篤姫#29 [ドラマ]
家定の死によって一つの時代に幕が下りたが、今回はその残務整理的な物語でした。全編を通して重苦しい雰囲気が漂う物語でした。また、OPの主題歌が、いつもより控えめのように感じました。(気のせいでしょうけど...)→そう言えば、蝶々が出てくるが、その蝶が「東京少女」のタイトルに出てくる蝶と被って見えるんですけど...
将軍・家定と、薩摩の父・斉彬が無くなったと言うことで、幕府と薩摩で同じように残務整理が必要となる。で、薩摩の方では、久しぶりに斉彬の先代藩主・斉興とお由羅の方が登場したが、古狸ぶりをしっかりと発揮していた斉興でした。また、帯刀が久光(まだ忠教ですけど...)の側近になり、西鄕もいよいよ政治工作に絡んでいくことになり、完全に代替わりした所まで描かれていました。
一方、幕府の方は、家定の死はまだ内密にされていたが、御台様はお志賀と本寿院にそのことを伝えようとする。まずは、自分の元を訪れたお志賀の問に家定の死を伝え、そして更に本寿院に伝えに行く。
まだ事実を知らない本寿院は、御台様の言葉から「毒殺したのであろう」と詰め寄り、全てを御台様にぶつける。(→本寿院(義理の母)から一気にマリバロンに変身した本寿院でした。)今ではすっかり御台様のサイドに付いた滝山が止めようとするが、「止めるでない」と迫力満点の御台様の一声。これによって御台様の苦しい心の内が伝わった。→やっぱりここは銭形愛ちゃんの貫禄勝ちでした。
家定の死も公にされ、葬儀が行われ、御台様も未亡人(まだ23歳と言っていたけど、未亡人は未亡人です。)として、落飾の義を行い、天璋院となった。→於一、篤子(篤姫)、御台様、と名前(呼ばれ方)が変わってきたが、いよいよ最後の名前である「天璋院」に辿り着きました。で、この名前で全体の4割りちょっとの物語が進んで行くことになります。
側室・お志賀も新たな道を決意して、大奥を退くことを天璋院に伝えに来る。が、「今日だけは御台様」と言ったのは良い所でした。→これでお志賀も退場ですね。
家定の言葉に従って、次の将軍の後見役をということで、大老・井伊に会うことにした天璋院。が、タヌキオヤジ・井伊は「初耳です」。→これまでのドラマに全くなかった「駆け引き」が見られるようになって、ようやく「大河ドラマ」らしい姿が主役の回りにも押し寄せてきました。
これから暫くは、家定は「回想」ということ形で姿が出てくることになるだろうが、またも登場人物の大幅な整理が行われます。で、次回は次の将軍となる慶福(家茂)が江戸城に入ってくることになるが、良い関係になった幾島が大奥から去るなど、「ホームドラマ色」も払拭されるようですね。安政の大獄も始まりますし...(愛ちゃんの妹・舞ちゃんの登場も間近ですし...)
※来週のBS-hiは、愛ちゃんの妹・泪ちゃん主演の「怪談新耳袋 ~幽霊マンション」が真裏に放送されます。(BS-i)黒川芽以さんも「篤姫」に登場してもらいたいんですけど...
