HERB ALPERT & THE TIJUANA BRASS『WHAT NOW MY LOVE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1966年4月にリリースされたアルバムである。(彼らは、'60'sの後半は毎年2枚のアルバムを発表していました。)1966年のアルバムとしたら最初のアルバムということになる。また、前年の2枚のアルバムに続いて、「ザ・ティファーナ・ブラス」という邦題が付けられたアルバムの「第3集」である。本アルバムは、Billboardのアルバム・チャートで、8集連続1位のあと、6週に渡って1位を護ったが(フランク・シナトラに1週、ビートルズに5週)、そのあとに1週だけ1位に返り咲き、都合9週に渡って1位を獲得している。また、1966年の年間アルバム・チャートでは5位にランクインしている。
尚、1966年は、正に彼らの黄金時代であって、この年のBillboardのアルバム・チャートでは、年間に3枚のアルバムが1年の1/3にあたる17週1位を獲得している。年間アルバム・チャートでは、1、3、5位という用に、TOP 10内に3枚のアルバムが入っており、更に11、14、54位にも別のアルバムがランクインしていて、TOP 100内に6枚のアルバムがランクインしている。
収録曲は以下の全12曲である。『What Now My Love』『Freckles』『Memories Of Madrid』『It Was A Very Good Year』『So Whats New』『Plucky』『Magic Trumpet』『Cantina Blue』『Brasilia Start Start』『If I Were A Rich Man』『Five Minutes More』『The Shadow Of Your Smile』。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーである『What Now My Love』を筆頭に、『Memories Of Madrid』『So Whats New』『If I Were A Rich Man』『Five Minutes More』という所をピックアップしておく。
'60'sという時代を感じさせる所があるが、彼らのサウンドは「魅惑のブラス・サウンド」と呼ばれ、発表から40年以上が流れた現在でも光り輝いている。をたっぷりと聴かせてくれる。そして、本アルバムわ堪能する場合は、三部作としてリリースされた前々作「WHIPPED CREAM & OTHER DELIGHTS」と前作「GOING PLACES」も忘れずに聴きたい所である。(「WHIPPED …」には、「オールナイトニッポン」のテーマソングであるあの曲が収録されています。)
ただ、本アルバムの不満点が一つだけある。それは、収録時間が短いことである。(12曲で30分強である。)→それ故、三部作をセットで聴くことをお勧めする。
「FLASH GORDON: PURPLE DEATH FROM OUTER SPACE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1940年のアメリカ映画「フラッシュ・ゴードン 恐怖のパープル・デス」である。シリーズ第4作(シリーズの最終作でもある)となる本作は、1954年の日本公開時には「宇宙征服」という邦題で公開されていて、当時は「シリーズ最高傑作」と言われて高い評価を得た作品である。
作品データを記しておくと、時間は87分、白黒作品である。原作はアレックス・レイモンド、監督はフォード・ビーブとレイ・テイラーの2人、脚本はジョージ・プライプトン、出演は、バスター・クラブ、キャロル・ヒューズ、チャールズ・ミドルトン、フランク・シャノン、アン・グウィン、ローランド・ドリュー、たちである。
地球上で、死人の顔に紫色の斑点が出来るという謎の奇病が蔓延する。これが悪の帝王・ミンの陰謀だと知ったフラッシュは、友人バーリンの助けを借りて、ミンを倒すための戦いに向かったが...
