SSブログ

「丹下左膳」(その5) [映画(邦画)]

今回は、戦前にも大河内伝次郎主演で何本か製作している日活が戦後の1956年に水島道太郎主演で製作した3作品についてです。この3作品は三部作として製作されたものであり、それぞれが第一部、第二部、完結編に対応している作品である。(そのため、3作品の作品データを先に記し、中身についてはまとめて記すことにします。)

日活・戦後シリーズ第1作丹下左膳 乾雲の巻
作品データを記しておくと、1956年の日活作品で、時間は82分、原作は林不忘、監督はマキノ雅弘、脚本は棚田吾郎、撮影は永塚一栄、美術は小池一美、音楽は鈴木静一である。そして出演は、水島道太郎、沢村国太郎、南田洋子、金子信雄、河野弘、中川晴彦、河津清三郎、伊丹慶治、伊達信、植村謙二郎、小林重四郎、月丘夢路、フランキー堺、堀恭子、坂東好太郎、雪岡純、利根はる恵、森健二、坂東要二郎、玉村俊太郎、清水将夫、弘松三郎、たちである。

日活・戦後シリーズ第2作丹下左膳 坤龍の巻
作品データを記しておくと、1956年の日活作品で、時間は61分、原作は林不忘、監督はマキノ雅弘、脚本は棚田吾郎、撮影は永塚一栄、美術は小池一美、音楽は鈴木静一である。そして出演は、水島道太郎、沢村国太郎、南田洋子、金子信雄、河野弘、中川晴彦、河津清三郎、伊丹慶治、伊達信、植村謙二郎、小林重四郎、月丘夢路、フランキー堺、堀恭子、坂東好太郎、雪岡純、利根はる恵、森健二、坂東要二郎、玉村俊太郎、清水将夫、弘松三郎、たちである。

日活・戦後シリーズ第3作丹下左膳 昇竜の巻
作品データを記しておくと、1956年の日活作品で、時間は79分、原作は林不忘、監督はマキノ雅弘、脚本は棚田吾郎、撮影は永塚一栄、美術は小池一美、音楽は鈴木静一である。そして出演は、水島道太郎、沢村国太郎、南田洋子、金子信雄、河野弘、中川晴彦、河津清三郎、伊丹慶治、伊達信、植村謙二郎、小林重四郎、月丘夢路、フランキー堺、堀恭子、坂東好太郎、雪岡純、利根はる恵、森健二、坂東要二郎、玉村俊太郎、清水将夫、弘松三郎、たちである。

東北・岩城藩の城主・岩城主水正は、江戸で神変夢想流指南の道場を開く小野塚鉄斎が所有している名刀乾雲と坤竜の二刀を手に入れるために、隻眼隻手の藩士・丹下左膳を江戸に派遣した。丁度、鉄斎の娘・弥生の婿選びのための試合の日に道場に現われた左膳は、師範代・諏訪栄三郎を破った高弟・森徹馬と鉄斎を倒して乾雲の一刀を奪うも、もう一つの坤竜は弥生に持ち去られてしまう。栄三郎は弥生に坤竜を托すと、乾雲を取戻すことを誓う。

左膳は坤竜を求めて夜ごと江戸の街を彷徨し、ある夜、恋人・お艶と大川端を歩いていた栄三郎は左膳と出会い、争いが始まった。が、栄三郎は風来坊・蒲生泰軒の助力で、左膳から逃れる。

左膳の狂態は岩城藩留守居役・浅見勘解由の耳にも入り、藩に変なことが襲いかからないようにということで、勘解由は月輪軍之助に左膳を暗殺するように命じる。が、これは失敗に終わる。

そんな中、左膳に惚れるお藤は、弥生を誘い出して、栄三郎とお艶の住む長屋から坤竜を奪い取る。が、その頃左膳の持つ乾雲は与吉に奪われて栄三郎の手に渡り、それぞれの持つ刀は入れ替わった。

坤竜を求める栄三郎と与吉、乾雲を求める左膳とお藤。この両者がある橋の上でばったりと出くわし、左膳と栄三郎の間で死闘が始まる。また、これを知った勘解由は二刀を奪う絶好の機会として、2人を襲う。が、乾雲は栄三郎が、坤竜は左膳が持ったまま、両者は川の中に消えた。

左膳の狂った行いは南町奉行・大岡越前わ悩ませた。岩城主水正が江戸に呼び出されて詰問を受けるが、彼は左膳とは無関係だと言い、左膳を見捨てる。更に、賞金が出たことから左膳と栄三郎を追う者たちも現れる。

左膳と栄三郎はそれぞれ生き延びて身を潜めていたが、追っ手が迫る。栄三郎は取り憑かれたように、左膳を追う岩城藩士たちを夜ごと斬っていて、これを知った左膳は坤竜を栄三郎に返そうとするが、栄三郎は剣士達に斬られ、乾雲は月輪軍之助の元に行くことになる。

左膳は岩城藩下屋敷に乗り込み、乾雲を求めて主水正を追いつめ、乾雲を取り戻したが...

3本で3時間半を越える長尺作品と言うことになるため、これが3つに分かれていると言うのは、見る方にしたら実にありがたいところである。(時間的には、2時間ドラマよりもやや短めの物語を3つ見るようなものになる。)が、続けてみようとしたら、結構冗長性があり、間延びしたように感じられるのがちょっと辛い。ということなので、バラバラで見るのならともかく、3本でせいぜい3時間という所にまとめられていたら、もっと良くなったと感じる所である。

また、水島道太郎の丹下左膳は、大河内伝次郎をはじめとするこれまでの丹下左膳の雰囲気(ニヒルな所、豪快な所)が無く、器が小さく感じられ、他の作品での丹下左膳を知っていると違和感を感じる。が、本三部作だけの世界観ということでは、こういう丹下左膳も悪くはないと感じる所である。が、これが災いしたのか、日活の丹下左膳と言えば大河内伝次郎ということなのか、本作品は現在では殆ど陽の目を見ることがないのが残念な所である。(ソフトもリリースされていません。)

 

↓本三部作はソフト化されていないので、原作本や資料をピックアップしておきます。

丹下左膳(一) 乾雲坤竜の巻 (光文社文庫)

丹下左膳(一) 乾雲坤竜の巻 (光文社文庫)

  • 作者: 林 不忘
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2004/05/13
  • メディア: 文庫

丹下左膳〈2〉こけ猿の巻 (光文社時代小説文庫)

丹下左膳〈2〉こけ猿の巻 (光文社時代小説文庫)

  • 作者: 林 不忘
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 文庫
丹下左膳〈3〉 (光文社時代小説文庫)

丹下左膳〈3〉 (光文社時代小説文庫)

  • 作者: 林 不忘
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 文庫
資料が語る丹下左膳の映画史―大河内伝次郎から豊川悦司まで

資料が語る丹下左膳の映画史―大河内伝次郎から豊川悦司まで

  • 作者: 田中 照禾
  • 出版社/メーカー: 川喜多コーポレーション
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 単行本

「BULLITT」 [映画(洋画)]

