「拳銃無頼帖」(その1) [映画(邦画)]
懐かしの邦画ヒーローシリーズの第27弾として取り上げるのは、（またも日活作品の）赤木圭一郎主演の唯一のシリーズ作品の「拳銃無頼帖」シリーズです。このシリーズは、小林旭、石原裕次郎続く日活第三の男、トニーこと赤木圭一郎主演の作品群であって、日活が得意とする無国籍アクション作品である。原作は城戸礼の小説「抜き撃ち三四郎」である。主人公は拳銃使いであるが、第1作では「抜き打ちの竜」と言われる剣崎竜次、第2作では丈二、第3作と第4作では「早射ちの竜」と言われる壇竜次が主人公である。（と言っても、いずれもが同じような展開の物語であって、そんなに気にする必要はない。）
また、本シリーズでは、主人公のライバルとして、宍戸錠が演じる拳銃使いとの対立が見所の一つであ。それにしても、「渡り鳥」シリーズといい、「流れ者」シリーズといい、本シリーズといい、この頃の宍戸錠は、日活作品で主演のライバル役として実に良い味を出し続けていた時期であった。
また、本シリーズが4本で終わったのは、1961年2月14日、撮影の合間に乗っていたゴーカートで事故を起こし、2月21日、21歳の若さで他界してしまったためである。（そのため、「和製ジェームズ・ディーン」と呼ばれるようになった。）その後、1964年に高橋英樹を主演にしたリメイク作「抜き射ちの竜 拳銃の歌」が製作され、1965年にはトニー主演のシリーズとは関係ない番外編として、小林旭の主演で「拳銃無頼帖 流れ者の群れ」という作品が製作されている。
今回は、その初回ということで、シリーズ作品のおさらいです。製作されたのは全4本であって、そのシリーズ全4本はいずれもが1960年の作品である。シリーズ第1作「拳銃無頼帖 抜き射ちの竜」、シリーズ第2作「拳銃無頼帖 電光石火の男」、シリーズ第3作「拳銃無頼帖 不敵に笑う男」、シリーズ第4作「拳銃無頼帖 明日なき男」。
また、リメイク作品「抜き射ちの竜 拳銃の歌」(1964年)、番外編「拳銃無頼帖 流れ者の群れ」(1965年)がある。（番外編は城戸礼の原作ではない。）
次回から製作順に従って、それぞれの作品について記していくことにします。（リメイク作品と番外編も一応取り上げる予定です。）
- 出版社/メーカー: 日活
- メディア: DVD
- 出版社/メーカー: 日活
- メディア: DVD
- 出版社/メーカー: 日活
- メディア: DVD
手嶌葵『春の歌集』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2007年に発表された彼女の2nd.アルバムである。（筆者が取り上げるにはちょっと新しいのだが、邦楽で「て」で始まる人はあんまりいないので... というのはさておき、ということで...）
2nd.アルバムと言っても、CMで使われた曲を集めた曲を集めたミニ･アルバムという感じでまとめられていて、内容的にはちょっと不満があるのも正直な所であるが、彼女の澄んだ歌声を聞くことが出来るので、ボチボチといったところですかね。
収録曲は以下の全8曲である。『岸を離れる日』『風の唄』『徒然曜日』『月のかけら』『卒業式』『花びら』『心の調べ』『願いごと』。
この中からの筆者のお薦め曲は、『岸を離れる日』『風の唄』『心の調べ』。CMで耳にしたことのある他の曲も良いが、そこは好みの問題ということで...
派手な所は無いが、済んだ歌声は心を和ませてくれるものであり、綺麗なメロディ･ラインと共に、じっくりと聴きたくなってくる佳曲が詰まっている。
アルバム・タイトルの如く、テーマとして「春」ということで、出会いと別れ、旅立ちといった季節を感じさせることを歌い上げていて、内容も悪くない。ただ一つの不満点は、収録曲数が「アルバム」としては少なく、時間も短いということである。じっくりと聴きたいシンガーである。
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2007/02/07
- メディア: CD
CARPENTERS『GOLD: 35th ANNIVERSARY EDITION』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは2004年にリリースされたデビュー35年を記念してリリースされたベスト盤である。元になったのは2000年にリリースされたベストアルバム「GOLD」であるが、それに未発表曲3曲を含む大量の曲の追加が行われて、2枚組全40曲収録となった。（DVDも付いたものもあります。）これまでにも幾多のベスト盤がリリースされているCARPENTERSであるが、本アルバムはやはり手元に置いておきたいものの一つである。ただ、収録曲は発表年代順になっていないなど、資料性として捕らえると不完全でもありますけど... 尚、本アルバムは、譜枚組のベスト盤にも関わらず、イギリスではアルバム･チャートで最高位4位を記録する大ヒットとなっていて、CARPENTERS人気の高さを改めて知らしめることになった。（アメリカでは最高位100位、日本でも最高位79位を記録している。）
収録曲は全40曲で、20曲ずつ2枚に収録されている。DISC 1の収録曲は以下の通りである。『Superstar』『Rainy Days And Mondays』『Top Of The World』『Maybe It's You』『Let Me Be The One』『Reason To Believe』『Jambalaya (On The Bayou)』『Leave Yesterday Behind』『Your Baby Doesn't Love You Anymore』『Bless The Beasts And Children』『It's Going To Take Some Time』『The Rainbow Connection (from "The Muppet Movie")』『Only Yesterday』『Sweet, Sweet Smile』『There's A Kind Of Hush (All Over The World)』『California Dreamin'』『Solitaire』『We've Only Just Begun』『This Masquerade』『Calling Occupants Of Interplanetary Craft (The Recognized Anthem Of World Contact Day)』。
続いてDISC 2の収録曲は以下の通りである。『Yesterday Once More』『Please Mr. Postman』『Hurting Each Other』『I Need To Be In Love』『Merry Christmas, Darling』『(They Long To Be) Close To You』『All You Get From Love Is A Love Song』『Sing』『Make Believe It's Your First Time』『Ticket To Ride』『Goodbye To Love』『I Just Fall In Love Again』『I Believe You』『Tryin' To Get The Feeling Again』『For All We Know』『Touch Me When We're Dancing』『I Won't Last A Day Without You』『Mr.Guder』『A Song For You』『Karen's Theme』。
これだけの曲が収録されていれば、主な曲はほぼ網羅されている。が、3曲の未発表曲が含まれているということの方が驚くべき事である。何せ、これまでにも「未発表曲」として、カレンの死後、発表された曲がかなりありましたからね。尚、本アルバムに収録されている未発表曲というのは、次の3曲である。『Leave Yesterday Behind』『The Rainbow Connection (from "The Muppet Movie")』『California Dreamin'』。（これら3曲も、CARPENTERSらしい所がしっかりと出ていて、良い曲ですね。）
ABBAの「GOLD」というベスト盤もそうだが、「GOLD」というタイトルのベスト盤のシリーズは内容も高く、コレクターとしたらやっぱり持っておきたいベスト盤であるが、その通りで、CARPENTERSの「GOLD」も持っておきたい、いや、持っておかなければならないアルバムである。じっくりと2人のハーモニーを聴きましょう!
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Universal
- 発売日: 2007/10/16
- メディア: CD
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: A&M
- 発売日: 2004/02/10
- メディア: CD
↓こちらは2000年にリリースの「GOLD」で、1枚全20曲です。
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Import [Generic]
- 発売日: 2002/02/12
- メディア: CD
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: A & M
- 発売日: 2005/02/21
- メディア: CD