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篤姫#43 [ドラマ]

家茂の死を受けて、世の中の方は一気にことが動いたのだが、今回の物語は大奥のホームドラマとしてじっくりと描いていて、世の中の動きの方は完全に堂でも良いことのようにすっ飛ばしていましたが、本作の作風であれば、当然ですね。で、天璋院と和宮がしっかりと繋がることになったのを、周囲のお馴染みのキャラクターがそれぞれ自分の役割をしっかりと出していた物語でした。(銭形姉妹の別の一面を見ているような気にさせてくれた物語と言っても...)

もう一つ、帯刀が惣髪するという前回のラストを受けていた帯刀パートがどうなるのかと思われたが、こちらの方は影が薄く、大奥のシリアス・ドラマの前ではひとときの和みを抱かせるようになっていたが、尚五郎時代の役割を久しぶりに担っていた感じでしたね。特に、お琴から子供のことを告げられると、昔の尚五郎の時に何度も見せていた表情に戻っていました。→年を重ね、経験を重ねても、やっぱり根は変わらないということですね。

今回、それぞれの役割を果たしたのは、滝山、本寿院、そして庭田嗣子の3人でした。それ以外は完全に空気になっていました。

まずは滝山。兎に角、相変わらず滝山の言葉によって騒動が始まることになるが、今回は和宮が髪を下ろさず、京に帰る様子と口にした。で、いつものように騒動へと向かうことになるが、本当に分かりやすいキャラです。

本寿院は相変わらず嫁になる天璋院をイビりたいということで、何かあったら全てを天璋院のせいにする。まあ、それが生き甲斐であり、人生の中で最大の楽しみだというのは分かるが、相変わらず分かりやすいキャラです。→だからマリバロン様の侵略作戦もパターンにハマリ、敗北することになったと言って良いでしょう。

そんな中、妖怪・庭田嗣子は随分と干からびたようで、今ひとつパワーが無かったですね。本寿院に噛みつき、天璋院に反発するのはいつもの通りであるが、今回は和宮の夫・家茂が亡くなったということもあってか、どこかで意気消沈していたようでした。

世の中の動きの方は、本当に簡単にして、慶喜が将軍となり、列侯会議が開かれ、兵庫開港など、孝明天皇崩御(35歳で亡くなったことを考えると、やはり若くして亡くなったとなるが、本当に軽く流されちゃいました。毒殺説もあるぐらいですけど...)それぞれが簡単に述べられただけであるが、それぞれについてじっくりと描かれるのが普通の幕末史のドラマであるが、そちらを簡単にして、和宮が髪を下ろし、剃髪の義を行うまではたっぷりと描くのは、流石は「篤姫」ですね。こういう割り切りは見事です。

色々とあって、剃髪の義を行った和宮は静寛院となった。が、銭形愛ちゃんがスコットランド・ヤードに留学し、ちゃんがちゃんとちゃんと共に警視監に昇進したような雰囲気を感じました。(「M1」のラスト部分。)

で、天璋院と静寛院のやりとりはじっくりと見せてくれました。天璋院のことを「母上様」と初めて言ったのをはじめ、流石は長女・&三女・という所を見せて、心が通じ合い、共に徳川家の人間として生きていくことを誓ったが、銭形警視総監から全幅の信頼を受けているちゃんに対して、ちゃんがブレインとして加わった瞬間のようにも見えました。まあ、時空を隔てて姉妹になる天璋院と和宮(静寛院)ということなら、なるほどと思えてしまいます。(あとは、現在、大都会の片隅にある不思議な探偵事務所で助手をしている響カノンさん(お姉ちゃま)が絡んでくれたら嬉しいんですけどね...)

次回は、いよいよ大政奉還に向かって進んで行くことで混乱する大奥と、寺田屋事件ということになるが、やっぱり大奥の縁側日記という感じのホームドラマが中心となっていることでしょうね。特に本寿院がどれだけお笑いパートを担ってくれるのか、楽しみです。が、帯刀がまたまた慌てふためく姿を見せて、そっちの役割をしそうな感じがしますけど...