表題の作品は1968年のアメリカ映画「ブリット」である。坂道が多いことで知られているサンフランシスコの町を舞台にした派手なカー・チェイスが見物の刑事アクション作品であるが、S・マックイーンの魅力がたっぷりと出ている実にクールな作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は114分、原作はロバート・L・パイク、監督はピーター・イエーツ、脚本はアラン・R・トラストマンとハリー・クライナーの2人、撮影はウィリアム・A・フレイカー、編集はフランク・P・ケラー、音楽はラロ・シフリンである。そして出演は、スティーヴ・マックィーン、ジャクリーン・ビセット、ロバート・ヴォーン、ドン・ゴードン、サイモン・オークランド、ロバート・デュヴァル、ノーマン・フェル、ジョーグ・スタンフォード・ブラウン、ジョン・アプリア、ビル・ヒックマン、ジャスティン・ター、フェリス・オーランディ、ヴィク・タイバック、ロバート・リプトン、たちである。本作はアカデミー編集賞を獲得している。

ギャング組織に所属していたジョニーが仲間を裏切って200万ドルというお金を持ち逃げした。そしてジョニーは司法取引を行って、組織を壊滅させるための証言を行うことになり、サンフランシスコにやってきて当局に保護された。が、そのジョニーは本人ではなくてニセモノだった。彼はレニックという男であって、妻と共にヨーロッパ旅行を報酬としてニセのジョニーとなったのだった。このことを知らずに、敏腕刑事・ブリットがジョニーの護衛を行うことになる。ある夜、ブリットが恋人と会っている時、事件は起こり、ジョニーが襲われ、相棒の刑事も重傷を負った。司法取引に尽力した政治家・チャルマースはブリットの失態を責めるが、ブリットはチャルマースの行動に疑問を持った。病院の(ニセ)ジョニーは死んでしまうが、ブリットは、ジョニーが生きていると見せかけて行動を起こす。が、チャルマースはブリットを事件から手を引かせるように仕組み、殺し屋がブリットを狙う。やがて、ブリットは、ジョニーがニセモノと言うことを知り、その妻も殺されたことから、本物のジョニーの行方を、刑事の勘から察知し、本物のジョニーを確保しようとして、空港に向かった...

悪の組織を壊滅するために司法取引を行うということは、アメリカ社会ではよくあることである。また、それに尽力する政治家などの有力者が背後で繋がっているという展開は、この手の作品ではよくあることである。更に、カー・チェイスというのはアメリカ映画ではお馴染みのものである。ということで、本作の内容は、アメリカ映画で刑事物ということでは実にありふれた設定のものである。が、本作は「クール」ということを前面に出し、これとS・マックイーンの魅力が融合し、一級の作品に仕上がっている。

40年前の作品ということで、近年の作品とは違って、劇中の社会的インフラ(例えば、携帯電話が無い、車の型が古い、等)ということから、もどかしさを感じたりもする(→近年の作品の見過ぎということにもなる。)のだが、マックイーンのクールな渋さがそれらを忘れさせてくれる。

サンフランシスコを舞台にしたカー・チェイスは迫力満点であり、必見である。ということで、車好きであれば見ておきたい作品の1つである。

 

ブリット

ブリット

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

ブリット スペシャル・エディション

ブリット スペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

EAGLES『ON THE BORDER』 [音楽(洋楽)]

火曜日の1番は「ケータイ刑事」としているが、毎月最初の記事を「ケータイ刑事」としているため、今回は火曜と水曜の1番の記事を入れ替えることにします。よって、洋楽アルバムがここにきます。



表題のアルバムは1974年に発表された彼らの3rd.アルバムである。本アルバムのレコーディングの最中にギターのドン・フェルダーが正式メンバーとなったということと、本アルバムから彼らの最初の全米No.1シングル(全部で5曲のNo.1シングルを生み出している。)が生まれたということで、彼らのキャリアの上でも大きな節目となるアルバムでもある。また、D・フェルダーによってサウンドの方もよりロック色が強くなった。また、本アルバムは全米No.1シングルが生まれたこともあって、ロング・ヒットとなり、Billboardのアルバム・チャートでは最高位17位、1974年の年間アルバム・チャートでは48位、翌1975年の年間アルバム・チャートでは10位にランクインしている。

収録曲は以下の全10曲である。『Already Gone』『You Never Cry Like A Lover』『Midnight Flyer』『My Man』『On The Border』『James Dean』『Ol' 55』『Is It True』『Good Day In Hell』『Best Of My Love』。

この中からシングル・カットされたのは3曲で、最初のシングル『Already Gone』がBillboardのトングル・チャートで最高位32位を記録するまずまずのヒットとなった。続く『James Dean』は最高位77位であったが、3rd.シングルの『Best Of My Love』(邦題:我が愛の至上)が1週とはいうものの、Billboardシングル・チャートでno.1の座を獲得し、1975年の年間シングル・チャートでも12位にランクインする大ヒットとなった。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『Best Of My Love』は当然として、『Already Gone』『Midnight Flyer』『Good Day In Hell』と、アルバム・タイトル・ナンバーである『On The Border』をピックアップしておく。

前作までのサウンドはカントリー・ロックであったが、本作ではそれがハードな方向に向かい、音楽性が多様化し、これがこの後のウエスト・コーストを代表するサウンドに繋がっていくことになる。そのため、'70'sの(ウエスト・コースト)アメリカン・ロックを語る上でも、重要なアルバムである。'70'sのアメリカン・ロックだけでなく、'80'sのアメリカン・ロックにも繋がっているだけに、アメリカン・ロック(特にウエスト・コースト)ファンであれば、しっかりと聴いておかなければならないアルバムである。じっくりと聴きましょう!

 

On the Border

On the Border

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea Japan
  • 発売日: 1994/10/11
  • メディア: CD

オン・ザ・ボーダー(紙ジャケット仕様)

オン・ザ・ボーダー(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/10/06
  • メディア: CD
On the Border [12 inch Analog]

On the Border [12 inch Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: WEA International
  • 発売日: 2006/06/13
  • メディア: LP Record

精霊少女隊 [特撮]

一応、簡単に記しておくことにします。単発の30分枠と言っても、地上波ではなくBS-iということで、CMをカットした本編時間は26分ということで、民放の地上波放送にはちょっと頭の痛い時間でした。(民放地上波だと、30分枠の本編は24~25分が標準で、25分半となると数少なくなります。(これでCM占有率が15%です。)→深夜に35分枠での放送ならあり得るかも...)が、BS-iの30分枠ドラマは、「ケータイ刑事」「恋日」「東京少女」は(本放送時は)26分45秒、「カルピス・ドラマスペシャル」等は27分あるので、26分ではやや短いことになります。

「エコ」と言うことをテーマにした物語であり、メッセージを持たせているが、何せ30分枠の単発なので、説明の方も簡単にして物語を無理矢理進めていたという内容で、時間潰しにはなる、という程度のものでした。

5人の戦士ということで、5色に色分けされているが、赤青黄桃緑ということで、戦隊の基本色(所謂「ゴレンジャー・カラー」)が用いられている。で、この色は、5人の女子高生が持っている携帯電話のボディー色ということで色が決まっていました。(説明は何もなかったですが...)

祝日の学校にやってきた生徒が選ばれた戦士ということで、地球を汚す人類を消そうとする地球の力に操られた人物と戦うという内容であるが、着ぐるみ怪獣などは一切登場せず、それなりのアクションを見せる、というもので、実写版「セーラームーン」をスケール・ダウンさせたような感じと言えばよろしいかと...

