「キ・ニ・ナ・ル!」(7/25) [BS-TBS(BS-i)関連]
ここのところ、金曜と土曜の放送が交互になっているが、今回は金曜のいつもの枠(BS-hiの「名曲探偵アマデウス」の裏ということになるが、今週の「名曲探偵アマデウス」は過去に放送したものの再放送でした。)での放送でした。(8月は全て金曜の定時枠での放送です。)
今回は、ようやく実現となった「漫画喫茶都市伝説 呪いのマンナさん」関係者がゲストとして登場となりました。でも、全12話の内、既に8話まで放送されたから、ちょっと遅い...→こういうことだから、仕方なく放送している、というような印象を受けてしまいます。尚、8/19で終了となるが、その翌週の8/26からは第1話に戻ってのリピート放送になります。(BSデジタルでは、こういう形で放送されることが実に多いですね。)
が、ゲストに登場したのは主演の愛衣ではなくて、ハリケンブルーでお馴染みの長澤奈央です。(どうして主演じゃないのか?やはり、こういうことだから、仕方なく放送されていると印象が強くなります。)彼女は、(MCの)松嶋初音が演じるサヤカの姉・カムイを演じているということで、そういう紹介がされました。(でも、サヤカは第1話で自殺してしまったので、思わぬ所で姉妹の顔合わせということにもなります。)尚、紹介の所で「ハリケンジャー」は出てきませんでした。→これを考えたら、愛衣よりは良い人選ということが出来ますけど...
お馴染みの予めの「20の質問」というのは、やはり新人ではなく既にお馴染みと言うこともあってありませんでした。で、いくつかの話(糠漬けの話がありました。)で、CM後に「呪いのマンナさん」の話になりました。でも、新感覚のホラーということけど、「ホラー」という感じは殆どなく「ミステリー」という感じなんですけどねぇ。
そんな中、主題歌『華恋 ~KAREN~』のSONIC MEGAPHONEについて、ようやく分かったというのが収穫でした。長澤奈央が新しいバンドを組んで歌っていたということでした。
今週の「キ・ニ・ナ・ルもの」は「怪談新耳袋」のドキュメンタリー「殴りこみ」のDVD宣伝、「東京少女・大政絢」が取り上げられて、「東京少女・大政絢」の原作ノベライズ本「さびしい夜、私は大声ででたらめな歌を唄う。」のプレゼント告知がありました。(先週、このプレゼントがないのか?と思ったが、やっと実現しました。)でも、当選は3名ではなくて2名に減っていました。また、サインのことには触れられていなかったので、サインは無しでしょうね。(筆者は4月の山下リオの時に当選しているし、最近はモバイルからでも応募出来るので、競争率が上がっているだろうから、当たらないでしょうが...→「マンナさん」関係者がゲストでも、プレゼントとして取り上げられないのだから、やっぱり仕方なく放送されている、という印象が強くなる「マンナさん」です。)
「BS-iのキ・ニ・ナ・ル番組」の方では、27日に放送される「怪談新耳袋 ~幽霊マンション」が取り上げられていました。(筆者にはHD化するチャンスであり、途中にニュースや地震速報が出ないことを祈ります。)
次回は、いつもの金曜日19:30の放送であり、「名曲探偵アマデウス」の方も新作となるので、完全に裏番組となります。内容は世田谷の散策らしいので、東京散策シリーズと言うことになりますが「世田谷」と言っても広いだけに...(「ケータイ刑事」の新たな事件多発地域である世田谷区下北沢(丹羽Pのお膝元、下北沢駅界隈)ならば面白いかも...)
↓「新耳」関係(「マンナさん」よりも断然怖いです。)
さびしい夜、私は大声ででたらめな歌を唄う。 (リンダブックス 東京少女 4)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 泰文堂
- 発売日: 2008/07
- メディア: 文庫
PHENOMENA(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1984年のイタリアのホラー映画「フェノミナ」である。イタリア・ホラー界の巨人・ダリオ・アルジェントによる1本であり、デビューまもないJ.コネリーというヒロインを得て、ホラー作品の「美」を追求した作品である。昆虫と交信することの出来る少女を巡って怒る殺人事件を描いたホラー作品である。とにかく、J.コネリーが初々しくていいですね~
作品データを記しておくと、時間は111分、製作と監督はダリオ・アルジェント、脚本はダリオ・アルジェントとフランコ・フェリーニの2人、撮影はロマノ・アルバーニ、音楽はゴブリンとサイモン・ボスウェルである。そして出演は、ジェニファー・コネリー、ドナルド・プリーゼンス、ダリア・ニコロディ、ダリラ・ディ・ラッツァーロ、パトリック・ボーショー、フィオーレ・アルジェント、フェデリカ・マストロヤンニ、フィオレンツァ・テッサリ、ミケーレ・ソアヴィ、ファウスタ・アヴェリ、たちである。
スイス・チューリッヒ郊外の寄宿舎に付き添いの女教師と共にやってきたジェニファー。彼女は映画俳優ポール・コルビノの娘であり、昆虫と交信できる特殊能力を持っていた。最近、連続殺人事件が起こっていて、それと何か関係ありそうな怪しげな雰囲気のある由緒ある寄宿舎だった。ジェニファーは奇怪な夢に魘されて、夢遊病者のように徘徊する。そんなジェニファーに、昆虫学者のマクレガーで出会い、彼女に興味を持つ。そんな中、ジェニファーのルームメイト・ソフィーが殺された。蛍に三度枯れて犯人のものと思われる手袋を発見したジェニファー。一方、マクレガーも事件に首を突っ込むが、殺されてしまう。怖くなったジェニファーは寄宿舎から逃げだそうとするが、付き添いの女教師に捕まって...
