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「無頼」(その2) [映画(邦画)]

今回はシリーズ第1作についてです。(2本記したいところであるが、シリーズ第1作と第2作のタイトルが混同する可能性が高いので、別記事として分けて記すことにします。)

シリーズ第1作「無頼」より 大幹部」(1968年)
作品データを記しておくと、1968年の日活作品で、時間は93分、原作は藤田五郎、監督は舛田利雄、脚本は池上金男と久保田圭司の2人、撮影は高村倉太郎、美術は木村威夫、音楽は山本直純と坂田晃一の2人である。そして出演は、渡哲也、松原智恵子、浜田光夫、川地民夫、藤竜也、待田京介、松尾嘉代、三条泰子、富永美沙子、北林早苗、高品格、青木義朗、戸田皓久、深江章喜、水島道太郎、市村博、木下雅弘、亀山靖博、吉田武史、中平哲仟、加原武門、吉田志津子、森みどり、黒田剛、桂小かん、八代康二、晴海勇三、南寿美子、たちである。

藤川五郞は、幼い頃から親友だった上野組の殺し屋・杉山を刺し、刑務所に送られる。それは、世話になった水原一家に対するやくざ世界の義理を通すためだった。3年が流、出所した五郞はが戻って来るが、水原一家はすっかり落ち目になっていて、上野組が幅を利かせていた。そんな中、五郞は上野組の舎弟に絡まれていた女・雪子を助けた。また、水原は暖かく五郞を受け入れる。五郞が戻ってきたことに浮き足立った上野組は、臨戦態勢を整え、一触即発という状態になる。そんなおり、病気になった杉山が出所してくる。が、上野組は杉山に対して冷たく、いない間も杉山の女をほったらかしにしていた。で、杉山は上野組に嫌気が差す。上野組と水原一家の対立は、大親分の手打によって収まることになったが、その条件として、水原一家は五郞と縁を切った。これによって五郞も、やくざの世界に嫌気が差し、足を洗おうとする。が、五郞の薦めでやくざの世界から足を洗おうとした猛夫や、杉山が上野組に殺されたことから、五郞は怒り爆発、一人で上野組に殴り込んだ...

ヤクザ映画というと、東映というイメージがあるため、どうしても東映作品と比べてしまうことになるが、日活・やくざ映画は、そういう東映・やくざ映画とは違った味があることを再確認できる。基本的には、主人公は義理と人情に重きを置いて生きていて、敵対する組織に殴り込みをかける、というお約束は守られているが、意外とさっぱりとした所があって、我が道を行こうとする所は評価が分かれる所である。

が、少しは違った世界観を持っていないと、存在価値はないだけに、ちょっと貴重なヤクザ映画ということになる。

それにしても、本作と、次のシリーズ第2作のタイトルはややこしい。(本作が「「無頼」より 大幹部」自作が「大幹部 無頼」です。)日活作品でも、「渡り鳥」などの有名作品はDVD化もされているが、本シリーズがDVD化されないのは、ひょっとしたら第1作と第2作のタイトルがややこしいということも理由にあったりして...?(今更ながら、両作のタイトルを偏向することも出来ないでしょうし...)

 

↓DVDではなくてビデオです。

「無頼」より大幹部 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 日活
  • メディア: VHS


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女子大生会計士の事件簿#8+α [ドラマ]

最初はいつものように「リザーブコール」についてから。今週も番号通知で、21:41に掛かってきました。また、発信番号は、初回は非通知だったので分からないが、今までには無い番号からでした。これで8回となりましたが、残り4回も全て掛かってきて欲しい所です。

今回の物語は第8話「不器用なエンゲージリング」という物語である。今までは萌実とカッキーのコンビで監査に行っていたのに、今回は先輩会計士・大津が主査を務め、3人で監査に行ったということで、こうなると雰囲気が違いますね。(今ひとつ、面白みの無い物語に収まってしまって...)

