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篤姫#40 [ドラマ]

幕末の動乱のドラマ(今回は「蛤御門の変」)と、和宮の懐妊騒動と、どちらが中心になっているのかというような物語となった今回の物語。前者はドラマ「篤姫」らしくない展開だったが、後者でしっかりとドラマ「篤姫」というところを出していました。でも、今回は銭形愛・天璋院を中心にして、みんなが仲良くなっていて、微笑ましい物語になってきました。(その中心にいるのは銭形姉妹というのは言うまでもない。)

蛤御門の変を中心とした薩摩編は、帯刀が主役になり、「御家老」と呼ばれていたが、全くそう言った雰囲気がないが、これはこれで仕方のない所でもある。で、その薩摩編では色気がないということで、それを担う芸妓・お琴が登場し、今後の帯刀との関係を面白くしてくれそうでした。

それにしても、その帯刀、お琴に対して「囲碁」を口にするなんて、言ってくれますね。

大奥編では、和宮の懐妊騒動ということになるが、その前に滝山が「側室を」と進言したことから今回の騒動が始まる。それにしても、滝山が天璋院に何かを言ったら、必ず騒動になるということを考えたら、すっかり欠かせないキャラクタになったものですね。(が、こういうキャラって、ホームドラマには必ず必要です。)が、天璋院が断固反対し、それを直接見ていた観行院が天璋院に惚れ込んだようでした。妖怪軍団の副将も、銭形愛・天璋院チームの軍門に下ったと言うことですね。

で、残っている妖怪・庭田嗣子だけは、まだまだ反発している所があるが、回りが次々と銭形愛・天璋院チームと友好的になっていくことで、少しいじけていて、存在感を見せていました。(妖怪は簡単には軍門には下らないでしょうが、反発するキャラがいないと寂しいのも、また事実です。)

和宮懐妊ということで、すっかり喜んでいる天璋院。いくら何でも贈り物を用意するのは気が早いとは思うが、妹・銭形舞が妊娠したとなったら、姉としたらおとなしくしていられない、という気持ちも分かりますけど...

が、それは間違いだと分かり、銭形愛・天璋院チームと妖怪軍団の喜びに包まれた融和ムードは一気に失望の思いになってしまう。で、妹・・和宮の所にやってきた姉・・天璋院。が、ここは義理とは言え、母と嫁(前世(?)いや、現代では)本家の長女三女という姉妹は互いの気持ちを分かり合っていた。それに気づかない妖怪・庭田嗣子も、今回天璋院チームに下った観行院によってつまみ出され、良いムードを作ってました。(が、その観行院に死亡フラグが...)

そんな中、「フォトガラヒー」にまつわるエピソードは暖かいものになりましたね。尚、現代では天璋院と和宮は、携帯電話のカメラを駆使して事件の写真を撮り、難事件を次々と解決していただけに、一つぐらいネタを入れて欲しい所でもありました。また、家茂に天璋院と和宮の3人で写真を、というのは、お姉ちゃまとちゃんが一人の男を巡って...という図にも見えないこともなかったですね。(尚、ここで言う男は、ちゃんの友達というか彼氏と言ったらいいでしょう。)

家茂は出陣するということを口にしていたが、・和宮は「うずく悪の予感」ということで、家茂の死を感じ取ったのでしょうね。・天璋院もその様子から「匂う、悪の予感」でしたから。

幕末の史実を脇に追いやって、ホームドラマを見せてくれることに、結構批判もあるようだが、史実をそのまま描くようなドラマだったら、はっきり言って不要である。(教育テレビの歴史ドラマならいざ知らずですが...)何だかんだで今回は、銭形姉妹の絆を裏に見ることが出来た物語ということで、なかなか面白い物語でした。ただ、もうあと一段、弾けてくれて「ケータイ刑事」ネタを露骨にやって欲しいところでした。

次回は、またまた天璋院と和宮との溝が深まり、長州征伐のために家茂が出陣、更には薩長同盟という史実が絡むことになるが、それよりも観行院が倒れて、ということの方が大きく描かれそうな気がします。

 

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2008/06/30
  • メディア: ムック

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/15
  • メディア: 文庫
「篤姫」オリジナルサウンドトラック

