HAIRSPRAY(1987)(SOUNDTRACK)

表題の作品は1987年の映画「ヘアスプレー」である。（2007年の同名タイトルの作品は本作のリメイク作品である。）ダンス・シーンをたっぷりと堪能することが出来る青春音楽映画である。

作品データを記しておくと、時間は87分、監督と脚本はジョン・ウォーターズ、撮影はデヴィッド・インスレーである。そして出演は、リッキー・レイク、ディヴァイン、ソニー・ボノ、ルース・ブラウン、コリーン・フィッツパトリック、マイケル・セント・ジェラード、デボラ・ハリー、レスリー・アン・パワーズ、ジェリー・スティラー、ショーン・トンプソン、ピア・ザドラ、ジョン・ウォーターズ、ジョシュ・チャールズ、たちである。

時は1962年。高校生のトレイシーとペニーは、TV番組「カレンズ・ショウ」の大ファンで、いつもこの番組を観るのを楽しみにしている。ある日、番組主催のパーティに飛び入りで参加して踊ったトレイシーは注目を集め、そして番組のレギュラーのダンサーの座を得る。が、番組には黒人を差別する規定があった。トレイシーは素朴な疑問から抗議行動に出るが...

黒人差別の問題を取り上げているが、決して重い内容にはなっていない。主役のリッキー・レイク（トレイシー）とその母親役のディヴァイン（本作が遺作になった。）の（太っちょ親子が）はち切れんばかりのダンスのエネルギーがコンプレックスを吹き飛ばしてくれていて、パワーを与えてくれる。

また、音楽の方は、物語が1962年という設定であるので、'60'sサウンドをたっぷりと聴かせてくれている。で、サントラ盤の収録曲は以下の全12曲である。『Hairspray』『Madison Time』『I'm Blue (The Gong-Gong Song)』『Mama Didn't Lie』『Town Without Pity』『Roach (Dance)』『Foot Stomping』『Shake A Tail Feather』『Bug』『You'll Lose A Good Thing』『I Wish I Were A Princess』『Nothing Takes The Place Of You』。

'60'sサウンドを堪能しようという方には、映画とサントラをセットにしてたっぷりと楽しむことが出来るが、2007年のリメイク版も本作と同様にして、一緒に楽しむのがよろしいかと... また､リメイク版を見た方は､オリジナル版である本作と見比べてみるのもまた楽しい所である。

 

Hairspray: Original Motion Picture Soundtrack

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Universal Special Products
• 発売日: 1995/01/01
• メディア: CD

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ヘアスプレー [DVD]

• 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
• メディア: DVD

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ヘアスプレー(2枚組) [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
• メディア: Blu-ray

ヘアスプレー DTSスペシャル★エディション (初回限定生産2枚組) [DVD]

• 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
• メディア: DVD

JOHN STEWART『THE EARTH RIDER THE ESSENTIAL JOHN STEWART 1964-1979』

表題のアルバムは2003年にリリースされたベスト盤である。元KINGSTONE TRIOの彼は、MONKEESの大ヒット曲『Day Drean Believer』の作者でも知られているが、ソロ・シンガーとしても多彩な才能を発揮している。本ベスト盤は、そんな彼のキャリアの前半(RSO時代)に発表された作品を集めたものである。（ソロになる前のKINGSTONE TRIOの後半時代の曲も収録されている。）

収録曲は以下の全24曲である。『Song For A Friend』『Signals To Ludi』『California Bloodlines』『Razorback Woman』『Some Lonesome Picker』『Mother Country』『Willard』『Clack Clack』『Earth Rider』『Daydream Believer』『Little Road And A Stone To Roll』『Kansas Rain』『All Time Woman』『Anna On A Memory』『Armstrong』『Chilly Winds』『Road Away』『Wheatfield Lady』『July, You're A Woman [Live]』『You Can't Look Back [Live]』『Let The Big Horse Run』『18 Wheels』『The Gold』『Midnight Wind』。

