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DEBBIE GIBSON『ANYTHING IS POSSIBLE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1990年に発表された彼女の3rd.アルバムである。1987年、ティーンエイジャーであった彼女は、TIFFANYと共にアイドル性を持ったシンガーとして彗星の如く登場したが、そんな彼女も二十歳になって発表したのが本作である。随分と意気込みを見せたアルバムであったが、前2作のような大ヒットとはならず、'90'sという新しい時代の荒波に苦しむことになっていきました。Billboardのアルバム・チャートでは最高位41位を記録している。(前作「ELECTRIC YOUTH」が5週連続1位を獲得しているだけに、随分と苦戦しました。)

収録曲は以下の全16曲で、最初の8曲が「NRG↑」、後半の8曲が「MOOD SWING」ということで、LP時代のA/B面を1枚のCDに収録したような雰囲気がある。収録曲のタイトルは以下の通りである。『Another Brick Falls』『Anything Is Possible』『Reverse Psychology』『One Step Ahead』『Stand Your Ground』『Deep Down』『It Must've Been My Boy』『Lead Them Home My Dreams』(ここまでが「NRG↑」で、以下が「MOOD SWING」になる)。『One Hand, One Heart』『Sure』『Negative Energy』『Mood Swings』『Try』『In His Mind』『Where Have You Been?』『This So-Called Miracle』。

本アルバムからは6曲がシングル・カットされたが、大きなヒットになったのはアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Anything Is Possible』のみである。(Billboardのシングル・チャートで最高位26位、イギリスでは最高位48位)また、『In His Mind』は日本で最高位90位を記録しているだけで、『This So-Called Miracle』『One Hand, One Heart』『One Step Ahead』『Sure』と、立て続けにシングル・カットされたが、BillboardのHot100にはランクインしていない。

前半の「NRG↑」はポップで、ダンサブルで、親しみやすいサウンドである。この部分からの筆者のお薦め曲は、『Another Brick Falls』『Anything Is Possible』『It Must've Been My Boy』をピックアップしておく。

後半の「MOOD SWING」になると、テンポの方もスローなものになり、バラード・ナンバーが中心になる。(歌唱力があるから、聴かせてくれます。)こちらからの筆者のお薦め曲は、『One Hand, One Heart』『Sure』『Try』『Where Have You Been?』『This So-Called Miracle』。特にしろ2曲は6分/7分を越える大作の連続となり、たっぷりと聴かせてくれる形で幕が下りるが、その余韻が良い。

曲の半分で雰囲気が完全に変わり、時間的にもほぼ半分(35分半強/38分弱)ということで、2枚のアルバムを2 in 1という形にした企画ものアルバム(LP時代のアルバムとしたら、時間的にもやや短め(標準的には40分)であるが、独立したアルバムのように感じてもおかしくない。)という感じがするが、歴とした1枚もののオリジナル・アルバムである。

いずれにしても、この後の彼女は輝きを失ってしまうことになる。が、'80's終盤のティーンの時の輝きに頼らない所だけはよろしいんじゃないかと...

 

 

↓CDの方は、次のアルバムとの2 in 1(と言っても2枚組)があります。

Anything Is Possible/Body Mind Soul

Anything Is Possible/Body Mind Soul

  • アーティスト: Debbie Gibson
  • 出版社/メーカー: Collectables
  • 発売日: 2006/12/05
  • メディア: CD


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「ANNIE HALL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1977年の映画「アニー・ホール」である。ニューヨークという都会を舞台にしたラブ・ストーリーである。字幕を上手く使うなど、随所にW・アレンらしい演出が見られる作品で、アカデミー賞を4部門(作品賞、監督賞、主演女優賞(D・キートン)、オリジナル脚本賞)に渡って獲得した作品である。彼の最高傑作という声(チャップリンは、本作を「必見の娯楽映画」と言って絶賛した)もある評価の高い作品である。

作品データを記しておくと、時間は93分、監督はウディ・アレン、脚本はウディ・アレンとマーシャル・ブリックマンの2人、撮影はゴードン・ウィリスである。そして出演は、ウディ・アレン、ダイアン・キートン、トニー・ロバーツ、ポール・サイモン、キャロル・ケイン、シェリー・デュヴァル、クリストファー・ウォーケン、コリーン・デューハースト、ジャネット・マーゴリン、ビヴァリー・ダンジェロ、シェリー・ハック、シガーニー・ウィーバー、ジェフ・ゴールドブラム、たちである。

ニューヨークの山の手に住むユダヤ系のアルビー。彼は漫談芸人であり、TVやナイトクラブのトークショーで稼いでいた。離婚歴のある彼は近眼メガネで、風体は上らない男だが、女の子には人気があった。そん無かれは、ある日、TVディレクターの友人・ロブとテニスに行き、アニーという美人と出会い、変わっていく。毎日デートするようになった2人は、まもなく同棲を始める。が、次第にお互いの粗が気になるようになり、2人の関係は悪化していき、精神科医に相談するようになる。そんな中、クラブで歌っていたアニーが、人気歌手のトニーに認められ、カリフォルニアに誘われる。一方、アルビーは、アニーとトニー、更にはロブとの関係を疑い始める。こうなると、もはやアニーとの関係は修復不可能となり、アニーはカリフォルニアに行くことを決意し、2人は分かれた。アニーがいなくなったアルビーは寂しさを感じ、アニーの後を追ったが...