こういう作品では、ヒロインが如何に魅力を持っているかが作品の出来にも大きく影響するが、ジェニファー・コネリーは全くもって申し分のないヒロインである。ストーリー展開上、所々で「?」と思う所があるが、ジェニファーがいることで許せてしまうのだから、ジェニファー様々である。ということで、たっぷりと楽しめる作品である。
また、本作のサントラ盤にはゴブリンが関わっているということで、これだけで、サントラ盤の方も要チェックである。音楽の方も、ホラー作品らしい盛り上がりのツボを抑えていて、たっぷりと堪能できるものである。
ということで、最後にサントラ盤の収録曲のタイトルを示しておく。(特にピアノ・ソロの曲がお薦めです。)収録曲は以下の全19曲である。『Phenomena』『Jennifer』『The Wind』『Sleepwalking』『Jennifer's Friends (Unused)』『Phenomena (#2)』『The Wind (Insects - Unused)』『Phenomena (#3)』『The Wind (Insects #2 - Unused)』『Phenomena (#4 - Piano Solo)』『Sleepwalking (#2)』『The Wind (#2 - New Edit)』『Phenomena (#5)』『The Wind ("Insects" #3 - New Edit)』『Phenomena (#5 - Piano & Voice)』『Jennifer's Friends (#2) (Unused)』『Jennifer (End Titles) (Unused)』『Phenomena (#6 - Video Clip Version)』『The Monster Child (New Edit)』。
Phenomena [Original Motion Picture Soundtrack]
- アーティスト: Claudio Simonetti
- 出版社/メーカー: Cinevox
- メディア: CD
↓映画DVDはこちらです。
フェノミナ インテグラルハード完全版 デジタル・ニューマスター
- 出版社/メーカー: IMAGICA
- メディア: DVD
ケータイ刑事銭形海16話(2nd.3話)[改訂版] [ケータイ刑事]
MBSの放送に合わせて記している「銭形海[改訂版]」。今回の放送は、裏番組として泪お姉ちゃま主演の映画「学校の階段」を関テレが放送するということがありました。(「学校の階段」は、関西では劇場上映されなかったんですよね。→筆者はDVDで見ましたけど、余計な字幕も出なかったので、無事にHD化できました。)尚、地デジの方、レターボックスの4:3にしたものをワイドにするという、画面の上下左右に帯が入るミニボックス放送にならないか心配されたが、そういうことはなく、まともな16:9の放送でした。(アナログは上下に黒帯のレターボックスでの放送でした。)
今回の物語は2nd.3話の「キミは超能力を信じるか? ~テレポーテーション殺人事件」という物語です。「超能力」がネタということで、「恋日・ニュータイプ」に関係するネタは?と期待したが、それは空振りでした。今回は故・三波伸介さんのギャグが登場したが、その息子・三波伸一が口にしている所がポイントです。また、もう一人のゲストは、「舞・2話」以来の藤田瞳子さんでした。また、この物語を見ておくと、「冬舞台」(「海・3rd.10~12話」)にも繋がる所があるので、それを見た時にフムフムと頷いてしまいます。
それでは、今更ながらのネタバレ有りの長文の本編に行きます。(尚、本放送後に記したものは「ここをクリック」して下さい。)
ある港、海ちゃんが自転車に乗て「急がないと始まっちゃう...」と言って何処かに急いでいた。で、やってきたのは「テレポーテーション実演会」の会場で、「超能力者・海老沢ほたる(えびさわ・ほたる)先生来たる!」という看板が出ている。その看板の前で自転車を停めた海ちゃんは「ギリギリセーフ」と言って安心していた。そんな海ちゃんの視界に五代さんの姿が入ると、「五代さ~ん」と声を掛ける海ちゃん。声を掛けられた五代さんは体裁悪そうに振り返ると「銭形、お前、何やってるんだ、こんな所で?」と問う。これに「五代さんこそ何やってるんですか?」と逆に海ちゃんが問う。で、「俺は...その...」と言って隠そうとする五代さん。海ちゃんは「五代さんって超能力とか興味ありましたっけ?」と尋ねると「いや、無い。全然ないね」と五代さんは答える。すると「じゃあ、何で来たんですか?」と海ちゃんの次の質問が飛ぶ。五代さんは「それはその...」と言ってから少し考えると「勉強だ」と言う五代さん。そして会場に入っていった。海ちゃんは「勉強?」と首を捻っていた。→五代さん、「泪・1st.2話」でも似たようなことがありましたね。
会場の建物の階段を上っていく海ちゃんと五代さん。五代さんは「俺達の仕事ってのは一に推理、二に推理、三四がなくて五に推理だろう」と説明を始めていた。「まあ、そうですね」と言う海ちゃんに「こういうイベントというのは大体インチキなんだよ。だから」と言うと、海ちゃんが「超能力のトリックを見破って推理の腕を磨こうって訳ですね」と言う?五代さんは「そういうこと」と言う。海ちゃんは「な~んだ、私と一緒じゃないですか」と言う。すると五代さんは機嫌良く、先輩ぶって「刑事はいついかなる時も仕事を忘れるべからず」と海ちゃんにアドバイス。すると「流石は五代さん、仕事の鬼ですね」と海ちゃん。これに「無駄口を叩いている暇はない」と言っていた。→海ちゃん、五代さんのプライドを傷つけないように、上手く言うものです。