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)
- 作者: 宮尾 登美子
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2008/06/30
- メディア: ムック
↓「落飾」ということで
↓マリバロン
↓銭形愛&妹・舞
ゴルゴ13#15 [アニメ]
今回の物語は、女殺し屋・エバとゴルゴの物語。ある飛行機の中で、マフィアのボスが突然死。それは殺し屋エバの仕事だったか、殺されたようには全く見えない鮮やかな手口だった。が、その手口から、逆に、これはエバによって殺されたものと分かり、マフィアはボスを殺したエバを殺すようにゴルゴに依頼し、ターゲットの写真を渡す。その写真を見たゴルゴは息を呑んだ。ゴルゴとエバは3年半前(3年6ヶ月15日前)に、ある豪華客船の中で出会い、関係を持った相手だった。また、その豪華客船には時限爆弾が仕掛けられたことが伝えられ、嵐の中、救命ボートで脱出する乗客たちを尻目に、ゴルゴがその時限爆弾を解除したのだった。そんなゴルゴとエバがモナコのカジノで再会する。「偶然かしら?」と言うエバに「偶然じゃない」とゴルゴ。エバにはゴルゴが現れた理由が分かり、殺し屋を辞めて故郷に戻り、それから夕陽に向かってモーターボートに乗って出掛けていった。が、そんなエバをゴルゴの銃弾が捕らえた。操縦者が死んでしまったモーターボートは何事もなかったかのように夕陽の海を進んで行くだけだった。
ゴルゴが女と肉体関係を持っていたという所が描かれていたということで、これはこれで「人間・ゴルゴ」が見られたから良いのだが、ゴルゴではなくてエバを中心に描かれていたことで、ゴルゴが悪役に映ったのがどうか?という物語でした。(まあ、ゴルゴも最終的にはエバと同じように、まともな死に方はしない、いや出来ないでしょうけど...)
エバの飛行機内での殺しは、「必殺仕掛人」の藤枝梅安を何となく思い出させてくれたが、仕掛人・エバの末路を描いたような物語でもあり、違った意味で良い物語でした。(仕掛人も色恋沙汰は命取りになります。)まあ、唯一人、自分と同じ臭いを持つ男・ゴルゴに殺されたということで、エバはエバなりに納得し、満足だったでしょうが...
それにしても、物語のエンディングの良い雰囲気を、またもあっさりとぶちこわしてしまうED主題歌を何とかしてもらいたい所である。90点、95点という物語もED主題歌のミスマッチによって一気に50点という評価になってしまう...
↓この物語の原作はこれに収録されています。
「SPコミック収録巻数:21巻」
↓最新刊が発売になりました。
↓参考まで
TwellV・神宮前名画座「JANE EYRE」 [映画(洋画)]
今週の神宮前名画座は、土曜日だけの放送であって、1944年のアメリカ映画「ジェーン・エア」でした。先日まで1951年の「黄昏」となっていたが、発表から変更されたということになる。「黄昏」はDVDソフトでは121分のものと122分のものがあるが、この時間では2時間枠には収まらない。(実際、ON AIRは3分30秒のCMと番組タイトルがあってからスタートする(ノーカット、途中CMなしですけど...)ので、最低でも5分拡大して125分枠にしないと「神宮前名画座」では放送できない。)よって、時間のことで変更になったということでしょうね。
で、「ジェーン・エア」であるが、これは有名なシャーロット・ブロンテの小説の映画化作品であり、これまでに何度も映画化されている。1944年作品は3度目の映画化であり、ジョーン・フォンテーンの美しさと、オーソン・ウェルズの役へのはまり方が語り継がれる作品である。(ただ、時間的なことから、原作小説から端折ったエピソードも結構あります。)また、子役時代のエリザベス・テイラーが出演しているというのも、今だからポイントとなるところでもある。(E.テイラーの2本目の出演映画である。)
作品データを記しておくと、1944年のアメリカ映画であり、時間は96分、白黒作品である。原作はシャーロット・ブロンテ、監督はロバート・スティーヴンソン、脚本はロバート・スティーヴンソン、オルダス・ハクスレイ、ジョン・ハウスコンの3人、撮影はジョージ・バーソン、音楽はバーナード・ハーマンである。そして出演は、オーソン・ウェルズ、ジョーン・フォンテーン、マーガレット・オブライエン、ペギー・アン・ガーナー、エリザベス・テイラー、メエ・マーシュ、アグネス・ムーアヘッド、たちである。
叔母の元で育てられていた孤児のジェーン・エアは施設に入れられる。そこでテンプル先生やヘレンとの出会いがあって、やがて教師の資格を取ったジェーン・エアはロチェスター家の家庭教師となって屋敷へ。で、主人のロチェスターと運命の出会いをするが...
