「GRAND THEFT AUTO」 [映画(洋画)]
表題の作品は1976年のアメリカ映画「バニシング IN TURBO」である。これまでは俳優として活動していたR・ハワードが監督に転身した作品であり、主演も兼ねた作品である。本作の後、何本かの出演作品もあるが、完全に監督業の方をメインにした彼であるが、そんな彼の転機となった作品である。また、'70'sには「バニシング」という言葉がタイトルに入っている作品が何本かあるが、シリーズという訳ではなく、完全に独立した作品である。(内容的には似ている所があるからこういう邦題を付けたのでしょうが、もう少しまともな邦題を付けて貰いたい所である。)
作品データを記しておくと、時間は88分、監督はロン・ハワード、脚本はランス・ハワードとロン・ハワードの2人、撮影はゲイリー・グレイヴァーである。そして出演は、ロン・ハワード、ナンシー・モーガン、ポール・リンク、ピート・アイザクセン、ドン・スティール、マリオン・ロス、パリー・ケイヒル、ランス・ハワード、ディック・ミラー、たちである。
ロサンゼルスに住むポーラは、サムと結婚したいと思っていたが、両親は大反対で、父が政界入りを狙っていたために、資産家の息子・コリンズと結婚させようと動いていた。ある日ポーラは、父の愛車であるロールス・ロイスを盗み出すと、サムを乗せてラスベガスへと向い、駆け落ち結婚しようした。これに父は私立探偵を雇い、ショックを受けたコリンズは自ら追跡を開始、そして人気DJのカーリーに、ラジオを通じてポーラを連れ戻してくれた人に2万5000ドルの賞金を出す、ぶち上げた。また、コリンズの母ね、息子のコリンズが家を飛び出したということで、コリンズを見つけた人に2万5000ドルを支払うと、カーリーに放送させた。こうして、ポーラとサムは、ラジオを聴いた人たち、私立探偵、更にはギャングたちなどが後を追って、ラスベガスへの追跡劇が始まる。一方、ポーラとサムもラジオを聴き、自分たちが追われていることを知ると、DJ・カーリーに事情を説明する電話を入れた。するとカーリーは2人を激励して、追跡者たちを混乱させるようなデタラメな情報を流した。そんな中、ポーラとサムはクラッシュ・ゲーム・サーキットに飛びこんでしまい、追跡者たちの車もそこにいたことから大混乱となる。何とかラスベガスに辿り着いた2人は教会に駆け込んだ...
如何にも'70's作品らしいノリで進んで行く物語である。(似たような展開の作品が、当時にはいくつかありました。)まあ、そういう所が'70's作品の魅力であり、楽しくさせてくれるところでもある。色々と考えることはしないで、娯楽作品として楽しむということでは、こういう作品の方が楽しいかと思いますよ。
ケータイ刑事銭形海39話(3rd.13話)[Final][改訂版] [ケータイ刑事]
MBSの放送も最終回に辿り着いた「銭形海」。最後の物語は「さらば松山刑事! ~愛のメモリーは聞こえるか?」です。7代目が始まる前に「改訂版」も完了するということで、ホッとできます。尚、来週からは「女子大生会計士の事件簿」が放送されますが、これについては「改訂版」を記す予定は今のところありません。
それではいつものように、今更ながらの長文&ネタバレありで記していきます。尚、本放送の時に記したものは「ここをクリック」して下さい。(放送直後に記した感想版もここを経由してください。)
警視庁の廊下を海ちゃんが、笑顔で松山さんを引っ張って歩いていて、「松山さん、ほら、早く」と手を引っ張って何処かに連れて行こうとしている。「何だよ?」と言う松山さんに「いいからいいから」と海ちゃん。そして、ある真っ暗な部屋にやってきた。「はいどうぞ」と言って扉を開ける海ちゃん。松山さんは「何なんだよ」と言いながら中に入る。部屋は真っ暗で「何だよ、真っ暗じゃないかよ」と言う松山さんだったが、スポットライトが当てられる。海ちゃんは「こっちに来て下さい」と言って松山さんを連れて行く。で、ホワイトボードの前にやってくると、天井からぶら下がっている紐を手にして「松山さん、これを」と言って、紐を松山さんに渡した海ちゃん。松山さんは不安げにその紐を引っ張った。するとくす玉が割れて、中からは「おめでとう」と書かれた垂れ幕が出てきた。(ホワイトボードには「松山さん、栄転? おめでとう」という文字がある。)部屋の照明が点くと、柴田さんが手に花束を持って登場し「松山さん、栄転おめでとうございます」と言いながら近づいてきて、花束を渡した。これに笑顔になった松山さんは「お前らもう知ってたの?」とテレながら言う。海ちゃんが「知ってましたよ、パプアニューギニア警察への出向」と返す。(→松山さんも高村さんと同様に海外への出向ですね。でも、ホワイトボードに「栄転?」と「疑問符」があるように、口では「栄転」と言っているが、「左遷」だと感じているようですね...)
