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篤姫#35 [ドラマ]

お姉ちゃまとちゃんのバトルの第二ラウンド。と同時に、次の第三ラウンドへの伏線を勧めながらの物語でした。

そんな中、久しぶりに登場した本寿院が、妖怪・庭田嗣子に負けない存在感を見せてくれました。やはり、マリバロンですね~。一方、スパイ・滝山は完全に天璋院・命になっていて、銭形愛・天璋院チームも見せる所は見せてくれますね。

まずは、久しぶりの登場となった本寿院。滝山は完全に天璋院チームに移籍しているが、お茶のみ仲間の歌橋がいるので、一応、マリバロン・本寿院チームも(勢力弱体化は否めないものの)存在感を示した。朝の先祖へのお祈りに、手を合わせない和宮を見て、噴火した本寿院。が、矛先は和宮ではなくて天璋院・命に向かう。「姑の教育が悪い!」と言って、やはり嫁いびりが楽しいようです。(まあ、息子を失い、これだけが楽しみなんでしょうね。)

家茂の初のおわたりの様子が気になる天璋院。先代将軍の未亡人とは言っても、20代半ば過ぎの天璋院だったら、色々と別の意味でも気になるというのも分かります。で、スパイ・滝山が、和宮が懐に光る物を持っていたと報告し、今回のバトルの開始のゴングが鳴った。

まずは滝山が問い糾すために、和宮・妖怪軍団に挑むが、妖怪・庭田嗣子の前には歯が立たない。余裕を見せて「武家やよってに、ずけずけやのうて武家武家か」とジョークまで口に出す妖怪。更に、和宮の母・小妖怪・観行院は「御台様」という呼び方にクレームをつける。→スパイ・滝山では妖怪軍団の相手にはなりません。

それをチーム・リーダーの天璋院に伝えるが、天璋院には余裕があり「いいではないか」と、懐が深い所を見せた。→やっぱり、リーダーらしい所です。

が、マリバロン・本寿院がこのことで噴火しながら飛び込んでくる。で、激怒する本寿院に従う歌橋の太鼓持ちぶりがあって、人数は減ったものの、マリバロン・本寿院チームも健在ぶりを見せてくれました。が、これに天璋院は「どっちもどっちじゃな」と、面白い反応をしてくれました。→本寿院と庭田嗣子がぶつかり合う所も見てみたいです。

再び、おわたりがあることが伝えられる。小妖怪・観行院は和宮に確認し、それを否定する和宮。これに妖怪が「代われるものなら代わって差し上げたい」と漏らしたが、それをやったら家茂はショック死してしまうのは誰も疑わないでしょうね。→笑いを取る所も妖怪・庭田嗣子が持って行ってしまいました。

再び、スパイ・滝山が懐刀を見たと報告する。これに「二人だけで話がしたい」と天璋院。またも敵地に乗り込んだ天璋院。(直接対決の第二ラウンドです。)優しい言葉から入る長女・。三女・の答えは「はい」ばかりに、が突っ込む。ということで、序盤戦はやはりお姉ちゃまの勝ち。で、「早速ですが」と問い糾す天璋院。否定する和宮だったが「失礼つかまつります」と言って力ずくで和宮の懐を調べようとする天璋院。(こういう形で、力業による姉妹喧嘩の開戦です。)その声に割って入って止めようとする重野や妖怪軍団たち。もみ合っている内に和宮の懐から光る物が落ちた。が、それは刀ではなくて鏡だった。ということで、騒動は収まった。(一応「謎は解けたよ、ワトソンくん」)

で、天璋院は家茂に、和宮と心を割って話せと助言した。(こういう所は義理の母と息子というより、上司と部下の様に見えてしまいます。)

