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篤姫#48 [ドラマ]

今回の物語は、江戸城明け渡しであるが、それ以上に、家定と斉彬が姿を見せてことがメインとなった終盤の物語でした。前回に再登場した幾島といい、大詰め間近というところで懐かしいキャラクターが再登場するということで、史実よりも人を大事にしている本作はやっぱり違いますね。(そもそも、史実を学ぶのであれば、ドラマではなく、歴史書を読めばいいことだから、本作のような作品こそ「ドラマ」としての存在価値があることになります。)

前半は、江戸に入った官軍との戦を避ける方法についてのやりとりということで、進んで行く。そんな中、幾島が側にいると、天璋院も安心するのか、遂に、西郷の心を動かす秘策を見つけた。(「謎は解けたよ、ワトソンくん」)で、それを勝に託した天璋院。それは、斉彬からの手紙だった。

官軍を率いる西郷と、天璋院の使いである勝との対面。あくまでも徳川家を潰すとする西郷に、江戸城明け渡しと徳川家の存続を条件にするも、交渉は決裂しようとしたところで、切り札を投入する勝。天璋院から預かった斉彬の書状を見せると、西郷の心は動き、江戸城攻撃は中止となった。

しかし、江戸城を明け渡さなければならない。勝は滝山に嘘をつかせようとしたが、やはり天璋院の方が一枚上手であって、滝山の嘘を見抜いていた。(流石は銭形愛ですね。「あんたが悪事を隠しても、尻尾とあんよが見えてるよ」)

静寛院(今回も影が薄かったですね...)に対して今後のことを語る天璋院。(役者としては「前世」で、時代としたら「来世」で姉妹となる天璋院・銭形愛と静寛院・銭形舞です。)今回は天璋院が静寛院のことを「娘」と言ったが、静寛院が「母上様」ではなくて「お姉ちゃま」と言いたそうな表情をしていたように見受けられました。

家定の言葉「徳川家を守りたい」ということを果たせなかったと思う天璋院。そんな所に家定様再登場!これはやってくれました。「天の声」としての登場であるが、やっぱりこの人の姿があるのと無いのとでは全然違いますからね。

そして、天璋院は大奥の女たちを集めさせ、江戸城明け渡しを告げた。ここで本寿院がやっぱりコメディ・リリーフの役をしっかりと果たしていました。

尚、今回の物語では、次回への伏線ということで、京に戻った幾島が帯刀の元を訪ね、天璋院の姿を自分の目に焼き付けろ、と言うことで、「次回予告」ということで帯刀が絡んだということで、天璋院、斉彬、幾島、家定、帯刀という物語の前半から中盤過ぎまでを支えたキャラによる宴という感じにまとめたというのも、天璋院を中心とした「ホームドラマ」らしいところでした。

それにしても、普通は史実を大事にするところだが、史実を第一にしないで、この作品を支えてきた人を第一にする所が本作らしい所でした。(が、史実に忠実なドラマなんて、はっきり言って学習教材にしかならず、「ドラマ」としての存在価値は無いので、面白い所です。)

次回は最終回の一つ前の物語ということで、本作の前半では何度かあった於一と尚五郎(あえてこの名前で記します。)の囲碁勝負が実現するようですね。やっぱり史実よりも人を大事にする作品です。そして、その次は最終回となるが、最終回は25分拡大で70分枠での放送です。BS-hiは17:00からの放送となるので、18:00スタートは次回が最後です。(総合、BS-2の最終回は、開始時間はいつもの通りです。)

 

篤姫 完結編 (4) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

篤姫 完結編 (4) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: ムック

NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第壱集 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD
NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第弐集 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD
「篤姫」オリジナルサウンドトラック

「篤姫」オリジナルサウンドトラック

  • アーティスト: 吉俣良
  • 出版社/メーカー: PONYCANYON INC.(PC)(M)
  • 発売日: 2008/02/20
  • メディア: CD

NHK大河ドラマ オリジナルサウンドトラック「篤姫」‾2‾

  • アーティスト: TVサントラ
  • 出版社/メーカー: PONYCANYON INC.(PC)(M)
  • 発売日: 2008/10/29
  • メディア: CD
↓「愛の光で闇を討つ。あんたが悪事を隠しても、尻尾とアンヨが見えてるよ」
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
↓「母上様、もとい、愛お姉ちゃま~」
ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