「篤姫」オリジナルサウンドトラック

  • アーティスト: 吉俣良
  • 出版社/メーカー: PONYCANYON INC.(PC)(M)
  • 発売日: 2008/02/20
  • メディア: CD

(仮)NHK大河ドラマ オリジナルサウンドトラック「篤姫」~2~

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: PONYCANYON INC.(PC)(M)
  • 発売日: 2008/10/29
  • メディア: CD
↓第1話~第27話まで収録のDVD-BOXは12/19発売です。
NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第壱集

NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第壱集

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD
↓第28話~第50話(最終回)を収めたDVD-BOXは来年3/25の発売です。
NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第弐集

NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第弐集

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD
↓今回は長女と三女の仲の良さが見られました。
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

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「丹下左膳」(その6) [映画(邦画)]

今回は東映シリーズの5作品の中から、最初の2本についてです。丹下左膳を演じたのは大友柳太朗であって、1958年から年1本のペースで1962年まで全5作が製作されたシリーズである。

東映シリーズ第1作丹下左膳
作品データを記しておくと、1958年の東映京都の作品で、時間は100分である。原作は林不忘、監督は松田定次、脚本は中山文夫、撮影は川崎新太郎、美術は川島泰三、音楽は深井史郎である。そして出演は、大友柳太朗、月形龍之介、薄田研二、大河内伝次郎、長谷川裕見子、松島トモ子、桜町弘子、喜多川千鶴、山形勲、三島雅夫、左卜全、徳大寺伸、多々良純、沢村宗之助、明石潮、高松錦之助、富田仲次郎、団徳麿、東千代之介、美空ひばり、大川橋蔵、たちである。

本作は、東映スコープ公開一周年記念映画ということで、豪華な顔ぶれが集まった作品であり、東映としても力の入った作品である。

伊賀の国の大名・柳生家には、100万両の秘密の所在を封じ込んだ「こけ猿」という壷があったが、それを知らない当主・対馬守は暴れん坊の弟・源三郎にこの壷を与えて司馬道場に婿入りさせた。が、道場の師範・峰丹波は、これを喜ばなかった。また、スリの与吉は源三郎から「こけ猿」を奪って丹波に小判50枚で売りつけようとしたが、これを奪ったのが丹下左膳だった。その頃柳生家では「こけ猿」の秘密を知って大騒ぎになり、壷を取り返そうと動き出す。が、左膳と源三郎は司馬道場の乗取りを図ろうという丹波の策略を知り、左膳は壷を源三郎に渡して解決を図ろうとしたものの、大岡越前守の隠密が壺をニセモノにすり替えていた。ということで、「こけ猿」を巡って、左膳、柳生家、大岡越前守が三つ巴の争いを繰り広げることになり...

争奪戦を繰り広げると言うことで、なかなか楽しめる作品である。ただ、これまでに丹下左膳ほ数多く演じた大河内伝次郎が客演しているが、丹下左膳は彼に演じて貰いたかったと思う所である。

東映シリーズ第2作丹下左膳 怒涛篇
作品データを記しておくと、1959年の東映京都の作品で、時間は81分である。原作は林不忘、監督は松田定次、脚本は中山文夫、撮影は吉田貞次、美術は川島泰三、音楽は深井史郎である。そして出演は、大友柳太朗、大川橋蔵、長谷川裕見子、里見浩太郎、月形龍之介、大河内伝次郎、山形勲、大川恵子、桜町弘子、松島トモ子、たちである。

海賊が隠した財宝のありかを示す金竜と銀竜の香炉。そのことを知らない将軍は金竜を柳生家に下す。大岡越前守たちがその秘密を知り、香炉を奪おうと動き出す。これに豊臣の残党・鈴川源十郎や長崎屋重兵衛の一味が加わり、丹下左膳をも巻き込んだ争奪戦が始まる。左膳は香炉が100両の価値があると知ると長屋の人々のために金に換えようするが、お藤たちを掠われ、香炉も奪われる。で、奪った一味を追っていくが...