半世紀近くに及ぶ彼のキャリアを考えたら、24曲と言うのは少ないと感じてしまうが、1枚もののアルバムということで考えたら、まずまずの選曲である。（貴重なライヴ収録もあるということで、内容的には合格である。）

お薦め曲は、『Song For A Friend』『Mother Country』『Kansas Rain』『Armstrong』『Wheatfield Lady』というところをチョイスしておくが、収録されている曲は佳曲ばかりということで、筆者の好みで選んでいますけど... また、余りにも有名な『Daydream Believer』と『The Gold』は当たり前すぎるので、お薦め曲ということにはしないが、彼を聴く上では外せない曲であるのは言うまでもない。

イギリスって、ちょっとマニアックなアーティストのマニアックな選曲のベスト盤をリリースするということで、「やってくれた」というものが多いのだが、本ベスト盤もそういうイギリスならではのものであり、ある意味ではとても面白いものである。手元に置いておきたい一枚である。

 

The Earth Rider - The Essential John Stewart 1964-1979

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Raven
• 発売日: 2003/07/22
• メディア: CD

ケータイ刑事銭形愛9話[裏ネタ編]PART 1

今回からの「銭形愛[裏ネタ編]」は、第9話「歯で弾丸を受け止める男 ～ネタバレマジシャン殺人事件」に突入です。初回となる今回は、サブタイトルにある言葉から「弾丸」についてと「マジシャン」について、そしてこの物語では鍵となる「タネ明かし」について記します。(「マジシャン」については「愛・7話[裏ネタ編]」PART 4で「手品師」ということで記しており、「タネ明かし」については「泪・9話[裏ネタ編]」PART 1で記しているが、それぞれ、それをベースにして加筆を行っています。)

尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

「弾丸」：銃器から発射される飛行小物体の総称である。（簡単に言うと、ピストルで撃つ弾のことである。）英語では「Bullet」と言う。

目標物に対してダメージを与えるために、様々な工夫が行われていて、（銃と共に）日々進化しているものであるが、この物語に登場した「弾丸」は、使われた銃が火縄銃という昔のものであるため、特にこれという食うものない、ただの球形の弾でした。（「火縄銃」については別途述べる予定です。）

以下は、現代の銃器に使用される弾丸について述べるということで、この物語からは離れることになります。

構造は、銃によって異なるものの、基本的には鉛合金の弾芯に銅合金の被甲を被せた構造となっている。で、弾芯や被甲に様々な工夫が施されている。

例えば、被覆鋼弾、若しくは完全被甲弾と呼ばれる銃弾（Full Metal Jacket）は弾芯が金属の覆いで覆われているものであって、貫通性が高い銃弾である。威力を高めた銃弾としては「ソフト・ポイント」と呼ばれるものがあって、これは弾頭部分が覆われておらず、鉛がそのままになっている。（命中すると、先端部の柔らかい鉛が変形し、ダメージを大きくする。）また、弾頭部分が凹んでいる「ホロー・ポイント」と言われる弾丸も、命中すると先端部が変形したり拡張することで、対象物に対して与えるダメージが大きくなる。

殺傷能力の高い弾丸としては「ダムダム弾」というものがあるが、これは弾頭に十字の切れ込みを入れたものである。目標に到達すると、4つに分裂することで、人体にざんこくということで、現在は軍用としての使用は禁止されている。（ハーグ陸戦条約）

狼男を射つための弾丸として知られている純銀弾（Silver Bullet)は、比重の大きい銀を使ったものであり、銃弾としての威力はあるが、純銀ということで高価になる。よって、一般には使われることは殆ど無く、逆にフィクションの世界で「狼男」をはじめとする怪物たちに立ち向かって行く場合にこれが登場することが多い。

また、アメリカのロック・シンガーであるボブ・シーガー（BOB SEGER）のバンドは「The Silver Bullet Band」と言い、1976年からは、「BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND」として活動を続けている。