実演会場の教室に入った海ちゃんと五代さん。集まっているのは約40人。大学の授業のような感じだが、黄色い法被を着た海老沢ほたるのファンらしきグループもいる。そんな中、ほたるが会場に姿を現すと、拍手が起こり、彼女は舞台のマイクの前に立った。で、お辞儀をして話し始めようとするが、ここでハウリング。マイクを叩いて確認してからほたるは語り始める。「こんにちは、海老沢ほたるです。本日は、私のテレポーテーション実演会にお越し頂き、ありがとうございます」と挨拶をする。で拍手が起こり、黄色い法被にハチマキを巻いているほたるのファン・グループから「ほたるちゃ~ん」と声援が飛び、五代さんも「よっ、ほたるちゃ~ん」と声を飛ばしていた。が、海ちゃんはきょとんとしていた。
再びハウリング。で、マイクを叩いて確かめてからほたるは続ける。「まだまだ未熟ですが、精一杯頑張ります。よろしくお願いします」と言うと、深々とお辞儀をするほたる。で、再び拍手が起こる。五代さんは「可愛いよなぁ。今風じゃないのが良い。昭和の風情がありますよ~」と、ほたるのファンだと丸わかり。海ちゃんは「五代さん、推理の勉強だって言ってましたけど、要するにあの人が目当てだったんですね」と見抜かれてしまう。これに「そうだよ」と答えてしまった五代さんは慌てて「違うって、仕事で来ているんだよ。刑事は仕事でしょう...」と取り繕おうとするが「もういいですよ」と海ちゃんは呆れてしまった。
マイクを手に持ったほたるが言う。「では早速、最初の実演を始めたいと思います」と言うと、手にした500円玉を見せながら「ここに1枚の500円玉があります。今からこれを、一切触れることなく、そちらのグラス野菜からテレポートしたいと思います」と、これからやろうとすることを語る。で、拍手が起こり、念じ始めようとするほたる。が、その時「ちょっと待った!」と言う声がした。で、教室の後の扉が開くと、体格の良い一人の男が入って来た。男は教室の後ろで「その女はインチキです。騙されてはいけませんよ」と言う。これに「私、欺してなんか...」と言うほたる。男はゆっくりと舞台の方に向かってある下すが、途中で(お約束の)ズッコケてくれまる。丁度、海ちゃんが座っている横ということもあって、五代さんが「失礼ですが、あなたは一体誰ですか?」と問う。すると男は「言われて名乗るのもおこがましいが、物理学者・小槻山彦(こちき・やまひこ)。別名、インチキ超能力者バスター」と名乗る。で、海ちゃんと五代さんが「インチキ超能力者バスター?」とハモってくれる。男はその説明をする。「世間に数多いる自称超能力者たち。彼らのインチキを暴くため、」日夜こうしたイベントにはせ参じているのです」と言うと、「さあ、どいたどいた」と言って舞台に上がった。→「恋日・ニュータイプ」でも、伝説の超能力者・みのるが「世間にはニセモノが多いということじゃ」と言ってましたね。尚、「インチキ超能力者バスター」は冬舞台の「海・3rd.10~12話」に繋がることになります。但し、そちらでは今回登場した小槻ではないですけれど...
小槻は舞台のほたるの横に来ると、ほたるの手からマイクを奪い取り「あなたはさっき、「私は欺してなんかいない」そうおっしゃいましたね。つまり、自分は本物の超能力者だと...」と言ってイチャモンを付け、ほたるに対して顔を近づける。ほたるは「(顔が)近い」と言って嫌がっていた。小槻は「だったら、こんな手品まがいなことは止めて、私が言う物を私が指定する場所へテレポートして下さい。できないんですか?」と言うと、マイクをほたるに向ける。小槻は直ぐに「出来るはずがない。何故なら彼女のテレポーテーションにはタネがあるからです」と言うと、マイクをスタンドに戻した。そして続ける。「つまりこの世には、超能力なんていうものは存在しない訳だ、ということで、これは没収!」と言って、ほたるが用意していたグラスとガラスケースの乗った台車を片付けようとする。これに「待ってください」とほたる。小槻は振り返ってほたるを見る。「何処に、何をテレポートしたら良いんですか」と小槻の挑発に乗るほたる。すると小槻は「それでは、この私をあの窓の外にテレポートしてください」と指定した。更に「止めるんなら今の内ですよ」と挑発して顔を近づける小槻。これにほたるは自信なさそうに「やります」と口にする。「けど、近いっつうの」というのも忘れなかった。それを聴いた五代さんは「大丈夫かなぁ?」と心配していた。
「では、転送装置の中にお入り下さい」とほたるが言う。小槻は「転送装置ね」とバカにするように言うと、床に置かれた転送装置の輪の中に立った。(「転送装置」という札があるものの、マジックで使われる普通の輪に布が付いているものです。)ほたるが転送装置を手に持って、小槻を隠そうとするが、腹が隠れるぐらいの高さで止めると「本当に良いんですか?」と確認する。すると小槻は「と言うと?」と逆に問う。「私、人をテレポートしたことなんて無いですし、万が一、事故でも起きたら...」と自信なさそうに答えるほたる。小槻は「事故?」と問う。「テレポーテーションは一時的に時空の裂け目を通過するんです。失敗したら死に至る危険が...」と言うほたる。これに小槻はほくそ笑むと「皆さん、聴きましたか。今度は脅しだ。びっくりしたなあ、もう」と言う。(「びっくりしたなあ、もう」は、小槻を演じる三波伸一さんのお父さん・故・三波伸介さんの持ちギャグである。)これにほたるファンの一団から一斉にブーイングが起こる。小槻はそんなことは気にせず、「良いことを教えましょう」と言うと、ほたるの顔を近づけてから「この国では超能力や霊能力で人を殺しても罪に問われることはない。だからもし実演中に私が死ぬようなことがあっても、あなたは無実と言うことになる」と言う。これに対してほたるは「近い...」と、小槻の顔の事を嫌がっていた。
