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篤姫#46 [ドラマ]

戊辰戦争の火ぶたが切って落とされた物語だったが、戦に関しては完全に語りで済ませたため、何だかんだでホームドラマという形は死守されましたね。そして、それぞれポジションもしっかりと守られていたので、本当に慶応4年(=明治元年)ということを完全に忘れさせてくれる展開でした。残りもあと僅かであるが、やっぱりこのスタイルは最後まで貫かれそうですね。

前半では、寂しい正月を迎えた天璋院と静寛院が語り合っているところが、銭形愛の姉妹の寂しい正月ということになっていました。静寛院は「母上様」と口にしていたが、いつ「お姉ちゃま」と言わないか、なんてことを思いながら見ていました。(そんなゆとりがあるのがまた凄い...)

鳥羽・伏見の戦いによって始まった戊辰戦争については、あっさりと語りによって徳川軍の敗北が語られ、慶喜が江戸に逃げ帰ってきた、ということで、「ホームドラマ」にならない所は見事なまであっさりと片付けてしまう。で、「ホームドラマ」に繋がるところはじっくりと描かれる。

戦が始まったかもしれない、という噂をする所なんか、歴史上のことを考えたらどうでもいいのだが、そちらを取り上げるのだから、本作は凄い所である。で、やっぱり騒ぎの元になることはこの人の口から、ということで、滝山に喋らせるというのもお約束ですね。

慶喜が江戸に戻ってきたのを「凱旋」と思って喜ぶ本寿院は本寿院で、しっかりとギャグ・パートを担当していて、騒ぎの元・滝山の口から事実を知らされて卒倒って、あまりにも美味しすぎました。で、「慶喜の首を差し出せ」と、コロッと態度が変わるというのも、流石はギャグ担当・本寿院はやってくれました。(こういう所は、やっぱりマリバロン様らしく、迫力がありました。)

勝の言葉で天璋院に面会を申し込んできた慶喜。で、会うことにした天璋院。全てお見通しであり、慶喜は天璋院の言葉に従うことしかできなかったが、やっぱり銭形警視総監が全幅の信頼を寄せている長女・銭形愛ですね。将軍をひれ伏せさせてしまうだけの貫禄と迫力がありました。そして、「死を選ぶ」と言う慶喜に「生きるべき」と言い、「家族だから」ということで、やっぱり「ホームドラマ」という本作の屋台骨は安泰でした。

それにしても、普通、この時代を描いたドラマには「ホームドラマ」というものはあり得ない。が、それが堂々とまかり通ってしまう本作は、完全に「目から鱗」「コロンブスの卵」と言っていいでしょうね。

次回は、幾島の再登場です。他の展開などどうでもよくなるのも確実でしょうね。それにしても、まさか終わりも近づいたこの時期に、あの幾島が再登場するなんて、考えもしませんでした。尚、BS-hiの平日の再放送では、幾島が退場した所でもあるだけに、こういうタイミングでの再登場というのも面白いですね。一応、慶喜の助命嘆願がメインテーマになるはずで、幕末の物語だったら、やはり重要なものになるのだが、本作においては、幾島と慶喜となったら、大事なのは幾島ですからね。

 

篤姫 完結編 (4) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

篤姫 完結編 (4) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: ムック

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/15
  • メディア: 文庫
「篤姫」オリジナルサウンドトラック

「篤姫」オリジナルサウンドトラック

  • アーティスト: 吉俣良
  • 出版社/メーカー: PONYCANYON INC.(PC)(M)
  • 発売日: 2008/02/20
  • メディア: CD

NHK大河ドラマ オリジナルサウンドトラック「篤姫」‾2‾

  • アーティスト: TVサントラ
  • 出版社/メーカー: PONYCANYON INC.(PC)(M)
  • 発売日: 2008/10/29
  • メディア: CD
NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第壱集

NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第壱集

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD
NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第弐集

NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第弐集

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
↓一応、こういうものを...

