SSブログ

F. R. DAVID『WHEEL』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2007年に発表された彼の久しぶりのオリジナル・アルバムであり、前作から20年ぶりとなった4枚目のアルバムである。'80's前半において、『Words』や『I Need You』という大ヒット曲がある彼であるが、バック・ミュージシャンとして多くのアーティストを支える方に回っていたが、ここに来て久しぶりに自身のアルバムを発表というのは、嬉しい所でもある。ただ、かつてのヒット曲をここで引っ張ってくるというのは、ちょっとと思ってしまうのだが...

収録曲は以下の全12曲である。『Words (J'Aime Ces Mots)』『In My Mind』『Wheel』『Keeper Of The Flame』『Heartsing』『In Case You Don't Know』『First To Know』『You Came To The Right Place』『Some People Never Learn』『Don't Tell Me How To Feel』『Dead Star』『Words』。

かつてのヒット曲『Words』もここでは新録音ということなので、あれからほぼ四半世紀という時間が流れているということで、随分と丸くなったというか、円熟味が出てきたと言うか、'80'sの頃とは一味違った雰囲気を持っているというのは良い所である。また、全体的には、様々なアーティストたちのアルバムに参加したり、交流していたことにより、彼自身の幅も大きく広がったというのが大きいところであり、マイペースながらも、落ち着いた大人の落ち着きを感じることが出来るアルバムになっている。

お薦め曲は、『Words (J'Aime Ces Mots)』『Wheel』『Heartsing』『You Came To The Right Place』という所をピックアップしておく。尚、ラストの『Words』も悪くないが、頭に収録されている『Words (J'Aime Ces Mots)』の方が一枚上の出来になっています。

表舞台からは隠れていたものの、ミュージシャンとしてはずっと活動を続けていただけに、20年ぶりのニュー・アルバムというのは変な感じもするが、立てにこの世界で飯を食ってきた訳ではない。年齢もそれだけ加えたと言うことになるが、大人の落ち着きが感じられるようになり、安心して聴くことが出来るアルバムに仕上がっている。とは言っても、夫話年も表舞台にでなかったことを考えると、中年のおっさん新人というように捕らえるのも一つかと... '80's前半に彼の曲を聴いたことがある方は、一度は聴いてみることをお薦めするアルバムである。

 

Wheel

Wheel

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Stick
  • 発売日: 2007/08/14
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

藤子・F・不二雄のパラレル・スペース#1 [ドラマ]

WOWOWのオリジナル・ドラマの新シリーズで、全6話のオムニバス作品あるが、これは凄いドラマでした。30分枠で、次回予告(30秒)まで含めて29分であるのだが、構成の方はBS-iの「東京少女」(「Bitter Sweet」や「セピア編」)のような作りとなっていて、ドラマ+メイキングという構成でした。ドラマが17分半、メイキングが約9分半、エンドロールが約1分半ということになっていて、なかなか面白い構成を用いていた。(ドラマ部分とエンドロール部分を合わせると約19分、これに次回予告とOPを加えたら約20分になるので、他局に売って放送する場合、メイキング部分をカットして、24分または25分枠で放送できることになる。→これを行うかはまた別問題ですが...)

第1話は「値ぶみカメラ」という物語。原作漫画を意識した演出が取り入れられていて、登場人物の動き方が漫画そのままという感じになっていたのは面白い所でした。また、それぞれのキャラクターも、漫画をそのまま実写にしたというように、衣装の方も漫画をそのまま実写にしたという感じで、なかなか拘った作りをしていました。

カメラマン志望の竹子は、骨董品店の娘で、男のことで悩んでいた。一人は青年実業家の倉金、もう一人は貧乏カメラマンの幼なじみの宇達。どちらとつきあうのか、決められないでいた。そんな中、店の方に、不思議なカメラ。値ぶみカメラを持った男がやってくる。が、追い払われてしまう。が、竹子はその男を裏口から自室に入れて、値ぶみカメラの説明を聞く。それで撮影された写真には4つのボタンがあり、左上のボタンは本価、右上のボタンは市価、左下のボタンは産価が分かるというが、母の邪魔が入り、4つ目の右下のボタンの説明は聞くことが出来ず、男はカメラを置いて逃げていった。

そんな中、店に赤絵の皿を持った客がやってきて、お金が必要で引き取って欲しいと話す。父はそれを本物と思い、客の話に乗るが、竹子が値ぶみカメラで撮影してみると、それはニセモノだった。更に、店にやってきた倉金もそれは「精巧なイミテーション」と言い、ニセモノと語る。これに激怒する客だったが、倉金の機転で、その客は退散していった。

その後、倉金は竹子にプロポーズ。時間が欲しいと言う竹子に30分だけ時間を与え、時計とにらめっこを始める。竹子は値ぶみカメラで倉金を撮影し、本価、市価、産価を見てみると、産価は凄い金額だった。

そこに宇達がやってくる。竹子は宇達を撮影して本価、市価、産価を見てみる。そこにカメラの持主の男が現れ、カメラの代金100万円を求めるが、竹子はいらない、と言って値ぶみカメラを突き返した。男は10万円、1万円と値を下げていく。一方、倉金は、自分と宇達の選択を竹子に求める。

