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DEAD MAN WALKING(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1995年のアメリ映画「デッドマン・ウォーキング」である。内容を知らずにタイトルだけみたら、ホラー映画と思われるかも知れないが、本作はそう言う作品ではなく、死刑囚の精神アドバイザーを務めた修道女が記した著書を映画化した人間ドラマである。そして、本作でS・サランドンはアカデミー主演女優賞を獲得している。また、死刑制度の是非についても、「賛成/反対」の二者択一ではないということを感じさせてくれる。

作品データを記しておくと、時間は123分、原作はヘレン・プレジャン、監督と脚本はティム・ロビンス、撮影はロジャー・A・ディーキンス、音楽はデヴィッド・ロビンス、主題歌はブルース・スプリングスティーンである。そして出演は、スーザン・サランドン、ショーン・ペン、ロバート・プロスキー、レイモンド・J・バリー、R・リー・アーメイ、セリア・ウェストン、ロイス・スミス、ロバータ・マクスウェル、マーゴ・マーティンデイル、スコット・ウィルソン、ギル・ロビンス、たちである。

ルイジアナ州立刑務所に収監されている死刑囚マシューからの手紙を受け取ったシスター・ヘレンはマシューと会った。彼は相棒と若いカップルを惨殺したのだが、相棒は無期懲役、マシューは証拠が揃っていたことで死刑判決が出たのだったが、そのことにヘレンは疑問を持つ。暫くすると、マシューから死刑執行日が決まったという連絡を受けたヘレンは、特赦審問会請求のため弁護士のヒルトンに協力を依頼する。が、その努力も虚しく、嘆願は却下された。ヘレンはマシューの精神アドバイザーとなるが、被害者の遺族から非難される。死刑執行の日が迫る中、ヘレンは毎日マシューと数時間過ごし、マシューは次第に心を開いていく。結局、知事への嘆願は叶わなかったが、マシューは犯行の事実の全てをヘレンに語り、自分の罪を認めた。ヘレンは最後までマシューに付き添った。マシューの最期の言葉は遺族の謝罪だった。

実話を元にした人間ドラマであり、S・サランドンが原作本に感銘を受けて映画化を熱望した作品ということで、しっかりと主題を描いている作品である。また、S・サランドンの演技も、アカデミー賞を獲得したのも納得できるものを見せている。そして、派手な所は一切ない物語であるが、音楽の方も素晴らしく、重くなりがちなテーマを、そうさせずに、じっくりと見せてくれるドラマを盛り上げてくれる。ちょっとした時のBGMとしてさりげなく流しているというのも悪くない所である。ということで、映画と共にサントラ盤の方もじっくりと味わいたい所である。

最後に、サントラ盤(スコア)の収録曲を記しておく。サントラ盤の収録曲は以下の全12曲である。派手な所はないが、心に染みるサウンドを聴かせてくれる。『Dead Man Walking』『In Your Mind』『Woman On The Tier (I'll See You Through)』『Promises』『Face Of Love』『Fall Of Troy』『Quality Of Mercy』『Dead Man Walking (A Dream Like This)』『Walk Away』『Ellis Unit One』『Walkin Blind』『Long Road』。

 

Dead Man Walking: Music From And Inspired By The Motion Picture

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  • 出版社/メーカー: Sony Mid-Price
  • 発売日: 1996/01/12
  • メディア: CD

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デッドマン・ウォーキング

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  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
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「嗚呼!!花の応援団」(その2) [映画(邦画)]

今回は、シリーズ第1作である1976年の「嗚呼!!花の応援団」についてです。人気漫画の実写映画かに際して、原作漫画の持っている世界観を如何にして映像にするのかが大きな問題となるのだが、'70'sの漫画の映画化ブームの時はおおむね原作漫画とは全く違う世界観を持つ作品が多くなってしまったが、本作もその通りとなり、原作漫画とは別物と思った方がいいですね。

シリーズ第1作嗚呼!!花の応援団」(1976年)
作品データを記しておくと、1976年の日活作品であって,時間は99分である。原作はどおくまんプロ、監督は曾根中生、脚本は田中陽造、撮影は山崎善弘、美術は柳生一夫、音楽はコスモス・ファクトリーである。そして出演は、今井均、宮下順子、香田修、深見博、安部徹、放駒、伊佐山ひろ子、水原ゆう紀、本間進、江野恵一、坂田情児、坂田金太郎、堀礼文、野崎英則、高瀬将嗣、中尾繁、檀喧太、山田順一、神戸誠、長弘、丘奈保美、島村謙次、田畑善彦、中平哲仟、庄司三郎、森みどり、深町真樹子、牧れいか、梓ようこ、谷口えり子、たちである。

物語の方は、ギャグを中心にした珍騒動を描いたものであって、所々にお色気シーンが入っている、という、'70'sという時代を感じる内容である。

南河内大学応援団。新入生の富山と北口は応援団に入るが、応援団の命とも言うべき大団旗をタバコの火で焦がして穴を開けてしまった。そのため、親衛隊長・青田赤道は、責任をとって腹を切らなければならなくなる。が、責任回避のために策を練り、紛争中の浪華大応援団を相手に大乱闘を起こし、その乱闘で大団旗が破れたことにした。

弱体野球部が珍らしく勝ち進み、決勝戦に進出した。その応援のために応援団が行くことになるが、親衛隊長・青田は停学中のため、富山が大団旗を持つことになったが...