物語も良いものだが、本作の注目点は、P・サイモンが(少しだけ)登場するという所ですかね。1970年にサイモン&ガーファンクルを解散し、ソロ活動に入って音楽活動は続けており、A・ガーファンクルとの交流も続けていて、1981年にセントラル・パークで再結成コンサートを行うことになるが、しっかりと活動している姿が見られるのは嬉しい所である。

また、本作には結構遊び心があるのも楽しい所である。また、後にビッグネームとなるスターたちが何人か出演しており、これもポイントの一つである。

ということで、ストーリーを楽しむだけでなく、散りばめられているネタの方も楽しみたい作品である。(一度ではなく、二、三度は楽しむことが出来ます。)

 

アニー・ホール

アニー・ホール

  • 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
  • メディア: DVD


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BEST HIT USA 2008[2008/9/16] [音楽(etc.)]

一番早い放送である火曜日夜のBS朝日の放送において、「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心に、ON AIR曲情報をオマケのようにして記しておきます。(曲の方は、殆どが途中でぶち切りという軽視というズタボロですから...)

OPのPVはJESSICA SIMPSONの『I Wanna Love You Forever』(1999年)、CM明け・OP挨拶に続いては、THE SCRIPTのGLENとDANIELの2人がスタジオに登場して、インタヴュー、『We Cry』が流れ、続いて「HOT MENU」に切り替わり、BROKEN SOCIAL SCENEのBRENDAN CANNINGのソロプロジェクトの紹介、インタヴュー、『Hit The Wall』、「COUNTDOWN USA」ではR & R誌の説明をして(いちいちしなくてもいいのに。ON AIR曲の集計は定評があるが、Billboardの権威には叶わない、あくまでも2番手以下だし...)からTOP 40フォーマットの20位から11位までの発表、COUNTRY CHARTのTOP 10がJESSICA SIMPSONの『Come On Over』(今週24位)をバックに紹介と続きました。

CMを挟んで「STAR OF THE WEEK」のコーナーはBEN FOLDSがスタジオに登場し、インタヴューと『Hiroshima(B B B Benny Hit His Head)』、持論を語るBENにタジタジとなる小林克也という面白い所があり、「C/D USA」の続き(10位から4位)の発表と続きました。

CMを挟んで、お待ちかねの「TIME MACHINE」のコーナーです。今回は38分過ぎにスタートということで、いつもより遅めでした。9/16ということで、以下の4件が紹介されました。

1977年:T-REXのMARC BOLANが、恋人の運転する車で事故に遭い、事故死した。享年29歳(30歳の誕生日の2週間前の出来事だった。)、1979年:THE SUGARHILL GANGの『Rapper's Delight』が発売になった。この曲はラップの第1号ヒットとなった、1991年:GUNS N' ROSESがアルバム「USE YOUR ILLUSION I」と「USE YOUR ILLUSION I」を同時発売した(Iは最高位2位、IIが最高位1位を獲得して、同時に1位と2位を独占した。)、2006年:BOB DYLANの5年ぶり44枚目のアルバム「MODERN TIMES」が全米アルバム・チャートで初登場NO.1となる。彼のアルバムでは30年ぶりのNo.1となった。

9/16が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の2人でした。B. B. KING(1925年生まれ)、RICHARD MARX(1963年生まれ)。(筆者のデータベースでは、JON HENDRICKS(1921年生まれ)、KENNY JONES(1948年生まれ)も誕生日となっています。)

今回は、ラップの第1号のヒット曲であるTHE SUGARHILL GANGの『Rapper's Delight』(1979年)がこのコーナーから選ばれて、ON AIRされました。

続いて「C/D USA」のTOP 3の発表を経て、ラストのリクエストは、1979年のABBAの『Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)』でした。この曲は最近では、MADONNAの『Hang Up』の元歌となり、またもABBAに注目が集まったのが記憶に新しいところでしたね。が、この曲は、普通のABBAサウンドの曲ではなく、当時ブームとなっていたディスコ・サウンドの曲でした。まあ、当時は本当に猫も杓子もディスコ・サウンドの曲をプレイしていたぐらいですから、ABBAがディスコをやってもという所はありましたね。

次回は、EPGによると、「ゲスト」として名前があるのは、ネリー、マリエ・ディグビー、モグワイで、内容説明は、4年ぶりの最新作をドロップしたヒップホップキングのネリーがゲストに登場!さらに注目のシンガー、マリエ・ディグビーがスタジオに!モグワイもゲストに参戦!とあります。→ここのところは廃刊寸前の三流ゴシップ週刊誌の見出しのような文言だったが、少しはおとなしい文言になりましたね...

