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ラストメール#7 [ドラマ]

今回のバーチャルメールの配信は6通でした。いずれもが主人公が劇中でメール受信の着信音が鳴ってから少ししてから届いたということで、殆どがそのメールを見終わってから届いたということで、今回も「失敗」と言ってよい結果でした。(初回はまあ許せる範囲だったんですけどねぇ...)ということで、あと20~30秒早く届いたら良かったんですよね。ということで、前回よりはましだったが、やっぱりちょっと呆けた感じになり、今回も「失敗」でした。→これで4回数連続「失敗」ということで、ここまでで3勝4敗になりました。ということで、「バーチャルメール」という企画は「失敗」とほぼ確定しても良いことになりました。

今回の物語は「嫁姑殺人事件」という物語です。前回の希美のコスプレを最初に出したのは、やっぱりサービスのつもりなのでしょうね。が、今回の物語は、前回に感じたように、消化試合という感じになっちゃって、前回の次回予告で感じた「これというポイントも無さそう」というのがズバリ的中していて、希美だけが孤軍奮闘しているという感じの物語でした。

六文銭でだべっていると、誰にも知られたくない秘密を隠して欲しい、という依頼のメールが届いた。絵文字がたっぷり使われていたことから、若い女の依頼と思った希美は、メールに記されていた住所に向かった。

で、希美は勝手に入っていき、居間で依頼者を捜す希美。が、警察がやってきて、希美はかおりを殺した犯人と勘違いされてしまう。犯人じゃないと言う希美だったが、ちんぷんかんぷんなことを言ったことから、犯人扱いをされる。かおりは死んでいて、しかも65歳のおばあちゃんだった。

刑事は適当なことを言っていたが、かおりの発信済メールの内容から、夜目の加奈子が怪しいとなり、刑事は加奈子が犯人と判断した。

警察の目が自分から離れた隙に、希美は依頼内容を対処しようとする。で、タンスの中にあった秘密の箱を開けると、中には派手なブラジャーとパンティが入っていた。それを自分の鞄に押し込む希美。更に、別にプレゼントの箱と手紙を見つけた。また、依頼者からのメールによって、かおりは殺されたのではなく、飛ばしてしまった入れ歯を探していて、その時に棚から花瓶が落ちてきて、頭部にぶつかり、それで死んだと知る。

警察は加奈子を犯人として連行しようとしていたが、希美は加奈子を助けようとして、かおりの死の真相を、ヒントを与えるように語って行く。で、事故死だったことが証明されて、加奈子の容疑は晴れる。で、希美は加奈子に、プレゼントの箱と手紙を渡した。

かおりと加奈子は、近所でも仲の悪い姑と嫁と知られていたが、来週の加奈子の誕生日プレゼントを用意していて、加奈子の優しさを分かっていた。で、感謝の言葉を手紙に記していた。で、気持ちが加奈子に伝わったと言うことで、かおりは成仏していった。

浅野家を出ていく希美は、「二」という漢数字を目にし、例のマス目の白丸が1つ黒丸に変わり、あと2つで透に会えると信じていた。

次回は「お笑いイタコ対決」と言う物語。落語家の跡継ぎ問題で揉めている一門のドタバタ劇ということで、色々と笑わせてくれそうな物語になってくれると良いんですが... で、亡くなった師匠の遺志を告げようとすることで、イタコになろうとする希美。が、もう一人のイタコがいて、大喜利対決をすることに... →これって、「ケータイ刑事」で出てきたネタを複数引っ張って組み合わせたような感じがするんですけど...

そういえば、あの白丸/黒丸の紙は「恋する日曜日・ニュータイプ」のスタンプラリーのカードのアレンジだと解釈することも出来ちゃうし...

それにしても、今回はバカ刑事でしたね。事件があったら鑑識の人間を呼んで、そして色々と調べるのに、それすらしないのだから、バカ刑事である。「警部」と言われていたようだったが、平の巡査である五代さんや松山さんの方がよっぽど頼りになりますね。また、浅野家は、山田区海ノ町ということで、都道府県と市町村が分からないが、警視庁から富士見署に転勤になった柴田太郎さんだったら、飛んでくるでしょうし、柴田束志さんだったら逆立ちして現れます。

希美は、前回で噛みつくということで口を使う業を披露したが、今回はキャスター付きの椅子に縛られているということもあって、場次ぐを口で銜えて取り返していたが、なかなか根性がありますね。また、椅子のまま移動しようとするのは松山さんと同じということで、希美一人で孤軍奮闘しているという所だけは伝わってきました。

尚、今回の4通目のメールに、かおりがどうして死んだかという理由が記されていて、それを希美が受け取るとCMに突入したのだが、CMの間にそれが分かってしまったということで、それ以降はよりコミカルな方向に展開していったが、CMの入れ方を含めて、この辺りは再検討する必要があるでしょう。「ケータイ刑事」のように事件を解明していく物語ではないものの、今回の物語に於いては、疑問を持つ構成でした。→主演の飛鳥凛以外はみんな「失敗」と結論づけてよさそうです。

放送終了直後に配信された希美の待受け画像のメールから今週の待ち受けをDLしたが、今回の物語を象徴するように、平凡なものでした。(残念...)

 

飛鳥凛出演作

口裂け女2 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
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ひぐらしのなく頃に 劇場版 スタンダードエディション [DVD]

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「iしたい。」+BS-i深夜「アニメ枠」(11/27)CM [BS-TBS(BS-i)関連]

月末ということで、新しい内容のものは来月になってから、ということもあって、特にこれというものはないここ一週間の「iしたい。」でした。新しいもの(映画など)は青木アナが担当しているが、それ以外は水野アナ、小川アナ、新井アナが登場していました。一応、「TSC東京ガール」が流れているが、初回を見たところでは、ネットで見れば十分だし、好きな時に見られる、1本単位で見られるというように、メリットの方が多く、BS放送で勝っているのは画質だけというのが悲しいですし...

それではアニメ枠の方に行きます。アニメが始まる前の「TVショッピング」終了後の1分間には、「ニュータイプ ただ、愛のために」の劇場公開の30秒版の宣伝がありました。(「上映中」と言っても、それは東京だけで、大阪は来年の1/17です。ネットで見ることは出来るが、映画の日やメンズデー/レディスデーに映画館に行った方が、交通費は別だが、安いというのはねぇ...)

前半のアニメ「夜桜四重奏」は、OP主題歌の後、A/Bパート間、ED主題歌の後、次回予告の後のいずれもが収穫無しで、先週に続いて2週連続で「全滅」でした。

後半の「CLANNAD~AFTER STORY」は、OP主題歌の後は収穫無し、A/Bパート間には「東京少女・岡本あずさ ~絆(後編)」の27秒版の予告が流れ、ED主題歌の後は「銭形海・冬舞台」のDVDの27秒版宣伝、そして「女子大生会計士の事件簿」の第9話の27秒版予告が流ました。そして、次回予告の後は収穫無しでした。

前回は、完全に全滅だったが、今回は看板作品である「東京少女・岡本あずさ」と「女子大生会計士の事件簿」の予告があったということで、いつものような形に戻りました。やっぱりこのアニメ枠で確実にゲット出来るというのは続くようです。尚、今度の日曜日は再放送「銭形海」と「恋する日曜日」はお休みなので、そちらが流れないのは仕方のないところです。


ニュータイプただ、愛のために (Linda BOOKS!)

  • 作者: 加藤 淳也
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 文庫

↓流石にこれの宣伝は、この枠では無理か...