物語の方は有名な文学作品であるので、誰でも知っていることでしょう。ただ、原作小説では、ジェーン・エアは「美人ではない」という設定になっているが、ジョーン・フォンテーンが美しすぎて、原作小説のイメージとはかけ離れた作品になっている。→原作小説と映画は別物という事ですかね。
「ジェーン・エア」の映画化作品といえば、アンナ・パキンが11歳でアカデミー助演女優賞を獲得した1996年の「ジェイン・エア」(6度目の映画化)という傑作があるが、それと本作とを見比べてみるのも面白い所ですね。
尚、次回の神宮前名画座は土曜と日曜の両方ともしっかりと放送されます。26日&27日の放送で、1962年のグレゴリー・ペック主演の「アラバマ物語」です。(尚、この作品は128分ということなので、放送枠を30分拡大しての放送です。)
↓今回の原作小説はこちら
東京少女・大政絢#3「恋忍者☆服部絢蔵」 [ドラマ]
今月の4つの物語は、「幸福荘」の同じ部屋に、異なる時間軸上に住む少女・絢(当然別人)の物語であるが、今回は最初に登場した志摩さんが再登場し、更にぶっ飛んだ展開の物語と言うことで、前回、前々回とは全く違う世界の物語でした。(「東京少女」で月に1度はあるコメディ編でした。)
そして、4月からの「東京少女」で、主人公の(下の)名前が、初めて演じる役者の名前と違うものになりました。(「絢」ではなくて「絢蔵」でした。でも、女の子の名前らしくない...→時代錯誤のような所が面白いんですけど...)
あの壁の赤いスプレーに、「I was here」という文字が加わったが、しっかりとそれが受け継がれていました。でも、住人が変わったら、壁紙を貼り替えるとか、ペンキを塗るとかするのが常識だと思うので、(今回登場した)大家さん、手抜きをしているとしか言いようがないと思いますけど...
今月の主題歌は『トウキョウノウタ』であるが、今回は「銭形海」に出てきた『イケナイ恋』がちらっと出てくる(志摩さんが歌う)というのは、やってくれました。でも、主題歌『トウキョウノウタ』は逆に物語からは浮いてしまってましたね。
今回の物語には「ケータイ刑事」を思わせる所がたくさんあって、楽しい所でした。(これをやるなら、4月から9月のヒロインの顔ぶれをみても、絢ちゃんしかいませんし...)で、あの青い忍者装束はやっぱり雷お姉ちゃまのものでしょうね。(志摩さんが来ていた赤い忍者装束は零ちゃんです。)同じ製作会社だったら、こういう衣装の使い回しというのは当たり前ですけど...
今回の物語は「恋日・3rd.19話~アダルトな恋」を初めて見た時(当然、BS-iでの本放送の時であり、2007/5/12です。)のぶっ飛んだ世界観に近いものがありました。中途半端なコメディ作品ならば何処にでもあるが、今回の様に徹底しているコメディ作品となると、やっぱり本当に楽しむことが出来ますね。
幸福荘。忍者の里から東京に出てきた服部絢蔵、17歳が忍者になる夢を諦めて、普通の女の子になろうとして住んでいた。忍者の夢を諦めたのは落ちこぼれ忍者だったためだった。そんな絢蔵が雑誌SEVENTEEN(これを持ってくる所がポイントでもありますね。)を読みながら食事をしている。で、一般的なファッションということで、雑誌に出ているストールを見て、「何と都会的なさらしの巻き方じゃ」と言って真似ようとする。(雑誌から知識を得ようとするのは4月の「東京少女・山下リオ」の第1話と同じですね。それにしても「さらし」って...→こういうぶっ飛んだ所も今回の物語の特徴で面白い所です。)で、自分なりに巻いて悦に入っている絢蔵。そんな所に、蝿がとんでいるのに気づくと、手裏剣で仕留めようとする。(が、外れてばかり。)で「手強い敵じゃ...」と言っていた。で「かくなる上は、秘技・殺虫剤の術」で、両手に殺虫剤のスプレーを持って、蝿を撃退していた。(スプレーの蒔きすぎです...→色々ポーズを決めて噴射しているが、「銭形海・1st.7話」で見せていた身体の柔らかい所もしつかりと披露していました。)