5人の女子高生の内、2人は12年前に行方不明になった女子高生で、3人が現在の女子高生ということになっている。で、完全にその5人のコスプレ・アクションということになるが、アクションにキレが無く、やっぱりという内容でした。(やせれる方はそれなりのオーバー・アクションで見せていました。)
また、スポンサーが「眼鏡市塲」という会社の1社であるが、劇中でそのお店がちらっと出てくる、ということがありました。

尚、10/4(土)14:00~14:30にBS-iで再放送があるが、暇つぶしにはいいかも知れませんが、「エコ」というメッセージを上手く伝えることが出来ておらず、グラビア・アイドルが出ているだけ、というものでした。「呪いのマンナさん」と共に、どうでも良い作品でした。(→高い確率でこうなるだろうと予想していたが、その通りでした。)

一度見たらそれで十分であり、「東京少女」の後の枠での放送だったので、HDDに録画しておいて後から見たが、「早見再生」で十分でした。で、見終わったら直ぐに消去しました。(当然、BDはおろか、DVDにもダビングしていない。)だって、見所はないし、出演者たちも魅力を発揮していないのですから...

※カテゴリーを「ドラマ」にするか「特撮」にするか迷いましたが、「セーラームーン・もどき」ということで、「特撮」に入れることにしました。

 

↓一応、「エコ」がテーマになっているので...

間違いだらけのエコ生活―「地球にやさしい」は本当か?

間違いだらけのエコ生活―「地球にやさしい」は本当か?

  • 作者: 武田 邦彦
  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 2008/08
  • メディア: 単行本

うちエコ入門―環境先進国スウェーデン出身ペオさん夫婦をお手本に

うちエコ入門―環境先進国スウェーデン出身ペオさん夫婦をお手本に

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 単行本
地球を救うエコ数字―数から読み解くぼくらの未来

地球を救うエコ数字―数から読み解くぼくらの未来

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本
2008年版 環境社会検定試験eco検定過去・模擬問題集

2008年版 環境社会検定試験eco検定過去・模擬問題集

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメント 出版情報事業
  • 発売日: 2008/03/25
  • メディア: 単行本

↓こちらの方がまし

ケータイ少女 恋の課外授業 VOL.1

ケータイ少女 恋の課外授業 VOL.1

  • 出版社/メーカー: ギャガ・コミュニケーションズ
  • メディア: DVD

漫画喫茶都市伝説 呪いのマンナさん 第三章

漫画喫茶都市伝説 呪いのマンナさん 第三章

  • 出版社/メーカー: エースデュースエンタテインメント
  • メディア: DVD


ばんばひろふみ『バンバン+ばんばひろふみ~GOLDEN J-POP/THE BEST』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のベスト盤は1998年にリリースされたベスト盤である。フォーク・サウンドがブームになった当時、「バンバン」としてヒット曲『「いちご白書」をもう一度』を放ち、ソロになってからも活動を続けている彼であるが、4年に一度ヒット曲を飛ばすことから「オリンピック歌手」と呼ばれていたこともあり、思ったほど曲が無いということで、ベスト盤のリリースも殆ど無いのだけに、本ベスト盤は貴重なものと言うことになる。しかも、時間的にも70分弱に達していることから、たっぷりと堪能することが出来るめ、非情な価値の高いものである。

収録曲は以下の全18曲である。『何もしないで』『こころの花』『永すぎた春』『冬木立』『「いちご白書」をもう一度』『冷たい雨』『霧雨の朝突然に…』『縁切寺』『青春のラストページ』『今君だけに愛を』『最終フライト05便』『想い出をさぐる君』『女は天使なんかじゃない』『グッド・ラック・マドモアゼル』『SACHIKO』『21才の君へ』『速達』『真夜中のロンリーハー』。

この中では、『「いちご白書」をもう一度』と『SACHIKO』は大ヒットを記録した曲であり、お馴染みの曲でもあるので、当然という選曲(看板になる曲)であるが、隠れた名曲が収録されているのが嬉しい所である。

筆者のお薦め曲は、『「いちご白書」をもう一度』と『SACHIKO』も(一応)ピックアップしておくが、それよりも『こころの花』『冬木立』『冷たい雨』『霧雨の朝突然に…』『縁切寺』『青春のラストページ』『21才の君へ』『速達』という曲の方をよりプッシュするということにしておきます。

バンバンの創生期からソロになってまで、彼の歴史を知る上でも大変貴重なアルバムであり、(バンバンの)デビュー・シングル、『何もしないで』から始まる年代順に収録されているというのもポイントが高くなる所である。'70'sのフォーク世代の方は、当時を懐かしむということでも、ライブラリーに加えておきたい所であり、当時を知らない方でも、資料性が高いだけに、お手元にあってもよろしいかと...

 

バンバン+ばんばひろふみ~GOLDEN JーPOP / THE BEST

バンバン+ばんばひろふみ~GOLDEN JーPOP / THE BEST

  • アーティスト: ばんばひろふみ,荒木一郎,有川正沙子,岡田冨美子,小泉長一郎,兼松正人,竜真知子,高山弘,谷村新司
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 1998/08/21
  • メディア: CD


追悼・ポールニューマン・「THE COLOR OF MONEY」 [映画(洋画)]

去年の5月に、俳優から引退すると発表したポール・ニューマンの訃報が届いた。あれから1年ちょっとしか過ぎていないのに訃報が届いたということは、かなり(病状が)重かったということなんでしょうね。ご冥福をお祈りいたします。

ということで、月曜の1番は洋楽アルバムとなる所を、追悼ということで、P・ニューマン主演作を取り上げることにします。


P・ニューマンと言うと、「ハスラー」(1961年)、「明日に向って撃て!」(1969年)、「スティング」(1973年)、「タワーリング・インフェルノ」(1974年)などの作品の方が有名であり、それらから選ぶのが普通であろうが、それらの作品はこれまでに記しているということで、まだ記していない「ハスラー2」(1986年)を取り上げることにしました。(本作で、7度目のアカデミー主演男優賞ノミネートとなり、念願のオスカーを獲得した作品でもあり、本作も彼の代表作の1つということには異論はないでしょうし...)本作は、前作「ハスラー」から25年という時を経て製作された続編であり、物語の方もあれから25年後ということで描かれている。

作品データを記しておくと、1986年の作品で、時間は119分、原作はウォルター・テヴィス、監督はマーティン・スコセッシ、脚本はリチャード・プライス、撮影は ミヒャエル・バルハウス、音楽はロビー・ロバートソンである。そして出演は、ポール・ニューマン、トム・クルーズ、メアリー・エリザベス・マストラントニオ、ヘレン・シェイヴァー、ジョン・タートゥーロ、ビル・コッブス、ロバート・エイギンス、アルヴィン・アナスタシア、イギー・ポップ、フォレスト・ウィッテカー、たちである。また、本作でP・ニューマンが、7度目のノミネートで念願のアカデミー主演男優賞を獲得している。(それ以外にも、他の4部門でもノミネートされたが、それらは受賞とはなりませんでした。)