もえビジ 会計RPG  密室の女子大生会計士

もえビジ 会計RPG 密室の女子大生会計士

  • 作者: 藤原 萌実
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: 単行本


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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その79) [ケータイ刑事]

今回は「乗物シリーズ」ということにして、「三輪タクシー」を取り上げることにします。(四輪の、誰もが頭に浮かべるタクシーではないところがミソとなります。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・18話」、「007」からは「オクトパシー」です。

ケータイ刑事」:「・18話」。「走れ、五代! ~銭形愛誘拐事件」という物語であり、愛ちゃんが誘拐され、五代さんと柴田太郎さんが愛ちゃんの残したヒントを元にして追っていく物語である。このコンセプトは、後に何度か「ケータイ刑事」に登場していて、愛ちゃんと五代さんのポジションを逆にした物語が「・11話」、リメイクという形になったのが「・2nd.16話」や「・2nd.8話」である。よって、「ケータイ刑事」においては一つのパターンを生み出した物語であるということになる。

この物語に登場する「三輪タクシー」は、最近、一部の地域で観光用に見られる三輪の自転車タクシーである。鬼塚と福本に誘拐されたちゃんが、鬼塚たちが次の麻薬取引の現場に移動するために、日比谷から青山に移動する際に乗った(乗らされた)ものである。→麻薬取引で稼いでいる鬼塚&福本にしたら、そんなもので移動するか?と思えるが、こういう意外性がある乗物を使うとなると、捜査当局の盲点を突くことになったりして、検問を逃れることが出来たりするものである。それにしても、如何にも「ケータイ刑事」らしい発想です。

で、何だかんだで無事に目的地に到着した鬼塚&福本と誘拐されたちゃんでした。

007」:「オクトパシー」。1983年のシリーズ第13作。3代目ボンドの第6作である。また、ボンドガールを務めたモード・アダムスは、シリーズ第9作の「黄金銃を持つ男」に次いで2度目のボンドガールとなった。(但し、「黄金銃を持つ男」では、メインのボンドガールではなくて、敵・スカラマンガの愛人という殺されるボンドガール(2nd.ボンドガール)でした。)

この作品に登場する「三輪タクシー」は、ボンドがインド・デリーにいる時に登場する。インドでは「オート・リクシャー」と呼ばれているもので、町中を普通に走っているタクシーでもある。(東南アジアや、インド、パキスタンではごく普通の公共交通機関として広く普及しているものである。)日本でも、かつては広く普及していたオート三輪のタクシーと思えばよい。

デリーにやってきたボンドは、マークしていたカマル・カーンと賭博場で出会い、バックギャモンの勝負をして勝ち、ごっそりとお金を巻き上げた。で、賭博場を出ていったボンドだったが、大損したということで、カマル・カーンは手下を使ってボンドを追わせたる逃げることになったボンドだったが、インド支局のビジェイが助け、町中を走るオート・リクシャーに乗った。で、追ってを躱しながら人混みの街の中を逃げて行く。ボンドのことだから、普通に逃げるのではなかった。ウィリー走行をするのは軽い準備体操と言ったところであって、それからはとんでもない所を走りだす。屋台の店を利用して宙に飛んだり、走っているバスの屋根の上を飛ぶように走ったりと、道以外の所を走って行く。そして階段を降りたりということまでして、人混みを功みに利用しながら逃げて行く。それでもしつこく追ってくる追っ手たち。で、最終手段としてボンドが取った行動は、賭博場で(カマル・カーンから)せしめた札束をオート・リクシャーからまき散らした。で、群衆は当然の如く、札束を拾おうとすることになり、その群衆によって追っ手はボンドを見失うことになり、無事に逃げることが出来たボンドでした。

でも、最後は壁にぶつかるのかと思われたが、それはインド支局の敷地であって、土壁が隠し扉になっていて、支局の中に帰還した。(よって、群衆によって追っ手はボンドを見失ったが、これによって完全に逃げ切ったことになったボンドでした。)

共通点は、普通に考えたら「こんなのに乗るか?という乗物を選んでいるということで、しかもそれが「三輪タクシー」だというだから面白い所である。確かに、「007」の舞台となったインドではメジャへな町中の交通手段であるが、「ケータイ刑事」の舞台となった東京では珍しいものである。(普通に考えたら、(偽名で)レンタカーを使うというのがオーソドックスなところでしょう...)それが、同じものをチョイスするというのが「(両作共に)傑作だからこそ共通する驚くべき共通点」である。また、主人公の銭形/ボンドにとったら、一応無事に目的地に到着した、というのも共通点である。(誘拐されたちゃんだったら、「逃げ出すことに成功した」というのが最も良い結末のはずですけど...)

違いは、「ケータイ刑事」ではごく普通の走りをしていて、交通法規を無視したような走り方はしていない(ごく普通に、移動手段としての利用であった。)が、「007」では、追っ手から逃げるためとはいうものの、交通法規を無視したハチャメチャな走りをしている(群衆にお金をばらまき、混乱させることまで行っている。)という所と、「ケータイ刑事」はあくまでも「自転車」であって、人力駆動であったが、「007」ではエンジンという動力がついているというところである。

次回からは、この連載も7クール目(=19ヶ月目)に突入となりますが、やはり「ある物」シリーズを続けていく予定です。(久しぶりに「キャラクター」シリーズに戻そうかとも思っていますが、年が変わってからのつもりでいます。)何が登場するかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

オクトパシー (アルティメット・エディション) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

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「無頼」(その2) [映画(邦画)]

今回はシリーズ第1作についてです。(2本記したいところであるが、シリーズ第1作と第2作のタイトルが混同する可能性が高いので、別記事として分けて記すことにします。)

シリーズ第1作「無頼」より 大幹部」(1968年)
作品データを記しておくと、1968年の日活作品で、時間は93分、原作は藤田五郎、監督は舛田利雄、脚本は池上金男と久保田圭司の2人、撮影は高村倉太郎、美術は木村威夫、音楽は山本直純と坂田晃一の2人である。そして出演は、渡哲也、松原智恵子、浜田光夫、川地民夫、藤竜也、待田京介、松尾嘉代、三条泰子、富永美沙子、北林早苗、高品格、青木義朗、戸田皓久、深江章喜、水島道太郎、市村博、木下雅弘、亀山靖博、吉田武史、中平哲仟、加原武門、吉田志津子、森みどり、黒田剛、桂小かん、八代康二、晴海勇三、南寿美子、たちである。

藤川五郞は、幼い頃から親友だった上野組の殺し屋・杉山を刺し、刑務所に送られる。それは、世話になった水原一家に対するやくざ世界の義理を通すためだった。3年が流、出所した五郞はが戻って来るが、水原一家はすっかり落ち目になっていて、上野組が幅を利かせていた。そんな中、五郞は上野組の舎弟に絡まれていた女・雪子を助けた。また、水原は暖かく五郞を受け入れる。五郞が戻ってきたことに浮き足立った上野組は、臨戦態勢を整え、一触即発という状態になる。そんなおり、病気になった杉山が出所してくる。が、上野組は杉山に対して冷たく、いない間も杉山の女をほったらかしにしていた。で、杉山は上野組に嫌気が差す。上野組と水原一家の対立は、大親分の手打によって収まることになったが、その条件として、水原一家は五郞と縁を切った。これによって五郞も、やくざの世界に嫌気が差し、足を洗おうとする。が、五郞の薦めでやくざの世界から足を洗おうとした猛夫や、杉山が上野組に殺されたことから、五郞は怒り爆発、一人で上野組に殴り込んだ...

ヤクザ映画というと、東映というイメージがあるため、どうしても東映作品と比べてしまうことになるが、日活・やくざ映画は、そういう東映・やくざ映画とは違った味があることを再確認できる。基本的には、主人公は義理と人情に重きを置いて生きていて、敵対する組織に殴り込みをかける、というお約束は守られているが、意外とさっぱりとした所があって、我が道を行こうとする所は評価が分かれる所である。

が、少しは違った世界観を持っていないと、存在価値はないだけに、ちょっと貴重なヤクザ映画ということになる。

それにしても、本作と、次のシリーズ第2作のタイトルはややこしい。(本作が「「無頼」より 大幹部」自作が「大幹部 無頼」です。)日活作品でも、「渡り鳥」などの有名作品はDVD化もされているが、本シリーズがDVD化されないのは、ひょっとしたら第1作と第2作のタイトルがややこしいということも理由にあったりして...?(今更ながら、両作のタイトルを偏向することも出来ないでしょうし...)

 

↓DVDではなくてビデオです。

「無頼」より大幹部 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 日活
  • メディア: VHS


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女子大生会計士の事件簿#8+α [ドラマ]

最初はいつものように「リザーブコール」についてから。今週も番号通知で、21:41に掛かってきました。また、発信番号は、初回は非通知だったので分からないが、今までには無い番号からでした。これで8回となりましたが、残り4回も全て掛かってきて欲しい所です。

今回の物語は第8話「不器用なエンゲージリング」という物語である。今までは萌実とカッキーのコンビで監査に行っていたのに、今回は先輩会計士・大津が主査を務め、3人で監査に行ったということで、こうなると雰囲気が違いますね。(今ひとつ、面白みの無い物語に収まってしまって...)

今回の萌実の口上は「会計界のシンデレラ」ということで、これもちょっと肩すかしを食らったようであって、今回の物語に合っていない。ボタンの掛け違えがあるようで、今回はつまらない物語でした。→ごく普通の会計士の物語になっていて、BS-i作品らしさが薄く、平凡ドラマでした。BS-iの製作なんだから、こんな平凡なものは期待していませんから...(ということで、今回は簡単に済ませてしまいます。)残り4回、最後の物語は前後編となるのだから、物語としたらあと3つ。このまま尻すぼみになってしまわないで貰いたいのですが...