基本的な展開は前作と同じであるが、やはり大河内伝次郎が客演しているだけに、どこか違和感がある大友柳太朗の丹下左膳と感じる作品である。

大友柳太朗の丹下左膳は豪快で明るいキャラであり、これまでの丹下左膳のイメージとは全く違うものになっている。これが許せるか許せないかで本シリーズを好きになれるかどうかが決まることになる。悪いとは思わないが、大河内伝次郎が出演(丹下左膳ではない)していると、違和感を感じることは否定できない。とはいっても、二者ではなく、三者が入り乱れての争奪戦という展開は面白い所である。まあ、この当は娯楽作品を多く手掛けている東映らしいところでもありますね。

 

↓いずれもがビデオです。

丹下左膳~決定版~

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

丹下左膳~怒濤篇~

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS
↓原作小説
丹下左膳(一) 乾雲坤竜の巻 (光文社文庫)

丹下左膳(一) 乾雲坤竜の巻 (光文社文庫)

  • 作者: 林 不忘
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2004/05/13
  • メディア: 文庫
丹下左膳〈2〉こけ猿の巻 (光文社時代小説文庫)

丹下左膳〈2〉こけ猿の巻 (光文社時代小説文庫)

  • 作者: 林 不忘
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 文庫
丹下左膳〈3〉 (光文社時代小説文庫)

丹下左膳〈3〉 (光文社時代小説文庫)

  • 作者: 林 不忘
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 文庫
↓参考まで
資料が語る丹下左膳の映画史―大河内伝次郎から豊川悦司まで

資料が語る丹下左膳の映画史―大河内伝次郎から豊川悦司まで

  • 作者: 田中 照禾
  • 出版社/メーカー: 川喜多コーポレーション
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 単行本

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ゴルゴ13#26 [アニメ]

今回から3クール目に突入ということで、主題歌が変わり、またも雰囲気が変わることになりました。(相変わらず、主題歌は「ゴルゴ」の世界とはかけ離れた感じがしていて、はっきり言って邪魔である。但し、ED主題歌は前のが余りにも酷すぎたこともあって、それよりはましになっている。(でも、赤点であることは変わりませんが...))

今回の物語は、北アイルランド紛争で闘争を続ける組織内部の物語ということで、日本では今ひとつ馴染みは薄いものの、欧州では扱い方を間違えると袋叩きに遭いそうな微妙な設定の物語でした。(「北アイルランド紛争」は20世紀のイギリスの最大の問題と言われているもので、過激派のテロなど、色々と問題が起こった大きな問題である。)が、この問題には特に触れることなく、その問題に関わる組織にいた2人の女性の間の問題としてゴルゴが出てきたということになっていたが、政治問題について関わると、後々面倒が起きることがあるだけに、これはこれで良いでしょうね。

かつて、ゴルゴと行動を共にして身体を委ねたことのあるキャサリンは、冷酷非情な女テロリストであったが、今ではその面影を失っていて、テロには否定的になっていた。幼い頃から同じ志を持って死線を越えてきたパメラは、そんなキャサリンのことが許せずにいた。パメラはより過激な行動をするようになっていて、キャサリンはそのパメラを止めようとして、ゴルゴと再会してパメラの暗殺を依頼する。報酬は直ぐに払えないと言うキャサリンだったが、ゴルゴはそれを引き受けた。というのは、別口でパメラ暗殺の依頼を受けていたためでもあった。過去を語るキャサリンは、自分の子供が死んだことで人が変わったのだった。(その子供って、ゴルゴとの間に生まれた子供だとは言わなかったが、ゴルゴの子供だったようですね。)一方、パメラは慎重に行動をするようになっていて、狙撃のチャンスは殆ど無い。キャサリンはパメラと会うことにして、その時、ゴルゴにパメラを始末して貰おうと仕組む。で、パメラと会ったキャサリン。が、計画通りにことは進まず、パメラが銃でキャサリンを撃った。その時、ゴルゴのライフルが火を噴き、パメラを仕留めた。キャサリンの計画通りには行かなかったが、銃の火によってゴルゴはパメラの一を察知して引き金を引いたのだった。

真実は語られることなく、キャサリンは死んでしまったので、これ以上のことは闇に葬り去られたことになったが、かつてゴルゴとキャサリンは肉体関係を持ち、キャサリンの子供は東洋系の顔立ちをしていたということから、間違いなくゴルゴとキャサリンの間に生まれた子供だったのでしょうね。父がゴルゴ13、母が冷血キャサリンだったら、その子供の将来は間違いなく超一流のスナイパーになったであろうが、そういう子供って、大抵はその道に進む前に何かがある物なんですよね。(このも語りでは子供の時に死んでしまったし...)でも、その子供が無事に大人になっても、ゴルゴは決して自分が父と語る(認める)ことは無いでしょうけど...

