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「CREATURE FROM THE BLACK LAGOON」 [映画(洋画)]

表題の作品は1954年のアメリカ映画「大アマゾンの半魚人」である。モンスター映画の古典として映画史に名前を刻んでいる作品であって、カルト作品として高い人気のある作品である。また、後のパニック映画の「ジョーズ」などに多大な影響を与えた作品でもある。また、半魚人の造形は素晴らしく、現在でも高く評価されている。

モンスター映画と言えば、ドラキュラとフランケンシュタインが幅を利かせていたが、そんな中、ユニバーサル映画が新たなモンスターとして生み出したのが本作の半魚人・ギルマンである。好評だったと言うことで、続編「半魚人の逆襲」が製作されることになった。

作品データを記しておくと、時間は76分、白黒作品である。原案はモーリス・ジム、監督はジャック・アーノルド、脚本はハリー・エセックスとアーサー・ロスの2人、撮影はウィリアム・E・スナイダー、音楽はジョセフ・ガーシェンソンとヘンリー・マンシーニの2人である。そして出演は、ジュリー・アダムス、リチャード・カールソン、リチャード・デニング、ウィット・ビセル、アントニオ・モレノ、たちである。

アマゾンの奥地を探検中だったカール・マイア博士は、デボン紀の地層から、水掻きの付いた手の化石を発見した。いうことで、ブラジルの海洋生物研究所から調査隊が派遣された。で、それは半魚人と言うことが分かる。調査隊のキャンプでは現地人が無残な形で殺される。調査隊は半魚人を生け捕りにしようとして、魔物が棲むという黒い入江を調査する。が、その間に調査隊の女性隊員であり、海洋生物研究所所長の助手・ケイが、全身に鱗を持つ怪物に襲われた。何とか難を逃れて逃げたケイ。調査隊は入江に毒を流し、半魚人を生け捕りにすることに成功する。が、息を吹き返した半魚人が復讐のために暴れ始めて、関係者たちは次々と殺されていく...

半世紀以上も昔の作品であるが、完成度は高く、現在でも十分通用するだけのクオリティがある。また、白黒映像という所が効果的に恐怖を演出するのに役立っている。

また本作は、当時流行っていた3D映画として製作された作品である。('50'sの3D映画は赤青のメガネをかけて見るものである。)

モンスター映画の古典としてだけでなく、'50's映画の中でも傑作である本作は、モンスター映画やホラー映画、パニック映画がお好きな方は当然として、映画ファンであれば見ておきたい所である。しかも、暑い夏にはピッタリです。

以下、続編について簡単に記しておきます。

REVENGE OF THE CREATURE」(邦題:「半魚人の逆襲」)
作品データを記しておくと、195年のアメリカ映画で、時間は82分、白黒作品である。原案と製作はウィリアム・アランド、監督はジャック・アーノルド、脚本はマーティン・バークレイ、撮影はチャールズ・S・ウェルボーン、音楽はハーマン・スタインとジョセフ・ガーシェンソンの2人である。そして出演は、ジョン・エイガー、ロリ・ネルソン、ジョン・ブロムフィールド、ロバート・B・ウィリアムズ、デイヴ・ウィルロック、チャールズ・クレイン、クリント・イーストウッド、たちである。

まだ無名時代のC.イーストウッドが端役で出演しているということが、今となっては伝説になっている。(当時の彼は、デビューしてまもなくという時期であって、端役ばかりであった。)

また、日本では劇場未公開と言うこともあって忘れられているが、更なる続編(第3作)となる「CREATURE WALKS AMONG US」という作品が1956年に製作されている。

 

大アマゾンの半魚人 (ユニバーサル・セレクション2008年第5弾) 【初回生産限定】

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Creature from the Black Lagoon

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↓続編はこちら(但し、輸入盤のビデオです)

Revenge of the Creature

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  • メディア: VHS

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Creature Walks Among Us

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「流れ者」(その3) [映画(邦画)]

