ケータイ刑事銭形愛3話[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形愛[裏ネタ編]」は第3話「死んだ魚の謎 ~美人作家付き人殺人事件」に突入します。(今度の日曜日(1/18)のBS-iの再放送は第2話ですが...)尚、特に意識している訳では無いが、「銭形愛[裏ネタ編]」は、1話につき4回ということに落ち着いていきそうですね...
今回は、サブタイトルにある単語から「魚」についてと「付き人」について、そしてこの物語で鍵となる「海水魚」について、そして「魚の死亡推定時刻」に着目した愛ちゃんとそれを割り出した柴田太郎さんに敬意を表して「死亡推定時刻」について記します。
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「魚」:水中に生息している脊髄動物の総称である。呼吸はエラを使って行い、ひれを有しているのが特徴である。体表は鱗で覆われていて、変温動物というのが多いが、例外種も多い。動物学的には幅広く、硬骨魚類、軟骨魚類、無顎類など、様々な魚がいる。
生息範囲は広く、海水である海においても、熱帯から寒帯、極地にもいる。また、浅い所から深海まで様々な深度で生息している。更に、淡水である川や湖、沼に生息する種類もいる。
古い魚はカンブリア紀(5.5億~5億年前)には既にいて、デボン紀(4.2億~3.6億年前)には海で生息する種類が現れている。
尚、魚の種類は2.5万~3万種もいて、脊髄動物のおよそ半分は魚(学問的には「魚類」)である。
「付き人」:付き添って世話をする人のことを言う。一般的には、徒弟制度のある世界に於いて見られる物であり、相撲界、芸能界、囲碁や将棋の世界などに見られる。
共通するのは、序列、位、格などが上位の者に対して、それらが下になる人が側について、雑用や下働きをするというものであり、付き人は修行を行う。また、その場合は、序列、位、格などが上位の者が「師匠」と呼ばれ、付き人は「内弟子」とよばれることもある。
「海水魚」:魚類の中で、海水中に生息している魚の総称である。(これに対して、淡水中に生息する魚を「淡水魚」と呼ぶ。但し、海水と淡水が混じり合う汽水領域(主に川の河口付近)では、海水でも淡水でも生息できる魚がいて「汽水魚」として別に扱う場合があったり、「淡水魚」に含めて扱われることが多い。)
尚、英語では「Saltwater Fish」と言い、文字通りである。(ちなみに淡水魚は「Freshwater Fish」という。)
「死亡推定時刻」:刑事ドラマでは必ずといって出てくるものであり、人が死亡した時刻を科学的に検証して算出された時刻のことである。あくまでも科学的な検証によって導き出されたものであるため「推定」である。(死亡時の様子が時刻と共に記録されている映像や音声でも無い限り、「死亡時刻」として断定することは条件不足であり、他のいくつかの条件が加わって、初めて「推定」ではなくなる。)
死亡推定時刻を導き出すには、様々な手法がある。人間を含む動物は、死亡すると「死後変化」と呼ばれる現象が起こるが、これを利用して導き出される。例えば、「死斑」「死後硬直」「腐敗」「死冷」「乾燥」などがある。(それぞれについては、柴田太郎さんが使った物語の時に記す予定です。)
死体が於かれている環境に左右されるため、死亡時の様子がビデオで撮影されていたら話は別であるが、一般的にはある程度の幅を持った時刻として算出される。よって、柴田太郎さん(束志さんも同じですが...)が「死亡推定時刻は○時」と言うのはおかしくて「○時から□時の間」となるのが普通である。そこから、他の条件(例えば、犯行状況、目撃者情報など)によって犯行(推定)時刻、すなわち「死亡推定時刻」が狭められることになる。
他の物語でもそうだが、推理小説には「死亡推定時刻」を如何にして犯行時刻からずれがあるものにするための様々な細工(トリック)が出てくる(「ケータイ刑事」でも色々とあります。)が、科学と細工との間はいたちごっこのようなところがあるもので...
↓参考まで
「THE GAME」 [映画(洋画)]
表題の作品は1997年の映画「ゲーム」である。ある富豪の実業家が参加したゲームで切り広げられるサスペンス・スリラーである。(ラストにどんでん返しが待っている。)
作品データを記しておくと、時間は128分、監督はデヴィッド・フィンチャー、脚本はジョン・ブランカトーとマイケル・フェリスの2人、撮影はハリス・サヴィデス、音楽はハワード・ショアである、そして出演は、マイケル・ダグラス、ショーン・ペン、デボラ・カーラ・アンガー、ジェームズ・レブホーン、ピーター・ドゥナット、キャロル・ベイカー、アンナ・カタリーナ、アーミン・ミューラー・スタール、エリザベス・デネヒー、たちである。
舞台はサンフランシスコ。大富豪だった父の資産を受け継いだ富豪で実業家のニコラスは48歳の誕生日に、弟のコンラッドと久しぶり再会し、CRSという会社の紹介状をプレゼントされる。コンラッドは、凄い体験をしたとしか言わず、ニコラスはそれをバカにしていた。偶然にもCRSのオフィスを見つけ、重役・ファインゴールドは、商品はゲームだと言い、ニコラスはテストを受けることにした。帰宅してみると、玄関の前にピエロの人形があり、自殺した父のことが頭をよぎるニコラス。テレビのニュースでは、キャスターがニコラスに話しかけてくる。ということで、ゲームに参加するニコラスは、コンラッドと待ち合わせをしたレストランに行くが、コンラッドは現れず、ウェイトレスのクリスティーンには服にワインをこぼされる。ウェイターから「彼女を逃すな」という書き置きを渡され、ニコラスはクリスティーンを追いかける。それから奇妙な出来事が連続して起こる。クリスティーンから、CRSは大掛かりな詐欺組織であって、コンラッドたちもその仲間だと教えられるが、薬で眠らされ、気づいた時にはメキシコの墓地にいたニコラス。何とかしてサンフランシスコに戻ったニコラスだったが、家は競売に掛けられていた。で、ニコラスはCRSに対して復讐をしようとしてCRSに押しかける。そこにはゲームを始めてからであった人たちが全ていた...