 

↓この物語の原作は「SPコミック110巻」に収録されています。

ゴルゴ13 110 (110) (SPコミックス)

ゴルゴ13 110 (110) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2007/11/30
  • メディア: コミック

↓参考まで

北アイルランド紛争の歴史

北アイルランド紛争の歴史

  • 作者: 堀越 智
  • 出版社/メーカー: 論創社
  • 発売日: 1996/08
  • メディア: 単行本

北アイルランド現代史―紛争から和平へ

北アイルランド現代史―紛争から和平へ

  • 作者: ポール アーサー
  • 出版社/メーカー: 彩流社
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 単行本

世界の紛争を考える〈5〉北アイルランド紛争 (総合学習に役立つ)

世界の紛争を考える〈5〉北アイルランド紛争 (総合学習に役立つ)

  • 作者: イアン ミニス
  • 出版社/メーカー: 文溪堂
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 大型本

暴力と和解のあいだ 北アイルランド紛争を生きる人びと

暴力と和解のあいだ 北アイルランド紛争を生きる人びと

  • 作者: 尹 慧瑛
  • 出版社/メーカー: 法政大学出版局
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 単行本

 


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東京少女・草刈麻有#1「もうひとりの私」 [ドラマ]

10月のヒロインは草刈麻有ということで、「セピア編」の6人のヒロインの5人目として、満を持しての登場です。(「セピア編」のヒロインで残っている早織ちゃんは「女子大生会計士の事件簿」もあるし、成人したこともあるので、「東京少女」が4クール目に突入しても月間ヒロインになることは無いでしょうし...)

今回の物語は、何と言っても父娘共演となったのが最大のポイントでした。しかも、監督が篠崎誠監督ということで、これは映画「0093女王陛下の草刈正雄」と同じである。(脚本はKJではなくて中江有里さんでした。)「0093」は完全なコメディだったが、本作はシリアスな物語ということで、全く違う形での父娘共演となりました。が、この物語では父:伊集院修、その娘:麻有ということになっていたので、「0093」とはまた違った形の父娘でしたけど...(麻有ちゃんが銭形を襲名したら、高村さんとのコンビが実現したら良いんですけど、そうなったらわざと高村さんとはコンビを組まないような予感もするだけに...)

物語の方は、疎遠関係にある父と娘の物語であるが、時間の関係もあってか、言いたいことは分かるのだが、物語としたら十分に描くことが出来ていなくて、前後編の物語の前編部分と、後編の結びの所を見せられたと言う感じでした。(前後編の物語として描けるだけの要素が出てきただけに、消化不良を起こすことになった物語だったと言える。が、ひょっとしたら、公式HPでは、現時点で第4話が「coming soon...」となっているが、それと結びつけるようなことでも考えているのでしょうか?→もう一人の少女を主役に据えた物語ということにしたら、一応「別々の設定・役柄にチャレンジ」ということになりますし...しかも、原作ノベライズ本が、初回の放送日にも発売になっていないことから、何かあるように思いますし...)

ところで、今月の主題歌は、前回の時の次回予告で『イケナイ恋』ということが分かったが、今回はピアノによるインスト・ナンバーが流れただけで、主演者が歌いませんでしたね。4月の「東京少女・山下リオ」の時と同じ曲になるだけに、何かあるとは思ったのだが、今月はアレンジが違うインスト・ナンバーとして通すのでしょうか?(→別途、曲を作っても良いのに...)ただ、今回の物語では、ピアノによる『イケナイ恋』はいい感じになって使われていましたけど...