 

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2008/06/30
  • メディア: ムック

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/15
  • メディア: 文庫
天璋院(てんしょういん)と和宮(かずのみや) (PHP文庫 (う19-1))

天璋院(てんしょういん)と和宮(かずのみや) (PHP文庫 (う19-1))

  • 作者: 植松 三十里
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2008/02/01
  • メディア: 文庫
↓発売はもう少し先ですけど...
NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第壱集

NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第壱集

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD
NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第弐集

NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第弐集

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD
↓「M1」はこちら

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ゴルゴ13#29 [アニメ]

今回の物語は、ゴルゴの仕事を映画にして、それによってゴルゴの動きを封じ込めてしまおうと考えた黒幕の物語。ゴルゴには気づかれないように映画の撮影を行うスタッフと、ゴルゴを罠に掛けようとする主演女優・ジーン・バーバラとゴルゴとのやりとりはなかなか緊張感があって見せてくれる物語でした。

映画監督のエリックは、ゴルゴを主役としたドキュメンタリー映画の撮影をするようにと、映画会社から依頼されるが、その仕掛人の名前は伏せられていた。しかも台本の偏向波一切許さない、という条件も言い渡される。また、本当の台本を知っているのは限られた人間だけであった。で、空港に到着したゴルゴを、本人に気づかれないように撮影する。撮影は順調に進み、いよいよ主演のジーンがゴルゴに殺しを依頼するシーンの撮影となる。ゴルゴにこれが映画の撮影だとばれないように、細心の注意を払って撮影に挑むジーン。彼女には、この映画の設定と似たような過去があり、そのためこの映画の主役に選ばれていた。ゴルゴからの連絡が入り、やってきたタクシーに乗り込めという支持を受けたジーン。隠しマイクを付け、カメラはゴルゴに気づかれないように撮影を続ける。そして、依頼を口にするジーン。ゴルゴの「受けた」という言葉が欲しいスタッフだったが、なかなかゴルゴの返事はない。ジーンは何とかアドリブでつなぎ、そして遂にゴルゴの口から依頼を受ける、という言葉を引き出した。そして、ゴルゴはターゲットの始末をするためにゴルフ場へ。当然の如く、撮影スタッフがゴルゴに気づかれないようにスタンバイしている。そしてターゲットがやってきた。が、ゴルゴのライフルは火を噴かなかった。ゴルゴはジーンのホテルにやってきて、問い糾す。ジーンは身体をゴルゴに委ね、全てを語った。映画スタッフたちがジーンの部屋にやってきた時には、そこにはジーンの死体があっただけだった。その様子を撮影するように支持するエリック。その後、ゴルゴは仕掛けた映画会社の男と黒幕をも消し去る。エリックは撮影したフィルムを持って姿を隠そうとするが、ゴルゴはそれを許さず、エリックの乗った車は運転手が狙撃され、道を外れて鉄道の線路に落ちていき、列車と衝突、炎上してしまった...

一世一代の演技ということは時々耳にすることがあるが、まさにそんな演技を見せたジーン。が、アドリブで繋いだ所に、昔の男と映画の設定との違いがあり、ゴルゴにこれが嘘だと見破られてしまった。ということで、ゴルゴの冷静な分析力が発揮された訳だが、余りにも人間離れした感覚で状況を察知するゴルゴって、やはり化け物ですね。

ところで、この物語の原作が書かれた時期であれば、映画の撮影はフィルムであったため、このような結末でフィルムは全て焼失したということで良いんでしょうが、近年の映画製作はデジタル・データとして管理されているものもある。(所謂デジタル・シネマという奴です。)そういう撮影をしていたら、撮影データはサーバーに蓄積されていることになる。そうすると、エリックと共に映画の全てが焼失したとは限らず、事情を知らない第三者が発見して、思わぬ所からそれが世間に出てくる可能性がある。ということで、現代風に少し手を入れるか、時代設定を(10年前としていたら、十分納得できる所です。)もう少し考えて貰いたかった所である。

まあ、ゴルゴの超人的な能力を知らしめる一本ということでは、これはこれで良いのだが、時代が進歩しているということを考えると、不満が残る物語でした。

 

↓この物語は「SPコミック30巻」に収録されています。

ゴルゴ13 (30) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: コミック


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デジタルシネマ

デジタルシネマ

  • 作者: 羽倉 弘之
  • 出版社/メーカー: 米田出版
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本

