ケータイ刑事銭形泪17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]
「銭形泪・2nd.4話」の「高村刑事、絶体絶命! ~正しい日本語殺人事件」の「裏ネタ編」も今回で4回目となるが、今回は前回の続きということで「ゼスチャー・ゲーム」のパートから、高村さんがゼスチャーで行った「痔」についてと「Vサイン」について、そして高村さんが口にした「自尊心」について記します。
尚、約2年9ヶ月前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「痔」:カナで表記する場合は「ぢ」という表記がされてきたが、現代の日本語では「ぢ」は「じ」と表記することから、カナ表記の場合は「じ」と記される。(現在ではこれが正しい表記である。)
肛門、およびその近接部分の疾病の総称であり、「痔疾」とも言う。(アメリカ英語では「Hemorrhoid」、イギリス英語では「Haemorrhoid」、若しくは(英米共に)「Piles」と言う。)肛門部周辺の静脈が圧迫されることで、血液の流れが滞り、これが原因となって起こる疾患である。痔瘻。痔核、切れ痔、疣痔などがあるが、それぞれ症状や原因が異なっているので、治療方法も異なる。よって、もしも「痔」と思われる症状があった場合は、素人が勝手な判断をするのではなく、専門医に診てもらい、正しい対処を行いましょう。
尚、「痔」は人間特有の疾患である。(人間に近い猿などにはない。)これは、日常生活において、長時間立っていることや座っていることによって、肛門部付近の血管が圧迫される状態が長時間続くことによって発症する。→現在では、「痔」の人のためのクッションや座布団が販売されているが、「痔」になるのを防ぐためには、「痔」でない人でも長時間の座ったままで作業を行う人は、そのようなクッション類を使うというのも一つの予防策としては有用である。
「Vサイン」:「ピースサイン」とも言う。人差し指と中指をまっすぐに伸ばし、この2本の指を離して突き出し、他の指は曲げて手のひらは相手の方を向ける、というものである。(じゃんけんの(標準的な)「チョキ」と同じ。(中には「チョキ」を親指と人差し指でという人がいるので...))
これは、勝利のアピールや平和を祈るサインとして使われる。特に有名なのは、1945年5月8日の(当時の)イギリス首相・チャーチルが、群衆を前にして、戦争の継続と勝利への強い意欲を表現するために行ったものがある。この時、勝利の「Victory」ということから「Vサイン」と呼ばれるようになった。
起源は、1337年から1453年の英仏間の百年戦争において、1415年10月のアジャンクールの戦いで、イギリス軍がフランス軍に対して使ったこととされている。
「ケータイ刑事」においては、銭形姉妹の警察手帳の写真でみんなVサインをしているのをはじめ、劇中でも数多くVサインをしている。(愛ちゃんから始まり、本家四姉妹、従兄弟も同様です。)
写真撮影の時にVサインを行うのは、日本では'70年代から見られるようになり、'80年代以降は当たり前のように広まった。これを考えると、銭形姉妹もごく普通の高校生だということが分かるところである。
「自尊心」:英語では「Self-esteem」という。自分の人格を大切にしたり、尊重する気持ちのこと、または、自分の思想や言動などに誇りを持ち、他からの干渉を排除する態度のことを言う。
これがより強くなると過度の自己愛ということになり、それは「傲慢」と言うことになる。(「傲慢」はキリスト教で語られる「七つの大罪」の一つである。ちなみに「七つの大罪」は、傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲である。)
尚、ほぼ同義語として使われる単語として「プライド」という言葉があるが、これには「誇り高い」という意味合いが入るため、少しニュアンスが違うことになるが、現代では「自尊心」とほぼ同義語として使われている。
↓参考まで
↓こういうクッションが定番ですね。
↓こういうものもあります。
↓参考まで
異文化にみる非言語コミュニケーション―Vサインは屈辱のサイン?
