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「SCANNERS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1981年のカナダ映画「スキャナーズ」である。本作から9年後に続編が制作されてシリーズとなり、現時点までで全5作が製作されている。(但し、第4作からは少し毛色の違う作品になりましたけど...)この作品は、D.クローネンバーグ監督の名前を広く知らしめることになった作品である。また、特殊メイクやSFXの技術も高く、あらゆる点で高い評価を得ている作品でもある。また、SFホラー娯楽作としても傑作である。

作品データを記しておくと、時間は105分、監督と脚本はデヴィッド・クローネンバーグ、撮影はロドニー・ギボンズ、特撮はゲイリー・ゼラーとマーク・アーウィンの2人、音楽はハワード・ショアである。そして出演は、スティーヴン・ラック、ジェニファー・オニール、マイケル・アイアンサイド、パトリック・マクグーハン、ローレンス・デイン、ロバート・シルヴァーマン、チャック・シャマタ、アダム・ルドウィッグ、たちである。

超能力者(スキャナー)たちを使って警護を行う警備会社コンセックは、浮浪者のベイルの能力を買って、組織に組み込んだ。ベイルは科学者たちの能力開発によって更にその力が強くなり、ある任務を与えられる。それは、超能力を利用して世界征服を企んでいる男・レボック追跡だった。ベイルは任務を開始するが、行く先々でレボックによって起こされた惨事を目の当たりにするだけで、手掛かりは掴めない。そんな中、ベイルは美人スキャナー・キムと出会い、彼女のチームの協力を得ようとする。が、レボックの力によって次々と仲間を失っていく。ベイルとキムは逃げていき、あるレコード店の地下室で、ベイルの力によって遂に刺客からレボックの居場所を突き止めた。で、レボックのアジトに乗り込む。が、そこでベイルは驚くべき事実を知る。レボックとベイルは兄弟だった。そレを知っているレボックはベイルを自分の野望の手下にしようとしていたのだった。が、ベイルは世界征服の話を断り、2人は対決へと突き進んでいく...

確かに「SFホラー」という部分はあるが、「SFアクション」と言った部分もかなり強く出ている作品である。が、物語の舞台がどんよりしているという所があって、一筋縄ではいかないD.クローネンバーグ作品らしいところでもある。

また、SFXと特殊メイクもそれぞれが素晴らしく、とても1981年の作品だとは思えないような完成度の高さがある。ということで、ホラー映画ファンは当然のことながら、多くの人に見てもらいたい作品である。

尚、後のシリーズ作品は、第2作「スキャナーズ2」(1990年)、「スキャナーズ3」(1991年)に関しては良いとして、超能力を持つ警官を主人公に据えた新シリーズ作品である第4作「スキャナーズ ニュー・エッジ/ザカリアス」(1993年)と第5作「スキャナーズ5/ザカリアス・リターンズ」(1994年)になると、もはや完全に本作の世界観は無くなっているのが残念な所である。

 

スキャナーズ DVD-BOX デジタルニューマスター版

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↑シリーズ第3作までのセットです。


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「THE RING」 [映画(洋画)]

表題の作品は2002年の映画「ザ・リング」である。1998年、日本でヒットを記録し、その後、多くの関連作品が製作されることになった「リング」のアメリカ・リメイク作品である。オリジナル日本版よりも原作ホラー小説に忠実な物語となっているのが特徴である。尚、当然のことながら、物語の舞台はアメリカに、登場人物もアメリカ人に置き換わっているのは言うまでもなく、物語は確かに「リング」のリメイクであるが、舞台が違うだけで随分と雰囲気が変わるものである。

作品データを記しておくと、時間は116分、原作は鈴木光司、監督はゴア・ヴァービンスキー、脚本はアーレン・クルーガー、撮影はボジャン・バゼリ、音楽はハンス・ジマーである。そして出演は、ナオミ・ワッツ、マーティン・ヘンダーソン、ブライアン・コックス、デヴィッド・ドーフマン、リンゼイ・フロスト、アンバー・タンブリン、レイチェル・ベラ、デイヴィー・チェイス、シャノン・コクラン、リチャード・ラインバック、ジェーン・アレクサンダー、アダム・ブロディ、たちである。

姪が開始したことに疑問を持った新聞記者レイチェルは、その真相を調べ始める。で、中身を見たら一週間後に必ず死ぬというビデオテープの存在を知る。そして、その呪いを解く鍵を握るサマラという少女の秘密に迫っていく。やがてレイチェルはそのビデオテープを入手して、中身を見る。が、ちょっと目を話した隙に、幼い自分の息子がそのビデオテープを見てしまった...