デジタル映像制作ガイドブック

デジタル映像制作ガイドブック

  • 作者: デジタル映像制作ガイドブックプロジェクト
  • 出版社/メーカー: ワークスコーポレーション
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 大型本

 


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「横溝正史シリーズ ~三つ首塔(全4話)」 [ドラマ]

1977年に製作されたTVシリーズ(MBS製作)で、金田一耕助は古谷一行が演じていた作品であるが、KBS京都が去年は未放送だった作品をこの10月から放送を始めたということで、これはということで見ました。(毎回見ていたが、ここに記すのは1つのエピソードごとにします。)で、まずは「三つ首塔」でした。

この作品は、1956年に片岡千恵蔵主演で映画になっているのをはじめ、本作の後にも何度かドラマ化されている。(が、中には大胆に翻案された物語もある。)本作は全4話ということで、本編の時間も約3時間ということで、原作に忠実に展開されていく本格的なドラマとなっている。

両親が亡くなり、伯父の上杉に育てられた宮本音禰は、ある日突然、遠縁の佐竹玄蔵の遺産を相続することになる。が、遺言状には高頭俊作という知らない男と結婚することが条件とあった。層でなければ、10人の相続人の間で均等に分割されることになる。そして、伯父の還暦祝いの祝賀の席から、殺人事件が起こり、音禰にはその容疑が掛かる。そんな音禰を助けたのは高頭五郞という男だった。それからも10人の遺産相続人は次々と殺されていく。調査をする金田一耕助もなかなか事件の鍵を掴めないでいた。やがて、佐竹玄蔵がかつて死に追いやった2人の男と詩文の首を供養するために建てられた三つ首塔に原因があることが分かって...

ヒロインの宮本音禰を演じた真野響子の清順で純真な姿と、脇を固める佐分利信、小池朝夫、米倉斉加年、ピーター、殿山泰司、加藤和夫、小松方正、大関優子という顔ぶれが怪演ぶりを発揮し、ドロドロの世界を突き進んでいく世界とが見事に調和して、ヒロイン・音禰がヒロインらしく輝いている。また、謎の男・高頭五郞(実は彼こそが高頭俊作であった。)を演じた黒沢年男もなかなか良い味を出している。

金田一耕助の登場する場面は比較的少ないが、このことが本作を不思議なドロドロの世界を表現することに上手くマッチしている。

実に見応えのある作品でした。まさに怪作というべき作品であり、横溝正史の原作小説以上の世界を描き出すことに成功している。これは見ておきたい作品である。

次回からは、全5話の「悪魔が来りて笛を吹く」が放送される。全5話となると約4時間という尺になるが、それだけ時間があるということで、これもまた見応えのある作品となっていて、傑作として知られている。これも楽しみです。(それについては全5話終了時点で記すということになるので、5週間後の予定です。)

 

三つ首塔【リマスター版】

三つ首塔【リマスター版】

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

↓原作小説はこちら

三つ首塔 (角川文庫―金田一耕助ファイル)

三つ首塔 (角川文庫―金田一耕助ファイル)

  • 作者: 横溝 正史
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1972/08
  • メディア: 文庫


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東京少女・草刈麻有#4「最高のラブレター」 [ドラマ]

今回で「東京少女・草刈麻有」も終わりです。締めの物語は「最高のラブレター」という物語でした。どの作品とは言わないけれど、同じようなシチュエーションの作品が「東京少女・○○」の時にありましたね。が、本作では「ラブレター」に重きを置き、ヒロインにとってはいい感じの物語に纏まっていて、「恋する日曜日」のテイストに近い所がありましたね。(だけど、「東京少女」もちょっとネタ不足で苦しみ始めたように感じちゃって...)

今や、当然のように「東京」である必要性は全くなく、これまでの「東京少女」の複数の物語を下敷きにして、角度を変えただけという感じの物語では、折角の眼鏡っ子・ヒロインを登場させてもダメですね...