TBは http://meichiku-et.seesaa.net/article/110453795.htmlを参照されたし。


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「横溝正史シリーズ ~悪魔が来りて笛を吹く(全5話)」 [ドラマ]

この作品は、1977年に製作されたTVシリーズ(MBS製作)であり、金田一耕助は古谷一行が演じていた作品である。また、映画の方も、片岡千恵蔵(1954年)と西田敏行(1979年)が金田一耕助を演じた作品が製作されている。(2時間ドラマでも何度か映像化されている。)ということもあってお馴染みの物語である。11月のKBS京都はこの作品の放送でした。

1時間枠の全5話のドラマとして製作されているので、時間的には4時間弱という長尺の作品となっているのだから、事件の謎の方は次回へ、更にその次の回へと引っ張ることも出来、引っ張った謎と新たな謎とが絡んでいって、複雑になっていくということもあって、なかなか見応えのある作品となっていました。(最終回も、いきなり謎の解明ではなくて、確証を得る部分があってから金田一耕助の謎解きとなっている。)2時間ドラマ(本編はせいぜい90分強である)や映画(2時間程度)では描ききれない部分まで描くことが出来ているということで、ミステリーを楽しむにはもってこいという作品である。しかも、本作の犯人は原作とは違う人物になっているので、原作を知らない方は勿論であるが、知っていてもたっぷりと堪能出来る作品である。

ただ、残念なのはキャスティングで、個性的なキャスティングがされているものの、一部のキャラはその持ち味を十分に発揮しておらず、ただ顔見せという感じになってしまったキャラがいたのが残念なところでした。犯人については、原作とは違うことになっているため、原作小説を読んでいても、謎解きを楽しむことが出来るので、楽しめる作品である。ただ、思ったよりもフルートに絡んだ所が少なかったですね。

昭和22年、世間を賑わした天銀堂事件(このモデルは1948年に起きた帝銀事件である。)が起こる。その容疑者として浮かんだのは元子爵の椿英輔だったが、彼は失踪し、やがて信州で遺体が発見される。その娘・美禰子が父の死から半年して金田一耕助の元を訪ねてきた。父の遺書があったことから自殺と判断された椿英輔だったが、最近、母・秋子が町中で父らしい人物を目撃したと言い、父が本当に生きているのかということを調べて欲しいと頼んだ。で、椿邸にやってきた金田一耕助。親族たちが集まっている中で、砂占いが行われるが、その時、この屋敷に居候している元伯爵の玉虫公丸が殺された。そしてそこから次々と連続殺人に発展していった...

キャストは、檀ふみ、江原真二郎、草笛光子、沖雅也、原泉、白石幸子、観世栄夫、長門裕之、岩崎加根子、星正人、加藤嘉、中山麻里、三崎千恵子といった顔ぶれが集っていて、これらが椿家に関係する人物として登場してくる。中でも、原泉と中山麻里は良い味を出していて、本作をよりミステリアスな作品にしているのや大いに貢献している。

また、お馴染みの日和警部は長門勇、等々力警部は早川保が演じていて、出川刑事を演じているのがウルトラセブン・モロボシダンでお馴染みの森次晃嗣であり、なかなか活躍していました。

12月の放送は、全4話の「獄門島」ということになるが、この作品には、「バトルフィーバーJ」で2代目ミス・アメリカを演じた萩奈穂美が出演しているというのが特撮ファンの注目点といったところですかね。(殺されてしまう役でしたけど...)既に30年以上昔の作品ということになっているが、良くできている作品であるだけに、次も楽しみです。尚、全4話をまとめて記すつもりでいるので、4週後に記すことになる予定です。(12/27深夜も放送するKBS京都です。)

 

悪魔が来りて笛を吹く【リマスター版】 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

↓原作はこちら

悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)

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  • 作者: 横溝 正史
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1973/02
  • メディア: 文庫


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ゴルゴ13#34 [アニメ]

今回の物語は、特殊な中を使った暗殺劇で、如何にして証拠を消すのか、という所を描いた物語でした。また、登場人物の不動産王クランプは、アメリカの不動産王と呼ばれるドナルド・トランプ氏がモデルになっているのはいう間でもなく、クランプ・タワーというものまで出してくるのですからね...