絢蔵の大胆な料理(大根をぶった切り、鮭を焼こうとする。)を始めるが、そこに大家さんがやってきて、「何、この煙」と文句を言う。これに「この煙で鮭を燻製にしたいだけで...」と、このぶっ飛んだ発想が良いですね。また、大家さんは壁に刺さった手裏剣を抜いて文句を言ったり、落書きのことをブツブツと言う。(→しっかりと前回に繋がります。でも、気づいているのなら、住人が変わった時に、ペンキを塗るとか壁紙を買えるということをするべきだと思いますけど...)大家さんがいなくなると、食器棚の後ろに落とされた手裏剣を拾おうとする絢蔵は食器棚を動かして、壁の赤いスプレーの跡に「I was here」と書かれた落書きを発見する。で「壁画?」と呟いていた。
雑誌に出ていた「恋せよ乙女」と言う記事で、恋の事に思いを巡らせる絢蔵だったが、頭で考えた「こい」は「鯉」だった。が、川の鯉にも逃げられるダメ忍者だったことを思い出す。そんな所に、変なうめき声が聞こえてきた。さっそくネギを手にして「曲者?」と身構える。(ネギを剣のように扱ったのは「零・1st.12話」のラジオドラマを思い出します。)が「間違えた」(「ケータイ刑事」ではお馴染みの台詞の一つですね。)と、楽しい所でした。で、下の部屋からのうめき声をじっくりと聴こうとする。(『イケナイ恋』の歌詞が出てきます。)で「恋はイケナイだと?」から「もしや、甲賀のくノ一か?」と呟くと、下の部屋の様子を探りに飛び出していく。
下の部屋(志摩さんの部屋です。)の前で「名は仮にA子としよう」と言ってから、色々と想像を始めるが、甲賀の忍者組合に似たような忍者がいたことを思い出すと、A子はその忍者だと決めつけていた。
そんな所に、絢蔵の隣の部屋に住む男がコンビニ袋を手にして帰ってきて、絢蔵に声を掛けた。で、絢蔵は一目惚れ。背中のネギを挙げてしまう。で、男が部屋に向かうと、その男の名を「仮にB男氏としよう」と言ってから、胸キュン・モードに突入。「初恋純情編に突入じゃ!」と恋に目覚める。尚、この時、うめき声「イケナイ恋」が上手いタイミングで入りました。(ここでAパート終了。11分を越えた所でした。よってBパートは15分に少し足りない所になります。)
翌日、部屋で考えている絢蔵。(一休さんですね。)で、「謎は解けた」(やっぱり「ケータイ刑事」を意識した台詞ですね。)から、壁の「奇妙な落書き」と隣人A子のうめき声は密接な関係があると考えた。A子はB男氏に恋心を抱き続けていて、何度も告白しようとしたが叶わなかった。それはB男氏に恋人がいて、それはこの部屋の前の住人・C子として空想を勧めていく。(C子は前回の物語の絢がそのままという形で出てくるのがポイントです。)C子が落書きを書いた張本人で、B男氏とC子の関係を目にしたA子はC子に嫉妬して呪いの藁人形に夜な夜な釘を打っていた。で、まじないの術によって苦しむC子。で、最後の力を振り絞って壁に字を書き、この部屋を後にした。→想像とは言え、実に凄い発想ですね。
で、絢蔵は仇を取り、B男氏を自分のものにすると決めると、A子の部屋に潜り込む。(絢蔵の部屋のトイレの下とA子の部屋の押し入れが繋がっている。→実に凄いアパートですね。まるで忍者屋鋪です。)A子は外出しているようで、部屋には誰もいなかった、で、A子の部屋にあるカラオケ装置を見て、それがまじないの道具と思った絢蔵。側にあったマイクを手にするがそれが何か分からなかった。ハウリングが起こると「何だ、この術は?」という有様だった。→ハウリングが起こるということは、電源は入ったままということになりますけど...
