「EL TOPO」 [映画(洋画)]
表題の作品は1969年のアメリカとメキシコの合作映画「エル・トポ」である。1974年のアヴォリアッツ・ファンタスティック映画祭で審査員特別賞を受賞した作品であり、カルト作品として知られている西部劇である。A・ホドロフスキーが監督、脚本、音楽、主演を務めた作品であり、また、BEATLESのジョン・レノンが本作の独占配給権を獲得したということでも話題となった作品である。
作品データを記しておくと、時間は123分、監督、脚本、音楽はアレハンドロ・ホドロフスキー、撮影はラファエル・コルキディである。そして出演はアレハンドロ・ホドロフスキー、ブロンティス・ホドロフスキー、デヴィッド・シルヴァ、ポーラ・ロモ、マーラ・ロレンツォ、ロバート・ジョン、たちである。
物語は二部構成となっていて、共に難解なところがある。流浪のガンマン・エル・トポは息子のブロンティスと共に旅を続けている。ある日、村を襲った山賊を退治し、そのボスの女・マーラィに惚れ、息子を置き去りにして去っていく。女に楚々のかれたエル・トポは東洋哲学者、超能力者、自然主義者、砂漠の聖者という人格高潔な4人のガンマンを卑劣な手段で倒す。が、自らも死を迎える...
後半は僧侶となって再生したエル・トポは地底にいた。地底の人々を救うためのトンネルを掘ることに余生を捧げる。が、そこには教会の神父となった息子がいて、父への復讐に燃えていた...
難解であり、何を言っているのか理解できない所があるのだが、そこでリタイアしてしまおうとはならず、最後まで見てしまう。そして、数年したらまた見てみたいとなるのだが、やはり理解できないでいる。(当然、数年後に再び見てみようと思うことになり、この繰り返しである。)
映画としたら様々な要素が入り交じっていて、ホドロフスキー・ワールドが全開という作品であるが、一度見たら麻薬のように離れられなくなってしまう作品でもある。
普通の人は見ない方が良いかもしれないが、これぞという映画を見ておきたいという方は、一度で理解できるものではないので、何度か見る、という覚悟をしてから見ることにしましょう。で、一度見たら麻薬患者のようになってしまいますよ...
ケータイ刑事銭形海29話(3rd.3話)[改訂版] [ケータイ刑事]
今回のMBSの放送は、通算では29話となる3rd.の第3話「ザバーンザバーンは異国の香り! ~プリンセス暗殺計画」です。MBSの放送も、全体の3/4までやってきました。今回は、絢ちゃんの二役という所がポイントです。また、「雷」までだと、サブタイトルに「事件」という文字がないのは珍しいのだが、「海」ではこれで6度目となり、この後にも3回あるため、39話中9話ということになったら「珍しく」とは言えませんね。
また、人名がやたらと長~いのもお遊びと言うことでは楽しいものです。そして忘れてならないのは、「みたらし団子」もとい、「ポポロパンピン・エクスレアード・トレビアーン」ですね。これを食べながら見ると、一段と楽しくなる物語でもあります。(牛丼でも構いませんが...)
それでは、いつものように、長文&ネタバレありで記していきます。尚、放送直後に記したものは「ここをクリック」して下さい。
警視庁。「おはようございま~す」と言って海ちゃんが現れる。松山さんと柴田さんはテレビにかじりついていて「どうしたんです?」と尋ねる海ちゃん。松山さんは「ちょっと見てくれよ、ニュース、ニュース」と言って海ちゃんを呼ぶ。柴田さんが「ザバーン王国の王女が来日しているそうなんですよ」と言い、海ちゃんもテレビに目を移す。テレビには、ザバーン王国のカイリーネ王女が来日したというニュースが流れる。で、「ほらほらほらほら、おまえにそっくりだろう」と松山さん、「年も17歳で海ちゃんと一緒ですよ」と柴田さん。海ちゃんも「こんなことってあるんですね~」と驚いていた。柴田さんは「まあ、世の中には自分にそっくりな人間が3人いるって言われてますからね...」と言い、松山さんは「こないだだってさぁ、町でさぁ、大政絢、間違えられて「毎週土曜日見ています」と言われて、結構その気になって、似てると思ってるんじゃないか」と海ちゃんに突っ込んでくる。これに海ちゃんはその気になって「自分じゃ似てると思わないんですけど、ほら絢ちゃんの方が可愛いし、性格良さそうだし...」とさりげなくアピールするが、松山さんと柴田さんはその場から離れていて、多聞スナックをつまみながら別の話をしていた。で、海ちゃんは「あの...、ここは突っ込んでくれないと...」と文句を言っていた。
