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YEAR OF THE GUN(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1991年のアメリカ映画「イヤー・オブ・ザ・ガン」である。テロの嵐が吹き荒れるローマににやってきたジャーナリストと美貌の女性カメラマンの葛藤を描いた社会派のアクション・サスペンス作品である。この後の「氷の微笑」でトップ女優の仲間入りを果たすS.ストーンが確かな演技力でクールに魅せてくれている。

作品データを記しておくと、時間は112分、原作はマイケル・ミューショー、監督はジョン・フランケンハイマー、脚本はデヴィッド・アンブローズとジェイ・プレッソン・アレンの2人、撮影はブラスコ・ジュラート、音楽はビル・コンティである。そして出演は、アンドリュー・マッカーシー、シャロン・ストーン、ヴァレリア・ゴリノ、ジョン・パンコウ、マッティア・スブラジア、ジョージ・マーセル、たちである。

1978年、デヴィッド・レイボーンはジャーナリストとしてローマに戻ってきた。彼はテロ活動を行う「赤い旅団」に興味を持ち、それを題材とした小説を書き始めた。そんな中、ある晩、アメリカン・ニュース社のオーナーが主催するパーティで、女性カメラマンのアリソン・キングと出会う。アリソンは赤い旅団を追っていて、デヴィッドの小説に興味を示した。で、秘に手に入れた。が、これが赤い旅団の耳に入り、デヴィッドの周辺の人々が次々と犠牲になる。デヴィッドはアリソンは身の危険を感じて逃げ、デヴィッドが頼っていた恋人・リアに助けを求めた。が、リアも赤い旅団の一員であった...

フィクションがフィクションでなくなっていくことのシニカルなところと、テロの怖さのリアルさが好対照に描かれていて、サスペンスとしてもなかなか良くできた作品である。また、A.マッカーシーとS.ストーンの体当たりのアクションもしっかりとしている。特にS.ストーンの演技は良く、「氷の微笑」で確立するセクシーさを看板としておらず、クール・ビューティという所が実に魅力的である。なのに、どうして日本国内盤のDVDが無いのでしょうかねぇ... この点だけが残念な所である。

また、音楽の方もサスペンスを盛り上げるのにはなかなか言いものが集まっている。B.コンティと言うと、どうしても「ロッキー」シリーズの印象があるのだが、聴かせてくれるツボはしっかりと心得ています。映画と共に耳を傾けて貰いたい所である。

最後に、サントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全21曲である。『Year Of The Gun (Main Title)』『Kidnapping』『Lia Arrives Home』『David And Lia』『Bank Job』『Party Crashers』『Alison And David Walking』『Bianchi's Guest』『Bianchi Follows』『First Phone Call』『Moro/Terrorists/Lipstick』『Back Door To Venice』『Sunday Afternoon』『Another Phone Call』『Dave's Apartment Trashed』『Graveyard』『Big Chase』『Lia Says Trust Me』『Balcony To Grave』『Not Geraldo』『Year Of The Gun (End Title)』。

 

Year of the Gun

  • アーティスト: Bill Conti
  • 出版社/メーカー: Milan Records
  • 発売日: 1991/11/26
  • メディア: CD

↓映画DVD(但し、いずれもリージョンコード「1」の輸入盤です)

Year of the Gun

Year of the Gun

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD

Year of the Gun

Year of the Gun

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD

↓LDはこちら

イヤー・オブ・ザ・ガン

  • 出版社/メーカー: アスキー映画
  • メディア: Laser Disc


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「YANKS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1979年のアメリカ映画「ヤンクス」である。第二次大戦末期のイギリスを舞台に、進駐しているアメリカ軍兵士とイギリス女性の愛を通して、英米の国民感情の微妙な違いを描いた人間ドラマである。尚、タイトルの「Yanks(ヤンクス)」というのはアメリカ人を侮辱したように言うイギリス英語「Yank(ヤンク)」の複数形であり、イギリス人が俗称として使う「ヤンキー」の類である。

作品データを記しておくと、時間は138分、原作はコリン・ウェランド、監督はジョン・シュレシンジャー、脚本はコリン・ウェランドとウォルター・バーンスタインの2人、撮影はディック・ブッシュ、音楽はリチャード・ロドニー・ベネットである。そして出演は、リチャード・ギア、リサ・アイクホーン、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ウィリアム・ディヴェイン、チック・ヴェネラ、ウェンディ・モーガン、レイチェル・ロバーツ、マーティン・スミス、ジョーン・ヒクソン、エヴェレット・マッギル、たちである。尚、レイチェル・ロバーツは本作でイギリス・アカデミー賞の助演女優賞を獲得している。(アメリカ・アカデミー賞ではノミネートもされていないですが...)