そこに、A子が帰ってきたようで、慌てて押し入れに戻り、自分の部屋に戻った絢蔵。が、マイクを持ってきてしまった。一方、帰宅したA子は、マイクが無くなっていることに直ぐに気づいた。
B男の部屋、丁度食事を作っている所だった。絢蔵は恋の相手の下調べをすることだと言って、天井裏徘徊の術ということで、押し入れの上段に潜り込んだ。で、素麺を作って食べようとしているB男を目にした絢蔵は、B男が茗荷を買い忘れたことを嘆いて忌めのを見て困っていると思い、部屋に戻ると素麺を作った。で、竹の樋を用意すると再び押し入れ上段へ。で、流し素麺を始める。B男は突然、水を被ることになり、更に素麺を被ることになり、「怪奇現象?『新耳袋』?」と言っていた。(→「怪談新耳袋」の名前まで飛び出しました。)→だけど、食べ物を粗末にするのはどうかと...(この部分が今回の物語の大きなマイナス点です。)
絢蔵は、「次は茗荷」「次はネギ」と言って、第二弾、第三弾を。が、B男の目に茗荷が刺さり、ネギが目に染みて、苦しんでいた。それを見た絢蔵はB男が喜んでいるものと(勝手に)思い、「大成功」と言って喜んでいた。
次は、プロポーズの時に相手が驚く衝撃的な演出をすべし」ということで、壁に細工を始める。(これが次回にしっかりと受け継がれることになるのでしょうね。)
A子は大家さんを呼んで、空き巣が入りマイクを盗まれたと訴えていた。(この時、A子が猿飛志摩という名前であることが判明(1話の志摩さんでもある。)し、苦節20年、初めてのワンマンライブがまもなく(8/21)開催されるということが分かりました。)そんな大家さんの携帯が鳴り、電話に出ると「出ていく」と言うB男からの電話だった。で、大家さんは志摩さんに「アパートの神様がバツとしてマイクを取り上げたんじゃないの」と言って事を収めるとB男の部屋に向かった。
絢蔵は壁に扉を作ろうとしていて、その枠線を書いていた。で、相手を驚かす告白方法はこれしかない、と思って、作業を続ける。で、木槌を手にして壁を叩き始めた。
その頃、B男の部屋に大家さんがやってきた。B男はリアルな体験をしたと言って怖がっていたが、大家さんは楽しんでいると言い「アパートの神様がプレゼントしてくれたんじゃないの」と言って収めようとしていた。そこに、絢蔵が木槌で壁を叩く音がする。何度か叩いていると、壁に穴が開いた。で、目を閉じたまま絢蔵は、穴越しに「拙者とおつきあいして下さらぬか」と告白する。が、それを受けたのは大家さんだった。一方、B男は「やっぱり出ていきます」と言う。大家さんはそれを宥めようとする。絢蔵は「ここにはもうすぐ、回転式の忍者扉が完成するのじゃ」と言うが、大家さんは「出ていってくれる」と告げた。
アパートを追い出された絢蔵は伊賀の山に戻って忍者修行に復帰した。最初は落ち込んでいたが、頭領からは忍者の腕を上げたと、もっぱらの評判だった。そんな絢蔵は川で鯉を捕まえると「この鯉は逃さないぞ」と言っていた。
『トウキョウノウタ』が流れるなか、物語のダイジェスト的なシーンがいくつか出てくる中、エンドロールが流れていき、幕となりました。