戊辰戦争・鳥羽伏見之戦跡をあるく

  • 作者: 服部 善彦
  • 出版社/メーカー: 暁印書館
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 単行本

西郷隆盛〈13〉鳥羽・伏見の戦い (1980年)

  • 作者: 海音寺 潮五郎
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 1980/07
  • メディア: -
↓「鳥羽・伏見の戦い」で思い出すのがこれです。(「血風編」の方です。)

必殺からくり人/必殺からくり人・血風編

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: VHS
必殺からくり人 / 必殺からくり人 血風編 ― オリジナル・サウンドトラック全集 8

必殺からくり人 / 必殺からくり人 血風編 ― オリジナル・サウンドトラック全集 8

  • アーティスト: TVサントラ
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 1996/04/05
  • メディア: CD

TBは http://meichiku-et.seesaa.net/article/109758571.html を参照されたし。
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天使急便:Reboot#6(FINAL) [ドラマ]

初回を見て、これについてはボロクソに言ったが、最終回を見てもやっぱりボロクソに言うことにします。(2~5話はTV放送では見ないで、Webで見ました。)

本作は劇場版として製作されたものを、全6話のTV放送作品として構成し直したものである。こういうやり方は悪いことではないのだが、本作では随分と手抜きをしていることがあったため、このやり方が裏目に出ている。(全6話ではなく、前後編ぐらいで十分かと...→ネット配信を考えたら、話数を多くして1話当たりのファイルサイズを小さくして方が歓迎されるでしょうけど...)全体を6つにぶった切ったので、映画の冒頭にだけ出た人からレギュラー陣まで、毎回、エンドロールのキャストの所に名前がある。そもそも、TV放送で24分枠という短い所で、劇場版のエンドロールをそのまま流すか?これによってかなりの時間の無駄遣いをしている。そのため、劇場版の本編には全6話には入らなかった所もある。(時間的に計算したら成り立つことであり、筆者は劇場版は見ていない。)更に、前回までのあらすじを頭に入れていたので、本編時間は更に無駄に浪費されていた。

まあ、一つの試みということで、こういうことを行うことまで否定しようと思わないが、放送するにしても、余りにもズタボロな形になった者を放送しても仕方がないと思うんですけどね...

で、最近はBSデジタルでは、本放送が終了したら、その翌週から再放送を行う、というのが盛んに行われているが、本作もそういうことになって、来週からはまたまた第1話から放送する。そんなことをするのなら、劇場版を2時間枠で一気に放送するか、1時間枠(54分枠)の前後編に再構成して放送するべきである。

テンポ良く物語は進んで行くが、余りにも短時間の細切れになっていたので、折角テンポ良く進むかと思ったら、もうその回は終わりというのだったのだから、見ていられなくなってしまうだけでした。

「時の木の実」を巡って、頼りない2代目代理人(演じたのは「風のシズカ」・山崎真美)は良い味を出していたが、主人公3人組の1人・杉原は完全に登場しない回もあり、松田勇気(ハリケンレッド)も顔だけという回があり、細切れにした弊害がもろに出ていました。

ネット配信をすることを考えて作品を作るのは良いが、そういう場合はもっと全体構成を考えないと、本作のようなとんでもないカス作品(少なくとも、TV放送の全6話には大きな構成ミスがあったので「カス作品」となる。)になってしまう。

以前よりも、映像作品を発表する場所が増えたのは良いが、それだけソフト数も多く必要になるのも分かるが、全6話にするのなら、それなりに考えた構成をして貰いたいところである。そういう構成が出来ないのなら、劇場版のように2時間枠で放送すべきである。ということで、本作(特に全6話になったもの)は今後の放送作品に大きな問題を提供したということで、よろしいかと...

尚、BS-iの再放送を見なくても、ネットで見ることが出来るので、再放送の必要性も全く感じないのだが、放送契約上、1クール単位にしないといけないのでしょうね... こういう所も改善して行かなきゃ...

