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篤姫#47 [ドラマ]

今回の物語は、何と言っても幾島の再登場でした。で、登場したら完全に全てを食ってしまい、中盤以降は完全に主役と行っていい存在感でした。天璋院の貫禄も凄いが、幾島が出てくると、やっぱり違いますね。で、静寛院をはじめ、物語の前半に出てきたキャラクターは完全に吹っ飛ばされてしまいました...(有栖川宮のカッキー(竹財輝之助)あたりは完全にそうでした。)

物語は、徳川家討伐のために江戸攻めに突き進む官軍の進軍ということで、緊張感がより高まるのだが、そういう追いつめられたという緊張感はまるで無し。幾島との再会を中心にしたホームドラマの延長線上に位置するものでした。→本作らしいと言ってしまえばそれまでだが、こんな幕末のドラマというのも凄いですね~

天璋院と静寛院は、慶喜の助命を嘆願することについて相談するが、話しの中でお互いが似たもの同士だということを再確認する。(→そりゃあ、銭形(本)家の長女で初代ケータイ刑事と、三女で2代目ケータイ刑事ですから...IQも共に180、相棒は共に五代さんでしたし...)姑と嫁という関係であるが、やっぱりそんな関係には見えず、姉妹に見えました。

本寿院、相変わらずギャグ・パートを担うキャラとして活躍するが、流石に天璋院いびりはしない。酒を控えるように言われたことに不満を示したり、勝手放題にやっているようだったが、徳川家存亡の危機に対して全てを仕切って対処する天璋院の存在を一番分かっているような所を(終わりの所で)見せていましたね。→マリバロン様も完全に銭形愛の軍門に下ったということです。

京にようやくやってきた帯刀。それなりの活躍をするのかと思ったら、完全に幾島が登場するまでの前座という感じになっていて、幾島登場により、自らの存在感も幾島に全て委ねたような感じでした。が、これも彼らしいところでした。

帯刀の発案で、幾島を江戸・天璋院の所に行かせて、官軍の参謀・西郷に手紙を書いてもらい、それを幾島が届ける。まさに、昔なじみの顔ぶれをフルに利用したアイデアであるが、それに幾島を絡めてしまうのは凄い考えですね。

再会した天璋院と幾島。いきなり雷雲が現れ、雷鳴が轟き、稲妻が走る。(『明日吹く風』をバックに流してくれたら言うこと無しなんですけどね...)で、現れた幾島。これだけ凝った演出での登場というのもまた面白い所でした。(→そう言えば、「銭形愛」では色々とライティングに凝った演出が多々あったが、それらを思い出させてくれます。しかも従姉妹のちゃんを感じさせる登場ということで、「篤姫」のスタッフさんの中には絶対に「ケータイ刑事」ファンがいますね...)

ここから先は、天璋院と幾島以外のキャラは空気に早変わり。天璋院の貫禄も、この幾島が側にいたと思うと、納得ですし、逆に天璋院の側にいた幾島だからこそ、圧倒的な存在感と貫禄があるというところでしょう。

帯刀の立案に沿って、西郷の元を訪れた幾島。圧倒的な存在感の前に西郷も押されていたが、涙を見せながら拒んだが、幾島には分かっていた。で、そのことを天璋院に報告するが、天璋院は「謎は解けたよ、ワトソンくん」ということで、一筋の光明を見出した。

次回は、いよいよ江戸城開城ということで、大きな見せ場がありますね。大奥のトップに君臨する天璋院だが、現実は大奥だけでなくて徳川宗家のトップに君臨していると言っても良いが、いつも大奥の近い所にいる人物の間だけのホームドラマになっているため、ある程度の人数を前にして、貫禄ある所が殆ど無いだけに、これは楽しみです。

残りもあと3回であり、最終回は12/14であるが、その最終回はいつもの45分枠ではなくて70分に拡大されて放送されます。総合とBS-2はいつもの時間の開始ですが、BS-hiの最終回だけは1時間繰り上がって、17:00スタートとなります。また、毎年恒例の「総集編」ですが、12/26、27、28日の3日間に5部構成で放送されます。(但し、総合テレビだけで、BS-hiやBS-2での放送はありません。)