また、普通の凶器ではなく、特殊な素材の凶器ということでは、「銭形愛」の第5話「消えた凶器の謎 ~チューボーですよ殺人事件」で使われた凶器(飴・銃として使われたのではないですが...)を思い出しました。何せ、寸胴の中に入れて溶かして凶器を消してしまうという所が同じ発想である。(今回の原作は最近のものであり、コミックの方も145巻に収録という、新しいものである。)

不動産業を営むジャンセンは、ゴルゴを呼んで不動産王のクランプの殺害を依頼する。それは、10年前に競い合った巨額のプロジェクトで、その権利を競馬の賭で決着させるという勝負を行ったが、それがイカサマだったことが分かったためだった。但し、殺害は自分の目の前で行うこと、他人を一切巻き込まないことという条件を付けた。これを受けたゴルゴは、実行するまでに少し時間が必要ということで、殺害計画を練る。で、クランプがある劇場を貸し切ることを知ると、その機会に殺害を実行することにして計画を進める。ジャンセンに、旧交を温めたいということで、その日クランプが化しきった劇場に乗り込んだゴルゴ。舞台劇の第一幕が終了し、第二幕が始まる。舞台劇で銃声がした瞬間、ゴルゴの銃が火を噴き、クランプを殺害した。クランプが倒れたことから、客席では騒ぎになり、舞台劇は中止、警察がやってきて捜査が始まる。容疑者として、ジャンセン、ゴルゴ、ジャンセンの用心棒の3人に絞られるが、凶器となった銃が見つからず、捜査は息詰まってしまう。そんな中、ジャンセンの用心棒がゴルゴに話しかける。クランプの横の席にいたジャンセンは、クランプの後頭部を撃つことは不可能なため、犯人は自分かゴルゴと言うことになるが、自分は殺っていないので、犯人はゴルゴだという。そして、ゴルゴが用いた凶器の隠し方を推理して語った。ゴルゴの持ち込んだスーツケースの中に入っていた物を使い、特殊な銃を作り、殺害後はそれをケータリング・サービスの寸胴鍋に入れて溶かしたと考えた。ゴルゴが用いたトリックはまさにその通りだった。が、警察には伝えなかった。警察は、凶器を発見できず、犯人を挙げることが出来なかった。その頃、ケータリング・サービスの寸胴鍋は川に捨てられていた...

今回の物語は、手口とトリックの面白さを楽しむものであり、少し雰囲気の違う物語であった。今回使われたトリックの発想は面白いものであるのだが、寸胴鍋の中にで溶かしてしまうというアイデアは悪くないのだが、「銭形愛」の方がより意外的なもの(飴細工で使う飴が凶器でした。)が凶器になったということで、今ひとつという印象が残った物語でした。(本作の原作の方が前ならばともかく、この原作は、40年という歴史のあるゴルゴ13ということでは最近であり、「銭形愛」の方が時間的にも先になります。)→改めて「ケータイ刑事」シリーズのトリックの面白さを再確認することになった物語でもありました。

それにしても、警察にしても、寸胴鍋の中身までしっかりと調べないといけませんねぇ...→疑うならば全てのものを徹底的に疑え、という教訓だというように解釈しておきます。

 

この物語は「SPコミック145巻」に収録されています。

ゴルゴ13 145 (145) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2007/07/05
  • メディア: コミック


↓「銭形愛」はこちら。やっぱり傑作です。

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

 


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東京少女・岡本あずさ#5「絆(後編)」 [ドラマ]

今回で、岡本あずさ主演の物語も終わりとなるが、今回は前回の続きとなる「」という物語の後編です。前回のあらすじが、「あらすじ」というテロップこそ無かったものの、3分ちょっとに渡って頭にあって、そこから繋がる形で後編がスタートということになったが、クライマックスの所をもう少し見せて貰いたかった所でした。「後編」という文字がサブタイトルにあるのだから、あらすじはもっと簡単にしても良いと思うんですけどね... が、この3分ちょっとという時間が曲者であり、本作はドラマ本編が25分35秒、2話で51分10秒ということになる。あらすじの3分ちょっとを切って、1時間枠の作品として編集し直すとしたら、48分になり、これにあと少し手を加えたら、地上波の1時間枠(54分枠)で十分放送できる時間になるので、そういうことが頭にあるのかも...???