第二次大戦末期、イギリス北部の町・ヨークシャー州ステーリーブリッジ。この町にも他の町と同様にヨーロッパ解放(大陸出動)に備えた多くの米軍が進駐していた。町の人たちは駐留するアメリカ兵のことを「ヤンクス」と呼んで、平和に暮らすには必要だが、あまり嬉しくない存在として扱っていた。それは文化の違いが影響していて、微妙な所で相容れないところがあった。しかし、男女の関係となると話は別であった。夫が戦場に出ている平凡な主婦は、妻をアメリカに残してこの地にやってきた将校と関係を持っていた。また、町で雑貨店を経営する夫婦の一人娘は婚約者がいるにもかかわらず、アリゾナ出身の炊事兵と恋に落ちる。この2組の男女を中心に、やがて来る別れの日に向けてのドラマが綴られていく...

名優・ヴァネッサ・レッドグレーヴ、そしてこの後「愛と青春の旅だち」で一気に人気が高まるリチャード・ギアが、それぞれのカップルで味のある所を出しているのがポイントである。また、アメリカ映画であるのに、イギリス映画らしい雰囲気があるのも本作の特長である。(が、イギリス映画が持っている独特の雰囲気ともまた違っている。)

派手な所は無いということもあって、日本版のDVD化はまだなのだが、早くリリースして貰いたい作品の一つである。(ちなみに、LDではリリースされていました。→LDって、本当に凄い作品までリリースしていたものですね。)

 

↓輸入盤のDVD(リージョンコード「1」のため、注意が必要です。)とビデオです。

Yanks

Yanks

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD

Yanks

Yanks

  • 出版社/メーカー: Universal Studios
  • メディア: VHS
↓日本版のビデオはこちら

ヤンクス

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: VHS

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ケータイ刑事銭形零26話(2nd.13話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]

銭形零の「裏ネタ編」も今回が最終回ということになりました。物語の方は「さよなら、愛しき人! ~保険金連続殺人事件」です。本家四姉妹の物語としては最後のTVシリーズの物語であり、同時に鑑識・柴田太郎が登場する最後の物語である。(「」終了時点で。)

今回はロジータに関係することから、「フィリピン」「国際結婚」について、そして物語に出てきた「カップラーメン」について記すことにします。

尚、MBSの放送の時に記事は「ここをクリック(MBS)」、BS-iの再放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。

フィリピン」:正式国名はフィリピン共和国(Republika Ng Pilipinas(フィリピン語)/Republic Od The Philippines(英語))。漢字では「比律賓」と表記するため「比」と記すことがある。アジア大陸の南東に位置する約7000の島からなる共和国である。首都はマニラ。人口は約8800万人。人口増加率が比較的高い方であり、そう遠くない時期に12番目、若しくは13番目の人口1億人の国になる可能性が高い。(ベトナムも同様に人口増が大きく、1億人国家になると見られている。)

1521年にスペインの探検家マゼランが寄港したことから始まり、1565年にミゲル・ロペス・デ・レガスピがセブ島を領有し、スペインの占領が広がり、1571年にスペイン領となる。19世紀末に独立運動が盛んになり、1898年の米西戦争の結果、独立を宣言するも、1899年のパリ条約によってアメリカが占有権を獲得し、アメリカの統治化となる。太平洋戦争の時、日本が占領するが、日本の敗戦でアメリカ領に戻る。1946年に独立する。

資源に乏しく、農業、軽工業、観光が主な産業であるが、約800万人とも言われる海外在住労働者の送金による収入が大きく、これがフィリピン経済の大きな収入源になっているのが特徴である。→今回の物語でも、日本への出稼で来日しているという設定がありました。

国際結婚」:文字通り、国籍が異なる男女が結婚することである。陸続きの欧州では全く珍しいものではないが、島国日本では、最近でこそ珍しくなくなったが、昔はかなり珍しいものであった。一時期、財産目当てで日本人(男性)と結婚する外国人(女性)が事件を起こし、世間を騒がせたことがあったり、国際結婚詐欺で組織の資金源としているマフィアの存在があったこともあって、その影響によって一部には根深い反感が今も残っている所があるのもまた事実ですが...(国際結婚の仲介業は違法としている国も一部にはある。)

日本で国際結婚と言えば、夫が日本人で妻が外国人という場合と、その逆で妻が日本人で夫が外国人という場合があるが、届け出があるのは前者が圧倒的に多い。(実数では後者が極端に少ないとは考えられず、日本の役所に婚姻届を提出しないものが相当数あるものと思われる。)

日本人が国際結婚する場合も、基本的には日本人同士の結婚と同じであるが、法的には色々とややこしい所があって、簡単ではない。例えば、両者の本国法が適用されるため、年齢などが法的に違っていると、婚姻が成立しないことになる。婚姻が成立した後は、特に大きな違いはない。(但し、帰化した/していないによる国籍の違いによって、選挙権などの一部の公民権では差がある。)