そんな中、男は4つ目のボタンの説明を始める。で、それは自価だという。竹子は自価を見ることなく、宇達を選んだのだった。

メイキングの方は、出演者たちがこの物語についての語り、原作漫画と本作の比較があり、ここまではこの物語を深く分析していたが、最後は主演の長澤まさみのちょっとしたイメージ・ビデオ(歌を歌っていた)がありました。(ここだけは、完全に「東京少女」のメイキングの一コマという感じになっていた。)

劇中で、竹子の母が口にしたギャグ「風呂坊主」と、それを受けた竹子の「プロポーズ」と言った所で、ひれらをわだわざテロップで出したが、そこだけは必要なかったと思うんですけどね...(出さなかったら、このギャグに気づかないという人もいたかも知れませんが...)

漫画をそのまま実写にしたという感じの演出は面白いものがあったのは面白い所だったが、SEをもう少し入れても良かったと思いましたね。(特に、歩く時の足音を入れたらもっと面白くなる。)原作のSFファンタジー(SFは「すこし・ふしぎ」であって「Science Fiction」ではない。)という世界をそれなりに描いていたが、あと一捻り入れていたら、更に1ランク上の作品になったのは間違いないところで、この点がちょっと残念でした。が、時間的には見やすいものであり、メッセージ性もあるということで、なかなか面白い作品でした。

 

↓原作漫画はこれに収録されています。

藤子・F・不二雄SF短編PERFECT版 (7) (SF短編PERFECT版 7)

藤子・F・不二雄SF短編PERFECT版 (7) (SF短編PERFECT版 7)

  • 作者: 藤子・F・不二雄
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2001/01
  • メディア: 単行本


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

ケータイ刑事銭形海31話(3rd.5話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]

3rd.の再放送も順調に進んでいて、今回は通算では31話となる3rd.5話「川渕浩探検隊シリーズ! ~海底洞窟の謎を追え!殺人事件」です。「・1st.15話」に続く「川渕浩探検隊」シリーズの第2弾ということになったが、まさかこれが登場することになろうとは思いませんでした。で、今回は劇中に登場したアオバサソリ、人喰いイルカ、海底毒蜘蛛(シースパイダー)という動物から「サソリ」「イルカ」「蜘蛛」についてと、「・1st.15話」でも出てきた「アナフィラキシー」について記すことにする。

尚、BS-iの本放送の時に記した長文&ネタバレあり版は「ここをクリック」してご覧下さい。(放送直後に記した感想版もここを経由してください。)

サソリ」:クモ綱サソリ目の節足動物の総称である。体長は3~18cm程度で、先端が鋏形状をした大きな蝕肢と、尾に毒針を持っているのが特徴である。温帯から熱帯に生息し、夜行性動物である。全世界には約1600種類のサソリがいるとされている。

猛毒を持っている動物ということで真っ先に名前が挙がるが、人命を奪うような猛毒を持つサソリの種類は少なく、20~30種類程度である。(大抵のサソリの毒性は弱く、人命を奪う所までいかない。)特に、アフリカやメキシコに生息している種のサソリの毒性は強い。日本にも、八重山諸島や小笠原諸島などに生息しているが、それらのサソリの毒性は弱い。

また、交尾の際、雌と雄が向かい合って互いの蝕肢をつかみ合ってする「婚姻ダンス」と呼ばれるダンスはよく知られている。

イルカ」:哺乳綱鯨偶蹄目クジラ類ハクジラ亜目に属する中の、比較的小形の種の総称である。体長は1~5m程度のものを言うが、特に体長では明確な基準はなく、クジラとイルカが区別される。(マッコウクジラやゴンドウクジラ、シロイルカは、体長が小さくてもクジラとされている。)

両顎に歯を持ち、紡錘状の体型をしており、鎌形の背びれを持っている。前肢はひれ、後肢は無い。普通の海に群れを成して生息しており、魚やイカを食べる。

知能が高いとされているが、科学的に確証された訳ではない。が、ヒトに次いで、体重に占める能の割合が高い動物であることから、昔から研究対象となっていることが多い。

フィクションの世界では人間と同程度の知能を持った動物として描かれた作品もあるが、映画「イルカの日」のような悪意を持った者が現れたら、ちょっと怖い所でもある。また、この物語では「人喰いイルカ」という名前が出てきているが、これは「イルカ」というよりも「シャチ」に対するイメージである。(「シャチ」は「クジラ」と「イルカ」の中間のような位置づけであるが、「クジラ」には加えられず、「イルカ」の一種とされることが多い。)

人間の可聴周波帯域よりも高い周波数を持ったパルス(人間には聞こえないので「超音波」と呼ばれる。)を発し、それを使って仲間同士のコミュニケーションを行う。

尚、英語では「Dolphin」というが、「ネズミイルカ」は「Porpoise」と呼び、イルカ(Dolphin)とは区別されている。

蜘蛛」:クモ綱クモ目の節足動物の総称である。頭胸部に8個の単眼と6対の付属肢を持っている。腹部にある糸疣(いといぼ)から糸を出すのが特徴である。尚、蜘蛛の仲間には蜘蛛の巣を張らない種もいる。世界では約35000種類もの蜘蛛が生息していて、日本だけでも千数百種の蜘蛛が生息している。