今回は1960年製作のシリーズ第2作と第3作の2本についてです。「渡り鳥」シリーズと平行して製作された作品群である。「流れ者」シリーズの作品であるが、タイトルに「流れ者」という文字はないが、歴とした「流れ者」シリーズの作品である。

シリーズ第2作海を渡る波止場の風」(1960年)
作品データを記しておくと、1960年の日活作品で、時間は78分、原作は原健三郎、監督は山崎徳次郎、脚本は山崎巌と大川久男の2人、撮影は姫田真佐久、美術は木村威夫、音楽は大森盛太郎である。そして出演は、小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、白木マリ、山内明、高品格、野呂圭介、深江章喜、南風夕子、武藤章生、青山恭二、深見泰三、河野弘、高田保、渡井嘉久夫、柴田新、鈴木三右衛門、川村昌之、八代康二、たちである。

奄美大島の復興資金を運ぶセナス機が墜落。が、事故現場からはそのお金とパイロット・野村光彦(=浩次の弟)の姿は消えていた。ということで、この事故はパイロット・野村の計画的犯行と見られることになる。が、野村の潔白を信じる婚約者・塚越尚子は、浩次や貿易会社社長の父と共に鹿児島に向かう。が、尚子が地元のヤクザに襲われ、浩次が助けた。調査を始めると、急に金回りが良くなったキャバレー「エメラルド」に目を付ける浩次。で、「エメラルド」の地下室には麻薬患者となった光彦が監禁されていて、鹿児島を麻薬中継基地にしようと企らむ計画を知る。そしてその黒幕は尚子の父・大作だと分かる。そして対決へ...

宍戸錠が良い味を出しているというのが本作のポイントである。物語の方は、「黒幕は実は...」という、よくあるものであるが、テンポよくストーリーが進んで行くので、十分見ていられる。

シリーズ第3作南海の狼火」(1960年)
作品データを記しておくと、1960年の日活作品で、時間は81分、原作は原健三郎、監督は山崎徳次郎、脚本は山崎巌、撮影は高村倉太郎、美術は横尾嘉良、音楽は大森盛太郎である。そして出演は、小林旭、宍戸錠、浅丘ルリ子、堀恭子、白木マリ、菅井一郎、中田博久、木下雅弘、金子信雄、岡田真澄、楠侑子、須田喜久代、内田良平、山崎育子、和田玲子、久木登紀子、河野弘、玉村駿太郎、八代康二、弘松三郎、宮崎準、大治誠、鈴村益代、たちである。

四国・宇和島。真珠会社である須賀真珠は新興会社の宇高真珠から借金をしていて、それを闘牛の賞金で返済しようとする。が、宇高真珠は須賀真珠の乗っ取りを企んでいて、、あの手この手を打ってくる。そんな中、流れ者・野村浩次が町に現れ、ひょんなことから須賀真珠の社長と知り合う。そして、宇高真珠の企みに立ち向かって行く...

展開は「渡り鳥」」シリーズとほぼ同じ。本作でも宍戸錠のキャラが面白く、元坊主という殺し屋で、数珠を常に手にしているという所が必殺シリーズに登場する殺し屋のようで面白い。(と言っても、本作の方が先であって、「必殺シリーズ」の方が後から生まれるのですけど...)

