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「水戸黄門漫遊記」(その5) [映画(邦画)]

今回は、東映の全14作のシリーズを置いておいて、1959年に製作された3作品について記します。(内1本はデータだけとなります。)

水戸黄門漫遊記 御用御用物語
作品データを記しておくと、1959年の松竹作品であって、時間は90分、監督は福田晴一、脚本は安田重夫、撮影は片岡清、美術は川村鬼世志、音楽は万城目正である。そして出演は、伴淳三郎、花菱アチャコ、北上弥太郎、青山京子、沢村国太郎、小笠原省吾、川口京子、宮城千賀子、渡辺篤、大友富右衛門、滝川美津子、目方誠、高山裕子、ミヤコ蝶々、南都雄二、大邦一公、戸上城太郎、市川男女之助、海江田譲二、近衛十四郎、雲井三郎、永井邦近、松本錦四郎、川田浩三、山路義人、立原博、森八郎、高屋ほがら、春日昇、佐藤賢、宮坊太郎、山内八郎、南田昭二、宮嶋安芸男、乃木年雄、簑和田敏、滝沢ノボル、サトウ・サブロー、曽呂利祐平、小田草之助、天王寺虎之助、林彰太郎、高木新平、宮武要、大塚アツミ、和歌浦糸子、田端義夫、たちである。尚、黄門様は澤村國太郎、助さんは北上弥太朗、格さんは小笠原省吾が演じている。

江戸から遠く離れたある町の物語に、黄門様たちが絡んでいく物語であるが、捕り物と言った雰囲気がする作品である。

イカサマ賭博をした十六夜権三を囲んだ大捕物が行われている。で、捕らえられた権三は奉行所で首席与力・山県式部によって取調べが行われるが、無罪放免となる。そんな所に新しい奉行・根岸丹波が与力・田村塔十郎と共に赴任してくる。奉行所の機構を改めるという新奉行の方針に、役目を利用して私腹を肥やしていた山県たちは奉行暗殺を企てる。川開きの夜、山県は妾・お紋の料亭に招いた。その夜、怪しいつづらを背負った男を光右衛門、助八、格八という3人の旅人の協力で捕らえると、つづらの中から奉行の死体が出た。山県の思惑通りにことは進んで行き、町の顔役・甚蔵と結託した山県は、女郎屋建設を押し進めていく。そんな中、真相を知った塔十郎と淳八は協力することを誓う。しかし、お紋が何者かに殺され、手には塔十郎の印篭があったことから、塔十郎は捕らわれてしまう。更に、塔十郎の娘・早苗にも魔の手が伸びる。これは早苗の恋人・新太郎と、淳八たち捕手に助けられる。そしてその捕手の中には助八、格八もいて、黄門様の出番となって、山県一味のいる奉行所に押しかけ、黄門様の捌きが下る。

水戸黄門とあばれ姫
作品データを記しておくと、1959年の新東宝の作品である。監督は毛利正樹、脚本は岡戸利秋と芝二郎の2人、撮影は山中晋、美術は黒沢治安、音楽は原六朗である。そして出演は、小畑絹子、浜野桂子、高松政雄、坂東好太郎、和田桂之助、伊達正三郎、村山京司、片岡彦三郎、佐伯秀男、大谷友彦、沢井三郎、新富寺寛、晴海勇三、魚住純子、徳大寺君枝、三原葉子、久保春二、原聖二、花園あやめ、武村新、坂下登、たちである。また、本作で黄門様を演じたのは坂東好太郎、助さんは伊達正三郎、格さんは村山京司である。

(本作はデータのみです。)