 

篤姫 完結編 (4) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

篤姫 完結編 (4) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: ムック

NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第壱集

NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第壱集

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD
NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第弐集 [DVD]

NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第弐集 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD

NHK大河ドラマ オリジナルサウンドトラック「篤姫」‾2‾

  • アーティスト: TVサントラ
  • 出版社/メーカー: PONYCANYON INC.(PC)(M)
  • 発売日: 2008/10/29
  • メディア: CD
「篤姫」オリジナルサウンドトラック

「篤姫」オリジナルサウンドトラック

  • アーティスト: 吉俣良
  • 出版社/メーカー: PONYCANYON INC.(PC)(M)
  • 発売日: 2008/02/20
  • メディア: CD
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

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恋する日曜日・1st.#8「FOR YOU」 [ドラマ]

恋する日曜日・1st.」の中でも、特撮ヒーロー・ファンが注目というキャストの物語が今回の「FOR YOU」でした。何せ、「仮面ライダー龍騎」の編集長・津田寛治と、「仮面ライダー剣」の北条隆博、劇場版「仮面ライダー剣」の石田未来(つい先日、引退して田舎に帰ると発表したばかりです。)というように「仮面ライダー」関係者が3人、そして「幻星神ジャスティライザー」の神崎詩織がこれに加わっている。(秋本奈緒美は特に特撮ヒーロー作品には関係していないですが...)

が、この顔ぶれであるが、本作はヒーローものという作品ではなく、高校生の娘を持つ父と娘の淡い物語である。(「恋日」の得意のパターンの物語です。)

恋日・1st.」では、何本か未見の作品がある筆者であるが、この物語は「未見」ではないのだが、好きな物語であるので記しておくことにします。

テーマ曲は尾崎亜美の「FOR YOU」(テーマ曲がドラマのサブタイトルにそのまま使われる。)であるが、使い方が上手い(「1st.」は「2nd./3rd.」よりもテーマ曲の使い方が上手いです。)こともあって、良い雰囲気で物語が始まります。

物語は、母・悦子が海外出張で家にいない小向家。高校生の娘・優はごく普通の女子高生であるが、父・吾郎は娘のことが色々と気になっていた。が、家の中には悦子が付箋紙に色々と細かい注意書きが張ってあり、どちらかというと不器用な男であった。

朝、朝食の支度をしている吾郎。優は洗面所で前髪を切ろうかどうかと悩んでいる。そんな優に色々と口を出すが、父を無視する優。その日、買い物で出掛けた吾郎は、若い女性向けのファッション雑誌を優の溜めに買って帰り、公園でのんびりしていた。一方、優は、テニス部の先輩・洋介とクラスメートの香苗が一緒に帰っているのをつけていた。が、吾郎が優に気づくと声をかける。これに優は不機嫌になった。

優は洋介に恋しているようであり、その気持ちを伝えられないでいた。それを感じた吾郎は、悦子に「(娘の)恋のアドバイス」を求めていた。

また、優には香苗から「洋介に告白した」とTV電話で言われ、何も出来ない自分は落ち込んでいた。そんな優を見て、吾郎は優に、自分も告白するようにアドバイスをする。で、優も夕樹を持って告白しようと決心したが...

受験を控える洋介の予備校の帰り道で待っていた優。が、洋介が近づいてくると、やはり何も出来ない。洋介は優に気づかず、素通りしていき、優は後を追う。また、吾郎は吾郎で、そんな優を見守っていた。で、優に告白するように叫んだ。で、優は決心して、洋介の後を追って告白したが...