全てが「ゲーム」だったというオチによって、見ている方も「やられた」と言うことになり、娯楽作品ということではたっぷりと楽しめる作品である。(とは言っても、こういう作品って、結構ありますけど...)→タイトルから、何か仕掛けがあるだろうと予想してしまうが、前半からサスペンスとしてツボを抑えているだけに、見始めると填ってしまいます。
ただ、サスペンス作品の場合は、一度見て結末を知ってしまうと、そこまでで、二度は見ないというのが一般的(ヒッチコック作品だったら、何度も見ようという気になる所がありますけど...)であり、そういう作品の範疇であることには変わりないですが...
ケータイ刑事銭形泪15話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]
6回目となる「銭形泪・2nd.2話」の「音で人を殺せるか? ~売れっこ漫画家殺人事件」の「裏ネタ編」であるが、今回でこの物語についての「裏ネタ編」は打ち止めにします。で、今回は今回の事件の動機にもなった「ゴーストライター」についてと、劇中に登場した「ミニチュア・ガーデン」について、そして「実印」について、「琥珀」について記します。
尚、約2年9ヶ月前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「ゴーストライター」:日本語で言うと「代筆作者」ということになる。執筆物に関して、表に出ている著者に変わって執筆する筆者のことを指す。タレント本ではかなりの割合でゴーストライターが執筆しているとされている。
口述筆記という軽いものから、文章の殆どを代筆することまで、その範囲は広く、実際にどれだけのゴーストライターが存在しているのかは不明である。また、基本的にゴーストライター自身が自らそれを書いたと名乗ることはタブーとされている。
また、文筆の世界だけでなく、同じ著作物である音楽の曲や歌詞についても同様にゴーストライターの存在があることが知られている。
ただ、ゴーストライターが執筆したことで、内容が良くなる場合がタレント本にはよく見られていて、全てが悪いとは言い切れない所もある。
「ミニチュア・ガーデン」:ミニチュアは「小形模型」であり、ガーデンは「庭」、つまり、小形模型によって作られた箱庭のことである。ある意味では「ジオラマ」の一種と言うことも出来る。
それほど大きくない箱の中に景観を構成する小形模型を使って、庭園を再現する物であり、この物語では水槽の中に作られていたが、これも立派なミニチュア・ガーデンである。
古くは江戸時代から作られていて、以前は「箱庭」と呼ばれていた。(何でも横文字にして言うというのは現代っぽい所でもありますが...)
尚、盆栽や盆景も箱庭の一種と見なされるが、ミニチュア・ガーデンの一種としては殆ど見なされていない。
「実印」:印鑑として予め市区町村長に届けておいて(印鑑登録)、印鑑証明書をとれるようにしてある印章のこと、および登録した印鑑のことを言う。1人につき1個に限られている。また、大量生産された印鑑は登録できないことになっていて、個別に製作された物を用いるのが一般的である。
習慣状、個人的には、財産的に重要な取り引き(例えば家や土地の不動産関係や自動車など)を行う際に用いる。法人の場合でも同様であり、重要な取り引きの際に使われる。
「琥珀」:第三紀(おおむね6500万年から180万年前)の地層から主に算出されるものであり、太古の時代の植物の天然樹脂が地中に埋没して、長い年月を掛けて固化して生成された化石の一種であり、宝石のように扱われるものである。(鉱石ではなくて樹脂であるが、化石化していることから鉱物の様な硬度を持っている。(硬度は2~2.5ぐらいである。))英語では「Amber」と言う。
色は黄色を帯びた樹脂光沢の半透明であり、パッと見には飴のようにも見える。比重は1.05~1.10ぐらいであるため、水には沈むが、ある程度の濃度の食塩水には浮かぶ。(この物語では、この特徴を上手く活かしていました。)融点は250゜C~400゜Cぐらいであるため、火の中に入れると解けてしまう。また、有機溶剤の中に入れても解ける。電気的には絶縁性が高い。また、摩擦によって負の静電気を帯びる。
化石の一種であるため、時々、昆虫など、太古の生物や植物の化石が中に入った琥珀が算出する場合がある。そういう琥珀は「虫入り琥珀」と呼ばれ、特に珍重されることになる。(生物も樹脂と同様に、長い年月によって化石化する。よって、化石になっていない生物が入っている琥珀は天然の物ではなくて人工的に作られたものということになる。)
主な産地はバルト海沿岸諸国であり、日本でも少量であるが岩手県で産出される。
↓参考まで
↓これも一種の「ミニチュア・ガーデン」です。