今回の萌実の口上は「会計界のシンデレラ」ということで、これもちょっと肩すかしを食らったようであって、今回の物語に合っていない。ボタンの掛け違えがあるようで、今回はつまらない物語でした。→ごく普通の会計士の物語になっていて、BS-i作品らしさが薄く、平凡ドラマでした。BS-iの製作なんだから、こんな平凡なものは期待していませんから...(ということで、今回は簡単に済ませてしまいます。)残り4回、最後の物語は前後編となるのだから、物語としたらあと3つ。このまま尻すぼみになってしまわないで貰いたいのですが...

冒頭の萌実とカッキーのコントに対して、先輩・大津がツッコミを入れた時点で、萌実&カッキーというコンビの乗りにブレーキが掛かってしまい、これが結局最後まで尾を引いて、萌実&カッキーのいつものノリが出ることが無くなり、その代わりに恋物語を入れたが、まだそれをこなすだけのゆとりが萌実とカッキーに無いのが、今回の物語をつまらなくしてしまい、全体構成上のミスですね。萌実とカッキーがもう少し恋仲になっていたら、より面白く描けたでしょうが... ただ、萌実の方は、いつでもOKという感じでいるが、カッキーがねぇ...→今回のカッキーは、白井虎太郎のような所が出ていました。

「雨降って土砂が崩れる」と言った萌実。これに「雨降って地固まる」と正すカッキー。なんか違うんですよね... で、今回の萌実は監査をしたというよりも恋のキューピッド役を務めた感じでしたね。

大津にしても、ごく平凡な先輩であって、特にこれというような個性がなかったのが致命的。柴田太郎さんや柴田束志さんのように、しっかりとした個性があれば良かったのだが、それが無かったのだから、残念です。

ボーリングの券を貰ったカッキー。(→松山さんの割引券を焼き直しただけという感じでは...)が、萌実の想像力は流石であって、エンゲージリングのために指のサイズを、という発想はぶっ飛んでいます。で、自ら指輪のサイズを教える萌実。カッキーにはまだ恋愛ごとをこなすだけのゆとりが無いので、萌実の空回りとなるが、こういう空回りは面白いんですけどね...

今回は、先輩会計士の大津利明が主査を務める宝石店・ラピスラズリの監査に、そのスタッフとして萌実とカッキーが同行した。(いつもと違う展開は良いのだが、大津のキャラが平凡すぎるだけに、これでは萌実のキャラも死んでいる...)で、監査を始める。いつものように、カッキーは不審な所に気づかず、萌実と大津がそれを指摘する。会社の売り上げに変な所があり、買い戻し条件付き売り上げが去年より増えていた。更に調べていくと、従業員貸付金がやたらと多かった。

そんな中、社長が「宝石が盗まれた」と騒ぎ、それは経理マネージャーの石川翡翠が盗んだと言う。が、翡翠はそれが会議室にあったと言って社長に届ける。その場は何とか収まったものの、翡翠と大津の態度から、萌実は、大津がしている宝石は翡翠からもらったものだと気づき、更に全てを見抜いた。

屋上にいる翡翠の所に萌実がやってきて、「監査感激、雨あられ。…」口上が始まり「会計界のシンデレラ、藤原萌実、ここに見参!」から推理を語る。

ラピスラズリは買い戻し条件付き売り上げを増やしたが、それでも売り上げが落ちていたので、従業員全員に自社製品を強制的に買わせ、更にお金がない人には従業員貸付金でお金を貸して宝石を買わせていたのだった。

翡翠は社長と話すことを決意して社長の下へ。(大津もついていく。)で、不正のことを話す大津に対して、社長はキレて、監査契約の破棄を口にし、更に翡翠に対しては「クビ」を言い渡した。

暫くして、ラピスラズリは倒産した。それを知ったカッキーは、萌実と共に退社して帰途につく。その途中で萌実とカッキーは、大津と翡翠が一緒にいるのを見かけた。大津の紹介で翡翠は再就職が決まり、翡翠の指にはエンゲージ・リングがあった。