それを聴いた五代さんは海ちゃんに「そうなのか?」と尋ねる。すると海ちゃんは「確かに、そう言う事例はあります」と言って説明してくれる。(明治時代に丑の刻詣りで夫の愛人を呪い殺そうとした主婦の事例を語る。五代さんは「牛が五寸釘で???」と言って変な想像が始まる。海ちゃんは「結局、呪いは失敗に終わって主婦は裁判に掛けられました。でも、呪いと殺人の因果関係を立証することは出来なかったんです。そして主婦は結局無罪に。それ以来、超能力の類が「脅迫」や「詐欺」容疑以外で罪に問われることはなくなったんです」と説明する。(この説明も「冬舞台」に出てきますね。)が、五代さんは想像の世界で飽和していて、思考停止状態になっていた。海ちゃんは「聴いてます?」と言うと、「丑の刻詣り...」と漏らしていた五代さんだった。
小槻は「さあ、早くしたまえ」とほたるを煽る。ほたるは「テレポート先はあの窓の外でよろしいんですね?」と確認する。小槻は「ああ、構わんよ」と答える。するとほたるは転送装置を上まで上げて小槻の身体を全て隠し、「1、2、3」と言って念じ、転送装置を手から放した。床に落ちる(ただの話と布の)転送装置。するとそこには小槻の姿はなかった。五代さんは「ああっ、消えた...」と声を上げ、観客たちは驚きの声が上がり、続いて拍手が湧き起こった。で、拍手でほたるは笑顔を見せる。五代さんは「お見事!」と声を飛ばすと「やっぱり超能力は実在するんだ...」と海ちゃんに告げる。これに海ちゃんは「さっきと言ってることが違うじゃないですか」と呆れていた。五代さんは「どけ、外、外...」と言って海ちゃんを押しのけると、小槻のテレポート先である窓の外を見に行こうと立ち上がり、教室の後ろから窓に向かう。海ちゃんは舞台で笑顔を見せているほたるの方を振り返ってしっかりとチェックしていた。五代さんは窓から外を見ていて「おい、銭形」と言って海ちゃんを呼ぶ。海ちゃんは五代さん
所に行き、2人は窓から外の様子を見る。しかし、グランドには何もなかった。海ちゃんは呆れ顔で「いる訳ありませんよ」と言う。そして窓に背を向けた2人は窓から離れていこうとする。が、その時「ギャー」という悲鳴がして、小槻が青空から降ってきて、グランドに墜落した。(悲鳴を耳にした海ちゃんと五代さんは窓から素早くグランドを見る。)
ここで「警視庁から入電中」と事件を知らせる入電が入った。港区赤坂の旧多聞高校で物理学者の小槻山彦教授が変死した模様。直ちに捜査を開始せよ。
捜査を開始した海ちゃんたち。柴田さんが普通に駆けて来ると「報告します」と言ってから「死因は高所からの転落による全身打撲。ほぼ即死です」と報告した。これに五代さんは「どうしたの、逆立ち、今日ないの」と突っ込む。するとゴリラのように胸を叩き始める柴田さん。五代さんは「ゴリさんの真似?」と口にする。柴田さんは指を眉間に当て、前に突き出す。五代さんは「山さん」と突っ込んでいた。(→「ゴリさん」「山さん」は完全に「太陽にほえろ!」ネタですね。)そんな所に「私のせいです。私の力が未熟なせいで教授が...」と言うほたるの声。そして「刑事さん、逮捕して下さい。私を逮捕して下さい」と言って柴田さんの腕を掴んで懇願する。これに五代さんが「彼は鑑識です。刑事は我々です」と言うと、「あのぅ。さっき、教授がおっしゃってた通り、超能力による殺人は罪には問われないんですよ」と先ほどの海ちゃんの受け売りを口にする。そして「事例がありまして、明治時代、豚の刻詣りで...」と言う。海ちゃんは「豚じゃないです。丑です」と正していた。→食肉ならば「牛肉/豚肉」があるが、方角や時刻を表す十二支に「豚」はありませんよ、五代さん...
ほたるは「この先、どうやって、どうやって生きていたらいいの...」と途方に暮れて泣き始め、ふらついて倒れそうになる。それを「大丈夫ですか」と言って支える五代さんは「お連れしろ」と言ってほたるを保護しようとして連れて行った。→藤田瞳子さん、「舞・2話」の五代さんとの絡みと同じ所と逆の所があって、面白いですね。
海ちゃんと五代さんは教室に戻り、捜査を再開する。五代さんは「大体、教授が煽るからいけないんだよ。あんなに言われたら、ほたるちゃんだって引っ込み付かなくなるの、無理ねえよ」とほたるを庇う台詞が出てくる。海ちゃんは呆れたように「何か、完全に超能力があるようになってますね」と口にする。五代さんは「目の前で人が消えたんだぞ、お前。信じるしかないだろう」と言っていた。海ちゃんは完全に呆れていた。
そんな五代さんは突然「あっ!」と声を上げた。「どうしたんですか?」と海ちゃんが尋ねると「前言撤回。超能力など存在しない」と力強く言うと、カメラ目線になって「謎は解けたざんすよ、ジャクソンくん、シェー」と言ってそのポーズをする。そして馬の駆けていく足音を残して何処かに行ってしまう。海ちゃんは困惑して「ちょっと、何処に行くんですか...」と言って五代さんの後を追った。
