「48 HRS.」 [映画(洋画)]
表題の作品は1982年のアメリカ映画「48時間」である。N.ノルティとE.マーフィーのコンビの、刑事と服役中の囚人がコンビを組んで事件を追うアクション・コメディ作品である。尚、本作のヒットから8年後の1990年に続編「48時間PART 2 帰って来たふたり」が製作されている。また、本作はE.マーフィのスクリーン・デビュー作である。
作品データを記しておくと、時間は96分、監督はウォルター・ヒル、脚本はロジャー・スポティスウッド、ウォルター・ヒル、ラリー・グロス、スティーヴン・E・デ・スーザの4人、撮影はリック・ウェイト、音楽はジェームズ・ホーナーとザ・バス・ボーイズである。そして出演は、ニック・ノルティ、エディ・マーフィ、アネット・オトゥール、ジェームズ・レマー、ソニー・ランダム、デニース・クロスビー、フランク・マクレー、デヴィッド・パトリック・ケリー、ブライオン・ジェームズ、ケリー・シャーマン、ジョナサン・バンクス、クリス・マルケイ、たちである。
カリフォルニアの草原地帯で囚人たちが作業をしている中、囚人・ギャンズが看守を殺して逃亡した。サンフランシスコに逃げたギャンズは昔の仲間と会い、その時に盗んだ現金を求める。一方、刑事のジャックは盗まれたクレジットカードを追って捜査に当たっていたが、ギャンズはジャックの同僚刑事を射殺して逃走する。ジャックは捜査記録から、ギャンズにはレジー・ハモンドという黒人の仲間がいたことを知ると、現在刑務所で服役中のレジーから情報をを得ようとする。が、簡単に情報を語らないレジー。で、48時間だけ仮釈放させて、一緒にギャンズを追うことにした。こうして刑事と囚人というおかしなコンビの誕生となって、48時間という限られた時間で凶悪犯を追っていく...
テンポ良く物語が進んで行くのと、N.ノルティとE.マーフィの凸凹コンビによるやりとりがコメディ・タッチで良い味のスパイスとして働いている。ストーリーの方も、ハードボイルド調でスピード感があり、時々散りばめられるコメディの要素が緩急を付けることになって、気持ちよく進んで行く。また、E.マーフィのマシンガン・トークはデビュー作である本作から発揮されている。
'80's作品らしい軽快なテンポで楽しむことの出来る作品である。(但し、8年後の続編の方は、映画としたらズタボロでした...)
↓続編はこちら
↓2作のセットもあります。
キミ犯人じゃないよね?#9 [ドラマ]
2度目となるKJ脚本だったが、研究熱心なKJらしく、色々と仕込んでいたが、「ケータイ刑事検定」としたらレベルが高い問題でした。(少なくとも5級や4級じゃなくて、1級と言って良いでしょう。)で、しっかりと「銭形愛」と「銭形泪」を引っ張ってきて、高度な使い方をしている。そして柴田さんは柴田さんでいよいよ暴走モードに突入ということで、マイ・ワールドを突き進んでいました。(考えたら、KJは「銭形雷」からの参戦だったので、「ケータイ刑事」では柴田太郎は書いていない。)
富里すみれの決め台詞、それなりに考えられているが、もう少し考えて欲しい所でした。「勝負の数だけ真理(「心理」とするべきだろうが、ここはあえて「真理」と記す)が見える。いかに心を隠しても、先の先までお見通し」。これだけではそれなりに出来ているのだが、いろいろ考えると、1話だけのゲスト・キャラ用のものであって、考えが浅い。これを口にする人物の名前が「すみれ」ではなくて「真理」だったら「ケータイ刑事」クラスの考えられたものになったのに、ちょっと残念でした。(→銭形姉妹の口上の最初のフレーズには、自分の名前が入っている。但し、「泪」と「海」の次女の2人は「るい」「かい」と読まずに「なみだ」「うみ」と読む、「海」は最初ではなくて2フレーズ目に入っている、というものもある。)そのため「心理」ではなく「真理」と記すことにしたのだが、「真理」という名前にすると、本作の主人公「さくら」という名前に対峙する「すみれ」という花の名前繋がりが無くなってしまうだけに、今ひとつだし...
また、「いかに心を隠しても」という所は、愛ちゃんの「あんたが悪事を隠しても」や、零ちゃんの「いかに悪事を足せりとも」を参考にしているというのは、「ケータイ刑事検定」としたら余りにも易しい問題ですね。(今回のサービス問題ということにしておきます。)
アリバイにピザ屋が関係するというのは、やはり「銭形愛・1話」だし、「死んじゃダメ!」と叫ぶのは、シリーズ屈指の迫真の泣きの演技で有名な「銭形泪・2nd.4話」を意識しているが、オチを考えると「銭形雷・1st.18話」と言う方が良いかも...
和服姿で主人公が対峙するというのは「銭形泪・1st.1話」のかるた競技が頭にあるのは言うまでもない。蝮田というキャラはそれなりに面白いのだが、「泪・1st.1話」と言えばジローさんの目撃者子(めうつ・ものこ)というとんでもないキャラが頭に浮かぶだけに、ちょっと失敗だったような気が...→「死んじゃダメ」と同様に、「泪」ではなく「雷」ということで、「雷・1st.1話」とするとか、着物姿の銭形が登場した「零・2nd.1話」や「海・3rd.1話」だとは言いづらいしなぁ...