かつて、ミネソタ・ファッツと死闘を演じたハスラー・エディも50歳をすぎ、今では現役を離れ、鮭のセールスで生活をしていた。あの死闘から25年の歳月が流れていた。そんな中、エディはヴィンセントという若いハスラーと出会い、彼にかつての自分の姿を重ね合わせていた。それから数ヶ月後に、アトランティックシティーで大会があると言うことで、エディはヴィンセントとチームを組み、それに参加することにした。ヴィンセントの恋人・カルメンを加えた3人は、大会を目指して旅に出た。エディはヴィンセントを一流のハスラーに仕上げようとして、全てを教えようとするが、カルメンとの中を疑ったヴィンセントと別行動をした時もあったが、2人は勝ち進んでいって、アトランティックシティーの大会に参加し、共に勝ち進んでいく。そして準決勝で2人は対戦することになった。勝負は激戦になり、エディが勝利を収めた。が、翌日、ヴィンセントがわざと負けたと言うことを知ったエディは、自分の老いを知った。一方、ヴィンセントは次の大会のヒューストンを目指して旅立っていった。

映画の内容に関しては、やはり続編ということで、そのジンクス通りというものである。登場するハスラーたちに、前作のミネソタ・ファッツの様な貫禄と存在感のある相手がいないということが最大の敗因でしょう。が、ある意味では、年の功ということで譲ったという物語の展開は、中高年齢層に有機を与えたと言うことで、高齢化社会においては必要なのではないか、と思える所である。

また、本作で念願のアカデミー主演男優賞を獲得したP・ニューマンであるが、アカデミー協会では時々ある、功労賞としてというような感じがするのは筆者だけではないでしょうね。とは言っても、本作で受賞しているのだから、やはりP・ニューマンの代表作の一つである。

→NHKのBS-2「衛星映画劇場」が近いうちに追悼ということで、予定を変更して、P・ニューマン主演作を放送するのではないかと思われるが、やはり本作ということは無いでしょうね...

 

ハスラー 2

ハスラー 2

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • メディア: DVD

ポール・ニューマン

ポール・ニューマン

  • 作者: エレナ ウーマノ
  • 出版社/メーカー: 近代映画社
  • 発売日: 1989/12
  • メディア: 単行本

ポール・ニューマン―ミスター・ブルーアイズ (デラックスカラーシネアルバム (13))

  • 作者: 梶原 和男
  • 出版社/メーカー: 芳賀書店
  • 発売日: 1983/01
  • メディア: 単行本

少年の心を持った反逆児ポール・ニューマン

少年の心を持った反逆児ポール・ニューマン

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 近代映画社
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 大型本


篤姫#39 [ドラマ]

今回の物語は、本作始まって以来、最も派手な戦闘シーンが登場した物語でした。が、その薩英戦争の方は、サブタイトルにこそなっているものの、やはり後半の一部だけということで、やはりサイド・ストーリーという感じになっていましたね。(まあ、そうなるだろうと思ってましたけど...)

今回は、何だかんだと、色々と詰め込む形の物語となり、焦点が呆けた感じにも取れたが、ホームドラマを基本としている本作が、それだけぶれたということが、幕末の動乱期を表している、と解釈することでよろしいかと...

また、お馴染みのそれぞれのキャラクターも、出番は少ないものの、それぞれが存在感を示していたので、これはこれで良いんでしょうね。

家茂の上洛の一件で・天璋院と・和宮の対立の溝は深まる中、まずは本寿院が存在感を示した。(何だかんだで、嫁・天璋院をイビることだけが生き甲斐になっている本寿院としたら、自分をアピールする絶好の機会であるが、そのチャンスを見逃さないということで、年功者はやはり違いますねぇ。)それにしても、いつも噴火するマリバロン・本寿院。血管の方もボロボロになっていることでしょう...

家茂が無事に上洛したという知らせで、天璋院も、妖怪軍団も、それぞれホッとして喜ぶが、和宮だけが、不安を募らせていく。

家茂が帝と接見するが、帝と妖怪・公家軍団の前には思っていることを伝えられず、赤子のように捻られてしまう。そして、攘夷結構の日時が伝えられる。これを知った天璋院の豊かな表情の変化といい、それを伝えた滝山のクールな所といい、それぞれのキャラが出ていました。

天璋院は和宮の元に行き、手を打とうとするが、妖怪・庭田嗣子の「出過ぎた真似とはこのことや」の一言で、妖怪の存在感の大きさがしっかりと出てました。家茂の病気を口にした天璋院だったが、「病気にしたのは誰やと思てはるのですか」と睨まれると退散するのみでした。

家茂のことが心配な和宮にナイスフォローを入れたのは、観行院だったが、ようやく和宮の生母らしい存在感を示しました。(今までは、妖怪・庭田に喰われっぱなしでしたし...)

天璋院は、誰かを家茂の元に、と口にするが、蛍ちゃん・重野のも直ぐに感じて止める所は、天璋院付き御年寄ですね。(目立たないけど、存在感がありました。)で天璋院は「謎は解けたよ、ワトソンくん」ということで「おったわおったわ」

4ヶ月ぶりに江戸城に戻ってきた家茂は、天璋院の所で報告をする。そして、そこで和宮による嘆願があったことを口にして、天璋院は色々と安堵した。→これで妹・/嫁・和宮に対して、またも変わっていくでしょうね。

一方、久しぶりに会った家茂と和宮はラブラブ・モードに突入して、「上様のお子を抱きたいということでございます」→もはや、完全な夫婦になりましたね。

そんな所に、もはや、物語を慌てさせる言葉を発する役の滝山が、イギリスの軍艦が薩摩に向かったことを天璋院に伝え、いよいよ今回のメイン・イベントへ。

大砲による砲撃という戦闘シーンは、本作では随分と派手なシーンとなったが、結構あっさりと流されました。(でも、ホームドラマが基本である本作としたら、これでも精一杯といったところでしょうか...???)結局、薩英戦争は両者痛み分けということになったが、小松帯刀は「負け」と感じていた。

また、天璋院は、薩英戦争を教訓にして国を変えていくことを家茂に語っていた。

次回は、和宮懐妊と、トラブル発生機・滝山が家茂に側室をと進言するということで、またまた色々とバトルを見せてくれるのでしょうね。また、家茂の出陣ということは、家茂・和宮も今生の別れの時が来る、ということになっていきますが、見送る時のやりとりが楽しみです。

ところで、29日から始まるBS-hiでの第1話からの再放送ですが、BDレコーダー購入前のDVDレコーダーで録画した分だけでも録り直して、HD化しようと思います。(BDソフトのリリースは期待できないでしょうし、DVDソフトならSD画質ですからね。)

※「篤姫」がクランクアップしたそうですが、そのニュースには「12/14放送」とありました。絶好調なだけに、1話の延長も有るかな?と思ったのですが、どうやらそれは無さそうですね...(ちょっと残念...)