 

↓前作を拾っておきます。

GOOD SPEED US! 天使急便

  • 出版社/メーカー: ネオプレックス
  • メディア: DVD


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ゴルゴ13#32 [アニメ]

今回の物語は、某企業における陰謀の物語。ゴルゴにも危険が迫るその陰謀ということで、仕掛けの方はなかなか凝ったものであったが、最終的にはゴルゴを巻き込んだことが命取りになって陰謀は失敗という、平凡なもので終わってしまったのが残念な所でした。兎に角、色々と思惑が絡み合っている物語であるだけに、あまりにもあっけない終わり方というのはもったいないところでした。

ゴルゴのピンチABCレジャーコンツェルン会長・アルバーは、ジョナサン・アープの後ろ楯になると持ちかける。アープはそれで調子に乗り、ブラウン社長の殺害計画を立てたが、これはあるバーの計算通りだった。アープはブラウン社長殺害をゴルゴに依頼するが、これもアルバーの計算通りだった。ゴルゴは依頼を受けてブラウン社長の殺害を決行する。セスナで帰宅するブラウン社長を、アープが操縦するジェット機から狙撃するということで、ゴルゴはそれを果たした。が、その裏では、アルバーに恨みを持っている男がいて、アルバーの抹殺を進めていた。ブラウン社長の殺害に成功したことで、アルバーは上機嫌でいて、ゴルゴを逃がすために機は着陸する。が、そこにはアルバーを狙う男、そしてアルバーが待っていた。アルバーは、後ろ盾にはなるがブラウンを殺せとは言わなかった、と言い、アープは自分に一生仕えるのだと言って勝ち誇った。が、アープ殺害を狙った男が仕掛けた時限爆弾が爆発、アープもアルバーも吹っ飛ばされた。それを見て、一人勝ち誇った男がいた。が、次の瞬間、ゴルゴの銃口が火を噴いていた。

この物語は、もっと練り上げれば、更にスリリングな物語になる要素があっただけに、30分枠という時間のこともあったでしょうが、もう少し何とかしてもらいたい所でした。ここのところ、原作の持ち味殺してしまった物語が続いているが、全体的には低空飛行をしているようで、これぞという物語が無い。なんとかして貰いたいところである。

で、11/21発売のDVDの3巻セットのプレゼントの告知があったが、そういうもので誤魔化そうとしているようにしか思えなくて...


この物語は「SPコミック5巻」に収録されています。

ゴルゴ13 (5) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 1997/06
  • メディア: コミック

↓プレゼントとなるDVDですが、amazonにも、楽天にも、まだ出ていないので、代わりにコミックスを拾っておきます。

さいとう・たかをセレクション BEST13 of ゴルゴ13 Author’s selection

さいとう・たかをセレクション BEST13 of ゴルゴ13 Author’s selection

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2003/11/13
  • メディア: 単行本


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東京少女・岡本あずさ#3「吾郎を待ちながら」 [ドラマ]

今回の物語は「吾郎を待ちながら」というものでした。話しの持って行き方によってはちょっとヤバイことになりそうな物語だったが、そうならない所はしっかりしています。また、今回は、「68FILMS」や「Bitter Sweet」シリーズ、「セピア編」の作品群に見られた「東京」に対する思いが込められた物語になっていたということもあって、「東京少女」というタイトルを使うからには、こういうことになってくれないといけません。

ただ、今回の舞台になったバーだが、雑誌に載ったことがあるような店だったら、よほどのことがない限り、それなりの客がいるだろうから、この部分だけはもう一工夫欲しい所でした。(エキストラを呼ぶ必要はなく、設定上のちょっとした工夫で良い。何せ、客がたくさんいたら、例え何でも他人に喋ってしまう癖があるという設定でも、本当に細かい所まで話を本当にするのか?となるだけに、人がいないことを上手く使っていただけに、惜しまれる所でもありました。→95点の作品だからこそ惜しまれる所であり、80点の作品だったら気にしない所でもあります。)

一応、マスターが注文を受ける前に年齢確認をしていたが、こういう所は今風でした。(少なくとも'90'sまでだったら、そんなことはしないで、未成年であっても酒を出していたでしょうから...)