南河内大陸上部が出場する駅伝大会。応援団は、各中継地点で大団旗を掲揚し、自校のランナーを応援しなければならない。そのため応援団はトラックで大団旗を運んでランナーより先行するようにしているが、青田を困らせようとした幹部たちがトラックを使えなくしてしまった。青田たち親衛隊は...

原作漫画の独特の世界を実写でというのは、やはり無理があるのか、小さく纏まってしまったのが残念であった。(原作漫画の世界観を映像化するのなら、実写ではなくてアニメにするべきでしょう。)原作漫画ともまた違うへんてこりんな作品となってしまったが、役者の素人さや実写独特の雰囲気が、逆にこれが'70's作品らしい一種独特の雰囲気と融け合っていて、面白い。ストーリーに関しては、あって無いようなものであり、ギャグを楽しむのも、'70's作品の雰囲気に浸るのも、原作漫画にどれだけ近づこうとしているのか探るのも、('70's特有の)お色気シーンを楽しむのも、そのいずれかを楽しむと言うことでよろしいかと。

 

↓DVDではなくてビデオです。

鳴呼!花の応援団

  • 出版社/メーカー: 日活
  • メディア: VHS

 

↓原作漫画

嗚呼 花の応援団 1 (1)

嗚呼 花の応援団 1 (1)

  • 作者: どおくまん
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1994/10
  • メディア: コミック

嗚呼!!花の応援団

嗚呼!!花の応援団

  • 作者: どおくまん
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2007/04/05
  • メディア: コミック

嗚呼 花の応援団 2 (2)

嗚呼 花の応援団 2 (2)

  • 作者: どおくまん
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1994/11
  • メディア: コミック

嗚呼!花の応援団 【コミックセット】

  • 作者: どおくまん
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • メディア: コミック

 

嗚呼!花の応援団 【コミックセット】

  • 作者: どおくまんプロ
  • 出版社/メーカー: 双葉社
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ケータイ刑事銭形泪3話[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]

銭形泪」の「裏ネタ編」は1つの物語に対して複数回で記しているが、今回からは1st.3話の「泪と五代の張り込み大作戦! ~一億円消失事件」についてとなります。

この物語も、やはりネタが満載であるが、今回はこの物語の見所の一つであるちゃんと五代さんの張り込み大作戦に繋がる「張り込み」について、「焼き芋屋さん」について、そして冒頭のコント部分に出てきた「セクハラ」について記すことにする。

尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

張り込み」:辞書を引くと、複数の意味があるが、ここで言う「張り込み」は言うまでも無く「見張りのためにある場所に待機すること」という意味である。一般的には「見張り」というのは色んなことが考えられるが、様子見、偵察、観察、監視、等これら全てに当てはまる。

が、一番知られているのは「刑事ドラマ」の影響もあって、警察関係者が事件のために被疑者(この時点では、あくまでも「被疑者」であって「容疑者」とは言い難い。容疑が固まって逮捕されたら「容疑者」であり、起訴されると「被告人」となる。→一般的には「容疑者」と「被疑者」はほぼ同じ意味で使われるが、やはり使い分けるべきである。)の行動を監視することである。今回の泪ちゃんと五代さんの行動は「張り込み」と言っているが、普通は被疑者に知られないように行うものであり、今回の泪ちゃんたちは「保護観察」という意味合いの方がより正しいことになる。(が、「保護観察大作戦」ではやはりドラマになりにくいでしょうし...)

焼き芋屋さん」:焼き芋を売っているお店のことを言うが、やはり、屋台や軽トラックに専用の釜を積んでいて、移動しながら売っているのが「焼き芋屋さん」である。あの独特の蒸気音が冬の風情を感じるものとして、溶け込んでいる。で、石窯を使うことから、「石焼き芋」と言うのが普通である。

「焼き芋」と言えば、落葉などを集めて、それで焚き火をして、その中にサツマイモを入れて焼いても「焼き芋」である。よって、石窯を使って焼いた「石焼き芋」と、それ以外で焼いた「焼き芋」とは区別されることがある。

また、「石焼き芋」に特に適したサツマイモの種類は、紅あずま、鳴門金時、ベニオトメなどがある。→「ケータイ刑事」では「焼き芋」はすっかりお馴染みのアイテムであるだけに、これらについても語られているのはご存知かと...