冒頭の萌実とカッキーのコントに対して、先輩・大津がツッコミを入れた時点で、萌実&カッキーというコンビの乗りにブレーキが掛かってしまい、これが結局最後まで尾を引いて、萌実&カッキーのいつものノリが出ることが無くなり、その代わりに恋物語を入れたが、まだそれをこなすだけのゆとりが萌実とカッキーに無いのが、今回の物語をつまらなくしてしまい、全体構成上のミスですね。萌実とカッキーがもう少し恋仲になっていたら、より面白く描けたでしょうが... ただ、萌実の方は、いつでもOKという感じでいるが、カッキーがねぇ...→今回のカッキーは、白井虎太郎のような所が出ていました。

「雨降って土砂が崩れる」と言った萌実。これに「雨降って地固まる」と正すカッキー。なんか違うんですよね... で、今回の萌実は監査をしたというよりも恋のキューピッド役を務めた感じでしたね。

大津にしても、ごく平凡な先輩であって、特にこれというような個性がなかったのが致命的。柴田太郎さんや柴田束志さんのように、しっかりとした個性があれば良かったのだが、それが無かったのだから、残念です。

ボーリングの券を貰ったカッキー。(→松山さんの割引券を焼き直しただけという感じでは...)が、萌実の想像力は流石であって、エンゲージリングのために指のサイズを、という発想はぶっ飛んでいます。で、自ら指輪のサイズを教える萌実。カッキーにはまだ恋愛ごとをこなすだけのゆとりが無いので、萌実の空回りとなるが、こういう空回りは面白いんですけどね...

今回は、先輩会計士の大津利明が主査を務める宝石店・ラピスラズリの監査に、そのスタッフとして萌実とカッキーが同行した。(いつもと違う展開は良いのだが、大津のキャラが平凡すぎるだけに、これでは萌実のキャラも死んでいる...)で、監査を始める。いつものように、カッキーは不審な所に気づかず、萌実と大津がそれを指摘する。会社の売り上げに変な所があり、買い戻し条件付き売り上げが去年より増えていた。更に調べていくと、従業員貸付金がやたらと多かった。

そんな中、社長が「宝石が盗まれた」と騒ぎ、それは経理マネージャーの石川翡翠が盗んだと言う。が、翡翠はそれが会議室にあったと言って社長に届ける。その場は何とか収まったものの、翡翠と大津の態度から、萌実は、大津がしている宝石は翡翠からもらったものだと気づき、更に全てを見抜いた。

屋上にいる翡翠の所に萌実がやってきて、「監査感激、雨あられ。…」口上が始まり「会計界のシンデレラ、藤原萌実、ここに見参!」から推理を語る。

ラピスラズリは買い戻し条件付き売り上げを増やしたが、それでも売り上げが落ちていたので、従業員全員に自社製品を強制的に買わせ、更にお金がない人には従業員貸付金でお金を貸して宝石を買わせていたのだった。

翡翠は社長と話すことを決意して社長の下へ。(大津もついていく。)で、不正のことを話す大津に対して、社長はキレて、監査契約の破棄を口にし、更に翡翠に対しては「クビ」を言い渡した。

暫くして、ラピスラズリは倒産した。それを知ったカッキーは、萌実と共に退社して帰途につく。その途中で萌実とカッキーは、大津と翡翠が一緒にいるのを見かけた。大津の紹介で翡翠は再就職が決まり、翡翠の指にはエンゲージ・リングがあった。

次回は「遠い夏の日の酔夢譚」という物語です。酒造メーカーへの監査ということで、萌実はお酒を飲めるということで、またもぶっ飛んだ所を見せてくれそうですね。(が、酒癖は悪そう...)一方、カッキーは蔵の中に閉じ込められていたが、やはりドジぶりをいかんなく発揮しそうです。

おしえて山田センセイ」。今回のハガキによる質問は「カッキーは襟元にバッチを付けているが、どうして萌さんはバッチを付けていないの?」という質問。これに、弁護士や税理士と違って(バッチを)付ける義務が無いので付けていない人が殆ど、と真面目な回答をする。カッキーから借りてきたバッチを襟元に付けた山田センセイだったが、「警告、警告、…」という声がして...→カッキーから借りてこないで、自分のバッチを付けたらいいのに...

前回が余りにも楽しい物語であり、「ケータイ刑事」最多登板監督の佐々木浩久監督がたっぷりと楽しませてくれたが、今回はその反動なのか、「会計士」を主人公とした物語らしくなったが、これが「会計士=地味」という印象の通り、物語をつまらなくしてしまいました。で、萌実には恋のキューピッド役をさせていたが、そういうのって、萌実のキャラじゃないんですよね。そもそも、そういうものは「恋日」ならともかく、全く期待していない方向である。全12話の中にはこういう物語があっても良いが、前回との落差が余りにも大きかったために、ガッカリさせられました。(「おしえて山田センセイ」の方もつまらなかったし...)今回は開店休業だったと言うことの出来る物語でした。(平凡過ぎて、BS-iドラマとは思えないものでした。)

ちなみに、今回の物語の27秒版の予告はこの一週間、余り流れずに12秒版の予告の方がいつも以上に流れていたが、こういう出来だったら「予告を控えていた」と言っても納得してしまいますね...(12/27秒版の両方ともゲットしましたけど...)→ちなみに、番組内の次回予告だと、スポンサーのテロップが出るのと「この番組は…」という声が被るので、それの無いものをゲットすることにしています。(DVDがリリースされたら、次回予告も収録されているでしょうけど...)

その後の再放送「東京少女・水沢エレナ」は「恋日」のような雰囲気のある物語で「好きといえない」だったが、まさかこれを意識していて、恋話を入れたのでしょうか?(それは無いでしょうが...)→自分の気持ちを上手く話せない主人公が、一歩踏み出す勇気を持つことが大事だと気づく内容であり、間接的にカッキーに教えようとしているように思えて...

それにしても、来年1月から始まるであろう7代目・ケータイ刑事の発表がないですね。(BS-i製作ドラマで発表されたのは「ポッキー4シスターズ」であって、12/27にBS-iで放送されます。)まさか「東京少女」が4クール目に突入するというのでしょうか?(ヒロイン候補は、多聞チルドレンの中にもまだいますし、岡本あずさのように新人をというのも丹羽Pはお得意ですし...)

 

もえビジ 会計RPG  密室の女子大生会計士

もえビジ 会計RPG 密室の女子大生会計士

  • 作者: 藤原 萌実
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: 単行本

女子大生会計士の事件簿〈DX.1〉ベンチャーの王子様 (角川文庫)

女子大生会計士の事件簿〈DX.1〉ベンチャーの王子様 (角川文庫)

  • 作者: 山田 真哉
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/10/25
  • メディア: 文庫

↓「東京少女・水沢エレナ」の原作ノベライズ本

好きといえない (リンダブックス 東京少女 2)

好きといえない (リンダブックス 東京少女 2)

  • 作者: リンダブックス編集部
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 文庫

↓かつての「ポッキー四姉妹」の劇場版。(DVD化されていません。)

 

四姉妹物語 [VHS]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: VHS


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ケータイ刑事銭形泪12話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形泪・1st.12話」:「さて、問題です! ~嘘つきクラブ殺人事件」の「裏ネタ編」も今回で終わりです。今回は事件のトリックや動機に繋がる要素ということで、「カイロ」についてと「毛布」について、そして、これは別にこれにする必要はなかったのだが、「4WD車」について記すことにします。

尚、約2年8ヶ月前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

カイロ」:漢字では「懐炉」と記す。懐中に入れて暖を取る道具である。歴史は意外と古く、江戸時代前半の元禄期(17世紀終盤)に遡る。それまでは温石(おんじゃく)と呼ばれる「暖めた石を真綿や布で来るんで懐に入れる道具」が使われていたが、それらに代わって使われるようになった。

金属などで作った容器の中に懐炉灰(木炭と保温力の強いナスの茎などの灰を混ぜたもの)を入れ、それに火を付けて密閉したものが使われた。

時は流れ、昭和初期には、白金の触媒作用を利用したもの(所謂「白金懐炉」)が登場した。これは、気化したベンジンをゆっくりと酸化発熱させることで熱を得るものである。第二次大戦中までは軍隊もこれを利用していて、広く普及するようになったのは戦後である。