東京のあるバーに、田舎から出てきたばかりの少女・高嶋あずさがやってきた。が、客は一人もおらず、マスターだけがいた。カウンター席についたあずさに「何にします?」とマスター。あずさは雑誌の切り抜きを取り出して、それを見てから「カルーアミルク下さい」と注文する。「いくつ?」と尋ねるマスターに「1つでいいです」と返すあずさ。が、マスターは「いや、そうじゃなくて、年、いくつ」と尋ねる。あずさは少し考えるように間を置いて「二十歳、です」と答えたが、マスターは見抜いていた。で「未成年だとアルコールは...」と言うと、あずさは「ほんじゃあ、アルコール抜きのカルーアミルク下さい」という。すると「それって普通のミルクになっちゃうんだけど」とマスター。「そうなんですか?」とあずさは言うが、結局牛乳を注文した。→雑誌からの受け売りで試してみようというのは良くあることなので、こういうのって良いですよね。

携帯を開いたあずさ。時間は18:34であり「ちょっと早かったかなぁ...」と呟く。あずさは7時にこの店で待ち合わせをしていたのだった。で、待ち合わせの相手・吾郎にメールを送る。

そんな所に「マスター、紙ないよ」と言って客の矢野という男がトイレから出てきた。(矢野はホストである。)で、マスターは「買ってくるよ」と言って、店を出て行ったしまう。で、店内にはあずさと矢野の2人になる。

矢野はあずさに話しかける。「変な匂いしない?」と言って、あずさが持ってきた紙袋から匂いの元をを取り出す。それは味噌カツだった。あずさは嘘をついて家を出てきたが、その時にこれを持っていけ、と言われたのだった。が、あずさは直ぐに、知らない人に何でもかんでもペラペラと喋ってしまう癖を口にして反省する。そして「もう喋りませんから」と言うが、矢野は色々と尋ねてくる。

あずさは豊橋から新幹線に乗って東京に出てきたばかりで、名古屋弁を混ぜながら話す。(名古屋出身の岡本あずさというところを活かした設定ですね。)あずさは2年前に卒業して東京の大学に進学した2つ年上の高校の先輩・吾郎と待ち合わせをしていた。吾郎は、いつも一回戦負けの野球部を準々決勝まで導いた伝説のピッチャーだった。今日は吾郎の誕生日で、あずさは吾郎のことを思って手編みのマフラーを作り、一緒にお祝いしたいと思って出てきたのだった。(矢野との会話の中で、さりげなく呆けたり、さりげなく矢野のことをボロクソに言ったりしていたが、なかなか面白い一面を見せていました。)しかし、ここ1年半はあっていなかった。(これには「遠距離恋愛」「絆があれば」と前向きなことを言っていたあずさでした。)しかも、昨日出したメールにもまだ返事が無く、「来ないかも」と思っていた。矢野はどのぐらい連絡がないのかを尋ねると「半年くらい」とあずさは答えた。(Aパートはここまで。経過時間は15分に少し足りない所ということで、Bパートは11分強になります。)

矢野はカウンターに入り、話を続ける。吾郎のアパートの場所は千駄ヶ谷ということを聞き出すと、「ここから直ぐだから、行ってみたら」と言うが、あずさは断る。そして「変な噂、聴いちゃって...」と言う。それは、大学を辞めたらしい、夏休みに高そうな車に乗って、高そうなマンションに入って行った、アパートは長いこと留守にしていた、というものだった。

そうしていると、約束の時間の7時を過ぎた。あずさは手編みのマフラーを手にすると「変わっちゃったのかな。もう、私の知っている吾郎ちゃんじゃなくなっちゃったのかな?」と漏らす。そんな所にドアが開く音がした。が、それはマスターで、トイレットペーパーを買って戻って来たのだった。