そんな所に「警視庁から入電中」と入電が入り、携帯を開く海ちゃん。(松山さんと柴田さんも画面を凝視する。)港区赤坂のザバーン王国大使館にプリンセス・カイ暗殺予告状が届けられた模様。直ちにプリンセスの身替わりになって捜査を開始せよ。(いつもの入電と少し違って捜査方針まで指示するのは珍しいですね。)で、海ちゃんたちはザバーン王国大使館に向かった。
ザバーン王国大使館。(ザバーン王国は「Kingdom of Sabbaaan」と大使館の看板に記されている。)王室執務長のオルカ(本名はオルカディアトロス・サザンウインドバード・タイガーシャーク)が海ちゃんをじっと見ていて、「なんか、凄く見られてます、私」と口にする海ちゃん。オルカは「失礼しました」と言い、(海ちゃんが)王女にそっくりだと驚いていた。で、着席すると、改めて自己紹介するオルカ。これに「長いお名前ですね」と海ちゃん。オルカの説明で、ザバーン王国には親日派が多く、王女も大の日本通だということだった。そんなオルカは「どうぞ、お食べ下さい」と言って、目の前にあるお菓子を勧める。「これが我が国の名産品で、ポポロパンピン・エクスレアード・トレビアーンと呼ばれるお菓子です」と説明するが、海ちゃんは「みたらし団子にしか見えないんですけど...」と漏らしていた。(グラスにみたらし団子が入っている。)松山さんは「じゃあ遠慮無く」と手を伸ばそうとするが、海ちゃんはそれを制して「その前に事件の詳細を教えて下さい」と本題に入っていく。
オルカは立ち上がってポケットから暗殺予告状を取り出して「これをご覧下さい」と言って海ちゃんに渡す。「何て書いてあるんだ?」と松山さん。流石の海ちゃんも「ちっとも読めませんねぇ」と言っていた。(アラビア語で書かれていました。)で、オルカが「時の流れに従い、プリンセスの命の灯火は消されるべし、と書いてあります」と語る。「単なる嫌がらせじゃないんですか?」と海ちゃんが尋ねるが、ザバーン王国では、近年、王政廃止を唱える武力グループが現れ、政府要人の狙撃や爆発テロが起こっている。王女は現在唯一の王位継承者であり、王女の命が奪われると王家の血筋は断たれてしまうということだった。更に今日は、大使館でセレモニーが行われ、多くの来賓客が出入りするので、暗殺者が紛れ込む可能性は否定できないと語る。で、海ちゃんは「分かりました。警視庁の威信にかけて、王女の身をお守りします」と力強く言った。(やっぱり使命感に燃える海ちゃんです。)で、オルカは海ちゃんの手を取って「お頼みします」と頼み、その手に自分の顔を近づけようとするが、松山さんが海ちゃんの手を払い、オルカにそれをさせなかった。
やがて、王女がやってくる。オルカはザバーン王国王女、カイリーネ・ネクロチアス・エメラルドオーシャン・ターモン・アンドリウ・ボナパルト・ジョゼッペ様」と口にするが、海ちゃんは「これまた長いお名前ですね~」と漏らしていた。オルカは「通常、「プリンセス・カイ」とお呼びしています」と語る。「はじめから言えよ」と松山さんは口にするが、オルカはそれを制すると「どうぞ、お入り下さい」と言い、海ちゃんと松山さんは頭を下げる。
ドアが開いて、プリンセス・カイが姿を現し、側にやってくると「構わぬ、二人とも、面を上げぃ」と言う。頭を上げた松山さんは、すかさず「時代劇だな」と呟いた。プリンセス・カイは海ちゃんを目にすると「お~お、これはまことしやかそっくりじゃの~う。まるで鏡でも見ているようじゃ」と驚いていた。これに海ちゃんは「何で時代劇?」と漏らす。プリンセス・カイは「この国の姫は、かような言葉遣いをするのであろう」と答え、オルガが説明する。「プリンセス・カイは、日本の映画やテレビドラマをご覧になって、日本語に精通なさっております。「水戸黄門」「大岡越前」「遠山の金さん」」と語る。これに松山さんは「そりゃあ間違いじゃないけどなぁ、時代が違うんだよ。日本のことは日本人に…」と反論を始めるが、オルカが松山さんの身だしなみを整えようとして制し「君みたいなのはイライラするんですよ、私の国では...」と言う。松山さんは「失礼だな、君は。日本の警察を舐めるんじゃない」と文句を言うが、オルカはそれ以上松山さんを相手にしなかった。オルカは海ちゃんの横に移動すると「では、ミス銭形。身替わり捜査の準備をしていただきたい」と言い、海ちゃんは「はい」と口にする。