洋介は、受験があるからと、優の告白を断った。それを吾郎に告げる優。が、自分から告白したことで、気持ちはすっきりしていた。また、両親は、母の方から吾郎に告白したということも分かり、父のことも理解できた優は、父のような男を好きになるだろうと思ったのだった。

派手な所は一切なく、何処に出もありそうな物語であるが、「恋する日曜日」の持っている優しさに満ちあふれた物語であり、ちょっぴり幸せな気持ちにさせてくれる良い物語でした。(まさに、「恋日」の王道をいく物語です。)

ところで、石田未来は先日、芸能界から引退すると発表したばかりであるが、本作では良い味を出していただけに、残念です。「恋日」にはこの物語しか出演していないが、「2nd./3rd.」にも出演していたら、と思う所でもありました。(この点では、作品に恵まれなかったという言葉で片付けられてしまうのでしょうが...)学年では真希ちゃん&早織ちゃんと同じ学年であり、銭形になれなかった一人ということもありますが、惜しい人材です。

次回は「空に近い週末」という物語であるが、これは「恋日・1st.」の中でも傑作の一つとして知られている秀作です。が、来週(11/30)は放送がお休みになるので、12/7の放送です。その後、内山理名主演の「ロンリィザウルス」、五代さんが出演している「レイニーブルー」、持田真樹主演の「Flame」と続き、ここまでが年内の放送ということになります。

 

↓これに収録されていませんが、本作は良い作品です。

恋する日曜日 プレミアムDVD-BOX

恋する日曜日 プレミアムDVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

↓テーマ曲はこれに収録されています。

ゴールデン・ベスト

ゴールデン・ベスト

  • アーティスト: 尾崎亜美,松任谷正隆
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2002/06/19
  • メディア: CD

 

↓「石田未来」ということで...

石田未来 コンプリートBOX

石田未来 コンプリートBOX

  • 出版社/メーカー: ベガファクトリー
  • メディア: DVD

石田未来 未来グラフィティー

石田未来 未来グラフィティー

  • 出版社/メーカー: フォーサイド・ドット・コム
  • メディア: DVD

猫目小僧

猫目小僧

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD

加藤家へいらっしゃい ! ~名古屋嬢っ~ DVD-BOX

加藤家へいらっしゃい ! ~名古屋嬢っ~ DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD

pink―石田未来写真集

pink―石田未来写真集

  • 作者: 渡辺 達生
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: -

夏風―石田未来

夏風―石田未来

  • 作者: Hideki Kohno
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 単行本


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ゴルゴ13#33 [アニメ]

今回の物語は、シニカルな所があり、バブル期の日本人らしい登場人物と、「名誉」「伝統」に固執する欧州人らしい登場人物と、あくまでもプロというゴルゴの三者のキャラが(途中までは)面白く絡んだ物語でした。ただ、こういう物語だったら、もっとシニカルな結末にしてもらいたいということで、ストーリーとしたら物足りなさを感じました。(もう少し捻っておくか、もっとベタな展開にして貰いたかった...)

ゴルゴはフランスのある古城を訪れた。それは日本人の柳田が最近購入した古城であった。ゴルゴはそこで下見をしていた。オークション会場で、1800年もののワインが出品された。柳田はそれを70万ユーロで落札した。そのワインはロマネ・モン・リュイザンというフランスの名誉と伝統のある会社が出品したものであり、そのオーナー・ジャン・シャルル・アルベールは柳田が落札したことをほくそ笑んでいた。というのは、そのワインの中身は1800年ものではなくて1905年ものだった。そして、柳田には1800年ものと1905年ものを味わい分けることは出来ないと豪語して、勝ち誇っていた。そんな所に、柳田は、落札した1800年ものをフランスを代表する5人のソムリエを招待して、公の場で公開するパーティを開催した。アルベールは、このままだとニセモノだということが暴露されてしまい、名誉と伝統を傷つけ、信頼を失ってしまうということで、フランスNo.1ソムリエに招待を受けないように説得しようとするが、逆に名誉あることだと言われ、出席すると言われる。そして、そのパーティの日がやってきた。やはり招待されたアルベールは1800年もののワインの開栓に指名される。アルベールは震える手で開栓したが、その時、ゴルゴの銃弾がそのワインの瓶を狙撃し、砕け散った。

アルベールは1800年もののワインがニセモノということが暴露されると、ロマネ・モン・リュイザンの名誉と伝統は傷つけられて信頼を失ってしまうので、それを防ぐためにゴルゴにワインの狙撃を依頼していたのだった。ゴルゴは依頼を受けた時、「誇りは気高いが、過剰になれば傲慢だ。それは苦々しいだけだ」という言葉を残しており、アルベールの頭にはその言葉が蘇っていた。