松山さんは「これで毎日、日焼け三昧だ」と言って笑っていたが「これ以上黒くなるつもりですか?」と突っ込む柴田さんだった。一方、海ちゃんはポケットからプレゼントを取り出し「そう思って、これは私から」と言って、プレゼントを渡した。(サンオイルとピジン語の辞書)松山さんは「珍しい辞書だな」と漏らすと海ちゃんは「魔除けのプレート付きですよ」と言って「日ピジン語辞典」を指さし、「なかなか手に入らないレアものですから、捜すのに苦労したんですから」と言っていた。松山さんは「至れり尽くせりだな」と言って笑みを浮かべる。海ちゃんは「持つべきものは相棒でしょ」と言って笑っていた。
すると松山さんは「まあ、この調子だと、分かれる瞬間、泣きながら、松山さん、私も連れてってくださいって大泣きするんだろう」と言うが、すかさず「それはないです」と切り捨てる海ちゃん。すると「絶対泣く」「泣きません」と、いつもの調子で言い合いになる二人だった。で、柴田さんが「まあまあまあまあ、お二人とも...」と言って、蝋燭と花火付きのケーキを持ってきた。(やはり「祝 松山さん栄転? おめでとう」と「?」という文字がちゃんと入っていました。)で、「どうぞ、どうぞ、吹き消して下さいよ」と言う柴田さん。松山さんは「俺一人では恥ずかしいからさ、一緒にやろうよ」と照れて海ちゃんと柴田さんに言う。で、「せーの」で3人で蝋燭の火を吹き消そうとする。が、その時「警視庁から入電中」と、事件を知らせる入電が入り、火を吹き消すのは中止、海ちゃんは携帯を開いた。
「赤坂刑務所で服役中の潮晋一郎(うしお・しんいちろう)が脱獄した模様。直ちに捜査を開始せよ」これを聴いた松山さんは「潮晋一郎?あの野郎」と、この名前に覚えがあった。
警視庁に呼ばれた富士見署刑事課の波越巡査部長が海ちゃんに敬礼し、自己紹介する。海ちゃんも「銭形です」と言って敬礼を返す。松山さんは「以前、俺はコイツとコンビを組んでいたんだ」と海ちゃんに言うと、「波越、久しぶりだな」と言って波越と握手をする松山さん。これに波越は「お前、前よりも黒くなったんじゃないか」と言い、松山さんは「相変わらず山登してるか?」と尋ね返していた。これに「いやいや、今はもうグロッキーだ」と返した波越。で、2人は笑い合っていた。(→波越を演じる木之元亮は「太陽にほえろ!」では「ロッキー」というニックネームの岩城刑事を演じていただけに、そのキャラ設定をこういう形でさりげなく出すのは「ケー刑事」らしい所です。尚、ロッキーは殉職しているので、流石にロッキー(岩城)としての登場ではありませんでした。ちなみに、ロッキーの奥さんは同僚のマミー刑事ですが、未亡人となったマミーはどうしているのでしょうかねぇ?)
海ちゃんが「じゃあ、早速ですが」と言って、本題に入る。波越は「これが潮晋一郎の経歴です」と言って、「現金輸送車強奪事件」と描かれたファイルを海ちゃんに渡した。その事件について波越が簡単に説明する。それは3年前の事件で、警備員2名を殺害して2億8千万円を強奪した凶悪犯だという。海ちゃんが「彼を逮捕したのが松山さんと波越さんですよね」と確認する。松山さんは思い出しながら語る。残された遺留品から潮を割り出した松山さんと波越は、潮を逮捕した。その後、松山さんは本庁勤務となり、取り調べは波越が担当した。底から先は波越が語り、潮は強盗殺人は認めたが、隠した金の在処は白状しなかった。そのため盗まれた2億8000万円というお金は未だ発見されていなかった。海ちゃんは「つまり、彼が脱獄した目的は?」と呟くと、松山さんが「隠した金を取り戻すためだ」と言い、波越は「それだけじゃないと思う」と言った。海ちゃんが「と言うと?」と尋ねると「奴は俺達を恨んでます」と言った波越だった。
その波越の表情が変な物を見たという顔つきに変わった。隣に逆立ちしている足が目に入ったためだった。「報告します」と言って柴田さんが現れたのだった。で、逆立ちを終えて直立すると、敬礼してから報告を始める柴田さん。「潮から松山さん宛てにこんなものが」と言って、コンビニから送られたファックスを持ってきた。松山さんがそれを受け取ると、「本日14:00連絡する。必ず松山本人が出ろ」と記されていた。海ちゃんは携帯を取りだして時間を確認し(3/29 12:56でした)、「1時間後です」と言う。(3rd.6話の時の蟹江のように「1時間4分後」と細かくは言いませんでした。)波越は「俺は一旦、署の方に戻る。後で連絡をくれ」と言った。これに「分かった」と松山さん。波越は険しい顔をして「何が起きるか分からん。気をつけろ」と松山さんに言うと「お前もな」と返した松山さん。で、波越は「では、失礼します」と海ちゃんに言うと敬礼し、出ていった。