次回の物語は、「東京少女・大政絢」の最終回ということになって、「エチュード・秘密」という物語です。台本は無く、設定だけ与えられて、後は全てアドリブという物語ということで、地上波作品ではあり得ない物語である。次回予告も「ケータイ刑事」を意識していて「BS初」ということをアピールしていました。で、絢ちゃんが簡単な説明をして、松崎さん、大掘さんがメイキング映像の様に少しだけ語り、本編の映像がチラッと流れました。→15秒版の予告は3人の語りということになるのではないかと思われるが、15秒版の予告にも注目です。
監督は古厩智之監督ということで、絢ちゃんとは「恋日・ニュータイプ・10話」「銭形海・2nd.9話/3rd.1話」でも顔を合わせしているし、「銭形海・3rd.」でコンビを組んだ松山さんこと松崎しげるさん、そして鑑識・柴田束志の大掘こういちさんが出演ということなので、「銭形海・3rd.」のトリオがどういう物語を見せてくれるのか、とても楽しみです。尚、次回の物語では、絢の名字は「大政」ということで、これは本人そのままということになり、しかもあのアパートの大家さんだそうです。
「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせは、今回もバックの映像は、高速道路と東京タワーを中心としての夕景でした。が、今回は(東京は)完全に幸福荘だけだったので、妥当な所です。
今回は、絢ちゃんのハイテンションと八木小緒里さんの怪演ぶりが目立ちました。特に絢ちゃんのハイテンションはデビュー作である「東京少女 ~TOKYOかしましガールズ」の後半を思い出させてくれました。(前半の暗さを持っていた部分が前回に繋がる。)「TOKYOかしましガールズ」では12分の1つの作品の中で、(同一人物の)暗い面と明るい面の両方を見せていたが、「東京少女・大政絢」では4つの物語の中で、(異なる人物の)暗い所と明るい所を演じ分けるというように、別シリーズであるが同じ「東京少女」ということを考えたら考えたら、なかなか奥の深い仕掛けがしてありますね。(少なくとも、4、5、6月の3人よりも深い仕掛けがある7月です。)
出てきたネタは「ケータイ刑事」だけでなく、雑誌「SEVENTEEN」や「怪談新耳袋」というように、絢ちゃんに繋がるものというところは、やっぱりBS-i作品らしいところでした。(前回のシリアスなドラマからここまでぶっ飛んだコメディ編に変わる所も同じです。)
ただ、志摩さん(八木小緒里)の歌う『イケナイ恋』もたっぷりと聴いてみたかったところです。(歌手としてレコード・リリースもしていましたからね。)
PS.7/24(木)深夜のMBSの「銭形海」の放送はいつも通りの26:30からですが、関西テレビが25:54~27:35の枠で、泪お姉ちゃまの黒川芽以さん主演の「学校の階段」をノーカットで放送します。(26:04~27:35)それにしても、CX系って、土曜日の本放送の枠でもそうだが、「ケータイ刑事」(及びその放送枠)に対して、「ロス・タイム・ライフ」の最後といい、「ハチワンダイバー」(絢ちゃんファンだったら、やっぱり「東京少女・大政絢」の方が優先度が高いはずですけど...)といい、本当に狙い撃ちにしてますねぇ。→「学校の階段」はDVDを持ってますし、「銭形海」はBS-iの本放送で見ているのと、本日(7/20)の再放送で(BDに残す)HD化できたので、ここは「学校の階段」のHD化をと思う筆者です。(地デジ・ハイビジョンはBSデジタル・ハイビジョンよりもデータレートは下がるが、SDではなくてHDですし...)