柳田とアルベールのキャラは日本人と欧州人の特徴を上手くすくい上げたキャラであり、いい感じでストーリーは進んでいったが、最後にはもっとシニカルにして結ばないと、折角のキャラクターが生きないことになる。(誰も傷つかない形で大団円という締めでは物足りない。)マラソンで40kmまで首位を独走していたが、残り2kmというところでズッコケて、最終的には10位ぐらいでゴールしたという印象になった物語でした。→ここのところ、またもクオリティが落ちている。で、前回に続いて11/21発売のDVDの3巻セットのプレゼントの告知をして、これによって誤魔化そうとしていたという印象が強く残りました。

この物語は「SPコミック94巻」に収録されています。

ゴルゴ13 (94) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 1995/04
  • メディア: コミック

↓今回はこういうものを拾っておきます。

ソムリエ試験実戦対策問題集 2008年版 (2008)

ソムリエ試験実戦対策問題集 2008年版 (2008)

  • 作者: 梅田 悦生
  • 出版社/メーカー: 時事通信出版局
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 単行本
日本ソムリエ協会教本 2008―ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート (2008)

日本ソムリエ協会教本 2008―ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート (2008)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本ソムリエ協会
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 大型本
新訂 ソムリエ・マニュアル

新訂 ソムリエ・マニュアル

  • 作者: 日本ソムリエスクール
  • 出版社/メーカー: 柴田書店
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 単行本

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東京少女・岡本あずさ#4「絆(前編)」 [ドラマ]

今回の物語は前後編の物語となる「絆」という物語の前編です。(今月は5週あるので、5月、8月と同様です。)前後編となると、じっくりと描くことが出来るようになるので、物語の奥が深くなり、その分だけ見せてくれます。

この物語は何処かで聞いたことがあるような展開のように途中まで感じていたのだが、なるほど、そうきましたか。いつもは1話完結なので、「起承転結」の「」も驚くようなものとなるのは少ないのだが、今回の「転」は「東京少女」としたらかなり驚くような展開の「転」でした。→これによって次回の後編に引っ張ることになるが、これならば十分引っ張ることが出来ます。ただ、日本もこういうところは「治安が悪化した」と言うことも出来るところで、現代らしい展開でもありました。

あずさとミンジのやりとりは、言葉が完全に通じないということで、英単語混じりで何とか話しをするが、これはなかなか面白いところであって、この物語のコミカル・パートになっていました。(→言葉は通じなくても、ボディ・ランゲージなどで通じるものですし、微笑ましい所でもありました。)

今回は物語の前編なので、総括的な所は後編を見てからということにします。

宮本あずさはバリバリの江戸っ子で、言葉遣いもべらんめえ調という女子高生。ある日、父から、会社の取引先である韓国の会社の社長令嬢・チョ・ミンジの相手をするように頼まれる。が、その日は楽しみにしていたコンサートに行く予定があって、兎に角拒否する。父はなんとか説得しようとするが、ガンとして受け付けないあずさ。が、当日、渋々引き受けることにした。

で、家に社長令嬢・チョ・ミンジと彼女の付き添い(お目付役と言ったら良いでしょう)兼通訳のリ・ウンヨンがやってくる。挨拶を済ませると、父は仕事に出ていった。するとミンジの態度は変わり、ワガママ放題になり、あずさに対して命令口調になって、あずさを召使いのように扱うようになる。父のためにも怒りをこらえるあずさはミンジの肩を揉んだり、お茶のお代わりを持ってきて、相手を務める。

が、あずさは「やい、ミジンコ。お前なんかミジンコで十分だ」と言って、説教を始める。(が、言葉は完全に通じないもどかしさもあって...)