 

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2008/06/30
  • メディア: ムック

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/15
  • メディア: 文庫
薩英戦争 遠い崖2 アーネスト・サトウ日記抄 (朝日文庫 は 29-2) (朝日文庫 は 29-2)

薩英戦争 遠い崖2 アーネスト・サトウ日記抄 (朝日文庫 は 29-2) (朝日文庫 は 29-2)

  • 作者: 萩原 延壽
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2007/10/10
  • メディア: 文庫

薩英戦争

  • 作者: 西山 正徳
  • 出版社/メーカー: 高城書房
  • 発売日: 1999/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
遠い崖―アーネスト・サトウ日記抄〈2〉薩英戦争

遠い崖―アーネスト・サトウ日記抄〈2〉薩英戦争

  • 作者: 萩原 延壽
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 1998/10
  • メディア: 単行本
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0) 

ゴルゴ13#25 [アニメ]

今回の物語は、ハイテク装備を備えた現金輸送車という戦車のような要塞の中にいるターゲットの狙撃を行うという物語。でも、今回の現金輸送車が囚人護送車だったら、映画「007/消されたライセンス」の冒頭部分を思わせる所があり、現金輸送車がガソリン満載のタンクローリーだったら、映画「007/消されたライセンス」のクライマックス・シーンを連想させてくれるということで、「007/消されたライセンス」のことが頭から離れない物語でした。(しかも、両作ともメキシコが絡んでいますし...)また、ターゲットの身体をゴルゴが放った銃弾が通過していく所の描写は、「必殺シリーズ」の念仏の鉄(「必殺仕掛人」)の殺しを彷彿させるレントゲン写真の骨格を使っていて、銃弾が貫通していく様子を面白く演出をしていました。

刑務所に収監されている麻薬売人・ホセの暗殺依頼を受けたゴルゴ。ターゲットは刑務所の中にいるということで、情報収集を始める。一方、最新鋭の装備を備えた戦車の様なハイテク現金輸送車が襲撃され、車が強奪された。幸い、お金を届けた後だったことで、金銭的な被害はなかった。が、そのホセが別の刑務所に移送されることになり、その途中で例の現金輸送車に乗ったホセの仲間が襲撃、ホセは刑務官たちを射殺して逃亡、現金輸送車に乗り込んで、メキシコ国境を目指す。直ちに警察が後を追うが、現金輸送車は最先端のハイテク装備と、バズーカ砲も跳ね返す装甲を持ち、パンクしないタイヤなどを備えていて、警察は全く歯が立たなかった。メキシコ国境近くでは、バリケードが築かれ、逃亡を阻止しようとする警察・その警官たちの中にゴルゴも紛れ込んでいた。が、ゴルゴの手にしている銃は(当然のことながら)警察の支給品ではなく、特別製のものだった。現金輸送車は止まる気配すら見せず、バリケードに突っ込んでくる。警官隊の一斉射撃も跳ね返し、バリケードを突破する現金輸送車。ゴルゴもその警官隊の一人として撃ち、突っ込んでくる現金輸送車の下に潜り込み、そこから助手席にいるホセを撃った。銃弾は現金輸送車の唯一の弱い所を通って、座席の下からホセの身体を貫いた。警察は、銃弾の一発が偶然にも弾かれて車の下からホセを貫くことになったと発表するが、そのニュースを聞いた依頼者は安心していた。

ゴルゴの超人的なテクニックを描いた物語であるが、現金輸送車が「007/消されたライセンス」の囚人護送車とダブって見えたことで、余計な方に頭が回ってしまったため、今ひとつ乗り切れない物語でした。(ただそれだけということです。)細かく考えると、色々とツッコミ所もあるはずなんですけどね...

尚、パンクしないタイヤというのは、「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」のボンド・カー(BMW 750iL)の自動リペア機能のあるタイヤ(パンクすると、タイヤ内のゴム溶液が自動的に飛び出し、圧縮空気が入れられるということで、パンクを自動修復する)と同じものなのか、違うものなのか、詳しく知りたい所です。


 

↓この物語は「SPコミック138巻」に収録されています。

ゴルゴ13 138 (138) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2005/09/05
  • メディア: コミック

 

↓これらをピックアップしておきます。

007 消されたライセンス アルティメット・エディション

007 消されたライセンス アルティメット・エディション

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

トゥモロー・ネバー・ダイ (デジタルリマスター・バージョン)

トゥモロー・ネバー・ダイ (デジタルリマスター・バージョン)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

必殺仕掛人 上巻

必殺仕掛人 上巻

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

必殺仕掛人 中巻

必殺仕掛人 中巻

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

必殺仕掛人 下巻

必殺仕掛人 下巻

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD


怪談新耳袋「夜警の報告書編」(再放送) [ドラマ]

毎年、夏になると再放送される「怪談新耳袋」であるが、今年は7月から9月の1クール(13本)の間、放送してくれました。(7月と8月に再放送というのがここのところのパターンだったことを思うと、今年は少し放送期間が長かったですね。)

が、13回の放送回数では、全ての再放送は無理である。(1話5分で全99話なので、20回必要です。)そんな中、1st.、4th.、5th.(各4回)と、「夜警の報告書」ということで13回にしたというのは、1クールということでは仕方のないところだったと言わざるを得ません。(飛ばされた2nd.と3rd.は、来年に再放送を期待するしかないですね。これらなら7回あれば放送できるので、週一の放送でも2ヶ月弱だし、週二にすると一ヶ月かかりませんし...)

今回放送された「夜警の報告書編」というのは、1st.から5th.には含まれない物語であり、劇場版「怪談新耳袋」の最初のエピソードである約20分の作品「夜警の報告書」を4つに分割したものである。よって、劇場版で見たら、途中に「新耳」のOPとエンド・テロップを見ること無く、一気に見ることが出来る。これを考えたら、再構築して全99話の方に入れる必要はなかったと思うんですけどね... 何せ、ホラー作品ということで、折角盛り上がった「恐怖感」が間が入ることで一旦盛り下がってしまうだけに、「夜警の報告書」だけは劇場版の方で見るべきである。(→去年のこれの放送時(2007/7/9付け)にも同じことを書きましたが...)

1回に5話放送できるため、「夜警の報告書」(4話ですから)の後の1本の枠には何が放送されるのかと思って、ちょっとは期待していたのだが、ここに放送されたのは「庭」(これは2nd.に含まれるエピソードです。)ということで、やはり去年の(「夜警の報告書編」の)放送時と全く同じものでした。→今回は完全に去年の「再放送」でした。少しは別の物語の放送を期待していたんですけどね...

9月になってからは涼しくなり、「新耳」の季節という感じでは無くなったので、ここ数回については今ひとつ盛り上がりを感じなかったが、何はともあれ、これで約2/3の「怪談新耳袋」の物語がHDソースとして保存することが出来た(DVDに録画しているが、BDに録画することでHD化が達成です。)ので、それなりの収穫のあった夏でした。2nd.と3rd.のHD化は、来年夏の再放送を期待することにして、それまでお預けということですね。それにしても、暑い夏の時期は、やっぱりホラー作品が良いですよね。それを改めて感じた今年の夏でした。

来週からは、日曜朝10時の「銭形海」の再放送は3rd.に突入と言うことになります。で、「怪談新耳袋」の枠だった10:30からは、恋する日曜日」の1st.の再放送ということになります。(第1話からの再放送です。)「恋日・1st.」は、全話ソフト化されていないこともあって、全26話の中でいくつか未見の作品があるだけに、これは嬉しい再放送です。保存してある一部の作品も、HD化ということで、BDに残すことにしようと思います。(ただ、後ろの方の「南Qセレクション」まで、全部放送してくれるでしょうかねぇ???いや、途中の物語の方が飛ばされる可能性の方があるかも...???)