時計が「3/29 2:00 PM」を示した。電話には通話を録音するための(オープンリールの)録音機がセットされていて、柴田さんが待機していた。(「逆探知」というイメージそのままですね。今時、オープンリールなんて...)そんな所に電話が鳴った。録音を開始して「逆探知開始」と指示を出した柴田さん。海ちゃんは頷いて返し、松山さんの方を見ると小さく頷いて合図を送った。で、ヘッドホンをする海ちゃんと柴田さん。松山さんは電話に出て「松山だ」と言って電話を受けた。
電話の声はボイスチェンジャーで加工された物だった。「久しぶりだね、松山刑事」と言う声に「潮か?」と松山さん。声は「巡査長から降格したそうだね」と切り出した。松山さんはこれには反応せずに「何処にいるんだ?」と問う。柴田さんが電話を引き延ばすようにと合図を送り、頷く松山さん。電話の声は「直ぐに会えるさ」と言った。松山さんは「それで、目的は何だ?俺への復讐か?」と尋ねる。これに「安心しな。アンタは最後に殺す」と言う。「最後?それはどういう意味だ?」と松山さんが問うと、声は「まず波越哲平、次に岡野富夫、銭形海、柴田束志。あんたに縁のある奴を一人ずつ殺していく」と言う。松山さんは「そいつらは関係ないだろう」と言うが「ただあんたを殺しただけではつまらん。実は、もう、最初の獲物はここにいる」と言った。そしてその背後から「松山、気をつけろ!」と波越が叫ぶ声がした。で、争う音がしたと思ったら「止めろ!止めろ!」と波越の声がした。で、銃声が届いた。松山さんは「今の何だ?波越!」と叫ぶが、電話は切れてしまった。
電話が切れたことで柴田さんは「どうだった?」と逆探知の結果を尋ねる電話をしたが「逆探知、ダメでした」と報告した。(ここも「刑事ドラマ」の定番ですね。でも、最新のデジタル交換機が使われていたら、即座に逆探知できるのだから、警視庁内の交換機は昔の交換機が使われていると考えられますね。これは大いに問題だと思いますが...)更に「警視庁から入電中」と、海ちゃんの携帯に、またも事件を知らせる入電が入った。で、直ぐに携帯を開く海ちゃん。「富士見署の波越巡査部長が行方不明。何者かに拉致された可能性あり。直ちに捜査を開始せよ」で、電話で銃声を聞いたことから、柴田さんは「今の銃声は?」と漏らし、松山さんは波越が殺されたと思い「畜生...」と呟いた。
海ちゃんと松山さんは会議室に待機していたが、重苦しい空気が漂っていた。それを感じた海ちゃんは、机の上にあった日ピジン語の辞書を手にしてパラパラと開く。で、「あっ、パプアニューギニアの言葉で「食べ物」って何て言うか知ってます?」と尋ねて笑顔を見せる。が、難しい顔をしている松山さんは何も言わない。海ちゃんは笑顔を見せて「「カイカイ」だって。私が二人いたら、食べ物になっちゃう...」と言って笑顔を見せるが、松山さんの表情は変わらない。海ちゃんは日ピジン語辞典を置いて側にあったマグカップを手にして口に運び、松山さんが海ちゃんが置いた日ピジン語辞典を手にして、パラパラとめくっていた。
そんな所に、息を切らせながら柴田さんが駆け込んできた。海ちゃんが「岡野警部と連絡は?」と尋ねるが、柴田さんが「それが岡野さん、今、日本にいないんですよ」と答える。海ちゃんは「何処に行っちゃったんですか?」と尋ねると、柴田さんは「休暇でスイスに。何でも、ヨーデル検定4級を受けるそうです」と答える。これを聞いた海ちゃんは「遂に海外進出ですか...」とちょっと呆れ気味に言うと「じゃあ、逆に安全ですね」と続けた。(→2nd.8話の時点で9998個の資格を取っていた岡野さんだから、去年(2007年)の間に1万個を突破して、2008年は海外の資格にも手を広げたということですね。7代目以降の相棒として戻って来た時、何処まで増えているのか楽しみです。)
その時、松山さんが突然立ち上がった。すかさず海ちゃんは「何処へ?」と尋ねる。「ここにいても仕方ないだろう。潮を捜す」と言う松山さん。「探すって何処を?」と柴田さんが尋ねると、「カンを頼りにだよ。脱獄囚が行きそうな所なんて限られているだろう」と言う。海ちゃんも立ち上がって「私も行きます」と言うが、松山さんは「ダメだよ。お前たちも狙われているんだぞ。一歩も外に出るな」と言う。これに海ちゃんは「松山さんだって狙われています」と返す。が、「俺は一番最後だよ。お前たちが無事なら、俺は狙われない」と松山さんは言う。「彼の言葉を信じるんですか?」と海ちゃんが問うが、松山さんは何も答えず、振り返って出掛けて行こうとする。すると海ちゃんが「松山巡査。本件は別の捜査官に任せます。本庁にて待機。これは命令ですよ」と告げた。これに振り向いて海ちゃんの目を見た松山さんは、ゆっくりと戻ってくると、警察手帳、手錠、拳銃を上着から取り出して机の上に置いた。そして「これで文句ないな」と言うと、部屋から出ていった。海ちゃんは「松山さん!」と言って追いかけようとするが、柴田さんが「海ちゃん」と言ってそれを止めた。海ちゃんの足が止まると、「松山さんも辛いんですよ」と言う柴田さん。海ちゃんは「分かりました。私たちも出来ることをやりましょう」と言った。