会社の借金の返済方法については首をかしげたくなるが、日活お得意の無国籍アクション作品だったら許せてしまう。テンポ良く進んで行くストーリーの方も面白く、これは見ておきたい作品である。

 

海を渡る波止場の風

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南海の狼火

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カルピス・ドラマスペシャル「私の恋と父」 [ドラマ]

毎年7/7に放送されるカルピス・ドラマスペシャル。それは、7/7が「カルピスの日」でからです。(1919/7/7にカルピスが発売になったことにちなんでいる。)今年もやっぱり新作が放送されました。今年は第5弾ということで、もう5年目なんですよね。ただ、今年は去年の放送のように、過去作品を含めた一挙放送、ということにはなりませんでした。

今年の物語は「私の恋と父」という物語で、原案は大石忠の「私と娘の恋」、脚本は篠﨑絵里子、そして監督は安藤尋。去年までの4作は、全て鈴木浩介監督であった(脚本は毎年違っている。)が、5本目で監督が変わりました。

そして、出演は、黒川芽以さんと国広富之さんという「ケータイ刑事」では実現しなかったちゃん&岡野さんの顔合わせ(このコンビだったら、インテリということが前面に出て、掛け合いが止まらなくなりそうですね。「知らないんですか~?」とちゃんが言うと「知ってますよ。私は○○検定4級ですからね」と返す岡野さん。これにちゃんが「だったら…」と突っ込む姿が目に浮かびます。)が実現。親子を演じているが、この2人はやはり演技が上手いということもあって、「ケータイ刑事」の「ケ」の字すら感じさせずに、心を揺すぶる良い物語を見せてくれました。(特に、国広さんは台詞は無く、全て手話で語るという役で、これはしっかりした演技が出来ないとやれない難しい役です。)

物語の舞台は昭和49年ということで描かれていたが、何も昭和49年でなく、現在であっても全く問題はない物語でした。と言うこともあって、シリーズ第1作(昭和10年が舞台)と第2作(昭和40年が舞台)にあったようにノスタルジックな所を感じる事はありませんでした。

また、いきなりカルピスが出てきたということで、これはスポンサー(当然、カルピスです。)は喜ぶでしょうね。第1作と同じように、「カルピス」の強烈な印象を残してくれました。(やっぱり、カルピスを用意しておいて、見ながら飲んでいた筆者でした。)

幼い頃に母を亡くしている大石美也子。弟・昭宏と共に、父・忠によって育てられ、今では工場で働きながら、家事をこなしていた。また、職場では恋人・宮森慎一がいて、父を紹介するように頼まれていた。が、美也子は、父が聴覚障害者で耳が聞こえないことが気になって、紹介出来ないでいた。

また、美也子は、手話サークルに参加していて、手話を教える立場になっていた。しかし、子供の頃は父のことを恥ずかしく思っていた。そんな美也子は、小学生の頃に父の耳の代わりになれたら、と思い、勉強してきたのだった。

慎一から催促されるように、父に紹介する話をされる美也子だったが、やはり父には話せなかった。慎一はそんな美也子に愛想を尽かしてしまう。で、美也子は落ち込んでいた。しかし、父・忠はそんな娘の様子から、そして美也子が小学生の時に書いた文集を見て、美也子の気持ちを知る。が、派手に動くのではなく、娘に自分が障害者であることを謝るのだった。それによって、美也子は慎一に父のことが話せなかった理由を知った...

物語としたら、「恋日」のようなヒロインの恋愛は?というラブストーリーの要素と、障害者というハンディを持った父と娘の心を描いたヒューマン・ドラマの要素が絡んだものであり、そこに「手話」と「カルピス」が上手く絡んでいて、じ~んと来るものがあった物語でした。派手な演出も無いが、ヒューマン・ドラマだからこそ、そういう余計なものは不要であり、黒川さん、国広さんという演技の出来るキャスティングということもあって、安心して見ていられました。

NHKの芸術祭参加作品というような雰囲気のあった、とても良い物語でした。(ここまでの5作の中でも、内容の点では一番良かったように思いました。(第1作、第4作も良かったけれど、それ以上ですね。))また、来年は第6弾が当然あるでしょうか、期待が膨らみます。でも、こんなに良い物語だったら、地上波でも放送するべきだと思いますけど...(30分枠で本編27分という時間的なことが地上波放送では問題になっちゃうのでしょうが、地上波では解説とカルピスの歴史紹介でも付け加えて、1時間枠(54分)で放送したらいいのに...)