外に出たミンジに付いていくあずさ。(たっぷりと買い物をして、ウンヨンがそれを抱えてついていく。)で、アイスクリーム・ショップに入る。そこでミンジはトイレに立ち、ウンヨンもついていく。それを見たあずさは「トイレも一緒なんだ...」とちょっと呆れていた。(ここでAパート終了。経過時間は10分弱ということで、今回は早めでした。Bパートは16分強になります。)

あずさは東京のガイドブックを渡して「何処でも好きな所に連れてってやるから」と言って、ミンジに行きたい所を尋ねる。が、ウンヨンは「あんまり人が多い所は案内しないで下さい」と注文を付ける。そして「出来たら、人がいない所、ブラブラして下さい」と言って、ミンジからガイドブックを取り上げてしまう。そんな所にミンジにメールが届き、それを見ようとするが、ウンヨンが携帯を取り上げてしまう。「悪い虫が付いたら困る」「ミンジ様には韓国に婚約者がいる」と言う。が、あずさは「おかしいだろう」と言って、ウンヨンから携帯を奪い、ミンジに返した。「こいつの人生はこいつのもんだろう」とあずさはミンジに対して同情的になる。

アイスクリーム・ショップを出ると「ミジンコ、行こうぜ」と言ったあずさはミンジを連れ出した。まずはウンヨンを振りきった。で、改めてガイドブックを出して「何処行きたい?」と尋ねるが、ミンジは「グッバイ」と言う。あずさの携帯に電話が掛かってくるが、ミンジは携帯を取り上げて切ってしまう。それはウンヨンからで「付き添いさんか」ということで納得するあずさ。ミンジはメモを取り出してあずさに見せる。それには「瓢亭 ヨシコ」とされていた。で、ミンジの母は日本人で、離ればなれになっていた。ミンジは母が働いている「瓢亭」に行って会おうとして、あずさと分かれようとする。が、あずさは呼び止めて、「言葉も話せないのにどうやって行くんだよ。私もミジンコと一緒に行く」と言って、行動を共にすることにした。(「困った時はお互い様」「江戸っ子の人情」と、自ら口にしていたあずさだった。)

携帯サイトで「瓢亭」を検索し、場所を調べたあずさは、その店に行った。が、去年辞めたということだった。引っ越し先を尋ねると、「店長なら知ってるかも」ということで、暫く待ち、青梅の図書館で働いている、と教えて貰うと、そこに向かった。

図書館に到着したあずさとミンジ。職員に「ヨシコ」のことを尋ねる。「苗字は?」と尋ねられたが分からない。が、図書館のお姉ちゃんは調べてくれて、住所を教えてくれた。(→個人情報を教えるにしたら、もう少し事情を尋ねるべきじゃないのと思う所ですが、尺の関係もありますからね...)

教えられた住所に辿り着くが、留守だと近所のおばさんが教えてくれる。しかも、いつ帰ってくるか分からないという。これにミンジは「レッツゴー」と言ってあずさを近くの旅館に連れて行った。が「そんな金ないよ。ノー・マネー」とあずさ。これに財布を見せて「マネー、OK」とミンジは言うと、旅館に泊まることにした。

中居さんに「こういう時はチップ」と言ってお金を渡そうとするあずさだったが、それを察してミンジは1万円札を財布から出すと、中居さんに渡す。あずさは「お前、絶対色々間違っているぞ」と呆れていた。

夜、家に電話を入れたあずさ。父は「お前ら何処にいるんだ?」と慌てていた。「渋谷だよ」と適当に答えたあずさに「渋谷のどこだよ。今直ぐ行くから場所教えろよ」と父。これにあずさは電話を切ってしまった。そんな所に、ミンジが風呂から戻ってきた。あずさは「場所は言ってないよ」と言い、ミンジにもメールが山のように入っている、と言う。携帯を見たミンジも溜息をついて、携帯を閉じてしまう。

あずさは母のことをミンジに尋ねようとする。(が、上手い言葉が出てこない。)が、何とか話しが通じ、ミンジが5歳の時に分かれたということだった。(20年近くということでよろしいかと...)あずさは「絶対ママに会おうな」と返した。