一件落着ということで、滝山と話す天璋院。「あのお方を好きになれそうな気がするわ」と言った天璋院。(そりゃあ、転生した後には姉妹になるのですから、と突っ込んでしまいました。)また、その席で滝山は責任を口にするが、流石は大奥のトップに君臨する天璋院。滝山を完全に、忠実な手駒にしました。人心掌握術をしっかりと知ってますね。

その夜のおわたり。家茂は人払いをしていて、攘夷は無理という本心を和宮に語った。これに和宮も心を開き、分かり合った。これによって、家茂と和宮は本当の夫婦になる階段を上り始めました。で、翌朝の先祖へのお祈りで、しっかりと手を合わせて祈る和宮。本寿院や庭田嗣子のリアクションが面白かったですね。→丸く収まるホームドラマらしいところでもありました。

薩摩の方の物語は、次回の物語の伏線という形で、天璋院の知らない間に兵を挙げるまでが描かれているが、次回への準備ということで、これはこれで悪くないですね。そんな中、久光のことをボロクソに言った西鄕、出立する帯刀に対してのお近がそれぞれポイントになるのだが、愛舞バトルの前では霞んでしまっていて...

また、坂本竜馬の登場も、完全に今後のためであるが、別に今回でなくても良かったように思いますけど...

次回は、今回とは逆に、天璋院に対して嫌疑が掛けられてのバトルということで、色々と楽しませてくれますね。尚、来週は裏のWOWOWで見ておきたい映画が放送されるが、やはり「篤姫」の方が優先です。

 

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

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  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2008/06/30
  • メディア: ムック

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)

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  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/15
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ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD
↓こういうものがあるんですね...
美術刀剣-模造刀 篤姫の父 薩摩藩 幕末の名君の一人 島津斉彬拵え

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  • 出版社/メーカー: 岐阜県関市
  • メディア: おもちゃ&ホビー
美術刀剣-模造刀 「小松帯刀」拵え

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  • 出版社/メーカー: 岐阜県関市
  • メディア: おもちゃ&ホビー

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ゴルゴ13#21 [アニメ]

今回の物語は、ランボーばりの暴れっぷりを見せたゴルゴでした。ただ、プロとして手段を選ばないのは良いとしても、ちょっとやり過ぎという感じがあって、好き嫌いがはっきりと出る物語でした。特に、ターゲットを罠に填める目的とはいえ、ハイジャックまでしでかすのだから...

アマゾンの奥地に呼び出されたゴルゴ。ガリンペイロ崩れの山賊・ファルカンたちに家族を殺され、自分も瀕死の重症を負わされたマリオは、ファルカンたち一味の殺害を依頼する。が、報酬が期待できそうもないということで、乗り気でないゴルゴ。マリオはダイヤモンド原石の屑を差し出すが、事切れてしまう。ゴルゴはそのダイヤモンド原石の屑を手にして、依頼を引き受けた。が、ファルカンたちは地元警察も関わりになるのを恐れる連中だった。武器を調達したゴルゴは、変装して飛行機をハイジャックし、人質の身代金として300万ドルを要求する。空港で取り引きが行われ、300万ドルを受け取ったゴルゴ。が、別に用意した300万ドルを返していた。ゴルゴは飛行機を離陸させ、アマゾン上空から降下する。ファルカンたちは、ハイジャック犯が300万ドルを手にアマゾンに逃げ込んだという情報から、その金を奪おうとして、ゴルゴを追う。また、警察も同様に300万ドルを狙ってゴルゴを襲う。三つ巴のバトルが始まり、ゴルゴは次々と襲ってくる敵を倒していく。予想していなかった強さに、ファルカンは300万ドルを諦めて逃亡しようとするが、そんなファルカンたちの前にゴルゴが姿を現し、そして仕留めた...