中学生の伊集院麻有は、映画の仕事で世界中を飛び回っている父・伊集院修の娘であった。ある日の朝、登校する途中、麻有はクラスメートから、昨日新宿で自分とそっくりな少女を見たと言われる。しかも、父と一緒に歩いていたと言う。が、麻有は、昨日は塾に行っていたと返した。

クラスメートは図書館にいる麻有に、父の載っている雑誌まで持ってきて、やはり昨日見たのは麻有と父だと言うが、麻有は父から昨日来たメールを見せて、映画の撮影でニューヨークにいる、と言い、クラスメートは「私たち、幽霊でも見たみたいたね」と言って諦めた。これに「世の中には自分そっくりな人が3人はいるから、その内の1人だった」と麻有。そんなおしゃべりをしていた麻有たちは、そこが図書館ということで、白い目で見られた。

一人で考えていた麻有の携帯に、父から電話が入り、今、東京にいる、と伝えられるが、電車の音で五月蠅いということで、麻有は電話を切ってしまった。

夜、自室にいた麻有に、父から電話が入るが、麻有は電話には出られなかった。やがて父から、そして友人からメールが入る。父とは週に一度はメールすると約束していたが、麻有はその約束が守れなかったが、友人からのメールには直ぐに返事を返していた。

そんな所に父から電話が入り、暫く東京にいるから、都合の良い日を教えて、と言うが、話せない麻有だった。

翌日、麻有は塾をサボって友人とクレープを食べに行った。で、やはり先日の話になり、「あの一緒にいた子、隠し子だったりして...」と友人。「そんな訳ないじゃん」と返した麻有だった。友人は傷口に触れないで話をそらして笑わせてくれた。が、麻有は思い悩み、父に電話をした。で、友達が新宿で見かけたことを尋ねた。父は、新宿グランドホテルに泊まっているから、と言い、「そこのホテルのカフェのパンケーキが有名だから食べに来ない?」と麻有を誘う。「今日、言って良い?」と麻有が尋ねるが、今日は先約があり、明日は?と言うが、これに麻有は「明日なら嫌。今日じゃなきゃ行かない」応えると電話を切ってしまった。麻有は、本当は、家に帰ってこない理由も、女の子のことも聞きたくなく、知りたくなかったのだった。(ここでAパートし終了経過時間は13分半ということで、Bパートは12分半になります。)

夜、帰宅した麻有に母が「今日、どうして塾休んだの?」と問い詰める。これに「なんか、行きたくなくて...」と行って謝る麻有。母は「お願いだから面倒なことしないで。面倒なのは一人でたくさんよ」と言うと消えてしまった。

その夜、父から、気持ちを聴かせて欲しいという内容のメールを受け取った麻有は、母と父が電話で喧嘩していたのを耳にした。母に気づかれないように自室に戻った麻有は、父へのメールを打つが、保存しただけで送信はしなかった。

翌朝、携帯を見た麻有は、父が、明日日本を発つことになり、絶対会っておきたい、というメールを見た。で、麻有は父に電話を入れて「そっちに行く」と言い、明日会う約束をした。

翌日、麻有は新宿グランドホテルに向かった。途中で「今、向かっています。」とメールを入れた。それを見た父の顔には笑顔があった。

ホテルにいる父を訪ねてきた少女がいた。赤い帽子を被っていたその少女を見た父は複雑な笑顔を見せていた。

ホテルに向かっていた麻有は、途中で赤い帽子の少女とぶつかった。「大丈夫ですか?」と言って少女の顔を見た麻有は驚いた。赤い帽子の少女は何も言わずに立ち去ろうとしたが「待って」と麻有が呼び止めた。そして「パパと会ったんですか?」と尋ねる。赤い帽子の少女はこれに頷いた。

ホテルにやってきた麻有を部屋に入れた父。麻有は「ここに来る途中であの子に会った」と切り出した。麻有は会って直ぐに血が繋がっていると分かり「もう一人の私みたいだった」と言う。父は本当のことを話せず、それを謝る。麻有は昨日見た夢の話を語ると「今話せないことをパパはちゃんと話せるようにするからね。麻有が大人になったら、その時いっぱい話そう」と言い、それ以上のことは話さなかった。麻有は「私のこと、忘れないでね」と言い、目には涙が浮かんでいた。父は「忘れる訳ないだろう」と言うと、麻有を抱きしめね目からは涙がこぼれていた。

ホテルからの帰り道、麻有は昨夜保存したメールを削除すると、「時間が過ぎて私が大人になってもその絆は決して切れない。そう思うと心がじんわりと温かくなってきた」と呟いていた。