次回は「遠い夏の日の酔夢譚」という物語です。酒造メーカーへの監査ということで、萌実はお酒を飲めるということで、またもぶっ飛んだ所を見せてくれそうですね。(が、酒癖は悪そう...)一方、カッキーは蔵の中に閉じ込められていたが、やはりドジぶりをいかんなく発揮しそうです。

おしえて山田センセイ」。今回のハガキによる質問は「カッキーは襟元にバッチを付けているが、どうして萌さんはバッチを付けていないの?」という質問。これに、弁護士や税理士と違って(バッチを)付ける義務が無いので付けていない人が殆ど、と真面目な回答をする。カッキーから借りてきたバッチを襟元に付けた山田センセイだったが、「警告、警告、…」という声がして...→カッキーから借りてこないで、自分のバッチを付けたらいいのに...

前回が余りにも楽しい物語であり、「ケータイ刑事」最多登板監督の佐々木浩久監督がたっぷりと楽しませてくれたが、今回はその反動なのか、「会計士」を主人公とした物語らしくなったが、これが「会計士=地味」という印象の通り、物語をつまらなくしてしまいました。で、萌実には恋のキューピッド役をさせていたが、そういうのって、萌実のキャラじゃないんですよね。そもそも、そういうものは「恋日」ならともかく、全く期待していない方向である。全12話の中にはこういう物語があっても良いが、前回との落差が余りにも大きかったために、ガッカリさせられました。(「おしえて山田センセイ」の方もつまらなかったし...)今回は開店休業だったと言うことの出来る物語でした。(平凡過ぎて、BS-iドラマとは思えないものでした。)

ちなみに、今回の物語の27秒版の予告はこの一週間、余り流れずに12秒版の予告の方がいつも以上に流れていたが、こういう出来だったら「予告を控えていた」と言っても納得してしまいますね...(12/27秒版の両方ともゲットしましたけど...)→ちなみに、番組内の次回予告だと、スポンサーのテロップが出るのと「この番組は…」という声が被るので、それの無いものをゲットすることにしています。(DVDがリリースされたら、次回予告も収録されているでしょうけど...)

その後の再放送「東京少女・水沢エレナ」は「恋日」のような雰囲気のある物語で「好きといえない」だったが、まさかこれを意識していて、恋話を入れたのでしょうか?(それは無いでしょうが...)→自分の気持ちを上手く話せない主人公が、一歩踏み出す勇気を持つことが大事だと気づく内容であり、間接的にカッキーに教えようとしているように思えて...

それにしても、来年1月から始まるであろう7代目・ケータイ刑事の発表がないですね。(BS-i製作ドラマで発表されたのは「ポッキー4シスターズ」であって、12/27にBS-iで放送されます。)まさか「東京少女」が4クール目に突入するというのでしょうか?(ヒロイン候補は、多聞チルドレンの中にもまだいますし、岡本あずさのように新人をというのも丹羽Pはお得意ですし...)

 

もえビジ 会計RPG  密室の女子大生会計士

もえビジ 会計RPG 密室の女子大生会計士

  • 作者: 藤原 萌実
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: 単行本

女子大生会計士の事件簿〈DX.1〉ベンチャーの王子様 (角川文庫)

女子大生会計士の事件簿〈DX.1〉ベンチャーの王子様 (角川文庫)

  • 作者: 山田 真哉
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/10/25
  • メディア: 文庫

↓「東京少女・水沢エレナ」の原作ノベライズ本

好きといえない (リンダブックス 東京少女 2)

好きといえない (リンダブックス 東京少女 2)

  • 作者: リンダブックス編集部
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 文庫

↓かつての「ポッキー四姉妹」の劇場版。(DVD化されていません。)

 

四姉妹物語 [VHS]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: VHS


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ケータイ刑事銭形泪12話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形泪・1st.12話」:「さて、問題です! ~嘘つきクラブ殺人事件」の「裏ネタ編」も今回で終わりです。今回は事件のトリックや動機に繋がる要素ということで、「カイロ」についてと「毛布」について、そして、これは別にこれにする必要はなかったのだが、「4WD車」について記すことにします。