地元警察が悪の側になるというのは珍しいことではないので、これはいいとしても、ゴルゴがターゲットを罠に掛けるためとは言っても、ハイジャックをして現地に向かうというのには頷けない。たまたま喰う講和案部にゴルゴのことを知っている男がいたことから、ゴルゴの力量を考えて、抵抗しなかったが、場合に寄ったら、人質となった乗客たちも犠牲にして、ハイジャック犯を仕留めようとする場合もありえることを思えば、かなり無謀なやり方である。(例えば、空港に降りた飛行機を、乗客乗員も犠牲になるが、爆破してしまうというようなやり方で対応していたら、流石のゴルゴもお陀仏である。→これをやったらやったで、後から別の問題もありますけど...)

また、現地では機関銃を撃ちまくり、ロケットランチャーまでも発射して、正にやりたい放題のゴルゴであるが、悪人退治のために闇の世界に生きるゴルゴの稼業が「必要悪」と言っても、余りにも限度を越えている。原作漫画が描かれた当時とも時代が変わっているだけに、別の意味でもこれを映像化したというのは問題があったように感じる。ということで、今回の物語については好きになれないということで、切り捨てることにします。

この物語は「SPコミック49巻」に収録されています。

ゴルゴ13 (49) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 1992/11
  • メディア: コミック


↓気分は正にこれです。

ランボー

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD

 


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TwellV・神宮前名画座「CARRIE」 [映画(洋画)]

今週の神宮前名画座は、土曜と日曜で作品が変わるということで、土曜日の方についてのみ記します。(日曜日放送の「ジェーン・エア」は7/19に放送していて、それの再放送です。)放送されたのは1951年の「黄昏」でした。尚、同じ邦題の「黄昏」という作品は、1938年の原題「THE SISTERS」(原作はマイロン・ブリニグ)や1981年の原題「ON GOLDEN POND」(原作はアーネスト・トンプソン)という作品があるが、本作は原題「CARRIE」、原作はセオドア・ドライサーということで、これら3本は全く関係のない作品であり、恋愛メロドラマである。

この作品は122分の作品であるので、いつもの2時間枠では入らないので、30分拡大枠での放送であったが、10分の拡大で十分なため、終了後約25分の余りがあったのは、いつものTwellVらしい枠の取り方でした。(10分拡大で終わらせて、20分は別番組にしたらいいのに...)

作品データを記しておくと、時間は122分、白黒作品である。原作は1900年に描かれたセオドア・ドライサーの処女小説「シスター・キャリー」、製作と監督はウィリアム・ワイラー、脚本はルース・ゲイツ、オーガスタ・ゲイツの2人、撮影はヴィクター・ミルナー、音楽はデヴィッド・ラクシンである。そして出演はジェニファー・ジョーンズ、ローレンス・オリヴィエ、ミリアム・ホプキンス、エディ・アルバート、ベイジル・ルイスデール、レイ・ティール、たちである。

19世紀末、ミズリーの田舎町から姉を頼ってシカゴに働きに出たキャリー・ミーバーは男に欺されて、同棲を始める。キャリーの働くレストランの支配人・ジョージは、妻とのいざこざがあり、キャリーの純朴さに惹かれる。やがて、人目を忍んで逢い引きするようになるキャリーとジョージ。そして店の金に手を付けて2人はニューヨークへ駆け落ちをして幸せな暮らしが始まる。が、そんな2人の幸せは続かず、店の金に手を付けたことからジョージは私立探偵の追求によって残った金の全てを返し、職を失い、無一文になる。一方、キャリーは流産をした後、女優となり、すれ違うようになる。数年後、キャリーはスターとなり、ジョージは乞食になっていた。ある日、公演終了後の楽屋口でキャリーはジョージの姿を目にする。で、ショックを受けたキャリーは再び彼と一緒に暮らして二度と離れまいと思うが、テーブルの上にあった小銭を手にしたジョージは去っていった...

落ちぶれていく男の悲哀の姿を侘びしく演じたオリヴィエ。愛すればこそという悲劇を巧みに演じている。本作は彼の演技があってこそであり、それによってJ.ジョーンズも輝いている。現在、本作をリメイクしたら、大きなヒットになりそうなきがします。ただ、ジョージの悲哀さを演じることが出来る役者がいるのか、という問題がありますが...

