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「KILLER MANIA」 [映画(洋画)]

表題の作品は1988年のフランス映画「キラー・マニア 殺人遊戯」である。フランス製のホラー映画ということで、ちょっと珍しい作品である。但し、モンスターが登場するとか、スプラッター系のホラー映画ではなく、サイコ・ホラーと言った作品である。

作品データを記しておくと、時間は85分である。製作はダニエル・レスール、監督はフランク・ドリュー・ホワイト、撮影はアンリ・フロジェ、音楽はルイス・バカロフである。そして出演は、ボー・スヴェンソン、ロバート・ギンティ、チャック・コナーズ、ドラ・ドル、ヘンリー・ランバート、たちである。

狂信的な集団・キラー・マニアは、理想的な社会を造ることを目的として、美女を次々と誘拐しては生贄として捧げる儀式を行っていた。ある日、美女・ローズリーが誘拐され、町外れに住む科学者・オズボーン教授がその犯人として疑いの目が向けられる。更に、また一人、美女が誘拐されてオズボーン教授は自らその疑いを晴らすために立ち上がり、キラー・マニアに挑んでいくが...

展開はB級ホラーのノリであるが、猟奇的な恐怖わたっぷりと味わうことが出来る作品である。フランス映画にも、こういう作品があるということで、ちょっとした掘り出し物といった作品である。(が、なかなか目にする機会が少ないのが残念なところである。)ホラー映画ファンであれば、見ておきたい作品である。

 

↓ビデオです。

キラー・マニア

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: VHS

 

↓こういうものには取り上げられない作品ですけど...

わがフランス映画誌

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  • 作者: 山田 宏一
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 1990/04
  • メディア: 単行本

山田宏一のフランス映画誌

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  • 作者: 山田 宏一
  • 出版社/メーカー: ワイズ出版
  • 発売日: 1999/09
  • メディア: 単行本


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JOY RIDE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は2001年の映画「ロード・キラー」である。アメリカ大陸横断をしている若者が、ちょっとした悪戯でトラック運転手を怒らせたことから始まる恐怖を描いた作品である。スピルバーグの「激突!」を思わせる恐怖を堪能することが出来る作品でもあり、スリルとサスペンスに満ちた作品である。が、「激突!」は恐怖という点ではたっぷりと描かれているが、華がないオッサンの物語だったが、本作ではリリー・ソビエスキーという華があることが嬉しい所である。(結末も随分と違います。)

作品データを記しておくと、時間は97分、監督はジョン・ダール、脚本はクレイ・ターヴァーとJ・J・エイブラムスの2人、撮影はジェフ・ジャー、音楽はマルコ・ベルトラミである。そして出演は、ポール・ウォーカー、スティーヴ・ザーン、リリー・ソビエスキー、ジム・ビーヴァー、スチュアート・ストーン、ベイジル・ウォレス、たちである。

ボストンの大学に通うルイスが故郷のネブラスカに帰省するということで、コロラドにいる幼なじみのヴェナを拾って大陸横断のドライブをすることにした。そんなルイスに母から連絡が入り、ソルトレイクで釈放された兄・フラーを先に拾うことになる。フラーを拾ってコロラドに向かったルイス。無線でちょっとした悪戯をするフラー。女のふりをしてあるトラックのドライバーをからかった。そのドライバーはラスティ・ネイルと名乗る大型トラックを運転していたが、ルイスたちの車を追いかけてきて、車を潰してしまおうとする。謝って何とか許して貰ったルイスたちは、コロラドでヴェナを拾い、ネブラスカに向かう。が、ラスティ・ネイルは執拗に攻撃を仕掛けてきた...

やっぱり、「悪戯はダメよ」ということを教えてくれるというのは良いことである。最近、ネット上に悪戯のつもりで殺人予告を書き込むという(愚かな)輩がいて、逮捕されたというニュースを良く耳にするが、本作にはそういう軽いノリの悪戯を窘める教訓があるというのは良い所である。(悪戯の全てを否定することはしないが、悪戯も相手によりけりということであり、また、「限度を超えた悪戯」は許されないことである。→ネット上の殺人予告は完全に「限度を超えた悪戯」である。)

そういう教育的な部分があるだけでなく、サスペンスという意味でもなかなか良く出来た作品である。ホラー映画ではないが、十分に怖さを感じる事が出来る作品であり、バケーション・シーズンの今にもピッタリの作品である。

また、こういう作品は音楽の出来不出来によって恐怖度も違ってくるが、出来が良い音楽が集まっていて、恐怖の方をしっかりと盛り上げてくれる音楽に満ちている。ということで、映画だけでなく、サントラ盤の方も一緒に堪能して貰いたい作品である。(ただ、サントラ盤の収録時間はやや短めという不満点がありますけど...→'80's前半の豪華アーティストたちが結集したオムニバス盤というサントラが大ヒットする以前のサントラ盤の収録時間並なので、現在では短いと感じるが、サントラ盤の歴史を考えたら、時間的にはこんなものということになりますけど...)