ハッピー・エンドとなって、ミンジが母親と再会するということは無いだろうと思っていた(再会してしまうと、募る話がということになって、時間的に無理でしょうから...)のだが、なるほど、そう来ましたか、という所は良かったのだが、そこから後のあずさとの別れの所が薄っぺらくなってしまったのがちょっと残念でした。(だから、冒頭の「あらすじ」が長すぎたと言うのです。)1時間枠に再編集したら、少しは良くなるかもしれませんね。

筆者は、本作の放送前に、改めて前編を見ておさらいをしていた(前後編の物語の後編の時は、いつもそうしています。)のだが、その必要がなかったと思えるように、あらすじの部分のまとめ方は上手いものでした。が、おさらいをしたせいもあって、あらすじの部分が長い、ということを強く感じました。

前回のあらすじの部分については省略します。

ミンジのバッグがひったくりされ、2人は直ぐに自転車で逃げる男を走って追った。が、追いつくことが出来ず、男は逃走中にバッグを橋から投げ捨てた。それに気づいたあずさは、男を追わずにバックを追った。で、川原でバッグを回収した。これにミンジが追いつき、中から携帯電話を取り出すと、ストラップを目にして安心していた。が、財布は盗まれていた。

2人は再びミンジの母・堀田芳子の家を訪れるが、やはりまだ帰っていなかった。落ち込むミンジをあずさは、ミンジとママは絶対会えると元気づけていた。

やがて、2人は空腹に耐えられなくなり、さまよい歩いている道に柿がなっているのを見て、あずさがそれを取り、ミンジと共に食べようとする。が、その時「こら!」と怒られた。農家の安田に見つかってしまったのだった。で、2人は柿の収穫を手伝わされることになる。

収穫した柿を手押し車で安田の家まで運ぶあずさとミンジは、夕食をご馳走になる。食事の途中で「家出か?」と安田に言われると、あずさは正直にこれまでのいきさつを話し、柿に手を伸ばしたことを謝る。すると、「今晩、泊まっていけ」と言われて、泊めてもらうことになった。

蒲団の中で、あずさは、ミンジが携帯のストラップをいつも見ていることを尋ねると、その唐辛子のストラップは母から(15年前に)貰った物だと言う。で、「絶対ママに会える、と私は信じている」と言ってミンジを元気づけていた。(Aパートはここまで。経過時間は17分半に僅かに届かない所でした。よってBパートは8分半強です。)

翌日、おみやげの柿まで貰った2人は、丁寧にお礼を言って安田家を出て、ミンジの母の家に向かった。が、ミンジはどことなく元気がない。あずさはそんなミンジを色々と勇気づけていた。

で、堀田家にやってくると、玄関先を掃除している主婦がいた。それが母だと分かったミンジだったが、近づいていくことはせず、遠目から掃除をしている母の姿を見ているだけで、涙をこぼしていた。あずさは「早く」と言って合わせようとするが、ミンジは後ずさりをするとそのまま通り過ぎて行った。「どうしたんだよむと問うあずさ。ミンジは電柱で泣き出してしまった。

堀田家の子供が「お母さん、電話だよ」と言って、家の電話の子機を持ってきた。で、芳子は電話に出る。「こんにちは。突然すみません」とあずさが電話で話す。名乗ることはせずに、「実はわたし、このあいだ、韓国に旅行したんですけど...」と言って、ミンジと友達になったと伝える。ミンジという名前で芳子の表情が変わった。

あずさは続ける。「お母さんが青梅の図書館に勤めているから、伝えて欲しいことがある」と言って、ミンジの言葉を伝える。ミンジは凄く元気、お母さんのことを最近知って凄く会いに行きたいが忙しくて行かれない、でも凄く元気だから心配しないで下さい、と伝えた。となりでそれを聴いているミンジ、更には話しているあずさ、聴いている芳子の目からは涙がこぼれている。あずさは更に続ける。「毎日楽しく暮らしてますって。だから、お母さんも元気で暮らして下さいって。私のことは心配しないで元気でいて下さいって」