今回の物語に登場したものは「使い捨てカイロ」と呼ばれているものであり、紙、もしくは不織布で出来た袋の中に鉄粉を入れたものであり、鉄粉が空気中で酸化発熱することで熱を得るものである。鉄粉が化学反応をすることで熱が得られるが、反応してしまうとそれっきりであるため、「使い捨て」ということになる。これは1978年に日本で登場し、それ以後、使いやすいことと価格が安いことから広く普及した。(現在では「懐炉」というとこれが最も需要が多い。)

最近では、電池式の懐炉も登場していて、充電池を使ったものが製品化されている。

言うまでもないが、「懐炉」は「冬」の季語である。

毛布」:英語では「Blanket」と言い、そのままカタカナにして「ブランケット」と呼ばれることもある。紡毛織物の一つであり、寝具や膝掛けに使われる。また、ちょっとした所での
防寒具としても使われ、事故により救助された人に対して、暖を確保するために使われることも多い。

織られた後、起毛処理を施すことで暖かさを維持できるようになっている。当然のことながら、化学繊維を使ったものもある。

やはり「毛布」も冬の季語である。

4WD車」:自動車の駆動方法の一つであり、「4 Wheel Drive」(四輪駆動)を用いた自動車のことである。自動車は一般に四輪あるが、その4つの車輪全てに駆動力を伝え、4輪全てが駆動輪となる。一般的な自動車はコストのこともあって前輪又は後輪の2つが駆動輪となる「二輪駆動」方式が用いられているが、「四輪駆動」となると駆動力が大きくなることから、悪路の走行や高速走行に適している。

二輪駆動と比べると、構造が複雑になるため、コストが高くなる、燃費が悪い、という問題点もあるが、悪路を走るジープでは有効であり、軍事車両を中心に使われていた。(装甲車などもこの方式が使われている。)が、その後、ラリーが人気を得たり、クロスカントリーに人気が集まったことから、オフロード・カーとしての需要があり、二輪駆動よりも安定した走行が得られる四輪駆動車は一定の需要がある。

また、トラックなどにも見られるし、一般の車でも、寒冷地(積雪地帯)には雪道でもスリップしにくくなるために、四輪駆動車が使われることがある。特別な所では、サーキットを走る車も、高速安定走行が得られるように、4WD車となっているのは、いまや常識である。

尚、全ての車輪を駆動輪とすることで高速安定走行が出来るというのは、一輪当たりに加わる力に余裕が出来るために限界性能が向上するのと、道との接点となる全てが駆動力を伝達できることになるため、より大きな力が得られるためである。で、新幹線の車両では、全てが動力車となっているのは同じ理由のためである。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

SANYO 両面暖かい 充電式カイロ 「eneloop kairo」 (ブラック) KIR-SL1S(K)

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  • 出版社/メーカー: 三洋電機
  • メディア: ホーム&キッチン

SANYO 充電式カイロ 「eneloop kairo」 (ホワイト) KIR-S3S(W)

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  • 出版社/メーカー: 三洋電機
  • メディア: ホーム&キッチン

貼る ぬくっ子 30コ入り

貼る ぬくっ子 30コ入り

  • 出版社/メーカー: 貼る ぬくっ子
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

桐灰カイロ ニューハンドウォーマー 30コ入

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  • 出版社/メーカー: 桐灰
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

マシュマロタッチ マイクロファイバー毛布 ブラウン 2008 08MFMF

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  • 出版社/メーカー: ナイスデイ
  • メディア: ホーム&キッチン

ハイマウント オールウェザーブランケット 22149

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  • 出版社/メーカー: ハイマウント
  • メディア: スポーツ用品


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「EXCESSIVE FORCE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1992年の映画「リーサル・コップ」である。マーシャル・アーツ・アクションの刑事物である。主演と脚本のトーマス・イアン・グリフィスのキレのあるアクションは見所である。尚、本作には2年後に第2作が製作されているが、本作とは全く繋がりのない作品である。(タイトル(原題、邦題)こそ続編の様な感じになっているが、スタッフもキャストも全く別の人たちが集まっている別作品である。)

作品データを記しておくと、時間は86分、監督はジョン・ヘス、脚本はトーマス・イアン・グリフィス、撮影はドナルド・M・モーガン、音楽はチャールズ・バーンスタインである。そして出演は、トーマス・イアン・グリフィス、バート・ヤング、ジェームズ・アール・ジョーンズ、シャーロット・ルイス、ランス・ヘンリクセン、イアン・ゴメス、アントニー・コローネ、たちである。

敏腕刑事・テリーはマフィアのボス・ディマルコを追っていた。そして、麻薬取引の現場を取り押さえるために、仲間の刑事のビリーとフランキーたちと共に潜入捜査を行い、何とか逮捕した。が、銃撃戦の最中に証拠となる300万ドルが現場から消えてしまい、ディマルコは証拠不十分で釈放される。ディマルコは、自分の金が消えてしまったことに立腹し、刑事の仲間の一人であるビリーを誘拐した。やがて、ビリーが死体で発見され、テリーはディマルコのアジトに乗り込んだ。が、ディマルコの姿はなく、フランクキーを襲っていた。やがて、ディマルコも殺され、その容疑はテリーに向けられることになる。テリーは警察から追われる古都になるが、シカゴ警察のデブリンと会うことにしたテリーだったが、300万ドルの金を盗んだのも、そして全てを操っていたのもデブリンだったということがわかり、テリーと一騎打ちになり...

テンポ良く進んで行く物語に、T・I・グリフィスのアクションが美しく、また流れるように綺麗なものであり、このアクションは見所である。ストーリーの方では、この手の作品にありがちな展開であるが、マーシャル・アーツを取り入れたアクションが独特のものになっていて、これは面白い。

B級アクションの範疇に入るものであるが、他にはない特徴があるだけに、たっぷりと楽しむことが出来る作品である。刑事アクションがお好きな方は見ておきましょう!

 

↓本作はDVD化されていません。(ビデオです。)

リーサル・コップ [VHS]

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↓輸入版のビデオです。

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ケータイ刑事銭形海32話(3rd.6話)[改訂版] [ケータイ刑事]

MBSの今回の放送は、通算では32話となる3rd.第6話「時を超えた指紋!? ~タイムスリップ殺人事件」です。「・2nd.」で頻繁に出てきた「利き腕の違い」がまたも登場するということになり、同じネタを余りにも使いすぎている「銭形海」ということになるのだが、本作では「舞台作品」関係のために、捜査会議(全体構成)が甘くなったところであり、これは反省点として今後に活かしてもらいたい所である。(せめて、1クールに2回までに抑えないと...)

ギャグの方も控えめであったものの、見た目で笑わせてくれるネタを使ったのと、内輪ネタに繋がるものが出てきた所は「ケー刑事」らしいところでした。また、ゲストの斉藤親子というのも「ケータイ刑事」らしいキャスティングでした。

それではいつものように、今更ながらの長文&ネタバレありで記していきます。尚、放送直後に記したものは「ここをクリック」して下さい。

警視庁。ちゃんと松山さんが人を待っている。時計を見上げると11時になろうとしていた。それを見た松山さんは「11時だよ」と言い、ちゃんが「約束の時間ですね」と返す。松山さんは「俺たちに所轄の刑事が何の用なんだよ?」と問うと、ちゃんが「何でも、重大な告発があるって聴いていますけどね」と答える。「重大な告発ねぇ。何だろうね?」と考える松山さんにちゃんは「さぁ?詳しくは会ってから話したいってことらしいですけどね」と言っていた。

そうしているとドアをノックする音がした。「おっ、きた」と松山さんは言うと、2人は立ち上がる。コートを着た中年の刑事が入って来た。ちゃんが「渋谷南署の鳩山刑事ですね?」と尋ねる。これに入って来た男は「いえ、鳩山の同僚の蟹江と申します」と答えて敬礼をする。ちゃんは「失礼しました」と言って敬礼すると「警視正の銭形です」と言い、松山さんも敬礼をして「松山です」と敬礼をする。蟹江は「あの、鳩山は?」と尋ねる。「ご一緒じゃないんですか?」とちゃんが逆に尋ねると、「ええ、お前も立ち会え、と今朝急に連絡が入りまして...」と答える蟹江だった。

松山さんが「重大な告発って何ですか?」と尋ねる。すると「未解決事件に関することです」と蟹江が答える。鳩山が言うには、その未解決事件の真犯人の目星が付いた、ということだった。で、ちゃんは「一体、どんな事件なんですか?」と未解決事件について尋ねた。

