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「兵隊やくざ」(その7) [映画(邦画)]

今回は1967年に製作されたシリーズ第6作と第7作の2本について記します。

シリーズ第6作兵隊やくざ 俺にまかせろ」(1967年)
作品データを記しておくと、1966年の大映作品で、時間は89分、白黒作品である。原作は有馬頼義、監督は田中徳三、脚本は高岩肇、撮影は宗川信夫、美術は渡辺竹三郎、音楽は鏑木創である。そして出演は、勝新太郎、田村高廣、内田良平、渡辺文雄、須賀不二男、佐伯勇、杉田康、渚まゆみ、長谷川待子、上野山功一、清川玉枝、藤山浩二、一条淳子、酒井修、豪健司、小山内淳、九段吾郎、中原健、竹山洋介、山上友夫、森田健二、北城寿太郎、橋木力、早川雄三、大川修、たちである。

昭和20年、有田と大宮は北満州の木崎独立守備隊にいた。戦況が悪化したことから、大陸戦線の縮小方針が出され、木崎部隊は各部隊の転進作戦の支援と、通過地点である孟家屯に増援部隊を送ることになる。そこにはゲリラはいないと言う張の報告で、大宮と有田は孟家屯の増援隊に加わった。しかし、実際にはゲリラが多数潜んでいて、大宮は捕虜になってしまう。また、ゲリラの隊長が部隊に「ゲリラはいない」と報告した張だった。何とかして脱走した大宮は有田と合流したが、ゲリラの攻撃のため、部隊は全滅していた。そんな大宮と有田は、孟家屯はゲリラを引き寄せる囮であると分かった。これを企んだのは田沼であり、大宮の怒りは田沼に向けられて...

本作は、大宮がゲリラに捕らえられて捕虜になる、という所が注目である。それ以外は、まあ、お馴染みの展開といった所でした。

シリーズ第7作兵隊やくざ 殴り込み」(1967年)
作品データを記しておくと、1966年の大映作品で、時間は89分、白黒作品である。原作は有馬頼義、監督は田中徳三、脚本は笠原良三と東条正年の2人、撮影は武田千吉郎、美術は下石坂成典、音楽は鏑木創である。そして出演は、勝新太郎、田村高廣、野川由美子、岩崎加根子、細川俊之、安部徹、南道郎、小松方正、丸井太郎、三木本賀代、稲葉義男、守田学、戸田皓久、水島真哉、水原浩一、伊達三郎、橋本力、小林直美、近江輝子、たちである。

相変わらずの大宮と有田は、悪徳上官に盾ついて過酷な制裁を受けながらも、今までと同じような軍隊生活を送っていた。ある日、連隊旗手の香月少尉の毅然とした態度に好感を持つ2人は、何かと自分たちの味方になってくれる香月と親しくなる。ある日、大宮と有田は女郎屋で娼婦・さつきの口から、赤池や影沼少佐たちが女郎屋で私腹を肥やしているということを知らされた。しかし、有田は暗号教育の名目で転属されてしまい、大宮は1人でその調査をすることが出来なかった。そんな中で、大宮は、稼ぎが悪いとヤキを入れられているさつきを助け、赤池を殴ったことで、上官暴行罪で営倉に入れられてしまう。香月の尽力で有田が復帰してくると、これらのいきさつを知った有田は、暗号兵の特権を利用して影沼たちが二重帳簿で軍票をごまかしている事実を突き止める。そしてこれをネタにして大宮を営倉から救出した。戦況は益々悪化して、香月の小隊は全滅、軍旗の奪還を大宮に託して香月は死んでしまう。大宮は香月の意思を受け、敵陣に潜入。そして無事に軍旗を奪還して部隊に戻ってきた。しかし、有田が大宮に、戦争が終わったことを告げた。すると2人は副官室に乗り込んで、逃げる準備で大忙しの影沼たちに鉄拳制裁を加え、軍から去って大陸の彼方に消えていった...

本作のラストで戦争が終結ということになったが、物語は次作に続きます。本作では、軍記を奪還するという大殊勲の大宮という所があるが、本シリーズもやっぱり戦争映画だということを大いに感じさせてくれるところでした。(一応、軍内部の腐敗した上官を倒すのが売りだったため、戦時下の軍を部隊にした物語とは言っても、戦争映画という感覚はあんまりなかったですからね...)

 

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↓第1~4作のセット

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↓第5~8作のセット

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水木一郎『デビュー40周年記念 水木一郎ベスト』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは2008年初頭にリリースされたベスト盤であり、タイトルの通り、アニキ・水木一郎のデビュー40周年の記念企画の1つとしてリリースされたものである。(その中で、オーソドックスなものをチョイスしました。)先日まで取り上げていたミッチと同様に、アニキの謳う曲の数も膨大な数に及ぶため、本アルバムのような1枚もののベスト盤に収録される曲というのは、代表曲と呼ばれるものになってしまうということで、新鮮みは全く無い。が、デビュー40周年という節目に、1枚ものということでリリースされたことに価値がある。(改めて、代表曲を聴くことが出来るため。)アニキの歌をたっぷりと堪能したののであれば、ミッチと同様に、他の企画ものがリリースされているので、そちらを聴けばよいのだが、アニキについて、詳しく知らないという人の入門用アルバムと捕らえてみたら良いでしょう。