- 作者: 御手洗 昭治
- 出版社/メーカー: ゆまに書房
- 発売日: 2000/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
自尊心の発達と認知行動療法―子どもの自信・自立・自主性をたかめる
- 作者: アリス・W. ポープ
- 出版社/メーカー: 岩崎学術出版社
- 発売日: 1992/03
- メディア: 単行本
↓こういう作品がありました。
「THE GREAT RACE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1965年の映画「グレートレース」である。サイレント時代のドタバタ・コメディという演出を取り入れて、オールスター・キャストで描いた作品である。時代設定を20世紀初頭にしていることもあって、これぞ古き良き時代のエンタテイメント作品という仕上げになっていて、たっぷりと楽しませてくれる作品である。
作品データを記しておくと、時間は150分、原案はブレイク・エドワーズとアーサー・ロスの2人、監督はブレイク・エドワーズ、脚本はアーサー・ロス、撮影はラッセル・ハーラン、音楽はヘンリー・マンシーニである。そして出演は、ナタリー・ウッド、トニー・カーティス、ジャック・レモン、ピーター・フォーク、ドロシー・プロヴァイン、キーナン・ウィン、アーサー・オコンネル、ヴィヴィアン・ヴァンス、ラリー・ストーチ、ロス・マーティン、ジョージ・マクレディ、マーヴィン・カプラン、ハル・スミス、デンヴァー・パイル、たちである。また本作はアカデミー賞で音響効果賞を受賞している。
時は20世紀初頭。ニューヨークからパリを目指す自動車レースが開催されることになった。いつもライバル心を燃やして対峙するレスレーとフェイトが参加する。フェイトは悪知恵を働かせ、他の参加者の車を爆発させる。一方、男勝りのマギはある新聞社の取材を買って出てレースに参加するが、ひょんなことから同僚のヘゼカイアと共にレスリーの車に同乗することになる。で、レースが始まった。
行く先々で色々とドタバタ劇が繰り返されていき、レースは西海岸から吹雪のロシアに入っていく。で、今度はフェイトは国を乗っ取ろうとする男爵にニセ皇太子として利用されることになり、マギたちがこれを解決する。やがて、レスリーとマギは恋中になっていく。で、いよいよゴールのパリへ。が、レスリーとマギが喧嘩を始めてしまい、フェイトの車が追い抜いて先にゴールしてしまう。フェイトはこれに納得がいかず、わざと勝たせたとして、レースはやり直しということになった...
物語の時代設定が20世紀初頭と言うことなので、登場する車はクラシックカーと呼ばれるものばかりであり、だからこそ、色んなアイデアが盛り込まれているとんでもない車になっていて、面白い所である。また、物語は全編でドタバタコメディ調であって、途中ではパイ投げが出てくるというように、古き良き時代の映画の定番というお楽しみがてんこ盛りであって、楽しくなる。
2時間半という時間があっという間に過ぎてしまうが、それほど楽しい作品である。
ケータイ刑事銭形愛5話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形愛」の第5話「消えた凶器の謎 ~チューボーですよ殺人事件」の「裏ネタ編」の3回目となる今回は、この事件で鍵を握る人物となったリオンに関する事柄から、彼の職業である「シェフ」についてと、彼が「アブラゼミは木につかず」と言った言葉から「アブラゼミ」について、そしてその言葉の正しいものである「悪銭身につかず」についてと、その中から「あぶく銭」について記します。(今回はいつもより短めです。)
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「シェフ」:元々はフランス語の「Chef」からきているが、英語でも同じ綴りである。(イタリア語も同じである。)但し、フランス語では「コック長」というように「リーダー」という意味があるが、英語にはそのような意味はなく、料理人であれば「Chef」と呼ばれる。
「シェフ」はコック長、料理人頭という意味であり、厨房において、他の料理人を統括する1人の最上位の料理人のことである。(それ以外は普通に「料理人」という。)この物語に登場するシェフ・リオンは、フランス料理店であることから、一応は「コック長」という位置づけであると思われる。
「アブラゼミ」:漢字では「油蝉」または「鳴蜩」と記す。半翅目セミ科に属する昆虫の一種であり、日本にいるセミの中ではポピュラーなセミである。セミの多くは透明な羽根を持っているが、アブラゼミは暗赤褐色の不透明な羽根を持っている。体長は55mm~60mmほどであり、体色は黒から褐色をしている。頭部は胸部よりも幅が狭く、前胸の背中には大きな褐色の斑点が2つ並んでいる。
日本の全土に生息しており、朝鮮半島や中国北部にも分布している。しかし近年では、大都市部では個体数が減少している。
産卵は土の中に行われるため、幼虫は地中で生活する。そして6年間地中で暮らし、7年目に地上に出てきて成虫となる。(主に夏の間に地上に出る。)成虫になってからの寿命は短い。
成虫の鳴き声は「ジー」と鳴き始めて「ジジジジジ…」と鳴くが、この鳴き声が「油で揚げるような音」に聞こえるため、「アブラゼミ」という名前が付けられた。
「悪銭身につかず」:諺であり、真面目に働かずに得たお金(例えば宝くじの当選金やギャンブルなどで得たお金)や、不正手段で得た所得は無駄に使ってしまいがちであり、結局は直ぐに無くなってしまって、残らないという意味である。
英語でも同義の諺があって「Easy come, Easy go」「Lightly come, Lightly go」「Ill got, Ill spent」などである。
「あぶく銭」:漢字では「泡銭」と記す。正当な労働によらず、苦労しないで得た金銭や不正をして得た金銭のことを言う。また、英語では「Easy Money」という。
↓参考まで
天才シェフ 危機一髪 世界一流レストランの舞台裏で起きた40の本当のお話
- 作者:
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2008/10/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
夏の虫―カブトムシ・クワガタムシ・アブラゼミ (なるほどウォッチング)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 鈴木出版
- 発売日: 1996/06
- メディア: 大型本
↓こういう小説があります。