街に出た松山さんは、一人で潮の行きそうな場所に行き、行き交う人たちに尋ねながら潮を探していた。一方、海ちゃんは会議室にいて、事件のファイルに目を通し、潮からの電話を録音したテープを聴いていた。そして「寄せる、悪のさざ波」
辺りは薄暗くなり、潮を捜し続けている松山さんは、遂に潮を見たという証言を得た。写真を見せて確認しようとするが、「自信がないなぁ」と言う証言者に「見たんだろう、コイツは何処にいるんだ?」と詰め寄る松山さんだった。
海ちゃんは、松山さんの警察手帳を見つめていた。そこに柴田さんがやってきた。立ち上がった海ちゃんは「どうでした?」と尋ねると、柴田さんは「海ちゃんの言った通りです。彼は明日の朝一番に、南米行きの航空券を取っています」と報告した。これを聞いた海ちゃんは笑顔を浮かべて「謎は解けたよ、ワトソンくん」(ここでAパート終了。経過時間は12分半を回った所で、パートは13分弱になります。)
既に夜になっている。暗い中を、ある倉庫の前にやってきた松山さんは立ち止まり、倉庫を見ると、意を決して入って行こうとした。が、そこに携帯が鳴り、立ち止まって電話に出る。(『愛のメモリー』または『カンのメモリー』を着メロにしておらず、普通の電子音でした。→シリアスな展開ならばこの方が良いですね。)電話は海ちゃんからだった。「何だ?」と松山さんは言うが、海ちゃんは「松山さん、今、何処ですか?」と尋ねる。これに松山さんは「何処でも良いだろう」と答える。海ちゃんは「直ぐに戻って来た下さい。報告したいことがあります」と言うが「今、それどころじゃないんだ。切るぞ」と言って電話を切ってしまった松山さん。そして倉庫に向かって歩いていく。入る前に鉄パイプを拾い上げると、それを手にしてから中に入っていった。
倉庫の中は真っ暗で、松山さんは慎重に歩を進めていく。が、何かに躓いて転んでしまい、鉄パイプが転がる音が響いた。転んだ松山さんは何に躓いたかを確認すると、そこには潮が倒れていた、「潮!」と声を掛ける松山さんだったが、潮は死んでいた。で、後ずさりをしようとした松山さんだったが、頭に拳銃が突きつけられた。
警視庁にいる海ちゃんは、その後も松山さんに何度も電話をしていたが繋がらず「電源が入っていないか…」というメッセージが流れる。で、海ちゃんは「ダメです。電源を切っています」と判断して口にした。(「圏外」という線も捨てきれないが、「電源OFF」の判断が正しいことも後から分かります。)柴田さんは「でも、潮が犯人じゃなかったなんて...」と漏らし、海ちゃんも「最初に気がつくべきでした。どうして本人からの電話なのに、声を加工する必要があるのかって...」と返した。
拳銃を突きつけられた松山さんは「やっぱりお前か、波越」と言った。拳銃を突きつけていたのは波越だった。「手を上げろ」と言う波越の言葉に従って、松山さんは両手を挙げる。波越は松山さんのボディ・チェックをして銃を持っていないを確かめる。で、持っていないことを確認すると「そこに座れ」と言って、側に座らせた。
波越は語り始める。「もうここを突き止めるとは、お前のカンも、捨てたもんじゃないな」と言って笑う。松山さんは「あの電話はお前の一人芝居か。えらく手の込んだことをしたな」と尋ねる。波越は「俺が殺されたことにすれば、あとは自由に動ける。警察が必死になって潮を捜している間に海外に高飛びって訳だ」と説明する。これに「一体何故なんだ?」と動機を尋ねる松山さん。波越は「刑事の安月給にうんざりしてね」と答えるのだった。
警視庁では、海ちゃんが柴田さんに推理を語っていた。波越は潮の取り調べを担当していた。そこで彼と手を組んだ。それは、潮が隠した2億8千万のことで、潮を脱獄させる代わりにお金を山分けするつもりだった、と考えた。で、南米に高飛びするつもりだった。そんな所に海ちゃんの携帯に着信があり(着メロは主題歌の『海のうた』)、電話にでる海ちゃん。それは松山さんからの電話であり、「松山さん。直ぐに戻って来て下さい」と伝える海ちゃん。が、何も返事はない。「松山さん、もしもし...」と確かめる海ちゃん。横にいる柴田さんが「どうかしました?」と尋ねると、海ちゃんは電話を耳に当てたまま「遠くで、話し声がします」と、電話越しの声をしっかりと聴いていた。