尚、この物語単独では、そんなに悪いものでもないのだが、発想がストレートすぎて、平凡でしかないだけでは、苦しい所です。

ごく普通の女子高生・麻有と幼なじみの二ノ宮康。麻有は密かに思いを康に寄せていた。が、康は美奈代に憧れていた。麻有と康が宿題のことで話していると、康は突然麻有の陰に隠れ、美奈代に声を掛けるタイミングを見計らい、そして声を掛けた。(デートの誘いで「東京少年/東京少女」のチケットを出すというのは、いくら何でもという気がします。これによって本作の舞台は東京ではなく、今頃になって劇場公開される地方を舞台にしたものというように感じられてしまいます。→今の時期ならば、11月下旬公開になる「ニュータイプ ただ、愛のために」にするべきだったと思いますけど...)が、美奈代は相手にしなかった。

で、麻有に慰めながら帰ろうとする康は、下駄箱で自分宛の1通の手紙があった。差出人の名前は書かれていなかったが、それはラブレターだった。麻有は色々と詮索するが、康には心当たりはなかった。が、これは美奈代からでは、と考えた。が、「それはない」と分かっていた。

麻有は「告白したら」と言うが「本番に弱い」と康。麻有は「手紙を書いたら」と言うと、康は美奈代にラブレターを書くことにして、麻有に、書いたら渡してと約束すると、意気込んだ。

翌日、ラブレターを書いた康は麻有に渡して、美奈代に渡してと頼んだ。麻有はその日は家に持って帰ると、そのラブレターを開けて目を通した。で「康ちゃん、文才なさ過ぎ」と呆れると、「しょうがないなぁ」と言って、内緒で代筆を始めた。

翌日、それを美奈代に渡した麻有。美奈代はその文面に感激する。美奈代は「で、誰なの?」と尋ねるが、麻有は語らなかった。

美奈代に渡して良い感触だったことを康に話した麻有。すると康は自分宛のラブレターは美奈代からだと決めつけ、更に「俺、もう一通書く」と意気込んだ。で、紙くずの山を作って書き上げた康は「最高だ~!」と悦に入っていたが、麻有の手に渡ると、それを開けて目を通した麻有は「最低だ~」で、再び代筆をする麻有。美奈代に渡ると「最高だわ~」と感激し「紹介して」。美奈代の子分もいたということで、麻有は「はい」と言ってしまった。

麻有は康に、美奈代とデートすることになったことを電話で伝えた。で、舞い上がる康。が、デートしたことがないと府アナになる。すると麻有は、デートのセッティングまでして、スケジュールを決めて、それを康に語り出した。(ここでAパート終了。経過時間は14分に少し満たない所ということで、Bパートは12分強となります。)

康と美奈代のデートの日、待ち合わせの公演で待っている美奈代。そこに康かせやってくるが、美奈代は康が相手とは思わなかった。待ち合わせをしていると言う美奈代に「その相手」と言う康。これに「嘘?」と美奈代。が、それから話を始めるといい感じになっていく。その様子を麻有は双眼鏡でチェックしていた。

そんな所に、美奈代がつきあっている大学生の姿を目にした麻有は慌て始める。で、声を掛けて、美奈代が康とデートしているのを見られないようにするために、麻有は「ずっと前から好きでした」と口にする。この言葉から麻有は必死になって気を引こうとする。すると彼は「本気なんだな」と言うと麻有の手を掴むと、自分の部屋に連れて行こうとした。慌てた麻有は、何とかトイレに逃げると、隙を見て逃げ出した。

その夜、康はデートが上手く言ってことを電話で麻有に伝えていて、満足そうにずっと笑顔でいた。が、麻有は落ち込んで窪んでいた。康は上手く言ったことを語るが「気になったことが...」と語ろうとする。が、麻有はそっぽを向いていたことで、そのことを突っ込むと、麻有は怒って電話を切ってしまった。

翌日、登校してきた康は、一人で呟いていて、美奈代に違和感を感じていたことを口にした。それに反応するように「私も同じこと考えていた」と美奈代の声がした。美奈代も違和感を感じていて、一晩考えて、ラブレターの相手は康ではないと気づき、ラブレターを見せた。それを見た康は、自分ではないと言うと、「最低」と言って美奈代は去っていった。

康は改めてラブレターを目にすると気づいた。で、先日の自分宛のラブレターを取り出して比べてみた。で、それは麻有が書いた物だと分かった。康はそれから麻有を捜し始め、屋上にいる麻有の元に向かった。