ピアノのアレンジがされた主題歌『イケナイ恋』(インスト・ナンバー)が流れてきて、エンドロールが流れていきました。(ここは余韻たっぷりでいい感じでした。)

次回は「機械じかけの天使」という物語です。ヒロインはロボットということで、コメディ編のような感じがするが、単なるコメディではなさそうですね。ロボットの恋というラブ・コメのような雰囲気ですが、麻有ちゃんのコスプレを楽しむという物語の様な感じです。また、次回予告では『イケナイ恋』がロック調のアレンジがされた物が流れていたが、麻有ちゃんの歌声は無し、ということで、今月はどうやら歌わないようですね。

この後の「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。また、スポンサーの最後のCMの後、次の番組までの15秒の部分のCMは、「女子大生会計士の事件簿」の12秒バージョンの予告でした。(→「ケータイ刑事」スタッフがこちらに流れていることもあって、作品数が増えるのは良いが、クオリティ・ダウンがちょっと心配...)

今回の物語は、じっくりと描こうとすれば、前後編の物語になり得るだけの物があったが、時間の関係もあって、麻有の父に対する気持ちをぶつける部分にだけ焦点を当てたものとなってしまい、中途半端な物語となってしまいました。そのため、物語を理解するのに(考えたら分かるとは言っても)舌足らずなために少し苦しむものとなり、今ひとつでした。特に、赤い帽子の少女について、そして母の苦悩をもう少し描いていたら、かなり重みのある物語になったことでしょう。30分枠1本の物語にするには、ちょっと欲張りすぎていた物語でした。

が、ある意味では「視聴者に想像(補完)させる物語」というになり、見る方としたら、想像の世界によって色々と考える余地があったのは面白いところでもありました。(例えば、麻有と赤い帽子の少女は、生まれた時から別々に育てられた双子だったとか、腹違いの同い年の姉妹だったとか、純粋な姉妹だった、等。→それぞれ、それを知る母の苦悩と絡めれば、凄い物語になりそう...)

まあ、今回の物語は「草刈父娘の共演」というお祭りのような所があったということで、それなりのポイントは有りましたけど...(草刈正雄さんが「東京少女」に出演したということだけで「東京少女」に箔が付いたのもまた事実ですけど...)

ところで、今回の物語で草刈父娘の演じた役名が「伊集院」となっていたのは、伊集院光選曲の「おバ歌謡」というアルバムに草刈正雄さんの歌う『アローン・アゲイン』という曲が収録されているということから、この苗字にしたと考えたらいいんでしょうかねぇ???(「ケータイ刑事」ならばその可能性は高いでしょうが、「東京少女」でも遊ぶ所は遊んでいますからね...)

 

↓草刈父娘の共演作

0093女王陛下の草刈正雄

0093女王陛下の草刈正雄

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: DVD

『0093女王陛下の草刈正雄』+『スパイ道』ツインパック

『0093女王陛下の草刈正雄』+『スパイ道』ツインパック

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: DVD

 

↓4月の「東京少女・山下リオ」の原作ノベライズ本

初恋ダッシュ。 (リンダブックス 東京少女 1)

初恋ダッシュ。 (リンダブックス 東京少女 1)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 文庫

↓やはり、これのことが頭にあって、草刈父娘の演じた親子の苗字は「伊集院」になったのでしょう...

伊集院光選曲 おバ歌謡

伊集院光選曲 おバ歌謡

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/06/16
  • メディア: CD


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名曲探偵アマデウス#16 ムソルグスキー「展覧会の絵」 [ドラマ]

今回から土曜19:00の放送ということになった「名曲探偵アマデウス」。今回取り上げられたのムソルグスキー「展覧会の絵」でした。今回はドラマ部分が38分過ぎまであって、曲の方が約5分ということになっていました。で、相変わらず「ケータイ刑事」のノリもある物語でした。

まずは、鏡を前にして所長がネクタイを持って悩んでいる。カノンさんは「どっちでもいいんじゃないですか」と、いつもの調子で楽しく絡んでいくが、今回の依頼者がやってくると、カノンさんは素早く切り替わって「どなたですか?」が、レコードを買い取って欲しいと言われると「うちは中古レコード・ショップじゃないんで...」と、コロコロと変わる豊かな表情が楽しいカノンさんは健在です。

その後も、曲を耳にして、いつものように豊かな表情を見せるカノンさん。特に、モデルのように歩いてと言われて歩くが、曲の方が5拍子から6拍子に変わり、ずらしてしまって「モデル失格」と言われるが、「曲がずれた」とちゃんとアピールしてました。所長も「良い所に気づいた」と言って、遠回しにカノンさんを庇っていましたし...