↓今月の原作ノベライズ本です。
さびしい夜、私は大声ででたらめな歌を唄う。 (リンダブックス 東京少女 4)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 泰文堂
- 発売日: 2008/07
- メディア: 文庫
↓やっぱりこれを
ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~
- 出版社/メーカー: ハピネット
- メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形海 夏舞台完全版 BS初!ついに舞台だ!~超豪華!演劇者殺人事件
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形海 冬舞台完全版 ついに公開!後悔しないよ!死の航海!~超豪華客船キングアンドリウII世号
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: DVD
↓八木小緒里(歌手時代は「八木さおり」名義です)の歌が収録されています。
↓「PS.情報関係」
学校の階段 スペシャル・エディション (初回限定生産 スペシャル・フォトブック付)
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- メディア: DVD
「キ・ニ・ナ・ル!」(7/19) [BS-TBS(BS-i)関連]
今回は、いつもの金曜は野球中継ということで、前々回と同様に「東京少女・大政絢」の後というイレギュラー枠での放送でした。で、イレギュラー枠での放送となったら、過去にはお宝映像となるものがあったりしたのだが、前回がそういう趣があったということ、さらには今回は東京の散策シリーズということだったので、期待していなかったのだが、やはりその通りでした。(まあ、こういう時もあるものです。)
今回の散策は浅草橋の散策でした。問屋街で色んなものを紹介していたが、大阪・松屋町筋の問屋街と同じような所ですね。松屋町筋と言えば、玩具の問屋街で、そこを(特に買い物をしなくても)ブラブラするのも楽しいんですよね。
今週の「キ・ニ・ナ・ルもの」と「BS-iのキ・ニ・ナ・ル番組」はやはり収穫はありませんでした。→今月のこれというものは既に終わっちゃいましたし、27日と8/3の夜に放送される「怪談新耳袋スペシャル」は去年の再放送ですからね。
今月の「東京少女」の原作ノベライズ本である「さびしい夜、私は大声ででたらめな歌を唄う。」も発売になったのと、前のプレゼント(銭形海CDブック)の応募も締め切られたので、この本のプレゼントがないか?と期待したが、やっぱりありませんでした。
次回はいつもの金曜日19:30という定時枠での放送です。「呪いのマンナさん」に出演している長澤奈央がゲストに登場ということです。→松嶋初音が演じるサヤカ(1話で自殺してしまいました)の姉・カムイを演じているので、思わぬ形で姉妹が顔を揃えると言うことになりますね。→長澤奈央のサイン入りの番組ポスターのプレゼントがある???
PS.その後に放送されている「愛しの仕事さま」(#45の再放送)に丹羽Pが出ていますね。
※今回は「キ・ニ・ナ・ル!」の放送枠が「東京少女」の後だったこと、及び、TwellVの「神宮前名画座」が土曜夜だけの放送で日曜の再放送がないこと、BS-2で黒澤明監督の「白痴」(完全に「東京少女・大政絢」とも被ってました。)があったことから、いつもの日曜にUPする記事の順番、時間が少し変わります。(「白痴」については記しませんが...)
↓今月のノベライズ本
さびしい夜、私は大声ででたらめな歌を唄う。 (リンダブックス 東京少女 4)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 泰文堂
- 発売日: 2008/07
- メディア: 文庫
↓一応こういうものを
のぞいてみたい東京の六大問屋街―日暮里・合羽橋・馬喰町・横山町・浅草橋・蔵前・築地 (あるはぶっくす)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 婦人画報社
- 発売日: 1998/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
ケータイ刑事銭形海16話(2nd.3話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
今回は、2nd.シリーズ第3話「キミは超能力を信じるか? ~テレポーテーション殺人事件」です。その中から今回は、サブタイトルにもある「テレポーテーション」について、劇中の登場人物・小槻山彦/海彦の名前の元ネタである「大槻義彦教授」について、劇中に出てきたギャグ「びっくりしたなあ、もう」について記すことにする。
尚、BS-iの本放送の時に記した長文&ネタバレあり版は「ここをクリック」してご覧下さい。(放送直後に記した感想版もここを経由してください。)