次回の放送は9/6と7日の「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(1946年)ですが、この放送を以て「神宮前名画座」という映画枠は終了してしまいます。一部の例外もあったが、この枠で放送した作品は、殆どが1953年以前の作品であり、日本では著作権が消滅した作品(但し、日本語吹替の方は全て著作権が消滅しているとは限りません)ばかりということで、他にはない特徴があり、見たことのない名作に接することが出来ると歓迎していたのに、残念です。

 

黄昏

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  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
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黄昏

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  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
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黄昏

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東京少女・岡本杏理#5「旅の途中 ~後編」 [ドラマ]

今回の物語は前回の続きで、「旅の途中」の後編です。(これで「東京少女・岡本杏理」も終了となりました。)やはり、前後編の物語となると、尺がたっぷりとあるため、じっくりと描くことが可能となり、それだけ物語の方も厚みが増して、いい感じになります。今回はそういうこともあって、内容のある秀作になりました。(遊びの方は前編にたっぷりあって、後編はシリアルな展開となったが、こういうことも前後編だから出来る所でもある。)

放送を見る前に、改めて前編の方を見ておいたのだが、本当にいい感じの物語となりました。ただ、「東京」ということに関しては、台詞の中に「東京に住んでいる」というのがあったが、別に「東京」である必要もなかったですけどね...

また、今回の冒頭部分で、杏理が颯太を塾に連れて行く所で、アゴで颯太に指示をしていたが、「牙狼」の三神官の一人・ベルを演じた岡本杏理だけあって、凄味と貫禄を感じたのだが、それ以外は、中学生らしい感情を上手く出していた物語でした。(まあ、「牙狼」での岡本杏理は、言われたら分かるだろうが、言われなかったらおそらく気づかないでしょうけど...)それにしても、登場人物って、みんながみんないい人ばかりですね。(渡辺千穂さんらしい脚本と言ってしまうことも出来ますけど...)

前後編の物語で、後編となると、冒頭には「前回のあらすじ」が入るのが普通だが、それもなく、いきなり始まりました。それでも尺がもっと欲しいと感じられるほど、内容の詰まった物語でした。

ゲームセンターから杏理によって塾に連れてこられた颯太は、夏期講習を申し込んだ。颯太が申し込むのを見届けた杏理は「ちゃんと申し込んできたんでしょうね。見せて」と言って証拠を求める。(完全に保護者になっている杏理。颯太には角が生えた鬼に見えたでしょうね。)で、受領書を見た杏理は信用する。と同時に颯太が自分と同じ中2と知る。名前を尋ねられると「杏理」と答え、姿を消した。

杏理は再び、目的の家の前で様子を見ていた。宅配便が届き、そこに颯太が帰ってきて荷物を受け取る。が、杏理に気づき、声を掛けた。体裁悪そうな表情を見せた杏理と颯太は、近くの公園に行って話をする。

杏理のことを「怪しい」と言う颯太。颯太は5年前から今の家に住んでいた。杏理は「前にあんたの家に住んでいた」と話し、これに颯太は「うちに来い」と誘う。が、杏理は「家出してきた」と言い、意地悪な継母にいじめられ、父は継母にぞっこん、旅行は合宿に会わせて二人で行く、と言うことを語る。これに颯太は真剣に答え、自分の本当の母は5歳の時に交通事故で亡くなり、継母だということを語る。で、お互いの境遇を知り、2人は共感しあう。「今夜どうするの?」と颯太が尋ねると「困ってるの」と杏理。で、颯太は杏理を自分の部屋に泊めることにした。で、継母に気づかれないように確認して颯太は杏理を自分の部屋に入れた。

