 新書

↓こちらも参考まで

動物の血液細胞と生体防御―免疫システムを支える細胞の姿

  • 作者: 和合 治久
  • 出版社/メーカー: 菜根出版
  • 発売日: 1997/09
  • メディア: 単行本

輸液療法の進め方ノート―体液管理の基本から手技・処方までのポイントがわかる実践マニュアル

輸液療法の進め方ノート―体液管理の基本から手技・処方までのポイントがわかる実践マニュアル

  • 作者: 杉田 学
  • 出版社/メーカー: 羊土社
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 単行本

血液のガン―悪性リンパ腫と白血病 (健康ライブラリー イラスト版)

血液のガン―悪性リンパ腫と白血病 (健康ライブラリー イラスト版)

  • 作者: 飛内 賢正
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 単行本

血液細胞ノート―形態速習アトラス

血液細胞ノート―形態速習アトラス

  • 作者: 久保田 勝秀
  • 出版社/メーカー: 文光堂
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本


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