ところで、以前はDVD-RWに録画していたものが多かった(CPRM対応のDVD-Rがまだ高価で、DVD-RWと価格的に差がなく、物によってはDVD-RWの方が安かったという時でした。)ので、HD化によって消去することが出来るDVD-RWが結構出来ることになったが、これらはどうしましょうかねぇ...(HD化する必要を感じない作品の録画用にするつもりですけど...)

 

↓「怪談新耳袋」全99話が収録されています。

怪談新耳袋 百物語 DVD BOX

怪談新耳袋 百物語 DVD BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード、ビーエス・アイ
  • メディア: DVD

↓劇場版はこちら

怪談新耳袋 劇場版

怪談新耳袋 劇場版

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション

怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

怪談新耳袋 ノブヒロさん

怪談新耳袋 ノブヒロさん

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

↓「新耳スペシャル」はこちら

怪談新耳袋 絶叫編 左

怪談新耳袋 絶叫編 左

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

怪談新耳袋 絶叫編 右

怪談新耳袋 絶叫編 右

  • 出版社/メーカー: キングレコード、ビーエス・アイ
  • メディア: DVD

怪談新耳袋 絶叫編 上 ぶぅん

怪談新耳袋 絶叫編 上 ぶぅん

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

怪談新耳袋 絶叫編 下 ぎぃ

怪談新耳袋 絶叫編 下 ぎぃ

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

↓ドキュメンタリもあります。

怪談新耳袋 殴り込み

怪談新耳袋 殴り込み

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

↓書籍関係(一部省略あり)

新耳袋―現代百物語〈第1夜〉 (角川文庫)

新耳袋―現代百物語〈第1夜〉 (角川文庫)

  • 作者: 木原 浩勝
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/06
  • メディア: 文庫

新耳袋 第十夜  現代百物語 (角川文庫 き 27-10)

新耳袋 第十夜 現代百物語 (角川文庫 き 27-10)

  • 作者: 木原 浩勝
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/06/25
  • メディア: 文庫

新耳袋―現代百物語〈第六夜〉

新耳袋―現代百物語〈第六夜〉

  • 作者: 木原 浩勝
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 単行本

新耳袋―現代百物語〈第10夜〉

新耳袋―現代百物語〈第10夜〉

  • 作者: 木原 浩勝
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2005/06/17
  • メディア: 単行本

直撃現代百物語 新耳袋大逆転

直撃現代百物語 新耳袋大逆転

  • 作者: ギンティ小林
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2008/08/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

新耳袋殴り込み

新耳袋殴り込み

  • 作者: ギンティ小林
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2007/07/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


東京少女・瓜生美咲#4「ロミオと美咲」 [ドラマ]

瓜生ちゃん主演作品も今回が最後となり、今回の物語は「ロミオと美咲」という物語です。言うまでもなく、ベースにあるのはシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」です。(この作品をベースにした物語って、昔から色々とありますよね。(例えば、映画「ウエストサイド物語」もそうですし、ピックアップしようとしたら、凄い数になってしまうので、それらは省略します。))

時間のこともあるので、本当に「ロミオとジュリエット」の基本的な所だけを使っていた物語でした。ジュリエットのあの台詞を元にしたものや、バルコニーでの密かなデート(これは、何処が「バルコニー」なの?というツッコミが入りますね。しかも、「密か」とは言い切れないし...)も大胆な翻案が入っていて、悲劇ではなくてコミカルな物語にして締めていたのは楽しい所でした。→こういう作品って、筆者は結構好きです。(そもそも、この枠で「悲劇」の物語は無いだろうと思っていたので、期待通りと言うことになりましたし、それに答えてくれた)

特に、「ロミオとジュリエット」は悲劇であるが、それをコメディに翻案してしまう所には「ケータイ刑事」のノリがあったが、これは「やはり」という所でもありました。

ただ、現代日本の物語なので、モンタギュー家とキャピュレット家の抗争をどういう風にするかと思ったら、蕎麦屋とうどん屋の対立って、やってくれますね。この物語をシェイクスピアが見たら、何というのか、ちょっと知りたい所です。

でも、今回も「東京」である必要が全くない物語ということで、「東京にあこがれる少女の姿を描いた」という部分はもはや「東京少女」からは消えちゃってますね...

今週の瓜生ちゃんの黒川芽以さんを想起させてくれるところ(4話ともこれを感じる所があったことになりました。)は、言うまでもなく「割烹着姿」ということで、「・2nd.8話」のちゃんでした。→瓜生ちゃんには7代目とは言わないまでも、8代目、若しくは9代目でも良いので、是非とも銭形を襲名して貰いたいところです。

ひまわり商店街では2つの麺の店・蕎麦屋『寿里庵』とうどん屋『西村』が熾烈な抗争を繰り広げていた。美咲は蕎麦屋『寿里庵』の一人娘であり、割烹着姿で出前を届けようとして店を出て行った。出前は三丁目の雀荘・『天竜』へだった。

岡持を抱えて歩いて出前に行く美咲は、店の常連客で酒屋のケンちゃんと出会い、ケンちゃんに「今急いでるからナンパ禁止」と言って出前に向かうが、その先にうどん屋『西村』の呂実雄(ろみお)がいて、話をする。(呂実雄は『西村』の一人息子で、美咲と密かにつきあっていた。)呂実雄も天竜に出前を届ける所であり、「一緒に行く?」と尋ねるが、美咲は「でも、誰かに見られたら...」と言って躊躇する。が「迷ってたらのびちゃうだろう」と言って、美咲の手を取って2人は一緒に出前に行く。ケンちゃんはそれを見て「あれ?ナンパ禁止のはずじゃあ...」と呟いていた。

途中で脇道に行こうとする呂実雄。美咲は「そっちは草木が生い茂っている茨の道よ」と言って躊躇するが「こっちの方が近道だ」と行って呂実雄は美咲の手を引っ張って先に進んでいく。で、草むらを通っていく2人。が、美咲は生い茂る草で足を怪我してしまう。呂実雄は首に巻いていた手ぬぐいを美咲の足に巻き「これで大丈夫だよ」と言う。これに美咲は「ああ、呂実雄さん。あなたはどうして呂実雄なの」(この有名な台詞もしっかりと出てきました。)

神社の石段を登り終えた所で美咲は「急がなくっちゃ」と行って呂実雄の手を振り払って先を急ごうとするが、「ちょっと待って」と呂実雄。そしてポケットから小さな箱を取り出して美咲に投げた。それを受け取った美咲は箱を見つめる。(婚約指輪が入っていそうな箱です。)呂実雄は「結婚しないか」と言う。「結婚?」と口にした美咲は岡持を置いて箱を開く。すると中には「きつねうどん」のストラップが入っていた。

呂実雄は「結婚すれば、君のお父さんも僕達の関係を認めてくれるんじゃないか」と言うが美咲は「父がうどんを認めるなんて、あり得ないわ」と返す。「うどんではなくて僕等の関係を認めて貰うんだよ」と言う呂実雄だったが、美咲は「だって父はうどんを憎んでいるのよ。うどんを食べるくらいならラーメン食べるって。うどんは小麦粉の固まりだって...」(→色々と突っ込みたくなる台詞ですね。が、自粛することにします。)で、美咲は、父がうどんを認めるまでは呂実雄との関係も許されない、と思っていたのだった。