松山さんは柱に抱くような形で手錠を填められ、逃げられないようにされていた。波越は事情を全て語り、「そういうことだったのか」と言う松山さん。潮はこの場所に金を隠していた。で、スーツケースに入った金を回収したので、波越は潮を殴り殺したのだった。松山さんは「波越、考え直せ。今ならまだ間に合う」と言って、波越を説得しようとするが、波越は逆に「お決まりの台詞だな。お前こそ考え直せ」と言って、松山さんを仲間に引き込もうとする。波越は続ける。「どんなに汗水流して働いても、所詮キャリアとは違う。このまま女子高生のお守り役で満足か。俺達みたいな古い刑事はなぁ、もう必要とされていないのさ」と言いながら札束を別の鞄に詰めていて、それが終わった波越は松山さんに近づいた。「逃げられないぞ」と言う松山さんに「どうかな」と言い、安全装置を外しで銃を松山さんに向けて構えた。そして「お前は良い相棒だった。いつまでも忘れないよ」と言うと、銃の引き金を引こうとする。
その時、三味線の音が届いてきた。波が岩に砕け散ると「大波小波かき分けて、七つの海を手にしても、正義の海は泳がせない。その名も人呼んでケータイ刑事銭形海。私の碇で沈みなさい!」(今回は最終回なので、口上を全て記しておきます。)から「神奈川沖浪裏」の大浪がうねり、赤い碇のストラップが飛んで行く。そして地面に突き刺さると、鎖が波越を捕らえていた。海ちゃんが鎖を引くと、大回転してその場に倒れる波越。で、「何だ?」と言って立ち上がろうとすると、海ちゃんと柴田さん、さらには複数の制服警官たちがいた。
ライトが点けられると「あなたの計画はこれで終わりです」と海ちゃん。制服警官が波越を後ろ手にして取り押さえた。海ちゃんが波越の側に歩み寄ると、波越は「何でここが?」と尋ねた。これに海ちゃんは携帯を手にして「GPS、位置確認システム」と言い、松山さんの方を振り向いて「ねっ、松山さん」と言った。別の制服警官に手錠を外して貰った松山さんは「ああ、女子高生と一緒だと、色んな機能を覚えちまう」と言って自分の携帯を手にして波越に言った。更に「確かに俺は古い刑事だ。だがな、必要とされてないなんて思ったことはない」と言った。海ちゃんは手錠を取り出すと、それを松山さんに手渡した。松山さんは手錠を受け取り、携帯をポケットにしまうと、波越に手錠を掛けて逮捕した。そして制服警官に引き渡し、2人の警官に抱えられるようにして波越は連行されていった。
それを目にした海ちゃんは「間一髪でしたね」と言う。柴田さんも寄ってきて「大丈夫でした?」と声を掛ける。松山さんは海ちゃんに「来るのが遅いんだよ」と言うが「松山さんが場所を言わないからいけないんですよ」と返して笑顔を見せていた。
連行されていく波越は、突然二人の制服警官を振り解いて突き飛ばすと、足首に隠していた拳銃を手にして海ちゃんを撃とうとする。それに気づいた松山さんは海ちゃんを突き飛ばし、海ちゃんは難を逃れたが、松山さんは胸に銃弾を受けて倒れてしまった。海ちゃんは「確保!」と素早く指示を出し、制服警官たちが波越を取り押さえた。
海ちゃんは仰向けに倒れている松山さんに駆け寄ると「松山さん、しっかりして」と声を掛ける。が、目を閉じたままの松山さんは反応しない。「松山さん、松山さん!」海ちゃんは悲痛な叫びを上げながら松山さんの身体を揺すっていた。(ここで『愛のメモリー』が流れてきて、これまでの海ちゃんと松山さんの思い出のシーンが回想として流れる。(3rd.1話の2人の出会いから、色々と見せてくれました)→こうやって耳にすると、『愛のメモリー』って本当に良い曲ですね。)海ちゃんは涙を浮かべて「松山さん、死んじゃだめ、死んじゃダメですよ!」と叫ぶが、松山さんは動かず、海ちゃんは泣き崩れる。
そうしていると、松山さんが口を開いた。「お前なぁ。撃たれた人間そんなに揺さぶる奴あるか」そしてゆっくりと頭を上げると「ほ~ら、泣いた。言った通りだろう」と続け、笑いながら起き上がった。そして「いやぁ、しかし、こいつのお陰で助かったよ」と言って、海ちゃんからプレゼントされた日ピジン語辞典を取り出した。銃弾は魔除けのプレートが止めていた。(「雷・2nd.14話」と同様に、またも「荒野の1ドル銀貨」です。)そして「せっかくだからな、日本出る前にこいつの泣きっ面を見てみようと思ってさ」と言って笑う松山さん。柴田さんは「もう、人騒がせだなぁ~」と言い、海ちゃんは立ち上がると「バカ」と小さな声で言った。そして「松山さんのバカ!本当に、本当に心配したんですからね」と叫ぶように言った。これに松山さんは立ち上がると「ジョークだよ、ジョーク」と言い訳をするが、海ちゃんは「もう、知りません」と言うと、走って行ってしまった。それを見た柴田さんは「あぁあ、女泣かせですね~」と呆れ顔。松山さんも「ちょっとやりすぎたかな」と反省していた。