プリンセスの衣装を身につけた海ちゃんが「松山さん」と言って階段を降りてきた。それを見た松山さんは「お前、銭形?」と驚いていた。海ちゃんは「そうですよ」と言って笑顔を見せていたが、松山さんは海ちゃんをじっくりと見ると「馬子にも衣装ってこのことだな...」と口撃していた。そこに青葉台学園の制服を着たプリンセス・カイもやってきて「ほう、なかなか様になっておるではないか」と言う。これを聞いた松山さんは海ちゃんとプリンセス・カイを見比べて、「ていうことは、こっちが王女様?」と言ってプリンセス・カイに言う。これに「わらわはお主の相棒とやらに扮せばいいのじゃな。よろしく頼むぞ」と、やはり時代劇口調で言う。松山さんは「なんかやりにくいな」と漏らすが、海ちゃんは「必ず、犯人は突き止めて見せます」と言ってプリンセス・カイに敬礼をする海ちゃんと松山さん。これにプリンセス・カイは「頼んだぞ」と返す。
そこに「紹介しよう」と言ってオルカが2人の衛兵を連れてきた。「コバルトグリーンとコバルトブルー」と言って2人を紹介する。2人は最も信頼できる衛兵だった。(この名前、戦隊メンバーの2人みたいな名前ですね...)また、身替わり捜査の一件はこの2人以外には誰にも伝えていないということで、知っているのはこの場にいる6人だけだった。
王女として振る舞う海ちゃんだったが、オルカは「王女は常に高貴な存在です。品行方正、才色兼備、文武両道、全てを…」と語り、海ちゃんを教育する。海ちゃんは食事として出されたエスカルゴを上手く扱えず、後ろに飛ばしている有様だった。
一方、プリンセス・カイは松山さんと共に大使館の外に出ていった。「上手く誤魔化せたな、松山殿」と言うプリンセス・カイ。が松山さんは「松山殿はないなぁ。敬意を称して松山先生と呼んで貰おうかな」と言う。「先生とな?」と返すプリンセス・カイに「言って見ろ」と松山さん。「松山先生」と言うプリンセス・カイだったが、「声が小さい」と言って都合3回言わせる。大きな声で「松山先生」と言うと「よ~し合格!」と松山さん。(「M2」で零ちゃんに「松山先生」と言わせたあのシーンの再現となりました。)すると松山さんは「ご褒美にこれをあげよう」と言って、スーツの内ポケットから取り出した日焼けサロン黒コゲ(五反田の名店と書かれてある。)の割引券を渡していたが、プリンセス・カイは怪訝そうな顔をしていた。
その頃海ちゃんは、オルカと共にいつものプリンセス・カイの行動をしていて、「最近の王女様は、ことのほかヨガに興味があるんです。それは我が国の者ならば周知の事実」と言い、海ちゃんはヨガのレッスンをさせられていた。(体の柔らかい所をここでも見せている絢ちゃんです。)が、バランスを崩してオルカの方に倒れて、オルカが手にしていたグラスの中身がこぼれていた...
その頃、プリンセス・カイと松山さんというと、「松山殿」とプリンセス・カイは松山さんに尋ねようとするが「殿じゃない」と松山さん。プリンセス・カイは「これは何という食べ物じゃ?」と問う。すると「お前、牛丼知らないの?」と松山さん。(2人の手には牛丼弁当があった。)「牛丼と申すか」と牛丼を知ったプリンセス・カイに松山さんは説明する。「つめしろよ、ねぎだく、つゆだく。俺のベストチョイスだ」と言うが「何を言うておるのかさっぱり分からぬ」とプリンセス・カイ。松山さんは「食い方教えてやるから、こっちこい」と言ってプリンセス・カイを呼ぶ。松山さんはあぐらを組んでいて、それを真似て座るプリンセス・カイ。(「M2」で「宇宙戦艦ヤマト」のネタの所であぐらを組んでいた松山さん。色々と「M2」を再現してくれます。)割り箸の袋を口にくわえ、箸を取り出し、口で挟んで箸を割り、牛丼の容器の蓋を開けると、茶道の茶碗のように回し、お辞儀をしてから気合いを入れると、一気に掻き込むように食べ始める。プリンセス・カイは松山さんの隣で松山さんのポーズを真似しながら、見まねして食べ始める。松山さんは「美味っめぃ~」と叫ぶと、プリンセス・カイもそれを真似ていた。調子に乗った松山さんは「もう一度」と言って「美味っめぃ~」を口らすると、プリンセス・カイも繰り返す。すると「合格」と言った松山さんだった。
そんなところに「松山さん、助けて!」と海ちゃんが逃げてきた。後を追ってくるコバルトブルーとコバルトグリーン。(お約束で、ブルーが階段下でズッコケ、更にそれに躓いて転ぶグリーン。)松山さんは「何だ?一体どうしたんだ?」と尋ねると海ちゃんは「礼儀作法はたくさんです」と言って、松山さんの回りを回ってコバルトブルーとコバルトグリーンから逃げていた。(→意外と根性がないのか、ザバーン王国の礼儀作法があまりにもとんでもない内容だったのか?→ここは後者だと解釈しておきますが...)
