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相馬裕子『GOLDEN☆BEST』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは2006年にリリースされた2枚組のベストアルバムである。デビュー15周年を記念して、本人による選曲で構成された内容となっていて、レコード会社の垣根を超えて曲が収録されているのが嬉しいところである。(最近でこそ、レコード会社の垣根のないベスト盤は珍しくなくなったが、以前はこれが大きな壁となって、ベスト盤の内容に「?」というようなものが多数ありました。)

じっくりと聴かせてくれる曲が多く、穏やかな気持ちにさせてくれる彼女の楽曲は、ちょっとした心の清涼剤になる。また、2枚のDISCにそれぞれ16曲ずつ、全32曲が、時間にしたら2時間半を越える時間となっていて、お腹いっぱいにしてくれる。

DISC 1の収録曲は以下の16曲である。『風の祭日』『How are you ?』『胸さわぎ』『このままで』『僕の時間』『空と海の出逢う場所』『遠い街角』『リフレイン』『星が見えない夜』『青空をみつけた』『永遠を探しに』『私をつかまえて』『つよがりでいい』『友だちのまま』『未来を描く鳥』『愛してると言う時みたいに』。

DISC 2の収録曲は以下の通りである。『東京の空』『恋なんてしたくない』『遠い約束』『CHEERS!』『お嫁さんがほしい』『DISCOVERY』『私、泣いた。』『星に願いを』『さよならするということは、』『帰れないふたり』『LION in the ZOO』『僕のいない夜』『これからも』『スパゲティー巻きつけて』『』『お参り』。

シングルとしてリリースされた曲は当然であるが、これぞ、という隠れた名曲のいくつかが収録されているのが実に嬉しいところである。

尚、お薦め曲は絞るのが難しいのでピックアップするのは省略するが、DISC 2の後半を特にお薦め部分ということにしておく。(DISC 1も同様で、終盤部分がお薦めです。)じっくりと聴き込むことが出来る内容のあるベスト盤である。ただ、「夏」というよりは「秋」の方がしっくりとくるんですけど...

GOLDEN☆BEST 相馬裕子

GOLDEN☆BEST 相馬裕子

  • アーティスト: 相馬裕子,岡部真理子,山田ひろし,吉村みやこ,宮原芽映,柴田理恵,中沢雅治,米村裕美,安藤富貴,尾島圭,岩切修子
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2006/09/20
  • メディア: CD


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怪談新耳袋スペシャル「ぎぃ」 [ドラマ]

こちらの物語の方が、「ぶぅん」よりも恐怖を感じる物語でした。何と言っても、ぎぃの姿が不気味でした。ただ、あの長い手に関しては、「恐怖」は余り感じなかったですけどね。終盤で見られた顔はインパクトがありました。

冒頭、いきなり人が庭に転落、ということで、OPは刑事ドラマのような感じがしました。でも、一発で人形だというのが分かってしまうのは、仕方ないにしろどうかと...→昔、自主製作映画を作った時、段ボールを丸めて作った人形に学校の制服を着せて、屋上から落として自殺するシーンを撮影したことがあるのだが、その時のことを思い出しました。やっぱり、人形らしい落ち方で、地面と衝突した際の動き方なんですよね。

大学で、児童心理学の講義を受けている松嶋亜季。幼稚園の先生になるという目標のある亜季は熱心に勉強している。他の学生はただ出席しているだけで、真面目に聞いているのは亜季一人。(でも、真面目に、熱心に授業を受けるなら、一番前の席に座ると思うんですけど...)