松山さんがパプア・ニューギニアに向けて出発する日がやってきた。港(おそらくこの港は港区赤坂港でしょう。)鞄を背負った松山さんと柴田さんがいたが、海ちゃんの姿はなかった。柴田さんが腕時計を見て「そろそろ時間ですね」と言うと、体裁悪そうに松山さんは「ああ...」と言い「あいつ、見送りに来ないのかなぁ?」と呟く。柴田さんは「松山さんが洒落にならない冗談かますからですよ」と言う。松山さんは「まだ怒ってるのかな」と笑いながら口にした。そこにメールが届いた着信音がしたということで、松山さんは急いで携帯を開いた。それは海ちゃんからのメールで「もう顔も見たくありません」と書かれてあった。(Subjectも噴火している火山と怒っている顔の絵文字でした。)それを目にした松山さんは「まだ怒ってるんだ。何かなぁ、あいつ。洒落が分からないからなぁ。もうちょっとしたことでよお...」とブツクサと言っていた。
そんな所に、松山さんの背後から、携帯を手にした海ちゃんが笑顔で現れて、柴田さんには「しー」と合図を送る。それを目にした柴田さんは小さく何度も頷いた。(松山さんは気づいていない。)またも松山さんの携帯にメールが届き、「また銭形だ」と言う松山さんは目を通した。「日焼けを落として美白になったら許してあげる」という文面だったが、松山さんはそれを笑って「バカな。そんなみっともない姿晒せるかい」と言っていた。これに柴田さんは「それだけ怒っているってことですよ」とフォローする。すると松山さんは「今度戻ったら、寿司でも奢ってやるか」と口にした。その間に松山さんの背後にやってきた海ちゃんが「じゃあ、回らないやつで」と笑顔で言った。これに驚いた松山さんは「ビックリさせるな。何だ、来てたのか」と口にした。海ちゃんは笑っていて「これでお相子ですからね」と言った。
松山さんは海ちゃんに言った。「銭形、お前と組めて楽しかった」海ちゃんは「こちらこそ。お世話になりました」と返すと、ポケットからイルカのストラップを取り出して、「これも一緒に持っていって下さい」と言う。「ありがとう」と言ってそれを受け取った松山さんは感慨深げに海ちゃんの顔を見ていた。そして敬礼をして「じゃあな、ケータイ刑事」と口にした。海ちゃんも敬礼をして「さようなら、噂の刑事」と返した。そして暫く見つめ合う二人。
松山さんは柴田さんの方に目を移すと「じゃあな」と言った。柴田さんは一歩前に出ると敬礼をした。松山さんも軽く敬礼を返すと、海ちゃんの方に視線を移し、それから振り向いて雪の降る中を歩いていった。で、後ろを振り返らずに手を上げて歩いていく松山さん。それを見送っていた海ちゃんは「ありがとうございました」と小さな声で言った。これに柴田さんが反応して「えっ?今、何か言いました?」と尋ねるが、「いえ、別に」と海ちゃん。そして戻って行こうとして歩き出すと「さあ戻りますよ。まだまだ解決しなきゃいけない事件がたくさんありますから」と言っていた。柴田さんは「ちょっと待って下さいよ」と言って海ちゃんの後を追いかけていた。
鑑識メモ。松山さんとの別れの場となった港にいる柴田さん。「柴田です」といつものように挨拶をすると「さかなへんに「秋」と書いて「鰍(かじか)」、「冬」と書いて「鮗(このしろ)」、「春」と書いて「鰆(さわら)」と、さかなへんの漢字の三連発。「そして、さかなへんに「夏」という字はありません」と言って、3つの漢字が書かれた3枚のテロップを振り解く。そして気をつけをすると「夏と言えば松山刑事、ありがとうございました、松山刑事」と言うと敬礼をする。そして敬礼をしたまま「そして皆さん、「ケータイ刑事」におつきあい頂きまして誠に有り難うございました。また会う日まで~さようなら」というと腰を屈めた。(鑑識メモはここまでで、先日のBS-iの再放送ではここまでだったが、今回のMBSの放送はで、BS-iの本放送の時と同様に、続き(=着ボイスDLのお知らせに代わって、最終回恒例のご挨拶)がありました。(例のURLのテロップもそのままでした。)
海ちゃんをセンターに、画面の向かって左に柴田さん、右に松山さんと言う形で現れ、海ちゃんが「皆さん「ケータイ刑事銭形海」をご覧戴き、ありがとうございました」と言ってお辞儀をする。松山さんと柴田さんも「ありがとうございました」と言ってお辞儀をする。松山さんが「また任務を終えて帰ってきたいですね」と言うと、海ちゃんと柴田さんは大きく頷いた。そして柴田さんが「それでは皆さん、せ~の」と音頭を取ると「ズァイジェン(再見!)」と言って手を振っていた。
最終回の物語はハードな展開となるのが「ケータイ刑事」であるが、やはりそれに倣った物語となっていました。また、「雷・2nd.14話」や「泪・1st.13話」「舞・13話」のエッセンスもあり、柴田さんも最後の別れに絡ませるということで、色々とあった物語でした。(スポンサーのDoCoMoに対しても、GPSという機能を取り入れて、しっかりと気を配っていましたし...)