白黒作品ということなので、「紫の斑点」ということはビジュアル的には分からないとか、特撮技術は陳腐なものであるのだが、そういうことを全く感じさせない恐怖と、連続活劇というテンポの良さもあって、たっぷりと楽しませてくれる作品である。
色彩の点では1980年の作品には叶わないが、これは白黒作品ならではの「脳内補間」によって穴埋めできるため、全く問題にはならない。娯楽作品として楽しめるということでは1980年作品を馬を待っていると言っても良い。ということで、見ておきたい作品の1つである。(SFファンであれば、「見ておきたい」ではなくて「見ておかなければならない」作品である。)
↓日本版はビデオです。
↓輸入版DVD(リージョンコード「1」です)
Flash Gordon: Purple Death From Outer [DVD] [Import]
- 出版社/メーカー: Image Entertainment
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ケータイ刑事銭形泪14話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]
6回目となる「銭形泪・2nd.1話」の「消えた凶器を探せ! ~お花見殺人事件」の「裏ネタ編」であるが、今回でみの物語についての「裏ネタ編」は終わりです。で、今回は殺された「鼻タレ・クイーン」に関する事柄から、「遺影」について、「整形」について、「シリコン」について、そして「クレオパトラの鼻」について記すことにする。
尚、約2年8ヶ月前(2年9ヶ月に近づいてきている...)のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「遺影」:葬儀の時に用いられる故人の肖像や写真のことである。祭壇に飾る写真は、一般的にモノクロ写真が普通である。(最近ではカラー写真が使われることも珍しくなくなっている。)葬儀社が、カラー写真からモノクロ処理をして引き延ばしてくれる。また、少々ピンぼけ写真であったり、遺影に使うのには相応しくない衣装であっても、修正してくれる。(葬儀社と相談しましょう。)
「整形」:「整形」とは、形を整えて正しくすることである。よって、ある物に対して、その形を整える場合に使う言葉である。が、一般的には「美容整形」のことを指す略語としての浸透度の方が高い。
「美容整形」は、容貌や容姿を美しくするために施す臨床医学の一つであり、形成外科の一分野という認識もされているが、見た目の改善を目指したものであるので、疾病の治療ではない。(このため、「形成外科」とは認められないという考えもある。)
二重まぶたにする、シワ取り、隆鼻、豊胸などが一般に知られているが、これを行うのは形成外科的な方法が用いられる。しかし、形成外科と違うのは、生物学的には正常である組織に手術を行うことになり、疾病の治療ではないということである。(このため、医療保険は適用されない。)
「シリコン」:英語では「Silicon」、原子番号14番のケイ素(元素記号:Si)である。非金属元素であり、地殻中に、酸化物、もしくはケイ酸塩として大量に存在している。原子量は28.0855、比重は2.33である。半導体に使われる素材であり、工業的にも重要な物質である。
また、このケイ素と酸素の結合を骨格とする人口高分子として「シリコーン」(英語では「Silicone」)という物質がある。美容整形で用いられるのはこちらである。(分子レベルで見ると、「シリコン」が主体であることに代わりはないですが...)が、美容業界ではこれも「シリコン」と呼んでいる。(→半導体技術者が、豊胸手術でシリコンを注入すると聴いて、半導体の材料となる固体を入れると勘違いした、という笑い話があります。)
耐油性、耐酸化性、耐熱性に優れていることから、様々なものが作られている。その一例としては、シリコーンオイルは不燃性オイルとして利用され、プロジェクターの冷却液としても利用されている。シリコーングリースやオイルコンパウンドは電子機器の放熱板に半導体素子を取り付ける際、熱伝導性を高めるために用いられている。ゴム状に加工したシートは、耐熱性や放熱性が良いことから、ゴム系部品として色々と利用されている。そして、親水性ゲルと配合したものは、酸素透過型コンタクトレンズとして、また、形成外科や美容整形において、充填剤として利用されている。
「クレオパトラの鼻」:17世紀のフランスの数学者、物理学者、哲学者、思想家、宗教家であるブレーズ・パスカルが、著書「パンセ」の中に記した有名な一節「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史は変わっていたであろう」のことを指している。
尚、「パンセ」はパスカルが晩年に、キリスト教護教論の溜めに書き綴った断片的なメモ、ノートを、彼の死後に編纂されて出版された瞑想録である。発刊されたのは1670年である。(パスカルが亡くなったのは1662年である。)人間の本性の矛盾に関する深い洞察と、信仰に対する鋭い分析がされている著書として有名である。また、「パンセ」とは、フランス語で「思想」「思考」という意味である。
↓一応こういうものを...
↓参考まで
新しい有機ケイ素ポリマー (高分子新素材One Point)
- 作者: 石川 満夫
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 1991/11
- メディア: 単行本
- 作者:
- 出版社/メーカー: 化学工業日報社
- 発売日: 2004/05
- メディア: 単行本
↓時間があれば、勉強のために読んでみるとよろしいかと...