で、美咲はポケットから携帯を取り出すと、そこに付いている「ざるそば」のストラップを外し、それを呂実雄に渡し、「でもいつか、父が認めてくれる日が訪れるまで、私のことをずっと好きでいてくれる?」と言う。これに呂実雄は「誓うよ」と言い、2人はそれぞれ携帯にストラップを付けた。

『寿里庵』では「うどんなんか邪道だ」と言いながらそば打ちをしている美咲の父(半海さん、やっぱり良い味を出しています。)。店ではケンちゃんがざるそばを食べていた。そんな所に「ただいま」と言って美咲が帰ってきた。「お父さん、荒れてない?」と尋ねる美咲にケンちゃんは、さっき雀荘・天竜から、蕎麦がのびていたというクレームがあったことを語った。で、美咲に道草しなかったかと尋ねる。これに父が「馬鹿言うな」と言って、そんなつまらないミスはしない、と庇う。ケンちゃんは美咲の足の怪我のことを尋ねるが、「ちょっと擦りむいちゃって...」と美咲は言うと、手ぬぐいを解き、ゴミ箱に捨て、「宿題あるから」と言って店の奥に消えた。父は(クレームは)言い掛かりだと言うが「そうかなぁ?」と言ったケンちゃんは、美咲が捨てた手ぬぐいをゴミ箱から拾っていた。

店の裏にやってきた美咲は携帯を取り出すと電話を掛けた。(勿論、呂実雄に)で、「ちょっと夜、会えない?」と言い、OKということで「家のバルコニーで待ってる」ということで、約束をした。(やはり「バルコニー」という単語が出てきました。→でも「バルコニー」というのは...)

店では父がケンちゃんの話を聞いて「何だと?」と目を丸くしていたるケンちゃんは美咲と呂実雄が一緒にいた、と言い、手ぬぐいを見せて「これが証拠の品です」と言う。(手ぬぐいには「西村呂実雄」と名前が書かれてあった。)で、父は「許さん」

夜、自室の窓を開けた美咲。(店の二階というだけで、「バルコニー」と言えるものは無いんですけど...)店の前には呂実雄がやってきた。で、話をする2人。美咲は「私たち、もうお別れしましょう」と切り出す。美咲は、天竜からのクレームのことを気にしていて、自分が恋にかまけたせいで寿里庵の暖簾に傷を付けてしまったことを悔いていた。が「そんな理由で納得できない」と呂実雄。美咲は「恋と仕事の両立も出来ない子供が、恋なんてしてはいけないのよ」と言い、携帯に付けた「きつねうどん」のストラップを外すと、それを呂実雄に向かって投げた。それを拾った呂実雄は美咲に向かって「僕はうどん屋の息子である前に、一人の人間として君を愛してると誓える」と言うが、部屋の扉をノックする音を耳にした美咲は「父だわ。ごめん呂実雄さん。話の続きはまた明日にでも」と言い、窓を閉めてしまった。

美咲が目を丸くして「お見合い?」と言う。父は美咲にお見合いをすることを切り出した。まだ13歳と言う美咲だったが、戦国時代ではみんな嫁いでいったと言う父。「政略結婚」と言う美咲だったが、父は信州で蕎麦の実栽培をしている農家の一人息子の写真(この人物についてもツッコミがたっぷり出来るが、止まらなくなるので自粛します。)を見せて、ゆくゆくはその農家と専属契約ををと言う。美咲は「やっぱり政略結婚じゃない」と反発するが、を否定し、美咲のためだと言い、見合いは明日だと告げると、明日の準備ということで席を外した。(ここでAパート終了。経過時間は11分半に少し足りない所でした。よってBパートは14分半強になります。)

翌日、美咲の手を引っ張ってお見合いに向かう父と美咲は川辺の道を歩いていた。見合いはしたくないという美咲に父は西村のことをボロクソに言う。で、美咲は西村さんのことをそこまで悪くいう理由を尋ねた。これに父は「父さんの初恋は『西村』のオヤジに奪われたんだ!」と叫ぶと、川に石を投げた。が、美咲は「はぁ?」父はそれ以来、うどんと西村が大嫌いになり、「恋の恨みは孫の代まで続くんだ」と言う。が「ただの逆恨みじゃない」と美咲。父は信州に見合いに行くんだ、と言って美咲をひっぱつていこうとするが、「私の恋路を邪魔しないで」と言って父を突き飛ばすと逃げていった。

美咲の前にケンちゃんが現れて「美咲ちゃん、こっち」と言い、「今すぐ教会に行くんだ」「呂実雄くんと結婚式を挙げるんだよ」と言って、美咲を教会に引っ張っていった。

チューリップ教会にやってきた美咲とケンちゃん。が、呂実雄はいなかった。「呂実雄さんは?」と尋ねる岬に「呂実雄くんは3日後に来ることになっている」とケンちゃん。で、自分で作った「3日間昏睡する蕎麦」を岡持から出して説明する。美咲にそれを食べさせ、呂実雄がくるのを待たせ、美咲が昏睡している3日間の間に父を必ず説得する。で、3日後に結婚式を挙げる、と言う。で、美咲は「よろしく頼むわ」と言うと、蕎麦を口にした。

まもなく、美咲は倒れた。ケンちゃんは携帯で『西村』に電話して、「チューリップ教会にきつねうどん一丁」と出前を頼んだ。

まもなく、呂実雄が出前のきつねうどんを届けにやってきた。ケンちゃんは神父の衣装を着ていて、美咲は祭壇の上に横に寝かされていた。美咲に気づいた呂実雄は顔色が変わり、駆けつける。これに「美咲ちゃんは死んだよ」と言うケンちゃん。そして岡持からきつねうどんを出すと、それを手にして「君が美咲ちゃんと一緒になるには、もうあの世でしか望みが叶えられなくなってしまったって訳だ」と呂実雄に言い、うどんの中に毒を入れた。そして「これは死ぬうどんだ」と言って、呂実雄に食べさせようとする。その言葉に乗せられて、呂実雄はそのうどんを食べ、まもなく倒れた。それを見たケンちゃんは「これで3日後にはミサキちゃんは僕のものだ」と言ってほくそ笑んでいた。で、祭壇の美咲に近づき、キスをしようとして顔を近づける。が、その時、美咲が目を開き、悲鳴を上げてケンちゃんを突き飛ばした。これに「えっ、何で?まだ30分ぐらいしか経ってないのに...」とケンちゃん。

思い出したようにケンちゃんは、荷物の中からいくつかの薬が入った小瓶を取り出し、「30分昏睡する薬」が減っていることに気づき、「あ゛あ゛~、(「3日間昏睡する薬」と)間違えたか...」

一方、美咲は倒れている呂実雄を介抱している。が、呂実雄は反応しない。で、ケンちゃんは「呂実雄くんは死んだよ。昏睡している君を死んだと誤解したんだ」(まんま「ロミオとジュリエット」ですね。)と説明する。で、美咲は「呂実雄さん、死んじゃ嫌!」(この台詞、将来、「呂実雄」の所が「五代」「高村」「岡野」「松山」になって、あの制服姿で言ってくれる日が来ることを期待します。)と泣き叫ぶ。

