SSブログ

YANKEE DOODLE DANDY(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1942年のアメリカ映画「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」である。初期のブロードウェイで活躍し、「ブロードウェイの父」と呼ばれることになったジョージ・M・コーハンの生涯を描いた伝記映画である。

作品データを記しておくと、時間は126分の白黒作品である。監督はマイケル・カーティス、脚本はロバート・バックナーとエドモンド・ジョセフの2人、撮影はジェームズ・ウォン・ハウ、音楽はジョージ・M・コーハンとハインツ・ロームヘルドの2人である。そして出演は、ジェームズ・キャグニー、ウォルター・ヒューストン、ジョーン・レスリー、ローズマリー・デキャンプ、ジーン・キャグニー、アイリーン・マニング、リチャード・ウォーフ、S・Z・サカール、ウォルター・キャトレット、フランセス・ラングフォード、エディ・フォイ・Jr.、ジョージ・トビアス、ダグラス・クロフト、たちである。また、ジェームズ・キャグニーは本作でアカデミー主演男優賞を受賞し、本作はミュージカル映画音楽賞と録音賞も獲得している。

1937年、10年ぶりに舞台にカンバックしたジョージ・M・コーハン。彼はその作品でF・ルーズベルト大統領を演じ、大統領からホワイトハウスへ招待された。ホワイトハウスにやってきたコーハン。そこで彼は人生を回想する...

回想形式の伝記映画というのはよくあるものであり、珍しいものではない。本作はそういう「伝記」としてではなく、回想の中に出てくるダンス・シーンが売りである。J.ギヤグニーがなかなか軽快なタップのステップを見せてくれる。

本作は伝記映画であるが、ミュージカル映画でもあり、オスカーを獲得していることからも、その評価は高い。特に、J.ギャグニーの踊というのもなかなか見せてくれている。で、その踊と共に音楽の方も出来は良い。聴いていると元気が出てくるものであり、映画本編と共に一緒に堪能したくなる。

最後にサントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全16曲である。『Main Title』『Keep Your Eyes Upon Me And Vaudeville Routine』『I Was Born In Virginia』『Warmest Baby In The Bunch』『Harrigan』『Yankee Doodle Dandy/Give My Regards To Broadway [Little Johnny Jones S]』『Oh You Wonderful Girl/East Side West Side』『Belle Of The Barber's Ball/Vaudeville Medley』『Mary』『45 Minutes From Broadway [Rehearsal Sequence]』『Mary/So Long Mary』『You're A Grand Old Flag/War Medley』『Over There』『Love Nest/Little Nellie Kelly/The Man Who Owns Broadway/Molly Malone』『Strictly Off The Record』『Over There/Finale』。

 

Yankee Doodle Dandy

Yankee Doodle Dandy

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Hollywood Soundstage
  • 発売日: 1995/04/16
  • メディア: CD

↓映画DVDはこちら

ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディー スペシャル・エディション

ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディー スペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ

ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

「陸軍中野学校」(その4) [映画(邦画)]

今回は、1967年に製作されてシリーズ第3作と第4作の2本についてです。第2作でシリーズ作品のフォーマットが確立したが、そのフォーマットに固執することなく、娯楽作品のシリーズ作品として幅が広がるような構成となった作品である。言うまでもなく、娯楽作品として、それぞれ違った角度から大いに楽しむことが出来る内容になっている。

シリーズ第3作陸軍中野学校 竜三号指令」(1967年)
作品データを記しておくと、1967年の大映京都の作品で、88分の白黒作品である。監督は田中徳三、脚本は長谷川公之、撮影は牧浦地志、美術は内藤昭、音楽は池野成である。そして出演は、市川雷蔵、安田道代、松尾嘉代、加東大介、仲村隆、滝田裕介、稲葉義男、松村達雄、新田昌玄、杉田康、守田学、有馬昌彦、伊東光一、原聖四郎、浜田雄史、たちである。

物語は昭和15年(1940年)、日中戦争の和平交渉のために中国に向かった日高大佐たち5人が何者かに襲撃されて、一行は全員死亡した。で、陸軍中野学校の椎名次郎が調査をすることになる。手掛りは現場に落ちていた一枚の銀貨と、モーゼルのライフルマークだけだった。調査を進めていくと、背後に敵スパイ組織が暗号のやりとりをしていることが分かる。第二の和平交渉団がやってくる中、推名は敵スパイ組織に立ち向かって行く...

物語の舞台を大陸にして、スケール・アップしている作品である。また、アクションという点にも力が入れられていて、十二分に楽しむことが出来る作品となっている。

シリーズ第4作陸軍中野学校 密命」(1967年)
作品データを記しておくと、1967年の大映京都の作品で、87分の白黒作品である。監督は井上昭、脚本は舟橋和郎、撮影は今井ひろし、美術は西岡善信、音楽は斉藤一郎である。そして出演は、市川雷蔵、高田美和、野際陽子、加東大介、山形勲、山下洵一郎、内田朝雄、伊達三郎、千波丈太郎、五味龍太郎、久米明、水原浩一、黒木現、橘公子、北竜二、たちである。