夜、東京(東中野の駅前です。)に戻って来たあずさとミンジが歩いている。その後ろを1台のタクシーがついてくる。(付き添い兼通訳のリ・ウンヨンが乗っている。)あずさとミンジは特に会話をすることもなく、駅に到着した。特に言葉をかけなくてもお互いの気持ちは分かっていた。あずさが「안녕」と言い、ミンジが「さよなら」と返すと、ミンジはタクシーに乗り込んだ。で、走り去っていくタクシー。あずさはそれを見送っていた。

あずさが静止画になると、ピアノ曲としてシンプルなメロディを奏でる『イケナイ恋』(メロディアスである分、切なくてウルウルとなってしまうメロディです。こんないい感じにもなってしまうというのもまた凄い曲ですね。)が流れだし、エンドロールが流れていきました。

次回からは、ヒロインが福永マリカになって、「東京少女・福永マリカ」となります。9人目のヒロインとなるが、これまでの8人のヒロインと最も違うのは、福永マリカが脚本も担当しているということである。ということで、どういうストーリーを書いたのかという所にも注目が集まります。で、最初の物語は「井の中のマリカ」という物語です。次回予告を見た範囲では、ちょっと嫌なタイプのお姉さんという感じのするマリカのように感じましたが、福永マリカのセンスを知るには良いかもしれません。尚、マリカの母を演じるのは根岸季衣さんで、約3年ぶり(「恋日・文學の唄」の13話以来)にこの枠に登場です。

「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。

今月のヒロイン、岡本あずさは本作が女優デビュー作である。ということで、演技や台詞の言い方については、まだまだ未熟な所があって、目を背けたくなる所も何箇所かあったのだが、今後、どのように成長していくのかということを考えたら、楽しみな逸材である。ただ、4つの物語(最後が前後編のため、全5回だが物語は4つである。)の中に、コメディ作品と言うことの出来るものが無かったのがちょっと残念でした。(物語の中でのコミカル的なパートならばあったものの、コメディ色を前面に出した作品と比べると、実におとなしいですからね。)コメディ作品をやるには経験不足と判断してこういうことにしたのかは分からないものの、コメディで殻を破って弾けた姿を見たいところでした。(真面目な優等生タイプという役が多かったが、これは意図してのことなのか、偶然なのかは分からないが、意図したものであるのなら、7代目を襲名するのかもしれませんね...→今月中に、1月からの作品が発表されると思っていたのですが、まだ発表されないのはどうして?ひょっとして「東京少女」が4クールなのかしら???ヒロイン候補ならば、まだ何人もいますからね。)

 

ミンジの大切にしているものはこういうものでした。(いくつかあるので、拾っておきます。)


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名曲探偵アマデウス#20 ベートーベン・バイオリンソナタ第9番「クロイツェル」 [ドラマ]

今回取り上げられたのは、ベートーベンのバイオリンソナタ第9番「クロイツェル」でした。物語の方は、やはり、トルストイの「クロイツェル・ソナタ」と絡めたものとしていて、濃いキャラが登場した面白い物語でした。で、その濃いキャラを演じたのは志垣太郎さん。元伯爵の愛乃小路美樹麻麿が、1年前に結婚した妻が不倫していると思って、相談にやってくるということで、普通の探偵事務所にも飛び込んできそうな依頼でした。(そそれが、クラシック音楽と絡めているのがまたまた面白い所です。)

尚、この物語は、当初は事件ファイルNo.18として予定されていたものであり、前回は髭が無くなっていた所長だったが、今回はまたまた髭がありました。(次からは無くなっているでしょうが...)一方、カノンさんの髪型はボブということで、こちらは問題なく前回と繋がっていました。

今回は、カノンさんがノリノリで突っ込んでいったりしていて、いつも以上に楽しい物語になってました。そのカノンさん、冒頭でいきなり「今日も、相変わらず暇でしたね、所長」と言ってくつろいでいるという状況で、いきなりかましてくれます。が、ドアが開く音すると、目を輝かせて「お客さんかなぁ~」と嬉しそうな表情を見せ、赤絨毯が挽かれて依頼者が入って来て、手にキスされると悲鳴を上げて「ちょっと、何するんですか、もぉ~」と戸惑って怒り、早速赤絨毯に対して突っ込みを入れ、依頼者が依頼内容を話すために見せた妻の肖像画に対しても敏感に反応するということで、最初からトップ・ギヤに入っていました。