そんな亜季は、教授に呼ばれて、短期の家庭教師兼ベビーシッターのアルバイトを勧められ、それを引き受ける。面倒を見るのは5歳の少年・外山剛。で、その家に行った亜季。

会社を経営している社長の母・外山紀子(八木小緒里、1日前の「東京少女・大政絢 ~幸福荘ものがたり」でもちゃんと共演していました。が、こちらではバリバリのキャリアウーマンで、全く違うキャラです。いきなり「2分遅刻ね」と、時間に追われているということがよく分かりました。)が色々と説明するが、結構細かいことまで指示を出していた。(こういう所にもキャリアウーマンらしい所が出ていました。)で、仕事に戻ろうとするが、剛を紹介して貰っていないことを亜季が言い、剛の元へ。

カーテンを閉めて薄暗い部屋のベッドで蒲団の中に頭を突っ込んで足をバタバタさせている剛。紀子はいつものことという顔をしていた。で、電話が入り、紀子は仕事に戻っていく。

まずはカーテンを開ける亜季。蒲団をはぐと、剛はクレヨンで絵を描いていた。話しかけても何も答えない剛。絵を見た亜季。大きく真っ黒い人間の姿があって、目からは光線を放っていた。で「怪獣?」と亜季。「ぎぃだよ」と言う剛。ぎぃは邪魔な人間ほ消してしまうと言うのだった。

剛の世話を始める亜季だったが、「ぎぃ」に対しての興味が湧くが、何かと不審なことを感じていた。

翌日、教授に相談する亜季。が、それぐらいの子供にはよくあることだ、と言う教授だった。

そんな中、亜季は、剛の幼稚園の子供が怪我をしたことで怒鳴り込んでくる母から苦情を受けるが、子供と共に母親は剛の背後の黒い不気味な人影に怯え、帰って行った。その時、前任者のベビーシッターが外山家の2階から庭に転落、石に頭をぶつけ、即死だったと言うことを知る。

教授に相談した亜季。教授は剛の心理カウンセリングを行った。その際、亜季と親しそうに話している教授を睨みつける剛の目があった。その夜、大学で遅くまで残って仕事をしている教授は不審な足音を耳にした。で、それが何かと思って廊下に出る。廊下を走り回る剛、そして黒い影。

翌日、警察で亜季は、教授が焼死したことを知る。激しく泣く亜季。一方、剛は平然としていた。

やがて、亜季は「ぎぃ」は心の中の友達で、存在しないということを剛に言うが、剛は裏切られたと思って、亜季をターゲットにした。で、外山家でぎぃに襲われる亜季...

「ぎぃ」とは?という謎解きの要素が前面に出ていて、そこに「児童心理学」という学問で片付けようとする大人たちが絡み、科学で何でも説明できるという大人たちの理論と、科学では説明できないことがあるという誰もが持っている(心の中の)夢・希望とが交錯し、子供の持っている純粋な気持ち、特に「嘘」ということが鍵になって物語は進んで行く。

パッと見ではあまり怖くないが、心理的な一面から考えると、ちょっとゾッとする展開であって、そこに「恐怖」を感じる。「ホラー作品」と言うと、造形物で怖がらせたり、派手な恐怖演出で怖がらせるものが多いが、小手先のもの、派手に目立つ物で「恐怖」を演出しないのがいいですね。

こういう作りだと、殆ど恐怖を感じる事がなく、「どこがホラーなんだ?」という声もありそうだが、少し前のホラー映画ブームでそういったものには飽き飽きしているだけに、奥のある「ホラー作品」でした。→やはり「怪談新耳袋」らしい作品だったと言うことが出来る。

尚、本作と、先週放送された「ぶぅん」は、7/9にDVDがリリースされます。また、7/27(3週間後)には、今回と同じ日曜23時の枠で、去年の「怪談新耳袋SP」の「黒い男たち」が再放送されます。(現時点では不明であるが、その翌週の8/3には「牛おんな」が再放送されるものと思います。)

去年のSPが「左・右」、今年のSPが「上・下」ということで、「ケータイ刑事」終了後に5代目、6代目がそれぞれ主役で「新耳」が製作されたので、来年は7代目によってSPが2本、しかも「前・後」ということで製作されるのでは?と誰もが思う所であるが、丹羽Pのことだから、そうそう安直な発想ではなく、「やられた」と感じるアイデアが飛び出してくると思うのだが、果たして...???