翌日、再び教えられた家に行った2人。が、やはり留守だった。落ち込むミンジに「大丈夫、会えるから」と元気づけていたあずさだった。

そんな2人はコンビニで食べ物を買った。その時、ミンジの財布にお札がたくさんあるのを怪しげな男がそっと見ていた。コンビニを出た2人は道を渡り、向かいにあったベンチに腰を下ろして弁当を食べようとする。が、その時、ベンチに置いたミンジのバッグが、自転車に乗った先ほどの怪しげな男がひったくって行った...(「つづく」と出て、以下は次回へ)

キャストとスタッフは「新耳」などの「ショートフィルム道」の作品と同様に、10秒の間に2つの画面に話駆けて一気に出ました。

次回は、今回の続きで「絆」の後編です。次回予告では、「お腹減ったな」から柿を食べて「こらっ!」、更には「家出か?」というように、どうやらこういう物語の基本的な展開にしたが伝いるような感じです。で、「母を訪ねて三千里」(三千里という距離ではありませんが...)の方は、簡単には会えないようで、何かありそうですが、簡単に会えたら面白くないですしね...

「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。

今回の岡本あずさは、これまでの3つのあずさとは全く違うキャラを見せてくれたということで、こういう姿を見られるというのが本作の面白いところである。それにしても「江戸っ子」ということで「東京少女」ということにしたのは、ある意味では面白い所でした。これならば一応文句は付けられないですし...

ただ、今回の物語はコミカルな所も一応散りばめられているものの、コメディ色を前面に出した岡本あずさを見てみたかったところでした。この点だけが今月の「東京少女」において残念な所でした。→遅くても11/20頃には発表されると思っていた7代目だが、まだ発表されないですね...今月中には発表されると思うのだが、まさか「東京少女」を4クールやるというのは無いですよね...??? 岡本あずさだったら7代目を襲名しても悪くないので、コミカルな芝居はそれからというつもりなのかしら???

 

↓今回のあずさは...

江戸っ子歳事記

江戸っ子歳事記

  • 作者: 鈴木 理生
  • 出版社/メーカー: 三省堂
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 単行本

江戸っ子の身の上―綺堂随筆 (河出文庫)

江戸っ子の身の上―綺堂随筆 (河出文庫)

  • 作者: 岡本 綺堂
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 文庫

なぜ江戸っ子を〈ちゃきちゃき〉と言うのか

なぜ江戸っ子を〈ちゃきちゃき〉と言うのか

  • 作者: 中江 克己
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2008/08/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

江戸っ子―江戸時代後期 (小学館版学習まんが―少年少女人物日本の歴史)

江戸っ子―江戸時代後期 (小学館版学習まんが―少年少女人物日本の歴史)

  • 作者: 小井土 繁
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1987/05
  • メディア: 単行本

江戸っ子気質と鯰絵 (角川学芸ブックス)

江戸っ子気質と鯰絵 (角川学芸ブックス)

  • 作者: 若水 俊
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 単行本

 

↓境遇は全然違いますが...

母をたずねて三千里 (竹書房文庫―世界名作劇場)

母をたずねて三千里 (竹書房文庫―世界名作劇場)

  • 作者: デ・アミーチス
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 文庫

↓「ミンジ」という名前から「ミジンコ」って...

ミジンコ―その生態と湖沼環境問題

ミジンコ―その生態と湖沼環境問題

  • 作者: 花里 孝幸
  • 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会
  • 発売日: 1998/06
  • メディア: 単行本

やさしい日本の淡水プランクトン図解ハンドブック

やさしい日本の淡水プランクトン図解ハンドブック

  • 作者: 一瀬 諭
  • 出版社/メーカー: 滋賀の理科教材研究委員会
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 単行本

ミジンコはすごい! (岩波ジュニア新書)

ミジンコはすごい! (岩波ジュニア新書)

  • 作者: 花里 孝幸
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 新書

↓ひったくりにはご注意を

現代ひったくり事情―少年の感性/社会の陥穽

現代ひったくり事情―少年の感性/社会の陥穽

  • 作者: 藤掛 明
  • 出版社/メーカー: 新曜社
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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名曲探偵アマデウス#19 サティ「3つのジムノペティ」 [ドラマ]