「テレポーテーション」:英語では「Teleportaion」、日本語では「テレポート」ということもある。超能力(念力)によって、物体や自分自身を離れた場所に移動させることを言う。「離れた場所」というのは、一般的には「遠隔地」というイメージがあるが、これは空間的に離れていれば良く、例えば隣の部屋というような近い範囲であっても全く問題ない。しかし、空間的に飛び越えて移動するので、歩いて移動/高速の乗り物で移動という移動方法とは全く別である。
移動は一瞬に行われることから「瞬間移動」と呼ばれることもある。また、これと念動力、テレパシーの3つを「三大超能力」と呼ぶ。
SF小説の世界では当たり前のように出てくるものであり、超能力による瞬間移動と、転送装置などの機械による瞬間移動とがある。また、宇宙を舞台にした物語でに出てくるワープも瞬間移動の仲間である。→「銭形泪・2nd.3話」にワープ装置が登場しているので「ケータイ刑事」においても既に馴染みがあるものである。また、今回が「海・2nd.3話」ということで、「泪」の話数と一致する所に同じネタを出す所が「ケータイ刑事」らしい遊び心がある、ということも出来る。
が、科学的には説明できず、小説や映画の世界でもその動作、原理、理論などは語られていることは殆どなく、「瞬間移動」(ワープや転送装置を含む)は当たり前のようになっている。
「大槻義彦教授」:1936年生まれの日本の物理学者である。東京教育大学卒業、東京大学大学院修了、早稲田大学名誉教授である。
プラズマ(火の玉)研究に従事していて、1990年、電波で火の玉を作ることに世界で初めて成功した。また、放射線物性の研究に於いても、α線の弾性散乱での水切り運動を発見したり、「大槻のデイチャネリングの理論」(陽子線α線のデイチャネリングの理論)を提唱するという業績がある。
それ以外にも、超常現象や超能力などを科学的な観点から全て説明できる(「超能力はインチキ」として否定する論客の一人である)とする論客としても有名であって、この手の内容を扱ったTV番組にはお馴染みさんの一人としてしょっちゅう顔を見せている。が、論法ややり方には色々と批判されているのもまた事実である。
「びっくりしたなあ、もう」:三波伸介(1930年~1982年)の代表的なギャグである。昭和のTV時代を代表するコメディアンである三波伸介は、大阪劇場で玉川良一、東けんじとコント「おとぼけガイズ」を結成し、活動をしていて、それを解散後 1961年に伊東四朗、戸塚陸夫と共に「てんぷくトリオ」を結成し、舞台やテレビのバラエティ番組で活躍していた。この頃に「びっくりしたなぁ、もう」は生まれて、流行語にもなった。→歴史のあるギャグと言うことになります。
その後、1970年に「笑点」の3代目司会者となり、長きにわたって司会を務めた。1973年に戸塚陸夫が死去(享年42歳)すると、「てんぷくトリオ」は「てんぷく集団」と改名して活動を続ける。「お笑いオンステージ」(NHK)、「三波伸介の凸凹大学校」(東京12チャンネル、現・テレビ東京)、「スターどっきり㊙報告」(フジテレビ)などのバラエティ番組でお茶の間の顔としてお馴染みとなった。
1982年12月8日、自宅の居間で倒れている所を帰宅した家族に発見されたが、そのまま帰らぬ人となった。
尚、息子の三波伸一(1964年生まれ)が今回のゲストで、更に父のギャグを口にしたが、こういうキャスティングがされているという所が「ケータイ刑事」の神髄でもある。が、この「びっくりしたなぁ、もう」は、三波伸一の幼少期の口癖であって、それを父・三波伸介が営業先で口にしたら大ウケし、それから使いだしたということから、父のギャグであるが、ある意味では伸一が本家本元ということもできる。
↓「泪・2nd.3話」はこちらに収録
↓参考まで
テレポーテーション―驚異の瞬間移動 (学研ポケットムー・シリーズ (15))
- 作者: 北園 哲也
- 出版社/メーカー: 学研
- 発売日: 1985/04
- メディア: 新書
↓大槻教授の著書をいくつか
物理・こんなことがまだわからない―宇宙から身のまわりのハテナまで (ブルーバックス)
- 作者: 大槻 義彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/08
- メディア: 単行本
ミステリーサークル 瞬間、空は光った―最新調査・鮮烈の90日間 極秘写真、追跡資料が明かす決定的新事実
- 作者: 大槻 義彦
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 1991/08
- メディア: 単行本
↓三波伸介関係
お笑い百貨事典 8 昭和40年~44年 高度経済成長の波に乗って
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: キング
- 発売日: 2000/02/04
- メディア: CD