呂実雄を祭壇に寝かすと、ケンちゃんは「呂実雄くんはもう死んだんだ。美咲ちゃん、僕と結婚しよう」と言う。これに激しく「嫌!」と叫ぶ美咲。ケンちゃんは「僕と結婚すればお見合いしなくていいんだよ。お父さんも説得できる」と言って美咲を説得しようとする。が、美咲は「呂実雄さんが死んだのなら、私も死ぬわ」と言い、ケンちゃんがうどんに入れた毒をよこしなさい、と言い、薬を奪おうとする。自分も毒を飲んで死ぬ、呂実雄さんと結婚する、と言うことを叫びながら美咲は毒の小瓶(「死ぬ薬」)を手にした。

その時「諦めろ、結婚できん」と叫ぶ父の声がした。美咲の父が駆けつけてきたのだった。そして美咲に「人はな、生きている時に結婚するものだ。当たり前だ」と言って美咲を説得する。そして美咲の気持ちを理解したが、死んだ呂実雄とは結婚させない、と言う。これに「分かったわ」と美咲。そして「私、呂実雄さんを生き返らしてみせる」と言う。これに「えっ゛、どうやって?」と父。これに「愛、とか」と言う美咲。「白雪姫は王子様のキスでお目覚めになったのよ」と言い、神様の前でキスをしたら永遠の愛を誓うことになる、と言った美咲は、呂実雄にキスをしようとする。

が、たまらなくなったケンちゃんがそれを止めさせ「美咲ちゃんが他の男とチュウするぐらいなら...」と言って美咲に薬の小瓶を渡した。それは「生き返る薬」と書かれた小瓶だった。が、この薬は、うどんか蕎麦のどちらかに混ぜないと効力を発揮しない、と言うケンちゃん。「うどんか蕎麦、どっち?」と尋ねる岬だったが、「もう説明書なくしちゃったから分かんねえよ」とケンちゃん。美咲は「うどんか蕎麦のどっちかに運命を委ねる訳ね」と口にすると「うどんか蕎麦か、それが問題だ

そんな美咲は、うどんも蕎麦も同じ麺類、早い話、一緒になればいい、と言うと飛び出して行った。やがて、戻って来た美咲は「うどそば、作りました」と言って、うどんの様に太い蕎麦をざるそばのざるに盛っていた。(美味しそうには見えないんですけど...)で、うどそばに「生き返る薬」をかけると、箸で短く1本を切り、それを呂実雄の口に運んだ。

やがて、呂実雄の目が動き、呂実雄は生き返り、起き上がった。美咲は「ああ、呂実雄さん。あなたはやっぱり呂実雄さん」と言っていた。で、父とケンちゃんも拍手をしていた。そんな中も教会の鐘が鳴り響いた。

瓜生ちゃんの歌う『aitai』が流れ始める。美咲は「行ってきます」と言って、出前のために『寿里庵』を出ていく。店の暖簾の脇には「新名物!うどそば始めました」と言う張り紙が貼ってあった。美咲の前には呂実雄が立っていて「出前、行こうか」と呂実雄。これに笑顔で大きく頷く美咲だった。

次回からは10月ということで、ヒロインは草刈麻有となります。(言うまでもなく、高村さんこと草刈正雄さんの娘さんです。(次女))最初の物語は父娘共演となる「もうひとりの私」という物語です。(父娘共演は「0093女王陛下の草刈正雄」に次いで再びと言うことになります。が、親子役でも、「草刈親子」ではなく、父:伊集院修、娘:麻有です。)監督も「0093…」の篠崎誠監督ということなので、ひょっとしたら「0093」のパロディが出てくるかも知れませんね。(が、脚本が中江有里さんだから、どうですかねぇ...)それにしても、草刈正雄さんが「東京少女」に出演することになろうとは、思っていませんでした。

次回予告で流れていた曲(インスト・ナンバーでしたけど...)は『イケナイ恋』だったが、この曲がまたもや(=4月の「東京少女・山下リオ」以来)主題歌になるのでしょうか?

この後の「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、やはりいつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。

名作「ロミオとジュリエット」をベースにして、名作の台詞そのままというものとアレンジしたものとを織り交ぜて、ハチャメチャなものではないコミカルな物語としてまとめていたが、一応は「ロミオとジュリエット」のパロディ作品と言って良い物語でした。(「0093女王陛下の草刈正雄」や「フライングハイ」「ホットショット」「裸の銃を持つ男」シリーズのようなパロディ満載という作品し、ドタバタチックとなり、パロディ作品の楽しい所であるが、この物語のようにパロディの元ネタを1本に絞ったというのも立派な「パロディ作品」である。でも、元ネタ作品が少ないと、ドタバタ作品にはなり辛く、パクリと誤解される可能性が高くなってしまうんですけどね...)コメディ作品やパロディ作品が好きな筆者にとったら、ネタ探しを楽しむことも出来たという点では良かったのだが、思ったほどネタが盛り込まれていなかったのが残念な所と感じました。(30分という枠(ドラマ本編は25分35秒)という時間的制約の中では、それなりにあったと言えるでしょうが、物足りなさもあって...)

でも、「ロミオとジュリエット」を見ているか見ていないかで、本作の楽しみ方は随分と変わってしまうことになるのでしょうね。それだけに、評価が分かれる物語になりそう、と感じました。

今月のヒロイン・瓜生美咲の4本は、これまでのヒロインと比べると、弾け方が少なく、ぶっ飛び度ということでは殆どなかったのが残念な所でした。が、4本の作品で共通していたのが「優等生タイプ」という所である。(「優等生」ではなく、あくまでも「優等生タイプ」です。)そして、この傾向というのは、「ロボタック」「葵徳川三代」「北条時宗」「ハート」「天使みたい」と出演していた黒川芽以さんにダブります。黒川さんはこれらの後の出演作「銭形泪」で弾けた所を見せるようになったが、瓜生ちゃんが弾けるためには、やっぱり「銭形」を襲名するというのが一番ということのように感じました。(7代目ではなく、8代目か9代目ということになりそうという気がしますけど...)

 

↓原作ノベライズ本

叶わぬ恋。それでも私は、頑張ったのです。 (リンダブックス 東京少女 6)

叶わぬ恋。それでも私は、頑張ったのです。 (リンダブックス 東京少女 6)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 文庫

↓今回は、これ抜きでは語れません。

ロミオとジュリエット (対訳・注解 研究社シェイクスピア選集)

ロミオとジュリエット (対訳・注解 研究社シェイクスピア選集)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 研究社
  • 発売日: 2007/01/10
  • メディア: 単行本

ロミオとジュリエット (新潮文庫)

  • 作者: シェイクスピア
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2000
  • メディア: 文庫

新訳 ロミオとジュリエット (角川文庫)

新訳 ロミオとジュリエット (角川文庫)

  • 作者: シェイクスピア
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2005/06/25
  • メディア: 文庫

ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット

  • 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
  • メディア: DVD

ロミオ&ジュリエット (ベストヒット・セレクション)

ロミオ&ジュリエット (ベストヒット・セレクション)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

↓泪ちゃんの割烹着姿はこの中です。

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓こういうものを...

自分でつくる蕎麦・うどん―一流店の味を伝授! (Seibido mook)

自分でつくる蕎麦・うどん―一流店の味を伝授! (Seibido mook)

  • 作者: 成美堂出版編集部
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 大型本

蕎麦 うどん トリビア66題

蕎麦 うどん トリビア66題

  • 作者: かくれ家麺喰会
  • 出版社/メーカー: セントラルSOG
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。