尚、約2年8ヶ月前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

カイロ」:漢字では「懐炉」と記す。懐中に入れて暖を取る道具である。歴史は意外と古く、江戸時代前半の元禄期(17世紀終盤)に遡る。それまでは温石(おんじゃく)と呼ばれる「暖めた石を真綿や布で来るんで懐に入れる道具」が使われていたが、それらに代わって使われるようになった。

金属などで作った容器の中に懐炉灰(木炭と保温力の強いナスの茎などの灰を混ぜたもの)を入れ、それに火を付けて密閉したものが使われた。

時は流れ、昭和初期には、白金の触媒作用を利用したもの(所謂「白金懐炉」)が登場した。これは、気化したベンジンをゆっくりと酸化発熱させることで熱を得るものである。第二次大戦中までは軍隊もこれを利用していて、広く普及するようになったのは戦後である。

今回の物語に登場したものは「使い捨てカイロ」と呼ばれているものであり、紙、もしくは不織布で出来た袋の中に鉄粉を入れたものであり、鉄粉が空気中で酸化発熱することで熱を得るものである。鉄粉が化学反応をすることで熱が得られるが、反応してしまうとそれっきりであるため、「使い捨て」ということになる。これは1978年に日本で登場し、それ以後、使いやすいことと価格が安いことから広く普及した。(現在では「懐炉」というとこれが最も需要が多い。)

最近では、電池式の懐炉も登場していて、充電池を使ったものが製品化されている。

言うまでもないが、「懐炉」は「冬」の季語である。

毛布」:英語では「Blanket」と言い、そのままカタカナにして「ブランケット」と呼ばれることもある。紡毛織物の一つであり、寝具や膝掛けに使われる。また、ちょっとした所での
防寒具としても使われ、事故により救助された人に対して、暖を確保するために使われることも多い。

織られた後、起毛処理を施すことで暖かさを維持できるようになっている。当然のことながら、化学繊維を使ったものもある。

やはり「毛布」も冬の季語である。

4WD車」:自動車の駆動方法の一つであり、「4 Wheel Drive」(四輪駆動)を用いた自動車のことである。自動車は一般に四輪あるが、その4つの車輪全てに駆動力を伝え、4輪全てが駆動輪となる。一般的な自動車はコストのこともあって前輪又は後輪の2つが駆動輪となる「二輪駆動」方式が用いられているが、「四輪駆動」となると駆動力が大きくなることから、悪路の走行や高速走行に適している。

二輪駆動と比べると、構造が複雑になるため、コストが高くなる、燃費が悪い、という問題点もあるが、悪路を走るジープでは有効であり、軍事車両を中心に使われていた。(装甲車などもこの方式が使われている。)が、その後、ラリーが人気を得たり、クロスカントリーに人気が集まったことから、オフロード・カーとしての需要があり、二輪駆動よりも安定した走行が得られる四輪駆動車は一定の需要がある。

また、トラックなどにも見られるし、一般の車でも、寒冷地(積雪地帯)には雪道でもスリップしにくくなるために、四輪駆動車が使われることがある。特別な所では、サーキットを走る車も、高速安定走行が得られるように、4WD車となっているのは、いまや常識である。

尚、全ての車輪を駆動輪とすることで高速安定走行が出来るというのは、一輪当たりに加わる力に余裕が出来るために限界性能が向上するのと、道との接点となる全てが駆動力を伝達できることになるため、より大きな力が得られるためである。で、新幹線の車両では、全てが動力車となっているのは同じ理由のためである。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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SANYO 両面暖かい 充電式カイロ 「eneloop kairo」 (ブラック) KIR-SL1S(K)

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  • 出版社/メーカー: 三洋電機
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SANYO 充電式カイロ 「eneloop kairo」 (ホワイト) KIR-S3S(W)

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  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

桐灰カイロ ニューハンドウォーマー 30コ入

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  • 出版社/メーカー: 桐灰
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ハイマウント オールウェザーブランケット 22149

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  • 出版社/メーカー: ハイマウント
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