BACKDRAFT(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1991年の映画「バックドラフト」である。火災と闘い続ける消防士たちの物語であるが、ある消防士兄弟の葛藤をミステリー仕立てに絡めた物語でもある。また、ILMの特撮が「炎」を生きもののように描くことに成功し、特撮技術の高さを知らしめることにもなった。
作品データを記しておくと、時間は136分、監督はロン・ハワード、脚本はグレゴリー・ワイデン、撮影はミカエル・サロモン、特撮はILM、音楽はハンス・ジマーである。そして出演は、カート・ラッセル、ウィリアム・ボールドウィン、ロバート・デ・ニーロ、スコット・グレン、ジェニファー・ジェイソン・リー、レベッカ・デモーネイ、ドナルド・サザーランド、クリント・ハワード、ライアン・トッド、ジェイソン・ゲドリック、J・T・ウォルシュ、たちである。
幼少期、消火作業中の父の死を見たブライアンは職を転々としていて、故郷のシカゴに新人消防士として戻って来る。配属されたのは、兄・スティーヴンが隊長を務める第17分隊だった。兄の活躍する中、弟・ブライアンは炎の前で尻込みするような状況だった。そんな中、爆発放火事件が続発していて、それを追うようになるが...
本作の主役は、火災の炎であるといっても良い。迫力或る映像は必見である。また、それと同じように素晴らしいのが音楽である。音楽がよい作品はそれだけストーリーの方も良く感じることが出来るが、本作は音楽が効果的に感動的な物語を盛り上げてくれている。この後、H.ジマーが売れっ子になるのも当然ですね。
で、本作は映画とサントラ盤の両方をセットでお薦めです。特に、サントラ盤の方は、2005年にリマスターされた時に、ボーナス・トラックとしてH.ジマーのインタヴューが追加収録されたということで、聴いておきたい所である。
サントラ盤収録曲は以下の全10曲である。『Set Me In Motion』『Fighting In 17th』『Brothers』『Arsonist's Waltz』『335』『Burn It All』『You Go, We Go』『Fahrenheit 451』『Show Me Your Firetruck』『Show Goes On』。
2005年にリリースされたリマスター・バージョンのボーナス・トラック『Hans Zimmer Interview』は、この10曲の後にトラック11として収録されています。これから本サントラ盤を購入しようという方は、絶対にリマスター盤にしましょう!
Backdraft [Original Motion Picture Soundtrack]
- アーティスト: B. R. / Hornsby, John Hornsby,Bruce Hornsby,Spoken Word,Hans Zimmer,Shirley Walker,Bruce Hornsby & the Range
- 出版社/メーカー: Milan
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: CD
↑リマスター盤(ボーナス・トラックあり) |従来盤(ボーナス・トラックなし) ↓
Backdraft: Music From The Original Motion Picture Soundtrack (Score)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Milan
- 発売日: 1998/08/11
- メディア: CD
CULTURE CLUB『THIS TIME: THE FIRST FOUR YEARS (TWELVE WORLDWIDE HITS)』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1987年にリリースされたベスト・アルバムである。タイトルが示すように、彼らの活動の4年間をまとめた内容である。(といっても、彼らがヒットを放ったのは'80's中盤まででした。)80's前半、第二次ブリティッシュ・インベージョンの波に乗って一躍時のグループになった彼らであるが、全盛時は確かにもの凄かったですね。
収録曲は以下の全曲である。『Karma Chameleon』『Church Of The Poison Mind』『Miss Me Blind』『Time (Clock Of The Heart)』『It's A Miracle』『Black Money』『Do You Really Want To Hurt Me』『Move Away』『I'll Tumble 4 Ya』『Love Is Love』『War Song』『Victims』『I'll Tumble 4 Ya [U.S. 12" Remix]』『It's A Miracle/Miss Me Blind [U.S. 12" Remix]』。
筆者のお薦め曲は、全盛時のヒット曲はわざと外すことにして、ブレイクすることになった『Do You Really Want To Hurt Me』と、ピークを過ぎた後の『War Song』、そして隠れた名曲である『Love Is Love』をピックアップしておく。
アルバム「COLOUR BY NUMBERS」が中心となった選曲となっているが、これは当然である。(ヒット規模を考えたら当然です。)ただ、収録曲が年代順に収録されていないところに不満がある。彼らの集大成という構成のベスト盤だからこそ、年代順の収録というのは大事なことになるが、それを無視していては、価値は半減である。(と言っても、再生時に年代順になるようにプログラム再生を組めばいいのだけど...)また、後ろ2曲はリミックス・バージョンということで、おまけとしてもよろしいかと。
一応、彼らのヒット曲は網羅しているということで、不満点もあるものの、彼らをライブラリーにするのなら、このベスト盤で十分ということになる。
'80'sサウンドを語る上では欠かすことの出来ない彼らであり、お手軽ということで、本アルバムはあってもよろしいかと... それにしても、'90's以降、特にここ数年のB.ジョージの品行は何とかならないものですかね...