あずさは「東京には魔法使いがおる」と語り出す。地方出身者には魔法みたいなもので、吾郎が魔法に掛かっても仕方がない、自分は1年以上もあっていないのに、ずっと前に雑誌を見ながらちょっと話した約束を引きずって、吾郎のことを思って手編みのマフラーを編んでしまい「気持ち悪いですよね」と口にした。これに、矢野は「そうだそうだ」と言い、更に「諦めた方が良いんじゃない」と口にする。しかしあずさは「信じて待っててくれ」と吾郎が言ったと口にする。すると「だったら信じろよ」と矢野は返した。

そんな所に矢野の携帯に着信が入る。席を外して矢野は電話に出る。そして、店の表に出た。するとそこに女を連れた吾郎がいた。「すいませんね、先輩、面倒なこと頼んじゃって」と言う吾郎。そしてあずさの様子を「諦めて帰りそうですか?」と尋ねる。矢野は、今日が吾郎の誕生日であること、手編みのマフラーを持ってきたことを話す。これに「きもっ」と吾郎は言うと、矢野のポケットにお金を入れる。「今日のバイト代ですよ」と言う吾郎は「同伴なんで」と言って帰って行こうとする。矢野は「どうするんだ?」と言うと、「もしあれだったら、先輩、お持ち帰りして貰っても良いですよ」と言い捨てて、女と共に去っていく。すると矢野は吾郎の後を追い、いきなり吾郎にパンチを一発入れた。そして「待ってんだよ、お前のこと。信じて待ってるんだよ」と言って、あずさの純粋に気持ちを言い、今の吾郎は10年前の自分と同じ、今なら間に合う、と熱くなって、吾郎を諭すように語りかける。そして、さっきのお金を吾郎に返すと「ちゃんと捕まえておけよ」と言う。そして「出せよ、携帯」と言って、吾郎の携帯を手にした。

店に戻って来た矢野。するとあずさは「見て下さい、これ。来たんです」と言って吾郎からメールが来たことを嬉しそうに話す。すると矢野は「つまんねえの。折角お持ち帰りできると思ってたのに...」と言う。があずさは「嘘ばっかり」と分かっていた。矢野は「行こうかな。店、遅刻する訳に行かないから」と言うと帰って行こうとする。するとあずさは「ありがとうございました。」とお礼を言う。振り返った吾郎が「えっ?」となると「東京にもいい人おるんですね」とあずさ。すると「バーカ。ワシも東京じゃねえんよ。地方出身者」と言うと店を出て行った。

店の外には吾郎が一人で待っていた。矢野は吾郎に何も語らず、そのまま通り過ぎていこうとする。吾郎は深々と頭を下げていた。で、矢野が通り過ぎると、店に駆けていった。矢野は振り返ってそれを確認すると笑顔を見せていた。(が、交通標識に頭をぶつけるということをやっていた...)

店の中にはあずさが満面の笑みを浮かべていて、吾郎が近づいていった。

画面の一部に物語のいくつかのシーンが静止画で出る中、インスト・ナンバーの『イケナイ恋』が流、エンドロールが流れていく。最後はラストシーンのあずさの笑顔でした。

次回は、前後編の物語となる「絆」の前編です。当初、「子供の領分」と「仮題」となっていたが、やっぱり仮題は仮題だったんですね。また、この物語には韓国のイム・ヒョンギョンが出演すると言うことで、既に話題になっているが、これは岡本あずさが7代目を襲名した場合、イム・ヒョンギョンがタキシード刑事・シン・ドンウクの彼女という設定に繋がったりして...???(そうなったら、タキシード刑事ことシンさんとコンビを組むというのが1クールぐらいあったりして...???)

次回予告では、あずさはポニーテールで、結構男っぽく話していて、熱く語っていたが、今回の物語とは正反対のキャラクターのようですね。

「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。今回の物語は「東京」らいし所があったが、劇中ではバーしか出ていないので、それを使うことはさすがにできないですし...

