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「CHINA GIRL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1987年のアメリカ映画「チャイナ・ガール」である。ニューヨークを部隊にした現代版の「ウエストサイド物語」と言った内容のラブ・ストーリーである。(「ロミオとジュリエット」の翻案作品ということも出来る。)

作品データを記しておくと、時間は91分、監督はアベル・フェラーラ、脚本はニコラス・セント・ジョン、撮影はボジャン・バゼリ、音楽はジョー・デリアである。そして出演は、サリー・チャン、リチャード・ペインビアンコ、ジェームズ・ルッソ、デヴィッド・カルーソー、ジョーイ・チン、ロバート・ラサード、ラッセル・ウォン、ジェームズ・ホン、ジュディス・マリナ、たちである。

舞台はニューヨークのリトル・イタリー。8月の熱い夜に事件が起こった。リトル・イタリーに中国人夫婦が経営するレストラン・広東飯店が改装工事を始めたのだが、その夜、ディスコでイタリア人の少年・トニーと中国人の娘・タイアンが出会い、2人は互いに心を惹かれあった。が、2人の恋は、リトル・イタリーとチャイナタウンのストリート・キッズたちの抗争の中で展開していくことになる。やがて、タイアンの従兄・シュウ・シンの執拗なゆすりによってイタリア系のストリート・キッズたちは反発し、シュウ・シンが広東飯店に爆弾を仕掛けたことから、中国系ストリート・キッズとの間で全面戦争に突入してしまう。更には、タイアンとトニーがデートをしているのを目撃したシュウ・シンは逆上して、トニーの兄・アルビーを刺殺してしまい...

物語は「ウエストサイド物語」をベースにしたものであるが、「ウエストサイド物語」の様な歌と踊りは、2人がディスコで出会った所でそれなりに出てくるが、本作はミュージカルではない。「ウエストサイド物語」も「ロミオとジュリエット」の翻案物語であるが、本作はストレートに「ロミオとジュリエット」の翻案作品と言った方が良いですね。(「ロミオとジュリエット」の翻案作品はそれだけ数も多いですし...)

10代の若者の気持ちと、愛し合う2人の兄(20代)の燃えるような一直線の生き様を上手く描いている作品でもある。派手な所が無いが、こういう作品を隠れた佳作と言うのである。「ロミオとジュリエット」の翻案作品の1つということで良いので、見ておきたい作品である。

 

↓DVD化されていません。ビデオです。

チャイナ・ガール

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: VHS

 

↓一応、これらの作品も...

ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット

  • 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
  • メディア: DVD

ロミオ&ジュリエット (ベストヒット・セレクション)

ロミオ&ジュリエット (ベストヒット・セレクション)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

ウエスト・サイド物語

ウエスト・サイド物語

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

ウエスト・サイド物語 (コレクターズ・エディション)

ウエスト・サイド物語 (コレクターズ・エディション)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD


平松愛理『平松愛理 THE SINGLE BEST』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは2005年にリリースされた彼女のデビュー・シングルからのシングル曲を集めたベスト盤である。(全てのシングルを収録してはいない。)また、収録曲は発表順に並べられていないのが残念な所である。が、曲の方は全16曲で、CDの収録時間の上限に近い時間になっていて、1枚もののアルバムとしたら充実した内容となっている。

収録曲は以下の全16曲である。『マイ セレナーデ』『もう笑うしかない』『素敵なルネッサンス』『一夜一代に夢見頃』『部屋とYシャツと私』『戻れない道』『虹がきらい』『あなたのいない休日』『Single is Best!?』『駅のない遮断機』『この街のどこかで』『太陽のストライキ』『おしえて神様』『月のランプ』『青春のアルバム』『思い出の坂道』。

彼女がブレークしたのは『部屋とYシャツと私』であるが、それを頭に持って来ないというように、曲順構成には疑問があるものの、16曲のシングル・ナンバーが集められているのは嬉しい所である。(アルバム・タイトルに語弊もないですし...)