プリンセス・カイとコバルトブルー、コバルトグリーンは牛丼を口にして「美味っめぃ~」と叫んでいる中、松山さんは海ちゃんと2人になって、海ちゃんの話を聞いていた。で、「いいじゃないか、花嫁修業だと思えば」と松山さんは言うが「私、高校生ですよ。まだ結婚なんて興味ありません」と返す海ちゃん。これに「そんなこと言ってると適齢期過ぎちゃうよ」と松山さんは口撃して返していた、すると海ちゃんは「ちなみに私の携帯は「けっこん」と打つと「血痕」に一発変換です」と言って笑っていたが、これに松山さんは「そんな頻繁に使ってるんだ。変な女子高生」と松山さん。(→口では松山さんの方が一枚上手です。)「そんなことない」と反論する海ちゃんだったが、そこにボウガンの矢が飛んで来た。
幸い無事だったが、驚いたプリンセス・カイたち。海ちゃんと松山さんは矢が飛んできた方向を振り返った。すると、窓にあった人影が逃げて行くのが見えた。松山さんは「いくぞ、銭形」と言って追いかけていった。
松山さんが先に到着、海ちゃんは「このドレス、走りにくいです」と言って、後から到着。窓から外を見た松山さんだったが、矢を放った人影は何処にもなく「逃げられたな」と漏らす。「暗殺者は内部の人間だな」と海ちゃんに言う松山さんは、中に入っていく。海ちゃんは窓から外を眺めると熟考に入る。(プリンセス・カイは「美味っめぃ」を口にしていた。)そして「寄せる、悪のさざ波」(ここでAパート終了。経過時間は12分を回った所でした、よってBパートは13分半弱となります。)
階段を降りていくオルカに続いて松山さんと海ちゃんもついていく。松山さんがオルカに「今日のセレモニーは中止しろよ」と言うが、オルカは「それは出来ません。我が王室が脅迫に屈するなど、絶対にあり得ないこと」と言って受け入れない。松山さんは「暗殺者はな、この内部の人間なんだぞ。何かあったらどうするんだ」と詰め寄るが、オルカは「落ち着いて下さい、ミスター・松山」と言って全く受け入れる気配を見せない。その頃海ちゃんは着慣れない衣装のせいか、ハイヒールのせいなのか、海ちゃんは階段で転んでいた。(で、何も言っていない。)オルカは「これは不幸中の幸いですよ。あの場には王女もいたはず。でも、狙われたのはどなたですか」と言って笑い、「これこそ暗殺者を捕まえるチャンスなのでは」と言って海ちゃんを指差す。すると松山さんは「お前、こいつを餌にするつもりなのか?」と海ちゃんを指差しながら食ってかかろうとする。これに海ちゃんは「松山さん。私なら大丈夫。それより、私たちの任務は王女の身を守り、暗殺者を捕まえること」と言って「セレモニーは予定通り行いましょう」と言う。(任務の重要性を分かっていて、しかもプロ意識も持っていますね。)オルカは「ご安心を。我々もミス銭形の警備を徹底します」と言うと去っていった。松山さんは「おい」、余りにも危険すぎないか」と叫んでいた。
執務室の椅子に座っている王女の姿をした海ちゃんに松山さんは「相手は命を狙ってくるんだぞ」と気が気でなかった。これに海ちゃんは「少し冷静に」と言って落ち着いている。「何が冷静だ」と食ってかかる松山さんに「これでも食べて」と言ってポポロパンピン・エクスレアード・トレビアーンの入ったグラスを渡す。松山さんはそれを口に運び、食べながら「さっきから何やってるんだ?」と海ちゃんに尋ねる。これに「おじいちゃまへの手紙です」と答える海ちゃん。「もし、私の身に何かあったら渡して貰おうと思って...」と言って手紙を書こうとしていた。これに松山さんは「縁起でもないこと言うな、バカ」と怒る。しかし、海ちゃんは笑いながら「でも、何て書いたらいいか分からなくて...」と言って、手紙は進んでいなかった。すると海ちゃんに背を向けた松山さんは「だったら書くな」と言う。「えっ?」と言って松山さんの方を振り向く海ちゃん。松山さんは海ちゃんの方を向くと「お前の身はな、俺が必ず守ってやるから」と言う。すると「よろしくお願いします」と海ちゃん。で、つかの間の笑顔を見せる。
松山さんは手紙を目にすると「汚い字だな。おじいちゃまぐらい、ちゃんと漢字で書け」と口撃を開始するが、手にしていたポポロパンピン・エクスレアード・トレビアーンのタレが飛び散って、海ちゃんが書いている用紙の上に飛んだ。海ちゃんは笑いながら「もう、何やってるんですか。子供じゃないんだし」と言う。松山さんは「悪い悪い」と言って、飛んだタレを手で拭く。が、それを見ていた海ちゃんは何か閃いた。
海ちゃんは側にあった新しい用紙を手にすると、その端っこの部分が汚れているのに気づき、パラパラとめくってみる。そして、大使館に届いたという暗殺予告状を広げて、それをめくった紙の束の上に重ねた。そして虫眼鏡で汚れている部分を調べる。で、笑顔になった海ちゃんは「そうか、そういうことか。」松山さんが「どういうこと?」と尋ねると「謎は解けたよ、ワトソンくん」
まもなくセレモニーが始まる時間となる。松山さんはオルカに「本当に大丈夫なんだろうな」と確かめるが「そろそろセレモニーが始まる時間です」とオルカは言って、松山さんを無視する。そんな所に「お待たせしました」と言って、プリンセス・カイと海ちゃんが階段を降りてきた。(コバルトブルーとコバルトグリーンが後をついてくる。)オルカは階段下で「おお、これはこれは」と言って一礼すると「準備は如何ですかな?」と尋ねる。これに「彼女に我が国の挨拶を教えたところじゃ」と(制服姿の)海ちゃんが答える。プリンセス姿の海ちゃんが「色々教わっちゃいました。てへっ」と続く。「よろしく頼むぞ、ミス銭形」と制服姿の海ちゃんが言うと「はい」とプリンセス姿の海ちゃんが答え「じゃあ、言ってきますね、松山さん」と松山さんに言う。「気をつけるんだぞ」と返す松山さん。