颯太が食事に言っている間に、両親と赤ちゃんの自分とのスリー・ショットの写真を見た杏理は、生みの母の様子を目にしようとこっそりと降りてきて、物陰から様子を探る。が、その時、杏理の携帯にメールが届き、着信音が鳴った。慌てて階段を駆け上る杏理。一方、颯太も「階段の所に携帯置きっぱなしだった」と言ってフォローし、杏理を部屋に連れ戻した。

メールは父親からで、それを眺めていた杏理。そこに颯太が戻ってきて、継母に「夜食」と言って作ってもらったおにぎりを持ってきた。で、生みの母の手作りのおにぎりを、感慨深げに味わいながら杏理は口にした。

夜、部屋を抜け出した颯太と杏理は、近くの公園でバスケをしながら話す。(ここにも「銭形愛」に繋がりを感じます。→「・1話」で事件解決後、愛ちゃんと五代さんがこういうシチュエーションになりました。)杏理は母のことを色々と尋ねる。颯太はそれに答えるように語る。再婚してやってきた継母に、父親のことを取られた気になり、馴染めなかった。また、その頃学校でイジメに遭っていたこと、家出は内緒にしていたこと、が、継母が気づき励ましてくれたこと、それで母さんで良いと思ったということを話した。(ここでAパート終了。経過時間は13分半に少し足りない所でした。よってBパートは12分半強になります。)

翌朝、ベッドで寝ている杏理、颯太は床で寝ていた。(まあ、この年だったら変な関係にはならないでしょうと、大人目線で余計な事を考えてしまいました...)継母が起こしにやってくる声を耳にした杏理は、ベッドの影に身を隠す。継母が「ちょっと出掛けてくる」と良いながら部屋に入ってくると、床で寝ている颯太を起こす。立ち上がった颯太は寝ぼけた振りをしてベッドに倒れ込み、杏理が物陰に隠れているのを確かめる。素早く口に指を当てて「しーっ」というポーズをする杏理だった。

継母が出掛けて行くと、杏理も後を追うように出掛けて行こうとする。颯太にお礼を言うと、杏理は飛び出して行って、継母(=生みの母)の後をつけていく。で、ある喫茶店に入って行く母親。

彼女を待っていたのは大島洋子だった。杏理も喫茶店に入り、別の席から2人の様子を伺う。洋子は幸雄と結婚することになったと告る。で、杏理の母親になる前にどうしても佐恵子に会いたかった、と言い、杏理の近況を語る。が「どこか無理している」と感じていた。洋子は覚悟は出来ていたが、そういうことを本当の母である佐恵子に伝えたくて、安心して欲しい、と語る。佐恵子は離婚してから杏理に会って無く、「あの子の母親だなんて言えない。母親失格です」と言い、今は再婚して夫の(連れ)子を育てていることを口にする。そして「子供を産んだら母親だけど、育てなげば母親とは言えない。でも、生んでなくても育てていく内に本当の母親になれると思います」と言う。それを耳にした杏理は、いてもたってもおられなまなり、席を立って喫茶店から出て行った。

杏理は駅に向かったが、駅には颯太がいた。で、颯太に連れられて公園にやってくる。颯太は「話、聞いてやろうと思ったんだ」と言って、杏理の話を聞く。

杏理は先ほど佐恵子が口にしたことを話した。で「それって、私はあの子の母親ではありません、って意味だよね」と言い、ショックを受けていた。で「やっぱ、帰ろう」と口にして立ち上がる。直ぐに颯太が後を追う。