This Time: The First Four Years (Twelve Worldwide Hits)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Virgin
- 発売日: 1998/09/29
- メディア: CD
ケータイ刑事銭形泪2話[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]
今週は「名曲探偵アマデウス」がお休みなので、ピンチヒッターは泪ちゃんです。(って、ピンチヒッターいは言えないかも...)第2話の物語は「海王星人は実在する ~未知との遭遇殺人事件」ということで、一気に弾けた泪ちゃんを見ることが出来る物語である。で、今回は、この物語のゲスト・キャラクターの名前(鈴木郁夫スピルバーグ、大木真一オーソン、水元芳樹ジョールー、佐々木智也ヤオジュン)でスペース・ネームとして使われている「スピルバーグ」「オーソン」「ジョールー」「ヤオジュン」についてです。(今回は「PART 1」ですから、当然、「PART 2」があります。他のネタはそちらで...)
また、この物語に出てくるUFOを呼ぶ呪文「ベントラー、ベントラー、スペースピープル」というのは、この後、「キミ犯人じゃないよね?」(2008年・テレ朝系のドラマ)の第5話にそのまま使われているのは「ケー刑事」ファンであればご存知でしょう。
尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「スピルバーグ」:元ネタはスティーヴン・スピルバーグ(STEVEN SPIELBERG)。1947年、アメリカ・オハイオ州出身。言わずと知れた映画監督、プロデューサである。
1972年の「激突!」が高い評価を受けて認められ、1974年の「JAWS」が世界中で大ヒットを記録して、ハリウッドの新しい世代の監督として、大ヒット作品を次々と発表していく。「未知との遭遇」「E.T.」「レイダース/失われたアーク」などの娯楽作品でヒットを連発すると同時に、人間ドラマである「カラーパープル」「太陽の帝国」「シンドラーのリスト」も発表し、幅広い活躍をしている。(説明は必要ないでしょうが...)
今回の物語の「宇宙人/UFO」ということでは、「未知との遭遇」や「E.T.」という作品が繋がることになる。
「オーソン」:元ネタはオーソン・ウェルズ(ORSON WELLES)。1915年、アメリカ・ウィスコンシン州出身、1985/10/10に70歳で亡くなっている。1938年のラジオ・ドラマ「宇宙戦争」が、余りにもリアルすぎて全米をパニックに陥れたという伝説がある。(今回の物語が「宇宙人」ということを考えたら、実に深いところでもある。)そして映画史に残る「市民ケーン」を1941年に発表、ハリウッドの伝説の一人となる。その後は本人も認めているが、「頂上からスタートして滑り落ちた」というように、発表する作品の評判は今ひとつということになった。が、性格俳優としては評価され、出演作も数多い。20世紀のハリウッドを代表する一人である。
今回の物語の「宇宙人/UFO」ということでは、「宇宙戦争」かというラジオドラマが繋がることになる。
「ジョールー」:元ネタはジョージ・ルーカス(GEORGE LUCAS)。1944年、アメリカ・カリフォルニア州出身。「スター・ウォーズ」シリーズで知られる彼は、1971年に学生時代に制作した「電子的迷宮/THX-1138:4EB」を長編化した「THX-1138」で商業映画監督としてデビューし、1973年の「アメリカン・グラフィティ」のヒットを挟み、1977年の「スター・ウォーズ」の世界的ヒット映画を生み出した。その後、監督業を離れてプロデューサとして、また、自ら立ち上げたルーカス・フィルムやILMの方で新たな映像技術の開発に力を入れ、ヒット作を発表し続ける。1999年の「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」で監督として復帰、「スター・ウォーズ」6部作を完成させたのは記憶に新しい所である。
今回の物語の「宇宙人/UFO」ということでは、「スター・ウォーズ」シリーズが繋がることになる。
「ヤオジュン」:元ネタは矢追純一。1935年、満州出身。先の3人はハリウッドで活躍する人であるが、彼は日本人である。(が、歴史に残る作品に関係しているということでは、先の3人と同じである。)
日本テレビのプロデューサとしてバラエティ番組を担当しているが、「木曜スペシャル」で超常現象を扱った番組を数多く手掛けたことから「怪奇ディレクタ」「UFOディレクタ」として知られるようになる。特に、'70'sのUFOブームに大きく関わり、「木曜スペシャル」のUFOを扱った一連のシリーズは大ヒットを記録した。
そんなこともあって、UFO研究家として有名となり、UFO関係の著書もある。(「泪・2nd.24話(アナザーストーリー2話」)でナチスとUFOの繋がりがチラッと語られるが、そちらの関係もしっかりと取り上げる「ケータイ刑事」です。)
今回の物語の「宇宙人/UFO」ということでは、UFO研究家ということで繋がることになる。
未知との遭遇 製作30周年アニバーサリー アルティメット・エディション(2枚組) (Bru-ray Disc)
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- メディア: Blu-ray
スター・ウォーズ コンプリート・セット (Amazon.co.jp仕様)
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- メディア: DVD
宇宙人は本当に実在する―アメリカ国防総省の元高官が明かした衝撃の真相とは
- 作者: 矢追 純一
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1998/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
ナチスがUFOを造っていた―ついに突き止めた超兵器の秘密 (KAWADE夢文庫)
- 作者: 矢追 純一
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1994/10
- メディア: 文庫