ほたるは控え室(「応接室」が使われている。)にいた。そこに五代さんが現れて「危うく騙される所でしたよ」と言う。これにほたるは「どういうことでしょうか?」と問う。五代さんは「惚けちゃいけませんよ。あなた、さっきのテレポーテーション、インチキじゃないですか」と言う。「インチキ?」と返すほたる。五代さんは「あの転送装置の裏側には切り込みが入っていたんです。教授はそこから出ると幕の裏へと入り込み、そのまま人目に付かないように会場を後にした。こうすることで、客席からは教授があたかも瞬間移動したように見える。これがテレポーテーションのトリックだ」と自慢げに言うと。「どうだ、参ったか」と迫る。が、海ちゃんは「五代さん。その後は?」と問われると「???」海ちゃんは「そこまでは私も分かったんですよ。問題はその後。つまり、教授が転送装置から出て、会場を去った後なんです」と言って、疑問を語る。テレポートするべき場所に行けばいいが、その場所には現れず、教授は空から降ってきた。また、五代さんの行った方法でトリックが行われていたとしても、それを行うには教授の協力が不可欠であり、小槻教授とほたるがグルでなければ成立しない、と指摘する。そして、「一体何のために教授はそんなことをする必要があるんでしょう?」と五代さんに問う。五代さんも「そこが謎なんだよなぁ」と考え込んでしまう。これにほたるは「あのぅ。用が済んだら出ていってもらえません。着替えたいんですけど...」と言って2人を追い出そうとする。すると「えっ?着替え」と反応する五代さんは直ぐに出ていった。海ちゃんも五代さんの後を追って出ていこうとするが、出ていく前に「見つけますよ、教授を殺害したトリック。だって、超能力なんて実在しないんですから」とほたるに言う。これにほたるは再度「出てって」と言うだけだった。海ちゃんは部屋を出ると扉の前に立ったまま熟考に入り、「寄せる、悪のさざ波」(ここでAパート終了、経過時間は15分を回った所でした。よって、Bパートは10分と少しになります。)
旧多聞高校を離れ、港で考えている海ちゃんと五代さん。五代さんが「やっぱり超能力は実在するのかなぁ?」と漏らすが、「いいえ、あれは絶対にトリックです」ときっぱりと海ちゃんは言う。これに「お前、そうは言うけどさ、じゃあどうやって証明するんだよ?」と問う五代さん。海ちゃんは「転送装置から教授が消えたのはさっきの方法で間違いないはずなんですけどねぇ...」と言うが、それが証明できないでいた。そんな所に「鑑識から入電中」という柴田さんの着ボイスで海ちゃんの携帯に着信が入る。海ちゃんが電話に出ると、柴田さんが「報告します」と言って報告を始める。「バックステージや舞台袖のドアノブまで、くまなく調べましたが、教授の指紋は検出されませんでした」これに「ええっ?」と海ちゃん。そして「1個もですか?」と確認すると「はい、1個もです」と答える。すると五代さんは「てことは、教授がどうやって消えたか、その推理自体が間違っていたことか?」と口にする。「そんなぁ?」と言う海ちゃん。柴田さんは「ちなみに、転送装置やマイクも調べましたが、舞台上からは一切、教授の指紋は検出されませんでした」と報告を続けた。これに「それは変だろう」と言う五代さんは「お前、ちゃんと調べたのかよ?」と柴田さんを疑った。これに柴田さんは「間違いありません。調べましたよ」と返す。海ちゃんは「分かりました。ありがとうございました」と言って電話を切る。で、「どういうことだ???」と五代さんは訳が分からなくなってしまい「まさか、指紋も一緒にテレポートしてってんじゃないだろうな」と口にする。海ちゃんは「まさか」と言うと「私たちが教授の遺体に気を取られている隙に指紋を拭き取った」と考える。で、それがあの時出来たのはほたるだけということで、海ちゃんはその理由が分からず「もう一度」、ほたるさんに会いに行きましょう」と言う。五代さんもこれに同意する。で、旧多聞高校に向かう2人。
が、そこに「警視庁から入電中」と事件を知らせる入電がまたも届いた。海ちゃんは携帯を開く。港区赤坂の旧多聞高校で、自称・超能力者の海老沢ほたるが自殺した模様。直ちに現場に急行せよ。これを聴いた海ちゃんは「自殺?」、五代さんも「どういう事だ?」と訳が分からなくなってしまった。
ほたるの控え室にやってきた海ちゃんと五代さん。左手首をカミソリで切ったほたるが死んでいて、側には血の付いたカミソリが落ちていた。海ちゃんは「何で自殺なんか...」と呟き、五代さんは「これで事件は迷宮入りだな...」と諦めていた。が、海ちゃんはほたるの死体を見て「あれっ?」と呟き、近寄って詳しく見る。そして「自殺じゃないみたいです」と告げた。五代さんは「どう見ても自殺じゃないか」と言うが、海ちゃんは「よく見て下さい。出血しているのは左手首です」という。「それがどうした?」と五代さんが問うと「ほたるさんは左利きじゃないですか。利き手の手首を切って自殺する人なんかいません」と言う。五代さんは自分の手で確かめると「確かにそうだな」と海ちゃんの見解に同意する。海ちゃんは「私たちが部屋を出ている隙に何者かがここに来て、ほたるさんを殺害したんです」と言う、五代さんは「でも、一体誰がそんなことを?」と問う。
海ちゃんはじっくりと部屋を観察すると、鏡に気づくと、移動式の鏡を動かしてほたるの前にある鏡と向かい合わせにして、そこに首を突っ込んで覗き込む?何度かそれぞれの鏡を見ると、閃いた。「そうか。指紋も拭き取られたんじゃなくて、最初からついて無かったんだ」と言う。これに「はい?」と訳が分からない五代さん。海ちゃんは「謎は解けたよ、ワトソンくん」五代さんは「どういうことざんすか?」