日曜朝には第1シリーズの再放送が始まったということで、やっぱり「夏はホラー」ですね。「13金」や「エルム街の悪夢」のような派手なシリーズも良いけれど、「新耳」のような作品群もやっぱり見るのにはよい季節になりました。

 

怪談新耳袋 絶叫編 下 ぎぃ

怪談新耳袋 絶叫編 下 ぎぃ

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

↓先週放送の「ぶぅん」も同時発売です。

怪談新耳袋 絶叫編 上 ぶぅん

怪談新耳袋 絶叫編 上 ぶぅん

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD
↓こちらはドキュメンタリー版です。(7/23発売)
怪談新耳袋 殴り込み

怪談新耳袋 殴り込み

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD
↓TVシリーズはこちら
怪談新耳袋 百物語 DVD BOX

怪談新耳袋 百物語 DVD BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード、ビーエス・アイ
  • メディア: DVD

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CHEAP TRICK『CHEAP TRICK AT BUDOKAN: THE COMPLETE CONCERT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは、1978年4月の来日公演のライヴ・アルバムの完全版であり、あの伝説のライヴの30周年を記念しての武道館ライヴに合わせてリリースされた記念盤である。30年前にリリースされた時は、収録曲は全10曲であったが、2枚組となって、曲数が19となり、たっぷりと聴くことが出来るようになったのは嬉しい所である。また、日本盤のスペシャル・エディションでは、譜曲のライヴ映像とインタヴューを収録したDVDもセットになっているので、実にお得である。

「武道館」の名前を「BUDOKAN」として世界に知らしめることになったことや、彼らが世界的なビッグ・バンドになったことで知られる名ライヴ盤であるが、それが完全な形としてリリースされたことだけでも価値があり、ライブラリーに加わっていて当然のアルバムである。

収録曲は、2枚のDISCに分けられていて、しかも収録曲順も修正されているというのは嬉しい限りである。で、DISC 1に11曲、DISC 2に8曲の全19曲が収録されている。

DISC 1の収録曲は以下の通りである。『Hello There』『Come On, Come On』『ELO Kiddies』『Speak Now Or Forever Hold Your Peace』『Big Eyes』『Lookout』『Downed』『Can't Hold On』『Oh Caroline』『Surrender』『Auf Wiedersehen』。

DISC 2の収録曲は以下の通りである。『Need Your Love』『High Roller』『Southern Girls』『I Want You To Want Me』『California Man』『Goodnight』『Ain't That A Shame』『Clock Strikes Ten』。

これまでにリリースされていたライヴ盤も名盤として知られていて、興奮のライヴを聴かせてくれていたが、この完全版を聴くと、曲が増えたことで満足度もアップする・しかし、従来版を聴き慣れていると、曲順が変わっていることに違和感を感じてしまう。(ただ、ライヴでの演奏順になっているので、伝説のライヴに行った方にとってはこれが正しいと主張されるでしょうし、こちらが真の姿である、と言えますけど...)

それにしても、あれから30年となった今年、同じ場所で再び同じライヴをやってしまうのだから、凄いことです。

今までは「武道館」でのライヴといえば、DEEP PURPLEの名前が先に出てきて、その次にCHEAP TRICKの名前が出てくるという感じだったが、今年4月のライヴによって、CHEAP TRICKの名前が先に出るようになったと言って良いでしょうね。そんな伝説のライヴ盤の完全版であるだけに、全ての曲をお薦め曲と言うことで、たっぷりと聴きましょう!

 

Cheap Trick At Budokan: The Complete Concert

Cheap Trick At Budokan: The Complete Concert

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Mid-Price
  • 発売日: 1998/05/01
  • メディア: CD

At Budokan: The Complete Concert

At Budokan: The Complete Concert

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Legacy
  • 発売日: 1998/04/20
  • メディア: CD
コンプリートat武道館(Special Japanese Edition)(DVD付)

コンプリートat武道館(Special Japanese Edition)(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ(SME)(M)
  • 発売日: 2008/04/23
  • メディア: CD
↓従来版はこちら
At Budokan

At Budokan

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Japan
  • 発売日: 2008/04/29
  • メディア: CD

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