麻有は屋上に1人でいた。康はラブレターのことを問い詰める。そして、昨日電話で伝えようとしたことの続きを語り、「お前といると楽しいんだよ」と言い、更に「俺とつきあってくれ」と口にする。これに麻有は「ダメ」と言う。「何で?」と問う康に「返事まだもらってないもん」と言い、手紙で本当の気持ちを伝えてくれるように言う。康は「でも、上手く書けるかな?」と自信無さそうに返すと、麻有は「大丈夫だよ。私が添削してあげる。私が最高のラブレターの書き方、教えてあげる。」と口にした。

全黒画面に変わると、インスト・バージョンの『イケナイ恋』が流だし、エンドロールが流れて終了となりました。

次回からは、ヒロインが岡本あずさとなって、「東京少女・岡本あずさ」となります。11月は土曜日が5回あるので、全5話ですが、第4話と第5話が前後編の物語となるので、演じるのはやはり4役ということになります。で、最初の物語は「16年目の約束」という物語である。新人の場合、まずは修行も兼ねているということで、すっかりお馴染みの佐々木浩久監督作品です。(佐々木監督作品だと、「東京」に拘った所を忘れていないこともあって、期待しています。)

尚、次回予告では、やっぱり『イケナイ恋』が流れていたが、来月もこれが主題歌のようですね。(岡本あずさ自身の歌では無さそうですけど...)

文化祭に向けてサックスの練習をしているあずさ。伯父さんの東京観光につきあうことになっていたが、電話が掛かってくる。彼氏からの電話と思い込む同級生、あずさたちの後をつけてくる伯父さん、必死で取り繕うあずさ。ということで、コミカル・タッチのさりげない物語のようですね。

この後の「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。

今回の物語は、「何処かで見たことがあるような」を通り越していて、これまでの「東京少女」において似たような展開の物語があっただけに、ストーリー的にはちょっとうんざり気味でした。ただ、ヒロインのキャラの違いと、「東京少女」では珍しい眼鏡っ子ヒロインという一面が見られたことだけだったという所でした。

で、思い出したのは「恋する日曜日・1st.」の中でも名作として知られる「終章」でした。「終章」はA面/B面という2つの物語があるが、それは視点を変えて描かれた物語と言うことである。同じような物語が「東京少女」にあるのなら、色々とアレンジして違う物語にするというのはごく当たり前のことであるが、いっそうのこと、実験的な試みとして、全く同じ脚本を違うヒロインと監督(監督は別に同一人物でも構いませんが...)で作ってしまうという方が、色々と面白いように感じるのですけど...

兎に角、今月の4本は、最初に草刈正雄さんの登場というお祭的な所があってからは、次第にしぼんでいく風船のような感じになってしまったのが残念な所でした。しかも、4本に共通しているのは、もう少し細部を練り上げれば、はるかに良くなるという物語ばっかりであり、脚本の完成度が今一つということである。(麻有ちゃんは頑張っていたのが伝わってきただけに、残念な所でした。)

「東京少女」も3クール目に入り、主題歌も最初の『イケナイ恋』を再び登場させるなど、手を抜いているように感じられてしまったのも痛い所であるが、これまでと比べても確実にクオリティ・ダウンしてしまった10月でした。

 

↓こういう本をピックアップしておきます。

人生最高のラブレター

人生最高のラブレター

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 清流出版
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 単行本

ラブレター

ラブレター

  • 作者: いわさき ちひろ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 単行本
ラブレター

ラブレター

  • 作者: オ・スヨン
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2004/09/23
  • メディア: 単行本
ラブレター・コレクション (CD BOOK)

ラブレター・コレクション (CD BOOK)

  • 作者: 岡崎 弘信
  • 出版社/メーカー: 国際語学社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本
下駄箱のラブレター

下駄箱のラブレター

  • 作者: 並河 進
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 単行本
↓「恋日 ~終章」はこれに収録されています。これは傑作・名作です。
恋する日曜日 プレミアムDVD-BOX

恋する日曜日 プレミアムDVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

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ケータイ刑事銭形泪10話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]

今週の「名曲探偵アマデウス」はプロ野球CSシリーズの放送のためにお休みでした。放送があったとしても、事件ファイルNo.14の「殺しのプレリュード」(ショパンの『24の前奏曲』)の再放送でした。尚、26日夜のBS-2、28日朝のBS-hiの再放送はこれです。ということで、「銭形泪[裏ネタ編]」にピンチヒッターを務めて貰います。