 

 

Sweet Kisses

Sweet Kisses

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
  • 発売日: 2000/01/13
  • メディア: CD

 

The Script

The Script

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 2008/08/11
  • メディア: CD

Something for All of Us...

Something for All of Us...

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Arts & Crafts
  • 発売日: 2008/07/22
  • メディア: CD

 

Do You Know

Do You Know

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Epic/Columbia Nashville
  • 発売日: 2008/09/09
  • メディア: CD

Way to Normal

Way to Normal

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Epic
  • 発売日: 2008/09/30
  • メディア: CD

Sugarhill Gang

Sugarhill Gang

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pinnacle
  • 発売日: 2002/11/05
  • メディア: CD

Gold: Greatest Hits

Gold: Greatest Hits

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal International
  • 発売日: 2004/09/28
  • メディア: CD

Gold: Greatest Hits - Sound + Vision (W/Dvd)

Gold: Greatest Hits - Sound + Vision (W/Dvd)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polydor / Umgd
  • 発売日: 2004/03/02
  • メディア: CD


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(追悼)RICHARD WRIGHT『WET DREAM』 [音楽(洋楽)]

現在、アルファベット・ローテーションは「D」であるが、大物アーティストの訃報が届いたと言うことで、差し替えることにします。


PINK FLOYDのオリジナル・メンバーであるキーボード奏者のリック・ライトことリチャード・ライトが、ガンのため自宅で亡くなった、というニュースが飛び込んできました。(2008/9/15)享年65歳でした。

P. FLOYDを一時解雇されるということで、随分と話題になり、ZEEを結成するも、上手くいかず、一時はドラッグに溺れていたことがあっただけに、その影響もあったのでしょうかね?

その後、1987年のアルバム「A MOMENTARY LAPSE OF REASON」(邦題:鬱)でサポート・メンバーとして参加し、そのワールド・ツアーから正式メンバーとして復帰、'90'SはP. FLOYDとしての活動、2枚目のソロ・アルバムの発表があり、2000年代になってからはギルモアのソロ・アルバムに参加し、ツアーにも参加しており、新たなソロ・アルバムの製作に入ったというニュースも流れてきていました。(結局、これは「無」ということですかね...)

また、SYD BARRETT(2006/7/7没)の追悼コンサートで4人が集った(4人での演奏はなし)時にも(4人での)再結成の噂が出たが、完全に夢物語に終わってしまいました。(→ある意味では、1980年のJOHN LENNONの死によって、オリジナル・メンバーのBEATLESの再結成が不可能になった時と同じショックがあります。)

彼は、P. FLOYDのメンバーの中では、どちらかと言うと目立った存在ではなく、縁の下の力持ちという感じであったが、彼のキーボード・プレイは、壮大なスケールの音の世界を構築するP. FLOYDサウンドには欠かせないものでした。本当に残念です。心からご冥福をお祈りいたします。

で、今回は彼の1ST.ソロ・アルバムを取り上げます。表題のアルバムは1978年に発表された彼の初のソロ・アルバムである。(奇しくも、このアルバムがリリースされたのが1978/9/15であり、それから30年後の同じ日となる2008/9/15に亡くなったというのは、凄い運命のイタズラでするね...)

このアルバムでは、彼はピアノ、キーボード、オルガン、シンセサイザーというキーボード関係全般とボーカルを取っている。(ボーカルは当然ですよね、彼名義のソロ・アルバムなんですから...)

収録曲は以下の全10曲である。『Mediterranean C』『Against The Odds』『Cat Cruise』『Summer Elegy』『Waves』『Holiday』『Mad Yannis Dance』『Drop In From The Top』『Pink's Song』『Funky Deux』。

お薦め曲は『Mediterranean C』『Waves』『Holiday』『Pink's Song』。特に『Pink's Song』は当時、ロジャー・ウォータースと対立していく彼が、今後について語っているようでもある。

このアルバムは、聴いていると「WISH YOU WERE HERE」(邦題:炎~あなたがここにいてほしい)に通じるものを感じることが出来る。また、サウンドの方も鬱屈した暗い雰囲気が前面に出ていて、リック版のFLOYDサウンドという感じがする。アルバム・タイトルもどことなくFLOYDっぽさが出ている。

また、本アルバムでギターを担当しているSNOWY WHITEは、P. FLOYDのアルバム「ANIMALS」に参加しているのをはじめ、FLOYDファンにはお馴染みの一人である。

本アルバムは今ひとつ評価が良くなく、不遇な扱いを受けているが、再評価されることを願いつつ、RICHARD WRIGHTの追悼はこれにて〆させていただきます。

 

Wet Dream

Wet Dream

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: One Way
  • 発売日: 1993/08/10
  • メディア: CD

↓リックと言えば、この辺りのアルバムですね...

Atom Heart Mother

Atom Heart Mother

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

The Dark Side of the Moon

The Dark Side of the Moon

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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