特に、『愛のメモリー』をバックにして、松山さんの回想という形で3rd.を振り返ったところは、ウルウルと来るものがあり、これも良い所でした。
松山さんはTVシリーズ初登場と言うことで、色々と心配した所もあったが、暴走するのは抑え気味で、海ちゃんとのコンビもなかなかいい感じでした。(海・松山コンビがもう1クールあったら、「愛・五代」「泪・高村」「雷・岡野」という「ケータイ刑事」黄金コンビに引けを取らなくなったでしょうね。
ただ、海ちゃんは雷お姉ちゃまのように最終話で警視監に昇進しなかったが、それは「M3」でと思われたのだが、その「M3」は今だに無く、絢ちゃんも「ケー刑事」を卒業する年(=高校卒業)になってしまいました。この点だけが残念なところです。
来週から、MBSのこの枠は、「女子大生会計士の事件簿」になります。当初はBS-iの本放送と同様に「東京少女・山下リオ」に突入すると思っていたが、2008/10~12月に「女子大生会計士の事件簿」があったということで、こうなると感じさせていたが、やっぱりそうなりました。(次回=初回の予告はありませんでした。)
尚、「女子大生会計士の事件簿」のBS-iの本放送は2008/10/8~12/24(毎週水曜夜)であり、MBSでの登場も本放送から4ヶ月という早佐であるが、終了してから1ヶ月と考えれば、「早い」とは言い切れないですね。で、「改訂版」の方は特に記す予定はありません。各話については、それぞれ木曜日のお昼にUPしているので、そちらをご覧下さい。(全話見た後の現在では、少し違うように感じる所もあるでしょうけど...)
↓参考まで
パプア・ニューギニア―精霊の家・NGO・戦争・人間模様に出会う旅
- 作者: 川口 築
- 出版社/メーカー: 花伝社
- 発売日: 2000/11
- メディア: 単行本
BEST HIT USA 2009[2009/1/27] [音楽(etc.)]
相変わらず無駄が多い内容で低レベルという状態が続いているが、今回も細かい所でミス(いちいち記すのも馬鹿馬鹿しいほどの低レベルのミス)をしていて、スタッフも完全に三流ということで、もうズタボロですねぇ。ただ、今回はPVの方は途中までというものもあったが、たっぷりとON AIRしたものもあって、少しだけ良くなっていました。
時間の無駄遣いでしかないOPのPVは、1977年のBEE GEES『Stain' Alive』、CMを挟みOP挨拶後は、ウダウダとアーティスト名を出さずに語り(内容から誰だか直ぐに分かりますが...)、1993年のMTV アンプラグドからROD STEWARTの『Tonight's The Night[Gonna Be Alright]』、「HOT MENU」に突入し、BRUCE SPRINGSTEENの新曲の『Working On A Dream』、「COUNTDOWN USA」でTOP 40の20位から11位まで、今週のURBAN AC CHARTのTOP 10の発表と続きました。(バックはのMUSIQ SOULCHILD featuring MARY J. BLIGE『If U Leave』)
CMを挟んで「STAR OF THE WEEK」はKAISER CHIEFSで、インタヴューと『Never Miss A Beat』のON AIR、「C/D USA」の続き(10位から4位)、CMを挟んで「大いなる伝説」と続きました。
これに引き続いて「TIME MACHINE」のコーナーとなって、1/27ということで、以下の5件が紹介されました。
1956年:ELVIS PRESLEYの『Heartbreak Hotel』が発売になる。これはRCAへの移籍後初のシングルで、後に、彼の初の全米No.1ソング&ミリオンセラーになる、1973年:STEVIE WONDERの『Superstition』が全米シングルNo.1となる。これは彼としては2曲目の全米No.1ソングとなった。尚、1位にいたのは1週だけで、1979年のBillboard年間シングル・チャートでは26位にランクインしている、1979年:BEE GEESのアルバム「SPIRITS HAVING FLOWN」(「SATURDAY NIGHT FEVER」の次のアルバム)が発売になる。このアルバムからは3曲連続で全米No.1ソングが生まれ、アルバムも全米1位を獲得した。(1位に5週連続のあと、2週間明け渡し、1週だけ1位に返り咲いた。1979年のBillboard年間アルバム・チャートでは2位にランクインしている。)、1984年:MADONNAがイギリスで初のライヴ・パフォーマンスを行った。(C4テレビの音楽番組への出演。『Holiday』を歌った。)、1994年:デビュー直前のOASISが初めてロンドンでライヴを行った。(4月にデビューすることになる。)