「育てていないと母親じゃないなんてこと、ないと思うけど」と言う颯太。で、本当の母が死ぬまでは毎年誕生日を祝って貰っていたが、死んでからは祝って貰えなかったことを話す。杏理も、プレゼントは貰ってもケーキのロウソクを吹き消したことがない、と返す。颯太は「今の母さんが来てからまた祝って貰えるようになった」と言い、凄く嬉しかったが、死んだ母に申し訳なく思うようになった。が、継母は夏休みの最後の日に毎年ケーキを買ってきた(娘の誕生日が8/31だったため)こと、が、それを見ると明日から新学期でブルーになること、それを目にして会えない娘の誕生日を祝っている継母を見ていると天国の母も一緒に祝ってくれていて、2人の母さんに祝って貰えるように思うようになったことを口にする。それを聞いた杏理の目には涙が浮かんでくる。颯太は「俺、何か変なこと言った?」と尋ねると「言った」と杏理。

杏理を御殿場駅まで送っていった颯太。「じゃあな」「じゃあね」と言葉を交わす2人。が、颯太が「そんだけかよ」と言って杏理を呼び止めた。で「今度遊びに言ってもいい?」と言うと「来れば」と杏理。で、メルアド交換をした2人。

青葉台学園の制服姿に戻り、自宅に帰ってきた杏理。鍵を開けて家に入ると「お帰り」と洋子の声がした。洋子は食事の準備をしていた。「合宿どうだった?」と尋ねる洋子に「いって良かった」と杏理。そして「軽井沢、行かなかったんですか?」と問う。これに「うん」と洋子。そして「ねえ、杏理ちゃん。来年は一緒に行こうね」これに笑顔で「うん」と杏理。

友達とクラリネットの練習をしている杏理。片付けると、家事や買い物に追われることのない、ごく普通の中学生の生活に戻っていた。

佐恵子がケーキを買ってきて、箱を空けると「杏理、お誕生日おめでとう」と口にする。そこに「ただいま」といって颯太が帰ってくる。ケーキを目にした颯太は「明日から学校かよ」と漏らしていた。

夜になって、杏理も自宅に帰ってくる。「ただいま」と言って台所にやってくると、テーブルの上にはろうそく付きのバースデーケーキがあった。で「大きい」と感激していた。父・幸雄が「杏理、お誕生日おめでとう」と言うと、洋子も「おめでとう」と続ける。これに「ありがとう」と返す杏理。で、ごく普通の家族の食事になる。キャスト、スタッフのエンドロールが流れ始め、バックに『ひとりぼっちのランナウェイ』が流れ始める中、誕生日ケーキのロウソクを吹き消す杏理。夢見ていた誕生日を迎えることが出来て、心の底からの笑顔を見せていた。

次回からは、ヒロインが瓜生美咲になります。で、「東京少女・瓜生美咲」の初回の物語は「東京タワー」である。「東京少女」で「東京タワー」とくれば、「68FILMS」の時の中に「東京タワー少女」という物語(豊島圭介監督・脚本、主演は栗田梨子(現在は「石原あつ美」と改名))があり、「ショートフィルム道」の時の「東京少女」(後に「Bitter Sweet」という副題が付いたシリーズ)には、その「東京タワー少女」へのオマージュという形の作品「西東京タワー少女」(村上賢司監督、主演は渡部悠)があったが、これらを思い出すのは当然である。(「恋する日曜日」の2nd.にも「東京タワー」という物語があったが、これは朗読劇だった事もあって、関連するということは無いと思いますけど...)

で、「東京少女・瓜生美咲」の「東京タワー」は、その豊島圭介監督ということで、「西東京タワー少女」はともかく、「東京タワー少女」を何処かで意識した作品になっていることが予想される。(脚本は中江有里さんなので、豊島監督脚本ではないので、物語的な関連ではなく、演出の面においての関連があるものと思われる。)

ところで、次回予告に流れた主題歌だが、夏帆ポンの映画「東京少女」の主題歌の『aitai』ではないですか。当然歌うのは瓜生ちゃんということになるが、こんな形であの曲と再会できることになろうとは思ってもいませんでした。→9/3に「東京少女」のDVDが発売になる(「東京少年」も同時リリース)が、その宣伝も兼ねて、あえてその曲を使ったのでしょうか?映画のイメージがある曲なので、それを使うと言うことになると瓜生ちゃんにとっては一つの試練と言うことにもなるが、それだけ大きな期待が瓜生ちゃんにあるようにも感じます。