銭形泪・1st.10話」の「爆弾魔からの挑戦状 ~手錠は爆弾を結ぶ」の「裏ネタ編」も今回で4回目となるが、今回は、ちゃんたちが警視庁内にいる時に解いた問題(つまり、最初の問題)に関することについてです。で、「映画『俺たちに明日はない』」について、「重光葵」について、「徳川家の家紋」について、「江戸幕府」について、そして「砲台」について記します。

尚、約2年7ヶ月前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

映画『俺たちに明日はない』」:原題は「BONNIE AND CLYDE」、1967年のアメリカ映画である。作品データを記しておくと、時間は112分、製作はウォーレン・ベイティ、監督はアーサー・ペン、脚本はデヴィッド・ニューマンとロバート・ベントンの2人、撮影はバーネット・ガフィ、音楽はチャールズ・ストラウスである。そして出演は、ウォーレン・ベイティ、フェイ・ダナウェイ、ジーン・ハックマン、マイケル・J・ポラード、エステル・パーソンズ、デンヴァー・パイル、ダブ・テイラー、エヴァンス・エヴァンス、ジーン・ワイルダー、たちである。

アメリカン・シネマの最初の作品として知られる本作は、1930年代に実在した銀行ギャングのボニーとクライドの壮絶な生き様を描いた作品であり、高く評価された作品である。アカデミー賞では主要6部門全てを含む9部門にノミネートされ、その中から助演女優賞(エステル・パーソンズ)と撮影賞の2部門を獲得した。

クライマックスのボニーとクライドが警察隊の銃撃を浴びる所は「死のダンス」と呼ばれ、余りにも有名である。

不況の1930年代のアメリカ。ケチな自動車泥棒に過ぎなかったクライドは、気の強いウェイトレス・ボニーと出会い、2人はコンビを組んで強盗を始めた。犯行は成功続きで、強盗を重ねて町から町へと渡り歩いていく。が、警察も黙っておらず、本腰を入れ始める。そして、彼らの仲間の一人であるC.W.の父が司法取引を行い...

現在では、アンチ・ヒーローが主人公となった作品は数多いが、本作はその先駆けとなった作品でもある。また、犯罪を楽しむ若者の姿は青春を謳歌する若者の姿そのままでもあり、多くの共感を誘った。
まさに、名作中の名作である。(見ていない方は、一度は見ておきましょう!)

重光葵」:しげみつ・まもると読む。(劇中で柴田太郎さんが説明している通りである。)生まれは1887年7月で、亡くなったのは1957年1月ということで、69年半の生涯であった。大分県大野郡(現在の豊後大野市)の生まれで、外交官である。

日本の公使として各国で務めていたが、1930年に駐華公使となり、満州事変の処理に奔走する。1932年の上海天長節爆弾事件で爆弾テロに遭って重傷を負った。太平洋戦争が始まり、1943年4月には東条内閣で外務大臣となり、終戦間近の1945年4月まで、東条内閣と小磯内閣の間、2年間に渡ってその職を務め、終戦直後の東久邇宮内閣でも約一ヶ月であったが外務大臣を務めた。(この時、戦艦ミズーリでの降伏文書調印式で署名を行っている。)尚、東久邇宮内閣は在任期間54日であり、現時点では退陣した内閣では在任期間が最も短い内閣である。

極東国際軍事裁判ではソ連が強硬にA級戦犯として起訴するように要求し、アメリカの反対があったもののソ連の揺さぶりに屈して戦犯として起訴され、有罪判決を受ける。(禁固7年というA級戦犯としては軽いものだった。)1950年11月に仮釈放され、公職追放解除、1952年に改進党の総裁となり、野党の首班として総理大臣の座を争ったが吉田茂に敗れる。その後、日本民主党では副総裁を務め、1954年の鳩山内閣では外務大臣となる。そして、日本の国際連合加盟に尽力し、1956年12月に国連加盟を果たした。が、それから5日後、石橋内閣成立によって退任した。

それから約一ヶ月後、湯河原の別荘で狭心症の発作で亡くなった。

徳川家の家紋」:家紋は、家系や血統、家柄、地位を表すために用いられてきた紋章である。日本では5000以上の家紋があり、西欧では「紋章」として中世から数多くのものがある。

特に、徳川家の家紋は「三葉葵」と言われ、「水戸黄門」でもお馴染みの家紋である。(ある意味では、最も目にすることの多い家紋でもある。)→トレンド・ハンターのちゃんならば、テレビでしょっちゅう目にしているからこそ、「葵」で直ぐにこの発想が出来たのでしょうね...