ホワイトボードに「時効前未解決事件」と書かれ、その事件に関する写真や状況が書かれ、蟹江が説明する。(それにしても「時効前未解決事件」って書きますかねぇ。どんな事件でも、時効が成立する前で、犯人が逮捕されていなければ、今夜時効を迎える事件も、発生したばかりの事件も全て「時効前未解決事件」ですけど...)昔、伊佐山という高利貸しが殺害され、蟹江と鳩山が捜査を担当した。調べた結果、(凶器となった)ナイフの柄から犯人のものと思われる指紋が検出され、現場には犯行声明が残されていた。(手書きで「無能な警察諸君へ。悔しかったら僕を捕まえてごらん。絶対に無理だろうけど。」という文面である。ちゃんはいつものようにこれを声を出して読んでくれる。松山さんは「愉快犯の仕業だな。ふざけた野郎だ...」と漏らしていた。)捜査は困難を極め、目撃証言は一切なく、犯人の足跡も全く掴めなかった。また、指紋もあらゆる逮捕者リストと照合したが一致するものもなかった。結局、時間ばかりが過ぎていって、事件そのものも世の中から忘れられていった。が、鳩山だけは今でも事件を追い続けていた。松山さんは「そしてとうとう犯人の尻尾を捕まえたって訳だ。いゃあ、凄い執念だな」と漏らし、ちゃんも頷いていた。

蟹江は「それにしても鳩山は遅いですね」と口にすると「今、何時ですか?」と尋ねた。で、壁の時計に目を映す海ちゃんたち。(11:20をさしていた。)その時「警視庁から入電中」とちゃんの携帯に事件を知らせる入電が入り、携帯を開くちゃん。「港区赤坂のマンションで殺人事件発生。殺されたのは渋谷南署の刑事・鳩山祐介(はとやま・ゆうすけ)。直ちに現場に急行せよ」ということで、事件の起こったマンションに海ちゃんたち3人は向かった。

現場にやってきた3人。蟹江は死体が鳩山だと確認し「どうしてこんなことに...」と呆然となっていた。そこに「いゃあ!」という掛け声で逆立ちをして登場する柴田さん。「報告します」と言って直立姿勢に戻ると敬礼をして「死因はナイフで首を刺されたことによる失血死、死亡推定時刻は午前11時、今から1時間ほど前になりますね」と報告する。ちゃんと柴田さんが壁の時計に目をやると12時になろうとしていた。松山さんは「それじゃあ、俺たちが集まれって言われた時間だな」と言い「ですね」とちゃんが返す。で、「第一発見者は?」と柴田さんに尋ねるちゃん。これに柴田さんは「隣の住人です。壁越しに鳩山刑事の悲鳴が聞こえたので、慌てて来てみたら、玄関の鍵が開いていた。それで中に入ってみると、このように殺されていた、っという訳です」ちゃんは「犯人の姿は見ていないんですか?」と問うと「ええ、その時には既に誰もいなかったそうです」柴田さんが答え、松山さんは「しかし、逃げ足の速い奴だな...」と漏らしていた。ちゃんは「他に何か手掛かりになるようなものは?」と柴田さんに尋ねると「ナイフの柄の部分から指紋が検出されました。おそらく犯人のものと思われます」と言う返事だった。松山さんが「早速、警視庁のデータベースと照合してくれ」と指示を出すと「分かりました」と言って敬礼する柴田さんは警視庁に戻っていこうとする。が、蟹江が「ちょっと待ってください」と待ったをかけると「このナイフの指紋と...」と言って未解決事件の指紋の紙を取り出し「この指紋が一致するか、調べて下さい」と頼んだ。

警視庁に戻ってきた3人。時計の針は13:55頃を指している。ちゃんたちは柴田さんの報告を待っていたのだった。そうしたら「結果が出ました」と言って柴田さんが入ってくる。そして「鳩山刑事を刺したナイフの指紋と未解決事件の指紋が完全に一致しました」と報告する。これを聴いた松山さんは「くそっ」と漏らし、ちゃんは蟹江に「おっしゃっていた通りでしたね」と言い、「おそらく犯人は、鳩山刑事に証拠を捕まれたことを知って、…」と続けるが、松山さんがそれを遮るように「口封じに殺したって訳だ」と言った。それを聞いた蟹江は「こんなことなら、あいつを一人にするんじゃなかった...」と言って悔やみ、「この事件、今夜時効を迎えるんです」と告げた。それを聴いたちゃんは「ええっ?」と驚きの声を上げる。蟹江は「その前に、どんなことがあったも犯人を挙げてやる。そうでなきゃ、殺されたガイシャが浮かばれないって、鳩山の奴、いつも口癖のように言ってたんです」と言って、鳩山の弔い合戦のためにも犯人を捕まえるという強い決意を口にする。松山さんも「よーし、何が何でも犯人を挙げるぞ。鳩山刑事の弔い合戦だ」と言って燃える。これにちゃんが「待ってください。手掛かりはこの指紋だけなんですよ」と言う。が、松山さんは「だから何だよ。東京中探して一致するものを見つけりゃいいんだろう」と言うが、ちゃんは「不可能です。時効成立までもう時間がありません」と言う。(「・2nd.20話」でちゃんは時効成立まであと30分という時に「まだ30分あります」と諦めずに推理を開始して犯人を割り出したが、ちゃんは結構現実的です。)

すると蟹江が「今何時ですか?」と改めて尋ねる。時計を見た柴田さんが「1:57です」と言うと「もう10時間しかないじゃないか」と呟く松山さん。が、蟹江は「いや、10時間と3分あります」と力強く言い、「諦めちゃだめなんだ。諦めたら鳩山は無駄死にになるんだ!」と熱く語る。これに松山さんは「こんな時になぁ、犯人が自首してくれたらなぁ」と冗談を口にして笑っていた。そんなところに部屋の電話が鳴り、松山さんが出ると「ええっ!?」と驚きの声を上げ「犯人が自首してきた???」と叫んだ。

ちゃんたちは取調室にやって来る。すると自首してきた男は「お宅らが担当の刑事さん?」とちょっと小馬鹿にしたように尋ねる。ちゃんが「警視正の銭形です」と名乗ると、男は振り返って「僕ちゃん、海老沢勝(えびさわ・まさる)って言うんだ、よろしくね」と挨拶をした。すると松山さんは「何が僕ちゃんだ。ふざけた髪の毛しやがって」と早速食ってかかる。海老沢はこれに「触んないでよ。崩ちゃうじゃん」と髪のことを気にして「これね、再来年大流行する髪型なんだ。知らないでしょう」と言う。(とても流行するような髪型には見えないですけど...)松山さんは「知るか」とオカンムリになっていた。

続けてちゃんを見た海老沢は「あれっ?もしかして...」と呟いた。そして「あっ、やっぱりそうだ!」と叫んだ。ちゃんは怪訝そうな表情をして「何ですか?」と尋ねる。すると海老沢は「君、ブレイクするよ」と言う。が、ちゃんは「はっ?」海老沢は「マジで滅茶滅茶ブレイクする。もうすぐブレイクする」と口にする。ちゃんは(カメラ目線で)「もうすぐっていつ頃ですかねぇ」と嬉しそうになる。すると「銭形!まんざらでもないような顔をしているんじゃない」と松山さんが突っ込んだ。が、ちゃんはカメラ目線で続け「ブレイク、ブレイクって、多聞さんも言うんですよ」と呟いた。→こういうネタは歴代銭形、更には多聞チルドレンの大活躍があるからこそでもあります。

ちゃんは海老沢の前に座ると、「海老沢さん、身分証を拝見できますか」と提示を求めた。すると財布を取り出して、免許証をちゃんに渡した海老沢。それを見たちゃんは「彼は犯人じゃありません」と言う。「どうして?」と松山さんが尋ねた。ちゃんは「生年月日を見て下さい」と言って松山さんに見せる。「事件当時、彼はまだ5歳。成人男性を刺し殺すなんて不可能です」と言う。(ということは、海老沢は現在は二十歳ということになります。)生年月日を確認した松山さんは「僕ちゃん、警察をからかうんじゃないぞ」と言って身分証を机に叩きつけた。これに海老沢は「からかってなんかないよ」と言う。そして「そりゃあ勿論、5歳の時には殺せないよ」と認める。すると蟹江が「でも事件当時、あなたは5歳だった」と言う。海老沢は「そうなんだど、ほら、今の僕ちゃんだったら殺せるでしょう」と言った。すると蟹江は「今のあんたがどうやって殺したって言うんだよ!」と言って机を叩いた。すると「よくぞ聴いてくれました。僕ちゃんねぇ、タイムスリップが出来るんだ」と告げた。ちゃんたちは声を揃えて「タイムスリップ?」