また、制服姿も次回予告で見られたが、スカートは確かに青葉台学園のものであるが、リボンの形が違うので、青葉台学園ではないでしょうね。

この後の「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつもの通り「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。

自分と同じ境遇の颯太の存在が杏理の気持ちを和らげてくれたこともあるが、登場人物の全てがみんないい人ばかりということもあって、良い物語に纏まりました。特に、杏理と颯太の関係は、高校生ではなく中学生ならではという所があって、設定を上手く活かしていた所でもありました。(中2だったら、ぎりぎりセーフでしょうが、高校生になると大人目線の考えが浮かんでしまい、変な勘ぐりが先に出てしまう...)

お遊びという所は前編に散りばめられていて、後編は一転してシリアス路線で突き進んだが、前後編を続けて見ると、構成も良く、本当に上手く描かれた物語でした。これだったら、前後編を足して、1時間枠の作品としても、内容のある良い物語として鑑賞に堪えられる作品になるのは間違いない。ただ、民放の1時間枠(=54分枠)だとCM枠の関係で、少しカットしないと入らないという問題がありますね。→いっそのこと、本編だけで70分強(放送は84分(90分枠)になる)に拡大しても良いかも。

岡本杏理も難しい感情表現を起伏に富ませてしっかりと表現していたし、丹羽Pの眼鏡に適う人材だと感じさせてくれました。今後が楽しみですね。→ところで「牙狼」の三神官を演じたあと2人(渡辺けあき、柏幸奈、この2人も岡本杏理と同じスターダスト所属です)はどうしているのでしょうか?名前を聞かないですが...

 

↓原作ノベライズ

台所のすみで、わずかに漏れる泣き声を聞く。 (リンダブックス 東京少女 5)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/08
  • メディア: 文庫

↓これにも出演している岡本杏理。でも、気づかないかも...

牙狼<GARO> 7

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  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: DVD

牙狼<GARO> 4

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牙狼<GARO> 1

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↓一応、「愛・1話」のおさらいということで...

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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ケータイ刑事銭形海22話(2nd.9話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]

今回の「銭形海[裏ネタ編]」は、通算22話、2nd.シリーズ第9話の「恋愛泥棒現る! ~謎の怪盗予告事件」についてです。今回は、冒頭部分のコントに出てくる「メタボ」について、劇中で柴田さんが語る「ポケベル」について、更に鑑識メモでちらっと語られる「映画『さよならみどりちゃん』」について、怪盗マリンが盗んだ宝石をお金に換えて恵まれない子供たちに寄付したということで「義賊」について記すことにする。

尚、BS-iの本放送の時に記した長文&ネタバレあり版は「ここをクリック」してご覧下さい。(放送直後に記した感想版もここを経由してください。)

メタボ」:正式には「メタボリックシンドローム」といい、日本語に訳すと「代謝症候群」ということになる。最近、何かと話題になる「メタボ」であるが、これは内臓脂肪型肥満と「高血糖・高血圧・高脂血症」の中の2つ以上を合併した状態のことである。

肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は単独でもリスクがあるが、これらが複数重なることで、動脈硬化などの症状が発生する確率がより高くなることから、近年、急速に危険性が語られるようになった。

2008年4月からは、特定健診制度で40歳から74歳までの中高年保険加入者を対象に健康保険者に特定健診の実施を義務化し、メタボ該当者、または予備軍と判定された人に対して特定保健指導を行うことを義務づけられた。