蜘蛛は毒を持っているが、その殆どは虫を殺す程度の毒であり、人間には殆ど利かない。(そもそも、人間の皮膚を貫くことが出来る毒牙を有している蜘蛛は殆どない。)が、人間を殺すほどの強力な毒を持った種も確かに存在する。

毒グモとして知られているのは、セアカゴケグモ、カバキコマチグモ、タランチュラなどであるが、タランチュラの毒性は意外と強くない。(中には強い毒を持っている場合もありますが...)

しかし、蜘蛛の毒が体内に入った場合、毒性は弱くても、アナフィラキシーショックを起こす場合があるので、注意が必要なのは言うまでもない。また、蜘蛛の糸が目に入った場合、毒性分が関係しているとされている。よって、毒は弱いと言っても安心してはいけない。

アナフィラキシー」:アレルギーの一種であり、抗原抗体反応によって急激なショック症状を引き起こし、それが著しい場合は死に至ることがある現象である。

特定の食物を食べたことで呼吸困難などを起こすことがよく知られている。また、動物関係では、蜂に刺されると、蜂の毒に対する抗体が出来、2度目に指された時にアナフィラキシーショックを起こし、場合によっては死に至ることがある。

アナフィラキシーショックには便宜上、4つの型に分類される。Ⅰ型からⅣ型があり、アナフィラキシー型反応、細胞傷害型反応、免疫複合体型反応、細胞免疫型反応がそれらの4つである。

また、治療方法としては、除去食療法と薬物療法があることが知られている。尚、これらは生死に関わることになるため、自分で軽々しく判断せず、医師の診察を受け、治療に関しても医師や専門家の言葉に従いましょう。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

 

↓参考まで

節足動物ビジュアルガイド タランチュラ&サソリ (節足動物ビジュアルガイド)

節足動物ビジュアルガイド タランチュラ&サソリ (節足動物ビジュアルガイド)

  • 作者: 相原 和久
  • 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 単行本

図解 猛毒動物マニュアル―サソリ、毒グモからフグ、コブラまで

図解 猛毒動物マニュアル―サソリ、毒グモからフグ、コブラまで

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 同文書院
  • 発売日: 1996/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

猛毒動物 最恐50 コブラやタランチュラより強い 究極の毒を持つ生きものは? (サイエンス・アイ新書 83)

猛毒動物 最恐50 コブラやタランチュラより強い 究極の毒を持つ生きものは? (サイエンス・アイ新書 83)

  • 作者: 今泉 忠明
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2008/10/16
  • メディア: 新書

おもしろすぎる動物記 六時虫、凶暴なブタ、伝説の毒鳥、陸を行く魚… (サイエンス・アイ新書 50) (サイエンス・アイ新書 50)

おもしろすぎる動物記 六時虫、凶暴なブタ、伝説の毒鳥、陸を行く魚… (サイエンス・アイ新書 50) (サイエンス・アイ新書 50)

  • 作者: 實吉 達郎
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2008/01/16
  • メディア: 新書

海洋動物の毒―フグからイソギンチャクまで

海洋動物の毒―フグからイソギンチャクまで

  • 作者: 塩見 一雄
  • 出版社/メーカー: 成山堂書店
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 単行本

ふしぎいっぱい 毒をもつ動物 (AMAZING WORLDS)

ふしぎいっぱい 毒をもつ動物 (AMAZING WORLDS)

  • 作者: アレクサンドラ パーソンズ
  • 出版社/メーカー: ブックローン出版
  • 発売日: 1996/10
  • メディア: 大型本

クジラ・イルカ大百科

クジラ・イルカ大百科

  • 作者: 水口 博也
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 1998/07
  • メディア: 大型本

日本のクモ (ネイチャーガイド)

日本のクモ (ネイチャーガイド)

  • 作者: 新海 栄一
  • 出版社/メーカー: 文一総合出版
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 単行本

原色日本クモ類図鑑 (保育社の原色図鑑)

原色日本クモ類図鑑 (保育社の原色図鑑)

  • 作者: 八木沼 健夫
  • 出版社/メーカー: 保育社
  • 発売日: 1986/03
  • メディア: 単行本

↓いざという時のために...

食物アレルギーとアナフィラキシー

食物アレルギーとアナフィラキシー

  • 作者: 角田 和彦
  • 出版社/メーカー: 芽ばえ社
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 単行本

食物アナフィラキシー―アレルギーが生命を奪う (健康双書)

食物アナフィラキシー―アレルギーが生命を奪う (健康双書)

  • 作者: 角田 和彦
  • 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

アナフィラキシー (救急・集中治療 Vol17 No8)

  • 作者: 箕輪 良行
  • 出版社/メーカー: 総合医学社
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。