1/27が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の1人でした。NICK MASON(1944年生まれ)言うまでもなく、P. FLOYDの彼です。尚、筆者のデータベースには、ORAN PAGE(1908年生まれ)、ELMORE JAMES(1918年生まれ)、ROSS BAGDASARIAN(1919年生まれ)、BOBBY BLUE BLAND(1930年生まれ)、KATE WOLF(1942年生まれ)、NEDRA TALLEY(1946年生まれ)、BRIAN DOWNEY(1951年生まれ)、JANICK GERS(1957年生まれ)、GILLIAN GILBERT(1961年生まれ)、MARGO TIMMINS(1961年生まれ)、MIKE PATTON(1968年生まれ)、MICHAEL KULAS(1969年生まれ)、MARK OWEN(1972年生まれ)、KATY ROSE(1987年生まれ)、という人たちも1/20生まれです。
このコーナーからはBEE GEESということで、1979年の大ヒット曲『Too Much Heaven』がON AIRされました。この曲、メロディアスで、コーラス・ワークも綺麗で、うっとりとする素敵な曲ですね。
「C/D USA」のTOP 3の発表を挟んで、ラストのリクエストのコーナーは、1985年のTEARS FOR FEARSの『Everybody Wants To Rule The World』でした。この曲はゆったりとした展開で進んで行くが、如何にも'80'sらしい音作りでの曲で、ホッとさせてくれる一曲でした。
次回は、EPGの番組情報によると、「ゲスト」はニーヨ。内容説明は、今回のゲストは全米を代表するヒットメイカー、NE-YO(ニーヨ)が登場!その類いまれなる才能に迫る!さらに30年前のディスコブームにタイムスリップ!とあります。→NE-YOの後に「(ニーヨ)」とわざわざ記して、字数稼ぎをしているだけで、ここも酷い文章ですなぁ...
尚、来週からは放送終了間もなくUPするのではなく、お昼にUPすることに変更する予定です。(それだけ内容が無いのと、MBSの「銭形海」も今週で終了ですから...)
ISAAC HAYES『HOT BUTTERED SOUL』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1969年に発表された彼の2枚目のスタジオ・アルバムである。本アルバムは収録曲が全部で4曲であるが、ミニ・アルバムではなく、歴としたフル・アルバムである。収録曲は、1曲は5分強であるが、10分弱、12分強、18分半という時間の長い曲であり、当時としたら45分を超えるという収録時間は(1枚もののアルバムとしたら)長いものであった。(LPにはA/B面に2曲ずつでした。)Billboardのアルバム・チャートで最高位8位を記録し、1969年のBillboard年間アルバム・チャートでは49位にランクインするヒットとなって、彼の名前を一躍メジャーな物にしたアルバムである。
収録曲は以下の全4曲である。『Walk On By』『Hyperbolicsyllabicsesquedalymistic』『One Woman』『By The Time I Get To Phoenix』。
この中から『Walk On By』と『By The Time I Get To Phoenix』が共にシングル・バージョンとしてシングル化、カップリングされて、それなりのヒットを記録している。(Billboardで最高位30/37位。)
お薦め曲は、特に絞るのも何なので、全部ということにしておきます。(それぞれ、良い持ち味があるので、削るのは困難ですし...)
ファンキーでノリの良い曲、スケールの大きな曲、ホーン・セクションが際立っている曲というように、いずれの曲も聴き所があり、そこに彼独特のボーカルを上手く絡めているということで、彼の世界をたっぷりと楽しむことが出来る。特にカヴァー曲の方も、彼独自の解釈とアレンジがされていることで、原曲とは違った世界を見事に築き上げている。
それにしても、本アルバムが1969年の作品だなんて、彼の先見性も改めて評価できる所である。('70'sのアルバムと言っても、疑うことはないでしょう。)じっくりと聴き込みたいアルバムである。
↓SACDでもリリースされています。