時は昭和15年、日独伊三国同盟が結ばれた時代を背景に、イギリス諜報機関の極東キャップ・キャッツ・アイの正体を追っていく推名の活躍を描いたミステリー調の作品である。大陸で諜報活動を続けていた推名は、ある日、憲兵隊に捕まる。それはスパイ容疑ということだった。で、たちまち日本に強制送還され、収監される。獄中で推名は新英派で元外務大臣の高倉と知りあう。やがて釈放された彼は草薙中佐に会い、このいきさつは、草薙が推名を高倉に近づけるために仕組んだ工作だったと知る。そして、英国諜報機関の極東キャップ・キャッツ・アイが日本に潜入していて、髙倉の身辺から日本の機密が洩れている、と言う。で、推名は仲間と共に髙倉に接近する。釈放された髙倉は箱根で静養していた。英米の大使が集まるパーティに呼ばれた推名は、そこでドイツのウィンクラーと親しい浅井男爵未亡人に近づく。彼女は英米の重要な情報を得るとウィンクラーに流していた。そんな中、ウィンクラーから日独間の外交機密が日本側から洩れているので調査して欲しいと頼んでくる。この時、二重スパイの疑いがある未亡人を遠ざけることを条件として草薙は調査を約束する。未亡人は直ぐにドイツから見放され、今度は情報をイギリスに売ろうとするが、そこで殺されてしまう。また、キャッツ・アイは推名の周囲にも及んでくる。ドイツ大使館に言った推名は、そこでイギリスのスパイとしてゲシュタポに引き渡されてしまう。何とか脱出した推名はキャッツ・アイの正体を突き止めるために反抗に出る...

本作はアクションを控えめにして、敵側スパイの親玉の正体を探っていくというミステリー仕立てにしている所が特徴であり、ミステリー・サスペンスといった方が良い作品である。スパイが入り乱れてという展開も良いが、こういう作品も別のスパイの活躍の醍醐味であり、また違った面白みがある。ただ、市川雷三が演じていると言うことで、彼の現代劇としては「金田一耕助」が何本かあるために、金田一のイメージと被る所もあったりする... まあ、娯楽作品としたら派手なアクションだけではない、ということを教えてくれると言ったら良いでしょうか...

この年の2本は、本シリーズの基本を踏まえつつ、娯楽作品としての幅を違った方向で出した作品になっているだけに、シリーズ作品を楽しむには実に面白い所を味わうことが出来る。ワンパターンのシリーズ作品だと、慣れたパターンに安心することが出来、これも悪くないが、刺激が欲しくなるものである。そういう所まで考えられたシリーズと言うことで、しっかりと抑えておきたい作品である。

 

陸軍中野学校 DVD-BOX

陸軍中野学校 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD

↓単品もあります

陸軍中野学校 竜三号指令

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD

陸軍中野学校 密命

陸軍中野学校 密命

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

BOYZ II MEN『COOLEYHIGHHARMONY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1991年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。'90'sに入り、カントリーやコーラス系の加工処理の少ないサウンドが再び脚光を浴びる様になるが、そんな中、コーラス・グループの旗手として現れたのが彼らである。映画「ブーメラン」の主題歌として使われた『End Of The Road』は記録に残る大ヒットとなり、瞬く間に時代をリードするグループになった。

収録曲は、1991年のオリジナル版では以下の全10曲である。『Please Don't Go』『Lonely Heart』『This Is My Heart』『Uhh Ahh』『It's So Hard To Say Goodbye To Yesterday』『Motownphilly』『Under Pressure』『Sympin'』『Little Things』『Your Love』。

尚、その後再発された時に7曲が追加され、全17曲収録というようにボリュームアップしている。しかも、その7曲はオリジナル版の収録曲の後に追加されるという単純な形ではない。1曲目に『Al Final Del Camino (End Of The Road) [Spanish Version]』が入り、オリジナル版の前半5曲を挟み、『In The Still Of The Night (I'll Remember)』が入り、後半の5曲が入る。そしてその後に以下の5曲が収録されている。『Motownphilly [Original Version]』『Sympin [Original Version]』『Uhh Ahh [Original Version]』『It's So Hard To Say Goodbye To Yesturday [Radio Version]』『End Of the Road [LP Version]』。

この中からは4曲のシングルがヒットを記録している。まずは『Motownphilly』がBillboardのシングルチャートで最高位3位を記録し、1991年の年間シングル・チャートでも11位にランクインしている。続いて『It's So Hard To Say Goodbye To Yesterday』が最高位2位、1992年の年間シングル・チャートで37位を記録、『Uhh Ahh』は最高位16位、1992年の年間シングル・チャートでは84位を記録、『Please Don't Go』は年間シングル・チャートのTOP 100には入っていないがレギュラー・チャートで最高位49位を記録している。尚、映画「BOOMERAMG」の主題歌に使われた『End Of the Road』は当時新記録となる13週連続1位を記録して1992年の年間No.1シングルになったが、元々は本アルバムには収録されておらず、このヒットによって改めて本デビュー・アルバムに追加収録されて再発するということになった。(よって、現在は本アルバムに収録されているが、本アルバムからのヒット曲ということにはならない。)

オリジナルの形である10曲の中からお薦め曲をピックアップすると、シングル・ヒットを記録した『Motownphilly』『It's So Hard To Say Goodbye To Yesterday』の2曲と、『Lonely Heart』『Under Pressure』『Your Love』をピックアップしておく。

テクノロジーの進歩によって、色々と加工を行ったサウンドが全盛になると、忘れがちになってしまうシンプルなサウンドであるが、'90'sではこれが復権を果たして音楽シーンをリードすることになるが、こういう回帰現象というのは面白い所である。そんな'90's初期を語る上で、絶対に外せないアルバムである。じっくりと聴きましょう!!

 

Cooleyhighharmony

Cooleyhighharmony

  • アーティスト: Boyz II Men
  • 出版社/メーカー: Motown
  • 発売日: 1993/11/16
  • メディア: CD

↑再発盤で全17曲収録 | オリジナル版で全10曲収録 ↓

Cooleyhighharmony

Cooleyhighharmony

  • アーティスト: Boyz II Men
  • 出版社/メーカー: Motown
  • 発売日: 1991/04/30
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。