オルカはプリンセス姿の海ちゃんに「では、会場に向かいましょうか」と言い、プリンセス姿の海ちゃんはセレモニーの会場に向かった。コバルトブルーとコバルトグリーンが後をついていき、制服姿の海ちゃんと松山さんだけがこの場に残った。
腕組みをして心配げな顔をしている松山さんを見て「随分心配そうじゃなぁ」と海ちゃんが言う。「まあな」と返す松山さんに「そんなにミス・銭形の身を案じておるのか?」と尋ねる。これに「あいつはまだ子供だからなぁ。俺がいないと何にも出来ないんだ」と松山さん。更には「だいたい、警視総監も警視総監だ。孫娘にこんな危険な任務に就けさせるか。今度会ったら絶対文句言ってやる」と息巻いていた。(銭形警視総監に会う機会って本当にあるのでしょうか?)これに「それだけ信頼しておるのであろう」と返す制服姿の海ちゃん。松山さんは「もう一度見回ってくる。ここにいてくださいよ」と言う。「うむ、心得た」と海ちゃん。で、松山さんはこの場を離れ、制服姿の海ちゃん一人がこの場に残った。
それを待っていたかのようにオルカが階上に姿を現し「やれやれ。慌ただしい男ですなぁ」と言う。これに海ちゃんは「どうしたオルカ。セレモニーの途中ではないのか?」と尋ねながら階段を数段昇って行く。オルカは「片付けものがありましてね」と(適当に)返すと「時に、王女様のフルネームを聴いても良いですか」と尋ねる。これに「何を言うておる。カイリーネ・ネクロチアス・エメラルドオーシャン・ターモン・アンドリウ・ボナパルト・ゼゼッペに決まっておるであろう」と答える。すると「本人で間違いないようですな」と口にしたオルカは懐から銃を取り出し、直ぐに制服姿の海ちゃんに向けて発砲した。で、胸に弾を喰らって倒れる海ちゃん。
銃声を聞いて「どうした?」と慌てて駆け込んできた松山さん。オルカは「王女から目を離すとは、日本の警察は当てにはなりませんな」と言う。松山さんはオルカの手に銃があることから「お前が暗殺者か?」と問うが「いいえ、違います」と返したオルカは「暗殺者は、王女と見張の刑事を撃って逃亡しました。まあ、跡から追っても無駄でしょうがね」言って銃を松山さんに向け続けていた。「始めからそのつもりだったのか?」と松山さんが言うとオルカは笑いながら「あなたはとんだ貧乏くじを引いたんだよ」と言って銃の安全装置を解除して松山さんを撃とうとする。
そこに三味線の音が届いてきてオルカは闇に包まれる。岩に白波が砕け散る。「大波小波かき分けて。…」海ちゃんの口上が始まり、「私の碇で沈みなさい!」から「神奈川沖浪裏」の大浪がうねり、赤い碇のストラップが飛ぶ。碇が床に突き刺さると、鎖がオルカを捕らえていた。海ちゃんが鎖を引くと大回転して倒れ込むオルカは「何事?」と漏らした。
撃たれたはずの制服姿の海ちゃんが立っていて「正体を見せるのを待ってましたよ」と言って階段を降りてくる。松山さんは驚いて「お前、銭形か?」と尋ねる。これに「ピンポン。正解です」と海ちゃん。すると「そんなバカな...お前、死んだはずじゃあ...」と驚いて尋ねるオルカ。すかさず「防弾チョッキです。計画は全てお見通しですよ」と海ちゃんは言う。(→頭を撃たれていたら、防弾チョッキを着ていても助かりません。これを考えたらオルカはスナイパーとしては失格です。)
オルカは「何で分かったんだ?」と問う。海ちゃんは「あなたは一つ、致命的なミスをしました」と言って説明に入る。暗殺予告状を示すと「見て下さい」と言い、端っこにポポロパンピン・エクスレアード。トレビアーンのタレの染みがあることを指摘する。また、デスクの紙にも全く同じ染みがあったことを告げると、「つまり、この予告状はあなたが書いたものです」と指摘する。更に、オルカは武力グループと裏で繋がっていて、前々から王女の身を狙っていた。しかし王女は常に身辺を守られていて、オルカの立場でもなかなか手は出せず、今回の入れ替わりを利用しようと企んだ。庭にいた海ちゃんを狙ったボウガンを射ったのもオルカで、これも計画の一部で、替え玉の海ちゃんに警備が集中し、本物の王女の身辺が手薄になり、その隙を狙うつもりだった。これを聴いた松山さんは「そうか。だからもう一度入れ替わって、こいつが襲ってくるのを待ち伏せしたって訳か」と言う。
一方、オルカは「なるほど、すっかり欺されましたね。しかし、よく王女のフルネームを答えられたものだ」と感心する。これに海ちゃんは「私は一度聴いた名前は絶対に忘れないんです」と答える。(日本人の名前ならともかく、横文字の長い名前まで覚えてしまうなんて、やっぱり銭形家の人間は凄い能力を持っていますね。)しかしオルカは「どうかな。一つ忘れてませんか」と言って余裕を見せる。「何でしょうか?」と海ちゃんが尋ねると「ここは我が国の大使館です。日本の法律は一切通用しない。つまり、日本の警察は私を逮捕する権限がない」(治外法権というやつです。)と言って余裕を見せる。
が、海ちゃんはこれを予想していて「やっぱりその手で来ましたね」と言い、松山さんは「卑怯者」の口走る。オルカは銃を海ちゃんに向けるが、その時、オルカの背後からプリンセス・カイの声がした。振り返ったオルカはプリンセス・カイの姿を目にして慌てた。プリンセス・カイは「ミス・銭形の助言によりセレモニーの途中で抜け出してきた。日本の法律で裁けぬなら、我が国の法律で裁くまでのこと」と言い「ブルー、グリーン、この狼藉者を引っ捕らえよ」と命じた。で、コバルトブルーとコバルトグリーンがオルカを取り押さえた。