本アルバムのリリース時点では、デビューして16年というキャリアになっている彼女であるだけに、ベスト盤ということではもっと他の曲もという思いはあるが、本アルバムはタイトルにあるように、シングル曲を集めたものなので、これはこれで悪くはない。ただ、出来ることであれば、シングルの発表順に収録して貰いたかった所である。(この点が本アルバムのマイナス点である。特に他に大きなマイナス点が無いだけに、余計にこのマイナス点が目立ってしまうのがちょっと残念。)

中心になっているのは'90'sに発表された曲ということで、J-POPが隆盛を極めた時代に名前を残す曲をたっぷりと聴くことができるということで、手元に置いておきたいアルバムである。(が、重ね重ね記すが、発表順に収録して貰いたかったところである...→これによって「資料」という価値に雲泥の差が生じることになりますから...)

 

平松愛理 THE SINGLE BEST

平松愛理 THE SINGLE BEST

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2005/11/16
  • メディア: CD


EMERSON LAKE & PALMER『PICTURES AT AN EXHIBITION』 [音楽(洋楽)]

土曜19時(BS-hi)と日曜23時(BS-2)の放送の「名曲探偵アマデウス」がムソルグスキーの「展覧会の絵」を取り上げたこともあって、今回はこのアルバムをチョイスすることにしました。(アルファベット・ローテーションも丁度「E」になっていますからね。)


表題のアルバムは1971年に発表されたライブ・アルバムである。1971年に発表された2nd.アルバム「TARKUS」のリハーサルが終わって直ぐに収録され、発売されないままになっていたのだが、彼らの人気が高まってきたこともあって、リリースされることになった。(海賊版大作でもあり、その辺りの事情は、ファンだったら誰でも知っていることでしょう。)だが、それまでの2枚のアルバムとは随分と傾向が異なるサウンドのアルバムである。何せ、原曲はムソルグスキーのピアノ組曲「展覧会の絵」ですからね。

イギリスではアルバム・チャートで最高位3位を記録、アメリカでもBillboardで最高位10位を記録する大ヒットとなった。(年間アルバム・チャートのTOP100にはランクインしていない。)

収録曲は以下の全12曲である。『Pictures At An Exhibition/Promenade』『Pictures At An Exhibition/The Gnome』『Pictures At An Exhibition/Promenade』『Sage』『Pictures At An Exhibition/The Old Castle』『Blues Variations』『Pictures At An Exhibition/Promenade』『Pictures At An Exhibition/The Hut Of Baba Yaga』『Pictures At An Exhibition/The Curse Of Baba Yaga』『Pictures At An Exhibition/The Hut Of Baba Yaga』『Pictures At An Exhibition/The Great Gates Of Kiev [The End]』『Nutrocker』。

ムソルグスキーの「展覧会の絵」はラヴェルのアレンジが有名であるが、それ以外にも独特のアレンジがされていて、色々と楽しむことが出来るのだが、EL&Pのアレンジもまたなかなか面白い。原曲は10の曲を綴った作品であるが、彼らは一部にはオリジナル曲を加えていて、また新しい一面もあって、面白い所である。

が、本アルバムは「名盤」とされているが、無視されている場合もある。つまり、賛否両論あるということである。否定派は完成度が低いことを指摘しているが、本アルバムはスタジオ・アルバムではなくてライヴ収録である。よって、ライヴならではの即興性という所があり、これが魅力である。また、実験的な試みでもあった収録ということを考えると、これはその狙いが上手く出ているということになる。そして、その未完成だからこそ、更に発展していく期待があることになり、だからこそ色々と想像させてくれる楽しさがあることになる。

ということで、ムソルグスキーやラヴェルのアレンジした「展覧会の絵」と聞き比べてみるなど、色々な楽しみ方も出来るだけに、何度も味わいたい所である。(特に、「名曲探偵アマデウス」で「展覧会の絵」に秘められた秘密の説明を知ると、また新たな発見をすることもできますよ。)

 

Pictures at an Exhibition

Pictures at an Exhibition

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sanctuary UK
  • 発売日: 2008/10/07
  • メディア: CD

Emerson Lake & Palmer: Pictures At An Exhibition

Emerson Lake & Palmer: Pictures At An Exhibition

  • アーティスト: Lake & Palmer Emerson,Kim Fowley,Modest Mussorgsky
  • 出版社/メーカー: Shout! Factory
  • 発売日: 2007/06/26
  • メディア: CD
Pictures at an Exhibition

Pictures at an Exhibition

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sanctuary Midline
  • 発売日: 2006/11/20
  • メディア: CD

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