今回の岡本あずさは、純真で一途に彼のことを思う少女を演じたが、こういう純真な子って、良いイメージばかりが先行することになってしまうのだが、悪くは無いですね。しかも、名古屋出身という所を設定に取り入れたのは良い所でした。また、さりげないボケとツッコミ、小さな所に拘っている所なども良かったですね。

また、今回の物語は見終わった後にちょっぴりと幸せな気持ちにさせてくれた物語でもあり、これは「恋する日曜日」が持っている雰囲気でもありました。ということで、今回の物語は高得点でした。また、7代目は岡本あずさでいいんじゃないでしょうか、と思えた物語でもありました。(個人的には、瓜生ちゃんがと思うけど、瓜生ちゃんなら8代目・四女の方が良いように思えますし...)

 

↓今回はこれでしょう!

カクテル大事典800

カクテル大事典800

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 単行本
カクテル・パーフェクトブック―定番からオリジナルまで有名ホテル・バーの味とレシピを楽しむ! (実用BEST BOOKS)
知識ゼロからのカクテル&バー入門 (芽がでるシリーズ)

知識ゼロからのカクテル&バー入門 (芽がでるシリーズ)

  • 作者: 弘兼 憲史
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2002/06
  • メディア: 単行本
カクテルの楽しみ方BOOK―つくる、味わう

カクテルの楽しみ方BOOK―つくる、味わう

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2007/12/07
  • メディア: 単行本

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名曲探偵アマデウス#18 ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」 [ドラマ]

5週ぶりの新作ということで、またも間に一ヶ月空いたことになりました。(33週で18話って、お休みや再放送が15回ということになり、8勝7敗の大関みたいな感じが...)本来なら、ファイルNo.18はベートーベンの「クロイツェル」の予定だったが、これはファイルNo.20となって組み替えられることになりました。で、ファイルNo.14に続いて、ディープ内藤の再登場です。「うすおちゃん」と言うのがまたも見られたのは楽しい所でした。前回の時、所長とは分かれた元夫婦という気がしたのですが、2人の関係が語られ、大学の先輩と後輩という関係でした。(ディープ内藤が先輩。)

今回は、カノンさんの髪型が変わったのが一番大きい所でして、ボブにしたということで、今までとは随分と雰囲気が変わって、可愛さUPでした。でも、ノリは今まで通りで、表情豊かで、とても楽しいカノンさんでした。

所長の携帯に電話をかけてきたディープ内藤。「忙しい」と言って話を断ろうとする所長だったが「あんたのアシスタント、ドーナツ屋に2時間も並んでいたわ」とディープ内藤。そんな所に帰ってきたカノンさん。「そこの角で子供が自転車に衝突、…」と言い訳するが「ドーナツ出せ」と所長。「凄い嗅覚だな」と言うカノンさん。「子供のお母さんがお礼にって...」とまたもいい訳をするカノンさん。が「嘘つけ。譜時間並んで買ったんだろう」と所長。短いやりとりの中にも豊かな表情を見せるカノンさん。一方、所長はツッコミ専門となっていたが、カノンさんのボケは楽しいものです。

で、ディープ内藤が登場。そして「前回のあらすじ」ということで、ファイルNo.14の様子が少しだけ流れました。(カノンさんが語ると言う感じで、そうなるとツッコミも見せてくれるカノンさんです。)で、「今回はラヴェルよ」ということで「亡き王女のためのパヴァーヌ」で新たなミステリー小説をというディープ内藤。で、早速場を仕切りながら「やらせていただきます」と所長に言わせる。ということで、トリオ漫才を楽しませてくれてから、いよいよ本題に入っていきました。「3つの謎がある」ということで入って行くが、謎解きが始まると、所長は考えるひとと説明する人になり、ディープ内藤が仕切るようになり、カノンさんはボケとツッコミの両方をやるということで、役割分担がはっきりしているのは面白いですね。で、「パヴァーヌとは誰か?」ということでカノンさんは「マリー・アントワネット」と言い、キラキラお目々のお姉さんになったり、それを否定されて凹んだりと、大忙し。次に「シンデレラ」と言ってまたも乙女のようになったり、ドーナツを食べたら幸せという表情を見せ、メトロノームに合わせて体を動かしながら曲を口ずさんだりと、本当に八面六臂の活躍でした。(所長からも、ディープ内藤からもいじられていて、時には鋭いツッコミを入れるということで、大いに楽しませてくれました。)