依頼者がソファに座って話しだした時は、いつもならソファの依頼者の横に座るのに、事務机の椅子に座って引いているのも面白い所でした。で、最初はティーカップを手にしていて、傍観者という感じがあったりと、本当に楽しませてくれます。

所長が「クロイツェル・ソナタ」そっくりと言って本題に。最初は所長と依頼者のコントにツッコミ役という感じのカノンさんが、所長に「ピアノを弾いてくれ」と言われると、軽く敬礼をしてからピアノに向かうというように、ここは突っ込んで下さい、と言っていて面白い所です。→やっぱり「ケータイ刑事銭形泪」を意識しているようですね。

で、今回は必渋りに(簡単なメロディだったが)ピアノを弾くカノンさん。依頼者が濃いキャラであっても、カノンさんは負けていませんね。依頼者に電話が掛かってくる(着メロがベートーベンの「運命」というのも面白い。)と、またまた面白い表情をして、背後霊のように後ろで耳を立てていたり、いつものように豊かな表情を見せてくれるカノンさんは健在でした。

ピアノとバイオリンという2つの楽器のやりとりと、依頼者の設定を上手く取り入れた物語となっていて、ストーリーの方も面白かったということもあって、曲の解説の方も分かりやすく思えたということもあって、今度、この曲をじっくりと聴いてみようと思いました。今回は、ドラマ部分が34分弱ということで、曲の方が10分弱になり、これはこれで聴かせてくれたんですけどね...

最後のオチの所は、愛乃小路美樹麻麿から手紙が来て、妻とのツーショットの写真が入っていたが、肖像画とは全然違ってふくよかな人だったというのは思っていた通りだったが、その後、カノンさんが「所長、幸せになりたいですね」と猫なで声で言うと、「何を言ってるんだ、君は」という所長のリアクションに、スタジオ内の笑い声が入った、ということで、カノンさんのアドリブが炸裂したようで、やっぱり最後はカノンさんがやってくれました。→カノンさん、所長と結婚したいという気持ちが出てきていますね。やっぱりこういう方向になっていくようで、これはこれでよろしいかと...

次回(来週)は事件ファイルNo.21・チャイコフスキーの「くるみ割り人形」です。その後はモーツァルトの「クラリネット五重奏曲」、ベートーベンの「交響曲第9番」と続き、年内はそこまでです。

 

ベートーヴェン : ヴァイオリン・ソナタ第9番 クロイツェル

ベートーヴェン : ヴァイオリン・ソナタ第9番 クロイツェル

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 2000/06/21
  • メディア: CD

ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9&10番

ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9&10番

  • アーティスト: クレーメル(ギドン),ベートーヴェン,アルゲリッチ(マルタ)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2006/04/12
  • メディア: CD

ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番&第9番

ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番&第9番

  • アーティスト: オイストラフ(ダヴィド),ベートーヴェン,オボーリン(レフ)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2005/06/22
  • メディア: CD
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番「春」&第9番「クロイツェル」

ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番「春」&第9番「クロイツェル」

  • アーティスト: ベートーヴェン,デュメイ(オーギュスタン),ピリス(マリア・ジョアン)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/09/05
  • メディア: CD
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番&第9番

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番&第9番

  • アーティスト: ベートーヴェン,パールマン(イツァーク),アシュケナージ(ヴラディーミル)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2003/06/25
  • メディア: CD
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番&第9番

ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番&第9番

  • アーティスト: ベートーヴェン,ケンプ(ヴィルヘルム),メニューイン(ユーディ)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2002/12/18
  • メディア: CD
クロイツェル・ソナタ/悪魔 (新潮文庫)

クロイツェル・ソナタ/悪魔 (新潮文庫)

  • 作者: トルストイ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1974/06
  • メディア: 文庫
イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ (光文社古典新訳文庫)

イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ (光文社古典新訳文庫)

  • 作者: トルストイ
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/10/12
  • メディア: 文庫

クロイツェル・ソナタ (岩波文庫 赤 619-5)

  • 作者: トルストイ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1957/02
  • メディア: 文庫
↓こちらも傑作です。
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

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