ただ、冬の風物詩である落葉で焚き火をして焼く焼き芋は、廃棄物処理法が2002年の改正によって制限されることになったため、現在では殆ど見られなくなった。法改正は火災になる危険度を下げることにも繋がったが、冬の風物詩を消滅させることになっていることを考えると、古来からの文化をまたも放棄していることになる。

セクハラ」:SEXUAL HARASSMENT、日本語に直すと「性的嫌がらせ」ということになる。カタカナで記す時は「セクシャル・ハラスメント」または「セクシュアル・ハラスメント」と表記されるが、これらを省略して「セクハラ」と言い、これが現在では一般名詞となっている。

この言葉が生まれたのは1970年代のアメリカである。日本では80年代に入ってからであるが、90年代になって裁判の判決が出てから一気に広がった。

セクハラと言うと、男性から女性に対するものという認識が多いと認識されているが、男性から男性、女性から女性という同性同士のセクハラや、女性から男性に対するセクハラも(立派な)「セクハラ」である。→「セクハラ」は性的嫌がらせであって、加害者、被害者の双方に性的な区別は無いということである。

また、嫌がらせにはこれ以外にも色々とあって、精神的な暴力や嫌がらせのことを「モラル・ハラスメント」(略して「モラハラ」)と言う。「モラハラ」の中でもよく耳にすることがあるのは、権力や地位を利用した嫌がらせがある。地位の上にいる者が下にいる者に対する嫌がらせである「パワー・ハラスメント」(略して「パワハラ」)や、学校関係で教育者から学生に対しての嫌がらせである「アカデミック・ハラスメント」(略して「アカハラ」)、病院における医者(看護師も含む)が患者に対する嫌がらせである「ドクター・ハラスメント」(略して「ドクハラ」)などがある。しかし、現在の日本では、「セクハラ」に対する認識のように広く知られていないのが実情である。

尚、今回の物語で五代さんが「ショキハラ(=職権乱用ハラスメント)」と言っていたが、これは地位を利用しているということから「パワハラ」の一つと言うことになるが、「嫌がらせ」と言って良いのか、という所に疑問が残ります。→「パワハラ」は主に雇用関係での嫌がらせのことを指していて、「リストラ」のための嫌がらせが該当する。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

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↓これは小説ですけど...

張込み (新潮文庫―傑作短篇集)

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  • 作者: 松本 清張
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1965/12
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↓冬の風物詩です。

焼き芋―吏道ひとすじのわが人生

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  • 作者: 鶴田 五郎
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↓最近はこういうものもあります。

ほんわかふぇ 角型焼きいも土鍋 (セラミックボール付) HR-9903

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和平フレイズ ほんわかふぇ やきいも土鍋 HR-8396

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盛栄堂 みよちゃんちの焼芋鍋 CA-36

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  • 出版社/メーカー: 盛栄堂
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↓とりあえずこれらを

弁護士が教えるセクハラ対策ルールブック

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  • 作者: 山田 秀雄
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2008/02
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疑問スッキリ!セクハラ相談の基本と実際

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  • 作者: 周藤 由美子
  • 出版社/メーカー: 新水社
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 単行本

セクハラ防止ガイドブック

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本経団連出版
  • 発売日: 1999/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

事例・判例でみるセクハラ対策

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  • 作者: 金子 雅臣
  • 出版社/メーカー: 築地書館
  • 発売日: 1999/01
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セクハラ完全マニュアル

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  • 作者: 井上 憲一
  • 出版社/メーカー: 社会批評社
  • 発売日: 1997/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

上司殿!それは、パワハラです

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  • 作者: 岡田 康子
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本

パワーハラスメントの衝撃―あなたの会社は大丈夫か 個人と企業のためのいじめ防止完全マニュアル

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  • 作者: 金子 雅臣
  • 出版社/メーカー: 都政新報社
  • 発売日: 2003/10/25
  • メディア: 単行本

キャンパス性差別事情―ストップ・ザ・アカハラ

キャンパス性差別事情―ストップ・ザ・アカハラ

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三省堂
  • 発売日: 1997/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

ストップ・ザ・ドクハラ―医者のハラスメントに患者はどうすべきか

ストップ・ザ・ドクハラ―医者のハラスメントに患者はどうすべきか

  • 作者: 土屋 繁裕
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 単行本

Q&Aモラル・ハラスメント―弁護士とカウンセラーが答える見えないDVとの決別

Q&Aモラル・ハラスメント―弁護士とカウンセラーが答える見えないDVとの決別

  • 作者: 橋本 智子
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本


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