ARETHA FRANKLIN『THE VERY BEST OF ARETHA FRANKLIN, VOL.2: THE '70's』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1994年にリリースされたベストアルバムであり、先に取り上げた「VOL.1」の後編と位置づけられるベスト盤である。内容は'70'sのヒット曲を凝縮したものである。(やはり、セットと考えるのが妥当な所である。)
収録曲は以下の全16曲である。『Rock Steady』『Spanish Harlem』『Don't Play That Song』『Spirit In The Dark』『Border Song (Holy Moses)』『You're All I Need To Get By』『Bridge Over Troubled Water』『Brand New Me』『Day Dreaming』『All The King's Horses』『Angel』『Master Of Eyes (The Deepness Of Your Eyes)』『Oh Me Oh My (I'm A Fool For You Baby)』『Until You Come Back To Me (That's What I'm Gonna Do)』『I'm In Love』『Something He Can Feel』。
1971年のヒット曲である『Rock Steady』で始まる本アルバムは、'70'sに放ったヒット曲が凝縮されている。彼女は'70'sの終盤にはヒットに恵まれなくなったということもあって、'70's終盤の曲はここには無いが、それでも'70'sの彼女を語る上では欠かすことの出来ない曲ばかりということで、こちらのベスト盤も、全ての曲をお薦め曲とする。
兎に角、ソウルフルであり、抜群の歌唱力があるだけに、'70'sを代表する名曲である『Bridge Over Troubled Water』もS & Gのオリジナルとは全く別の曲のように感じられるほどであり、圧巻のボーカルを堪能できる。これも歌唱力が抜群だからではあるが、歌が上手いと、本当に聴き惚れてしまう所である。
彼女のキャリアでは、「VOL. 1」に収録されている曲の前にも約10年というキャリアがあるが、その時代はヒットに恵まれなかった。(しかし、抜群の歌唱力で、そう熱いソウルを歌っているのは変わっていない。)その時代の彼女の発表した曲はまた別の機会に、ということにして、「クイーン・オブ・ソウル」として彼女が最も輝いていたATLANTIC RECORDS時代の曲をたっぷりと堪能できるベスト盤ということで、「VOL. 1」と共にペアにして手元に置いておき、グラスを片手にたっぷりと味わいながら聴くアルバムとしましょう。
The Very Best of Aretha Franklin, Vol. 2
- アーティスト: Aretha Franklin
- 出版社/メーカー: Warner Bros.
- 発売日: 1994/03/17
- メディア: CD
ARETHA FRANKLIN『THE VERY BEST OF ARETHA FRANKLIN, VOL.1: THE '60's』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1994年にリリースされたベストアルバムである。タイトルが示すように、「クイーン・オブ・ソウル」と言われていた'60's後半のATLANTIC RECORDS時代のヒット曲を集めたものである。(ラストの『Call Me』のシングル・リリースは1970年ですけど...)歌唱力抜群な彼女のソウルフルな名曲をたっぷりと堪能できる。尚、本アルバムは、同時にリリースされた'70'sの曲を集めた「VOL. 2」とセットと考えれば、よりいっそう彼女のボーカルを堪能できることになるため、単独購入ではなく、セット購入するべきである。(2枚組にしないところがちょっと憎い所である。)→この2枚でATLANTIC RECORDS時代の彼女の放ったヒット曲をたっぷりと堪能できる。
収録曲は以下の全16曲である。『Respect』『Baby I Love You』『I Never Loved A Man (The Way I Love You)』『Chain Of Fools』『Do Right Woman, Do Right Man』『(You Make Me Feel Like) A Natural Woman』『(Sweet Sweet Baby) Since You've Been Gone』『Ain't No Way』『Think』『See Saw』『House That Jack Built』『I Say A Little Prayer』『Weight』『Eleanor Rigby』『Share Your Love With Me』『Call Me』。
収録曲は有名な曲ばかりであり、この中からお薦め曲を絞ることは困難である。(早い話、全部がお薦め曲である。)そんな中、彼女の初の全米No.1ソングでありATLANTIC RECORDS時代の唯一の全米No.1ソングである『Respect』で幕を開けるというのは、妥当な所であり、嬉しい所でもある。(R & Bチャートでは多数の曲が1位を獲得しているが、BILLBOARDのシングル・チャートであるHOT 100ではこれまで2曲しか1位を獲得していない。)
本アルバムの収録曲は、いずれもが発表から40年前後ということになる。'60'sファンクというような曲もあるが、兎に角、熱い魂のこもった彼女のソウルフルなボーカルをたっぷりと聴くことが出来る。また、「名曲はいつの時代でも名曲である」ということを感じさせてくれる曲ばかりであり、スタンダード・ナンバーになった曲もいくつかあり、まさに、時を超えたエヴァーグリーン・ミュージックがここにある。ソウルフルな彼女のボーカルをグラスを片手に聴き入るというのも乙なものである。じっくりと聴き込みましょう!