プリンセス・カイは階段をゆっくりと降りてくると「松山先生殿、この男の身柄を拘束して貰えるかな」と頼む。これに「喜んで」と答えた松山さんは逮捕しようとして「オルカディアトロス・…???」と名前を言おうとするが詰まってしまう。で、海ちゃんが「オルカディアトロス・サザンウインドバード・タイガーシャーク」と言ってくれる。松山さんは「そう、それだ」と言うと「プリンセス・カイ殺人未遂容疑で逮捕する」と言ってオルカに手錠を掛けた。それを見たプリンセス・カイは「これにて一件落着!」と言って遠山の金さんのポーズを決めて笑顔を見せた。で、オルカは連行されていった。
海ちゃんが手を叩いて「お見事です。プリンセス・カイ」と言うとプリンセス・カイは「一度、この台詞を言うてみたかった。お主には礼を言うぞ。ミス銭形」と返す。海ちゃんは「こちらこそ、お役に立てて光栄です」と言って笑顔を見せる。プリンセス・カイは「是非、我が国を代表して、感謝の気持ちを贈りたい」と告げた。海ちゃんは目を丸くして首をかしげていた。
警視庁に戻ってきた海ちゃんと松山さん。プリンセス・カイが言った「感謝の気持ち」というのはポポロパンピン・エクスレアード・トレビアーン1年分であり、それが入った箱が山のように届いていた。柴田さんが「感謝の気持ちでみたらし団子1年分ですか」と言うが、海ちゃんは「団子じゃありませんよ、ポポロパンピン・エクスレアード・トレビアーンです」と正していた。(几帳面というか、細かいというか、真面目というか...)松山さんは「しかし驚いたな。いつの間にお前たち入れ替わったんだよ?」と海ちゃんに尋ねる。これに海ちゃんは「セレモニーの直前です。入れ替わったことがばれないように、プリンセスにきちんとした日本語を教えておいたんです」と答えた。これに松山さんは「あのなぁ、先輩の俺にな、そういうことは教えておけよ」と文句を言うが「敵を欺くにはまず味方からです」と返す海ちゃんだった。すると松山さんは思い出した様に「ということは、あの時入れ替わったって言うのは...?」と漏らした。
海ちゃんは「私は子供だから、松山さんがいないと何も出来ないんですよね」と言う。更に続けて「おじいちゃまにも何か言いたいことがあったんでは...」と続ける。松山さんは慌てて「あれは言葉の綾、大政絢」と弁明するが、木枯らしが吹き、海ちゃんは寒気を感じていた。(この間中、柴田さんは一人で積み上げられたポポロパンピン・エクスレアード・トレビアーンの箱で遊んでいた。)
柴田さんは手を叩いて「はいはいはいはい、王女様の会見が始まる時間ですよ」と言って(松山さんに対しては)助け船を出す。松山さんは「見るぞ、見るぞ」と言って逃げるようにテレビの前に走る。で、海ちゃんもテレビの前に移動し、柴田さんがリモコンで電源を入れた。
テレビにはプリンセス・カイの会見の様子が放送されていた。「まこと、日本は良き国であると思う。…」で、記者の質問が始まり「今回の来日で一番印象に残ったことは何ですか?」という質問に「そうじゃあ、牛丼が美味かったぞ」と答えた。これを聴いた海ちゃんは「牛丼?」と驚いて声を上げた。松山さんは慌て始める。プリンセス・カイは「つめしろに、ねぎだくでつゆだくがわらわのベストチョイスじゃな」と続けると、海ちゃんが「どういうことですか?」と松山さんに問う。TVからは「美味っめ~」を口にするプリンセス・カイ。これに松山さんは「牛丼だって、立派な日本の文化じゃないか」と言う。
TVからはプリンセス・カイの声が続き、「特に、松山先生殿にはお世話になったぞ。日本の国歌も教えて貰った」と答えていた。すると「あ゛~あ゛~」と慌てる松山さん。記者は「是非、お聞かせ下さい」と言っていて、プリンセス・カイが歌い始める。「♪う~つ~くしい人生よ。…」ということで、これは『愛のメモリー』でした。すかさず「これの何処が国歌ですか?嘘を教えないで下さい。これって国際問題ですよ」と海ちゃんは松山さんを窘めていた。これに松山さんは「あっ、そうだそうだそうだ。団子で乾杯しよう」と誤魔化し、「これにて一件落着!。団子で乾杯!」と言って何とか誤魔化すことに成功し、海ちゃんたち3人は食べ始めようとする。が、海ちゃんは「本当にいいのかなぁ?」と言っていたが、ポポロパンピン・エクスレアード・トレビアーンを口に運ぶと「美味しい」と言って笑顔になっていた。(最後は完全に松山さんに誤魔化されてしまった海ちゃんでした。)
次回は3rd.4話(通算では30話)となる「松山刑事、最大の危機! ~会社社長誘拐殺人事件」という物語です。松山さんが男に襲われて、囚われの身になってしまうのだが、そこは松山さんのことで、色々とやらかしてくれます。また、海ちゃんが次回予告で「チンパンジイから怪人パンチ」と口にしていたが、これは「銭形愛」から受け継がれているものであり、こういう所はちょっと嬉しくなる所です。
鑑識メモ。「柴田です」といつものように挨拶する柴田さんだったが、カメラが捕らえているのはスタッフたち。ということで「あれ?なんでこっち来てないの?」と漏らす柴田さんは「こっちでしょう、カメラさん」と言ってカメラさんを呼ぶ。で、柴田さんが画枠に入ると「そう」と言って改めて「柴田です」と挨拶をする。「いや~あ、今回の海ちゃんは一人二役。華麗でしたね」と感想を口にする。で「鰈(かれい)」という文字が書かれたフリップを出して「ということで「鰈」」と今回は語呂合わせで来ました。柴田さんは「この「鰈」によく似た魚が「鮃(ひらめ)」なんですね」と言って説明を始めようとする。「鰈の身体の右側に付いているのが、あの...鰈で」と言うが、カメラは次第に柴田さんから離れていく。それに気づいた柴田さんは「ちょ、ちょっと...」と説明をそっちのけでカメラを追う。で、スタッフさんの姿を映すカメラの画枠に飛び込んでくると、「間に合った」と言って両手でVサインをしていた。→説明するにしても中途半端だから、カメラさんも逃げて行くのですよ、束志さん。