また、将棋の対局の時、親衛隊のような五月蠅いだけの不要キャラが出てきたが、これは「銭形泪・2nd.26話(アナザーストーリー4話)」に出てきたマスコミ陣をなぞっているということが出来る。(喧しいだけの邪魔なキャラクター)
アリバイが崩せずに苦労するということでは「銭形泪・2nd.10話」や「銭形雷・1st.17話」(これはKJ脚本です)、「銭形海・2nd.7話」(これもKJ脚本です)などがあるが、KJが得意とするところでもあるだけに、見せてくれました。
それにしても、柴田さんが戸棚の中から登場とか、死体とすり替わって登場というように、やりたい放題になっているが、そういうワルノリをしているから、本庁から富士見署に飛ばされたような気がするし、本庁に戻る夢も消えてしまうと思うんですが...
ただ、次が最終回ということで、最終回で明かされるさくらの秘密への伏線は少し強引だったところです。→KJが考えることではなく、林先生に全て任せたらいいのに...
ところで、(自動車)オイルの確認も出来ない宇田川だったが、金持というのはそういうものであって、車にも専用運転手がいて、その運転手に全て任せているからでしょう。作家の卵にしたら、さくらも無知だと感じさせる所でした。→ひょっとしたら、宇田川家は、車の灰皿が満杯になったという理由で、車を買い換えるというようなアラブの王様のようなことをしているのかも???(だから、宇田川はオイル点検なんてする必要もないので知らないのかも...)
次回は最終回ということで、林先生が締めてくれるが、さくらの秘密を明かしていくため、「ケータイ刑事検定」とはならないでしょうね...(お楽しみも今回で終わりかな...)
↓一応これを...
- 出版社/メーカー:
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↓やっぱりこれを
↓これ、今回の物語でベースにあるでしょうね...
↓参考まで
名曲探偵アマデウス#8 シベリウス「交響詩・フィンランディア」 [ドラマ]
久しぶりの新作の放送となった今回の寄るの放送だったが、今週から金曜日の15:15~15:59にBS-2でも再放送が始まったため、1日に2つの物語が放送されたことになりました。(でも、BS-2はHDではなくSD放送ですけどね...)ただ、昼間の枠での放送はいつまで続くかは分かりませんが...(ちなみに、今回はファイルNo.006のドビュッシー「前奏曲集」でした。)
で、久しぶりの新作の方は、シベリウスの「交響詩・フィンランディア」ということでした。(この曲、映画「ダイ・ハード2」で使われていたので、曲の方は誰でも耳にしたことがあるでしょうね。)シベリウスはフィンランドの作曲家であるが、フィンランドと言えばムーミン谷署に雷ちゃんがいるということで、やっぱり何処かに「ケータイ刑事」繋がりを感じる所でした。
今回のカノンさんは、「杜氏の源さん」と言われて「杜氏」の意味が分からず、直ぐに走っていって辞書で調べていましたね。が、分からないことを調べるという姿勢は良いことです。(ただ、現代っ子なら、紙の辞書ではなくて電子辞書で調べるのではないかと...→安月給で余裕がないのかも...)
また、依頼者が持ってきたお酒で「いっただきま~す。昼間っから酒盛りですか」と、実に楽しそうだったり、虫眼鏡(これって、柴田太郎さんが持っていた柴田家に伝わる伝説の虫眼鏡と何か関係があったりして...???)を手にして、所長が見ている楽譜を覗き込んで「何ですか、この変なマークは?」と質問して、「お天気の記号みたい」(確かに、風力を示している天気記号に見えないこともないですが、「フィンランド」とともにここは従姉妹の雷ちゃんに繋がるネタと解釈しておきます。)と言ったり、曲を耳にしては豊かな表情を見せてくれるというように、色々と楽しませてくれます。また、それでいてシリアスなところはしっかりとシリアスに魅せてくれるのも面白い所でした。(やっぱり泪お姉ちゃまは色々と楽しませてくれます。)
それでいて、依頼者が帰っていく所で、深々と頭を下げ続けていたカノンさん。客商売ということもしっかりと認識しています。
曲の演奏が終わってからの最後のオチは、所長とカノンさんは声だけだったが、こういうのもまた演出としたら面白いものですね。(いつもと少し違う演出というのは幅を広げてくれます。)ただ、源さんの名前が「ゲン・ハッキネン」ということで「源さんってフィンランド人か」というオチというのは、外人さんが杜氏という酒蔵だったと言うことになるが、最近は日本人よりも日本人らしい外国人というのも珍しくないですからね...
来週はファイルNo.009ということで、ベートーベンのピアノソナタ「月光」です。その次の20日はシューマンの「子どもの情景」です。
- アーティスト: オムニバス(クラシック),シベリウス,カム(オッコ),カラヤン(ヘルベルト・フォン),ヘルシンキ放送交響楽団,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,シュテンプニク(ゲルハルト),フェラス(クリスティアン)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2005/03/23
- メディア: CD
↓こういうものを見つけました。
ムーミンの旅するクラシック 1.フィンランド&ノルウェーの旅
- アーティスト: オムニバス(クラシック),シベリウス,スウィトナー(オトマール),カザンジェフ(ヴァシル),シュターツカペレ・ベルリン,ソフィア交響楽団,ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団,角聖子,ベルリン交響楽団,レディース・オーケストラ・ジャパン,カペラ・イストロポリターナ
- 出版社/メーカー: キング
- 発売日: 2007/09/05
- メディア: CD
↓やっぱりこれを
↓今回は従姉妹を感じさせてくれる所がありました。
↓この作品に「フィンランディア」は出てきます。