が、「リアルクローズ」と言ったカノンさんの言葉に「リアルズロース」と返した所長に対して「リ・ア・ル・ク・ロー・ズ」とツッコみ、「私が着ているような」と、しっかりとアピールしたり、再度「リアルズロース」と言った所長を睨むというように、やってくれますね。(依頼者に対しても、さりげなく「だから売り上げ落ちているんじゃ」と言って唖然とさせてましたし...)

それ以外でも、カノンさんの言葉で、所長が「展覧会の絵」の元になった絵のことを思い出して、それを持ってくる(そういう絵をちゃんと持っている所長も所長ですけど、流石ですね。)というように、何だかんだと言って所長にヒントとなる道を与えることもやっていて、やっぱり大活躍でした。

今回はLPレコードが物語の鍵になっていたが、カノンさんのレコードの針おろしは左手でやってました。(もはや、慣れた手つきでした。→筆者はリフターを必ず使うことにして、カートリッジ(カンチレバー)の保護を考えますが、使っていたカートリッジはどう見ても安物で、カンチレバーも太い様ですから、気にしなくても良いんでしょうね...)

曲の後のオチでも、2本のネクタイを手にして悩んでいる所長にツッコミ、出掛けて行く時に所長が一着買うつもりと言うと、「ついでに私のもお願いしま~す」と、おねだりすることも忘れていないカノンさんでした。→泪ちゃんが色々と食べ物を「奢って下さい」とおねだりしていたのを思い出させてくれるカノンさんでした。

次回は来週(10/11)の放送で、事件ファイル17・リスト「ラ・カンパネラ」です。(その次(事件ファイル18)はベートーベンのバイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」ですが、またまた間に2週間入るということで、この放送は11/1ということで、10月も新作は2本だけということになります。(4月から30週で、新作の放送が17回、再放送を含むお休みが13回って...)

 

ムソルグスキー:展覧会の絵

ムソルグスキー:展覧会の絵

  • アーティスト: アシュケナージ(ウラジミール),ムソルグスキー,タニェエフ,リャードフ,ボロディン,チャイコフスキー,ラフマニノフ
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1994/04/22
  • メディア: CD

ムソルグスキー:展覧会の絵(ピアノ&オーケストラ版)

ムソルグスキー:展覧会の絵(ピアノ&オーケストラ版)

  • アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),ムソルグスキー,ラヴェル,ベルマン(ラザール),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2006/11/08
  • メディア: CD

ムソルグスキー:展覧会の絵(ラヴェル編)

ムソルグスキー:展覧会の絵(ラヴェル編)

  • アーティスト: フィラデルフィア管弦楽団,ムソルグスキー,ムーティ(リッカルド),ラヴェル
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2005/06/22
  • メディア: CD
ムソルグスキー:展覧会の絵

ムソルグスキー:展覧会の絵

  • アーティスト: アシュケナージ(ヴラディーミル),ムソルグスキー,ラヴェル,ドビュッシー
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/06/20
  • メディア: CD
ムソルグスキー:展覧会の絵

ムソルグスキー:展覧会の絵

  • アーティスト: キーシン(エフゲニー),バッハ,グリンカ,ムソルグスキー
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2002/02/20
  • メディア: CD
ムソルグスキー:展覧会の絵(管弦楽版/ピアノ版)

ムソルグスキー:展覧会の絵(管弦楽版/ピアノ版)

  • アーティスト: ムソルグスキー,アバド(クラウディオ),ラヴェル,ウゴルスキ(アナトール),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/09/05
  • メディア: CD
PIANO ESPRESSIVO

PIANO ESPRESSIVO

  • アーティスト: 松本あすか,リスト,モーツァルト,ミヨー,バッハ,ブルグミュラー,カプースチン,ムソルグスキー,ショパン,ベートーヴェン,スクリャービン
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2008/05/09
  • メディア: CD

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