旧多聞高校の校舎の裏のゴミ置き場。そこに置かれていたゴミの袋を持ち上げて、その下に持ってきたゴミ袋を隠すように捨てる黒いコートを着た人影。ホッとして「これで完璧だ」という人影。そこに三味線の音が届いてくる。岩に白波が砕け散ると、その人影は夜の闇に包まれる。「大波小波かきわけて。…」海ちゃんの口上が始まり、「私の碇で沈みなさい!」からストラップを投げる海ちゃん。「神奈川沖浪裏」の大浪がうねると、赤い碇が飛んで行く。そして地面に突き刺さると、碇に繋がった鎖は黒いコートの人影を捕らえていた。海ちゃんが鎖を引くと、人影は大回転し、頭からはかつらが飛び、ゴミの袋の上に倒れた。その人物は小槻だった。「何をするんだ」という小槻の前に海ちゃんと五代さんが歩み寄ると、「真犯人はあなたですね」と海ちゃんが言う。また五代さんは小槻の顔をじっと見て「ほーっ、瓜二つだな」と漏らす。海ちゃんは「あなたは小槻山彦教授の双子の弟・小槻海彦(こつき・うみひこ)さんですね」と男の正体を口にすると「これでテレポーテーションのトリックにようやく説明が付きます」と言って、トリックの説明を始める。
テレポーテーション実演会場に現れた教授は本物ではなく、海彦が化けたニセ教授だった。よって、会場のどこからも教授の指紋が出なかったのは当然である。(双子と言っても指紋は全く別です。)海彦とほたるはあたかも敵対しているような芝居をしながらも、やはり本当はグルだった。転送装置の裏には切り込みが入っていて、客席から姿を見られずに会場の外に出ることは可能だった。海彦は屋上に移動して、予め呼び出していた山彦(=本物の教授)と合流した。そして海彦は山彦を屋上から突き落として殺害した。そして教授の遺体にみんなの目が集まっている隙に目立たないようにその場を立ち去った。海ちゃんは「これが今回のトリックの全てです」と締めくくる。
これに海彦は「確かに俺は双子の弟だ」と双子であることは認めたが「だけど証拠はあるのか?俺が殺したっていう証拠は?」と証拠を求める。これに海ちゃんは「五代さん、その袋を開けてみてください」と言って、海彦が隠そうとしたゴミ袋を指差した。五代さんは海ちゃんが指差したゴミ袋を開けた。すると中からは水色のスーツ(会場に現れた教授が着ていた服)が出てきた。「これはあなたが教授に化けるために用意した服ですよね」と海ちゃんが言う。これに海彦は「たまたま同じ趣味だっただけかもしれないじゃないか。何しろ双子なんだからな」と開き直る。すると海ちゃんは「じゃあ、これで納得しますか?」と言うと、ポケットから指紋を移した写真を出し「これは会場から検出された指紋です。あなたの指紋を調べれば一致するはずです。これはあなたがあの時、実演会場にいたという何よりの証拠です」と告げた。すると海彦は「くそっ。絶対上手く行くと思っていたのに...」と言って観念した。
五代さんは「どうして教授を?兄貴を殺したりしたんだ?」と動機を尋ねる。すると海彦は、去年資産家だった父が死んで、莫大な財産を相続することになったが、遺言には山彦と海彦が半分ずつ相続すると書いてあった。が、海彦と山彦は生まれてからずっとバラバラに育てられていて、遺言を読むまで自分に双子の兄がいると海彦は知らなかった。で、分け前が減るのが嫌で兄・山彦を殺したのだった。更に、海ちゃんが「ほたるさんを自殺に見せかけて殺したのもあなたですね」と言うと、海彦は遺産の分け前を与えることを条件に仲閒に入れたが、山彦を殺した時点でほたるは用済みであり、だから殺した、と自白した。で、五代さんが二人の殺害容疑で海彦の手に手錠を掛けて逮捕した。
事件解決後の夜の町を歩いている海ちゃんと五代さん。五代さんは「結局超能力なんてさ、実在しなかったんだよな」と海ちゃんに確認する。「そうですね」と返す海ちゃんに「俺は最初からそんなの無いって信じてたんだけどさぁ、信じた方が夢があるじゃん」と五代さん。海ちゃんは「またまた...」と言って笑っていた。そんな所に、馬の嘶く声の着メロで五代さんの携帯にメールが届いた。「誰だ?」と言いながら携帯を開く五代さんは「エリーゼちゃんだ」と言う。で、五代さんはエリーゼさんとデートの約束があったことを思い出し、二時間遅れているので怒っていた。ということで「どうするどうする...」と口にする。海ちゃんは「急いで行った方が良いですよ」と言うが「間に合う訳ないじゃん」と五代さん。そして「こんな時にテレポーテーションあったらいいのに...」と言う。海ちゃんは笑いながら「何言ってるんですか。刑事は足だ。スニーカーを履き潰してなんぼ、っていつも言ってるじゃないですか」と返した。五代さんは「それだ。あの夕日に向かって突っ走るか」と前方を指差して言うが「夕日って、もうすっかり夜なんですけど」と海ちゃん。しかしその言葉は五代さんには届いておらず「エリーゼ、待ってろよ」と言うと、馬のように走って行く五代さんだった。そんな五代さんに海ちゃんは「あんまり無理しないでくださいね。もう若くないんですから」と声を掛けていた。で、カメラ目線になると「さあ、私はテレポーテーションをして帰ろっ、えいっ」と言うと、海ちゃんの姿が消えた。(自転車はそのまま残っていた。)が、自転車の位置から離れたカメラの手前から現れた海ちゃんは笑顔で「嘘だぴょ~~ん」と言うと自転車の所に駆けていき、自転車にまたがるとこぎ始めて笑顔で帰って行った。
次回、2nd.4話(通算では17話)の物語は「明日のスターを目指せ! ~芸能プロダクション社長殺人事件」という物語です。ゲストは、「泪・2nd.22話」以来となる、ホラー映画ではお馴染みの三輪ひとみさん。(最近では、「東京少女・山下リオ」の第4話「タイマン少女」のツッパリねーチャンが記憶に新しい所です。)監督は「ケータイ刑事」最多登板監督の佐々木浩久監督で、TVシリーズでは20本目、映画「M1」と合わせると通算21本目の「ケータイ刑事」となります。見所は、芸能プロに海ちゃんがスカウトされるというところですかね。(本家の愛ちゃんと泪ちゃんだったらスカウトを受けそうだが、雷お姉ちゃまと同様に分家の海ちゃんの反応は...)