収録曲は以下の全24曲である。『マジンガーZ』『ぼくらのバロム1』『嵐よ叫べ』『バビル2世』『おれはグレートマジンガー』『がんばれロボコン』『仮面ライダーストロンガーのうた』『テッカマンの歌』『鋼鉄ジーグのうた』『コン・バトラーVのテーマ』『ダッシュ!マシンハヤブサ』『地獄のズバット』『父をもとめて』『グランプリの鷹』『キャプテンハーロック』『ルパン三世 愛のテーマ』『ムーヘ飛ベ』『ローラーヒーロー・ムテキング』『ゲームセンターあらし』『夢を勝ちとろう』『セイリング 未来へ』『超忍者隊イナズマ!』『』『なんのこれしき ふろしきマン』。

代表的な曲がズラリと並んでいる中、ラストに収録されている『なんのこれしき ふろしきマン』は「みんなのうた」の曲ということで、他の曲とはちょっと異なるが、これが収録されているというのがポイントでもある。

あまりにもお馴染みの曲ばかりで、アニキのファンにとっては目新しさもなく、殆ど価値は無いと言えるが、こういうアルバムがあっても、それはそれでよろしいんじゃないですかね。だって、アニキの曲を聴きたいという人には、入門用と言える曲ばかりということで、教えて上げるのには最適ですから...

 

デビュー40周年記念 水木一郎ベスト

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  • 出版社/メーカー: Columbia Music Entertainment,inc.( C)(M)
  • 発売日: 2008/02/20
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ケータイ刑事銭形愛3話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形愛」の第3話「死んだ魚の謎 ~美人作家付き人殺人事件」の「裏ネタ編」の3回目となる今回は、この物語の犯人だった麗子が作詞家ということで、「作詞家」について、そして動機の一つである金銭的なことから「印税」について、そして五代さんがかつてアルバイトをしていたという「米屋」について記すことにします。

尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

作詞家」:英語では「Lyricist」または「Songwriter」という。音楽の歌詞を作ることを生業としている人のことを言う。また、曲を作る作曲家に対して、歌詞を提供することもある。(作曲家から曲を提供されて、それにあった歌詞を作る場合(曲が先にある)と、歌詞が先にある場合とがある。)

専業という作詞家がいるのは当然であるが、他の職業の人が作詞をする場合も多く、乱暴に言ってしまうと誰でも「自分は作詞家」ということは出来る。(その歌詞の内容やヒット曲になったということを度外視した場合ですが...第一、鼻歌で適当な歌詞で歌っても、作詞したことになりますから...)

昔は専業の作詞家というのは結構大勢いたが、'70年代のフォーク・ブーム、ニューミュージック・ブームの頃から、作詞だけではなくて、作曲、編曲も行う、所謂「シンガーソングライター」が増え始め、'90年代には、ポピュラー音楽に於いては専業作詞家というのは激減している。

尚、歴代銭形の中でもちゃん(小出早織さん)は「ケータイ刑事」関係の楽曲で作詞をしているので、立派な「作詞家」です。また、ちゃん(黒川芽以さん)は、オリジナル・アルバムで作詞だけではなくて作曲も何曲かしている。また、映画「問題のない私たち」でも作詞作曲をした曲があるので、立派な「作詞家」であり「作曲家」でもある。

印税」:著作物(書籍や音楽など)の著作権者に対して、その売上高に応じて支払われる対価のことである。「印紙税」の略称に由来してこの呼び名がされているが、税金の種類ではない。

書籍の場合は、書籍の定価と販売部数に基づく一定の歩合が著作者に支払われるが、印税は10%というのが一般的であるが、出版社や著作者に応じて、それ以下になる場合や、それ以上になる場合がある。

一方、音楽の場合は、歌唱印税と著作権印税があり、前者はその曲の歌唱者、演奏者に支払われる物である。売り上げの1~2%と言うのが標準的であるが、当然のように上下する場合もある。一方、後者は、曲の作曲者や作詞者に支払われるものであり、売り上げの6%というのが標準的である。但し、作曲者、作詞者それぞれに支払われ、更には音楽出版社にも分売されるため、作詞者、作曲者にそれぞれ支払われるのは売り上げの1.5~2%程度となる。(作詞と作曲の両方を同じ人が行った場合は3~4%ということになる。)

米屋」:お米を売る店のこと、若しくはその人のことを言う。一般的には「米屋」(「お米屋」を含む)と呼ばれるが、正しくは「米穀店」という。(米だけを扱っているのなら「米屋」でも良いが、たいていは、米以外の穀物も扱っているので、「米穀店」の方が正しい言い方である。ただ、穀物以外で、例えば灯油などの販売を行っているお店もありますけど...)

最近は減っているものの、以前は米と言えば俵に入れて輸送されるというのが当たり前であった。1俵は60kgということで、人間1人の重量がある重量物である。それを運となると、力自慢の人出が必要ということになり、ラグビーで鍛えた五代さんのような体育会系の人間にとっては、体を鍛えることも出来るということで、良いアルバイトでもあったものである。そういうアルバイトをしていたという五代さん。(第1話で、ピザ屋の配達員というアルバイトをしていた)ちゃんの世代との間で、しっかりと世代ギャップを感じさせてくれるものですね。

 

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↓参考まで

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↓黒川さん作詞・作曲の曲が収録されています。

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