すると海老沢は立ち上がって「そう、時間の壁を超えて、過去や未来を自由に行き来できるの。それで、昔の世界に行って、そこで殺して、また現代の世界に戻って来たと言う訳」と説明する。が、ちゃんたちの反応はなく、呆れ顔になっていた。すると海老沢は「信じてないみたいだね。だったらほら、指紋採って調べてみてよ。そのためにわざわざ凶器に指紋残してきたんだからさぁ」と言い、指紋を調べさせることを要求した。で、海老沢の指紋を押印し、蟹江が「鑑識課で照合してきます」と言って、それを持って出ていった。

海老沢は「ねぇ、ティッシュか何かないの?」とインクの付いた手を拭こうとする。松山さんは呆れ顔で、側にあったトイレットペーパーのロールを持ってきて「お前はこれで十分だ」と言って机に置いた。すると海老沢は「ちょっと、もう少し大切に扱ってくれてもいいんじゃないの。折角時効前に来てあげたんだからさ」と言って腕時計を見せるように言い、ちゃんはそれを見ていた。

取り調べは続く。(未解決事件の)天気のことを語る海老沢。蟹江が資料のファイルをめくり、確かに資料にある通りだった。で「ほらね」と海老沢。すると松山さんは「銭形、こいつ本当にタイムスリップしたのか?」と尋ねるが「天気なんて、昔の資料を見れば誰だって分かります」とちゃん。すると「それはそうだよな。この野郎、見てきたようなことを言いやがって...」と松山さん。海老沢は「本当に見てきたんだってば...」とタイムスリップしたことを言うだけだった。

そんな所に柴田さんが報告しにやってきた。「指紋が一致しました」と告げた。すねと「ええっ?」と驚く一同。松山さんは「それ、間違い無いんだろうな」と柴田さんの元に駆け寄って確かめるが、「同じ指紋はこの世に2つと存在しません。信じがたいことですが、彼と未解決事件の犯人とは同一人物ということになります」と断言する。すると松山さんは「じゃあ、本当に過去に行って殺したってことか?」と言うが、ちゃんは直ぐに「あり得ません」と言う。「じゃあどう説明するんだよ?」と松山さんはちゃんに問うが、ちゃんは答えられない。それを見た海老沢は「だからタイムスリップだって」と言う。

これら一連の話をじっと聞いていた蟹江が「今、何時ですか?」と口を開いた。で、ちゃんたちは壁の時計に目を移す。「5:13です」と柴田さんが答えると「時効成立まで6時間47分ですか」と蟹江。立ち上がると「警視正、とりあえず事件現場に同行させましょう。一つ一つ確認を取るより手はありません」と言い、コートを羽織る。ちゃんも「そうですね」と同意する。蟹江は「私、先に行って車の手配をしてきます」と言い、海老沢に手錠を掛けて連れて行った。海老沢はちゃんに「じゃあね、バ~イ」と言い残して、蟹江に連れて行かれた。

地下駐車場。車の前に海老沢を連れて来た蟹江は、ドアを開けると先に乗り込もうとする。それを見ていた海老沢の顔には笑みが浮かんだ。

海ちゃんと松山さんも急いで駐車場に向かっていた。ちゃんは「松山さん、もう、早く!」と愚痴を言いながら急いでいた。そんな所に柴田さんが「大変です」と言って飛んできた。「蟹江刑事が...」と言い、3人は一緒に地下駐車場に駆けて行った。

地下駐車場。車の側に蟹江が頭を押さえて倒れていた。直ぐに駆け寄ったちゃんたち。松山さんが蟹江の様子を見ている間にちゃんは車の中を見る。で「大変、いなくなっている」海老沢の姿は何処にもなかった。そして壁に何かがあるのに気づいたちゃんは、それを指差して「あれ」と言う。で、松山さんが壁の所に行ってそれを見る。「無能な警察諸君へ。この時代にも飽きたので僕は未来へ逃亡することにしたよ。ごきげんよう。」という手書きの文面が張ってあった。で松山さんは「あの野郎、またタイムスリップしたのかなぁ?」と口にする。が「嘘です。絶対に近くにいます」とちゃん。松山さんは「ようし、緊急配備だ」と言って、海老沢を警視庁から出さないように、その手配をしに走っていった。

ちゃんは蟹江に近って「蟹江さん、何があったんです?」と尋ねる。蟹江は意識を取り戻してゆっくりと起き上がろうとしながら答える。「乗せようとした隙に後ろ...」と言う。ちゃんは「とりあえず医務室に行きましょう。柴田さん」と言い、柴田さんは肩を貸して、蟹江と共に医務室に向かった。ちゃんは一人その場に残り、壁の声明文を手にして熟考を始め、「寄せる、悪のさざ波」(ここでAパート終了。経過時間は15分に少し足りない所でした。よってBパートは10分半強になります。)

地下駐車場に残されていた声明文の筆跡鑑定の報告をする柴田さん。事件発生時のものと筆跡は完全に一致したということだった。それを聴いた松山さんは「指紋も筆跡も同じ。海老沢が犯人だというのは間違いないなぁ」と漏らす。ちゃんは何も言わない。そして頭をかきながら「しかしあの野郎、一体何処に消えてしまったんだろうな...」と分からなくなってしまう。柴田さんが「手錠もしたままですし、警視庁内から逃げ出すなんて不可能なはずなんですけどね...」と言う。すると「やっぱりタイムスリップをして未来に行っちゃったのかなぁ?」と松山さん。これにちゃんは直ぐに「そんなはずありません。これには何か裏があります。トリックがあります」と言う。「トリックって言ったってさぁ、お前...」と松山さんは謎に迷い込んでいた。

そんな所に、頭に包帯を巻いた蟹江がやってきた。「おかげさまで、大したことありませんでした」と言う蟹江は「今、何時ですか?」と尋ねる。ちゃんたちは壁の時計に目を移し、「11:15です」と柴田さんが答える。松山さんは腕組みをして「1時間切っちゃったか...」と漏らすが、蟹江は何も言わずに何処かに行こうとする。それに気づいたちゃんが「何処に行くんですか、その身体で」と言って呼び止める。柴田さんも「そうですよ、休んでいないと」と蟹江を気遣って言う。松山さんは「犯人は消えちゃうし、時効成立まであと...」と口にするが「まだ45分あります」と蟹江は言う。再び時計に目を移すちゃんたち。蟹江は「捜査を続けます」と言うと、お辞儀をして、痛む頭に手を当てながら、ゆっくりと出ていった。それを見送った柴田さんは「凄い執念ですね」、松山さんも「あれぞ刑事の鑑だな」と言うが、ちゃんはホワイトボードの方を見ていて「あれ?」と口にした。で、少し考えると笑顔になって「そうか、そういうことか」から「謎は解けたよ、ワトソンくん

地下駐車場。蟹江が「一体、何を始めようっておっしゃるんですか?」とちゃんに問う。これに「あなたを逮捕します」とちゃんは言う。すると「えっ?お前、一体何言い出すんだよ?」と驚く松山さん。ちゃんは「真犯人は蟹江さん。あなたですよね」と切り出す。これに蟹江は笑いだし「何を言い出すかと思ったら...じゃあ、私がタイムスリップした、とでもおっしゃるんですか」とバカにしたように言う。これに「タイムスリップなんて必要ありません」とちゃんは言うと「今回の時空を越えた指紋。これは簡単なトリックだったんです」と言って説明を始める。

昔、高利貸しの伊佐山を殺害した蟹江は、凶器に付いた指紋を拭き忘れたまま現場を立ち去ってしまった。つまり、未解決事件の現場に残った指紋は蟹江の指紋だった、と語る。これに松山さんが「ちょっと待てよ、銭形」と待ったをかけ、「海老沢の指紋が一致した件はどうなるんだ?」と尋ねる。ちゃんは説明を続ける。「確かにあの時、彼は間違いなく指紋を押しました。でもその後、用紙を持っていったのは蟹江さんです。蟹江さんは予め用意していたニセの用紙を柴田さんに渡し、そこに押されていた指紋を照合させた。違いますか」と言う。蟹江は何も言わない。で、ちゃんは続ける。「押されていたのは言うまでもなくあなたの指紋。一致するのは当然です。もう一つ大事なことは、蟹江さんと海老沢さんがグルだったということです」と言う。これに「グルだった?」と松山さん。「時効寸前の余りにもタイミングの良すぎる出頭、取り調べ後の駐車場からの失踪騒ぎ。どちらも二人が共犯であれば簡単に説明が付きます。全ては最初から仕組まれた芝居だったんですよ」と言った。