爆笑水戸黄門漫遊記
作品データを記しておくと、1959年の東宝作品で、時間は91分、監督は斎藤寅次郎、脚本は中田竜雄、撮影は飯村正、美術は北猛夫、音楽は広瀬健次郎である。そして出演は、柳家金語楼、柳沢真一、南道郎、由利徹、八波むと志、南利明、中田康子、幸田良子、丘寵児、谷晃、大村千吉、花菱アチャコ、谷村昌彦、平凡太郎、小桜京子、宮田羊容、峯丘ひろみ、益田キートン、藤村有弘、若水ヤエ子、上田吉二郎、堺駿二、織田政雄、熱海さち子、田村まゆみ、一の宮あつ子、森川信、広瀬正一、岩本弘司、布地由起江、中島そのみ、有島一郎、トニー谷、佐原健二、清川虹子、富松孝次、清川玉枝、富松つよし、沢村いき雄、徳川夢声、佐藤允、夏木陽介、たちである。本作では、黄門様は徳川夢声、助さんは佐藤允、格さんは夏木陽介が演じている。

タイトルから分かるように、本作はコメディ仕立ての作品である。また、ニセモノの黄門様一行が複数組登場するというように、一般的な「水戸黄門」とは随分と違った作風の物語である。(但し、悪い連中を退治する、という基本的なストーリーは踏襲していますが...)

犬が人間よりも大事にされていた時代の物語。浪人・斧大九郎がお犬様を斬り捨てるが、その犯人と間違われた左官の助松と角造は、鰻屋金兵衛と共に江戸を離れる。途中で首つりをしようとしていた老人を助けると、その老人は、一人娘を売った代金を追はぎに奪われたということだった。で、助松が娘に、角造が老婆に扮して人買いの山城屋へ乗り込む。そこには追いはぎ一味がいた。で、思いつきで「水戸黄門」を名乗り、ことは解決する。で、次の宿場に向かうが、そこでは3人は役人の赤木に水戸黄門一行と間違えられて、大歓迎されることになる。それを知ったドサ廻りの旅役者・延次たちは逃げ出す。というのは、彼らも「水戸黄門」を名乗っていたためだった。そんな中、金兵衛たちは、芋虫の勘五郎から娘・小夜を救うも、芋勘は二組の黄門を鉢合せさせることにした。やがて、小夜は掛川藩の双児の姫の一人であり、お家乗っ取りを企む家老・原田が捜していたことが分かる。で、ニセ黄門を名乗る金兵衛たちは掛川城に乗り込む。原田は延次たちを本物の黄門様として仕立てて対抗するが、そこに本物の黄門様たちが乗り込んできて...

普通の黄門様の活躍を楽しみたいという方は、本作は見ない方がよろしいかと... が、色んな黄門様を楽しみたいという方にはお薦めの1本である。兎に角、色々と笑わせてくれる作品である。

 

↓一応、これのみのビデオがあるようです。(かつては3作品ともLDがリリースされていました。)

水戸黄門漫遊記 御用御用物語 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: VHS

 

↓一応これも拾っておきます。

水戸黄門漫遊記 (よみがえる講談の世界)

水戸黄門漫遊記 (よみがえる講談の世界)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 国書刊行会
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 単行本


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矢野顕子『JAPANESE GIRL』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは1976年に発表された彼女のデビュー・アルバムである。リトル・フィート、細野晴臣、あがた森魚、ムーンライダーズたちが参加していて、衝撃的な内容のアルバムであり、発表から30年以上が経過した現在でも色褪せないアルバムである。(ジャケット・デザインの方もなかなかユニークですね。→CDのように小さなものでは存在感は薄いが、LPサイズだと、ちょっとしたアートとして部屋に飾っておきたくなります。)

収録曲は以下の全10曲である。『気球にのって』『クマ』『電話線』『津軽ツアー』『ふなまち唄パート2』『大いなる椎ノ木』『へこりぷたぁ』『風太』『丘を越えて』『ふなまち唄パート1』。

LPでは、A面が「American SIDE」、B面が「Japanese SIDE」ということになっていて、はっきりとテーマを設けていて、A面の曲にはリトル・フィートが参加していて、B面の曲には細野晴臣、あがた森魚、ムーンライダーズたちが参加するということで、特色が出たものとなっている。