本作は、どうしてもオリジナル日本版「リング」と比較されてしまうことになり、日本版との違いから評価が低くなってしまっているのが不幸な所である。が、「リメイク」と謳っていると、これは当然のことでもある。本作ではそれなりの新機軸があるものの、オリジナル版から僅か4年後のリメイクということでは、どうしてもオリジナル版に分があるのは仕方のない所である。尚、日本とアメリカの「ホラー」に対する感覚の違いもあり、これが演出の違いになり、今ひとつ恐怖を感じられないというのも、確かに存在しますけど...

ただ、「ホラー」と言うよりも「サスペンス」というような雰囲気があって、このため「ホラー」という部分が多少薄くなってしまったのが辛い所でもある。(が、その分、「ホラー」が苦手という方でも耐えられるのでは...?)

 

ザ・リング

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↓オリジナルの日本版はこちら

リング

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リング コンプリートBOX

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BEST HIT USA 2008[2008/8/26] [音楽(etc.)]

一番早い放送である火曜日夜のBS朝日の放送において、「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心に、ON AIR曲情報と共に記しておきます。

が、最初に一言。今回はEPGの番組表でも「ゲスト:コールドプレイ」と残ったままでの放送となったが、彼らは何処にも出てこなかった。ということで、完全に視聴者を欺したという事になりました。(EPGの番組説明はいつでも修正できるので、1週間前ならともかく、番組放送時には修正されていて当然である。それを行わないというのは、スタッフの怠慢以外の何者でもない!!)来週の所に再びゲストの名前があるが、一気に信用できなくなっちゃいました。→先週記したように、潰れる直前の三流週刊誌と変わらないEPGの説明でした。

時間の無駄遣いでしかないOPは、1994年のMARIAH CAREYの『All I Want For Christmas Is You』という季節外れの曲でスタート。(ここ数日、8月とは思えない涼しさとなっているが、この番組もおかしくなっちゃった...)CM明けのOP挨拶の後は、「先週約束した通り」「「8/16はプレスリーの命日」ということで、ELVIS PRESLEYの貴重な映像ということで、除隊後のインタヴューと1961年の『Can't Help Falling In Love』が映画「ブルー・ハワイ」のシーンからの映像に乗せてON AIRされました。

続いて「COUNTDOWN USA」のTOP 40の20位から11位までの発表、RHYTHMIC CHARTのTOP 10の(10位から2位まで)紹介が今週17位のMARIAH CAREY『I'll Be Lovin' U Long Time』に乗せて行われました。

CMを挟んでの「STAR OF THE WEEK」のコーナーは、8/29はMICHAELの誕生日ということで、MICHAEL JACKSONの曲のこの番組に寄せられるリクエストTOP 10の発表でした。(そのため、1曲の時間は数秒から10秒程度、上位になると少し長くなる。)そして1位の『Thriller』が2分半ちょっと流れました。(→この曲のPVのフル・バージョンは12分弱ということで、こういう企画の時に全てON AIRしないのなら、全く意味がない。→去年の大晦日SPでフル・バージョンが流れましたけど...)ということで、やっぱりカス企画でした。

これに続いて「C/D USA」の続き(10位から4位)の発表と、7位のKID ROCKの『All Summer Long』が途中までと言うむごたらしい形で流れました。

CM明けの「TIME MACHINE」のコーナーは8/26ということで、以下の6件が紹介されました。

1968年:BEATLESのアップル・レコーズでの1st.シングル『Hey Jude』を発表した、1970年:イギリス・ワイト島で、ワイト島フェスティバルが開幕、31日まで6日間にわたって行われた、1973年:デビューしたばっかりの10CCがイギリスのダグラス・パレス・リドでデビュー・ライヴを行った、1995年:SEALの『Kiss From A Rose』が全米シングル1位となる。(1週のみの1位であったが、1995年のBillboard年間シングル・チャートでは4位にランクインしている。)、1997年:RED HOT CHILI PEPPERSのドラマー・チャド・スミスがカリフォルニア州サンセット・ブルーバードをバイクで走行中事故を起こして入院した、2003年:ROLLING STONE誌の選ぶ「最も偉大なギタリスト」投票でJIMI HENDRIXが1位に選ばれた。

8/26が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の1人でした。THE STRANGLERSのJET BLACK(1938年生まれ)。