また、「文化祭」で赤い制服を着る海ちゃんだが、それがチラッと出てくる物語でもあります。(海ちゃんのプロモという部分が出てきます。)
鑑識メモ。今回の物語に即したように、瞬間移動する柴田さん。そして「鯰」と書かれたフリップを見せると「皆さんは魚の超能力を信じますか?」と言って、今回の「さかなへんの漢字」の説明に入る。「さかなへんに「念ずる」と書いて「なまず」。地震を予知する魚として有名なんですが、私も予知能力が欲しい~」と言うと「鯰なのに来い(「鯉」と掛けているのはいうまでもない。)」と念じ始める。すると鯰(「雷・2nd.」で一度でてきているあの鯰ですね。)が柴田さんの肩に現れる。で、「来た来た来た、鯰の予知能力が私の身体の中に...」と言って鯰から読み取った予知能力で「あなたは来週も「銭形海」を見ることとなるでしょう」と言っていた。→「恋日・ニュータイプ」の『みのる超能力教室』ばりのインチキ超能力者ネタでした。
BS-iの本放送では、この後に着ボイスDLのお知らせがあるが、先日のBS-iの再放送、そしてMBSの放送では、この部分はいつものようにカットでした。
本放送の時、この物語のネタが後の「冬舞台」に出てくるとは思わなかったのだが、「インチキ超能力者バスター」というのは今後のシリーズでもまたまた出てくる可能性がありそうですね。
そんな中、三波伸介さんのギャグが出てくるなんて、丹羽Pの世代であれば直ぐに分かったでしょうが、どれだけの人が分かったことでしょうか。これも「分かる人だけ分かればいい」という仕掛けの姿勢は変わらないということでもある。こういう所は大事にして貰いたいところです。
途中で分かってしまったとはいうものの、「双子」という禁じ手に近いものが使われたが、「ケータイ刑事」ではその割りに「双子」は登場していないんですよね。今回の小槻兄弟が3組目(「泪・2nd.3話」「零・2nd.2話」に続いて3度目)です。頻繁に出てきたら「またか」と思ってしまうが、忘れた頃にやるから良いんですよね。尚、今回「左利き」ということに海ちゃんが気づいて、ヒントになったが、「海・2nd.」ではこのように「利き腕」ということがポイントになる物語がこれから後、何度か出てきます。同じネタが続くということで、「またか」となってしまい、物語を白けさせてしまうことになる。(同じネタでも、1クールに1回ぐらいだったらそうはならないのですけど...)これが「海・2nd.」における唯一の失敗点でした。→まあ、一つぐらいはマイナス・ポイントはあるものですけど...
↓「文化祭」と「冬舞台」
ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~
- 出版社/メーカー: ハピネット
- メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形海 冬舞台完全版 ついに公開!後悔しないよ!死の航海!~超豪華客船キングアンドリウII世号
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: DVD
↓一応これを。
学校の階段 スペシャル・エディション (初回限定生産 スペシャル・フォトブック付)
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- メディア: DVD
↓「テレポーテーション」ということで
テレポーテーション―驚異の瞬間移動 (学研ポケットムー・シリーズ (15))
- 作者: 北園 哲也
- 出版社/メーカー: 学研
- 発売日: 1985/04
- メディア: 新書
↓「丑の刻」ということで
↓「三波伸介」ということで
「iしたい。」+BS-i深夜「アニメ枠」(7/24)CM [BS-TBS(BS-i)関連]
音楽PVバージョンの「iしたい。」の曲が7月下旬も同じと言うことで、変わり映えのしない「iしたい。」ですね。27日には「怪談新耳袋」の劇場版第2作の「幽霊マンション」と、去年のスペシャル「黒い男たち」の再放送があるのに、特に目にしないのはどうして???
尚、8月の日曜10:30の「怪談新耳袋」の再放送は「2nd.」ではなくて「4th.」です。(8月は日曜日が5回あるので、第五日曜となる8/31は分かりませんが...→「2nd./3rd.」が飛ばされることになるが、1話5分のショート作品集だから、どれでも大成に影響はないですけど...)
今週のアニメ枠は、前半の作品が「ひだまりスケッチ×365」に変わったので、この作品と旧作のDVDの宣伝が加わることが、それ以外は特に大きな変化はない、と予想されたが、やはりそうでした。で、始まる前の「TVショッピング」の後の1分間の所には、映画「東京少女」の15秒版の宣伝がありました。
OP主題歌の後は収穫無し、A/Bパート間には日曜の再放送「銭形海」の27秒版の予告(「2nd.4話」)があり、ED主題歌の後には、岡村アナによる55秒版「iしたい。」で「恋日・3rd.」のDVDの宣伝があり、終了後は12秒版「呪いのマンナさん」の番宣、12秒版「銭形零DVD-BOX2」の宣伝がありました。
後半の「To Loveる」に突入すると、OP主題歌の後は30秒版「銭形舞DVD-BOX」の宣伝があり、A/Bパート間とED主題歌の後は収穫無し、次回予告終了後には「東京少女・大政絢 ~エチュード・秘密」の15秒版予告、「怪談新耳袋・1st.」の27秒版の宣伝が流れました。
最近の作品は、最初からDVD化が決まっているということで、やっぱり「ひだまりスケッチ×365」のDVDの宣伝がやっぱり流れていました。DVDの売り上げまで計算して番組製作費が確保されているのだが、番組がコケたらどうなるんでしょうか??(そのリスクを減らすため、1クール作品が多いのかも...???逆に、当たれば「第二シリーズ」が企画される...)