本放送では、これに続いて着ボイスDLのお知らせ、そして海ちゃんCM(インフォマーシャル)と続いたが、先日のBS-iの再放送、今回のMBSの放送は、いずれもこれはカットでした。が、今回は編集が上手く出来なかったのか、着ボイスDLのお知らせのところが2フレームだけ入ってました。(これだけでも、モバイルURLがしっかりと表示されていました。)
今回の物語は、楽しい所が一杯詰まっていた物語でありました。コスプレと自虐ネタ、更に芸を見せたり、歌(『愛のメモリー』)を歌ったりと、たっぷりと楽しませてくれた海ちゃんでした。また、松山さんも映画「M2」のシーンの一部再現ということをしてくれたということで、これも楽しい所でした。しかも、ツッコミ所もたっぷりとあって、ポポロパンピン・エクスレアード・トレビアーンを食べながら見なくてもお腹がいっぱいになる物語でした。
また、いつもなら「証拠は?」と惚ける真犯人というのはパターンであるが、「治外法権」を盾にして逃れようとしたのは新鮮でした。「愛」から数えると170話(この物語時点、現在は183話に達している。)を越えているが、まだまだやっていないことはあるのですね。これから(7代目以降)も何が出てくるのか楽しみです。
↓「M2」はこちら
ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀~決闘!ゴルゴダの森 プレミアム・エディション
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀〜決闘!ゴルゴダの森 スタンダード・エディション
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: DVD
↓今回登場した食べ物関係
食品のカラクリ2 「肉」のヒミツ−「牛丼肉」のスゴイ利益 (別冊宝島)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2006/09/16
- メディア: ムック
↓やっぱりこの曲を
BEST HIT USA 2008[2008/11/4] [音楽(etc.)]
一番早い放送である火曜日夜のBS朝日の放送において、「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心に、ON AIR曲情報をオマケのようにして記しておきます。今回は日本シリーズの関係で1時間繰り下がってのスタートでした。
OPのPVはJOHN LEGENDの『Ordinary People』(2005年)、CM後のOPは、THE WHOの単独公演の話から入り、1977年のライヴで『I Can't Explain』のON AIRがあり、更に1964年の映像など、映画「アメイジング・ジャーニー」からの映像を少しだけ流してしました。また、たっぷりと語ってました。
続いては「HOT MENU」のコーナーとなり、LEZ ZEPPELINのインタヴューと2008年の東京(クラブ・クアトロ)でのライヴで『Rock And Roll』が流れたものの、途中で切られて「COUNTDOWN USA」のTOP 40の20位から11位までの発表、今週のALTERNATIVE CHARTのTOP 10がKINGS OF LEONの『Sex On Fire』(今週の8位)をバックに紹介と続きました。
CMを挟んでは「STAR OF THE WEEK」で、JOHN LEGENDで、インタヴューと『Green Light』(名義はJOHN LEGEND featuring Andre 3000)のON AIR、インタヴューの中で名前が挙がったESTELLEの『American Boy』がチラッとだけ流れました。そして「C/D USA」の続き(10位から4位)がありました。
CMを挟んで、前回の続きの「大いなる伝説」(取り上げられる話を知っているだけに、非常につまらない→時間の無駄でしかない。)を挟んで、「TIME MACHINE」のコーナーです。11/4ということで、以下の5件が紹介されました。
1963年:BEATLESが、ロンドンのプリンス・オブ・ウェールズ劇場で開催されたイギリス王室主催のチャリティ・コンサート「ロイヤル・バラエティ・ショー」に出演した、1972年:JOHNNY NASHの『I Can See Clearly Now』が全米シングル1位を獲得、4週連続1位の大ヒットとなる。(1972年のBillboard年間シングル・チャートでは47位であるが、この時期の1位獲得曲は、年間チャートでは成績が2年に分断されるため低位にランクインということになります。)、1977年:THE BANDの解散ライヴのドキュメンタリー映画「ラスト・ワルツ」がニューヨークでプレミア公開された、1988年:KYLIE MINOGUEの『The Loco-Motion』が全米シングルTOP 5入りを果たし、1962年のLITTLE EVA(1位)、1974年のGRAND FUNK RAILROAD(1位)以来の三度目のヒットとなった。(KYLIEのは最高位3位)、1992年:ELTON JOHNとパートナーの作詞家・バーニー・トーピンがワーナー・チャペル・ミュージックと契約、契約金は3900万ドル。