お薦め曲は、前半からは『気球にのって』『津軽ツアー』を、後半からは『大いなる椎ノ木』『へこりぷたぁ』『丘を越えて』という所をピックアップしておく。

独特の歌声を聞かせてくれる彼女であるが、その個性はデビュー・アルバムである本作からたっぷりと聴かせてくれている。また、ピアのの演奏の腕も本物であり、それが一流の参加ミュージシャンたちに負けることなく、しっかりと聴かせてくれている。

彼女のサウンドを堪能するのであれば、やはりデビュー・アルバムである本作からしっかりと聴いておきたい所である。

 

JAPANESE GIRL

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 1994/05/25
  • メディア: CD

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 2002/10/23
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形泪19話(2nd.6話)[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形泪・2nd.6話」の「相棒を逮捕せよ!  ~友達の輪殺人事件」の「裏ネタ編」も3回目となるが、今回は高村さんがちゃんに言った言葉「花より団子」と、高村さん関係で、「ロス市警」について、「下宿屋」について、そして事件の被害者の勤務先の「アメリカ大使館」について記します。(「ロス市警」については、「・40話(2nd.14話)」の裏ネタ編で一度記しているが、それをベースに加筆しています。)

尚、約2年9ヶ月前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

花より団子」:諺の一つであり、風流なことよりも実質的な利益に繋がることの方がよいという意味である。(見掛ではなく、実利を重んじるということ)

この言葉が生まれたのは、花の美しさを楽しむよりも、お腹がふくれる団子の方がありがたい、と言う意味から来ている。また、このフレーズは、江戸と尾張のいろはがるたに含まれている。(上方のいろはがるたは「針の穴から天覗く」が「は」となっている。)

また、英語では「Pudding tather than praise」と言う。日本語の名義後としては「花の下より鼻の下」という諺がある。(「花の下で風情を楽しむよりも、鼻の下にある口を満足させるものの方が良い」と言う意味であり、こちらの方が「花」と「鼻」という同音異義の言葉を使っていて、洒落ている。)

ロス市警」:アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスの市警察である。アメリカは連邦制の国家であり、州や大都市の自治権限が高いことから、警察はそれぞれの州や大都市に設置されている。ロスは大都会(ロス市は人口380万人、都市圏人口は1300万人弱である。)であるので、当然のように市が独自の組織を設けていて、管轄している。正しくは「ロサンゼルス市警察」であるが、日本語では「ロス市警」と略して言われる。また、アメリカ式の略称は「LAPD」である。(Los Angeles Police Department)

ロス市警の設立は1869年であり、現在はアメリカで3番目に大きな警察組織となっている。警察官約1万人がいる。(一般職員はそれとは別に約3000人がいる。)ちなみに、日本の警視庁には約4.3万人の警察官がいる。また、警察官が約1万人というと、福岡県警、北海道警よりも少し少ない人数である。ちなみに、日本の各警察で、ロス市警よりも警察官の人数の多いのは、警視庁、大阪府警、北海道警と、埼玉、千葉、神奈川、愛知、兵庫、福岡県警だけである。(参考までに、アメリカで最も警察官の多いのはニューヨーク市警であり、約3.8万人の警察官がいる。)但し、警官1人当の市民の人数は400人を超えていて、この数字はニューヨークの倍ということで、警察官の数は少ないと言うことが出来る。

ロスは他人種都市でもあるが、ロス市警の職員も他人種であり、日系人もいる。また、ジミー佐古田はかつてロス市警に所属していた。

映像作品の世界でも、ロス市警の登場は多い。代表的なキャラクターとしたら、高村さんとは旧知の間柄と言う「刑事コロンボ」はその代表格である。それ以外でも、アクション映画の刑事たちは数多く、「リーサル・ウェポン」シリーズ、「コブラ」「スピード」「パニック・イン・スタジアム」「ヒート」などは全てロス市警所属の刑事が主人公となっている。また「ビバリーヒルズ・コップ」は物語の舞台はロスであるが、アクセル刑事はデトロイト市警の所属、「ダイ・ハード」(第1作)もロスが舞台の物語であるが、ジョン・マクレーン刑事はニューヨーク市警の所属である。