日本人と結婚した外国人は、日本人との婚姻関係を持たない一般の外国人よりも帰化しやすくなる。特に、居住要件が短縮されるというのが大きい。また、20歳未満であっても帰化することが可能である。

尚、表だって言われることが少ないが、日本人の国際結婚をしたカップルは、日本人同士の婚姻カップルと比べて離婚率が高いというデータがある。日本人同士でも合わないことがあるのだから、それが外国人ということになったら、簡単には馴染めないなど、色々とあるのは容易に想到できるところである。

カップラーメン」:熱湯を注ぐだけで調理が可能なラーメンで、容器に麺が入っているもののことである。(「チキンラーメン」も熱湯を注ぐだけであるが、これは容器に入っていないため「カップ麺」とは言わない。尚、「チキンラーメン」はお湯を使わず、乾麺を割ればスナック菓子のように食べられますね。(「ベビースターラーメン」のようになる...))現在では全世界で販売されるようになった、日本発の食品でもある。

また、熱湯さえあれば食することが出来るということで、非常用の食料として備蓄されることも珍しくなくなっているが、災害発生時(特に地震などの天災の時)には熱湯が確保しにくい、という問題があることが忘れ去られている。(→下手に火を使えば、ガスが漏れていて爆発という可能性がある。)が、災害後でもある程度の時間が経過してライフラインの確保が出来れば、大いに役立つ食糧になる。

初めて登場したのは1971年のことで、「カップヌードル」の発売から歴史が始まる。メンの種類は乾麺であり、熱湯を注ぐだけで食することが出来る。現在では、ラーメンの他に、うどん、そば、焼きそば、スパゲッティなど、他の麺も製品化されているため、これらをまとめて「カップメン」と言う。

また、乾麺ではなく生麺を使ったものも現在はある。但し、乾麺だと、本当に熱湯を注ぐだけというものや、かやくとスープを入れて熱湯を注ぐということで調理は済むが、生麺タイプだと、麺も袋に入っているというように、熱湯を注ぐだけでは食せないものもある。(更に、現在では、電子レンジで調理するという「カップメン」も登場している。)

現在では、国際的にも広く販売されているが、国によっては他の食糧と比べて非情に割高という所もある。(調理が簡単ということが付加価値を生んでいて、高く販売される。)そのため、国によってはおみやげとして非常に歓迎される所もある。(持っていく方も、体積の割りに重量は軽く、そんなに高価ではないので、チョイスしやすい。)→この辺りの事情が今回の物語の背景にある。

※今回で「銭形零・裏ネタ編」は終了です。ところで、「」「」「」はまだ「裏ネタ編」を書いていないので、来週からは誰にしましょうかねぇ...(週一で記していくと、「」は半年、「」は3ヶ月、「」は9ヶ月の時間が必要ですし、週一としたらこれだけで1年半も持つことになる。←そんなに引っ張る気でいるのか???)

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓参考まで

フィリピン (JTBのポケットガイド)

フィリピン (JTBのポケットガイド)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: JTB
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 単行本

フィリピン―ハロハロ社会の不思議を解く (ワールド・カルチャーガイド)

フィリピン―ハロハロ社会の不思議を解く (ワールド・カルチャーガイド)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: トラベルジャーナル
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

フィリピンの社会・歴史・政治制度 (明石ライブラリー)

フィリピンの社会・歴史・政治制度 (明石ライブラリー)

  • 作者: 萩野 芳夫
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 単行本

マニラ航路のガレオン船―フィリピンの征服と太平洋

マニラ航路のガレオン船―フィリピンの征服と太平洋

  • 作者: 伊東 章
  • 出版社/メーカー: 鳥影社
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 単行本

↓国際結婚ということで

詳解 国際結婚の手引き

詳解 国際結婚の手引き

  • 作者: 榎本 行雄
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

国際結婚ハンドブック―外国人と結婚したら…

国際結婚ハンドブック―外国人と結婚したら…

  • 作者: 国際結婚を考える会
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 単行本

国際結婚ガイドブック―国際家族の時代に向けて わかりやすいイラスト版

国際結婚ガイドブック―国際家族の時代に向けて わかりやすいイラスト版

  • 作者: もりき かずみ
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

↓カップラーメンに関して

ジュニア版まんがプロジェクトX挑戦者たち〈2〉82億食の奇跡

ジュニア版まんがプロジェクトX挑戦者たち〈2〉82億食の奇跡

  • 作者: 加藤 唯史
  • 出版社/メーカー: 宙出版
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本

この人からはじまる―カップラーメンからキャバレーまで (小学館文庫)

この人からはじまる―カップラーメンからキャバレーまで (小学館文庫)

  • 作者: 鹿島 茂
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 文庫


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