この中からは1970年のワイト島でのライヴから、JONI MITCHELLの『Big Yellow Taxi』と、最も偉大なギタリストの1位に輝いたJIMI HENDRIXの、ワイト島フェスティバルのライヴの『Foxy Lady』(これは死の一ヶ月前のライヴでした。)がON AIRされました。

続いて「C/D USA」のTOP 3の発表を挟んで最後のリクエストのコーナーへ。今回のリクエストは1995年のETERNALの『Power Of A Woman』でした。混迷の時代と言われる'90'sであるが、前半には彼女たちをはじめとして、綺麗なハーモニーを聴かせるグループがたくさんいましたね。ということもあって、'90'sは本当に何でもありということになって、'60's、'70's、'80'sのように時代を代表するものがはっきりしない時代でもありました。

次回は、EPGの番組情報によると、ゲストに名前があるのが、コールドプレイとザ・ティン・ティンズです。説明文の方は、今世紀最大のバンド。コールドプレイが2年ぶりに登場!新作についてメンバー全員が語ってくれる!さらに大人気のザ・ティン・ティンズがスタジオに!とあります。→この時点で「今世紀最大のバンド」って、誇大文句にもほどがあるという気がするんですけど...ということで、もはや廃刊間近の三流ゴシップ週刊誌に陥っている...

 

 

Merry Christmas

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ベスト・ヒッツ・パフォーマンスDVD

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ワイト島ライブ1970

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ブルー・ワイルド・エンジェル~ワイト島のジミ・ヘンドリックス

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DEEP PURPLE『MADE IN JAPAN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1972年にリリースされたライヴ・アルバムである。タイトルが示すように、日本ツアーを収録したもので、1972年8月の大阪と東京公演を収録したものである。ジャケットは日本武道館となっているが、収録されているものの中心は大阪フェスティバルホールでの演奏である。

本アルバムはロック史上に残る名ライヴ盤として知られるアルバムであり、同時に日本武道館の名前を世界に広く知らしめることにもなった。チャート成績も、本国イギリスでは最高位16位を記録、アメリカでもBillboardのアルバム・チャートで最高位6位、1973年の年間アルバム・チャートで26位にランクインしている。

また、1998年にリマスターされた時に3曲が追加されたことも有名である。今回は、そのリマスター盤の方で述べることにする。(25周年記念盤がこれに当たります。)

それ以前のCD盤は、LPでは2枚組だったが1枚組となり、CDの収録上限時間に近いものとなっていたが、リマスター盤は追加の3曲(22分弱)が独立した形となって、DISC 2に「The Encores」という形で収録されたことによって2枚組になった。

DISC 1の収録曲は従来盤と同じであり、『Highway Star』『Child In Time』『Smoke On The Water』『Mule (Drum Solo)』『Strange Kind Of Woman』『Lazy』『Space Truckin'』の7曲である。そしてDISC 2の方が『Black Night』『Speed King』『Lucillet』の3曲である。

いずれの曲も演奏時間が長く、10分を越える曲が3曲、2曲は9分台、最も短い曲でも6分半を超えているとか、20分弱という『Space Truckin'』は伝説のパフォーマンスの一曲として、ハードロック・ファンであれば誰もが知っていることである。

尚、1972年の日本公演の模様は、ライヴ盤としてリリースされて、ハードロックの世界では伝説のライヴとして知られているが、このライヴの3日間(大阪2公演、東京1公演)を1日1枚、合計3枚となるライヴ盤「LIVE IN JAPAN」としてリリースされているが、本アルバムはその中から選ばれたベスト・パフォーマンスの曲が収録されているということで、DEEP PUEPLEのコアなファンでなければ、本アルバムの方がよい選択である。

いずれにしても、そのライヴから36年という歳月が流れたが、こうしてライヴ盤がリリースされている(リマスターによって、音質の方も向上している)のだから、本当に嬉しいところである。たっぷりと迫力或る彼らのパフォーマンスを楽しみましょう!!

 

Made in Japan

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1998/11/17
  • メディア: CD

Made In Japan: 25th Anniversary Edition

Made In Japan: 25th Anniversary Edition

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1998/06/30
  • メディア: CD

↓こちらは1枚組(DISC 1のみの7曲です。)

Made in Japan

Made in Japan

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1988/10/12
  • メディア: CD

Made in Japan

Made in Japan

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1998/03/10
  • メディア: CD
↓こちらは3日間の3枚組です。
Live in Japan

Live in Japan

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pid
  • 発売日: 1998/04/21
  • メディア: CD
Live In Japan (UK)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Emd Int'l
  • 発売日: 1998/06/30
  • メディア: CD

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