The Very Best of Aretha Franklin, Vol. 1
- アーティスト: Aretha Franklin
- 出版社/メーカー: Rhino
- 発売日: 1994/03/17
- メディア: CD
ケータイ刑事銭形零22話(2nd.9話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
今回の銭形零・「裏ネタ編」の物語は、2nd.9話の「ケータイ刑事百回記念特別企画・ウマと呼ばれた男! ~織田信長殺人事件(前編)」についてということになります。「前後編」の物語なので1つにまとめてしまうことも考えましたが、それぞれにネタが詰まっているので、やはりそれぞれ記すことにしました。で、今回は「タイムスリップ」「ワームホール」「タイムパラドックス」についてという「SF」の世界に関係することについてと、学習コーナーということで、「桶狭間」と「伴天連」について記すことにする。尚、今回の物語に登場した「織田信長」「木下藤吉郎(豊臣秀吉)」「松平元康(徳川家康)」「明智光秀」「ねね」「今川義元」「柴田勝家」(鑑識メモ)という人物については、日本史に必ず出てくるだけに、誰もが知っていて当然なので、「裏ネタ編」で取り上げることはしません。(もしも、「忘れた」という方がいれば、歴史の教科書を引っ張り出して自習しておくように)
尚、MBSの放送の時に記事は「ここをクリック(MBS)」、BS-iの再放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
「タイムスリップ」:SF作品に登場する事象であって、現在の時間から外れて、過去または未来のある時間に瞬時に移動することである。時間を飛び越えるということで「タイムワープ」と言ったり、時間旅行の一種であることから「タイムトリップ」と呼ばれることもあるが、「タイムスリップ」と言う場合は、例えばタイムマシンのような時間超越装置を使って、意図した別の時間に移動するということではなく、何らかの思いも寄らない事象が発生したことによって別の時間に移動する場合に使われる。(特に定義は無いですが...)これは、「スリップ(slip)」という「滑る」という意味が込められているためであり、和製英語であるが、一応、単語の意味をしっかりと考えられていることになる。
「タイムスリップ」を題材にした小説や映画は多数ある。豊田有恒の「タイムスリップ大戦争」や映画化もされた半村良の「戦国自衛隊」はこの分野では有名である。また、アメリカ映画でも「ファイナル・カウント・ダウン」や「フィラデルフィア・エクスペリメント」なども有名な所である。(近年では「ジパング」といった所でしょうか...)
「ワームホール」:天文用語では、回転するブラックホールに出来ると考えられている虫が食った穴のような時空トンネルのことである。これから転じて、SFの世界、特にタイムトラベルの世界では、ある時間と別の時間とを直結している時空を繋ぐトンネルのような抜け道である。
「ワーム(虫)」が名前に入っているが、これはリンゴに出来た虫食いの穴が名前の由来になっているためである。リンゴの表面のある一点から裏側に行くには、表面を回って半周する必要があるが、虫がリンゴの中を貫通する穴を掘り進んでいけば、表面を半周するよりも短距離の移動で同じ場所に行くことができる。→地球上の移動も、地球の反対側に行くには、飛行機や船で半周回る必要があるが、流石に地中に穴を掘って、反対側に行く、というアイデアを実践することはないですね。(SF小説の世界ではあり得ても、地中を掘り進んでいくと、高圧力、高熱の世界ですからね...)
「タイムパラドックス」:文字通り「時間の逆説」である。タイムトラベルに伴って起こる矛盾や変化のことを意味している。タイムトラベルをすると、時間軸上の過去の世界で未来に関係する事象を改変した場合、過去と未来で不一致が起こるということである。例えば、過去に行き、自分が生まれる前の親を殺してしまったら?というのは余りにも有名なタイムパラドックスである。(自分自身を殺す、というのも同様に有名である。)
このジャンルも古くから多数の小説や映画が題材にしている。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズはその代表と言うことが出来る大ヒットした映画シリーズである。
「桶狭間」:現在の地名で言うと、愛知県豊明市栄町付近となる。名鉄・中京競馬場前駅に近い所である。織田信長が今川義元を討ち取った古戦場ということで知られている。桶狭間古戦場伝説地という所がある。(最寄り駅は名鉄・中京競馬場前駅。中京競馬場とは、名鉄を挟んで反対側になる。)丘陵地帯であり、乏水性の土地であるり、現在では愛知用水で灌漑されている。また、この辺りは現在は名古屋へのベッドタウンとなっていて、住宅地でもある。
尚、「桶狭間の戦い」に関しては日本史に必ず出てくることでもあるので、ここでは省略します。(各自で調べましょう。)
「伴天連」:「破天連」という表記もある。キリシタン用語で、ローマ・カトリック教会の司祭のことを指す。布教活動を指導する立場の地位である。ポルトガル語の「パードレ」に由来している。本来は、キリスト教宣教師のことを指しているが、キリスト教、キリスト教徒の俗称としても使われる。
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