「タネ明かし」：これは奇術（マジック、手品）において、その奇術の仕掛け、トリックをばらしてしまうことをいう言葉であり、奇術の世界ではこれを行うことはタブーとされている。（タネをばらしてしまったら、その奇術は誰も見てくれなくなってしまい、マジシャンに戸ったら飯の食い上げになってしまうのは、誰が見ても明らかでしょう。）但し、誰が見ても簡単にタネを見抜くことができるものや、書籍に掲載されている手品で、誰でもが（ネタ及び手品の内容を）知りうるものについてはその限りではない。（これをネタにして、しゃべくりマジックを行う奇術師（マジシャン）もいる。→例えばゼンジー北京はそういうマジシャンとしては先駆者である。）

英語では「Show a (magic) trick」と言うが、これはタネを見せながら行う場合を指している。（まあ、そのままという言葉ですね。）また、「タネを暴露する」という意味から、「show」が「expose」または「reveal」という単語に置き換わって言う場合もある。（ただ、「タネを暴露する」という言い方は、ちょっとオーバーなような気もしないではないですが...）

ちなみに、妹・泪ちゃんが「泪・1st.9話」で「超能力ショー」の中で披露されたもの（看板状は「超能力」ということになるが、一応、マジックと言うことが出来る。）の種明かしを行っているし、従姉妹の雷ちゃんは「雷・1st.20話」でマジック・クイーンのミラクルあゆみのマジックや簡単な手品のタネ明かしを行っているし、海ちゃんも「海・3rd.12話」（＝冬舞台）で昇天斎鯨のイリュージョンのタネ明かしを行っているというように、「銭形○・17才、警視正」の4人は全員が劇中で（マジックの）タネ明かしを行っている。（警視の2人（舞&零）は、マジックと呼べるもののタネ明かしは行っていないが、事件のトリックを暴くということは、ある意味では「事件のタネ明かし」ということもできるので...）

「マジシャン」：マジック（手品、奇術）を行う人のことを指して言う言葉である。または職業でもある。「マジック」「手品」「奇術」と言うのは同義語であるため、「手品師」または「奇術師」と言われることもある。英語では「Magician」と言うのが一般的であるが、「Juggler」若しくは「Wizard」と呼ばれることもある。但し、「Juggler」は詐欺師という意味が強く、「Wizard」は魔法使いという意味が強い。（とは言っても、何となくこれらの言葉が使われるのも分かりますが...）

最近では、マジシャンが行うマジック（手品、奇術、イリュージョン）の内容によって、カード・マジックをする人を「カーディシャン」、コイン・マジックをする人を「コインマン」、イリュージョンを行う人を「イリュージョニスト」と言うように細かく分けて言うことがあるが、これらは小分類ということであって、大分類では全て「マジシャン」（手品師、奇術師）ということになる。

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

• 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
• メディア: DVD

↓参考まで

図説・世界の銃パーフェクトバイブル (歴史群像シリーズ)

• 作者: 床井 雅美
• 出版社/メーカー: 学習研究社
• 発売日: 2004/12/01
• メディア: 単行本

銃の基礎知識―銃の見方から歴史、構造、弾道学まで

• 作者:
• 出版社/メーカー: 学習研究社
• 発売日: 2008/09
• メディア: 単行本

↓BOB SEGER & THE SILVER BULLET BANDのアルバムをいくつか

Bob Seger - Greatest Hits

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Capitol
• 発売日: 1994/10/17
• メディア: CD

Greatest Hits, Vol. 2

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Capitol
• 発売日: 2003/10/14
• メディア: CD

The Distance

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Capitol
• 発売日: 1990/10/25
• メディア: CD

Against the Wind

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Capitol
• 発売日: 1990/10/25
• メディア: CD

Live Bullet

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Capitol
• 発売日: 1999/12/07
• メディア: CD

Night Moves

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: DCC
• 発売日: 1999/12/07
• メディア: CD

↓「タネ明かし」ということで

びっくり!かんたん!スーパー手品―演出とタネ明かしを1度にイラストで紹介

• 作者: 花島 世津子
• 出版社/メーカー: 高橋書店
• 発売日: 2000/10
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

魔術・奇術・手品のタネ明かし―ぜひ見たい知りたい

• 作者:
• 出版社/メーカー: 青年書館
• 発売日: 1983/01
• メディア: －