11/4が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の2人でした。P. DIDDY(1969年生まれ)、LOUISE NURDING(1974年生まれ)。尚、筆者のデータベースには、DELBERT McCLINTON(1940年生まれ)、SCHERRIE PAYNE(1944年生まれ)、CHRIS DIFFORD(1954年生まれ)、JORDAN RUDESS(1956年生まれ)、JAMES HONEYMAN SCOTT(1956年生まれ)、LES SAMPOU(1961年生まれ)、JEFF SCOTT SOTO(1965年生まれ)、WAYNE STATIC(1965年生まれ)、CEDRIC BIXLER ZAVALA(1974年生まれ)、という人たちも11/4生まれです。
今回はTHE BANDの話になって、映画「ラスト・ワルツ」からのBOB DULAN & THE BANDの『Baby, Lst Me Follow You Down』(1976年のライヴ)がON AIRとなりました。
「C/D USA」のTOP 3の発表を挟み、ラストのリクエストは1986年のPETER CETERA with AMY GRANTの『The Next Time I Fall』でした。'80's中盤にはこの曲のようなデュエットの大ヒット曲がいくつかありましたね。(それ以前にも勿論ありましたけど...)PETERはCHICAGOを脱退して、この頃はまさに脂の乗りきった時期であり、苦労人・AMY GRANTはこの頃からスポットが当たるようになりました。なかなか良い曲でしたね。
次回は、いつもの時間に戻ります。EPGの番組情報によると、「ゲスト」はダフィー、内容説明の方は、デビューアルバム300万枚、英国から飛び出したオールドスクールの新歌姫、ダフィーがゲストに登場!ビヨンセ最新作にクラッシュの25年前に行われた幻の日本公演!とあります。
FRANK ZAPPA『FREAK OUT!』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1966年に発表された彼とTHE MOTHERS OF INVENTIONの1st.アルバムである。当時は2枚組アルバムというのはまだ珍しかったのだが、デビュー・アルバムでその2枚組ということを行い、しかも、後の音楽界に多大な影響を与えることになったアルバムである。(2枚組のアルバムであるが、現在のCDの収録時間を考えたら、特別に長いという訳ではなく、やや長めかな、という所である。)ただ、ZAPPAらしさということでは、後のアルバムほどではなく、抑えられていると感じることは出来る。尚、本アルバムのチャートでの動きは、Billboardのアルバム・チャートで最高位130位を記録しただけである。
収録曲は、オリジナル盤では全14曲で会ったが、1995年以降は、その中の1曲が2曲に分割表示されるようになり、現在は全15曲収録という扱いになっている。(13曲目と14曲目です。)ここでは、全15曲扱いとして、収録曲を以下に記す。『Hungry Freaks, Daddy』『I Ain't Got No Heart』『Who Are The Brain Police?』『Go Cry on Somebody Else's Shoulder』『Motherly Love』『How Could I Be Such A Fool?』『Wowie Zowie』『You Didn't Try To Call Me』『Any Way The Wind Blows』『I'm Not Satisfied』『You're Probably Wondering Why I'm Here』『Trouble Every Day』『Help, I'm A Rock』『It Can't Happen Here』『Return Of The Son Of Monster Magnet』。
本アルバムからシングル・カットされたのは『Trouble Every Day』と『Who Are The Brain Police?』の2曲であるが、共にチャートインの記録はない。(と言っても、彼のサウンドはシングルむきでは無く、アルバムを堪能するものだから、これは全く気に掛ける必要はない。)
この中でも聴き応えがあるのは『Help, I'm A Rock』と『Return Of The Son Of Monster Magnet』の2曲である。前者は『It Can't Happen Here』が分離独立扱いになったことで、表向きの時間は短くなったが、曲の方が変わった訳ではない。また、後者はD面(2枚組の最後の面)を占領していた曲であり、たっぷりと堪能できる曲である。この2曲と、『It Can't Happen Here』、『Who Are The Brain Police?』『Wowie Zowie』『Trouble Every Day』という所をお薦め曲としてピックアップしておく。
後のアルバムの彼のサウンドは何とも言い難い独特の世界を構築していて、それらと比べると随分と抑えめであるのだが、本アルバムが当時のロック・シーンに与えた影響は大きく、それだけでも歴史に残るアルバムである。だからといって、'60'sロックのファンという全てにお薦めできるものでもないのがZAPPAらしいところでもある。が、'60'sサウンドを聴くのであれば、聴いておきたいアルバムである。