今回はサティ3つのジムノペティ」が取り上げられました。物語の方は、今回初めて依頼者が2人登場するということになりました。(ストリートミュージシャンの2人組が依頼者。)また、前回のディープ内藤の本に触発されたのか、今回のカノンさんはそれを受けていて、所長に気のあるようなところを出していました。また、今回はいつも以上に色々と依頼者にツッコミを入れたり、ボロクソ言ってましたね。→髪型は変わっても、カノンさんはカノンさんで、豊かな表情を見せてくれるのは変わりません。やっぱり何処かで「銭形泪」を思い出させてくれるカノンさんです。

今回、カノンさんがこんなにも弾けたのは、依頼者が2人ということで、そのお客さんにソファに座らせたらカノンさんの居場所が無くなってしまい、事務机の椅子に座ることになったが、それが不満ということで、存在をアピールしたということですかね...?

が、今回はそれ以上に大きな変化があり、それは所長でした。いつの間にかヒゲを蓄えるようになっていた所長でしたが、それを剃ったということで、久しぶりに髭のない所長になっていました。→前回からカノンさんが髪を切ったということで、所長も気分一新というところですかね。

カノンさんに負けじと、所長も依頼者の音楽に対して、結構ボロクソに言って、更には、依頼者に対して「音楽とは」ということを悟らせることまで語って聴かせて目を覚まさせたのは凄い所でした。それにしても、所長とカノンさんのコンビって、息が合っていて面白いコンビです。(銭形泪と高村さんのコンビ(=「銭形泪・2nd.」のコンビ)とは違った味のあるコンビです。)

依頼者であるストリートミュージシャンの夢と希望の2人って、本当にミュージシャンなんですかね?ミュージシャンというよりも、ギターを持ったコメディアンと言った方が良いようなノリの2人でした。コミック・ソングをやった方がもっと売れたのではないかと思いました。で、20年もストリートミュージシャンを続けず、漫才師に転向した方が良かったと思ったんですけど...

今回の曲「3つのジムノペティ」はシンプルな曲であり、ピアノを弾くとしたらそんなに難しいことはないので、弾いたことがあるという人が多いのではないかと思うが、結構奥深かったのですね。こういう裏話を知ると、もの凄く難しい曲のようにも思えてきました...

謎解きのドラマ部分が36分半で、曲の演奏部分が6分ちょっと、最後のオチの所が1分ちょっとということでね最後のオチが少し長めでした。曲の所は3曲ともではなく、「1番」と「3番」の2曲でした。(出来ることなら、3つとも聴かせて欲しい所でした。)

オチの所では、所長がいつもと違って、カノンさんの持ってきた新聞記事に絵を描き込むという弾けた所を見せてくれたが、こういう所はやっぱりカノンさんも負けていなくて、所長と秘密を持てたことで、冒頭での願いが叶い、幸せそうな笑顔を見せてくれたのが良い所でした。→カノンさんが所長を意識するようになり、今後、更に面白い所を見せてくれそうです。

次回(来週)は事件ファイルNo.20でベートーベンのバイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」です。(以前、事件ファイルNo.18として用意されていたものが、順番が入れ替わっての登場です。)その後、12月のラインナップは12/6はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」、12/13はモーツァルトの「クラリネット五重奏曲」、12/20はベートーベンの「交響曲第9番」ということになっています。(年内はここまでです。尚、BS-2の放送はBS-hiの翌日の夜の放送ですが、12/14までということで、年内は「クラリネット五重奏曲」までという予定となっています。

 

サティ : ピアノ名曲集

サティ : ピアノ名曲集

  • アーティスト: チッコリーニ(アルド),サティ
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1996/02/21
  • メディア: CD

ベスト・オブ・サティ

ベスト・オブ・サティ

  • アーティスト: チッコリーニ(アルド),サティ
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/02/25
  • メディア: CD

ザ・クラシックピアノピース 3つのジムノペディ/サティ (The classic piano piece)

ザ・クラシックピアノピース 3つのジムノペディ/サティ (The classic piano piece)

  • 作者: サティ
  • 出版社/メーカー: ケイ・エム・ピー
  • 発売日: 2003/12/08
  • メディア: 楽譜

↓「銭形泪」を一応...(高村さんとのコンビの「2nd.」です。)

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

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