今週は、特にこれというテーマらしいものを感じられず、平凡でした。
↓一応、これを。(予約できます。でも2話ずつの収録って...)
「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その61) [ケータイ刑事]
「ある物」シリーズ、今回のテーマは「ギプス」です。「ギプス」と言うと、石膏で出来たあの医療具であるギプス包帯のことであって、骨折や関節炎などの患部を固定するために使われるである。
で、これが面白いように物語に登場していて、それぞれ面白く使われている。登場する物語は、「ケータイ刑事」からは「零・1st.8話」、「007」からは「ゴールデンアイ」です。兎に角、患部の固定用として普通の使い方がされていての登場であればネタにならないが、それ以外の目的で使われているのだから面白い所である。
「ケータイ刑事」:「零・1st.8話」でギプスを填めていたのは、鑑識の柴田太郎さんと、忍者の羽足カンゾウの2人である。この内、柴田さんは通常のギプスの使用範囲であるため、取り立てて言う必要はない。→一応、どういうことかというと、階段から落ちて骨折したのでした。(右足にギプスを填めて、松葉杖をついた痛々しい姿でした。)
羽足カンゾウがギプスを填めていたのは両足であって、車椅子に乗って零ちゃんと高村さんの前に現れた。零ちゃんと高村さんは被疑者と睨んでいたが、カンゾウは3日前に骨折したと言う。(木のてっぺんから飛び降りた際、着地に失敗した。)たまたま人が通りかかったので、その人に助けて貰った、ということで、証人(遠州理津さんでした)もいた。で、容疑が晴れたかと思われたが、零ちゃんは「本当に骨が折れているという証拠にはなっていません」と言って、警察病院に連れて行ってレントゲン写真を撮影させた。(レントゲン写真は、左足は骨折、右足は膝も砕けていた。)
カンゾウが骨折したのは、本当は木から飛び降りて着地に失敗したのではなく、自分で骨を折ってアリバイ工作のために骨折させたということを零ちゃんに見破られ、結局、逮捕されることになった。ということで、彼のギプスというのは、確かに骨折の患部の固定用に使われていたが、それ以上に、自分は犯行を行っていないということの偽装工作の代償のギプスであった。→そこまで犯して殺人を行った、ということではなかなかの根性の持主ということになるが、骨折の固定用という正常な使い方をしているとはいうものの、犯罪の偽装工作のために使っているのは、やはり...
「007」:シリーズ第17作の「ゴールデンアイ」(5代目ボンドの第1作)にギプスが登場する。が、ここで使用していたのは車椅子に乗ったQでした。(左足に使用していた。)ということで、一瞬、Qが怪我をしたのかと思いきや、怪我をしたのではなく、開発中の秘密兵器であるミサイルランチャー発射装置であった。→色んなものを作ってしまうQです。
車椅子で現れたQということで、ボンドも怪我の心配をしたが、Qは怪我をしておらず、ギプスからミサイルが発射された。流石のボンドもこれには驚いていた。→ミサイルが仕込まれているなんて、誰も思わないだけに、Qの「武器を隠した日用品」という天才的な発明品の一例である。そういえば、多はギプスの他にもミサイルランチャー装置を組み込んだ別の日用品を開発していました。
このギプスは、患部を固定するための物ではないのは当然であるが、普通のギプスと違って、蝶番によって開閉できるようになっている。これは、装置のメンテナンスのためと、ミサイルを装填するのを簡単にするためである。後部に蝶番が付いているため、前部で両方に開くことになるので、これを足に填めている所をよくよく観察して見れば、普通のギプスではないということが分かるだろうが、誰もギプスが武器になる(但し、殴打のための武器ということになるということは誰でも思い浮かべるでしょうが...)とは考えないだろうから、「上手い」と唸ってしまうアイデアである。
また、蝶番で開閉できることから、Qは左足に填めていたが、特に左右どちらの足にも填めることも可能であるし、特に足のサイズで大きいという人を除けば、誰でも使うことは出来ると言って良いでしょう。(但し、実用化されたかは不明ですけど...)
尚、これは開発中ということもあって、ボンドが実際に使うことは無かったが、こういうものを使うとなると、おちおち怪我も出来ないということにもなりますね。何せ、ギプスを使っていたら、怪我で療養中という事になるのが普通であり、そんな所にも身を守るための武器が必要という、とんでもない状況下にいるということになりますから...(まあ、スパイだったら、いつ、何処で命を狙われているのか分からないものではありますが...)
柴田太郎さんは正しいギプスの使い方をしていたので、ネタにもならないが、羽足カンゾウとQは正しいギプスの使い方ではなく、「人を欺す」という使い方をしていた、と言う所が共通点である。特に羽足カンゾウは自分が犯した殺人を誤魔化すための偽装工作であり、確かに骨折という患部の固定用に使っているが、とんでもないことである。また、Qも、実験レベルとはいうものの、怪我人に見せかけて、実はミサイルを発射するというとんでもないことをしていることにかわりない。(病院で、例え自衛のためとは言ってもミサイルを発射したら...何てことを考えたら、これはこれでとんでもないことですし...)
いずれにしても、医療具である「ギプス」をとんでもないことに使う、という発想が共通しているところに、不思議な縁があるものです。で、やはり、傑作と言われるシリーズにはこういうように共通することが多いものなのですよね。
次回も、今回と同様に「ある物」シリーズとします。何が登場するかはお楽しみに。
ギプスでえっへん!―かこむ骨・ささえる骨 (ナルホドからだたんけん)
- 作者: 七尾 純
- 出版社/メーカー: 国土社
- 発売日: 1992/11
- メディア: 単行本