これを聴いた蟹江は「なかなか面白い推理ですね」と言い、力強く「でもね、大きな疑問が一つ残ってますよ」と言う。ちゃんはそれを分かっていて「海老沢さんは何処に消えたか」と口にする。松山さんは「そうだぞ、銭形。お前が言うように2人がグルだとしても、アイツが消えたのは事実だろう」と言う。これに「いいえ、姿を消してなんかいません。彼はまだこの警視庁の中にいます」とちゃんは言う。しかし松山さんは「いる訳ないよ。虫の子一匹出られないように、この建物中探しに探しまくったんだから...」と言う。これにちゃんは「探していない場所が一ヶ所だけありますよ」と言う。「何処だ?」と松山さんが問うと「ここです」とちゃんは言って、蟹江の車のトランクを指差した。そして「鍵を渡してください」と蟹江に言う。すると天井を見上げた蟹江は、突然走って逃げ出した。

そこに三味線の音が届いてきた。足を止めた蟹江。岩に白波が砕け散ると、蟹江は夜の闇に包まれた。「大波小波かき分けて。…」ちゃんの口上が始まり「私の碇で沈みなさい!」から「神奈川沖浪裏」の大浪がうねり、赤い碇のストラップが飛ぶ。碇が地面に突き刺さると、鎖が蟹江を捕らえていた。ちゃんが鎖を引くと、大回転してその場に倒れる蟹江。この時、車の鍵が蟹江の手から離れて飛び、地面に落ちた。方区全身をしながら鍵に近づこうとする蟹江は「やめろ、やめろ」と必死に鍵に近づいて行こうとする蟹江だったが、ちゃんが鍵を拾い上げた。「ダメだ、止めろ!」と叫ぶ蟹江。ちゃんは鍵を松山さんに渡すと、松山さんは車に小走で走っていって、トランクを開けた。

中に海老沢はいた。「おっ、いたいた」と言う松山さんは、海老沢を起こそうとするが、海老沢は殺されていた。「おい、こいつ死んでるぞ」と叫ぶ松山さん。ちゃんは「やっぱり」と漏らし、蟹江に「用済みになって殺したんですね」と言う。すると蟹江は力が抜けてその場に崩れた。

「どういうことなんだ?」と松山さんが問うと、ちゃんが説明してくれる。海老沢は過去の未解決事件には関わっていないが、鳩山刑事殺害の実行犯だった。すると松山さんは「あのナイフからも同じ指紋が出たよな?」と言う。ちゃんは「おそらく蟹江さんは、自分の指紋が付いたナイフを海老沢さんに渡し、それを使い鳩山刑事を殺害するように命じたんでしょう」と説明する。松山さんは「なるほど」と納得するが「でも海老沢は何故、こんなリスクの高い仕事を引き受けたんだ?」と尋ねる。ちゃんは「高額な報酬を約束されたか何かで、引き受けざるを得なかったんじゃないでしょうか」と答えた。松山さんは「挙げ句に殺された。世話ねえよな...」と漏らした。

ちゃんの説明を聞いていた蟹江は「絶対に上手く行くと思ったのに...」と漏らした。ちゃんは「一つだけ分からなかったことがあります」と言い、「どうして高利貸しの伊佐山さんを殺害したんですか?」と理由を尋ねた。すると蟹江はゆっくりと答えた。「借金があったんだよ。返せないぐらいのな。殺すしかなかった...」と口にすると、「どうして分かった?」とちゃんに尋ねた。海ちゃんは「犯行声明ですよ」と言った。2枚とも「一人称」は「僕」と書かれていたが、海老沢は自分のことをずっと「僕ちゃん」と呼んでいた。それで声明文は海老沢が書いたものではなく、代筆した人がいる。つまり犯人は二人ではないかと思った、ということだった。これに「なるほど」と松山さん。ちゃんは「次に、傷の場所です」と言い、鳩山刑事の遺体はナイフが左側に刺さっていたが、伊佐山は右側だった。でも、蟹江が殴られた傷は左側だった。これは左利きの人が殴ったものであり、蟹江は右利き、海老沢は左利きであり、二人が手を分けして事件を起こしていたと考えたら辻褄が合う。

それを聴いた蟹江は「何時だ?今、何時だ?」と言い、立ち上がると、激しい剣幕で「今、何時なんだ?」とちゃんに向かって叫んだ。するとちゃんは携帯のサブディスプレイの時刻を見せて「午後11時59分。時効成立直前です。あなたの言う通り、諦めなくて良かったですよ」と言った。これに蟹江は観念し、車のボンネットの上に倒れ込んで笑うだけだった。で、松山さんが蟹江に手錠を掛けて逮捕した。

事件解決後、翌日の朝。自転車に乗って走っているちゃんは変な髪型をした男とすれ違い、自転車を停めると振り返った。「松山さん?」その男は確かに松山さんだった。で、「どうしたんですか、その頭?」と尋ねるちゃんに松山さんは「再来年ブレイクするって言うからさ、先取りだよ先取り」と自慢げに言う。これにちゃんは苦笑いをしながら「どう見ても...」と言うが、松山さんは「似合っているだろう。ファッションに敏感な俺はさぁ...」と笑っていた。が「あっ、やばい」と声を上げた。「どうしたんですか?」とちゃんが尋ねると、「9時半までに日焼けギター教室の発表会に行かなければならないんだ」と思い出した様に言う。これに「急いで行った方が良いですよ」とちゃんは言うが「もう間に合わないよ」と松山さん。すると、思い出したように手を叩くと「そうだ、タイムスリップすればいいんだ」と言うと「時間の戻し方、教えてくれよ」とちゃんに頼む。が「そんなの知りませんよ」とちゃんは言うと「じゃあ、失礼しま~す」と行ってお辞儀をすると自転車に乗り、走り去っていった。松山さんは「時間よ戻れ」とやっていたが、そんなことでタイムスリップが出来るなんて誰も思いませんが...

次回は3rd.7話(通算では33話)「BS初!ついにやるのかフィギュア劇!? ~銭形海、世界を駆ける!」という物語である。「・3rd.」の製作発表の時に、「ケータイ刑事」ではお馴染みの「BS初」の試みはこれだ!という形で発表されてものであるが、遂にそれが登場と言うことになります。が、フィギュア劇ということだけでなく、「ケータイ刑事」としては初めての海外ロケ(中国・北京)が行われた物語でもあります。次回予告ではA.ヘプバーンの名作「ローマの休日」を再現していたり、J.ヴェルヌの「80日間世界一周」を思わせる所があったり、万里の長城が出てくるというように、なるほど、「世界を駆ける!」という内容です。しかも、監督は「大根刑事」の熊谷祐紀監督が「ケータイ刑事」に初登場ということで、なかなか考えられた人材の登用ということにもなっています。

鑑識メモ。再来年流行するという髪型をして、カウボーイ風の衣装を着ている派手な格好の柴田さんが現れる。(少し高い声で)「はじめまして。私、未来からやって参りました柴田束志三世で~す。柴田束志の孫です」と挨拶をする。そして「今日は皆様に世紀の大発見をお知らせにやって参りました~」と言うと「鰻」と書かれているフリップを手にして「こちら「うなぎ」って読みま~す」と言う。が、「以上」と言うとそのフリップを投げ捨て、ポーズを付けて「ターイムスリップ!!」と言う。すると一瞬姿が消えるが、直ぐに現れる。で「戻って来ちゃった?」と呟いていた。

本放送では、この後に「私の碇で沈みなさい」という着ボイスDLのお知らせが続いたが、先日のBS-iの再放送と同様に、MBSの放送ではこの部分はカットです。尚、ここのところ、「着ボイスDLのお知らせ」はフレーム単位では入っていたのが続いていたが、今回は1フレームも無く、完全にありませんでした。

今回の物語は、ギャグの方は控えめにして、ポイントポイントに笑いを散りばめた構成で進めていったが、「シリアス路線」を掲げた「銭形海」としたらなかなか考えられていた内容でした。ただ、2nd.であれほど使いまくった「右利き/左利き」ということを事件解決のヒントにしていたのは、ちょっと勘弁して貰いたいところである。あまりにも同じネタを使いすぎていると、トリックは面白くても「またか」と言うことになってしまうだけですし...→6代目の反省点として7代目に活かしてもらいたい所である。

それにしても、何度も「今、何時ですか?」と問う蟹江。彼が真犯人であり、時効目前と言うことで時間を気にするというのは良い所であったが、蟹江の年代だったら、必ず腕時計をしていて、それを何度も見ればいいだけだとも思うんですけど...(ちゃんの世代だったら、携帯電話を時計として使っていて、腕時計を持っていない人か多くいるものですけど...)