メタボと判定されるには、ウエスト・サイズ(へそ回り)が必須条件であり、これに加えて血圧、中性脂肪、血糖値などの基準値を複数クリアしていたら認定される。尚、それぞれの基準値はそれぞれを定めた所によって多少の数値の違いがある。また、アメリカ糖尿病学会とヨーロッパ糖尿病学会は、どの診断基準も問題であって、人々にメタボリックシンドロームというレッテルを貼ってはいけない、という共同声明を発表していることから、現在の日本が定めたものにも問題があることは否めない。

ポケベル」:正式には「ポケットベル」と言う。加入者を無線を使って呼び出す装置であり、呼び出したい相手の番号を電話でダイヤルすると、該当する(加入者が携帯している)端末に呼び出し音が出る仕組みとなっている。また、文字コードをダイヤルすることで、端末のディスプレイに文字が表示される、というものもあった。

このサービスが始まったのは、1950年代のアメリカであり、特に新しいものではない。日本では1968年に東京23区内をエリアにサービスが始まった。右肩上がりで市場は拡大していったが、風向きが変わったのは1990年代中頃になってで、携帯電話の買い切り制度がスタートしてからは、携帯電話の普及と共に契約数が減少するようになった。そして、携帯電話でメール機能が使えるようになると、ポケベルの存在意義は完全に無くなり、契約数も一段と現象するようになった。そして、2007/3/31を以て、日本からはポケベルのサービスは終了した。

アメリカや中国などでは、まだポケベルのサービスが残っているが、やはり携帯電話の前に契約数は減少の一途であり、世界中からポケベルが消えるのももはや時間の問題であろう...

映画『さよならみどりちゃん』」:2004年に製作された映画で、「恋する日曜日」の映画版という位置づけの作品である。BS-iは制作と製作という位置づけで、製作は「さよならみどりちゃん製作委員会」といくつかの企業が名を連ねている。

作品データを記しておくと、時間は90分、原作は南Q太の同名漫画であり、プロデューサーは丹羽多聞アンドリウ、監督は古厩智之、脚本は渡辺千穂、撮影は池内義浩、美術は須坂文昭、音楽は遠藤浩二である。「恋日」の映画版という位置づけから、主題歌は奥村愛子の『14番目の月』(言うまでもなく、ユーミンの曲のカヴァーである。)が使われている。出演は星野真里、西島秀俊、松尾敏伸、岩佐真悠子、佐藤二朗、おかやまはじめ、綾貴士、諏訪太朗、藤沢大悟、中村愛美、戸田昌宏、にわつとむ、今井祐子、千葉哲也、小山田サユリ、佐々木すみ江、たちである。また、本作は第27回ナント三大陸映画祭で、主演女優賞と銀の気球賞(=準グランプリ)を獲得している。

物語の方は、平凡なOL・ユウコとダメ男のカフェの店員・ユタカの曖昧な関係を描いたラブ・ストーリーである。また、本作が初主演作となる星野真里の濡れ場(フルヌード)が話題になった作品でもあった。

義賊」:金持から金品を盗み、それを貧しい人々に分け与えて助けるという行動を行う者たちをいう。尚、金品を盗み、それを自分のために使う輩や、違法行為以外の正当な方法(例えば労働報酬として稼いだ場合など)で得た金品を貧しい人たちに分け与える輩は「義賊」とは言わない。あくまでも、違法行為によって得た金品を自分のために一切使わず、貧しい人たちに分け与える事を行って、初めて「義賊」ということになる。

有名な義賊は、日本の「鼠小僧」、イギリスの「ロビン・フッド」などで、石川五右衛門、アルセーヌ・ルパン、運玉義留、洪吉童なども義賊として知られる。(一応、フィクションの世界ですけど...→鼠小僧も、奪った小判をばらまいたという事実の記録は無い。)

実在の人物で「義賊」とされているのは、フランスのルイ・マンドラン、ブラジルのランピオン、ハンガリーのロージャ・シャーンドル、アメリカのジェシー・ジェームズ、イタリアのサルヴァトーレ・ジュリアーノ、インドのプーラン・デヴィたちが知られている。

 

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