 

「カルピス」の忘れられないいい話―感動の公募エッセイ集 (集英社文庫)

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  • 作者: 山田 太一
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: 文庫

「カルピス」の忘れられないいい話―時代を映した感動の人生ドラマ

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: チクマ秀版社
  • 発売日: 1997/10
  • メディア: 単行本
↓「手話」ということで
ひと目でわかる実用手話辞典

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  • 作者: NPO手話技能検定協会
  • 出版社/メーカー: 新星出版社
  • 発売日: 2002/08
  • メディア: 単行本
早引き手話ハンドブック―知りたいことがよくわかる

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 文庫
すぐに使える手話辞典6000

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  • 作者: 緒方 英秋
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↓やっぱり飲みたくなります。
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CHICAGO『CHICAGO III』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1971年に発表された彼らの3rd.アルバムである。デビューから3枚続けて2枚組のアルバムを発表していた彼らであるが、その3枚目である。(この次は4枚組のライブ・アルバムを発表し、5作目で初めて1枚組のアルバムを発表することになるのだが、これも有名な話ですね。)が、本アルバムは、発表当時は2枚組のLPだったが、現在では時間的に収まるということで、CDは1枚ものということになっている。(ということは、時間が70分そこそこということで、時間的なことでは「不景気レコード」だったと言うことも出来ちゃいます...)

尚、本アルバムは、イギリスでは最高位9位を記録、アメリカではBillboardで最高位2位、1971年の年間アルバム・チャートでは10位にランクインしている。(2枚組ということを考えると、これは立派な成績です。)

収録曲は、LPでは組曲となっていた曲が全て別トラックと言うことになっていることもあって、全23曲という形になっている。収録曲は以下の通りである。『Sing A Mean Tune Kid』『Loneliness Is Just A Word』『What Else Can I Say』『I Don't Want Yur Money』、(『Travel Suite』が以下の6トラックになっていて)『Flight 602』『Motorboat To Mars』『Free』『Free Country』『At The Sunrise』『Happy 'Cause I'm Going Home』、『Mother』『Lowdown』(『An Hour In The Shower』が以下の5トラックになっていて)『A Hard Risin' Mornin Without Breakfast』『Off To Work』『Fallin' Out』『Dreamin' Home』『Morning Blues Again』、(『Elegy』が以下の6トラックになっていて)『When All The Laughter Dies In Sorrow』『Canon』『Once Upon A Time...』『Progress?』『The Approaching Storm』『Man Vs. Man: The End』。

この中からシングル・カットされたのは2曲でであり、『Free』(Billboardで最高位20位)と『Lowdown』(Billboardで最高位35位)である。が、共にBillboardの年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。→と言っても、本アルバムはアルバム志向であって、シングル・ヒットを狙っていたものではないですけど...

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、やはり3つの組曲として綴られる『Travel Suite』『An Hour In The Shower』『Elegy』である。特に筆者は『Elegy』がお気に入りです。(LPではD面がこれで占められていて、たっぷりと聴き応えがありました。)ということなので、この曲ということでは記さないことにする。

本アルバムは初期のサウンドということで、ブラス・ロックが華やかで、'80's移行の彼らのサウンドとは少し毛色が違っているが、こういうサウンドがやはりCHICAGOである。LPでは2枚組で4面に分かれていたのが、CDでは1枚に収まっているということで、最初から最後まで通して聴くことが出来るというのもポイントを稼げる所である。(が、70分と少し、休みなしというのも、聴く方としたらちょっとと言うことになってしまいますけど...)聴いておきたいアルバムである。

 

Chicago III

Chicago III

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2002/07/29
  • メディア: CD

Chicago III

Chicago III

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Chicago Records
  • 発売日: 1995/02/28
  • メディア: CD
シカゴIII デラックス・エディション

シカゴIII デラックス・エディション

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2002/10/23
  • メディア: CD

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