下宿屋」:ある機関を定めて、他人に家の部屋に住むことを「下宿」と言うが、それを業としている家のことを「下宿屋」と言う。英語では「Lodging」と言う。

基本的に食事付き(朝食と夕食)であり、部屋代に食事代が含まれている。尚、部屋代を払うこと以外は、基本的にその家の家族と同じ扱いである。

学生が親元を離れて学校に通う場合、この方法は一般的であったが、徐々に食事の時間の束縛から、これを嫌う学生が増え、最近では「下宿」というものは減少している。

が、親元を離れて(アパートやマンションに)一人住まいすることも「下宿」と言うようになっている。しかし、その場合のアパートやマンション経営者のことは「下宿屋」とは言わず、「大家」と言うのが一般的である。

尚、「ホームステイ」に近い形であるが、ホームステイは一般家庭で生活体験をするものであり、「下宿」とは根本的に異なるものである。

アメリカ大使館」:「大使館」とは、国交を有する外国に、自国の特命全権大使を駐在させ、公務を執行する役所のことである。基本的に、その国の首都に設置され、派遣元の国を代表して、派遣先国での外交活動の拠点として活動する。また、ビザの発給業務、文化交流活動、広報活動、滞在先での自国民の保護活動なども行う。

大使館は、国際法(外交関係に関するウィーン条約)で外交特権を有することが定められているため、外国にあってもその国の法律は適用されず、本国の領土と同じ扱いを受ける。

またも「領事館」と呼ばれる在外公館であり、首都以外の都市(日本では、大阪が多い。)に設置される。業務は派遣先国での外交活動、ビザの発給業務、文化交流活動、広報活動、滞在先での自国民の保護活動などで、地勢的な理由で大使館とは別に設置されるものであるが、派遣国の政府を代表して外交を行うことがない以外は、大使館とほぼ同じ役割である。(外交特権も有るが、一部は大使館よりも制約がある。)

「アメリカ大使館」は、アメリカ合衆国が国交のある国に設置した大使館であり、日本にあるアメリカ大使館は「駐日アメリカ合衆国大使館」というのが正しい名称である。港区赤坂にある。また、アメリカの領事館は大阪をはじめ、日本に15箇所設置されている。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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↓参考まで

用例でわかる故事ことわざ辞典

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  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/06
  • メディア: 単行本

日本のことわざかるた

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  • 作者: 西本 鶏介
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 単行本

ことわざで遊ぶいろはかるた (ほたるの本)

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  • 作者: 時田 昌瑞
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 単行本

岩波 いろはカルタ辞典

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  • 作者: 時田 昌瑞
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2004/11
  • メディア: 単行本

江戸いろはかるた

江戸いろはかるた

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 永岡書店
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 単行本

学生下宿年鑑2007 CD-ROM付き

学生下宿年鑑2007 CD-ROM付き

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 発売:トランスアート 発行:ジェイ・エス・ビー
  • 発売日: 2006/12/01
  • メディア: 大型本

 

↓こういう作品があります。

ロス市警・マドンナコップ【字幕版】 [VHS]

  • 出版社/メーカー: バンダイ・ミュージックエンタテインメント
  • メディア: VHS

ロス市警アジア特捜隊

  • 作者: ジミー 佐古田
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1984/01
  • メディア: 単行本

魔数字―ロス市警ホミサイド課 (トクマ・ノベルズ)

魔数字―ロス市警ホミサイド課 (トクマ・ノベルズ)

  • 作者: 榊 暎一
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2001/08
  • メディア: 新書

 

海外安全ハンドブック―大使館・領事館の安心アドバイス〈1 北米、中南米編〉

  • 作者: 外務省
  • 出版社/メーカー: トラベルジャーナル
  • 発売日: 1994/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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