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 3

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

↓「タイムスリップ」で思い出した作品

タイムスリップ明治維新 (講談社文庫)

タイムスリップ明治維新 (講談社文庫)

  • 作者: 鯨 統一郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/07/12
  • メディア: 文庫

タイムスリップ戦国時代 (講談社ノベルス クN- 5)

タイムスリップ戦国時代 (講談社ノベルス クN- 5)

  • 作者: 鯨 統一郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/11/07
  • メディア: 新書

タイムスリップ10000年 プライムローズ [DVD]

タイムスリップ10000年 プライムローズ [DVD]

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • メディア: DVD

戦国自衛隊

戦国自衛隊

  • 出版社/メーカー: 角川ヘラルド映画
  • メディア: DVD

戦国自衛隊1549 廉価(期間限定) [DVD]

戦国自衛隊1549 廉価(期間限定) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川映画
  • メディア: DVD

フィラデルフィア・エクスペリメント〈デジタル・リマスター版〉

フィラデルフィア・エクスペリメント〈デジタル・リマスター版〉

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD

↓「時効」について

時効―あなたは時効で損する人か?得する人か?

時効―あなたは時効で損する人か?得する人か?

  • 作者: 長戸路 政行
  • 出版社/メーカー: 自由国民社
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 単行本

参考判例付 消滅時効実務便覧

参考判例付 消滅時効実務便覧

  • 作者: 荒木 新五
  • 出版社/メーカー: 日本法令
  • 発売日: 2002/03
  • メディア: 単行本

取得時効法の諸問題

  • 作者: 藤原 弘道
  • 出版社/メーカー: 有信堂高文社
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: 単行本


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BEST HIT USA 2008[2008/11/25] [音楽(etc.)]

一番早い放送である火曜日夜のBS朝日の放送において、「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心に、ON AIR曲情報をオマケのようにして記しておきます。

OPのPVは1994年のWEEZERの『Buddy Holly』、CMを挟んで「ゲストです」で、JUSTIN NOZUKAがギターを持ってスタジオに登場。(途中まで)流れたPVは『After Tonight』でした。続いて「HOT MENU」のコーナーとなって、ENYAの『Trains And Winter Rains』のON AIR、「COUNTDOWN USA」のTOP 40の20位から11位までの発表、今週のALTERNATIVE CHARTのTOP 10をWEEZERの『Troublemaker』(今週2位)をバックに行われました。

CMを挟んで「STAR OF THE WEEK」はBUCKCHERRYで、JOSHとKEITHの2人がスタジオに登場して、インタヴューと『Too Drunk...』のON AIR、「C/D USA」の続き(10位から4位)の発表と続きました。

CMを挟み、「大いなる伝説」(これ、まだ続くの?ジョンの話は知っているだけに、全く面白くない。いい加減に止めてくれ...)を挟んでから「TIME MACHINE」のコーナーへ。11/25ということで、以下の5件が紹介されました。

1968年:CREAMが、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで「フェアウェル・コンサート」を行った、1969年:JOHN LENNONが4年前に授かったMBE勲章をエリザベス女王に返還した、1984年:チャリティ・ソング『Do They Know It's Christmas?』(BAND AID名義ですね。)が24時間で録音された、1985年:NEW EDITIONのリード・ボーカル・BOBBY BROWN(当時16歳)が脱退を発表した、1995年:WHITNEY HOUSTONの『Exhale(Shoop Shoop)』が全米シングル1位を獲得した。(Billboardで初登場1位を記録したが、1位は1週だけでした。で、翌週から、マライアとボーイズ・Ⅱ・メンの『One Sweet Day』が16週連続1位を獲得することになります。)この曲は、WHITNEYの11曲目のNo.1シングルとなった。(1996年のBillboard年間シングル・チャートでは14位にランクインしています)。

11/25が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の2人でした。PERCY SLEDGE(1941年生まれ)、RODNEY SHEPPARD(1967年生まれ)。尚、筆者のデータベースには、GLORIA LASSO(1922年生まれ)、BILL MORRISSEY(1951年生まれ)、STEVE ROTHERY(1959年生まれ)、AMY GRANT(1960年生まれ)、KASEY SMITH(1960年生まれ)、HOLLY COLE(1963年生まれ)、MARK LANEGAN(1964年生まれ)、TIM ARMSTRONG(1966年生まれ)、ERICK SERMON(1968年生まれ)、THEA GILMORE(1979年生まれ)、KIRSTY CRAWFORD(1983年生まれ)、KATIE CASSIDY(1986年生まれ)、という人たちも11/25生まれです。

今回は、取り上げられたものに関係なく、THE POLICEの再結成ライヴ(2007年)から、『Every Breath You Take』のON AIRでした。

「C/D USA」のTOP 3の発表を挟んで、ラストのリクエストは1995年のNO DOUBTの『Don't Speak』でした。ミディアム・テンポの聴かせる曲で、聴かせてくれるのはいいんだけど、やっぱり'80'sのものをチョイスして貰いたいので、ノーコメントにします。

次回は、EPGの番組情報によると、「ゲスト」はベッカ、ザ・スクリプト。内容説明は、U2の後継者と呼ばれる話題の新人ザ・スクリプトが再び登場!さらに話題のガールズロック、ベッカもスタジオに!ローリング・ストーンズの新作映画もたっぷり!とあります。

 

 

Weezer (Blue Album)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • 発売日: 2004/03/23
  • メディア: CD

Weezer (Blue Album)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: DGC
  • 発売日: 1994/05/10
  • メディア: CD

Holly

Holly

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: PIAS
  • 発売日: 2008/04/15
  • メディア: CD

AND WINTER CAME

AND WINTER CAME

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: WM UK
  • 発売日: 2008/11/11
  • メディア: CD

雪と氷の旋律

雪と氷の旋律

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Music Japan =music=
  • 発売日: 2008/11/12
  • メディア: CD

Weezer (Red Album)

Weezer (Red Album)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • 発売日: 2008/06/03
  • メディア: CD

Black Butterfly

Black Butterfly

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Eleven Seven Music
  • 発売日: 2008/09/16
  • メディア: CD

サーティファイアブル~完全限定デラックス盤 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
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サーティファイアブル

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
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Tragic Kingdom

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Trauma/Interscope
  • 発売日: 1995/10/10
  • メディア: CD


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GLORIA ESTEFAN『MI TIERRA』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1993年に発表されたアルバムであり、ソロ名義になってからは3枚目のスタジオ・アルバムである。本アルバムは彼女の母国・キューバの公用語であるスペイン語で歌っているアルバムであり、エスニックな雰囲気に満ちた内容となっているのが特徴である。ラテン系のアルバムとしては評価が高く、彼女の最高傑作と言われているアルバムでもある。Billboardでは最高位27位であったが、スペインでは1位を獲得、イギリスでも最高位11位を記録している。

収録曲は以下の全12曲である。『Con Los Anos Que Me Quedan』『Mi Tierra』『Ayer』『Mi Buen Amor』『Tus Ojos』『No Hay Mal Que Por Bien No Venga』『Si Senor!...』『Volveras』『Montuno』『Hablemos El Mismo Idioma』『Hablas De Mi』『Tradicion』。

この中からシングル・カットされたのは全部で6曲ある。アメリカではいずれもが大きなヒットにはならず、BillboardのHOT 100にはランクインしていないが、ダンス・チャートやラテン・チャートではそれなりのチャート成績を残している。また、アメリカよりもイギリスの方がチャート成績は良い。そんな中、『Mi Tierra』はスペインで堂々の1位を獲得するヒットとなっている。これ以外にシングル・カットされたのは『Con Los Anos Que Me Quedan』『Tradicion』『Montuno』『Mi Buen Amor』『Ayer』である。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『Con Los Anos Que Me Quedan』『Ayer』『Tus Ojos』『No Hay Mal Que Por Bien No Venga』『Hablemos El Mismo Idioma』『Tradicion』という所をピックアップしておくが、捨て曲が無く、いずれの曲もが高いクオリティを持っていて、たっぷりと聴かせてくれるアルバムである。

スペイン語で歌っていると言うことで、歌詞については理解できない所もあるが、ラテン系ミュージックの特徴である情熱的な感情はたっぷりと伝わってくるし、バラードの方は感情豊かに、丁寧に歌い上げていて、気持ちが伝わってくる。腰を落ち着けてじっくりと味わうと、より奥深さが分かるようになり、聞き飽きることのない大人の雰囲気に満ちた傑作アルバムである。また、女性ボーカル・アルバムとしても、内容があるアルバムである。

ラテン系ミュージックを聴くのであれば、聴いておきたいアルバムであり、手元に置いておきたいアルバムの一つである。

 

Mi Tierra

Mi Tierra

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Mid-Price
  • 発売日: 1993/06/24
  • メディア: CD


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