江戸幕府」:言うまでもなく、これは1603年に徳川家康が創建した幕府であり、江戸城を本拠にしたことから、その地名を取って「江戸幕府」と言われる。(「徳川幕府」と言われることもある。)

日本では、鎌倉幕府、室町幕府に続いて3つ目の幕府であり、これが最後の幕府でもある。また、3つの幕府の中では最も長期にわたる幕府でもある。1603年から1867年まで、264年の長きにわたって日本を支配した。この間、初代の家康から15代慶喜まで15人の将軍がいる。(将軍が15人というのは室町幕府と同じである。)

これに関しては、誰でもが日本史で詳しく学ぶことであるので、詳しいことはそちらを思い出して下さい。尚、幕末を舞台にしたNHKの大河ドラマ「篤姫」で、ちゃんとちゃんが共演しているが、時空を越えての姉妹共演ということが、「ケー刑事」ファンにおいては面白い所ですかね...→銭形愛銭形舞は前世では姑と嫁という関係があったんですね...(って、「」の方が先に製作された作品ですけど...)

砲台」:野戦や海岸要塞での砲戦のために作られた建造物であり、火砲とその関連施設を強固に防護した建物である。一種の城塞ということになり、大砲が設置されている。

日本の主なものは、幕末に各地の沿岸部に作られた東京の台場などがある。また、世界でも各地にこれの跡が残っている。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓これは必見の作品です。

俺たちに明日はない

俺たちに明日はない

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

俺たちに明日はない (Blu-ray Disc)

俺たちに明日はない (Blu-ray Disc)

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: Blu-ray

俺たちに明日はない

俺たちに明日はない

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

↓重光葵に関して

昭和の動乱〈上〉 (中公文庫BIBLIO20世紀)

昭和の動乱〈上〉 (中公文庫BIBLIO20世紀)

  • 作者: 重光 葵
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 文庫

昭和の動乱〈下〉 (中公文庫BIBLIO20世紀)

昭和の動乱〈下〉 (中公文庫BIBLIO20世紀)

  • 作者: 重光 葵
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 文庫

重光葵―外交回想録 (人間の記録 (7))

重光葵―外交回想録 (人間の記録 (7))

  • 作者: 重光 葵
  • 出版社/メーカー: 日本図書センター
  • 発売日: 1997/02
  • メディア: 単行本

重光葵 最高戦争指導会議記録・手記

重光葵 最高戦争指導会議記録・手記

  • 作者: 重光 葵
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本

↓参考まで

知っておきたい日本の名字と家紋 (角川ソフィア文庫 353)

知っておきたい日本の名字と家紋 (角川ソフィア文庫 353)

  • 作者: 武光 誠
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 文庫

家紋と家系事典―名前からわかる自分の歴史 (講談社プラスアルファ文庫)

家紋と家系事典―名前からわかる自分の歴史 (講談社プラスアルファ文庫)

  • 作者: 丹羽 基二
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/11
  • メディア: 文庫

日本の家紋大全

日本の家紋大全

  • 作者: 本田 総一郎
  • 出版社/メーカー: 梧桐書院
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 単行本

おしゃべり印籠

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  • 出版社/メーカー: アイコ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

黄門四点セット

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  • 出版社/メーカー: アイコ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ゆらぐ江戸幕府―江戸時代 学習漫画 日本の歴史

ゆらぐ江戸幕府―江戸時代 学習漫画 日本の歴史

  • 作者: 高埜 利彦
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1998/02
  • メディア: 単行本

織豊政権と江戸幕府 (日本の歴史)

織豊政権と江戸幕府 (日本の歴史)

  • 作者: 池上 裕子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/01
  • メディア: 単行本

徳川幕府事典

徳川幕府事典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 東京堂出版
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 単行本

↓「篤姫」関係

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2007/12/20
  • メディア: ムック

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2008/06/30
  • メディア: ムック

NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第壱集

NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第壱集

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD

NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第弐集

NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第弐集

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD


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