最後にサントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全13曲である。『Communication』『Ice Man Cometh』『Ridin' Shotgun』『Ring-A-Ling』『Naked Lunch』『...It Wasn't Comely』『Chilren of the Corn』『Charlotte's Web』『Sitchiation』『Shake Yr Tail Feather』『Route 666』『Mole Asses』『Refreshify』。

 

Joy Ride [Original Motion Picture Soundtrack]

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  • アーティスト: Marco Beltrami,Marco Beltrami,Pete Anthony,Hollywood Studio Symphony
  • 出版社/メーカー: Varese Sarabande
  • 発売日: 2001/10/02
  • メディア: CD

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ロードキラー (特別編)

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

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激突! スペシャル・エディション

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
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ケータイ刑事銭形泪4話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

3回目となる「銭形泪・1st.4話」:「舞台の上で死ねれば本望だ! ~劇団ちからわざ俳優殺人事件」についての「裏ネタ編」は、劇中にチラッとだけ映った劇中劇「俺を踊れ!」のチラシに映っていたアルバム・ジャケットについてです。特にPINK FLOYDの「THE DIVISION BELL」THE CUREの「BOYS DON'T CRY」は、音楽史に於いても歴史的価値の高いアルバムであり、それらをさりげなく出している所が凄い所である。これによって「ケータイ刑事」は普通のドラマではなく、文化として歴史に残る傑作シリーズへと昇華したのである。

尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

PINK FLOYD:「THE DIVISION BELL」:1994年に発表されたPINK FLOYDの通算12枚目のスタジオ収録アルバムであり、現時点での彼らの最後のスタジオ収録のオリジナル・アルバムである。また、邦題は「対」と付けられている。前作「A MOMENTARY LAPSE Of REASON」(邦題「鬱」)以来7年ぶりのアルバムである。'70'sのプログレの台頭で、プログレの巨人となったフロイドは、プログレが絶滅状態になった'80'sでも傑作を発表していたが、'90'sになってもその存在を知らしめることになった傑作中の傑作アルバムである。

「コミュニケーションの欠如による対立」ということをテーマにしたコンセプト・アルバムであり、'70'sのプログレ全盛期のスケールの大きなサウンドを取り戻している。また、前作同様にD.ギルモアがリーダーシップを執っていて、彼とボブ・エズリンの共同プロデュースで仕上げられている。また、前作ではゲスト扱いだったリチャード・ライトが正式メンバーとして復帰しているのも特徴である。

チャート成績は、イギリス、アメリカ共にNo.1の座を獲得しているが、英米で共にNo.1の座を獲得したのは、意外なようだが本アルバムが「WISH YOU WERE HERE」(邦題「炎」)に次いで2枚目である。(1位を獲得しているアルバムでも、「原子心母」はアメリカでは55位、「狂気」はイギリスでは2位、「ザ・ウォール」はイギリスでは3位、「ファイナル・カット」はアメリカでは6位が最高位である。→特に「狂気」と「ザ・ウォール」は意外も意外ですけど...)Billboardのアルバム・チャートでは初登場で1位を獲得して4週連続1位となり、1994年の年間アルバム・チャートでも20位にランクインしている。

収録曲は全11曲であり、以下の通りである。『Cluster One』『What Do You Want From Me』『Poles Apart』『Marooned』『Great Day For Freedom』『Wearing The Inside Out』『Take It Back』『Coming Back To Life』『Keep Talking』『Lost For Words』『High Hopes』。

この中から『Keep Talking』『Take It Back』『High Hopes』『What Do You Want From Me』『Lost For Words』の5曲がシングル・カットされて、いずれもがヒットを記録しているが、シングル志向の曲ではないだけに、シングルの意味はないのですけれども...(一応、最も大きなヒットとなったのは『Take It Back』で、イギリスでは最高位23位、アメリカではBillboardで最高位73位を記録している。)

とは言っても、PINK FLOYDの音楽は、彼らのサウンドを理解できる者たちのためのものであり、一般人は聴かない方が身のためだと...

THE CURE「BOYS DON'T CRY」:パンク・バンド時代のTHE CUREの代表曲の一つであるこの曲は1979年にシングル曲として発表されたものである。(アルバムには未収録。)当時は、オーストラリアでこそヒットしたものの、そこだけであった。が1986年、彼らの黄金時代にシングルとして再発されて、この時にはイギリスで最高位22位を記録したのをはじめ、大ヒットとなった。

また、1980年にコンスピレーション・アルバムとしてリリースされたアルバムのタイトルでもある。(アメリカでの1st.アルバムでもある。)内容は1979年に発表された彼らの本国イギリスでの1st.アルバム「THERE IMAGINARY BOYS」をベースに再編集し、一部の曲が変更された。『Boys Dont't Cry』も収録されることになった。(でも、アメリカでは鳴かず飛ばずだった。)

そのアルバムの収録曲は以下の全13曲である。『Jumping Someone Else's Train』『Boys Don't Cry』『Plastic Passion』『10:15 Saturday Night』『Accuracy』『Object』『Subway Song』『Killing An Arab』『Fire In Cairo』『Another Day』『Grinding Halt』『World War』『Three Imaginary Boys』。

パンク・バンドとしてスタートしたTHE CUREであるが、その後、サウンドの方は変わっていき、現在ではオルタナティブ・ミュージックを展開している彼らである。

プログレ界の巨人・ピンク・フロイド、そしてオルタナティブ・ミュージックのTHE CUREのパンク時代の名曲が取り上げられているが、これと「劇団ちからわざ」の上演内容とを照らし合わせてみると、前衛的であって、既存の概念を打ち破ったものという所が共通点である。たかが劇中劇のチラシだと思って甘く見てしまうと、このようにとんでもなく奥深い芸術と文化の世界で繋がっていることを見落としてしまうことになる。恐るべし「ケータイ刑事・ワールド」の奥深さである。この物語によって「ケータイ刑事」は、紛れもなく人類が生み出した偉大な文化のレベルに到達することになったのである。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

 

The Division Bell

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Japan
  • 発売日: 1994/04/07
  • メディア: CD

対(TSUI)(紙ジャケット仕様)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/05/18
  • メディア: CD

Division Bell(Tシャツ)(ブラック)(Mサイズ)(HWZCC-02842)

Division Bell(Tシャツ)(ブラック)(Mサイズ)(HWZCC-02842)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ROCK DEPOT
  • 発売日: 2006/12/01
  • メディア: CD

Boys Don't Cry

Boys Don't Cry

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Fiction
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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