謎が解明されていくと、ディープ内藤が「私」と言って結論を導き出したが、その後「私は今日、筆を置きます」と宣言して帰って行った。ということで、進行の方は最期までディープ内藤が仕切っていました。自分探しの旅に出る、ということだったが、曲の演奏が入り、最後のオチの所では、今回の相談を元にした本が出版され、それが届いたと言ってカノンさんが目を通す。「私小説かよ」「ヒロイン、あたしみたい」とここでも色々と楽しませてくれるカノンさん。所長は「また来るな、ディープ内藤」と言ったが、所長とカノンさんの考えていることは全く別のものというのも面白い所だが、小説の中には、『臼夫が「今日こそ響くんに本当の気持ちを打ち明けるのだ」』と記されていたが、これって、ディープ内藤は所長とカノンさんをカップルになることを認めたということでもありますね。で、やっぱりディープ内藤の三度目の登場もやがてあるでしょうね。(定期的な準レギュラーということですかね...)

今回は、謎解きのドラマ部分が37分半と長く、曲の部分は約6分だったが、色々と楽しませてくれました。曲の方は綺麗なメロディということで知っていたが、メトロノーム記号の幅があるとか、ラヴェル自身が演奏したものの録音があるとか、知らないことがたくさんあって、新発見をした気分になりました。一方、ドラマ部分の楽しさもあって、たっぷりと堪能することが出来た物語でした。

次回は事件ファイルNo.19で、来週22日の放送です。取り上げられるのはサティの「三つのジムノペティ」です。(その次が、ファイルNo.18として用意されていたベートーベンのバイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」が、ファイルNo.20として登場します。)また、BS-2の放送も同じで、16日夜がラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」、23日はサティ「三つのジムノペティ」です。

 

亡き王女のためのパヴァーヌ~ラ

亡き王女のためのパヴァーヌ~ラ

  • アーティスト: ロジェ(パスカル),ラヴェル
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1993/04/24
  • メディア: CD

亡き王女のためのパヴァーヌ ~ラヴェル : ピアノ作品全集

亡き王女のためのパヴァーヌ ~ラヴェル : ピアノ作品全集

  • アーティスト: アース(モニク),ラヴェル,マリカ(イナ)
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1995/07/25
  • メディア: CD

ラヴェル / ボレロ、亡き王女のためのパヴァーヌ

ラヴェル / ボレロ、亡き王女のためのパヴァーヌ

  • アーティスト: フランス国立管弦楽団,ラヴェル,ドビュッシー,バーンスタイン(レナード),オーマンディ(ユージン),フィラデルフィア管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 1995/10/21
  • メディア: CD
↓カノンさんにはこちらを...
ドーナツ!ドーナツ!―人気のドーナツを家で! おいしい+揚げない=50レシピ

ドーナツ!ドーナツ!―人気のドーナツを家で! おいしい+揚げない=50レシピ

  • 作者: 広沢 京子
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2008/05/16
  • メディア: 単行本
yumyumドーナツ!―ドーナツ大好き!なひとのための、ショップガイドとレシピの本。

yumyumドーナツ!―ドーナツ大好き!なひとのための、ショップガイドとレシピの本。

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本
おいしいドーナツの本

おいしいドーナツの本

  • 作者: 柳瀬 久美子
  • 出版社/メーカー: MCプレス
  • 発売日: 2007/10/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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